JPH0640998Y2 - 車輌等の変速伝動装置 - Google Patents
車輌等の変速伝動装置Info
- Publication number
- JPH0640998Y2 JPH0640998Y2 JP1987046537U JP4653787U JPH0640998Y2 JP H0640998 Y2 JPH0640998 Y2 JP H0640998Y2 JP 1987046537 U JP1987046537 U JP 1987046537U JP 4653787 U JP4653787 U JP 4653787U JP H0640998 Y2 JPH0640998 Y2 JP H0640998Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- transmission
- shaft
- diameter
- input shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、車輌等の変速装置に関し、トラクターや乗
用芝刈機等に利用される。
用芝刈機等に利用される。
［従来技術及びその問題点］ 平行に軸架された入力軸と変速軸との間に複数組の常時
噛合式変速歯車群を設け、変速軸上をスライドする摺動
キーを変速軸上に遊嵌された変速歯車の１つのキー溝に
係合させて変速を行なうように構成したものが知られて
いる。
噛合式変速歯車群を設け、変速軸上をスライドする摺動
キーを変速軸上に遊嵌された変速歯車の１つのキー溝に
係合させて変速を行なうように構成したものが知られて
いる。
この種の装置は、変速軸と入力軸との間の距離を大きく
することができないために、必要な減速比を採るにも限
度があり、小さな伝動ケース内で、超低速、所謂クリー
プ速を得ることができなかった。
することができないために、必要な減速比を採るにも限
度があり、小さな伝動ケース内で、超低速、所謂クリー
プ速を得ることができなかった。
［問題点を解決するための手段］ そこで、この考案は前記欠陥に鑑み、これを解決せんと
して提案せられたものであり、入力軸１とこれに平行に
架設された変速軸２との間に常時噛合式の歯車群を各歯
車が軸方向に接近した状態となるように軸架して設け、
変速軸２上をスライドする摺動キー９を前記変速歯車の
うちの１つに内側から係合させて入力軸１側の回転動力
を変速歯車側に伝達すべく構成してなる車輌等の変速伝
動装置において、変速軸２上にあって減速比の大きい低
速用変速歯車6aの横側部にこれより小径の歯車４を一体
的に固着して設け、この小径歯車４を、入力軸１上に遊
嵌された２段歯車５の大径歯車5bに噛み合わせ、更に、
２段歯車５の小径歯車5aを変速軸２上の大径歯車７に噛
み合わせ、この大径歯車７も前記摺動キー９が係合すべ
く構成したことを特徴とする車輌等の変速伝動装置を提
供せんとするものである。
して提案せられたものであり、入力軸１とこれに平行に
架設された変速軸２との間に常時噛合式の歯車群を各歯
車が軸方向に接近した状態となるように軸架して設け、
変速軸２上をスライドする摺動キー９を前記変速歯車の
うちの１つに内側から係合させて入力軸１側の回転動力
を変速歯車側に伝達すべく構成してなる車輌等の変速伝
動装置において、変速軸２上にあって減速比の大きい低
速用変速歯車6aの横側部にこれより小径の歯車４を一体
的に固着して設け、この小径歯車４を、入力軸１上に遊
嵌された２段歯車５の大径歯車5bに噛み合わせ、更に、
２段歯車５の小径歯車5aを変速軸２上の大径歯車７に噛
み合わせ、この大径歯車７も前記摺動キー９が係合すべ
く構成したことを特徴とする車輌等の変速伝動装置を提
供せんとするものである。
［実施例］ 以下、この考案の一実施例を図に基づいて説明する。ま
ず、構成から説明すると、11は伝動ケースであって、そ
の中に、ベアリング12、13を介して入力軸１と変速軸２
が軸架されている。
ず、構成から説明すると、11は伝動ケースであって、そ
の中に、ベアリング12、13を介して入力軸１と変速軸２
が軸架されている。
入力軸１の端部には後進歯車14と、エンジン側の回転動
力を受けて駆動される傘歯車15が固着され、その横には
小径歯車5aと大径歯車5bとからなる２段歯車５が回転自
在に遊嵌されている。更に、この２段歯車５の横側部に
は入力軸１と一体的に小径の歯車3aが形成され、その横
には順次径を大きくして形成された３枚の駆動歯車3b、
3c、3dがスプライン嵌合されている。
力を受けて駆動される傘歯車15が固着され、その横には
小径歯車5aと大径歯車5bとからなる２段歯車５が回転自
