JPH0643486B2 - ポリアシルラクタム - Google Patents
ポリアシルラクタムInfo
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- JPH0643486B2 JPH0643486B2 JP62088573A JP8857387A JPH0643486B2 JP H0643486 B2 JPH0643486 B2 JP H0643486B2 JP 62088573 A JP62088573 A JP 62088573A JP 8857387 A JP8857387 A JP 8857387A JP H0643486 B2 JPH0643486 B2 JP H0643486B2
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- JP
- Japan
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- lactam
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- polyether
- polyhydrocarbon
- polyacyl
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F293/00—Macromolecular compounds obtained by polymerisation on to a macromolecule having groups capable of inducing the formation of new polymer chains bound exclusively at one or both ends of the starting macromolecule
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G69/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
- C08G69/40—Polyamides containing oxygen in the form of ether groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G65/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
- C08G65/02—Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
- C08G65/04—Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers only
- C08G65/06—Cyclic ethers having no atoms other than carbon and hydrogen outside the ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G69/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polyamides (AREA)
- Polyethers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ナイロンブロックコポリマーの製造に有用な
ポリアシルラクタムおよびこのようなポリアシルラクタ
ムを用いて生成されるナイロンブロックコポリマーに関
する。
ポリアシルラクタムおよびこのようなポリアシルラクタ
ムを用いて生成されるナイロンブロックコポリマーに関
する。
さらに詳しくは、本発明は、衝撃強度が高く、かつ水分
吸収速度の遅いナイロンブロックコポリマーの製造に有
用なポリアシルラクタムに関するものである。
吸収速度の遅いナイロンブロックコポリマーの製造に有
用なポリアシルラクタムに関するものである。
「従来の技術」 ポリアミドセグメントとその他の物質のセグメントとを
含有する重合体は、従来、当該技術分野において開示さ
れており、ここでは、以後これらを「ナイロンブロック
コポリマー」と呼ぶ。
含有する重合体は、従来、当該技術分野において開示さ
れており、ここでは、以後これらを「ナイロンブロック
コポリマー」と呼ぶ。
ポリアミドセグメントと他の重合体物質のセグメントと
を組合せることにより、諸性質のユニークな組合せを有
するブロックコポリマーを得ることが可能となる。これ
らの諸性質は、ブロックコポリマー中のポリアミドセグ
メントおよび/またはその他の重合体セグメントを変更
することによって、種々変えることができる。
を組合せることにより、諸性質のユニークな組合せを有
するブロックコポリマーを得ることが可能となる。これ
らの諸性質は、ブロックコポリマー中のポリアミドセグ
メントおよび/またはその他の重合体セグメントを変更
することによって、種々変えることができる。
特に有用なものは、硬質セグメントと軟質セグメントと
が交互に存在するブロックコポリマーである。
が交互に存在するブロックコポリマーである。
硬質セグメント(すなわち、TgまたはTmが室温以
上)は熱可塑性を与え、軟質セグメント(すなわち、T
gが室温以下)は弾性体挙動を与え;そして硬質セグメ
ントと軟質セグメントとを交互に組合せると、繊維、織
物、フィルムおよび成形用樹脂の製造の用途に好適な、
強靱な剛性系が得られる。
上)は熱可塑性を与え、軟質セグメント(すなわち、T
gが室温以下)は弾性体挙動を与え;そして硬質セグメ
ントと軟質セグメントとを交互に組合せると、繊維、織
物、フィルムおよび成形用樹脂の製造の用途に好適な、
強靱な剛性系が得られる。
エーテルまたは炭化水素のいずれかに由来する弾性体骨
格セグメントを有するポリアシルラクタムから製造され
るナイロンブロックコポリマーは、以前に開示されてい
る。
格セグメントを有するポリアシルラクタムから製造され
るナイロンブロックコポリマーは、以前に開示されてい
る。
エーテル由来のナイロンブロックコポリマーは、優れた
衝撃強度を有する水分吸収速度が早い;これに反して、
炭化水素由来のものは、水分吸収速度は遅いが衝撃強度
が低い、 ポリ炭化水素ブロックとポリエーテルブロックとの両方
を含有するポリアシルラクタムを、ナイロンブロックコ
ポリマー中に組込むことによって、同一のコポリマーの
中において優れた衝撃強度と遅い水分吸収速度との両方
が同時に達成されることが今回明らかとなった。
衝撃強度を有する水分吸収速度が早い;これに反して、
炭化水素由来のものは、水分吸収速度は遅いが衝撃強度
が低い、 ポリ炭化水素ブロックとポリエーテルブロックとの両方
を含有するポリアシルラクタムを、ナイロンブロックコ
ポリマー中に組込むことによって、同一のコポリマーの
中において優れた衝撃強度と遅い水分吸収速度との両方
が同時に達成されることが今回明らかとなった。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明は、1またはそれ以上のポリ炭化水素ブロック
と、1またはそれ以上のポリエーテルブロックを含有す
るポリアシルラクタムであって、ポリ炭化水素ブロック
は数平均分子量が約500〜約10,000の範囲内、
好ましくは約1,500〜約5,000の範囲内のポリ
炭化水素に由来するものであり、ポリエーテルブロック
は数平均分子量が約60〜約2,000の範囲内、好ま
しくは約100〜約600の範囲内のポリエーテルに由
来するものであり、そして、ポリ炭化水素ブロック対ポ
リエーテルブロックの重量比が約1:1〜約99:1の
範囲内、好ましくは約3:1〜約50:1の範囲内であ
り、さらに、1より多いポリ炭化水素ブロックまたはポ
リエーテルブロックが存在する場合には、前記重量比
が、ポリエーテルブロックの総量に対するポリ炭化水素
ブロックの総量として規定されるものである、ポリアシ
ルラクタムを提供することを目的とする。
と、1またはそれ以上のポリエーテルブロックを含有す
るポリアシルラクタムであって、ポリ炭化水素ブロック
は数平均分子量が約500〜約10,000の範囲内、
好ましくは約1,500〜約5,000の範囲内のポリ
炭化水素に由来するものであり、ポリエーテルブロック
は数平均分子量が約60〜約2,000の範囲内、好ま
しくは約100〜約600の範囲内のポリエーテルに由
来するものであり、そして、ポリ炭化水素ブロック対ポ
リエーテルブロックの重量比が約1:1〜約99:1の
範囲内、好ましくは約3:1〜約50:1の範囲内であ
り、さらに、1より多いポリ炭化水素ブロックまたはポ
リエーテルブロックが存在する場合には、前記重量比
が、ポリエーテルブロックの総量に対するポリ炭化水素
ブロックの総量として規定されるものである、ポリアシ
ルラクタムを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、本発明のポリアシルラクタムを、
塩基性ラクタム重合触媒の存在下で、ラクタム、好まし
くは、ε−カプロラクタム、ラウリルラクタムまたは2
−ピロリジノンと反応させることによって生成するナイ
