JPH0644507U - 胸部吸着電極 - Google Patents
胸部吸着電極Info
- Publication number
- JPH0644507U JPH0644507U JP023755U JP2375591U JPH0644507U JP H0644507 U JPH0644507 U JP H0644507U JP 023755 U JP023755 U JP 023755U JP 2375591 U JP2375591 U JP 2375591U JP H0644507 U JPH0644507 U JP H0644507U
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- cup
- chest
- adsorption
- suction
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Abstract
(57)【要約】
【目的】胸部吸着電極の皮膚との密着状態を最大限にす
る。 【構成】弾性部材で球状に形成された吸引部であるゴム
球1と、導電性部材で半球状に形成され前記ゴム球1の
内部と連通する吸着部であるカップ3とからなる胸部吸
着電極において、前記カップ3を弾性を有する導電性部
材で過半球状に形成した。
る。 【構成】弾性部材で球状に形成された吸引部であるゴム
球1と、導電性部材で半球状に形成され前記ゴム球1の
内部と連通する吸着部であるカップ3とからなる胸部吸
着電極において、前記カップ3を弾性を有する導電性部
材で過半球状に形成した。
Description
〔考案の目的〕
【0001】
本考案は心電図測定に用いられる胸部吸着電極に係り、特に生体の皮膚に密着 する機能が優れた胸部吸着電極に関する。
【0002】
生体の心電図測定に用いられる胸部吸着電極は、従来は図14に示すように、吸 引部材としてのゴム球51に金属で半球状に形成された吸着部材としてのカップ52 を取り付け、ゴム球51内とカップ52の内側とを連通させて構成していた。そして ゴム球51を圧縮した状態でカップ52を生体の胸部に装着し、ゴム球51の復元力を 利用してカップ52内の気圧を負圧とし、カップ52を胸部の皮膚に密着させて心電 図電極として用いていた。
【0003】
しかしながら上記のように構成された従来の胸部吸着電極によると、心電図測 定被検者の皮膚表面状態が滑らかでない場合、金属カップ端面と皮膚表面との間 の隙間から空気が漏れて、電極の吸着が困難となる。また金属カップ端面が皮膚 に食い込み、痛みや溢血などが生じる。さらに、皮膚にはランゲル線と呼ばれる 割線が全身にわたって存在し、縦方向と横方向との張力が異なっているため、電 極取付け部位にもこの異方性が存在し、特に脇腹部においてこの傾向が強く、金 属カップでは吸着しにくい、などの問題があった。
【0004】 本考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、常に最大限の皮膚との密着状 態を得ることができる胸部吸着電極を提供することを目的とする。 〔考案の構成〕
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案は、弾性部材で球状に形成された吸引部と 、導電性部材で半球状に形成され前記吸引部の内部と連通する吸着部とからなる 胸部吸着電極において、前記吸着部を弾性を有する導電性部材で中空過半球状ま たは軸方向を長径とする中空載頭回転楕円体状に形成したことを特徴としている 。
【0006】 また、吸着部の開放端面を中心に切込部が形成された薄膜で被覆したことを特 徴としている。
【0007】
上記の構成によると、吸着部を弾性を有する導電性部材で形成することにより 、皮膚の異方性状態に対応して柔軟に変形し、常に吸着に最適な形状に変形して 最大限の皮膚との密着状態を得ることができる。また、吸着部を中空過半球形状 とすることにより、皮膚の面内方向での変形態が大きくなり、変形により皮膚を 左右からつまむ機能を得ることができ、吸引力とともに安定した吸着状態を得る ことができる。特に吸着部を軸方向を長径とする中空載頭回転楕円体状とするこ とにより、吸着時の軸方向の圧縮変形をなくし、半径方向の圧縮変形のみとなっ て、さらに安定して吸着することができる。
【0008】 さらに吸着部端面を切込部が形成された薄膜で被覆することにより、皮膚の伸 縮性に関係なく接触面積を広くとることができる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0010】 図1に本考案の第1の実施例を示す。図において、弾性部材で球状に形成され た吸引部であるゴム球1は、外側直径上において円筒状に形成されたゴム球取付 金具2に取り付けられている。ゴム球取付金具2には導電ゴムなどの弾性を有す る導電性部材で過半球状に形成された吸着部材であるカップ3が一体に成形され ており、ゴム球1とカップ3とのそれぞれの内部はゴム球取付金具2の内周を介 して連通している。またゴム球取付金具2には誘導チップ取付部4が固定されて いる。
【0011】 次に本実施例の作用を説明する。図2及び図3に示すようにゴム球1を圧縮し た状態でカップ3を被検者の皮膚に押し付け、図4及び図5に示すようにゴム球 1の押圧を解除すると、ゴム球1は復元力により膨脹し、カップ3内は負圧とな って皮膚を吸着する。このときカップ3は弾性を有するため皮膚の異方性状態に 従って楕円形に変形し、皮膚の吸い込み量を最大とすることができる。さらに異 方性により楕円形に変形したカップ3の短軸方向の端面はほぼ直線状となるため 、吸い込まれた皮膚を両側からつまむ方向に動く。ここでカップ3の端面の断面 形状を図6に示すようにV字形のラビリンス形状5とすることにより、端面が皮 膚に強く食い込み、空気漏れを防ぐことができる。
