JPH0641990B2 - 原子炉の燃料出入装置 - Google Patents
原子炉の燃料出入装置Info
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- JPH0641990B2 JPH0641990B2 JP61302462A JP30246286A JPH0641990B2 JP H0641990 B2 JPH0641990 B2 JP H0641990B2 JP 61302462 A JP61302462 A JP 61302462A JP 30246286 A JP30246286 A JP 30246286A JP H0641990 B2 JPH0641990 B2 JP H0641990B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Control And Safety Of Cranes (AREA)
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばナトリウム冷却形高速増殖炉を実施
対象としたセル内燃料移送方式の燃料出入装置に関す
る。
対象としたセル内燃料移送方式の燃料出入装置に関す
る。
前記した高速増殖炉の実用化,大型化に伴って要求され
る燃料取扱いの迅速化に対応させる燃料取扱設備での燃
料移送方式として、不活性ガス雰囲気の燃料取扱セル内
にインセルクレーンと呼ばれる燃料移送機を配し、炉心
より取出した使用済燃料をセル内の不活性ガス雰囲気中
で直接ガス冷却しながら移送するインセル移送方式が提
案されている。
る燃料取扱いの迅速化に対応させる燃料取扱設備での燃
料移送方式として、不活性ガス雰囲気の燃料取扱セル内
にインセルクレーンと呼ばれる燃料移送機を配し、炉心
より取出した使用済燃料をセル内の不活性ガス雰囲気中
で直接ガス冷却しながら移送するインセル移送方式が提
案されている。
次に上記インセル移送方式による従来の燃料取扱設備の
概要を第6図により説明する。図において、1は一次冷
却材である液体金属ナトリウムとともに炉心2を収容し
た原子炉容器であり、炉容器1には燃料交換機3,炉内
燃料貯蔵ラック4を装備している。一方、5は炉外側に
構築してその内部を不活性ガス雰囲気とした燃料取扱セ
ルであり、その床面側には炉容器1に近い側から順に燃
料中継槽6,破損燃料貯蔵ラック7,新燃料搬入用の地
下走行台車装置8,燃料洗浄装置9,水中燃料貯蔵槽1
0,キヤスク台車装置11等の各種燃料取扱設備が設置さ
れており、かつセル5内には原子炉容器1と燃料中継槽
6との間にまたがってスイング式の燃料出入機12、およ
び床面側の各種燃料取扱設備の上方を走行するセル内燃
料移送機13,14が配備されている。なお15はセル外の天
井クレーン、16は燃料を収容したキヤスクを輸送するト
レーラである。
概要を第6図により説明する。図において、1は一次冷
却材である液体金属ナトリウムとともに炉心2を収容し
た原子炉容器であり、炉容器1には燃料交換機3,炉内
燃料貯蔵ラック4を装備している。一方、5は炉外側に
構築してその内部を不活性ガス雰囲気とした燃料取扱セ
ルであり、その床面側には炉容器1に近い側から順に燃
料中継槽6,破損燃料貯蔵ラック7,新燃料搬入用の地
下走行台車装置8,燃料洗浄装置9,水中燃料貯蔵槽1
0,キヤスク台車装置11等の各種燃料取扱設備が設置さ
れており、かつセル5内には原子炉容器1と燃料中継槽
6との間にまたがってスイング式の燃料出入機12、およ
び床面側の各種燃料取扱設備の上方を走行するセル内燃
料移送機13,14が配備されている。なお15はセル外の天
井クレーン、16は燃料を収容したキヤスクを輸送するト
レーラである。
かかる燃料取扱設備で、燃料交換機3により炉心2から
