JPH0643561Y2 - 小型耕耘機の変速機構 - Google Patents

小型耕耘機の変速機構

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JPH0643561Y2
JPH0643561Y2 JP1986191200U JP19120086U JPH0643561Y2 JP H0643561 Y2 JPH0643561 Y2 JP H0643561Y2 JP 1986191200 U JP1986191200 U JP 1986191200U JP 19120086 U JP19120086 U JP 19120086U JP H0643561 Y2 JPH0643561 Y2 JP H0643561Y2
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JP
Japan
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shaft
gear
transmission
input shaft
fitted
Prior art date
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JP1986191200U
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JPS6396348U (ja
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康夫 森安
厚志 井上
仁 長町
晋 野口
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は,各種の伝動装置,特に,小型耕耘機の変速
装置に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来,小型のティラー型耕耘機等に用いられる変速装置
においては,その変速装置の副変速機構(走行中に変速
操作できる機構)に,いわゆる,ダブルテンションクラ
ッチ機構を採用する場合が多かった。すなわち,原動機
の出力軸と変速装置に入力軸とにそれぞれベルトを張り
掛けた径の異なる二組のプーリを嵌着し,各々テンショ
ンローラによってどちらかのベルトを張っていずれかの
回転数を得る仕組みをとっていた。
ダブルテンションクラッチ機構は,動力を切断すること
なく変速が行える,いわゆる,ノークラッチ変速ができ
ることと,変速装置内の変速機構を一つ減らすことがで
き,変速装置をコンパクトにできる利点を有することか
ら,この種の耕耘機の変速装置には適していた。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし,このダブルテンションクラッチ機構の最大の欠
点は,クラッチ機構を切ったとき,ベルトがプーリから
十分離れず,伝達力を完全に遮断できない,いわゆる,
連れ廻り現象が生ずるということである。特に,小型耕
耘機では,小型の水冷型原動機を横向きに置くから,原
動機と変速装置との間隔が離れ,ベルトの巻回角度が大
きくなり,連れ廻り現象が避けられなかった。連れ廻り
現象が生ずると,作業者は動力が切断されているものと
して各部に触れるが,このようなときに突然回転し出す
から,非常に危険である。このため,複雑な離し機構を
設けたりしていたが,こうすると今度は十分な駆動力を
伝達できなかったり,かえってコストが高くなったりし
ていた。
この考案は,このような課題に対処するものであり,ダ
ブルテンション機構に変わる変速機構を変速装置内に取
り込むものの,そのスペースを極力小さくし,小型耕耘
機に要請される条件に応えたものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 即ち,この考案は,原動機の回転力を伝動装置の入力軸
に導き,この入力軸の回転力を適宜変速して出力軸へ伝
達する小型耕耘機の変速装置において,前記入力軸に隣
接する第二軸に,スライドギアがこの第二軸上スライド
して前記入力軸に嵌着された相手ギアとの噛合を変える
ギアスライド式の第一副変速機構と,前記入力軸と第二
軸との間に設けられる常時噛合のギア群および前記第二
軸に嵌着されてこのギア群の択一的な回転数をノークラ
ッチで選択する機械式クラッチとからなる第二副変速機
構とを隣合わせて設けたことを特徴とする小型耕耘機の
変速装置を提供する。
(ホ)作用 これにより,ダブルテンションクラッチ機構に代わり,
動力切断の確実な機械式クラッチを変速装置内に取り込
むことができる。一方,このようにしたとしても,機械
式クラッチからなる第二副変速機構とギアスライド式の