【0012】 本実施例によれば、皮膚の異方性に従ってカップ3が変形するため、皮膚の吸 い込み量を最大にすることができ、吸着力と保持時間を増大することができる。 しかしカップ3が過半球形状であるため変形によって皮膚をつかむことができ、 皮膚を確実に把持し電極の脱落を防止することができる。
【0013】 図7及び図8に本考案の第2の実施例を示す。この実施例はカップ3の開放端 面を中心に十字状の切込部11が形成された薄膜である皮膚密着膜12で被覆したも のである。
【0014】 本実施例によれば、第1の実施例の場合と同様にカップ3により皮膚が吸い込 まれたときに、図9及び図10にそれぞれ吸い込み前及び吸い込み後の状態で示す ように、皮膚密着膜12は皮膚の形状に沿って変形する。この結果皮膚の伸縮性に かかわらず常に接触面積を広く得ることができ、電気的に安定し、流体抵抗によ る空気漏れを防止することができる。
【0015】 図11に本考案の第3の実施例を示す。この実施例ではゴム球1、ゴム球取付金 具2、カップ3及び誘導チップ取付部4をすべて導電性ゴムで一体に成形したも のである。この実施例によれば製造コストを大幅に削減することができる。
【0016】 図12に本考案の第4の実施例を示す。この実施例は図13に示す従来の胸部吸着 電極の金属カップ52に、図1に示す導電ゴムで過半球状に形成されたカップ3と 同等の機能を有する過半球状のパッド21を取り付けたものである。この実施例に よっても第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0017】 図13に本考案の第5の実施例を示す。上記各実施例ではいずれもカップ3が中 空過半数球状に形成された場合について説明したが、本実施例ではカップ3を軸 方向を長径とする中空載頭回転楕円体状とした。この実施例によれば、カップ3 の吸着時に軸方向に伸長し、半径方向に圧縮されるので、皮膚を左右からはさむ 機能がさらに向上する。
【0018】
以上説明したように、本考案によれば、胸部吸着電極の吸着部であるカップを 弾性を有する導電性部材で中空過半球状または軸方向を長径とする中空載頭回転 楕円体状に形成したので、常に最大限の皮膚との密着状態を得ることができ、心 電図測定時における電極の脱落を防止することができる。またカップの開放端面 を薄膜で被覆することにより測定時の電気的安定を得ることができ、空気漏れを 防止することができる。
【提出日】平成5年6月18日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【0005】
上記目的を達成するために、本考案は、弾性部材で球状に形成された吸引部と 、導電性部材で半球状に形成され前記吸引部の内部と連通する吸着部とからなる 胸部吸着電極において、前記吸着部を弾性を有する導電性部材で中空過半球状ま たは軸方向を長径とする中空截頭回転楕円体状に形成したことを特徴としている 。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【0007】
上記の構成によると、吸着部を弾性を有する導電性部材で形成することにより 、皮膚の異方性状態に対応して柔軟に変形し、常に吸着に最適な形状に変形して 最大限の皮膚との密着状態を得ることができる。また、吸着部を中空過半球形状 とすることにより、皮膚の面内方向での変形能が大きくなり、変形により皮膚を 左右からつまむ機能を得ることができ、吸引力とともに安定した吸着状態を得る ことができる。特に吸着部を軸方向を長径とする中空截頭回転楕円体状とするこ とにより、吸着時の軸方向の圧縮変形をなくし、半径方向の圧縮変形のみとなっ て、さらに安定して吸着することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【0014】 本実施例によれば、第1の実施例の場合と同様にカップ3により皮膚が吸い込 まれたときに、図9及び図10にそれぞれ吸い込み前及び吸い込み後の状態で示す ように、皮膚密着膜12は皮膚の形状に沿って変形する。この結果皮膚の伸縮性に かかわらず常に接触面積を広く得ることができ、電気的に安定し、流体抵抗によ り 空気漏れを防止することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【0017】 図13に本考案の第5の実施例を示す。上記各実施例ではいずれもカップ3が中 空過半数球状に形成された場合について説明したが、本実施例ではカップ3を軸 方向を長径とする中空截頭回転楕円体状とした。この実施例によれば、カップ3 の吸着時に軸方向に伸長し、半径方向に圧縮されるので、皮膚を左右からはさむ 機能がさらに向上する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【0018】
以上説明したように、本考案によれば、胸部吸着電極の吸着部であるカップを 弾性を有する導電性部材で中空過半球状または軸方向を長径とする中空截頭回転 楕円体状に形成したので、常に最大限の皮膚との密着状態を得ることができ、心 電図測定時における電極の脱落を防止することができる。またカップの開放端面 を薄膜で被覆することにより測定時の電気的安定を得ることができ、空気漏れを 防止することができる。