ロンブロックコポリマーを提供することにある。このナ
イロンブロックコポリマーは、慣用的な技術すなわち反
応射出成形(RIM)などの反応加工法によって生成す
ることができる。
塩基性ラクタム重合触媒の存在下で、ラクタム、好まし
くは、ε−カプロラクタム、ラウリルラクタムまたは2
−ピロリジノンと反応させることによって生成するナイ
ロンブロックコポリマーを提供することにある。このナ
イロンブロックコポリマーは、慣用的な技術すなわち反
応射出成形(RIM)などの反応加工法によって生成す
ることができる。
「問題点を解決するための手段」 しかして本発明の要旨とするところは、 (a)式 [式中、YはC3〜C11のアルキレン基であり;Mは であり、Aは多価の脂肪族または芳香族のヒドロカルビ
ル基またはヒドロカルビルエーテル基であり;x,jお
よびmはそれぞれ独立して0又は1であり、mが0のと
き、nは0または1、pは1であり、またmが1のと
き、nは1〜3、p=nであり;qは1〜3;Tは酸素
またはNHであり;Rは、約28〜約600の範囲内の
分子量を有するポリエーテルに由来するポリエーテルブ
ロックである。]で示される末端基を少なくとも2つ
と、 (b)約1,500〜約5000の範囲内の数平均分子量
を有するポリ炭化水素に由来するポリ炭化水素ブロック
を含有する弾性体骨格とを含有し、ポリ炭化水素ブロッ
ク対ポリエーテルブロックの重量比が約3:1〜50:
1の範囲内であり、 1より多いポリ炭化水素ブロックまたはポリエーテルブ
ロックが存在する場合には、前記重量比が、ポリエーテ
ルブロックの総量に対するポリ炭化水素ブロックの総量
として規定されるものである、ことを特徴とするポリア
シルラクタム、 に存する。
ル基またはヒドロカルビルエーテル基であり;x,jお
よびmはそれぞれ独立して0又は1であり、mが0のと
き、nは0または1、pは1であり、またmが1のと
き、nは1〜3、p=nであり;qは1〜3;Tは酸素
またはNHであり;Rは、約28〜約600の範囲内の
分子量を有するポリエーテルに由来するポリエーテルブ
ロックである。]で示される末端基を少なくとも2つ
と、 (b)約1,500〜約5000の範囲内の数平均分子量
を有するポリ炭化水素に由来するポリ炭化水素ブロック
を含有する弾性体骨格とを含有し、ポリ炭化水素ブロッ
ク対ポリエーテルブロックの重量比が約3:1〜50:
1の範囲内であり、 1より多いポリ炭化水素ブロックまたはポリエーテルブ
ロックが存在する場合には、前記重量比が、ポリエーテ
ルブロックの総量に対するポリ炭化水素ブロックの総量
として規定されるものである、ことを特徴とするポリア
シルラクタム、 に存する。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明のポリアシルラクタムは、数平均分子量が約70
0〜約10,000の範囲内のものが有利であり、そし
て、ナイロンブロックコポリマーを生成させるラクタム
重合の開始剤基として作用するアシルラクタム末端基を
少なくとも2つ持つものであり、 (a)、式 [式中、M、Y、jおよびpは前に定義されたとおりで
あり、qは1〜3の範囲内であり、xは0または1であ
り、Tは酸素またはNHであり、そしてRは、約28〜
約600の範囲内の数平均分子量を持つ、ポリエーテル
に由来するポリエーテルブロックである。] で示される末端基を少なくとも2個;と (b)、数平均分子量が約1,500〜約5,000の範
囲内である、ポリ炭化水素に由来するポリ炭化水素ブロ
ックを含有する弾性体骨格;とを持ち、そして、ポリ炭
化水素ブロック対ポリエーテルブロックの重量比が約
3:1〜50:1の範囲内であり、また、1より多いポ
リ炭化水素ブロックまたはポリエーテルブロックが存在
する場合には、前記重量比が、ポリエーテルブロックの
総量に対するポリ炭化水素ブロックの総量として規定さ
れるものである。
0〜約10,000の範囲内のものが有利であり、そし
て、ナイロンブロックコポリマーを生成させるラクタム
重合の開始剤基として作用するアシルラクタム末端基を
少なくとも2つ持つものであり、 (a)、式 [式中、M、Y、jおよびpは前に定義されたとおりで
あり、qは1〜3の範囲内であり、xは0または1であ
り、Tは酸素またはNHであり、そしてRは、約28〜
約600の範囲内の数平均分子量を持つ、ポリエーテル
に由来するポリエーテルブロックである。] で示される末端基を少なくとも2個;と (b)、数平均分子量が約1,500〜約5,000の範
囲内である、ポリ炭化水素に由来するポリ炭化水素ブロ
ックを含有する弾性体骨格;とを持ち、そして、ポリ炭
化水素ブロック対ポリエーテルブロックの重量比が約
3:1〜50:1の範囲内であり、また、1より多いポ
リ炭化水素ブロックまたはポリエーテルブロックが存在
する場合には、前記重量比が、ポリエーテルブロックの
総量に対するポリ炭化水素ブロックの総量として規定さ
れるものである。
本発明の実施に有用なポリ炭化水素ブロックは、数平均
分子量が約500〜約10,000の範囲内、好ましく
は約1,500〜約5,000の範囲内であるポリアル
キレン、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレンコポリ
マーやブタジエン−アクリロニトリルコポリマーなどの
ブタジエンコポリマー、およびポリイソプレンに由来す
る。
分子量が約500〜約10,000の範囲内、好ましく
は約1,500〜約5,000の範囲内であるポリアル
キレン、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレンコポリ
マーやブタジエン−アクリロニトリルコポリマーなどの
ブタジエンコポリマー、およびポリイソプレンに由来す
る。
好ましいのは、少なくとも2個、好ましくは少なくとも
3個の、水酸基または第1級アミノ基もしくは第2級ア
ミノ基を持つ炭化水素ポリオールおよび炭化水素ポリア
ミンであり、これらはポリアシルラクタムの中にポリ炭
化水素ブロックを組込む便利な手段を与える。
3個の、水酸基または第1級アミノ基もしくは第2級ア
ミノ基を持つ炭化水素ポリオールおよび炭化水素ポリア
ミンであり、これらはポリアシルラクタムの中にポリ炭
化水素ブロックを組込む便利な手段を与える。
ポリ炭化水素ブロックを含有するポリオールの例として
は、ポリアルキレングリコール;ポリブタジエンのジオ
ール、トリオール、テトロールおよびさらに高級なポリ
オール;およびブタジエンコポリマーポリオールがあげ
られる。好ましい炭化水素ポリオールは、ポリブタジエ
ン、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、ブタジ
エン−スチレンコポリマー、およびポリイソプレンに由
来するポリ炭化水素ブロックを持つものである。
は、ポリアルキレングリコール;ポリブタジエンのジオ
ール、トリオール、テトロールおよびさらに高級なポリ
オール;およびブタジエンコポリマーポリオールがあげ
られる。好ましい炭化水素ポリオールは、ポリブタジエ
ン、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、ブタジ
エン−スチレンコポリマー、およびポリイソプレンに由
来するポリ炭化水素ブロックを持つものである。
ポリ炭化水素ブロックを含有するポリアミンの例として
は、ポリアルキレンジアミン;ポリブタジエンのジアミ
ン、トリアミン、テトラミン、およびさらに高級なポリ
アミン;およびブタジエンコポリマーポリアミンがあげ
られる。好ましい炭化水素ポリアミンは、ポリブタジエ
ン、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、ブタジ
エン−スチレンコポリマー、およびポリイソプレンに由
来するポリ炭化水素ブロックを持つものである。
は、ポリアルキレンジアミン;ポリブタジエンのジアミ
ン、トリアミン、テトラミン、およびさらに高級なポリ
アミン;およびブタジエンコポリマーポリアミンがあげ
られる。好ましい炭化水素ポリアミンは、ポリブタジエ
ン、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、ブタジ
エン−スチレンコポリマー、およびポリイソプレンに由
来するポリ炭化水素ブロックを持つものである。
本発明の実施に有用なポリエーテルブロックは、数平均
分子量が約60〜約2,000の範囲内、好ましくは約
100〜約600の範囲内であるポリオキシアルキレン
に由来するものである。
分子量が約60〜約2,000の範囲内、好ましくは約
100〜約600の範囲内であるポリオキシアルキレン
に由来するものである。
好ましいのは、少なくとも2個、好ましくは少なくとも
3個の、水酸基または第1級アミノ基を持つポリオキシ
アルキレンポリオールおよびポリオキシアルキレンポリ
アミンであり、これらはポリアシルラクタムの中にポリ
エーテルブロックを組込む便利な手段を与える。
3個の、水酸基または第1級アミノ基を持つポリオキシ
アルキレンポリオールおよびポリオキシアルキレンポリ
アミンであり、これらはポリアシルラクタムの中にポリ
エーテルブロックを組込む便利な手段を与える。
ポリエーテルブロックを含有するポリオールの例として