在に遊嵌されている。更に、この２段歯車５の横側部に
は入力軸１と一体的に小径の歯車3aが形成され、その横
には順次径を大きくして形成された３枚の駆動歯車3b、
3c、3dがスプライン嵌合されている。
一方、変速軸２上には、前記４枚の歯車3a、3b、3c、3d
に夫々噛み合う４枚の変速歯車6a、6b、6c、6dが遊嵌さ
れている。これらは常時噛み合っており、ここに４組の
変速歯車群が構成されている。９は摺動キーであり、前
記変速歯車6a、6b、6c、6dの内側に形成したキー溝25に
この摺動キー９の突起が択一的に係合することによって
適宜変速がなされるようにしている。21は変速軸２に形
成したキー溝である。
に夫々噛み合う４枚の変速歯車6a、6b、6c、6dが遊嵌さ
れている。これらは常時噛み合っており、ここに４組の
変速歯車群が構成されている。９は摺動キーであり、前
記変速歯車6a、6b、6c、6dの内側に形成したキー溝25に
この摺動キー９の突起が択一的に係合することによって
適宜変速がなされるようにしている。21は変速軸２に形
成したキー溝である。
29はスプリングであり、２つの摺動キー９が互いに外側
に開く方向に付勢している。これらの摺動キー９は中実
状のシフターピン28の右側端部に切り込みを入れて形成
された部分に横から差し込まれてピン８にて枢支されて
いる。そして、シフターピン28の外端部に形成された凹
溝27内に図示外のシフターを挿入し、このシフターでシ
フターピン28を軸方向に移動させることによって摺動キ
ー９がいずれか１つの変速歯車6a〜6dのキー溝25に入り
込んで変速動作がなされるようにしている。20は変速軸
２に形成されていてシフターピン28が挿入されている摺
動孔である。
に開く方向に付勢している。これらの摺動キー９は中実
状のシフターピン28の右側端部に切り込みを入れて形成
された部分に横から差し込まれてピン８にて枢支されて
いる。そして、シフターピン28の外端部に形成された凹
溝27内に図示外のシフターを挿入し、このシフターでシ
フターピン28を軸方向に移動させることによって摺動キ
ー９がいずれか１つの変速歯車6a〜6dのキー溝25に入り
込んで変速動作がなされるようにしている。20は変速軸
２に形成されていてシフターピン28が挿入されている摺
動孔である。
摺動キー９が変速歯車6aのキー溝25に入り込むと低速の
１速が得られ、その横の変速歯車6bに入り込むと２速が
得られ、以下この順で速度比が上がり、変速歯車6dのキ
ー溝25に摺動キー９が入り込むと高速の４速が得られ
る。
１速が得られ、その横の変速歯車6bに入り込むと２速が
得られ、以下この順で速度比が上がり、変速歯車6dのキ
ー溝25に摺動キー９が入り込むと高速の４速が得られ
る。
大径の変速歯車6aの横側部には、小径の歯車４が一体的
に固着され、この小径歯車４は前記２段歯車５の大径歯
車5bに常時噛み合う。
に固着され、この小径歯車４は前記２段歯車５の大径歯
車5bに常時噛み合う。
24は内周面に溝23を有しているリング状の中立カラーで
あり、前記摺動キー９がこの中立カラー24の溝23内に入
り込むと変速装置は中立状態に保たれる。又、中立カラ
ー24の上部には、前記２段歯車５の小径歯車5aに噛み合
う超低速歯車７が回転自在に支持されている。超低速歯
車７にもその内側にキー溝25が設けられ、前記摺動キー
９の突起がこのキー溝25に嵌入すると、低速の１速より
も速度が遅い超低速の回転が変速軸２に与えられるよう
に構成している。
あり、前記摺動キー９がこの中立カラー24の溝23内に入
り込むと変速装置は中立状態に保たれる。又、中立カラ
ー24の上部には、前記２段歯車５の小径歯車5aに噛み合
う超低速歯車７が回転自在に支持されている。超低速歯
車７にもその内側にキー溝25が設けられ、前記摺動キー
９の突起がこのキー溝25に嵌入すると、低速の１速より
も速度が遅い超低速の回転が変速軸２に与えられるよう
に構成している。
22は後進歯車14にて駆動される後進用の変速歯車であ
り、中立カラー24寄りの内周面にはキー溝25が設けら
れ、このキー溝25内に摺動キー９が嵌入すると入力軸
１、後進歯車14、図示外の中間歯車を順次経て、この歯
車22に逆転する動力が伝達されるように構成している。
り、中立カラー24寄りの内周面にはキー溝25が設けら
れ、このキー溝25内に摺動キー９が嵌入すると入力軸
１、後進歯車14、図示外の中間歯車を順次経て、この歯
車22に逆転する動力が伝達されるように構成している。
19は変速軸２の右側端部に形成した小径歯部であり、入
力軸１上に遊嵌された大径歯車18がこれに噛み合い、更
にこの歯車18と一体の小径歯車17が走行装置（図示省
