JPH0642040B2 - 直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0642040B2
JPH0642040B2 JP24581385A JP24581385A JPH0642040B2 JP H0642040 B2 JPH0642040 B2 JP H0642040B2 JP 24581385 A JP24581385 A JP 24581385A JP 24581385 A JP24581385 A JP 24581385A JP H0642040 B2 JPH0642040 B2 JP H0642040B2
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリオレフィン樹脂被覆紙を支持体とするカブ
リを付与された直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料に
関し、更に詳しくは経時安定性の改良された上記直接ポ
ジ用ハロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
[発明の背景] 近年、写真印画紙の現像処理の迅速化に伴い、紙基体の
両面をポリオレフィン樹脂で被覆した樹脂被覆紙が写真
用支持体として用いられるようになってきた。通常、ポ
リオレフィン樹脂被覆紙は、走行する紙基体上に加熱溶
融した樹脂組成物をスリットダイからフイルム状に溶融
押出塗工して製造されるが、紙基体中の含水量を一定に
保つことは製造技術的に困難なことであり、このため製
造されたポリオレフィン樹脂被覆紙の紙基体中の含水量
は必ずしも一定にはなっていない。
一方、カブリを付与された直接ポジ用ハロゲン化銀写真
感光材料は近年ますます高感度化の方向へ向っており、
高感度化のためにできるだけ少ないカブリで十分な現像
活性を得る必要があり、そのために還元カブリ剤および
水溶性金化合物の存在下でカブリを付与する方法が有利
に用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] 従来より、カブリを付与された直接ポジ用ハロゲン化銀
写真感光材料は経時による写真性能の変化が大きく、特
に写真感光材料中の含水量の違いにより経時後の写真性
能が大きく異なるという問題があったが、この問題は還
元カブリ剤および水溶性金化合物の存在下でカブリを付
与された直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料において
特に顕著である。
ところで、一般の写真感光材料と同様、カブリを付与さ
れた直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料も用途に応じ
たサイズおよび形態に包装された後保存されるが、ロー
ル状であれシート状であれ重ね合わされた状態で包装さ
れるので、外側の一部を除き保存中に写真感光材料中の
含水量が外気と平衡になることはまずない。通常ポリオ
レフィン樹脂被覆紙を支持体とする写真感光材料の場
合、紙基体中には写真層中に含まれる水分量の約10倍近
い水分量が含まれており、したがって写真感光材料全体
としての含水量は紙基体中の含水量により大部分決定さ
れることになる。前述したように、ポリオレフィン樹脂
被覆紙には紙基体中の含水量が変動するという問題があ
るが、このためにポリオレフィン樹脂被覆紙を支持体と
する写真感光材料の場合には、包装された状態における
写真感光材料中の含水量にも変動が生じる。
すでに述べたように、還元カブリ剤および水溶性金化合
物の存在下でカブリを付与された直接ポジ用ハロゲン化
銀写真感光材料の経時による写真性能の変化は、写真感
光材料中の含水量の影響を強く受けるので、ポリオレフ
ィン樹脂被覆紙を支持体とする還元カブリ剤および水溶
性金化合物の存在下でカブリを付与された直接ポジ用ハ
ロゲン化銀写真感光材料の場合には、紙基体中の含水量
の違いにより経時後の写真性能が大きく異なるという問
題がある。
本発明の目的は、紙基体中の含水量の変動の影響を受け
ることなく経時後も安定した写真性能を有する高感度の
ポリオレフィン樹脂被覆紙を支持体とする直接ポジ用ハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らが鋭意研究を行った結果、本発明の目的は、
