JPH064335U - 可変容量型ターボ過給機 - Google Patents

可変容量型ターボ過給機

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JPH064335U
JPH064335U JP4424992U JP4424992U JPH064335U JP H064335 U JPH064335 U JP H064335U JP 4424992 U JP4424992 U JP 4424992U JP 4424992 U JP4424992 U JP 4424992U JP H064335 U JPH064335 U JP H064335U
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JP
Japan
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variable
turbine
passage
turbine rotor
turbocharger
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Application number
JP4424992U
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English (en)
Inventor
恭 庭月野
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】広範囲の機関運転条件に対応し得る高効率の可
変容量型ターボ過給機を簡潔な構造で実現する。 【構成】タービンロータ外周のスクロール通路4内に可
変翼7を設けたターボ過給機において、前記スクロール
通路とタービン下流の排気通路部とをタービンロータを
迂回して連通するバイパス通路22を、その開口部が前
記可変翼の側面に臨み、該可変翼の容量増大方向への作
動に伴い開口面積が増大するように形成し、高流量域で
の可変翼の開度増大に伴って排気がバイパスされるよう
にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は機関運転状態に応じて容量を可変制御しうるようにした可変容量型タ ーボ過給機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
可変容量型ターボ過給機の従来例として、例えば実開昭63−146130号 公報に見られるように、タービンロータを包囲するスクロール通路内に可変翼( ノズルベーン)を設け、その角度を制御することによりタービン入口面積を増減 させて運転状態に応じたタービン容量が得られるようにしたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような可変容量型ターボ過給機を使用運転域の広い自動車用機 関に適合しようとすると、広範囲の空気量に対応させなければならないため可変 翼の作動範囲を大きく設定すると共にタービン自体をも大きくしなければならず 、結果的に実用域でのタービン効率が悪化すると共に過給機が大型化してしまう という問題を生じる。
【0004】 この問題は、高空気量域での排気をタービンを迂回して下流側に逃がすウエイ ストゲートバルブ装置を併用することによりある程度は解決することが可能であ るが、そのためにはバイパス用のバルブ装置とこれを駆動するアクチュエータが 必要となるためコストアップは避けられない。
【0005】 本考案はこのような従来の問題点に着目してなされたもので、広範囲の運転条 件に対応し得る高効率の可変容量型ターボ過給機を簡潔な構造で実現することを 目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本考案では、タービンロータ外周のスクロール通路 内に可変翼を設けたターボ過給機において、前記スクロール通路とタービン下流 の排気通路部とをタービンロータを迂回して連通するバイパス通路を、その開口 部が前記可変翼の側面に臨み、該可変翼の容量増大方向への作動に伴い開口面積 が増大する位置に形成する。
【0007】
【作用】
可変翼が閉じ位置にあるときにはバイパス通路は可変翼の側面にて遮蔽されて おり、かつスクロール通路からタービンロータへの排気通路面積が絞られてター ビンの実質容量が小さくなっているので、加速時等の空気量の増大要求に対して 速やかにタービン回転が立ちあげられる。
【0008】 可変翼が開かれるに従いタービンへの排気通路面積が増大するので、排気流量 が増加してもこれに対応したタービン容量が得られて高効率での過給が可能とな る。
【0009】 可変翼の開度がある程度以上となるとそれまで可変翼の側面にて遮られていた バイパス通路が開口して排気の一部がタービン下流へと逃がされるので、高流量 域での過給作用が適切に抑制される。