取出した使用済燃料は昇降/スイング式燃料出入機12の
受け渡し操作で一旦燃料中継槽6に移され、ここからセ
ル内燃料移送機13,14により洗浄装置9を経て水中燃料
貯蔵槽10へ搬入され、ここで一定期間冷却した後にキヤ
スクへ移し替え、さらにトレーラ16に搭載して燃料再処
理施設へ搬出される。一方、新燃料は地下走行台車8か
らセル内燃料移送機13,燃料中継槽6,昇降/スイング
式燃料出入機12を経て炉容器1内に搬入され、ここから
燃料交換機3に受け渡して炉心2に装荷される。
取出した使用済燃料は昇降/スイング式燃料出入機12の
受け渡し操作で一旦燃料中継槽6に移され、ここからセ
ル内燃料移送機13,14により洗浄装置9を経て水中燃料
貯蔵槽10へ搬入され、ここで一定期間冷却した後にキヤ
スクへ移し替え、さらにトレーラ16に搭載して燃料再処
理施設へ搬出される。一方、新燃料は地下走行台車8か
らセル内燃料移送機13,燃料中継槽6,昇降/スイング
式燃料出入機12を経て炉容器1内に搬入され、ここから
燃料交換機3に受け渡して炉心2に装荷される。
ところで従来における燃料取扱設備では、上記説明のよ
うに炉内の燃料交換機3とセル内燃料移送機13との間で
燃料の受け渡しを行うには、セル5内に昇降/スイング
式燃料出入機12の他に燃料中継槽6を必要とする。また
燃料出入機12は燃料を収容した燃料バケットを昇降する
機能に加えて、燃料バケットをスイング式に移動させる
機能が必要であってその構造が複雑,かつ大型となる。
さらに原子炉容器1とセル内燃料移送機13との間の燃料
バケット移送経路が長いことから高レベルの崩壊熱を保
有する使用済燃料をセル内燃料移送機へ受け渡すまでの
移送過程で、特に使用済燃料を燃料バケット内でナトリ
ウムに浸した状態で除熱を行いながら移送を行う必要が
ある等、燃料受け渡しの移送管理が厄介となる難点があ
る。
うに炉内の燃料交換機3とセル内燃料移送機13との間で
燃料の受け渡しを行うには、セル5内に昇降/スイング
式燃料出入機12の他に燃料中継槽6を必要とする。また
燃料出入機12は燃料を収容した燃料バケットを昇降する
機能に加えて、燃料バケットをスイング式に移動させる
機能が必要であってその構造が複雑,かつ大型となる。
さらに原子炉容器1とセル内燃料移送機13との間の燃料
バケット移送経路が長いことから高レベルの崩壊熱を保
有する使用済燃料をセル内燃料移送機へ受け渡すまでの
移送過程で、特に使用済燃料を燃料バケット内でナトリ
ウムに浸した状態で除熱を行いながら移送を行う必要が
ある等、燃料受け渡しの移送管理が厄介となる難点があ
る。
この発明の目的は、単純な昇降機能を持った燃料バケッ
ト昇降機とセル内燃料移送機との組合せで炉内側の燃料
交換機との間で燃料の受け渡しを行うように構成するこ
とにより、従来設備における燃料出入機のスイング機
能,およびセル内での燃料中継槽が省略できるようにし
た燃料出入装置を提供することにある。
ト昇降機とセル内燃料移送機との組合せで炉内側の燃料
交換機との間で燃料の受け渡しを行うように構成するこ
とにより、従来設備における燃料出入機のスイング機
能,およびセル内での燃料中継槽が省略できるようにし
た燃料出入装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、この発明によれば、ハン
ドリングアーム付きの燃料バケットと、該燃料バケット
のハンドリングアームにグリッパを結合させ、セル内に
通じる炉容器頂部の燃料出入口を通じてセル側からグリ
ッパを昇降操作する燃料バケット昇降機と、該燃料バケ
ット昇降機のグリッパ昇降経路に対応して炉内側に垂直
敷設したハンドリングアームのガイドレールと、該ハン
ドリングアームのガイドレールに並置して燃料交換機と
の間の燃料受け渡し位置とセル内燃料移送機との間の燃