は、エチレングリコール;プロピレングリコール;テト
ラメチレングリコール;ポリ(オキシエチレン)グリコ
ール;ポリ(オキシブチレン)グリコール;ポリ(オキ
シプロピレン)のジオール、トリオール、およびテトロ
ール;およびオキシプロピレンとオキシエチレンとのブ
ロックコポリマーポリオールがあげられる。
は、エチレングリコール;プロピレングリコール;テト
ラメチレングリコール;ポリ(オキシエチレン)グリコ
ール;ポリ(オキシブチレン)グリコール;ポリ(オキ
シプロピレン)のジオール、トリオール、およびテトロ
ール;およびオキシプロピレンとオキシエチレンとのブ
ロックコポリマーポリオールがあげられる。
ポリエーテルブロックを含有するポリアミンの例として
は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンおよび
ポリオキシテトラメチレンのジアミン、トリアミンおよ
びテトラミンがあげられる。
は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンおよび
ポリオキシテトラメチレンのジアミン、トリアミンおよ
びテトラミンがあげられる。
ポリアシルラクタムの中に弾性体ブロックを組込む方法
は当該技術分野において、数多くの方法が知られてい
る。ポリアミン、例えば、テキサコ・ケミカル・カンパ
ニーから商品名JEFFA MINE として入手でき
るもの、から生成されるものの例は、米国特許第4,4
90,520号明細書に開示されており;ポリオールか
ら生成されるものの例は、米国再発行特許第30,37
1号明細書に;そして弾性体ブロックを含有する、その
他の官能性化されたポリマーから生成されるものの例
は、西暦1977年3月25日に発行されたフランス国
特許公報第2,322,165号明細書に、および英国
特許第1,067,153号明細書に開示されている。
は当該技術分野において、数多くの方法が知られてい
る。ポリアミン、例えば、テキサコ・ケミカル・カンパ
ニーから商品名JEFFA MINE として入手でき
るもの、から生成されるものの例は、米国特許第4,4
90,520号明細書に開示されており;ポリオールか
ら生成されるものの例は、米国再発行特許第30,37
1号明細書に;そして弾性体ブロックを含有する、その
他の官能性化されたポリマーから生成されるものの例
は、西暦1977年3月25日に発行されたフランス国
特許公報第2,322,165号明細書に、および英国
特許第1,067,153号明細書に開示されている。
ポリアシルラクタムの製造方法の一つは、以下の工程を
含んでいる。すなわち、(1)ポリエーテルポリオール
を、化学量論的に過剰量の、式 [式中、Mは で、Aは多価の脂肪族または芳香族のヒドロカルビル基
またはヒドロカルビルエーテル基であり、mは0または
1であり;mが0のときにはnは0または1であり、m
が1のときにはnは1〜3の範囲内であり;またXは塩
素または臭素である。]で示される酸ハライドと反応さ
せる;(2)化学量論的に過剰量の工程(1)の生成物を、炭
化水素ポリオールと反応させる;および(3)工程(2)の生
成物をラクタムモノマーと反応させて、目的とするポリ
アシルラクタムを得る。
含んでいる。すなわち、(1)ポリエーテルポリオール
を、化学量論的に過剰量の、式 [式中、Mは で、Aは多価の脂肪族または芳香族のヒドロカルビル基
またはヒドロカルビルエーテル基であり、mは0または
1であり;mが0のときにはnは0または1であり、m
が1のときにはnは1〜3の範囲内であり;またXは塩
素または臭素である。]で示される酸ハライドと反応さ
せる;(2)化学量論的に過剰量の工程(1)の生成物を、炭
化水素ポリオールと反応させる;および(3)工程(2)の生
成物をラクタムモノマーと反応させて、目的とするポリ
アシルラクタムを得る。
工程(1)および(2)は、これらの工程で発生するハロゲン
化水素の除去を促進するため、無水の非妨害性溶媒、例
えばシクロヘキサン、トルエン、テトラヒロドフラン、
またはアセトンなどの存在下で実施するのが好ましい。
発生するハロゲン化水素を熱、真空、窒素気流またはそ
の他の同効の手段により追い出しつつ、溶媒の不存在下
で反応を実行することも可能である。溶媒を用いる場合
には、その溶媒に溶けない副生物を生成させて、酸掃除
剤として作用する物質、例えば第3級アミンのような塩
基性物質を使用することができる。
化水素の除去を促進するため、無水の非妨害性溶媒、例
えばシクロヘキサン、トルエン、テトラヒロドフラン、
またはアセトンなどの存在下で実施するのが好ましい。
発生するハロゲン化水素を熱、真空、窒素気流またはそ
の他の同効の手段により追い出しつつ、溶媒の不存在下
で反応を実行することも可能である。溶媒を用いる場合
には、その溶媒に溶けない副生物を生成させて、酸掃除
剤として作用する物質、例えば第3級アミンのような塩
基性物質を使用することができる。
工程(1)および(2)は、実質的には周囲条件のもとで実行
できるが、30〜150℃のような、より高い温度で
は、さらに速く反応が進行する。的確な反応温度は用い
る溶媒の性質に依存するものである。溶媒を用いた場合
には、この溶媒は反応の後で蒸留によって除去すること
ができる。
できるが、30〜150℃のような、より高い温度で
は、さらに速く反応が進行する。的確な反応温度は用い
る溶媒の性質に依存するものである。溶媒を用いた場合
には、この溶媒は反応の後で蒸留によって除去すること
ができる。
工程(1)および(2)において、ポリオール中の実質的に全
部の水酸基は、酸ハライドと反応して、ポリ炭化水素ブ
ロックおよびポリエーテルブロックを結び付け、かつ
式、−O−M−Xで示されるアシルハライド末端基を与
える。工程(2)の生成物は、これをラクタムモノマーと
反応させる前に分離することもできるが、また、その場
で生成させ、分離することなく、これをラクタムモノマ
ーと反応させることもできる。
部の水酸基は、酸ハライドと反応して、ポリ炭化水素ブ
ロックおよびポリエーテルブロックを結び付け、かつ
式、−O−M−Xで示されるアシルハライド末端基を与
える。工程(2)の生成物は、これをラクタムモノマーと
反応させる前に分離することもできるが、また、その場
で生成させ、分離することなく、これをラクタムモノマ
ーと反応させることもできる。
ポリ炭化水素ブロックとポリエーテルブロックとを有す
る酸ハライドを、ラクタムモノマーと反応させてポリア
シルラクタムを製造する工程(3)は、反応原料だけで、
または例えばシクロヘキサン、トルエン、アセトンまた
は過剰のラクタムモノマーなどの有機溶媒、および反応
で発生するハロゲン化水素の除去を促進するための酸掃
除剤の存在下において、便利に実行することができる。
工程(1)および(2)に関して述べた溶媒の使用および反応
条件に関する前記記載は、工程(3)に関しても同様に当
てはまる。
る酸ハライドを、ラクタムモノマーと反応させてポリア
シルラクタムを製造する工程(3)は、反応原料だけで、
または例えばシクロヘキサン、トルエン、アセトンまた
は過剰のラクタムモノマーなどの有機溶媒、および反応
で発生するハロゲン化水素の除去を促進するための酸掃
除剤の存在下において、便利に実行することができる。
工程(1)および(2)に関して述べた溶媒の使用および反応
条件に関する前記記載は、工程(3)に関しても同様に当
てはまる。
別の方法においては、工程(1)の生成物を工程(3)に従っ
て反応させて、ポリエーテルブロックだけを有するポリ
アシルラクタムのプレポリマーを得、次いで、ラクタム
重合条件下に置く前に、このプレポリマーを炭化水素ポ
リオールと反応させる。この反応をラクタムモノマーの
存在下で実行するならば、この時は、反応条件を選択す
ることによって、またはイミド−アルコール縮合に対し
て特異的に作用する触媒(以下、これを「触媒I」と云
う。)を使用することによって、前記ポリオールと前記
ポリアシルラクタムのプレポリマーとの反応を優先的に
完了させられる。
て反応させて、ポリエーテルブロックだけを有するポリ
アシルラクタムのプレポリマーを得、次いで、ラクタム
重合条件下に置く前に、このプレポリマーを炭化水素ポ
リオールと反応させる。この反応をラクタムモノマーの
存在下で実行するならば、この時は、反応条件を選択す
ることによって、またはイミド−アルコール縮合に対し
て特異的に作用する触媒(以下、これを「触媒I」と云
う。)を使用することによって、前記ポリオールと前記
ポリアシルラクタムのプレポリマーとの反応を優先的に
完了させられる。
触媒Iとして有利に使用される触媒としては、アルカリ
金属、アルカリ土金属、亜鉛、カドミウム、マンガン、
鉄、ニッケル、コバルト、すず、ランタン、鉛またはビ
スマスもしくはこれらの組合せ;塩類、例えば酢酸カル
シウム、酢酸マンガン、酢酸コバルトまたは酢酸亜鉛、
水素化リチウム、ナトリウムアルコラート、コハク酸亜
鉛またはアセチルアセトン亜鉛;酸化物類、例えば酸化
鉛(PbO)、酸化アンチモン(Sb2O3)、または酸
化ゲルマニウム(GeO2)、マグネシウムメトキシ
ド、および三酸化アンチモン/酢酸マンガンまたは三酸
化アンチモン/二酸化チタンなどの組合せ物をあげるこ
とができる。
金属、アルカリ土金属、亜鉛、カドミウム、マンガン、
鉄、ニッケル、コバルト、すず、ランタン、鉛またはビ
スマスもしくはこれらの組合せ;塩類、例えば酢酸カル
シウム、酢酸マンガン、酢酸コバルトまたは酢酸亜鉛、
水素化リチウム、ナトリウムアルコラート、コハク酸亜
鉛またはアセチルアセトン亜鉛;酸化物類、例えば酸化
鉛(PbO)、酸化アンチモン(Sb2O3)、または酸
化ゲルマニウム(GeO2)、マグネシウムメトキシ
ド、および三酸化アンチモン/酢酸マンガンまたは三酸
化アンチモン/二酸化チタンなどの組合せ物をあげるこ
とができる。
その他の適当な触媒は、マグネシウムピロリジノン、ブ
ロモマグネシウムアルコキシド、例えばグリニャール試
薬とフェノールとの反応生成物、カプロラクタムマグネ
シウムブロミド、および選択されたグリニャール試薬、
例えばエチルマグネシウムブロミドを含む。
ロモマグネシウムアルコキシド、例えばグリニャール試
薬とフェノールとの反応生成物、カプロラクタムマグネ
シウムブロミド、および選択されたグリニャール試薬、
例えばエチルマグネシウムブロミドを含む。
使用する触媒Iの量は、ポリ炭化水素ポリオールの量を
基準として、約0.005〜約0.2重量%の範囲内、
好ましくは約0.01〜約0.10重量%の範囲内であ
る。
基準として、約0.005〜約0.2重量%の範囲内、
好ましくは約0.01〜約0.10重量%の範囲内であ
る。
ポリアシルラクタムのプレポリマーを生成するための、
上述のイミド−アルコール縮合および有用な触媒は米国
再発行特許第30,371号明細書にさらに開示されて
おり、ここに参考として援用する。
上述のイミド−アルコール縮合および有用な触媒は米国
再発行特許第30,371号明細書にさらに開示されて
おり、ここに参考として援用する。
ポリアシルラクタムは、ポリアミンから、少なくとも2
つの方法によって製造できる。
つの方法によって製造できる。
第一の方法においては、少なくとも2つのアミノ基をも
つポリエーテルポリアミンを直接、昇温下において、
式: [式中、M、Yおよびpは前に定義した通りである。]
で示されるポリ−アシルラクタムモノマーと反応させ
る。ラクタム基の当量数はアミノ基の当量数より若干過
剰にするのが有利である。
つポリエーテルポリアミンを直接、昇温下において、
式: [式中、M、Yおよびpは前に定義した通りである。]
で示されるポリ−アシルラクタムモノマーと反応させ
る。ラクタム基の当量数はアミノ基の当量数より若干過
剰にするのが有利である。
この方法においては、ラクタム末端基がポリアミンのア
ミノ基と反応してアミド結合を形成する。この反応の一
例は、Mが二官能性であるとして、次式のとおりであ
る: [式中、z≧1/2(yw+2)であり、 は少なくとも2個、好ましくは2〜4個のアミノ基を有
するポリエーテルポリアミンである。] この方法を用いてポリアシルラクタムを製造する場合、
ビス−アシルラクタムは、末端基を供与するのに加え
て、2個またはそれ以上のポリアミンを結合させ得るこ
とに気付く。このようにして生成されたポリアシルラク
タムは本発明のポリアシルラクタムのプレポリマーに相
当し、このプレポリマーと炭化水素ポリオールまたは炭
化水素ポリアミンとを反応させて、本発明のポリアシル
ラクタムを生成させることができる。また別法として、
ポリアシルラクタムのプレポリマーは、ポリ炭化水素ポ
リアミンから生成することができ、このプレポリマーを
ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルポリアミン
と反応させて等価なポリアシルラクタムを生成させるこ
とができる。
ミノ基と反応してアミド結合を形成する。この反応の一
例は、Mが二官能性であるとして、次式のとおりであ
る: [式中、z≧1/2(yw+2)であり、 は少なくとも2個、好ましくは2〜4個のアミノ基を有
するポリエーテルポリアミンである。] この方法を用いてポリアシルラクタムを製造する場合、
ビス−アシルラクタムは、末端基を供与するのに加え
て、2個またはそれ以上のポリアミンを結合させ得るこ
とに気付く。このようにして生成されたポリアシルラク
タムは本発明のポリアシルラクタムのプレポリマーに相
当し、このプレポリマーと炭化水素ポリオールまたは炭
化水素ポリアミンとを反応させて、本発明のポリアシル
ラクタムを生成させることができる。また別法として、
ポリアシルラクタムのプレポリマーは、ポリ炭化水素ポ
リアミンから生成することができ、このプレポリマーを
ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルポリアミン
と反応させて等価なポリアシルラクタムを生成させるこ
とができる。
第二の方法の一例においては、例示を目的として説明す
ると、構造がX−MーX[ここで、Mは前に定義したと
おりで、n=1の場合であり、Xは塩素または臭素であ
る。]の二塩基酸ハライドを第2級アミンまたは第3級
アミン、NR3で錯体化して R3N・X−M−X・NR3 を得、そしてこれを充分な量のラクタムモノマーと反応
させて を得る。
ると、構造がX−MーX[ここで、Mは前に定義したと
おりで、n=1の場合であり、Xは塩素または臭素であ
る。]の二塩基酸ハライドを第2級アミンまたは第3級
アミン、NR3で錯体化して R3N・X−M−X・NR3 を得、そしてこれを充分な量のラクタムモノマーと反応
させて を得る。
最後に、このアシルラクタムの酸モノハライドアミン錯
塩をポリ炭化水素ポリアミンまたはポリエーテルポリア
ミンと反応させて、所望のポリアシルラクタムのプレポ
リマーを得る。酸ハライド基の当量数は、ポリアミンの
アミノ基の当量数より若干過剰とする方が有利である。
塩をポリ炭化水素ポリアミンまたはポリエーテルポリア
ミンと反応させて、所望のポリアシルラクタムのプレポ
リマーを得る。酸ハライド基の当量数は、ポリアミンの
アミノ基の当量数より若干過剰とする方が有利である。
この方法では、ハライド基はポリアミンのアミノ基と反
応してアミド結合を形成し、また置換アンモニウム副生
物を生成する。
応してアミド結合を形成し、また置換アンモニウム副生
物を生成する。
この反応の一例は、次の通りである。
[式中、z≧ywであり、 は前記のとおりである。] 大部分を占める反応物質、すなわちラクタムが一つの反
応性基しかもたないことからその程度は少ないものの、
この場合においても、前記第1の方法と同じように、生
成した二塩基酸ハライドは、末端基を供給するのに加え
て、二つまたはそれ以上のポリアミンを結合させる。
応性基しかもたないことからその程度は少ないものの、
この場合においても、前記第1の方法と同じように、生
成した二塩基酸ハライドは、末端基を供給するのに加え
て、二つまたはそれ以上のポリアミンを結合させる。
このようにして生成したポリアシルラクタムは、本発明
のポリアシルラクタムのプレポリマーに相当し、このプ
レポリマーがポリエーテルブロックを有する場合には、
ポリ炭化水素ブロックを有するポリオールまたはポリア
ミンと、また、このプレポリマーがポリ炭化水素ブロッ
クを有する場合には、ポリエーテルブロックと、それぞ
れ反応せしめて、本発明に係るポリアシルラクタムを生
成することができる。
のポリアシルラクタムのプレポリマーに相当し、このプ
レポリマーがポリエーテルブロックを有する場合には、
ポリ炭化水素ブロックを有するポリオールまたはポリア
ミンと、また、このプレポリマーがポリ炭化水素ブロッ
クを有する場合には、ポリエーテルブロックと、それぞ
れ反応せしめて、本発明に係るポリアシルラクタムを生
成することができる。
前記ポリアミンは、米国特許第3,155,782号明
細書および同第3,236,896号明細書に記載され
た手順に従って、または当業者に周知のその他の手順に
従って、水酸基をアミノ基で置き代えることにより、ポ
リオールから生成することができる。これらの化合物を
生成する方法に起因し、若干の残存の水酸基があるもの
と思われる。
細書および同第3,236,896号明細書に記載され
た手順に従って、または当業者に周知のその他の手順に
従って、水酸基をアミノ基で置き代えることにより、ポ
リオールから生成することができる。これらの化合物を
生成する方法に起因し、若干の残存の水酸基があるもの
と思われる。
別の方法としては、ニトリル含有オリゴマーは、LiAlH4
触媒を使ってニトリル基を選択還元してアミノ−官能性
化することができ、またフォルミル含有オリゴマーは、
フォルミル基を還元的にアミノ化してアミノ−官能性化
することができる。
触媒を使ってニトリル基を選択還元してアミノ−官能性
化することができ、またフォルミル含有オリゴマーは、
フォルミル基を還元的にアミノ化してアミノ−官能性化
することができる。
ポリ炭化水素ブロックとポリエーテルブロックの両方を
含有するポリアシルラクタムは、前に述べたように、ポ
リエーテルブロックとアミド結合とを有するポリアシル
ラクタムのプレポリマーをポリ炭化水素ポリオールまた
はポリ炭化水素ポリアミンと反応させるか、または、前
記アシルハライドの前駆体を炭化水素ポリオールまたは
炭化水素ポリアミンと反応させることによって生成する
ことができる。当業者であれば、等価なポリアシルラク
タムを生成する。他の反応順序のあることに気付くであ
ろう。
含有するポリアシルラクタムは、前に述べたように、ポ
リエーテルブロックとアミド結合とを有するポリアシル
ラクタムのプレポリマーをポリ炭化水素ポリオールまた
はポリ炭化水素ポリアミンと反応させるか、または、前
記アシルハライドの前駆体を炭化水素ポリオールまたは
炭化水素ポリアミンと反応させることによって生成する
ことができる。当業者であれば、等価なポリアシルラク
タムを生成する。他の反応順序のあることに気付くであ
ろう。
等価なポリアシルラクタムは、例えばアシルハライド、
イソシアネート、およびケテンのような、ラクタムモノ
マーに溶解した際に迅速にポリアシルラクタムを生成す
ることのできるポリアシルラクタムの前駆体からその場
で生成することもできる。
イソシアネート、およびケテンのような、ラクタムモノ
マーに溶解した際に迅速にポリアシルラクタムを生成す
ることのできるポリアシルラクタムの前駆体からその場
で生成することもできる。
本発明のポリアシルラクタムおよびナイロンブロックコ
ポリマーを製造するのに適当なラクタムモノマーは、3
〜11個のアルキレン基を有するものである。反応性お
よび入手の容易性から考えると、これらのラクタムモノ
マーとして、3個または5個のアルキレン基を有するも
のが好ましい。
ポリマーを製造するのに適当なラクタムモノマーは、3
〜11個のアルキレン基を有するものである。反応性お
よび入手の容易性から考えると、これらのラクタムモノ
マーとして、3個または5個のアルキレン基を有するも
のが好ましい。
適当な触媒の存在下で、ε−カプロラクタムモノマーと
の反応によってナイロンブロックコポリマーを製造する
のにこのポリアシルラクタムを用いると、得られるコポ
リマーは、一般的に、Yがペンタメチレン基である一般
構造、−CO−Y−NH−の繰り返し単位を持つポリア
ミド鎖の付いたポリアシルラクタムを含有している。
の反応によってナイロンブロックコポリマーを製造する
のにこのポリアシルラクタムを用いると、得られるコポ
リマーは、一般的に、Yがペンタメチレン基である一般
構造、−CO−Y−NH−の繰り返し単位を持つポリア
ミド鎖の付いたポリアシルラクタムを含有している。
このコポリマーが実質的にε−カプロラクタムから製造
されるならば、反応速度またはラクタム重合度が実質的
に損われない限り、他のラクタムモノマーが含まれてい
てもよい。得られるブロックコポリマーの数平均分子量
は広い範囲で変わり得るが、約18,000〜約10
0,000の範囲内であるのが有利である。分子量は、
一般に、カプロラクタムモノマーとポリアシルラクタム
のモル比に依存する。一般的に、用いるポリアシルラク
タムの量は、用いるカプロラクタムモノマーの全モル数
の、少なくとも約0.1モル%であり、約0.25〜
1.0モル%の範囲内である方が更に好ましい。特殊タ
イプのナイロンブロックコポリマーに関しては、米国特
許第4,031,164号明細書に、さらに詳しく記載
されており、これは本発明において参考として援用され
る。
されるならば、反応速度またはラクタム重合度が実質的
に損われない限り、他のラクタムモノマーが含まれてい
てもよい。得られるブロックコポリマーの数平均分子量
は広い範囲で変わり得るが、約18,000〜約10
0,000の範囲内であるのが有利である。分子量は、
一般に、カプロラクタムモノマーとポリアシルラクタム
のモル比に依存する。一般的に、用いるポリアシルラク
タムの量は、用いるカプロラクタムモノマーの全モル数
の、少なくとも約0.1モル%であり、約0.25〜
1.0モル%の範囲内である方が更に好ましい。特殊タ
イプのナイロンブロックコポリマーに関しては、米国特
許第4,031,164号明細書に、さらに詳しく記載
されており、これは本発明において参考として援用され
る。
第1表において、触媒IIと呼称する、本発明に有用なラ
クタム重合触媒は、ラクタムの無水重合のための塩基性
触媒として一般に認識されている部類の化合物を包含す
る。一般的に、すべてのアルカリ金属またはアルカリ土
金属は、金属の形態でも、水素化物、ハロ水素化物、ア
ルキルハロゲン化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩および
類似物の形態でも有効である。このような触媒は、米国
特許第4,031,164号明細書に、さらに詳しく記
載されている。
クタム重合触媒は、ラクタムの無水重合のための塩基性
触媒として一般に認識されている部類の化合物を包含す
る。一般的に、すべてのアルカリ金属またはアルカリ土
金属は、金属の形態でも、水素化物、ハロ水素化物、ア
ルキルハロゲン化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩および
類似物の形態でも有効である。このような触媒は、米国
特許第4,031,164号明細書に、さらに詳しく記
載されている。
このラクタム重合に特に有用なのは、C3〜C12のラク
タムマグネシウムハロゲン化物であり、ε−カプロラク
タムおよび2−ピロリジノンよりなる群から選択される
ラクタムに由来するものが好ましく、そして更に好まし
くは、この触媒は、ε−カプロラクタムマグネシウムブ
ロミド、(2−オキソ−1−テトラヒドロアゼピニルマ
グネシウムブロミド)、および2−ピロリジノンマグネ
シウムブロミド、(2−オキソ−1−ピロリジニルマグ
ネシウムブロミド)から選択される。使用される触媒の
量は、認め得る重合速度を与える量である。
タムマグネシウムハロゲン化物であり、ε−カプロラク
タムおよび2−ピロリジノンよりなる群から選択される
ラクタムに由来するものが好ましく、そして更に好まし
くは、この触媒は、ε−カプロラクタムマグネシウムブ
ロミド、(2−オキソ−1−テトラヒドロアゼピニルマ
グネシウムブロミド)、および2−ピロリジノンマグネ
シウムブロミド、(2−オキソ−1−ピロリジニルマグ
ネシウムブロミド)から選択される。使用される触媒の
量は、認め得る重合速度を与える量である。
本発明を実施するためのマグネシウムラクタム重合触媒
の量は、ε−カプロラクタムモノマーの全モル数を基準
として0.3〜1.6モル%の範囲内が有利であり、ま
た0.6〜1.2モル%の範囲内がさらに好ましい。反
応速度は、用いられる触媒の濃度、およびその他のパラ
メーター、例えばこの反応を行なう温度に依存する。
の量は、ε−カプロラクタムモノマーの全モル数を基準
として0.3〜1.6モル%の範囲内が有利であり、ま
た0.6〜1.2モル%の範囲内がさらに好ましい。反
応速度は、用いられる触媒の濃度、およびその他のパラ
メーター、例えばこの反応を行なう温度に依存する。
「発明の効果」 本発明は、次のような特別に顕著な効果を奏し、その産
業上の利用価値は極めて大である。
業上の利用価値は極めて大である。
(1)本発明に係るポリアシルラクタムは、ポリ炭化水
素ブロックとポリエーテルブロックとを含有しているの
で、このポリアシルラクタムを用いて製造したナイロン
ブロックコポリマーは、優れた衝撃強度と優れた加水分
解安定性を兼ね備えたものとなる。
素ブロックとポリエーテルブロックとを含有しているの
で、このポリアシルラクタムを用いて製造したナイロン
ブロックコポリマーは、優れた衝撃強度と優れた加水分
解安定性を兼ね備えたものとなる。
(2)本発明に係るナイロンブロックコポリマーは、加
水分解安定性が優れているので、その成形品は長期に亘
って寸法安定性と耐衝撃性を維持する。
水分解安定性が優れているので、その成形品は長期に亘
って寸法安定性と耐衝撃性を維持する。
(3)本発明に係るナイロンブロックコポリマーは、通
常用いられる塩基性ラクタム重合触媒を用い、反応射出
成形法などの慣用的な技術によって製造することができ
るので、製造が容易である。
常用いられる塩基性ラクタム重合触媒を用い、反応射出
成形法などの慣用的な技術によって製造することができ
るので、製造が容易である。
「実施例」 以下に本発明を例により、さらに詳しく説明する。これ
らの例は本発明を例示するものであって、本発明を限定
しようとするものではない。部および百分率(%)は特
に断らないかぎり、重量部および重量%である。
らの例は本発明を例示するものであって、本発明を限定
しようとするものではない。部および百分率(%)は特
に断らないかぎり、重量部および重量%である。
これらの例における物理的性質は、実質的に以下に記載
の手順による試験を用いて得られたものである。
の手順による試験を用いて得られたものである。
ノッチ付アイゾット衝撃強度: ASTM D256によった。(単位はジュール/メー
トル、J/m) 標準発熱: ラクタムモノマー重合の反応速度は、以下の方法による
反応の発熱量から決定した。すなわち、記録式電位差計
に接続された、30ゲージの鉄コンスタンタン熱電対
を、成形型の中に位置させる。この成形型を140℃に
加熱する。最終的な反応混合物を約100℃に加熱し、
ポンプ鋳込みによってこれらを成形型の中へ導入し、温
度の応答を記録する。成形型およびラクタム重合の初期
発熱が寄与して、熱軌跡はただちに上昇を始める。温度
が一定になる前に、第2番目の急上昇が起るが、これは
結晶化熱と重合の最終段階からの熱とによるものと思わ
れる。重合は、温度が最高に達し、降下し始める時に完
了すると考えられる。材料全体は充分な固体状態とな
り、ついで成形品は成形型から離される。反応時間は、
反応混合物を成形型に加える時点と、最高温度に到達す
る時点との間の時間間隔である。全反応速度は、温度上
昇のための時間に比例するものと考えられる。
トル、J/m) 標準発熱: ラクタムモノマー重合の反応速度は、以下の方法による
反応の発熱量から決定した。すなわち、記録式電位差計
に接続された、30ゲージの鉄コンスタンタン熱電対
を、成形型の中に位置させる。この成形型を140℃に
加熱する。最終的な反応混合物を約100℃に加熱し、
ポンプ鋳込みによってこれらを成形型の中へ導入し、温
度の応答を記録する。成形型およびラクタム重合の初期
発熱が寄与して、熱軌跡はただちに上昇を始める。温度
が一定になる前に、第2番目の急上昇が起るが、これは
結晶化熱と重合の最終段階からの熱とによるものと思わ
れる。重合は、温度が最高に達し、降下し始める時に完
了すると考えられる。材料全体は充分な固体状態とな
り、ついで成形品は成形型から離される。反応時間は、
反応混合物を成形型に加える時点と、最高温度に到達す
る時点との間の時間間隔である。全反応速度は、温度上
昇のための時間に比例するものと考えられる。
水分吸収: 概略の寸法が5cm×1.3cm×0.3cmの試料を、70
℃(100mmHg)において48時間乾燥したのち、重量
を測定し、ダイヤルキャリバーでその長さを測定した。
ついで、この試料を、周囲温度の水の中に24時間浸
し、吸収材で軽くたたいて乾燥させ、再び重量および長
さを測定した。
℃(100mmHg)において48時間乾燥したのち、重量
を測定し、ダイヤルキャリバーでその長さを測定した。
ついで、この試料を、周囲温度の水の中に24時間浸
し、吸収材で軽くたたいて乾燥させ、再び重量および長
さを測定した。
実施例1〜11 実施例1〜7は本発明によるものであり、対照実施例8
〜11と比較した場合、本発明によるものは、衝撃強度
が改善され、水分吸収が低下することを例示する。反応
原料の比率を第1表に示す。すべてのポリブタジエンは
アーコ(ARCO)社から入手したPOLY BD R
−45HTであり、これは約3000の分子量を有し、
1分子中に平均約2.5個の水酸基を有するものであ
る。ここで用いたプレポリマーは、アシルラクタム官能
性物質に関する米国特許出願第467,626号明細書
に開示された方法によって調製されたものであり、該明
細書を本発明において参考として援用する。各実施例に
おいて生成したナイロンブロックコポリマーの物理的性
質を第2表に示す。
〜11と比較した場合、本発明によるものは、衝撃強度
が改善され、水分吸収が低下することを例示する。反応
原料の比率を第1表に示す。すべてのポリブタジエンは
アーコ(ARCO)社から入手したPOLY BD R
−45HTであり、これは約3000の分子量を有し、
1分子中に平均約2.5個の水酸基を有するものであ
る。ここで用いたプレポリマーは、アシルラクタム官能
性物質に関する米国特許出願第467,626号明細書
に開示された方法によって調製されたものであり、該明
細書を本発明において参考として援用する。各実施例に
おいて生成したナイロンブロックコポリマーの物理的性
質を第2表に示す。
実施例1〜7のデータと対照実施例8〜11のデータを
比較すると、ポリアシルラクタムが本発明によるもので
あり、このポリアシルラクタムを用いて生成したナイロ
ンブロックコポリマーは、衝撃強度が向上しかつ加水分
解安定性が改善されたものとなることを示している。
比較すると、ポリアシルラクタムが本発明によるもので
あり、このポリアシルラクタムを用いて生成したナイロ
ンブロックコポリマーは、衝撃強度が向上しかつ加水分
解安定性が改善されたものとなることを示している。
実施例1〜7および対照実施例9〜10のポリアシルラ
クタムは、次の構造で示される、ポリエーテル含有ポリ
アシルラクタムのプレポリマー3種類から調製された: プレポリマー m′ n′ 実施例番号 I 2 4 1〜4、7、9、10 II 2 3 5 III 3 3 6 対照実施例11のポリアシルラクタムの調製に用いたポ
リエーテル含有ポリアシルラクタムのプレポリマーは、
最終的に得られるブロックポリマーが、16重量%のポ
リプロピレンオキシドと4重量%のポリエチレンオキシ
ドを含有するような量とした。
クタムは、次の構造で示される、ポリエーテル含有ポリ
アシルラクタムのプレポリマー3種類から調製された: プレポリマー m′ n′ 実施例番号 I 2 4 1〜4、7、9、10 II 2 3 5 III 3 3 6 対照実施例11のポリアシルラクタムの調製に用いたポ
リエーテル含有ポリアシルラクタムのプレポリマーは、
最終的に得られるブロックポリマーが、16重量%のポ
リプロピレンオキシドと4重量%のポリエチレンオキシ
ドを含有するような量とした。
各ナイロンブロックコポリマーは、第1表に示すそれぞ
れの置換分を含有する、第1反応原料組成物および第2
反応原料組成物を調製して、各々の実施例から製造し
た。
れの置換分を含有する、第1反応原料組成物および第2
反応原料組成物を調製して、各々の実施例から製造し
た。
第1反応原料組成物は次のようにして調製した:すなわ
ち、実施例1〜6についてはカプロラクタム、プレポリ
マーおよびポリブタジエンを、130〜140℃に加熱
した後、マグネシウムビス−ピロリジノン触媒を加え
た。次に、この混合物を減圧(20mmHg)下、125〜
140℃に約2〜3時間保持した。残る実施例7〜11
については、第1反応原料組成物の置換分を120〜1
30℃に加熱して溶解し、使用に先立って脱ガスした。
ち、実施例1〜6についてはカプロラクタム、プレポリ
マーおよびポリブタジエンを、130〜140℃に加熱
した後、マグネシウムビス−ピロリジノン触媒を加え
た。次に、この混合物を減圧(20mmHg)下、125〜
140℃に約2〜3時間保持した。残る実施例7〜11
については、第1反応原料組成物の置換分を120〜1
30℃に加熱して溶解し、使用に先立って脱ガスした。
第2反応原料組成物は、すべての実施例について、カプ
ロラクタム/触媒の混合物を130℃で、透明になるま
で融解することによって調製した。
ロラクタム/触媒の混合物を130℃で、透明になるま
で融解することによって調製した。
次に、第1反応原料組成物と第2反応原料組成物とを、
反応射出成形(RIM)機を用いて、140℃に保たれ
た1/8インチ成形型の中へ射出した。すべての実施例に
おいて、5分以内で標準発熱のピーク温度に達し、そし
て通常は3分以内であった。約15分後に成形板を成形
型から離し、物性測定に供した。各ナイロンブロックコ
ポリマーに関し得られた結果を、第2表に示す。
反応射出成形(RIM)機を用いて、140℃に保たれ
た1/8インチ成形型の中へ射出した。すべての実施例に
おいて、5分以内で標準発熱のピーク温度に達し、そし
て通常は3分以内であった。約15分後に成形板を成形
型から離し、物性測定に供した。各ナイロンブロックコ
ポリマーに関し得られた結果を、第2表に示す。
実施例1〜6 実施例1〜6は本発明によるものであり、いかなる実質
的なラクタム重合にも先行して、ポリオールとプレポリ
マーとの反応を促進することのできる、第1表に触媒I
と表示した触媒の存在下において、ポリブタジエンとプ
レポリマーI,IIまたはIIIのうちの1つとを反応させ
て製造した。各々の実施例において用いた比率、プレポ
リマー、ポリブタジエン、および触媒は、第1表に示し
てある。
的なラクタム重合にも先行して、ポリオールとプレポリ
マーとの反応を促進することのできる、第1表に触媒I
と表示した触媒の存在下において、ポリブタジエンとプ
レポリマーI,IIまたはIIIのうちの1つとを反応させ
て製造した。各々の実施例において用いた比率、プレポ
リマー、ポリブタジエン、および触媒は、第1表に示し
てある。
実施例7 実施例7も本発明によるものであり、実施例1〜6で得
られたのと同様の、ナイロンブロックコポリマーの性質
の改善を例示するものである。実施例7は、ε−カプロ
ラクタムモノマーを加える前にポリアシルラクタムを分
離した点において、実施例1〜6と異なっている。
られたのと同様の、ナイロンブロックコポリマーの性質
の改善を例示するものである。実施例7は、ε−カプロ
ラクタムモノマーを加える前にポリアシルラクタムを分
離した点において、実施例1〜6と異なっている。
ポリアシルラクタムの調製 乾燥トルエン80mの中に、29.3gのテトラエチ
レングリコールを溶解した溶液を、30分間に亘って、
乾燥トルエン550mの中に、151.4gのテレフ
タロイルクロリドと152.5gのトリエチルアミンと
を溶解した溶液に対して加えた。34.2gのε−カプ
ロラクタムを加えた後、この混合物を80℃で約1時間
加熱し、ついで冷却し、過し、そして乾燥トルエンで
洗滌した。次に、この液を900mのトルエンが除
去されるまで100mmHgで減圧蒸留した。残った液
に、乾燥トルエン70mの中に、アーコ社のPOLY
BD R−45HTポリブタジエン200gを溶解し
た溶液を加え、そして、粘度の上昇が観察されるまで、
蒸留を続行した。残った混合物を約110℃に加熱し、