【0010】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1ないし図3において、1はターボ過給機のタービンハウジング、2はター ビンロータ、3はタービンロータを回転自由に支持する軸受ハウジング、4はタ ービンロータ2を包囲するようにタービンハウジング1に形成されたスクロール 通路、5はスクロール通路4の入口部、6はタービンロータ2を通過した排気の 出口部、7はタービンロータ2の周囲に位置するように配設された複数の可変翼 である。
【0012】 タービンハウジング1はタービンロータ2の背面側に位置するフランジプレー ト8を介して軸受ハウジング3に固定されており、このフランジプレート8に設 けられた軸受部9に、一端に上記可変翼7を固定した回転軸10が回転自由に支 持されている。
【0013】 図2に示したように各回転軸10の他端部には半径方向外側向きにアーム11 が取り付けられており、各アーム11の揺動端部は、フランジプレート8の背面 側にタービン軸線に対して略同軸的に設けられた環状のリンケージ12を介して 相互に連結されている。このリンケージ12はその外周方向に延設されたアーム 13を介してアクチュエータ14のロッド15に連結している。
【0014】 アクチュエータ14はそのハウジング16の内部がロールソック17を介して 第1室18と第2室19とに画成されており、ロールソック17を保持したプレ ート20には上記ロッド15が固定されると共にその背面側の第1室18に介装 されたスプリング21を介してロッド15を伸び出す方向に付勢している。
【0015】 各可変翼7は図2に示したように長手方向中央部よりもやや後方の部分にて回 転軸10に支持されている。この可変翼7はアクチュエータ14のスプリング2 1によりロッド15が伸び出した状態においてはリンケージ12が図上時計方向 に回転した位置にあることから、これに伴いタービン入口部5からの排気流に対 して小さい仰角を取る閉じ位置(図3に想像線にて示した位置)となっており、 タービンロータ2への排気通路面積が小さい小容量状態となっている。これに対 して、アクチュエータ14のロッド15が退避するとリンケージ12が反時計方 向に回動し、これに伴って各可変翼7が大きな仰角を取る位置(同じく実線にて 示した位置)となってタービンロータ2への排気通路面積が大きい大容量状態と なる。
【0016】 タービンハウジング1の、フランジプレート8に対向する壁面には、可変翼7 の側面部分、この場合回転軸10よりも前方のほぼ翼端に近い部分にて開閉され るバイパス通路22が形成されている。このバイパス通路22の開口部23は、 図3に示したように可変翼7の開度が小さい小容量の状態では可変翼7の側面部 分にて遮蔽されているが、可変翼7の開度がある程度増大すると開口し、可変翼 7が全開状態の最大容量時にはバイパス通路22の開口面積も最大となる。
【0017】 バイパス通路22は、タービンロータ2を迂回してスクロール通路4を排気出 口部6に連通するものであるが、この場合図1に示したようにタービンハウジン グ1に前記出口部6を包囲するように環状通路部24を形成し、該環状通路部2 4を介してスクロール通路4と出口部6とを連通するようにしている。
【0018】 図4は上記アクチュエータ14を介してタービン容量を可変制御する制御装置 の一例を示したもので、図中30は機関本体、31は排気通路、32は吸気通路 、33はターボ過給機のコンプレッサ、34はコンプレッサ33の下流に位置し て吸気通路32の途中に介装された絞り弁である。
【0019】 アクチュエータ14の第1室18は第1通路35を介して吸気通路32の絞り 弁34よりも下流側の部分に、第2室19は第2通路36を介して吸気通路32 のコンプレッサ33と絞り弁34との間の部分に、それぞれ連通されている。
【0020】 第1通路35の途中にはアクチュエータ14の第1室に対して吸気管負圧また は大気圧を選択的に切換供給する電磁弁37が介装されている。この電磁弁37 は絞り弁34に設けられた開度センサ38からの信号に基づいてコントロールユ ニット39により制御される。
【0021】 次に、コントロールユニット39による電磁弁37の制御とタービン容量との 関係を図5に示した制御特性線図を参照しながら説明する。
【0022】 まず、絞り弁34の開度が小さい低負荷運転領域ではコントロールユニット3 9は電磁弁37を開き第1通路35を介してアクチュエータ14の第1室18に 吸気管負圧を導入する。これによりアクチュエータ14はスプリング21に抗し てロッド15を退避させるので、可変翼7は全開状態となっている。これにより バイパス通路22も全開となるので、排気の一部はタービンロータ2を迂回して 出口部6側へと流される。このため排圧の上昇を回避して機関を効率よく運転す ることができる。
【0023】 このような低負荷運転状態から加速要求によって絞り弁34が開かれると、コ ントロールユニット39はそのときの絞り弁34の開度変化率(時間当たりの開 度増加量)の大小に応じて次のように電磁弁37を制御する。