紙を基体として両面をポリオレフィン樹脂で被覆された
写真用樹脂被覆紙を支持体とし、該支持体上に還元カブ
リ剤および水溶性金化合物の存在下でカブリを付与され
たハロゲン化銀粒子を含む直接ポジ用ハロゲン化銀乳剤
が塗設されている直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料
において、該直接ポジ用ハロゲン化銀乳剤中にゼラチン
と相溶性のあるアルキルアクリレートポリマーラテック
スをゼラチンバインダーに対して10〜50重量%含有さ
せ、かつ多価アルコールをゼラチンバインダーに対して
3〜30重量%含有させることにより達成できることがわ
かった。
本発明に用いられるゼラチンと相溶性のあるアルキルア
クリレートポリマーラテックスには、構成単位中に少な
くとも一種のアルキルアクリレート単位を有するホモポ
リマーまたはコポリマーがすべて包含される。このポリ
マーラテックスを作るのに用いられるアルキルアクリレ
ートの具体例としては、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート等があ
る。また、コポリマーの構成単位としてアルキルアクリ
レート以外のエチレン様不飽和モノマーを用いることが
でき、具体例としては、アクリル酸、イタコン酸、メタ
クリル酸などの不飽和カルボン酸、メチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレートなどのα−置換アルキルアク
リレート、ブチルアクリレートなどのアクリルアミド、
ブチルメタクリルアミドなどのα−置換アクリルアミ
ド、酢酸ビニルなどのビニルエステル、塩化ビニル、塩
化ビニリデンなどのハロゲン化ビニル、スチレン、α−
メチルスチレンなどのα−置換スチレン、エチレン、プ
ロピレン、ブチレン、ブタジエン等がある。
ポリマーラテックスは乳化重合法により作ることがで
き、乳化剤としては、例えば、高級アルキル硫酸エステ
ルナトリウム、高級アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキルフェニルポリエチレングリコール硫酸エ
ステルナトリウム、アルキルポリエチレングリコールエ
ーテル硫酸エステルナトリウム、スルホコハク酸エステ
ル等のアニオン系の界面活性剤が用いられ、その他にも
ノニオン系、カチオン系、両性系の各種界面活性剤も用
いることができる。
ポリマーラテックスの製造には、特公昭45-18415、特公
昭49-20532号などに記載された方法を用いることができ
る。
以下に、本発明に用いられるアルキルアクリレートポリ
マーラテックスの具体例を示すが、これに限定されない
のは言うまでもない。
(A−1)エチルアクリレートのホモポリマー (A−2)ブチルアクリレートのホモポリマー (A−3)エチルアクリレートとアクリル酸のコポリマ
ー (A−4)ブチルアクリレートとアクリル酸のコポリマ
ー (A−5)ブチルアクリレートと酢酸ビニルのコポリマ
ー (A−6)エチルアクリレートとスルホプロピルアクリ
レートのコポリマー (A−7)ブチルアクリレートとスルホプロピルアクリ
レートのコポリマー (A−8)エチルアクリレートとアクリル酸と2−アセ
トアセトキシエチルメタクリレートのコポリマー (A−9)メチルアクリレートとナトリウムアクリロキ
シプロパンスルホネートと2−アセトアセトキシエチル
メタクリレートのコポリマー (A−10)ブチルアクリレートと塩化ビニリデンのコポ
リマー 次に本発明に用いられる多価アルコールの具体例を以下
に示す。
(B−1)エチレングリコール (B−2)プロピレングリコール (B−3)ブタンジオール (B−4)ヘキサンジオール (B−5)ジエチレングリコール (B−6)トリエチレングリコール (B−7)グリセリン (B−8)ジグリセリン (B−9)ペンタエリスリトール (B−10)トリメチロールエタン (B−11)トリメチロールプロパン (B−12)トリメチロールイソブタン (B−13)トリメチロールヘキサン (B−14)ヘキソース (B−15)マルトース 本発明に用いられるアルキルアクリレートポリマーラテ
ックスと多価アルコールの使用量は、本発明の目的を達
成しかつ他の写真性能へ悪影響を及ぼさないために、特
定の量範囲に制限する必要がある。すなわち、アルキル