略）を駆動する歯車31と常時噛み合っている。なお、図
中符号16は傘歯車15と２段歯車５との間に介装されたカ
ラー、30は各変速歯車同士の間に介装されたカラーであ
る。
力軸１上に遊嵌された大径歯車18がこれに噛み合い、更
にこの歯車18と一体の小径歯車17が走行装置（図示省
略）を駆動する歯車31と常時噛み合っている。なお、図
中符号16は傘歯車15と２段歯車５との間に介装されたカ
ラー、30は各変速歯車同士の間に介装されたカラーであ
る。
次に作用を説明する。シフターピン28を摺動操作して摺
動キー９を一番右側の変速歯車6dのキー溝25に嵌入させ
ると、エンジン側の回転動力は傘歯車15、入力軸１、駆
動歯車3d、変速歯車6d、摺動キー９を順次介して変速軸
２に伝えられ、変速軸２は高速で回転する。そして、そ
の回転動力は更に小径歯部19、大径歯車18、小径歯車1
7、歯車31を介して走行装置に伝えられ、車輌は高速で
移動する。一方、機体の前進速度を超低速の状態にする
ときには、摺動キー９を左側へ移動させ、摺動キー９の
突起を超低速歯車７のキー溝25に嵌入させる。すると、
入力軸１と一体の小径歯車3a、変速歯車6a、小径歯車
４、２段歯車５、大径歯車７を順次介して超低速の回転
動力が変速軸２に伝達され、小径歯部19、大径歯車18、
小径歯車17、歯車31を順次経て走行装置に超低速の回転
動力が伝達される。
動キー９を一番右側の変速歯車6dのキー溝25に嵌入させ
ると、エンジン側の回転動力は傘歯車15、入力軸１、駆
動歯車3d、変速歯車6d、摺動キー９を順次介して変速軸
２に伝えられ、変速軸２は高速で回転する。そして、そ
の回転動力は更に小径歯部19、大径歯車18、小径歯車1
7、歯車31を介して走行装置に伝えられ、車輌は高速で
移動する。一方、機体の前進速度を超低速の状態にする
ときには、摺動キー９を左側へ移動させ、摺動キー９の
突起を超低速歯車７のキー溝25に嵌入させる。すると、
入力軸１と一体の小径歯車3a、変速歯車6a、小径歯車
４、２段歯車５、大径歯車７を順次介して超低速の回転
動力が変速軸２に伝達され、小径歯部19、大径歯車18、
小径歯車17、歯車31を順次経て走行装置に超低速の回転
動力が伝達される。
この実施例では図から明らかなように、中立カラー24の
キー溝25、超低速歯車７のキー溝25、及び各変速歯車の
キー溝25の間隔が略等しく構成されているので、摺動キ
ー９を軸長手方向に摺動させたときの操作感覚に違和感
がなく良好に操作できるものであり、伝動ケース11内に
コンパクトに変速歯車等を収容できるものである。
キー溝25、超低速歯車７のキー溝25、及び各変速歯車の
キー溝25の間隔が略等しく構成されているので、摺動キ
ー９を軸長手方向に摺動させたときの操作感覚に違和感
がなく良好に操作できるものであり、伝動ケース11内に
コンパクトに変速歯車等を収容できるものである。
［考案の効果］ この考案は、入力軸１とこれに平行に架設された変速軸
２との間に常時噛合式の歯車群を各歯車が軸方向に接近
した状態となるように軸架して設け、変速軸２上をスラ
イドする摺動キー９を前記変速歯車のうちの１つに内側
から係合させて入力軸１側の回転動力を変速歯車側に伝
達すべく構成してなる車輌等の変速伝動装置において、
変速軸２上にあって減速比の大きい低速用変速歯車6aの
横側部にこれより小径の歯車４を一体的に固着して設
け、この小径歯車４を、入力軸１上に遊嵌された２段歯
車５の大径歯車5bに噛み合わせ、更に、２段歯車５の小
径歯車5aを変速軸２上の大径歯車７に噛み合わせ、この
大径歯車７も前記摺動キー９が係合すべく構成したもの
であるから、入力軸１と変速軸２とが接近していても多
段の変速段数を小さな伝動ケース11内で得ることができ
ると共に、低速段の横で更に減速した超低速の変速段を
得ることができるので、高速の芝刈作業から超低速の除
雪作業まで幅広い作業が１台の車輌で行なえて、汎用性
が高まる。
２との間に常時噛合式の歯車群を各歯車が軸方向に接近
した状態となるように軸架して設け、変速軸２上をスラ
イドする摺動キー９を前記変速歯車のうちの１つに内側
から係合させて入力軸１側の回転動力を変速歯車側に伝
達すべく構成してなる車輌等の変速伝動装置において、
変速軸２上にあって減速比の大きい低速用変速歯車6aの
横側部にこれより小径の歯車４を一体的に固着して設
け、この小径歯車４を、入力軸１上に遊嵌された２段歯
車５の大径歯車5bに噛み合わせ、更に、２段歯車５の小
径歯車5aを変速軸２上の大径歯車７に噛み合わせ、この
大径歯車７も前記摺動キー９が係合すべく構成したもの
であるから、入力軸１と変速軸２とが接近していても多
