JPH0643369U - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
- Publication number
- JPH0643369U JPH0643369U JP8551292U JP8551292U JPH0643369U JP H0643369 U JPH0643369 U JP H0643369U JP 8551292 U JP8551292 U JP 8551292U JP 8551292 U JP8551292 U JP 8551292U JP H0643369 U JPH0643369 U JP H0643369U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- grease
- way clutch
- cage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 グリ−スを十分保持出来且つ途中でグリ−ス
を補充する場合でも保持器内側の回転軸を抜くだけで適
性な位置に補充することの出来る一方向クラッチを提供
すること。 【構成】 一方の壁の内径側にロ−ラ落下防止爪35を
形成すると共に他方の壁には上下に延出部36、37を
形成してなるポケット34を形成した保持器3と、前記
ポケット34に配置したロ−ラ4と、該ロ−ラ4を前記
ポケットの延出部の側へ付勢すると共に該保持器と一体
に係止させた板ばね5とより成るものを、内周面の円周
方向にカム面を形成したシェル1に嵌合して成る一方向
クラッチにおいて、前記保持器のポケット34に形成し
たロ−ラ落下防止爪35に切欠部35aを形成し且つ該
切欠と板ばね5とロ−ラ4により形成されるポケット空
間7に内径側よりグリ−スを充填可能としたことを特徴
とする一方向クラッチ。
を補充する場合でも保持器内側の回転軸を抜くだけで適
性な位置に補充することの出来る一方向クラッチを提供
すること。 【構成】 一方の壁の内径側にロ−ラ落下防止爪35を
形成すると共に他方の壁には上下に延出部36、37を
形成してなるポケット34を形成した保持器3と、前記
ポケット34に配置したロ−ラ4と、該ロ−ラ4を前記
ポケットの延出部の側へ付勢すると共に該保持器と一体
に係止させた板ばね5とより成るものを、内周面の円周
方向にカム面を形成したシェル1に嵌合して成る一方向
クラッチにおいて、前記保持器のポケット34に形成し
たロ−ラ落下防止爪35に切欠部35aを形成し且つ該
切欠と板ばね5とロ−ラ4により形成されるポケット空
間7に内径側よりグリ−スを充填可能としたことを特徴
とする一方向クラッチ。
Description
【0001】
この考案は、一方向クラッチに関し、特にロ−ラを保持した保持器をシェル等 の外輪に圧入し組立てた後でもグリ−スの補充が簡単で保持状態も良い一方向ク ラッチに関する。
【0002】
一方向クラッチは、図7に示すようにロ−ラ44を一定範囲円周方向に移動さ せ楔作用と自由回転とをさせるカム面41aをその内周面に形成した外輪(シェ ル)41と、通常円周方向等間隔に複数個のロ−ラ44を保持するポケット43 aを形成した保持器43と、ロ−ラをポケット内で一方へ付勢する板ばね46と 、より構成される。前記保持器43には更に回転軸を嵌合するが、これら外輪( シェル)41と保持器43及びロ−ラ44との間には潤滑剤(グリ−ス)が封入 されロ−ラの移動が円滑に出来るようにしてある。
【0003】 図7に示すように一方向クラッチの保持器43のポケット43aには更に内径 方向へ抜け止め用の落下防止爪45を備える形式のものも多い。この様に板ばね を取付け落下防止爪を備えた保持器のポケットにロ−ラを配置する構造のクラッ チ例としてはその他実開昭59−142527号、、実公昭48−27336号 、実開平3−6135号等が知られている。
【0004】
一方向クラッチを組立てる場合、上記例においては板ばね45は保持器43の 柱部43bに係止させ、ポケットにロ−ラ44を配置してから外輪(シェル)4 1内周に該保持器43を嵌め込み、該保持器の内径側に回転軸42を嵌め込む。 この場合外輪(シェル)41単体の内周面にグリ−スを十分付着させてから保持 器43等を圧入するが挿入時保持器のポケット内やロ−ラ部分にグリ−スが十分 行き渡らないで掻き出されることがあり、その結果潤滑不足になり焼付が生じる ことがある。このような場合途中でグリ−スを注入する必要があるが、保持器か ら回転軸を抜き取り更に外輪(シェル)から保持器を取り外さなければ十分注入 出来ないのでグリ−スを途中で注入するのは極めて面倒であって整備性も悪いと いう問題がある。また回転軸42を抜いて保持器43の内側からグリ−スを補充 することも考えられるが、板ばね45とは反対側の空間48へグリ−スが入り過 ぎると板ばね45を押し返し一方クラッチとしての機能に支障が生じる。 この考案はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする所はグリ −スを十分保持出来且つ途中でグリ−スを補充する場合でも保持器内側の回転軸 を抜くだけで適性な位置に補充することの出来る一方向クラッチを提供すること にある。
【0005】
即ち、この考案は上記する課題を解決するために、第1の環状部と第2の環状 部との間を複数本の柱部で連結しこれらの環状部と柱部とにより形成され且つ一 方の壁の内径側にロ−ラ落下防止爪を形成すると共に他方の壁には上下に延出部 を形成してなるポケットを形成した保持器と、前記ポケットに配置されるロ−ラ と、該ロ−ラを前記ポケットの延出部の側へ付勢すると共に該保持器と一体に係 止させた板ばねとより成るものを、内周面の円周方向にカム面を形成したシェル に嵌合して成る一方向クラッチにおいて、前記保持器ポケットに形成したロ−ラ 落下防止爪に切欠部を形成し且つ該切欠部と板ばねとロ−ラにより形成されるポ ケット空間に内径側よりグリ−スを充填可能としたことを特徴とする。
【0006】