アクリレートポリマーラテックスをゼラチンバインダー
に対して10〜50重量%使用しかつ多価アルコールをゼラ
チンバインダーに対して3〜30重量%使用することが必
要である。アルキルアクリレートポリマーラテックスお
よび多価アルコールの少なくとも一方が上記量範囲に満
たない場合には、経時安定性を改良することはできな
い。また、アルキルアクリレートポリマーラテックスの
使用量が上記量範囲を越える場合には、低感度軟調とな
り写真性能として劣る。一方、多価アルコールの使用量
が上記量範囲を越えると感光材料の膜面が吸湿し、保存
中に膜面同士がくっくなどの接着故障が起こる。
本発明においてカブリを付与するために使用される還元
カブリ剤としては、例えばホルマリン、ヒドラジン、ポ
リアミン(例えばトリエチレンテトラミン、テトラエチ
レンペンタミン等)、二酸化チオ尿素、テトラヒドロキ
シメチルホスホニウムクロライド、アミンボラン、水素
化ホウ素化合物、塩化第一スズ等があり、一般にハロゲ
ン化銀1モル当り10-7ないし10-3モルの範囲で用いられ
る。
また、水溶性金化合物としては、例えば塩化金カリウ
ム、塩化金酸、金シアン化カリウム、金チオシアン酸カ
リウム、チオマレイン酸金ナトリウム、金チオグリコー
ス等があり、一般にはハロゲン化銀1モル当り10-6ない
し10-4モルの範囲で用いられる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、粒径、晶癖、
ハロゲン化銀組成等任意のものでよいが感光材料として
有用なものは粒径ほぼ約0.1ないし約1μmのものが粒
状性や鮮鋭性の点で、また沃臭化銀においては沃化銀が
5モル%以内、好ましくは3モル%以内のものが現像抑
制性が小さく実用上すぐれている。これらのハロゲン化
銀乳剤はさまざまな方法によって調製される。例えば米
国特許第2717833号、特公昭43-4125号、英国特許第1186
717号等に記載されているような第8族の可溶性金錯塩
を含有せしめる方法、米国特許第2184013号に記載され
ているようなアンモニア性乳剤調製方法、米国特許第35
01305号に記載されているような単分散乳剤調製方法、
特開昭49-43627号に記載されているようなヘテロ分散乳
剤調製方法、米国特許第3501306号に記載されているよ
うなレギュラー粒子乳剤調製方法、米国特許第3367785
号、英国特許第1229868号、同第1186718号等に記載され
ている被覆粒子(Covered grain)乳剤調製方法及び米国
特許第2592250号に記載されている内部潜像型乳剤調製
方法等の方法が適用できる。
本発明に用いられる直接ポジ用ハロゲン化銀写真乳剤は
電子受容体としてハロゲン化銀粒子内部に含まれる遷移
金属原子およびハロゲン化銀粒子表面に吸着した有機減
感剤のいずれか一方または両者を組合せて用いることが
できる。
遷移金属原子をハロゲン化銀粒子内部に含有させるに
は、水溶性の遷移金属化合物例えばイリジウム、ロジウ
ム等の8価金属の塩化物等をハロゲン化銀1モル当り10
-8〜10-4モル程度、ハロゲン化銀粒子の調製時に水溶液
として添加すればよい。
本発明に用いられる有機減感剤としては代表例として以
下に示される化合物が挙げられる。
2−(ニトロ置換フェニル)インドール核を含むジメチ
ンシアニン染料、ビス−(1−アルキル−2−フェニル
インドール−3)トリメチンシアニン染料、芳香族置換
インドール核含有シアニン染料、イミダゾキノキサリン
染料、カルバゾール核を含む非対称シアニン染料、2−
芳香族置換インドール核を含むトリメチンシアニン染
料、2,3,3−トリアルキル−3H−ニトロインドール核を
含むシアニン染料、コンフレックス融着ピリミジンジオ
ン核を含むシアニン染料、2−イソオキサゾリン−5−
オン核、2−ピラゾリン−5−オン核又はコンプレック
ス融着ピリミジンジオン核を有する第4級化メロシアニ
ン染料、2−アリルイミノ(又はアルキルイミノ)−4
−アリル(又はアルキル)−3−チアゾリン核を含むシ
アニン染料、3−アリールアミノ又は3−低級脂肪酸ア
ミド置換2−ピラゾリン−5−オンを有するメロシアニ
ン第4級アンモニウム塩染料、ピリリウム、チアピリリ
ウム、セレナピリリウム塩染料、ニトロ置換2−アリー
ルインドール核を有するシアニン染料、ビピリジニウム
塩染料、2−位置の炭素原子で結合したピロール核を含
むシアニン染料、1,2−ジアリールトリメチンインドー
ル染料、4−ピラゾール核を含むシアニン染料、イミダ
ゾール核を含むポリメチン染料、2−フェニル置換イン
ドール核を含むジメチンシアニン染料、2つのインドー
ル核からなるトリメチンシアニン染料、1−シアノアル
キル−アリールインドール核を含むシアニン染料、2つ
の核がニトロ基のような減感置換基を有するシアニン及
びメロシアニン染料、1−アルキル−2−フェニル置換
インドール核を含むシアニン染料、1−アルコキシ−2
−アリールインドール核を含むシアニン染料、イミダゾ
〔4,5−b〕キノキサリン核を有するシアニン染料、シ
クロヘプタントリエン環含有の染料、インドール核含有
ジメチンシアニン染料、ピラゾロ〔1,5−a〕ベンゾイ
ミダゾール核を含むシアニン染料、ピラゾロ〔5,1−
b〕キナゾロン核を含むシアニン染料、ピロロ〔2,3−
b〕ピリジン核を含むジメチンシアニン染料、ピロール
核を含むシアニン染料、ピロロ〔2,1−b〕チアゾール
核を含む染料、ヘンゾイルもしくはフェニルスルホニル
置換基含有のインドール又はインドレニン核を含むシア
ニン染料等。これらの有機減感剤は脱塩後のハロゲン化
銀に、適当な溶媒に溶解し、ハロゲン化銀1モル当り10
-4ないし10-2モル添加される。
本発明に用いられる直接ポジ用ハロゲン化銀写真乳剤に
は他の写真用添加剤も用いることが出来る。安定剤とし
て例えばトリアゾール類、アザインデン類、第4ペンゾ
チアゾリウム化合物、メルカプト化合物、あるいはカド
ミウム、コバルト、ニッケル、マンガン、金、タリウ
ム、亜鉛等の水溶性無機塩が含まれても良い。また硬膜
剤として例えばホルマリン、グリオキザール、ムコクロ
ル酸等のアルデヒド類、s−トリアジン類、エポキシ
類、アジリジン類、ビニルスルホン酸等、また塗布助剤
として例えばサポニン、ポリアルキレンスルホン酸ナト
リウム、ポリエチレングリコールのラウリル又はオレイ
ルモノエーテル、アミル化したアルキルタウリン、含弗
素化合物等、また増感剤として例えばポリアルキレンオ
キサイド及びその誘導体も含有させてもよい。更にカラ
ーカプラーを含有させることも可能である。その他必要
に応じて増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、マット剤、帯
電防止剤、現像剤等も含有させることが出来る。
本発明に用いられる直接ポジ用ハロゲン化銀写真乳剤に
は保護コロイドとして、例えばゼラチン、ゼラチン誘導
体等の天然物質、更にポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン等の親水性ポリマーを含むことができる。
本発明の実施例に用いられるポリオレフィン樹脂被覆紙
のポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチン、ポ
リペンテンなどのホモポリマーまたはエチレン−プロピ
レン共重合体などのオレフィンの2つ以上からなる共重
合体およびこれらの混合物であり、各種の密度および溶
融粘度指数(メルトインデックス:以下単にMIと略
す)のものを単独にあるいはそれらを混合して使用でき
る。
本発明に用いられるポリオレフィン樹脂被覆紙の樹脂層
中には、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウ
ム等の白色顔料の他に、ステアリン酸アミド、アラキジ
ン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、パル
ミチン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩、群青、コバルト
バイオレット等の顔料および染料、酸化防止剤、蛍光増
白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を適宜組合せて
加えるのが好ましい。特に樹脂被覆紙の写真乳剤層を塗
設する側の樹脂層に加えられる酸化チタンの使用量とし
ては、樹脂層に対して5重量%ないし20重量%の範囲が
好ましい。また、酸化チタン等の白色顔料と併用して樹
脂層に加えられる群青の使用量としては、樹脂層に対し
て0.01重量%ないし1.0重量%の範囲が好ましく、特に