第一副変速機構とは同軸上に隣合わせに設けたのである
から,スペースの大型化が避けられる。
(ヘ)実施例 以下,この考案の実施例を図面に参照して説明するが,
第1図はこの考案の具体例を示す変速装置の要部の展開
断面図,第2図は同じく第三軸廻りの断面図,第3図は
耕耘機のハンドル廻りの平面図,第4図は同じく変速レ
バー部分の平面図である。
この変速装置はケース1内に入力軸2,第二軸3,第三軸4
および出力軸5をそれぞれ軸支するものである。そし
て,この場合,原動機の回転力は入力軸2に固嵌された
プーリ(以下図示省略)に一定回転数で入力されるか
ら,これを適宜減変速して出力軸5等に伝達するもので
ある。
このため,入力軸2に二種のギア6,7を固嵌し,第二軸
3にはこのギア6,7と常時噛合の二種のギア8,9を遊嵌し
ておく。ギア8,9間には,この両者8,9の間をスライド
し,内抱するボール10aを第二軸3の溝部3aに押し付け
て共動回転を可能にする機械式クラッチ10を設けてお
く。なお,この機械式クラッチ10のスライドは操作フォ
ーク11によって行う。これにより,操作フォーク11を操
作して機械式クラッチ10をスライドさせれば,ギア8,9
のうちの一つと入力軸2が一体化され,入力軸2に二種
の回転数を付与するとともに,この変速操作は入力軸2
の回転数を止めなくてもできるから,いわゆる,ノーク
ラッチ式の第二副変速機構12を構成することになる。さ
らに,第二軸3にはスライド自在に固嵌されるスライド
ギア13と,位置固定的に遊嵌される遊嵌ギア14とが,ス
ライドギア13の遊嵌ギア14側へのスライド接近時噛合い
係合できるように嵌合されている。また,入力軸2にス
ライドギア13のスライドによって係脱するギア部15aと
遊嵌ギア14とに常時噛合しているギア部15bとが一体と
なって伝動ギア15が遊嵌されている。以上により,スラ
イドギア13のスライド操作(これも操作フォーク16によ
って行う)で伝動ギア15に二種の回転数が得られるギア
スライド式の第一副変速機構17を構成することになる。
一方,第三軸4は入力軸2に隣設され,これに前記した
伝動ギア15のギア部15aと,もう一つ別に形成されたギ
ア部15cとにスライドして選択的に噛合うスライドギア1
8がスライド自在に嵌合されている。したがって,この
スライドギア18のスライド動作によっても(これも操作
フォーク19によって行う)第三軸4はやはり二種の回転
数が得られるから,前記した伝動ギア15の回転数と組合
わせて都合四種の変速が得られることになる(これを主
変速機構とするが,これらは各軸の回転を一たん止めな
ければ変速操作できない)。なお,スライドギア18を通
常のスライド範囲を超えてスライドさせ,前記した遊嵌
ギア14と噛合せることで(このとき,スライドギア13と
遊嵌ギア14とは係合させておく),第三軸4は第二軸3
とは逆回転になり,後進回転も得られる。さらに,第三
軸4と出力軸5にはギア20,21が固嵌され,この両者20,
21は常時噛合しているから,第三軸4に伝えられた動力
は出力軸5を経由して車軸(図示省略)へ伝達されて行
くのである。
一方,以上の操作,すなわち,各操作フォーク11,16,19
の操作は耕耘機の主変速レバー22と副変速レバー23の操
作によって行う。まず,主変速レバー22であるが,これ
を二つのスライドギア13,18をそれぞれ抱持している操
作フォーク16,19と連係させ,これが嵌入されているガ
イドホール24の形状に沿って動かす。第4図がこの場合
の平面図であるが,ガイドホール24は横H形をしてお
り,このうち主変速レバー22の縦の動きが操作フォーク
16に連動し,横の動きが操作フォーク19に連動してい
る。したがって,主変速レバー22を縦に動かして上下い
ずれかの溝を選択するとそれは高低の切換えになり,選
択した溝の中を横に動かすと端から順に後進,前進1
速,中立,前進2速となる。さらに,副変速レバー23は
操作フォーク11に連動しているから,これを前後に動か
すことにより,以上の変速域をさらに高低に切換えるこ
とができる。なお,副変速レバー23はハンドル25の手元
部に設置され,走行中容易に操作できるようになってい
る。
その他,前記した第二軸3に遊嵌されている二種の遊嵌
ギア8,9のうち一方(この考案ではケース1の壁面に近
い低速側の遊嵌ギア8としている。こうすることで,第
二軸3にかかるたわみ負荷を小さくできる)のボス部8a
をケース1外まで延長し,これをPTO軸26に形成する。
すなわち,その内周側を第二軸3に遊嵌するとともに,
外周側をケース1に対してベアリング27等で支持してお
くのである。なお,このPTO軸26にはスプライン等を形
成するとともに,これにスプロケット28を固嵌し,これ
