JPH072164Y2 - 鋸 歯 - Google Patents

鋸 歯

Info

Publication number
JPH072164Y2
JPH072164Y2 JP5492188U JP5492188U JPH072164Y2 JP H072164 Y2 JPH072164 Y2 JP H072164Y2 JP 5492188 U JP5492188 U JP 5492188U JP 5492188 U JP5492188 U JP 5492188U JP H072164 Y2 JPH072164 Y2 JP H072164Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saw
blade
saw tooth
cutting
sawtooth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5492188U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01158102U (ja
Inventor
孝 中尾
Original Assignee
孝 中尾
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 孝 中尾 filed Critical 孝 中尾
Priority to JP5492188U priority Critical patent/JPH072164Y2/ja
Publication of JPH01158102U publication Critical patent/JPH01158102U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH072164Y2 publication Critical patent/JPH072164Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Scissors And Nippers (AREA)
  • Knives (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は各種鋸の鋸歯に関する考案である。
〔従来の技術〕
従来の鋸の鋸歯特に横挽鋸の鋸歯は、被切物例えば木材
の場合、木の繊維を切断するため剣状となっている。即
ち鋸歯の頂上を刃表面に傾斜する如く刃付けし天刃と称
する刃を有せしめたものがある。ところが上記従来の横
挽鋸の鋸歯構成は第8図に示す如く鋸身(1)の本身
(11)又は末身(12)から見て鋸歯(21)と(22)の天
刃(4)と(4)の間に逆三角形状の浅いスカシ部
(5)を有したものにすぎない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記した従来の鋸歯は、切断時に天刃(4)部分の強度
保持のため、天刃(4)の刃付角(α)が相当大となっ
ている。この刃付角(α)が大であると刃は丈夫で折損
することはないが、天刃(4)から刃表面(3)に向う
傾斜部(41)が鋸歯の被切物に対する切り入りを害する
抵抗となり、鋸の切断能力を低下させる一要素となって
いた。従って刃付角(α)を小さくすると少しは切味が
向上するが、天刃(4)の強度が著しく低下し鋸歯が欠
損することになる。
鋸において鋸歯が一枚折損すると隣れる鋸歯に負担がか
ゝかり、次々と折損が連鎖的に波及し、鋸を不良にする
ことから、一般的には天刃(4)の刃付角(α)を大に
し切味の低下を犠牲にしても鋸歯の保護をしている。そ
のため天刃が丈夫で切味のよいものが望まれる。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記に鑑み考案された。即ち鋸身(1)の刃
部に、刃表面(3)に互い違いに刃付けをされた鋸刃
(21)と(22)からなる鋸歯列(2)を形成し、鋸歯
(21)と(22)の天刃(4)と(4)の間に、鋸身
(1)の本身(11)(モトミ)又は末身(12)(スエ
ミ)から見てスカシ部(5)を有する如くしたもので、
上記スカシ部(5)の谷側で各鋸歯(21)と(22)の刃
表面(3)と(3)を切除し、この部分に段(6)を設
け各鋸歯(21)と(22)の先端部分を鋸歯の削除がされ
ていない他の部分の厚さより薄くした薄肉部(7)とな
し、鋸身(1)の本身(11)側又は末身(12)側から見
た鋸歯(21)と(22)の刃表面(3)と(3)の間のス
カシ部(5)に続く空間部(8)を設けたものである。
〔作用〕
この考案の鋸歯列(2)は、これを構成する各鋸歯
(21),(22)の厚さが従来の鋸の鋸歯の厚さより相当
薄くなって傾斜部(41)の巾を著しく減じたものである
から、切入りの際の抵抗が少なく強力な切断力を発揮さ
せることができきるとともに、この強力な切断力に対応
する鋸歯の天刃(4)もその刃付角(α)を大きな角度
にすることで丈夫なものとし切断時に天刃(4)部分を
折損させないものとする。
また天刃(4)によって切断されて生じる切屑も鋸歯
(21)と(22)の先端部分の空間部(8)を介して鋸歯
(21)と(22)の間の谷(目底)へ速やかに通過させ、
鋸の動作とともに被切物の外方に放出させて鋸歯間特に
天刃(4)付近での目詰まりを解消させるものである。