0.04重量%ないし0.5重量%の範囲が好ましい。
本発明に用いられるポリオレフィン樹脂被覆紙は、通常
走行する紙基体上に加熱溶融した二酸化チタン顔料を含
む樹脂組成物をスリットダイからフイルム状に溶融押出
塗工して製造される。溶融押出温度は200℃乃至350℃で
あることが好ましい。また、樹脂組成物を紙基体に塗工
する前に、紙基体にコロナ放電処理、火炎処理などの活
性化処理を施すのが好ましい。樹脂被覆紙の樹脂層の厚
さとしては、特に制限はないが、一般に5ミクロン乃至
50ミクロン程度の厚さに押出塗工したものが有利であ
る。また、紙基体の両面が樹脂によって被覆された通常
の樹脂被覆紙においては、二酸化チタン顔料を含む樹脂
表面は、その用途に応じて、光沢面、マット面、絹目面
などを有し、反対側の裏面は通常無光沢面であり、表面
あるいは必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火
炎処理などの活性化処理することができる。
本発明の実施に用いられるポリオレフィン樹脂被覆紙の
紙基体は通常の天然パルプ紙あるいは合成紙のいずれで
もよいが、針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹
混合パルプの木材パルプを主成分とする天然パルプ紙が
有利に用いられる。また、紙基体の厚みに関しては特に
制限はないが、表面の平滑性のよい紙基体が好ましく、
その秤量は50g/m2〜250g/m2が好ましい。
本発明の実施に有利に用いられる天然パルプを主成分と
する紙基体には、各種の高分子化合物、添加剤を含有せ
しめることができる。例えば乾燥紙力増強剤として、カ
チオン化デンプン、カチオン化ポリアクリルアミド、ア
ニオン化ポリアクリルアミド、カルボキシ変性ポリビニ
ルアルコール、セラチンなど、サイズ剤として、脂肪酸
塩、ロジン誘導体、ジアルキルケテンダイマー乳化物、
石油樹脂エマルジョン、スチレン−無水マレイン酸共重
合体アルキルエステルのアンモニウム塩など、顔料とし
て、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタンなど、湿潤紙力増強剤として、メラミン
樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、定着剤と
して、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウムなどの多価
金属塩、カチオン化デンプンなどのカチオン変性ポリマ
ーなど、pH潤節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、塩
酸など、無機電解質として、食塩、芒硝など、その他染
料、蛍光増白剤、ラテックスなどを適宜組合せて含有せ
しめることができる。
本発明の直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料は、種々
の用途に適用される。例えばデューブリケーテイング
用、リプロダクシヨン用、オフセットマスター用等の印
刷用各種写真感光材料、Xレイ、閃光写真、電子線写真
等の特殊写真感光材料あるいは一般複写用、マイクロ複
写用、直接ポジ型カラー用、クイックスタビライズド
用、放散転写用、カラー拡散転写用、一浴現像定着用等
の各種の直接ポリ用ハロゲン化銀写真感光材料として用
いられる。これらの感光材料は用途によって種々の現像
液で処理することが可能である。例えば一般白黒用現像
液(例えばフエニドン−ハイドロキノ現像液、メトール
−ハイドロキノン現像液、ハイドロキノン現像液、また
はタンニング現像液等)カラー現像液(例えばフエニレ
ンジアミン系現像液)等で処理することができる。現像
後は通常の定着処理、安定化処理または脱銀処理が可能
である。以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、これにより本発明の実施の態様が限定されるもので
はない。
実施例−1 65℃のゼラチン水溶液中に、硝酸銀の水溶液と臭化カリ
ウムおよび沃化カリウムの水溶液とを同時にかつ添加速
度が時間の経過とともに増加するようにコントロールし
ながら120分かけて添加した。沈澱工程中のpHは硝酸で
約2に保ちかつpAgは7.0に保った。沈澱終了後炭酸ナト