【0024】 すなわち、絞り弁34の開度変化率が小さい緩加速条件の場合は電磁弁37を 開いて吸気管負圧をアクチュエータ14の第1室18に導入、つまり上述した低 負荷時の制御を維持する。このときのアクチュエータ14の位置は、絞り弁34 下流の吸気管負圧と、第2室19に導入される上流側の圧力(過給が開始される まではほぼ大気圧)との圧力差とスプリング21の張力とのバランスに基づいて 制御される。この場合、絞り弁34の開度が増すほど吸気管負圧が減少すると共 に過給圧が上昇するので、負荷が増すほど可変翼7の開度(仰角)は減少方向と なり、タービン容量としては負荷に対応して増大する。したがって機関の負荷状 態に応じたタービン容量が得られる。これは機関運転域としては図5のノズル制 御領域(1)に相当する。
【0025】 これに対して、低負荷状態から急激に絞り弁34の開度が増大する急加速時に は、コントロールユニット39は電磁弁37を切り換えてアクチュエータ14の 第1室18に大気を導入する。これに伴いアクチュエータ14はスプリング21 の張力に基づきロッド15を押し出すので、可変翼7はただちに全閉位置へと駆 動される。これにより実質のタービン容量が小さくなるため加速の当初において 速やかにタービン回転及び過給圧が上昇し、加速要求に対して応答よく過給が開 始される。このようにして過給が開始されると、アクチュエータ14の第2室1 9に導入される過給圧がスプリング21に対抗してロッド15を退避させるため 、過給圧の増大に伴って可変翼7が開き方向に回動して、次第にタービン容量を 増大させてゆく。これは機関運転域としては図5のノズル制御領域(2)に相当 する。
【0026】 そして、過給圧がある程度以上の高負荷運転状態となると、アクチュエータ1 4の第2室19に導入される過給圧に基づいて可変翼7が全開状態となるので、 タービン容量はそれ以上には増大しないが、可変翼7の開度がある所定量以上と なると上述したようにバイパス通路22が開き始めるので、余剰の排気はこのバ イパス通路22を介してタービンロータ2の下流側へと逃がされ、したがって過 給圧は適度に抑制されることになる。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、タービンロータの外周に設けた可変翼の 開度に基づいてタービン容量を制御するように図る一方で、可変翼の側面に臨む ようにバイパス通路を設けて、可変翼の開度が増大する高流量域にこのバイパス 通路を開いて排気バイパスを行うようにしたので、タービン効率の悪化や大型化 を招来することなく広範囲の機関運転条件に対応することができ、しかも排気バ イパスのためのバルブ装置やアクチュエータが不要であるので、効率のよい可変 容量型ターボ過給機を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図。
【図2】図1のA矢示図。
【図3】図1のI−I断面図。
【図4】容量制御装置を含む実施例の概略構成図。
【図5】実施例の制御特性を機関運転領域との関係にお
いて示した制御特性線図。
【符号の説明】
2 タービンロータ 4 スクロール通路 6 タービンの排気出口部 7 可変翼 14 アクチュエータ 22 バイパス通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンロータ外周のスクロール通路内
    に可変翼を設けたターボ過給機において、前記スクロー
    ル通路とタービン下流の排気通路部とをタービンロータ
    を迂回して連通するバイパス通路を、その開口部が前記
    可変翼の側面に臨み、該可変翼の容量増大方向への作動
    に伴い開口面積が増大する位置に形成したことを特徴と
    する可変容量型ターボ過給機。
JP4424992U 1992-06-25 1992-06-25 可変容量型ターボ過給機 Pending JPH064335U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4424992U JPH064335U (ja) 1992-06-25 1992-06-25 可変容量型ターボ過給機

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JP4424992U JPH064335U (ja) 1992-06-25 1992-06-25 可変容量型ターボ過給機

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JPH064335U true JPH064335U (ja) 1994-01-21

Family

ID=12686264

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JP (1) JPH064335U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015135079A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 株式会社デンソー 内燃機関の過給制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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