一方向クラッチを上記手段とした時の作用について添付図(図1乃至図6)の 符号を用いて説明する。 グリ−スGを組立途中或いは使用途中に注入する場合回転軸2を外せば、板ば ね5の二又状の弾性片5a、5aとロ−ラ4と落下防止爪35の切欠部35aと の間に形成される空間7の下側(内側)から注入することが出来る。従って一方 クラッチの組立当初にはシェル1の内径部には少なめにグリ−スを付着させ、組 立てた後空間7に下側(内側)からグリ−スGを充填するようにすれば長持ちす る多くのグリ−スを且つ適性な位置に充填することが出来る。また、ポケット3 4の延出部37はロ−ラ4と常に接触しているので該延出部37側からグリ−ス が入り込み板ばね5を押し返すことは殆どない。
【0007】
以下、この考案の具体的実施例について図面を参照して説明する。 図1(A)はこの考案の一方向クラッチを構成する保持器の斜視図であり、図 2は保持器の一部軸方向断面図を含む正面図、図3は図2のP矢視図、図4は図 2のA−A矢視断面図である。 この保持器3は第1の環状部31と第2の環状部32との間を複数本の柱部3 3、33等で連結しこれらにより形成されるポケット34にロ−ラ4(後述)を 配置するようになっている。この場合柱部33にはロ−ラ4との当接部を一方に 付勢しておくため、図1(B)に示す形状の二又状の弾性片5a、5aとした板 ばね5が取付けられ該保持器3と一体に係止させてある。また該保持器3のポケ ット34の一方の壁34aにはロ−ラが内側へ抜け落ちないよう落下防止爪35 が設けられているが、該落下防止爪35は途中(この場合中央部)に切欠部35 aを設けてある。
【0008】 次に、第1の環状部31には円周方向等間隔にシェル1(後述)に設けた凹面 に嵌め込むため半円状の凸部31aが形成される。これは保持器3をシェル1に 嵌め込んだ時該保持器3が回転しないようにするためのものである。また前記ポ ケット34内の落下防止爪35を設けた一方の壁34aの反対側の壁34bには 延出部36と37が上下に形成される(図4参照)。この内側の延出部37は該 落下防止爪35と同様ロ−ラ落下防止の役目をする。尚、38は柱部33に取付 ける板ばね5の端部を嵌め込むための溝である。
【0009】 次に、図5は前記板ばね5を取付け、更にポケット34にロ−ラ4を配置した 前記保持器3をシェル1内径部に嵌め込んだ状態の一部断面図であり、図6は図 5のQ矢視図である。これらの図に示すようにポケット34では常に板ばね5の 二又状の弾性片5a、5aがロ−ラ4を付勢した状態で組み込まれるが、回転軸 2を外した状態で内径側から見た場合(即ち、図6)該二又状の弾性片5a、5 aとロ−ラ4と落下防止爪35の切欠部35aとの間には空間7が形成される。 従って、若しグリ−スGを組立途中或いは使用途中に注入する場合には回転軸を 外し該空間7から注入することが出来る。
【0010】 この考案の構成は以上のようであるが、次にその作用について説明する。 当初一方向クラッチを組立てる場合シェル1内径部にグリ−スを付着させてか ら板ばね5とロ−ラ4を配置した保持器3を圧入するが、この場合ポケット34 内の前記前記延出部36、37とロ−ラ4との空間8にグリ−スが入り過ぎると 該グリ−ス圧が板ばね5の二又状の弾性片5aの付勢力に勝ってロ−ラ4を押し 返し一方向クラッチとしての機能上の障害となるのでグリ−スは少なめで良い。
【0011】 また図5と図6に示すようにグリ−スGを組立途中或いは使用途中に注入する 場合回転軸2を外せば、前記板ばね5の二又状の弾性片5a、5aとロ−ラ4と 落下防止爪35の切欠部35aとの間に形成される空間7の下側から注入するこ とが出来る。従って一方向クラッチの組立当初にはシェル1の内径部には少なめ にグリ−スを付着させ、組立てた後前記空間7に内側からグリ−スGを充填する ようにすれば長持ちする多くのグリ−スを且つ適性な位置に充填することが出来 るのである。また、ポケット34の延出部37はロ−ラ4と常に接触しているの で該延出部37側からグリ−スが入り込み板ばね5を押し返すことは殆どない。
【0012】
この考案の一方向クラッチは以上詳述したような構成としたので、一方向クラ ッチとして組み立てる場合、シェルの内径側に付着したグリ−スの量が少なくて も或いはシェルの内径側に付着させたグリ−スが保持器を圧入する際に押し出さ れ少なくなっても後からグリ−スを適性な位置に補充することが出来る。またこ の考案は十分な潤滑剤を保有する一方向クラッチを提供することが出来且つ途中 での補充も容易であるため迅速且つ容易な整備を行なうことが出来る。
【図1】この考案の一方向クラッチを構成する保持器の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】この考案の一方向クラッチを構成する保持器の
一部軸方向断面図を含む正面図である。
一部軸方向断面図を含む正面図である。
【図3】図2のP矢視図である。
【図4】図2のA−A矢視断面図である。
【図5】板ばねを取付け、更にポケットにロ−ラを配置
した保持器をシェル内径部に嵌め込んだ状態の一部断面
図である。
した保持器をシェル内径部に嵌め込んだ状態の一部断面
図である。
【図6】図5のQ矢視図である。
【図7】従来の一方向クラッチの例の断面図である。
1 シェル 2 回転軸 3
保持器 33 柱部 34 ポケット 35
落下防止爪 35a 切欠部 4 ロ−ラ 5
板ばね 36、37 延出部 7 空間
保持器 33 柱部 34 ポケット 35
落下防止爪 35a 切欠部 4 ロ−ラ 5
板ばね 36、37 延出部 7 空間
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の環状部と第2の環状部との間を複
数本の柱部で連結しこれらの環状部と柱部とにより形成
され且つ一方の壁の内径側にロ−ラ落下防止爪を形成す
ると共に他方の壁には上下に延出部を形成してなるポケ
ットを形成した保持器と、前記ポケットに配置されるロ
−ラと、該ロ−ラを前記ポケットの延出部の側へ付勢す
ると共に該保持器と一体に係止させた板ばねとより成る
ものを、内周面の円周方向にカム面を形成したシェルに
嵌合して成る一方クラッチにおいて、前記保持器ポケッ
トに形成したロ−ラ落下防止爪に切欠部を形成し且つ該
切欠部と板ばねとロ−ラにより形成されるポケット空間
に内径側よりグリ−スを充填可能としたことを特徴とす