この混合物に、0.9gのフェノール、20mのトル
エンおよび3mのエチルマグネシウムブロミドを含有
する触媒溶液を滴下しつつ加え、その結果、この混合物
の温度は上昇して約115℃になった。この混合物を加
熱して115℃に1時間保った後、これを冷却し、シェ
ル社のIonol 酸化防止剤(2,6−ジ−t−ブチルパラク
レゾール)2gを加え、そして304.1gの恒量とな
るまで揮発分を除去した。
レングリコールを溶解した溶液を、30分間に亘って、
乾燥トルエン550mの中に、151.4gのテレフ
タロイルクロリドと152.5gのトリエチルアミンと
を溶解した溶液に対して加えた。34.2gのε−カプ
ロラクタムを加えた後、この混合物を80℃で約1時間
加熱し、ついで冷却し、過し、そして乾燥トルエンで
洗滌した。次に、この液を900mのトルエンが除
去されるまで100mmHgで減圧蒸留した。残った液
に、乾燥トルエン70mの中に、アーコ社のPOLY
BD R−45HTポリブタジエン200gを溶解し
た溶液を加え、そして、粘度の上昇が観察されるまで、
蒸留を続行した。残った混合物を約110℃に加熱し、
この混合物に、0.9gのフェノール、20mのトル
エンおよび3mのエチルマグネシウムブロミドを含有
する触媒溶液を滴下しつつ加え、その結果、この混合物
の温度は上昇して約115℃になった。この混合物を加
熱して115℃に1時間保った後、これを冷却し、シェ
ル社のIonol 酸化防止剤(2,6−ジ−t−ブチルパラク
レゾール)2gを加え、そして304.1gの恒量とな
るまで揮発分を除去した。
ポリブタジエンセグメントとテトラエチレングリコール
セグメントの両方を含有するこのポリアシルラクタム8
2.2gを、ε−カプロラクタムと反応させて、実施例
1〜6で用いたと同様の手順によって、ナイロンブロッ
クコポリマーを生成させた。
セグメントの両方を含有するこのポリアシルラクタム8
2.2gを、ε−カプロラクタムと反応させて、実施例
1〜6で用いたと同様の手順によって、ナイロンブロッ
クコポリマーを生成させた。
実施例8 実施例8は対照であり、これは、ポリエーテルセグメン
トを含まずポリブタジエンセグメントのみを含有するポ
リアシルラクタムから製造したものである。対照実施例
8の衝撃強度と、実施例1〜7の衝撃強度とを比較する
と、ポリブタジエンセグメントのいくらかをポリエーテ
ルセグメントで置換えて得られる衝撃強度の改善が明ら
かとなる。
トを含まずポリブタジエンセグメントのみを含有するポ
リアシルラクタムから製造したものである。対照実施例
8の衝撃強度と、実施例1〜7の衝撃強度とを比較する
と、ポリブタジエンセグメントのいくらかをポリエーテ
ルセグメントで置換えて得られる衝撃強度の改善が明ら
かとなる。
このポリアシルラクタムは、前記の、アーコ社のPOL
Y BD R−45HTから、アシルラクタム官能性物
質の調製に関する米国特許第4,581,419号明細
書に開示された方法によって調製された。
Y BD R−45HTから、アシルラクタム官能性物
質の調製に関する米国特許第4,581,419号明細
書に開示された方法によって調製された。
このポリアシルラクタムとカプロラクタムとを含有する
第1反応原料組成物を、120℃で脱ガスし、次いでこ
れを、カプロラクタム中に溶解した触媒IIを含有する第
2反応原料組成物と同時に、140℃に保たれた1/8イ
ンチ成形型の中へ射出した。10分後に成形板を離型し
物性測定に供した。
第1反応原料組成物を、120℃で脱ガスし、次いでこ
れを、カプロラクタム中に溶解した触媒IIを含有する第
2反応原料組成物と同時に、140℃に保たれた1/8イ
ンチ成形型の中へ射出した。10分後に成形板を離型し
物性測定に供した。
実施例9〜10 実施例9〜10は対照であり、本発明によるものではな
い。実施例9〜10においては、その場でまたは実施例
7におけるような、ナイロンブロックコポリマーが生成
する前にポリアシルラクタムを生成させるための、ポリ
オールとポリアシルラクタムのプレポリマーとの反応を
行っていない。
い。実施例9〜10においては、その場でまたは実施例
7におけるような、ナイロンブロックコポリマーが生成
する前にポリアシルラクタムを生成させるための、ポリ
オールとポリアシルラクタムのプレポリマーとの反応を
行っていない。
これら2つの実施例の衝撃強度と本発明によるものの衝
撃強度とを比較すると、ラクタム重合条件下に置く前に
ポリアシルラクタムを前もって生成させた時に得られる
衝撃強度の改善が明らかとなる。
撃強度とを比較すると、ラクタム重合条件下に置く前に
ポリアシルラクタムを前もって生成させた時に得られる
衝撃強度の改善が明らかとなる。
実施例11 実施例11は対照であり、これは、ポリブタジエンセグ
メントと含まずポリエーテルセグメントのみを含有する
ポリアシルラクタムを生成させて製造したものである。
メントと含まずポリエーテルセグメントのみを含有する
ポリアシルラクタムを生成させて製造したものである。
実施例11の水分吸収速度と実施例1のそれとを比較す
ると、水に浸した時の重量および長さの増加に表れてい
るように、ポリ炭化水素セグメントとポリエーテルセグ
メントの両者を含有するポリアシルラクタムがナイロン
ブロックコポリマー中に組込まれた時に得られる水分吸
収速度の改善が明らかとなる。
ると、水に浸した時の重量および長さの増加に表れてい
るように、ポリ炭化水素セグメントとポリエーテルセグ
メントの両者を含有するポリアシルラクタムがナイロン
ブロックコポリマー中に組込まれた時に得られる水分吸
収速度の改善が明らかとなる。
ポリアシルラクタムは、以下の手順で生成した:1リッ
トルのフラスコの中で、乾燥トルエン100m中に2
2.7gのカプロラクタムを溶解させ、この混合物を9
0℃に冷却した;30mとトリエチルアミンを加え、
この混合物を還流せしめた。還流状態下において100
mのトルエンに20.3gのテレフタロイルクロリド
を溶解した溶液を滴下して加え、そしてこの混合物をさ
らに10分間還流せしめた。85〜90℃に冷却した
後、90℃の水150mを加え、この混合物を攪きま
ぜ、そして有機層を二度洗滌した。
トルのフラスコの中で、乾燥トルエン100m中に2
2.7gのカプロラクタムを溶解させ、この混合物を9
0℃に冷却した;30mとトリエチルアミンを加え、
この混合物を還流せしめた。還流状態下において100
mのトルエンに20.3gのテレフタロイルクロリド
を溶解した溶液を滴下して加え、そしてこの混合物をさ
らに10分間還流せしめた。85〜90℃に冷却した
後、90℃の水150mを加え、この混合物を攪きま
ぜ、そして有機層を二度洗滌した。
テレフタロイルビス−カプロラクタムを含有するこの生
成物を、200gの、ユニオンカーバイド社のNiax 1
1−34、すなわち、約4800の分子量を有する、エ
チレンオキシドで冠飾されたポリ(オキシプロピレン)
トリオールを予め仕込んである1リットルのフラスコに
移した。約50mのトルエンを減圧下で蒸留した;
0.7gのフェノール、2.2mのエチルマグネシウ
ムブロミド、および20mのトルエンを含有する触媒
溶液を滴下して加えた;そして、この混合物をさらに1
5分間還流せしめた。この溶液を冷却し、そして溶媒を
蒸留した。収量は233.5gであった。
成物を、200gの、ユニオンカーバイド社のNiax 1
1−34、すなわち、約4800の分子量を有する、エ
チレンオキシドで冠飾されたポリ(オキシプロピレン)
トリオールを予め仕込んである1リットルのフラスコに
移した。約50mのトルエンを減圧下で蒸留した;
0.7gのフェノール、2.2mのエチルマグネシウ
ムブロミド、および20mのトルエンを含有する触媒
溶液を滴下して加えた;そして、この混合物をさらに1
5分間還流せしめた。この溶液を冷却し、そして溶媒を
蒸留した。収量は233.5gであった。
実施例11のナイロンブロックコポリマーを製造するた
め、第1反応原料組成物と第2反応原料組成物とを調製
し、前記実施例1〜6に記載の手順に従って140℃に
保たれた1/8インチ成形型の中へ射出し、得られた成形
板を物性測定に供した。
め、第1反応原料組成物と第2反応原料組成物とを調製
し、前記実施例1〜6に記載の手順に従って140℃に
保たれた1/8インチ成形型の中へ射出し、得られた成形
板を物性測定に供した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード・フーゴ・モッタス アメリカ合衆国ミズーリ州(63011)ボー ルウィン,クレイモントドライブ850 (56)参考文献 特開 昭60−168724(JP,A) 特開 昭60−168723(JP,A) 特開 昭58−21425(JP,A) 特開 昭58−21423(JP,A) 特開 昭58−13627(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】(a)式 〔式中、YはC3〜C11のアルキレン基であり;Mは であり、Aは多価の脂肪族または芳香族のヒドロカルビ
ル基またはヒドロカルビルエーテル基であり;x,jお
よびmはそれぞれ独立して0又は1であって、mが0の
とき、nは0または1、pは1であり、またmが1のと