段の変速段数を小さな伝動ケース11内で得ることができ
ると共に、低速段の横で更に減速した超低速の変速段を
得ることができるので、高速の芝刈作業から超低速の除
雪作業まで幅広い作業が１台の車輌で行なえて、汎用性
が高まる。
図はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は正断面
図である。 符号の説明 １……入力軸 ２……変速軸 ３……駆動歯車 ５……２段歯車 ６……変速歯車 ７……超低速歯車 ９……摺動キー 11……伝動ケース
図である。 符号の説明 １……入力軸 ２……変速軸 ３……駆動歯車 ５……２段歯車 ６……変速歯車 ７……超低速歯車 ９……摺動キー 11……伝動ケース
Claims (1)
- 【請求項１】入力軸１とこれに平行に架設された変速軸
２との間に常時噛合式の歯車群を各歯車が軸方向に接近
した状態となるように軸架して設け、変速軸２上をスラ
イドする摺動キー９を前記変速歯車のうちの１つに内側
から係合させて入力軸１側の回転動力を変速歯車側に伝
達すべく構成してなる車輌等の変速伝動装置において、
変速軸２上にあって減速比の大きい低速用変速歯車6aの
横側部にこれより小径の歯車４を一体的に固着して設
け、この小径歯車４を、入力軸１上に遊嵌された２段歯
車５の大径歯車5bに噛み合わせ、更に、２段歯車５の小
径歯車5aを変速軸２上の大径歯車７に噛み合わせ、この
大径歯車７も前記摺動キー９が係合すべく構成したこと
を特徴とする車輌等の変速伝動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987046537U JPH0640998Y2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 車輌等の変速伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987046537U JPH0640998Y2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 車輌等の変速伝動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63152953U JPS63152953U (ja) | 1988-10-06 |
| JPH0640998Y2 true JPH0640998Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=30866288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987046537U Expired - Lifetime JPH0640998Y2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 車輌等の変速伝動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0640998Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2952130B2 (ja) * | 1993-04-08 | 1999-09-20 | 有限会社 アリマ機械 | 自動製麺機 |
| TWM585235U (zh) * | 2019-05-10 | 2019-10-21 | 長諺工業股份有限公司 | 具有減速裝置的打包機 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60188642U (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-13 | カワソーテクセル株式会社 | アンカ−リンクがいし |
| JPH0781617B2 (ja) * | 1984-08-31 | 1995-09-06 | 井関農機株式会社 | 車両のミッション機構 |
| JPS6188048A (ja) * | 1984-10-08 | 1986-05-06 | Iseki & Co Ltd | 動力車輛の変速装置 |
-
1987
- 1987-03-27 JP JP1987046537U patent/JPH0640998Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63152953U (ja) | 1988-10-06 |
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