鋸歯(21)と(22)の傾斜面(41)はその巾が小さいた
めに被切物との接触面積が少なく鋸の切断方向が自由に
調節できる。
〔実施例〕
この考案の実施例を添付する図面に基づいて説明する。
図中第1図または第3図は横挽鋸の鋸歯で、第1図は、
いばら目形鋸歯の拡大正面図で、第3図は江戸目形鋸歯
の拡大正面図、第2図は第1図のいばら目形鋸歯の側面
図、第4図は第3図の江戸目形鋸歯の側面図を示し、第
5図、第6図は歯振りをされた夫々の鋸歯を示す側面図
で、第5図は左側へ傾斜した鋸歯を示し、第6図は右側
へ傾斜した鋸歯を示している。
第7図は、この考案の鋸歯を有する片刃鋸の正面図、第
8図は従来の鋸歯の側面図である。
図中(1)は鋸身で、(2)は鋸身(1)に設けた鋸歯
(21)と(22)からなる2列の鋸歯列で、実施例は、い
ばら目と江戸目の挽切形を示しているが、このほか押切
形や押挽両切形であってもよく、要は鋸歯として使用で
きるものであれば実施例に限定されるものではない。
(3)は、各鋸歯(21)と(22)の刃表面で、各鋸歯
(21)と(22)の各端部には刃表面(3)側に向く傾斜
面を有せしめ、第1図のいばら目では裏刃(31)と上刃
(32)を第2図の江戸目では裏刃(31)、上刃(32)と
上目(33)によって刃付がされている。そしてこの各刃
の切断能力は天刃部分の傾斜の角度(α)によって左右
され傾斜が大であると刃が鋭利でよく切れるが強度が低
下し刃線が欠損し易く、逆に傾斜を少なくすると鋭利さ
が低下するが強度が大となって刃線を損傷することがな
い。
即ち切味と刃の強度は相反し両者は両立することが通常
は困難である。
ところで本考案は、各鋸歯(21)と(22)の刃表面
(3)においてその先端部分側を削除して従来のものよ
り肉厚を薄くして薄肉部(7)を設けて切入り能力を極
めて大きくし、従来のものと同じ刃付角とすると切断力
は著しく増加するが、刃の強度を著しく低下させること
となるから、刃付角(α)を大として強度の低下を阻止
し、丈夫でよく切れる天刃(4)を有せしめたものであ
る。この場合、天刃(4)の刃付角(α)を少々大とし
ても切味の低下は少なく実用上支障はないが、薄肉部
(7)の厚さと天刃(4)の刃付角(α)は被切物によ
って変化し、硬いものであると薄くて傾斜を暖くし、逆
に軟かいものでは肉厚を少し厚くして傾斜の急な刃とす
るとよく切れるもので、要は被切物に対応した肉厚と刃
付角を選択するとよい。(8)は、鋸刃(21)と(22
の刃表面(3)に薄肉部(7)を有せしめたことで、鋸
歯(21)と(22)の間でスカシ部(5)に続いた空間部
で、その大きさは鋸歯の大きさに比例し、例えば大工職
人等が用いる細工用の鋸では、比較的小さいが、大きな
丸太を切断する際に用いる大鋸では、大きな空間部
(8)を設けると抜群の切味を示すもので、要は被切物
に対応した大きさの空間部を設ければよい。
また鋸の型式も実施例では片刃形であるが、このほか両
刃形であってもよく、手挽形の鋸のほか丸鋸や帯鋸等の
機械鋸の鋸歯にも付し得ること勿論である。
さらに鋸歯(21)と(22)について実施例ではアサリと
称する歯振りを施し鋸歯列の巾が鋸身の板厚より広巾と
しているが、アサリを付さずに鋸身の板厚を鋸歯側で厚
く背側に向って薄くなったものであってもよく、要は切
断作業において鋸が切り下るようにされたものであれば
実施例に限定されねものではない。
〔考案の効果〕
この考案の鋸歯は、切断に最も重要な鋸歯(21),
(22)の先端部分即ち天刃(4)の部分において刃表面
(3)から鋸歯(21),(22)が削除されて肉薄となっ
ているため、被切物への切入りに際し抵抗の大きかった
傾斜部(41)の巾が減少し、被切物への切入能力が著し
く増大し切断速度が早くなり、また、鋸歯(21),
(22)が薄くなることで天刃(4)の強度が低下するこ
とに対しても、天刃(4)の刃付角度(α)を大とする
ことで刃線の刃こぼれを解消することができるほか、上
記はその巾や角度を変化させることで硬軟各種の被切物
の切断に対応させ効率のよい切断を可能とする。
また鋸歯(21)と(22)との間のスカシ部(5)の谷に
続いて設けた空間部(8)は、切屑の排出が効果的によ
く、特に鋸歯の形状が大きく且単位長さ当りの歯数(鋸
歯列1寸当りの歯の枚数)の少ない大形鋸では、空間部
(8)の面積を大きくしておくと鋸歯の切入がよくなる
ばかりか、屑さばきがよくなり、生木の切断では鋸歯間
に切屑の目詰りがなく円滑な排塵をし切断速度を低下さ
せない。これは、小形の鋸歯でも同様で強度が低下を来
さない限り深くしておくとよい。また鋸歯の切れ止みに
ついて再刃付即ち目立をする場合、ヤスリ等の研削具と
の接触面積が小さいため、刃付が正確且確実でしかも容
易にできるものである。
さらに鋸の切断方向の調節が容易であるから直線切りは
勿論のこと曲り切り等の変形切断を容易とする特長をゆ
うした考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本案の実施例を示す図で、 第1図はいばら目型鋸歯の拡大正面図、 第2図はいばら目型鋸歯の拡大側面図、 第3図は江戸目型鋸歯の拡大正面図、 第4図は江戸目型鋸歯の拡大側面図、 第5図、第6図は鋸歯の刃振りを説明する図で、第5図
は左側へ傾斜した鋸歯を示し、第6図は右側に傾斜した