き、nは1〜3、p=nであり;qは1〜3;Tは酸素
またはNHであり;Rは、約28〜約600の範囲内の
分子量を有するポリエーテルに由来するポリエーテルブ
ロックである。〕で示される末端基を少なくとも2つ
と、 (b)約1,500〜約5000の範囲内の数平均分子量
を有するポリ炭化水素に由来するポリ炭化水素ブロック
を含有する弾性体骨格とを含有し、ポリ炭化水素ブロッ
ク対ポリエーテルブロックの重量比が約3:1〜50:
1の範囲内であり、 1より多いポリ炭化水素ブロックまたはポリエーテルブ
ロックが存在する場合には、前記重量比が、ポリエーテ
ルブロックの総量に対するポリ炭化水素ブロックの総量
として規定されるものである、ことを特徴とするポリア
シルラクタム。 - 【請求項2】ポリアシルラクタムとε−カプロラクタム
または2−ピロリジノンとを、塩基性ラクタム重合触媒
の存在下で反応させて生成されるブロックコポリマーで
あって、上記ポリアシルラクタムが、 (a)式 〔式中、YはC3〜C11のアルキレン基であり;Mは であり、Aは多価の脂肪族または芳香族のヒドロカルビ
ル基またはヒドロカルビルエーテル基であり;x,jお
よびmはそれぞれ独立して0又は1であって、mが0の
とき、nは0または1、pは1であり、またmが1のと
き、nは1〜3、p=nであり;qは1〜3;Tは酸素
またはNHであり;Rは、約28〜約600の範囲内の
分子量を有するポリエーテルに由来するポリエーテルブ
ロックである。〕で示される末端基を少なくとも2つ
と、 (b)約1,500〜約5000の範囲内の数平均分子量
を有するポリ炭化水素に由来するポリ炭化水素ブロック
を含有する弾性体骨格とを含有し、ポリ炭化水素ブロッ
ク対ポリエーテルブロックの重量比が約3:1〜50:
1の範囲内であり、 1より多いポリ炭化水素ブロックまたはポリエーテルブ
ロックが存在する場合には、前記重量比が、ポリエーテ
ルブロックの総量に対するポリ炭化水素ブロックの総量
として規定されるものであるポリアシルラクタムである
ことを特徴とするナイロンブロックコポリマー。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US85045786A | 1986-04-10 | 1986-04-10 | |
US850457 | 1997-05-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6322827A JPS6322827A (ja) | 1988-01-30 |
JPH0643486B2 true JPH0643486B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=25308157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62088573A Expired - Lifetime JPH0643486B2 (ja) | 1986-04-10 | 1987-04-10 | ポリアシルラクタム |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0241100A1 (ja) |
JP (1) | JPH0643486B2 (ja) |
KR (1) | KR910003646B1 (ja) |
AU (1) | AU586551B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL8900001A (nl) * | 1989-01-02 | 1990-08-01 | Stamicarbon | Acyllactam functionele verbindingen en daarvan afgeleide polylactamblokcopolymeren. |
DE69010036T2 (de) * | 1989-03-17 | 1995-01-19 | Tomoegawa Paper Mfg Co Ltd | Blockcopolymer und Verfahren zu seiner Herstellung. |
CN103502307B (zh) * | 2011-03-02 | 2015-11-25 | 巴斯夫欧洲公司 | 乙烯基芳族化合物-二烯共聚物在内酰胺组合物中的用途 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4031164A (en) * | 1974-06-06 | 1977-06-21 | Monsanto Company | Lactam-polyol-polyacyl lactam terpolymers |
FR2322165A1 (fr) * | 1975-09-01 | 1977-03-25 | Inst Francais Du Petrole | Nouveaux copolymeres sequences a base de polyamide et leur preparation a partir de copolymeres butadiene-acrylonitrile a terminaisons acyllactames |
JPS5821423A (ja) * | 1981-06-16 | 1983-02-08 | モンサント・カンパニ− | 酸ハライドおよびアシルラクタム官能性物質 |
EP0161549B1 (en) * | 1981-06-16 | 1988-11-17 | Dsm Rim Nylon V.O.F | Acid halide functional materials |
ES8307848A1 (es) * | 1981-06-16 | 1983-07-01 | Monsanto Co | "un procedimiento para preparar un copolimero de bloques de nilon". |
DE3273791D1 (en) * | 1981-06-16 | 1986-11-20 | Monsanto Co | Acid halide and acyllactam functional materials and process for the preparation of nylon block polymers therewith |
ZA824217B (en) * | 1981-06-16 | 1983-04-27 | Monsanto Co | Acid halide and acyllactam functional materials and the process for the preparation of nylon block polymers therewith |
JPS5821425A (ja) * | 1981-06-16 | 1983-02-08 | モンサント・カンパニ− | ナイロンブロツク重合体の製法 |
US4587305A (en) * | 1983-12-12 | 1986-05-06 | Monsanto Company | Composition for use in preparing nylon block copolymer |
JPS60168723A (ja) * | 1983-12-12 | 1985-09-02 | モンサント・カンパニ− | ナイロンブロツク共重合体の製法 |
CA1225179A (en) * | 1983-12-12 | 1987-08-04 | James D. Gabbert | Cross-linked nylon block copolymers |
DD233850A5 (de) * | 1983-12-12 | 1986-03-12 | Monsanto Company,Us | Verfahren zur herstellung von nylonblockcoplymeren |
-
1987
- 1987-04-07 KR KR1019870003276A patent/KR910003646B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1987-04-09 AU AU71336/87A patent/AU586551B2/en not_active Ceased
- 1987-04-09 EP EP87200673A patent/EP0241100A1/en not_active Withdrawn
- 1987-04-10 JP JP62088573A patent/JPH0643486B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR910003646B1 (ko) | 1991-06-08 |
JPS6322827A (ja) | 1988-01-30 |
AU586551B2 (en) | 1989-07-13 |
AU7133687A (en) | 1987-10-15 |
KR870010097A (ko) | 1987-11-30 |
EP0241100A1 (en) | 1987-10-14 |
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