料受け渡し位置とにまたがって炉内に屈曲敷設したバケ
ット本体のガイドレールとを具備して構成するものとす
る。
ドリングアーム付きの燃料バケットと、該燃料バケット
のハンドリングアームにグリッパを結合させ、セル内に
通じる炉容器頂部の燃料出入口を通じてセル側からグリ
ッパを昇降操作する燃料バケット昇降機と、該燃料バケ
ット昇降機のグリッパ昇降経路に対応して炉内側に垂直
敷設したハンドリングアームのガイドレールと、該ハン
ドリングアームのガイドレールに並置して燃料交換機と
の間の燃料受け渡し位置とセル内燃料移送機との間の燃
料受け渡し位置とにまたがって炉内に屈曲敷設したバケ
ット本体のガイドレールとを具備して構成するものとす
る。
上記の構成により、燃料バケット昇降機のグリッパと燃
料バケットのハンドリングアームとを結合した状態で昇
降操作すると、ハンドリングアームはグリッパと結合し
たままハンドリングアームのガイドレールに沿って垂直
に昇降移動するのに対し、燃料を収容したバケット本体
は別なバケット本体専用のガイドレールに沿って追随移
動するようになる。したがってハンドリングアームのガ
イドレールに沿って昇降移動する燃料バケット昇降機の
グリッパとの干渉を避けつつ、かつ燃料バケットを炉外
まで引き出すことなく、燃料バケット本体とセル内燃料
移送機との間で使用済燃料,新燃料の受け渡しを直接行
うことができるようになる。
料バケットのハンドリングアームとを結合した状態で昇
降操作すると、ハンドリングアームはグリッパと結合し
たままハンドリングアームのガイドレールに沿って垂直
に昇降移動するのに対し、燃料を収容したバケット本体
は別なバケット本体専用のガイドレールに沿って追随移
動するようになる。したがってハンドリングアームのガ
イドレールに沿って昇降移動する燃料バケット昇降機の
グリッパとの干渉を避けつつ、かつ燃料バケットを炉外
まで引き出すことなく、燃料バケット本体とセル内燃料
移送機との間で使用済燃料,新燃料の受け渡しを直接行
うことができるようになる。
第1図ないし第5図はこの発明の実施例による燃料出入
装置を示すものであり、第6図と同一部分には同り符号
が付してある。すなわち第1図において、原子炉容器1
の頂部に装備した遮蔽プラグ1aにはドアバルブ付きの燃
料出入口1bが開口しており、該燃料出入口1bをセル領域
内に含めて燃料取扱セル5が炉容器の上方にせり出して
構築されている。なお原子炉容器1内におけるナトリウ
ム液面をNaで示す。またセル5の中を走行レールに沿っ
て矢印A方向に走行するセル内燃料移送機13は、燃料収
容管13a、該管を通じて昇降操作される燃料グリッパ13
b,グリッパ13の吊り下げテープ13c,およびグリッパ昇
降駆動部13dを備えている。一方、セル内の終端部には
前記燃料出入口1bの真上に位置して燃料バケット昇降機
17が装備されている。このバケット昇降機17はグリッパ
17a,グリッパの吊り下げテープ17b,およびグリッパの
昇降駆動部17cから成り、グリッパ17aが符号18で示す燃
料バケットを把持して昇降操作する。なお燃料バケット
18の詳細構造に付いては後述する。さらに前記燃料出入
口1bに通じて炉内側には燃料バケット18の昇降移動経路
に沿って符号19で示すバケット本体の昇降ガイドレール
と、該レール19に並置する燃料バケット18のハンドリン
グアーム昇降ガイドレール20との2本のガイドレールが
敷設されている。
装置を示すものであり、第6図と同一部分には同り符号
が付してある。すなわち第1図において、原子炉容器1
の頂部に装備した遮蔽プラグ1aにはドアバルブ付きの燃
料出入口1bが開口しており、該燃料出入口1bをセル領域
内に含めて燃料取扱セル5が炉容器の上方にせり出して
構築されている。なお原子炉容器1内におけるナトリウ