リウムの水溶液でpH約5.5に調整し、通常の凝集法によ
り水溶性塩類を除去し、ゼラチンを加えて仕上げた。平
均粒径が0.30μで2モル%沃化銀を含みかつ単分散性の
高い規則正しい立方体粒子から成る沃臭化銀乳剤が得ら
れた。
上記乳剤を炭酸ナトリウム水溶液でpH=6.8、PAg=6.8
に調整し、ハロゲン化銀1モル当り0.14mgの二酸化チオ
尿素を加えて65℃で60分間熟成し、次にハロゲン化銀1
モル当り0.85mgの塩化金酸を加えて65℃で60分間熟成す
ることにより還元カブリおよび金カブリを生ぜしめた。
カブリを付与された乳剤に臭化カリウムを添加してPAg
=9.2に調整し、つづいて下記構造式〔I〕で表される
電子受容性化合物をハロゲン化銀1モル当り600mg添加
し、さらにクエン酸を用いてpH=5.3に調整した。
〔I〕
次に、本発明のアルキルアクリレートポリマーラテック
スと本発明の多価アルコールを表−1に示す量だけ添加
し、さらに塗布助剤として1−デシル−2−(3−イソ
ペンチル)サクシネート−2−スルホン酸ソーダ、増粘
剤としてスチレン−無水マレイン酸共重合体、硬膜剤と
してホルマリンを加えて直接ポジ用ハロゲン化銀乳剤塗
布液を調製した。
次に、クエン酸水溶液でpH=5.3に調整されたゼラチン
水溶液中に臭化カリウムをゼラチン100g当り1.2g添加
し、さらに表面マット化剤として平均粒子径約3μのシ
リカゲル、塗布助剤として2−スルホネートコハク酸ビ
ス(2−エチルヘキシル)エステルナトリウム塩、増粘
剤としてスチレン−無水マレイン酸共重合体、硬膜剤と
してホルマリンを加えて表面保護層用塗布液を調製し
た。
次に、紙基体中の含水量が表−1に示す値に調整された
ポリエチレン樹脂被覆紙支持体(厚さ150μ)の乳剤が
塗設される側の表面のコロナ放電加工を施し、つづいて
支持体上に上述した方法により調製された直接ポジ用ハ
ロゲン化銀乳剤塗布液および表面保護層用塗布液をエク
ストルージョン方式で同時重層塗布した。塗布銀量は銀
に換算して1.4g/m2であり、塗布ゼラチン量は乳剤層が
2g/m2、表面保護層が1g/m2であった。
こうして作成した試料の経時安定性を調べるために、試
料を幅200mm、長さ10mに切断してから外径60mmのボール
紙製巻芯に巻いてロール状にし、遮光処理を施したポリ
エチレンの袋に収納した後、35℃相対湿度55%の恒温恒
湿室に保存した。経時安定性は、塗布直後および3ケ月
後の写真性能を調べて評価した。写真性能はロール状試
料の外側から5mの位置で評価用試料を採取し、得られた
試料にウエッジを通して露光した後、自動現像機として
サクラオートマチックプロセッサーGR−14(小西六写
真工業株式会社製)、現像液および定着液として下記処
方の液を用いて現像処理を行い評価した。尚現像条件
は、現像が38℃20秒、定着が約35℃、水洗水は常温、乾
燥温度が約40℃であった。
〔現像液処方〕
純水(イオン交換水) 約800ml 亜硫酸カリウム 60g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2g 水酸化カリウム 10.5g 5-メチルベンゾトリアゾール 300mg ジエチレングリコール 25g 1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリディノン 300mg 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 60mg 臭化カリウム 3.5g ハイドロキノン 20g 炭酸カリウム 15g 純水(イオン交換水)を加えて1.000ml仕上げる。
〔定着液処方〕
(組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5%w/v水溶液) 240ml 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g 硼酸 6g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%w/v水溶液) 13.6ml (組成B) 純水(イオン交換水) 17ml 硫酸(50%w/v水溶液) 4.7g 硫酸アンモニウム(Al2O3換算含量が8.1%w/v水溶液) 26.5g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1に仕上げて用いた。この定着液のpHは約