に伝達された動力を外部の作業装置,例えば,耕耘装置
等に伝達できるようにしておくのである。
(ト)考案の効果 以上,この考案は前記したものであるから,以下の効果
が期待できる。
すなわち,入力軸2に隣接する第二軸3にしたギアスラ
イド式の第一副変速機構17とノークラッチ式の第二副変
速機構12を隣合わせで組込んだものであるから,ことさ
ら,スペースを拡大することなしに(特に,軸数を増や
すことなく)変速段数を多くとれる。そして,この変速
操作にはノークラッチ変速操作も含まれているので,走
行中容易に変速できる。
また,ノークラッチ式の第二副変速機構12等は比較的回
転数の高い入力軸2と第二軸3間に設置されるのである
から,小容量のもので足り,この点からもコンパクト,
低コストになる。
さらに,連れ廻り現象等を避けられないダブルテンショ
ンクラッチ機構を廃止できるのであるから,安全である
上,この部分を被覆するカバー等の横幅も減少でき,そ
の分車輪を内側まで寄せられることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の具体例を示す変速装置の要部の展開
断面図,第2図は同じく第三軸廻りの断面図,第3図は
耕耘機のハンドル廻りの平面図,第4図は同じく変速レ
バー部分の平面図である。 (符号) 2……入力軸 3……第二軸 5……出力軸 6〜9……ギア群 10……機械式クラッチ 12……第二副変速機構 13……スライドギア 14〜15……相手ギア 17……第一副変速機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長町 仁 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)考案者 野口 晋 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−90456(JP,A) 実開 昭49−7703(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機の回転力を伝動装置の入力軸(2)
    に導き,この入力軸(2)の回転力を適宜変速して出力
    軸(5)へ伝達する小型耕耘機の変速装置において,前
    記入力軸(2)に隣接する第二軸(3)に,スライドギ
    ア(13)がこの第二軸(3)上スライドして前記入力軸
    (2)に嵌着された相手ギア(14),(15)との噛合を
    変えるギアスライド式の第一副変速機構(17)と,前記
    入力軸(2)と第二軸(3)との間に設けられる常時噛
    合のギア群(6),(7),(8),(9)および前記
    第二軸(3)に嵌着されてこのギア群(6),(7),
    (8),(9)の択一的な回転数をノークラッチで選択
    する機械式クラッチ(10)とからなる第二副変速機構
    (12)とを隣合わせて設けたことを特徴とする小型耕耘
    機の変速装置。
JP1986191200U 1986-12-11 1986-12-11 小型耕耘機の変速機構 Expired - Lifetime JPH0643561Y2 (ja)

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JPS6396348U JPS6396348U (ja) 1988-06-22
JPH0643561Y2 true JPH0643561Y2 (ja) 1994-11-14

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100396966C (zh) * 2003-01-21 2008-06-25 本田技研工业株式会社 传动装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5333941Y2 (ja) * 1972-04-21 1978-08-21
JPS5790456A (en) * 1980-11-22 1982-06-05 Kubota Ltd Gear mechanism for agricultural tractor

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CN100396966C (zh) * 2003-01-21 2008-06-25 本田技研工业株式会社 传动装置

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JPS6396348U (ja) 1988-06-22

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