る一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992085512U JP2593788Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992085512U JP2593788Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 一方向クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643369U true JPH0643369U (ja) | 1994-06-07 |
JP2593788Y2 JP2593788Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=13860978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992085512U Expired - Lifetime JP2593788Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 一方向クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593788Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017170559A1 (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | Ntn株式会社 | ワンウェイクラッチ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58108622U (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-23 | 日本精工株式会社 | ころ軸受用保持器 |
JPS6434751U (ja) * | 1987-08-26 | 1989-03-02 |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP1992085512U patent/JP2593788Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58108622U (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-23 | 日本精工株式会社 | ころ軸受用保持器 |
JPS6434751U (ja) * | 1987-08-26 | 1989-03-02 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017170559A1 (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | Ntn株式会社 | ワンウェイクラッチ |
KR20180123540A (ko) * | 2016-03-28 | 2018-11-16 | 엔티엔 가부시키가이샤 | 일방향 클러치 |
CN109072995A (zh) * | 2016-03-28 | 2018-12-21 | Ntn株式会社 | 单向离合器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2593788Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3990555A (en) | Unitary assembly of overrunning clutch and bearing | |
US3937311A (en) | Overrunning clutch | |
EP0447026B1 (en) | Radial spacer and retainer for roller one-way clutch | |
US4422537A (en) | One piece sheet metal cage | |
US5676226A (en) | Sprag and roller one-way clutch assembly | |
JP2002310200A (ja) | ワンウェイクラッチ組立体 | |
JPH0333519A (ja) | ワンウエイクラッチ | |
JPS6326432A (ja) | 一方向クラッチ | |
CA1116674A (en) | Roller assembly with roller retention spring | |
JP2008215390A (ja) | 円筒ころ軸受用保持器 | |
EP0506274B1 (en) | Lubrication device for universal joint assembly | |
EP1857693B1 (en) | Drawn cup roller bearing | |
JPH0643369U (ja) | 一方向クラッチ | |
JP2004028342A (ja) | スラストころ軸受 | |
US4941757A (en) | Grease reservoir | |
JPH08200376A (ja) | ころ軸受用の保持器 | |
JPH10184737A (ja) | ワンウェイクラッチ | |
JP2007040512A (ja) | 円錐ころ軸受 | |
US6354744B1 (en) | Bearings, end washers and securing method | |
JPH1172127A (ja) | ワンウェイクラッチ内蔵転がり軸受 | |
GB2061409A (en) | Improved bearing | |
JP2018031420A (ja) | ころ脱落防止具およびスリーブ付ころ軸受 | |
JPH0512742U (ja) | 軸受用保持器 | |
JP4196390B2 (ja) | 自動調心ころ軸受 | |
JP2005106253A (ja) | ころ軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |