JPH0643922B2 - 溶融金属連続測温計 - Google Patents
溶融金属連続測温計Info
- Publication number
- JPH0643922B2 JPH0643922B2 JP61005037A JP503786A JPH0643922B2 JP H0643922 B2 JPH0643922 B2 JP H0643922B2 JP 61005037 A JP61005037 A JP 61005037A JP 503786 A JP503786 A JP 503786A JP H0643922 B2 JPH0643922 B2 JP H0643922B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- protective tube
- tube
- metal continuous
- thermometer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は溶融金属連続測温計の改良に関する。
従来の技術 従来の溶融金属連続測温計の一例を第1図を参照して説
明する。
明する。
第1図において、保護管1はアルミナ−黒鉛製であり、
磁器管2はアルミナ製である。保護管1の中に磁器管2
が内装されている。保護管1と磁器管2は一体成形で製
造するか、あるいは両者の間に黒鉛系のモルタルが詰め
られている。これらの上部には金物3が装着されてお
り、さらに、図面には示されていないが、連結管、エル
ボ管、ターミナル部等が設けられている。熱電対4は磁
器管2の中に挿入されている。この熱電対4は、たとえ
ば、白金−白金・ロジウム製である。この熱電対4の端
部は前述の連結管などの内部を通ってターミナル部に接
続されている。
磁器管2はアルミナ製である。保護管1の中に磁器管2
が内装されている。保護管1と磁器管2は一体成形で製
造するか、あるいは両者の間に黒鉛系のモルタルが詰め
られている。これらの上部には金物3が装着されてお
り、さらに、図面には示されていないが、連結管、エル
ボ管、ターミナル部等が設けられている。熱電対4は磁
器管2の中に挿入されている。この熱電対4は、たとえ
ば、白金−白金・ロジウム製である。この熱電対4の端
部は前述の連結管などの内部を通ってターミナル部に接
続されている。
通常、このような溶融金属連続測温計を用いて、保護管
1の先端部を溶融金属の中に浸漬して熱起電力を電位差
計で測定したり、あるいはレコーダによって記録したり
して、溶融金属の温度を連続的に測温するものである。
1の先端部を溶融金属の中に浸漬して熱起電力を電位差
計で測定したり、あるいはレコーダによって記録したり
して、溶融金属の温度を連続的に測温するものである。
発明が解決しようとする問題点 従来の保護管1の材質は、アルミナと黒鉛から成ってい
るため、例えばアルミナ20〜90重量%と黒鉛10〜
80重量%の組成となっているため、予熱時や使用時に
酸化溶損を起こす恐れがあり、耐用寿命が短い問題があ
った。
るため、例えばアルミナ20〜90重量%と黒鉛10〜
80重量%の組成となっているため、予熱時や使用時に
酸化溶損を起こす恐れがあり、耐用寿命が短い問題があ
った。
また、強度が低いために、保護管の先端部の肉厚を薄く
することが出来なかった。
することが出来なかった。
発明の目的 この発明は前述の従来技術の欠点を解消して、寿命を長
くするとともに、保護管の肉厚を比較的薄くすることの
出来る溶融金属連続測温計を提供することを目的として
いる。
くするとともに、保護管の肉厚を比較的薄くすることの
出来る溶融金属連続測温計を提供することを目的として
いる。
問題点を解決するための手段 この発明においては、保護管1の材質を特別なものとす
る。例えば、粒径1〜10μのアルミナ50〜95重量
%とバデライト5〜50重量%の組成で成形焼成した高
強度セラミックスによって保護管1を成形する。また、
粒径1〜10μのバデライト90〜98重量%とマグネ
シアまたはカルシア10〜20重量%の組成で成形焼成
された高強度セラミックスにより保護管1を構成するも
のである。
る。例えば、粒径1〜10μのアルミナ50〜95重量
%とバデライト5〜50重量%の組成で成形焼成した高
強度セラミックスによって保護管1を成形する。また、
粒径1〜10μのバデライト90〜98重量%とマグネ
シアまたはカルシア10〜20重量%の組成で成形焼成
された高強度セラミックスにより保護管1を構成するも
のである。
前述の組成について説明する。アルミナとの組合せのと
きは、バデライトは、5%よりも小にすると、強度が出
なくなる。50%よりも大にすると、ジルコニアの転移
の異状膨脹収縮が現われて、きれつが入り易い。アルミ
ナの含有量はバデライトとの相対量である。
きは、バデライトは、5%よりも小にすると、強度が出
なくなる。50%よりも大にすると、ジルコニアの転移
の異状膨脹収縮が現われて、きれつが入り易い。アルミ
ナの含有量はバデライトとの相対量である。
また、マグネシアまたはカルシアとの組合せのときは、
バデライトの異状膨脹収縮を押さえるためにマグネシア
又はカルシアを使用するものであり、マグネシアまたは
カルシアが2%より少ないと、バデライトは単斜晶形ジ
ルコニアで異状膨脹が大となる。逆に10%より多い
と、ジルコニアの転移は現れないけれど、スラグに対し
耐蝕性が悪い。
バデライトの異状膨脹収縮を押さえるためにマグネシア
又はカルシアを使用するものであり、マグネシアまたは
カルシアが2%より少ないと、バデライトは単斜晶形ジ
ルコニアで異状膨脹が大となる。逆に10%より多い
と、ジルコニアの転移は現れないけれど、スラグに対し
耐蝕性が悪い。
また、粒径について説明すると、粒径1μより小だと収
縮大で、寸法が定めにくく、きれつも発生し易いため、
成形がむつかしい。粒径10μより大だと緻密になりに
くい。