4.3であった。
得られた結果を表−1に示す。
表中の感度Sは、濃度0.2を与えるのに必要な露光量の
逆数の相対値を表し、階調γは特性曲線の濃度0.1と1.1
を結ぶ直線の傾きを表す。
くっつき性の評価は、塗布直後の試料を10cm×10cmの正
方形に切り、23℃相対湿度70%の条件下に24時間保存し
た後、乳剤面同士を重ね合わせて上から2kgの荷重をか
けてさらに24時間保存し、くっつき状態を観察して評価
した。
表−1の結果から次の点が明らかである。
(1)本発明のポリマーラテックスおよび多価アルコール
をいずれも含まない試料1〜3は、紙基体中の含水量の
違いにより3ケ月経時後の感度と最高濃度が大きく異な
っており、経時安定性が劣る。
(2)本発明のポリマーラテックスは含むが多価アルコー
ルは含まない試料4〜6は、紙基体中の含水量の違いに
より3ケ月経時後の感度と階調が大きく異なっており、
経時安定性が劣る。
(3)本発明の多価アルコールは含むがポリマーラテック
スは含まない試料7〜9は、紙基体中の含水量の違いに
より3ケ月経時後の感度と最高濃度が大きく異なってお
り、経時安定性が劣る。
(4)本発明のポリマーラテックスと多価アルコールを本
発明の量だけ含む試料10〜12は、紙基体中の含水量の違
いによる3ケ月経時後の性能差が少なく、経時安定性に
優れている。
(5)本発明のポリマーラテックスと多価アルコールをと
もに含むもののポリマーラテックスの使用量が本発明の
量を越えている試料13〜15は、経時安定性は比較的優れ
ているが、塗布直後から低感度軟調であり写真性能とし
て劣る。
(6)本発明のポリマーラテックスと多価アルコールをと
もに含むものの多価アルコールの使用量が本発明の量を
越えている試料16〜18は、経時安定性は比較的優れてい
るが、くっつき性の点で劣る。
実施例2 電子受容性化合物として下記構造式〔II〕で表される化
合物をアルキルアクリレートポリマーラテックスとして
A−1を、また多価アルコールとしてB−7を用いるこ
と以外は実施例−1と全く同じ方法で試料を作成し、さ
らに実施例−1と全く同じ方法で経時安定性とくっつき
性を評価した。
〔II〕
得られた結果は、実施例−1と同様に、本発明の方法が
他の写真性能へ悪影響を及ぼすことなく経時安定性を改
良できる優れた方法であることを示していた。
実施例−3 電子受容性化合物として下記構造式〔III〕で表される
化合物を、アルキルアクリレートポリマーラテックスと
してA−5を、また多価アルコールとしてB−11を用い
ること以外は実施例−1と全く同じ方法で試料を作成
し、さらに実施例−1と全く同じ方法で経時安定性とく
っつき性を評価した。
〔III〕
得られた結果は、実施例−1と同様に、本発明の方法が
他の写真性能へ悪影響を及ぼすことなく経時安定性を改
良できる優れた方法であることを示していた。
[発明の効果] 上記実施例の結果から明らかなように、本発明の直接ポ
ジ用ハロゲン写真感光材料は、支持体として用いられる
樹脂被覆紙中に含まれる水分の影響を受け難く、製造後
の保存期間における感光特性の変動が小さく安定性が極
めて良好である。また本発明による保存安定性の改良に
より他の写真特性が悪影響を被ることもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を基体として両面をポリオレフィン樹脂
    で被覆された写真用樹脂被覆紙を支持体とし、該支持体
    上に還元カブリ剤および水溶性金化合物の存在下でカブ
    リを付与されたハロゲン化銀粒子を含む直接ポジ用ハロ
    ゲン化銀乳剤が塗設されている直接ポジ用ハロゲン化銀
    写真感光材料において、前記直接ポジ用ハロゲン化銀乳
    剤中にゼラチンと相溶性のあるアルキルアクリレートポ
    リマーラテックスがゼラチンバインダーに対して10〜50
    重量%含有されており、かつ多価アルコールがゼラチン
    バインダーに対して3〜30重量%含有されていることを
    特徴とする直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料。
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