JPH0644373Y2 - 鋸 - Google Patents

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JPH0644373Y2
JPH0644373Y2 JP1990072049U JP7204990U JPH0644373Y2 JP H0644373 Y2 JPH0644373 Y2 JP H0644373Y2 JP 1990072049 U JP1990072049 U JP 1990072049U JP 7204990 U JP7204990 U JP 7204990U JP H0644373 Y2 JPH0644373 Y2 JP H0644373Y2
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saw
sawdust
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cutting
valley
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正弘 井上
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は樹木等の生木を切断する鋸に関する考案であ
る。
〔従来の技術〕
従来から用いられている鋸は、鋸身の端の刃部に鋸歯を
刻設しただけのものが主流をなしている。その内で山林
用や製材用の大木を切断する大鋸には、列をなす鋸歯
(2)において、鋸歯(2)数枚毎の鋸歯(2)と
(2)の間の板面に深い凹陥(22)を1個所設け、被切
物を切断する際に鋸歯(21)によって生じる樹木のおが
屑を凹陥(22)を介し被切物の切り口からその外方に排
出させ鋸歯のおが屑による目詰りを解消させようとする
ものである。
ところで、上記する従来の鋸で被切物特に樹木等の生木
を切断すると、鋸歯のみで構成される前者の鋸では、切
断時に発生するおが屑が外部へ充分に排出されずに、鋸
歯と鋸歯との間の谷に滞留し谷が埋ってしまう目詰まり
となり鋸歯は鋭利であるにもかかわらず鋸の切断能力を
低下させる屑捌きのよくないものであり、また後者のよ
うに数枚の鋸歯(2)を一組とし、組と組との間に凹陥
(22)を設けたものでは、凹陥(22)を挟む鋸歯(2)
から生ぜしめられるおが屑は凹陥(22)内に収容される
が、それ以外の鋸歯(2)では前者の鋸と同様におが屑
の屑捌きが悪く谷(23)は短時間で目詰まりをするもの
である。しかも凹陥(22)は第3図のように凹陥の口の
巾と奥の巾が同一の巾であるため、ここに収容するおが
屑の収容速度を制御できないものであるから、谷(23
で捌ききれなかったおが屑が鋸の前後運動によって凹陥
(22)内へ急速に集中し、凹陥(22)内から鋸の外方に
排出される量より凹陥(22)内に集中する量が大とな
り、凹陥(22)も他の谷(23)の目詰まりに続いておが
屑が目詰まりしおが屑の屑捌きが低下し、鋸の被切物に
対する切り入りが極度に悪化するものであるから、鋸の
おが屑による目詰り現象を根本的に解消出来たものとは
言えない。
〔考案が解決しようとする課題〕
樹木等の生木は樹脂や水分等を多量に含んでいるため、
鋸で切断すると、発生したおが屑は捌きが悪く外部に排
出されるより鋸歯と鋸歯の間の谷に集中して谷内で圧縮
されながらおが屑の少片相互が樹脂によって固められお
が屑の塊が形成され、さらに鋸歯と被切物との接触によ
り発生する摩擦熱でおが屑の塊はさらに硬い団塊となり
鋸歯に接着して谷から外れ難くなり強固な目詰りを生じ
鋸の切断動作を阻害していた。
従って鋸の谷に目詰りが生じると、切断作業を中止し、
鋸を被切物から抜き出し、谷に詰ったおが屑を除去して
おいてから再度鋸身を被切物の切り口から挿入して切断
を再開する面倒なものである。ところが、この目詰りは
僅かな切断時間で生じるものであるから、生木それも大
木を切断する場合は、回数の多い目詰り物の除去の手数
を要し、切断に多くの時間を要する作業性の悪い非能率
なもつのである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記の課題に鑑み考案されたもので、鋸身
(1)に設けた鋸歯(2)の目底部(21)の近辺の板面
に上記目底部(21)と向き合って排塵孔(3)を穿設
し、さらに、目底部(21)と排塵孔(3)の間に目底部
(21)から排塵孔(3)に通じる巾の狭い通路(4)を
設けたものである。
〔作用〕
上記する本案の鋸で被切物を切断すると、鋸歯(2)が
被切物内に切り入ると、小片の切り粉、即ちおが屑が発
生する。そして、このおが屑は鋸の被切物に対する前後
運動とともにその一部が鋸歯(2)によって被切物の外
方に掻き出されるが、残余のものは鋸の切断の進行とと
もに鋸歯(2)と(2)の間即ち谷(23)内に集中し目
底部(21)側で少し圧縮された状態のおが屑の塊を形成
しかかるものである。しかしながら本案の鋸では、谷
(23)の目底部(21)から目底部(21)と向き合って鋸
身(1)の板面に設けた排塵孔(3)に通じる巾の狭い
通路(4)を有しているため、おが屑はこのくびれた巾