縮大で、寸法が定めにくく、きれつも発生し易いため、
成形がむつかしい。粒径10μより大だと緻密になりに
くい。
発明の効果 この発明によれば、測温計の使用時における保護管1の
酸化溶損が少なく、速い応答性が確保できる。また、保
護管1の機械的強度が非常に優れており、そのため、保
護管1の肉厚を最小5mmまで薄肉化することができる。
特に、保護管1の先端部の肉厚を他の部分に比較して薄
くすることができるという顕著な効果が得られる。
酸化溶損が少なく、速い応答性が確保できる。また、保
護管1の機械的強度が非常に優れており、そのため、保
護管1の肉厚を最小5mmまで薄肉化することができる。
特に、保護管1の先端部の肉厚を他の部分に比較して薄
くすることができるという顕著な効果が得られる。
実施例1 この発明は第1図に示されている従来の溶融金属連続測
温計と同様の構造のものに適用できる。この発明におい
ては、保護管1の材質を次のとおりとした。すなわち、
保護管1の材質として、粒径1〜10μのアルミナ50
〜95重量%と、粒径1〜10μのバデライト5〜50
重量%とを有機質バインダによって混合造粒した後にラ
バープレスによって一体的に成形し、第1図に示してあ
るような保護管を得た。
温計と同様の構造のものに適用できる。この発明におい
ては、保護管1の材質を次のとおりとした。すなわち、
保護管1の材質として、粒径1〜10μのアルミナ50
〜95重量%と、粒径1〜10μのバデライト5〜50
重量%とを有機質バインダによって混合造粒した後にラ
バープレスによって一体的に成形し、第1図に示してあ
るような保護管を得た。
実施例2 保護管1の材質として、粒径1〜10μのバデライト9
0〜98重量%と、粒径1〜10μのマグネシアまたは
カルシア2〜10重量%を有機質バインダによって混合
造粒した後、ラバープレスによって第1図の保護管1の
構造になるように一体的に成形した。
0〜98重量%と、粒径1〜10μのマグネシアまたは
カルシア2〜10重量%を有機質バインダによって混合
造粒した後、ラバープレスによって第1図の保護管1の
構造になるように一体的に成形した。
実施例3および4 第2図に示すように、実施例3と実施例4では、保護管
1の端部の肉厚をその他の部分に比較して薄くした。こ
の保護管1の材質は実施例3を前述の実施例1と同様に
し、実施例4を実施例2と同様にした。
1の端部の肉厚をその他の部分に比較して薄くした。こ
の保護管1の材質は実施例3を前述の実施例1と同様に
し、実施例4を実施例2と同様にした。
作用効果 前述の実施例1および2について行った実際の溶鋼の連
続測温例を表1に示す。
続測温例を表1に示す。
第1図は従来の溶融金属連続測温計を示す概略説明図、
第2図はこの発明による溶融金属連続測温計に用いる保
護管の一例を示す概略断面図である。 1……保護管 2……磁器管 3……金物 4……熱電対
第2図はこの発明による溶融金属連続測温計に用いる保
護管の一例を示す概略断面図である。 1……保護管 2……磁器管 3……金物 4……熱電対
Claims (2)
- 【請求項1】保護管の中に磁器管を配装し、その磁器管
の中に熱電対を挿入した溶融金属連続測温計において、
前記保護管の材質が、粒径1〜10μのアルミナ50〜
95重量%とバデライト5〜50重量%の組成で成形焼
成した高強度セラミックスであることを特徴とする溶融
金属連続測温計。 - 【請求項2】保護管の中に磁器管を挿入し、その磁器管
の中に熱電対を挿入した溶融金属連続測温計において、
前記保護管の材質が、粒径1〜10μのバデライト90
〜98重量%とマグネシアまたはカルシア2〜10重量
%の組成で成形焼成した高強度セラミックスであること
を特徴とする溶融金属連続測温計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61005037A JPH0643922B2 (ja) | 1986-01-16 | 1986-01-16 | 溶融金属連続測温計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61005037A JPH0643922B2 (ja) | 1986-01-16 | 1986-01-16 | 溶融金属連続測温計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62163940A JPS62163940A (ja) | 1987-07-20 |
JPH0643922B2 true JPH0643922B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=11600253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61005037A Expired - Lifetime JPH0643922B2 (ja) | 1986-01-16 | 1986-01-16 | 溶融金属連続測温計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643922B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114061771B (zh) * | 2021-12-09 | 2022-08-30 | 南通奥海科技有限公司 | 一种面向炉内清洁环境条件下熔液的高温传感器 |
-
1986
- 1986-01-16 JP JP61005037A patent/JPH0643922B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62163940A (ja) | 1987-07-20 |
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