鋸歯を示している。 第7図は本考案の鋸歯を有する鋸身の正面図、 第8図は従来の鋸歯を説明する側面図、 である。 1:鋸身、11:本身、12:末身 2:鋸歯列、21,22:鋸歯 3:刃表面、4:天刃、5:スカシ部 6:段、7:薄肉部、8:空間部 9:目底

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋸身(1)に刃表面(3)に互い違いに刃
    付けがされた鋸歯(21)と(22)で鋸歯列(2)を構成
    し、鋸歯(21)と(22)との天刃(4)と(4)間に鋸
    身(1)の本身(11)又は末身(12)から見てスカシ部
    (5)を有する如くしたものにおいて、上記スカシ部
    (5)の谷側で、各鋸歯(21)と(22)の刃表面
    (3),(3)を削除して段(6)を設け各鋸歯(21
    と(22)の先端部分を鋸歯の他の部分の厚さより薄い薄
    肉部(7)とし、鋸身(1)の本身(11)側又は末身
    (12)側から見た鋸歯(21)と(22)の刃表面(3)と
    (3)間のスカシ部(5)に続いて空間部(8)を設け
    てなることを特徴とする鋸歯。
  2. 【請求項2】空間部(8)は鋸歯列(2)の目底(9)
    に向って深く凹陥した凹溝であることを特徴とする請求
    項1記載の鋸歯。
  3. 【請求項3】天刃(4)は刃付角(α)が大きいもので
    あることを特徴とする請求項1記載の鋸歯。
JP5492188U 1988-04-23 1988-04-23 鋸 歯 Expired - Lifetime JPH072164Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5492188U JPH072164Y2 (ja) 1988-04-23 1988-04-23 鋸 歯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5492188U JPH072164Y2 (ja) 1988-04-23 1988-04-23 鋸 歯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01158102U JPH01158102U (ja) 1989-11-01
JPH072164Y2 true JPH072164Y2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=31280835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5492188U Expired - Lifetime JPH072164Y2 (ja) 1988-04-23 1988-04-23 鋸 歯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH072164Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114309805B (zh) * 2021-12-27 2023-10-27 台州王宏塑胶股份有限公司 一种木材农业用金属锯条开刃设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01158102U (ja) 1989-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4139876B2 (ja) 鋸ブレード用歯型
US4604933A (en) Carbide-tipped circular saw for metal cutting at low surface speeds
US4913022A (en) Circular saw blade
CN1929946A (zh) 用于木料的锯片
US4492141A (en) Saber saw blade
US4893411A (en) Power sawblades for abrasive materials
GB2262473A (en) Saw blade.
US4896575A (en) Sawchain
US4461198A (en) Sawblade
JPH072164Y2 (ja) 鋸 歯
JP3281414B2 (ja) 鋸 刃
US4039011A (en) Chipper saw
US5379672A (en) Saw blade with cutting wings
JPS6294189A (ja) ナイフ
JPS6234487B2 (ja)
JP3027543U (ja)
TW426591B (en) A manufacturing method of novel created saw plate with special function
JPH0644373Y2 (ja)
JP3028703U (ja) 縦挽き横挽き兼用鋸
CA1127938A (en) Reversible removable tip for sawtooth
JP2003117903A (ja) 鋸 刃
JPH1086016A (ja) 鋸歯用超硬チップ
JP3034269U (ja) チップソー
RU2124984C1 (ru) Пильное полотно
US364131A (en) John j