JPH0642042Y2 - 溝付床暖房用パネル - Google Patents

溝付床暖房用パネル

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JPH0642042Y2
JPH0642042Y2 JP5944388U JP5944388U JPH0642042Y2 JP H0642042 Y2 JPH0642042 Y2 JP H0642042Y2 JP 5944388 U JP5944388 U JP 5944388U JP 5944388 U JP5944388 U JP 5944388U JP H0642042 Y2 JPH0642042 Y2 JP H0642042Y2
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JP
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pipe
groove
sheet
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panel
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JP5944388U
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JPH01163631U (ja
Inventor
四十六 川勝
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アーム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は凹凸のある床面に対し、自在に対応して敷設す
ることを主たる目的としかつ、筒状に巻き取って運搬、
施工面において簡便となることを目的とした溝付床暖房
用パネルに関するものである。
〔従来技術〕
従来からある床暖房用パネルとしては、金属製パネルと
プラスチック製発泡体パネルが主に使用されている。前
者の金属製パネルにおいては幅方向両側を下向きにコ字
状に折曲げた平板の金属板と該金属板の内面にアルミニ
ウム製テープ等を用いて取着することにより配管した銅
管と金属板の内面側に銅管を被覆するように充填した発
泡性ウレタンとから構成してあり、複数枚の金属パネル
を銅管を接続しながら連結して使用するものであり、銅
管内を流れる温水の熱は銅管から真上に接触している金
属板へと伝わり、そこから全体へと熱が移動して金属板
表面全体を温めるものであり、一般には金属板表面上に
マット等を敷いて使用する。一方後者のプラスチック製
発泡体パネルにおいては発泡性合成樹脂マットにゴム管
等を埋設した構造からなっておりゴム管部分を接続しな
がら複数枚のプラスチック製発泡体パネルを床部に埋設
して使用する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した従来技術のうち金属製パネルにおい
ては凹凸のある床面上へ施工した場合、敷設したパネル
間に段差部分を生じたり、床面凹部に位置するパネルが
浮いた状態となったりして、そこを人が歩いた場合、荷
重がくり返し加わるため、パネルの浮き沈みがくり返さ
れ、ジョイント金具に剪断、曲げ等の応力が加わって、
ゆるみを生じさせ温水パイプの液もれが生じるという欠
点がある。
又温水パネル使用時において金属板表面に敷くマットが
薄かった場合、そこへ人が長時間座ったりして、荷重が
かかると、その部分の銅管、金属板、マット、人体が密
接状態となるため銅管からうけた金属板の熱は金属板全
体へ伝わらずに局部的に荷重が加わって熱伝導性が良く
なった部分に熱が伝わりやすくなり、温水の熱移動は銅
管から真上の金属板、マット、人体へというように熱が
垂直方向へ局部移動をして低温やけどをおこすという欠
点がある。
さらにはその運搬、施工の面においては多数枚のパネル
を運搬したり組みつけをしなければならず非常に手間ど
り不便をきたすという欠点がある。
一方プラスチック製発泡体パネルにおいては、その上に
重量物をのせた場合、内部に埋設してあるパイプがつぶ
れて、温水が循環しなくなるのでその機能を失うという
問題点がある。
本考案は上記欠点を解消すべくなされたものであり、凹
凸のある床面上への施工を容易にするとともに温水の液
もれ事故を防止し、かつ低温やけどを防止したり、施工
時の運搬作業を容易にすることができる溝付床暖房用パ
ネルを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために構成された本考案の手
段は、耐圧性を有し、熱伝導性の低い木質系材料を基板
(1)とし、該基板上面部には塩化ビニールシート、ゴ
ムシート、キャンパス等のフレキシビリティのあるシー
ト状物質(2)が貼着され、該基板(1)の底面側か
ら、シート状物質(2)の貼着面の部位に至る深さを有
するV字断面形状をなす条溝(6)、(6)、・・・お
よび任意断面形状をなす条溝(7)、(7)、・・・と