の狭い通路(4)から少しづつ排塵孔(3)内に押し出
される。次に排塵孔(3)内に入ったおが屑は、その流
入量が少ないため排塵孔(3)内に止って滞留すること
なく即座に鋸の外方へ円滑に排出されるもので、通路
(4)は谷(23)から排塵孔(3)へのおが屑の流量を
調節し、排塵孔(3)におが屑が溜り過ぎないよう、か
つ谷(23)に滞留しないようにするもので、この通路
(4)の巾が広すぎると第3図のような鋸と同じ結果と
なりおが屑の目詰りが生じるものであり、逆に巾を狭く
し過ぎるとおが屑の流れが低下し谷(23)内でおが屑が
押し固められ目的が達し得ないことになる。本案はこの
通路(4)の巾を排塵孔(3)および谷(23)の両方で
おが屑が滞留しないような寸法にしたことで、鋸歯
(2)によって発生させられ谷(23)に送られて来たお
が屑が谷(23)内で固まり過ぎにならないうちに通路
(4)から排塵孔(3)へ少しづつ押し出されかつ排塵
孔(3)内でのおが屑も塊りにならないうちに鋸の外方
へ排出される目詰りのない切断ができる。
〔実施例〕
この考案の実施例を例示する図面によって説明すると、
第1図は樹木の整形のため枝を切断する剪定鋸を示した
ものであるが、この鋸は山林の樹木を伐採する杣作業の
大鋸や製材に用いる木挽用の大鋸、その他木工作業に用
いる工作鋸また鋸機に用いる鋸刃板であってもよく、要
は生木やこれに類する木材を切断する鋸であればよい。
なを生木以外の乾燥したものの切断に用いてよいこと勿
論である。
図中(1)は樹木の枝等を切断する刃渡りが180ミリメ
ートルから240ミリメートルの剪定鋸の鋸身で、(2)
は江戸目と称される横挽用の鋸歯で、このほか、茨目や
ガガリ目などの鋸歯であってもよく、要は被切物が切断
できる鋸歯であれば実施例に限るものではない。
なを、鋸の被切物に対する通りを円滑にする手段とし
て、実施例は鋸身の鋸歯側の板厚を背側の板厚より厚い
寸法としたものであるが、このほか、鋸歯側と背側の板
厚が等しい鋸身のもので鋸歯を歯振りし「あさり」を形
成したものであってもよいこと勿論である。
(3)は谷(23)の目底部(21)に一つおきの間隔で目
底部(21)から2ミリメートル程離れた位置に直径が2.
5ミリメートルの円孔を穿って排塵孔としたものであ
る。即ち鋸歯(2)を二目に対し排塵孔(3)を一つ対
応させたものである。
この排塵孔(3)と鋸歯(2)との数の割合は実施例に
限る者ではなく、発生するおが屑が谷(23)から通路
(4)を経て排塵孔(3)から排出が円滑にできるもの
であればよい。
そして、上記の排塵孔(3)と目底部(21)とは、巾が
1ミリメートルの通路(4)で接続されたものである
が、この排塵孔(3)の孔径や通路(4)の巾や長さは
実施例に限るものではなく、実施例の数値は刃巾が180
乃至240ミリメートルの剪定鋸に於いて最良の切断効果
を発揮したものの例であって、このほか、作業の目的に
応じた数値の寸法を設定するとよく、要するに目底部
(21)と排塵孔(3)との間をその鋸に適する寸法を有
する巾の狭い通路(4)で接続したものであればよい。
〔考案の効果〕
この考案は、木、特に生木の切断に用いて切断作業中に
鋸歯(2)と(2)の間の谷(23)に滞留するおが屑が
谷(23)の目底部(21)と排塵孔(3)をつなぐ巾の狭
いくびれた通路(4)から少しづつ排塵孔(3)内に送
り出され、排塵孔(3)内に入ったおが屑は排塵孔
(3)内に滞留することなく即座に鋸外方に排出されて
谷(23)内でおが屑が滞留し後から入って来るおが屑に
よって目底部(21)との間で圧縮されて固化し、おが屑
の塊りを形成し目詰り現象が生じるような不都合がな
い。
即ち鋸の目詰り現象が解消されたものである。従って鋸
は目詰りをしないため鋸歯(2)が被切物に対し鋸本来
の機能を最高に発揮する切味の変化のない良好なもので
切り下りもよく切断の作業時間を著しく短縮できると共
に作業者の労力が軽減し得、疲労を少くするものであ
る。
さらに、本案の鋸をもって被切物を切断すると切味がよ
いため被切物を軽快に切断でき鋸の切れ心地を楽しみな
がら切断作業ができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本案の実施例を示す図で、 第1図は正面図 第2図はII-II線の拡大断面図 第3図は従来の鋸で改良目と称される鋸歯の拡大図 である。 1:鋸身、2:鋸歯、21:目底部、22:凹陥、23:谷、3:排
塵孔、4:通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋸身(1)に刻設した鋸歯(2)の目底部
    (21)近辺の板面に、目底部(21)と向き合って排塵孔
    (3)を穿設するとともに、上記目底部(21)と排塵孔
    (3)との間には、目底部(21)から排塵孔(3)に通
    じる巾の狭い通路(4)を設けたことを特徴とする鋸。
JP1990072049U 1990-07-05 1990-07-05 Expired - Lifetime JPH0644373Y2 (ja)

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