【図1】本考案の第1の実施例の構成を示す一部断面正
面図。
面図。
【図2】本考案の第1実施例のゴム球を圧縮した状態を
示す一部断面正面図。
示す一部断面正面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】本考案の第1の実施例のゴム球の圧縮を解除し
た状態を示す一部断面正面図。
た状態を示す一部断面正面図。
【図5】図4のB−B線断面図。
【図6】図2のカップの端面形状の一例を示す断面図。
【図7】本考案の第2の実施例の構成を示す一部断面正
面図。
面図。
【図8】図7の底面図。
【図9】本考案の第2の実施例のゴム球を圧縮した状態
を示す一部断面正面図。
を示す一部断面正面図。
【図10】本考案の第2の実施例のゴム球の圧縮を解除し
た状態を示す一部断面正面図。
た状態を示す一部断面正面図。
【図11】本考案の第3の実施例の構成を示す一部断面正
面図。
面図。
【図12】本考案の第4の実施例の構成を示す一部断面正
面図。
面図。
【図13】本考案の第5の実施例のカップの形状を示す縦
断面図。
断面図。
【図14】従来の胸部吸着電極の一例の構成を示す斜視
図。
図。
1 ゴム球(吸引部) 3 カップ(吸着部) 11 切込部 12 皮膚密着膜(薄膜)
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性部材で球状に形成された吸引部と、
導電性部材で半球状に形成され前記吸引部の内部と連通
する吸着部とからなる胸部吸着電極において、前記吸着
部を弾性を有する導電性部材で中空過半球状または軸方
向を長径とする中空載頭回転楕円体状に形成したことを
特徴とする胸部吸着電極。 - 【請求項2】 吸着部の開放端面を中心に切込部が形成
された薄膜で被覆したことを特徴とする請求項1記載の
胸部吸着電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991023755U JPH085684Y2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 胸部吸着電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991023755U JPH085684Y2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 胸部吸着電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0644507U true JPH0644507U (ja) | 1994-06-14 |
JPH085684Y2 JPH085684Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=12119145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991023755U Expired - Lifetime JPH085684Y2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 胸部吸着電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085684Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH706594A1 (de) * | 2012-06-05 | 2013-12-13 | Mbnet Ag | Saugelektrode. |
JP2015084888A (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | 株式会社アイ・メデックス | 生体電極又はゲル状物の保温保湿器 |
JP2016158964A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 株式会社メッツ | 生体電極 |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP1991023755U patent/JPH085684Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH706594A1 (de) * | 2012-06-05 | 2013-12-13 | Mbnet Ag | Saugelektrode. |
JP2015084888A (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | 株式会社アイ・メデックス | 生体電極又はゲル状物の保温保湿器 |
JP2016158964A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 株式会社メッツ | 生体電極 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH085684Y2 (ja) | 1996-02-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960806 |
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