をそれぞれ所定の間隔をもって直線状に両側端部に至る
ようにかつ互いに直交して格子状となるように形成して
なるブロック状板体にパイプ埋設溝(4)を該V字断面
形状をなす条溝(6)と直線部分が同じ方向になりかつ
シート状物質(2)の貼着面の部位に至らずパイプが完
全に埋設される深さを有し任意軌跡をなすように設け、
該パイプ埋設溝(4)にゴム管等の柔軟性のあるパイプ
(5)を埋設するとともに不織布等の適度の伸びを有す
る薄層シート(3)を底面表層部(8)に貼着してな
る。
〔作用〕
施工時においては該パネルは凹凸等のある床面上に敷設
されるが、該パネルに設けられた条溝(6)、(7)の
底部を基軸として、床の凹凸面に相対応して条溝
(6)、(7)により形成された各ブロック体がそれぞ
れに変化する。つまり該パネルは床の凹部においては条
溝(6)、(7)の薄層シート側において溝口が開くよ
うな変化をするとともにブロック間に張設されている薄
層シート(3)が伸び、床の凸部においては条溝
(6)、(7)の薄層シート側において溝口が閉じるよ
うな変化をするとともにブロック間に張設されている薄
層シート(3)が条溝(6)、(7)の中へ潜入するの
で、各ブロック体が床の凹凸に対応し条溝(6)、
(7)の底部を基軸として床の凹凸のそれぞれの方向へ
屈曲して床面に沿うように敷設される。
使用時において温水は、金属パイプに比べて熱伝導性の
低いゴム管等のパイプ(5)の内部を循環するがその熱
はパイプ(5)の壁を伝わり、つづいて熱伝導性の低い
パイプ上方部の基板(1)及び、シート状物質(2)に
伝導する。パネル上端部でのシート状物質(2)の上に
人がすわった場合、パイプから出る熱は上記基板、シー
ト状物質を介しているためゆるやかな温度伝達となり人
体への熱の供給量が少なくなるので、低温やけどを生ず
る温度に到達しない。つまり人体がパネルと接触してい
る部分においては、人体がパネル表面からうける熱供給
速度よりも、その熱の人体内の移動速度と人体からの放
散速度の方が大きくなるため低温やけどがなくなる。
運搬時においては、該パネルのV字断面形状をなす条溝
(6)と平行方向の一方の最側端部よりV溝を閉じるよ
うに巻き込み円筒状の巻き物体とし、それを持って運搬
する。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面にもとづき説明する。図にお
いて(1)は木質系材料でできた耐圧性を有する基板を
示し、後述するパイプ(5)を完全に嵌合できる板厚を
有する。(2)はフレキシビリティのあるシート状物質
としてキャンバスを使用しており該基板(1)の上面部
に貼着されている。そして該基板(1)の底面側からV
字断面形状をなす条溝(6)、(6)、・・・を所定の
間隔をもって直線状にパネルの両側端部に至るように設
け、さらにこれらと直交するように任意断面形状をなす
条溝(7)、(7)、・・・を同様に設ける。本実施例
においては任意断面形状をなす条溝として、コ字断面形
状の条溝としている。そしてこれら条溝(6)、(7)
はシート状物質(2)の貼着面に至る深さを有する。し
かる後に本考案の特徴であるブロック状板体がおのずと
形成されるわけであるが、該ブロツク状板体に同じく底
面側よりパイプ埋設溝(4)を、その直線をなす部分が
V字断面形状をなす条溝(6)と平行になり、かつシー
ト状物質(2)の部位に至らない深さを有するように設
ける。そしてゴム管でできている温水管としてのパイプ
(5)を上記パイプ埋設溝(4)に埋設し、しかる後に
底面表層部(8)に張力に対し適度な伸びを有する薄層
シート(3)として、不織布を貼着している。
本実施例の溝付床暖房用パネルは上述の構成、構造から
なっており単位部材としてのパネルを用意する。そして
このパネルを凹凸のある床面上に一枚もしくは複数枚敷
設するが、一枚敷設の場合はもちろんパネル間の段差と
いう問題は発生しない。そこで複数枚敷設した場合につ
いて述べると、条溝(6)、(7)により格子状に分割
状態とされた各ブロツク体が床面の凹凸に沿ってフレキ
シブルな変化で対応するため、床面の凹凸面に敷設され
てもパネル間のジョイント部分は段差を生じない。した
がってジョイント部分の、ジョイント金具に剪断、曲げ
等の応力を発生することがなくジョイント金具にゆるみ
を発生する主たる原因がとりのぞかれ、さらに本実施例
ではフレキシブルなパイプとしてゴム管を使用している
ので、連結部分に荷重が加わつても剪断、曲げ等の応力
が非常に小さくなり、さらにはパイプに温水が流れてパ
イプが熱膨張してもパイプがエラスティックであるので
熱膨張によりパイプに生ずる圧縮力を吸収し、又放熱冷
却時におきるパイプ収縮による引張り力を吸収するため
連結部分の損傷(ジョイント金具のゆるみを含む)がお
きないのでそこから生じる液漏れ事故も解消される。
又本実施例のパネルの基板は木質系材料を使用しており
熱伝導がゆるやかであるためその上に人がのった場合で
もパイプからの熱は金属パネルのように高熱にならず、
ブロック状板体を介してゆるやかな温度伝達となり低温
やけどを防ぐものである。
さらに本実施例によれば条溝(6)、(7)のうち少な
くとも一方がV溝となっており、かつV溝と平行に設け
られてあるパイプ埋設溝(4)に柔軟性のあるパイプが
埋設されてある構成であるから該パネル体をV字断面形
状をなす条溝(6)と平行の一方の最側端部よりV溝を
閉じるように巻き込むことにより円筒状の巻き物体をな
すが、このときのパネルの細部の挙動は、前記床の凹面
におけるパネルの作用と同じ変化を示す。さらに詳述す
るならば従来用いられていた金属パネルは850mm×1700m
mサイズのパネルを6枚使用する場合、数回に分けて施
工現場に運ばなければならず、さらにこれを組み立てる
時は5箇所のジョイント作業をしなければならないが本
実施例によれば2700mm×2700mmのパネルを作成し、これ
を上記のように巻き込むことにより1本のコンパクトな
梱包形態にすることができ、運搬の面においても一人で
1回で運び込め、さらに施工面においても巻き物体とな
ったパネルを施工現場でひろげるだけですむので非常に
便利である。
〔考案の効果〕
本考案は以上詳述した如くであって下記の諸効果を奏す
る。
(イ)基板(1)の底面側から格子状に条溝(6)、
(7)を設けたブロック状板体としたから、ゆがみのあ
る床面、あるいは凹凸のある床面に対してもそのゆがみ
あるいは凹凸に沿って敷設でき、又敷設した後の床面の
経時的変化に対し、これに相ともなって変化しうるもの
であるためパネルと床との間に空隙が生じない。したが
ってパネルの浮き上がりが原因でおこるジョイント金具
のゆるみ等による液漏れ事故を防止できる。
(ロ)基板(1)は耐圧性を有する材質で成っておりパ
イプは基板内に埋設される構成になっているから重量物
がのってもパイプがつぶれて、温水が循環しなくなるこ
とがない。
(ハ)基板(1)は熱伝導のゆるやかな材質からなって
おり、熱伝導性の低い温水管であるゴム管等のパイプ
(5)がブロック状板体の上面部に至らないように設け
られたパイプ埋設溝に埋設されているるため、つまり、
パイプ上方部に熱伝導性の低い物質が存在することと同
じ構成になるため、前記作用により低温やけどをするこ
とはない。
(ニ)基板(1)の底面側から設けられたV字断面形状
をなす条溝を閉じるように端部より巻き込むことによ
り、コンパクトな円筒状の梱包形態とすることができる
ので運搬、施工において簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る溝付床暖房用パネルの全
体構成を示す斜視図、第2図はA−A断面図、第3図は
本考案の倒立切開斜視図の部分断面図である。 (1)……基板、(2)……フレキシビリティーのある
シート状物質、(3)……薄層シート、(4)……パイ
プ埋設溝、(5)……パイプ、(6)……V字断面形状
をなす条溝、(7)……任意断面形状をなす条溝、
(8)……底面表層部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐圧性を有し、熱伝導性の低い木質系材料
    を基板(1)とし、該基板上面部には塩化ビニールシー
    ト、ゴムシート、キャンバス等のフレキシビリティのあ
    るシート状物質(2)が貼着され、該基板(1)の底面
    側からシート状物質(2)の貼着面の部位に至る深さを
    有するV字断面形状をなす条溝(6)、(6)、・・・
    および任意断面形状をなす条溝(7)、(7)、・・・
    とをそれぞれ所定の間隔をもって直線状に両側端部に至
    るようにかつ互いに直交して格子状となるように形成し
    てなるブロック状板体にパイプ埋設溝(4)を該V字断
    面形状をなす条溝(6)と直線部分が同じ方向になりか
    つシート状物質(2)の貼着面の部位に至らずパイプが
    完全に埋設される深さを有し任意軌跡をなすように設
    け、該パイプ埋設溝(4)にゴム管等の柔軟性のあるパ
    イプ(5)を埋設するとともに不織布等の適度の伸びを
    有する薄層シート(3)を底面表層部(8)に貼着して
    なる溝付床暖房用パネル。
JP5944388U 1988-05-02 1988-05-02 溝付床暖房用パネル Expired - Lifetime JPH0642042Y2 (ja)

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JPH01163631U JPH01163631U (ja) 1989-11-15
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2581392Y2 (ja) * 1993-03-30 1998-09-21 三菱化学産資株式会社 床暖房配管用軟質マット
JP6150241B2 (ja) * 2012-10-03 2017-06-21 株式会社 サカイ 化粧パネル

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