ム液面をNaで示す。またセル5の中を走行レールに沿っ
て矢印A方向に走行するセル内燃料移送機13は、燃料収
容管13a、該管を通じて昇降操作される燃料グリッパ13
b,グリッパ13の吊り下げテープ13c,およびグリッパ昇
降駆動部13dを備えている。一方、セル内の終端部には
前記燃料出入口1bの真上に位置して燃料バケット昇降機
17が装備されている。このバケット昇降機17はグリッパ
17a,グリッパの吊り下げテープ17b,およびグリッパの
昇降駆動部17cから成り、グリッパ17aが符号18で示す燃
料バケットを把持して昇降操作する。なお燃料バケット
18の詳細構造に付いては後述する。さらに前記燃料出入
口1bに通じて炉内側には燃料バケット18の昇降移動経路
に沿って符号19で示すバケット本体の昇降ガイドレール
と、該レール19に並置する燃料バケット18のハンドリン
グアーム昇降ガイドレール20との2本のガイドレールが
敷設されている。
ここで前記燃料バケット18の詳細構造は第3図,第4図
に示すごとくであり、使用済燃料,新燃料の2本の燃料
21を個別に収容するバケット本体22と、該バケット本体
22に一端を連結した二関節形の揺動式ハンドリングアー
ム23とから成り、かつバケット本体22,およびハンドリ
ングアーム23にはそれぞれガイドローラ24,25が装着さ
れている。なお26は先記グリッパ17aと係合し合うハン
ドリングピンである。またバケット本体22にはその長手
方向の複数箇所ににナトリウム排出口22aが開口してい
る。一方、燃料バケットのハンドリングアーム23を把持
する燃料バケット昇降機17のグリッパ17aの構造は、第
5図に示すようにグリッパ本体の内部にテープ17bに接
続されたテープドラム17d,および該ドラムに連結して
揺動操作される爪17eを内蔵しており、第1図に示した
グリッパ昇降駆動部17cの駆動によるテープ17bの巻取
り,繰り出し操作で爪17eの開閉,および矢印B方向へ
のグリッパ昇降が行われる。
に示すごとくであり、使用済燃料,新燃料の2本の燃料
21を個別に収容するバケット本体22と、該バケット本体
22に一端を連結した二関節形の揺動式ハンドリングアー
ム23とから成り、かつバケット本体22,およびハンドリ
ングアーム23にはそれぞれガイドローラ24,25が装着さ
れている。なお26は先記グリッパ17aと係合し合うハン
ドリングピンである。またバケット本体22にはその長手
方向の複数箇所ににナトリウム排出口22aが開口してい
る。一方、燃料バケットのハンドリングアーム23を把持
する燃料バケット昇降機17のグリッパ17aの構造は、第
5図に示すようにグリッパ本体の内部にテープ17bに接
続されたテープドラム17d,および該ドラムに連結して
揺動操作される爪17eを内蔵しており、第1図に示した
グリッパ昇降駆動部17cの駆動によるテープ17bの巻取
り,繰り出し操作で爪17eの開閉,および矢印B方向へ
のグリッパ昇降が行われる。
さらに先記したガイドレール19,20は次記のような相対
的位置関係で炉内に敷設されている。まずハンドリング
アームの昇降ガイドレール20は燃料バケット昇降機17の
グリッパ昇降経路に沿って垂直に敷設されており、この
ガイドレール20に沿ってハンドリングアーム23のガイド
ローラ25を案内する。一方、バケット本体の昇降ガイド
レール19は、燃料交換機3との間で行う炉内側での燃料
受け渡し位置(第1図)とセル内燃料移送機13の走行経
路終端位置に対応した燃料受け渡し位置(第2図)との
間にまたがり、前記ハンドリングアームのガイドレール
20と互いに干渉し合わないように屈曲して敷設されてお
り、このガイドレール20に沿って矢印C方向にバケット
本体22のガイドローラ25を案内する。なお、ガイドレー
ル19はその上部中間地点が分岐レール19aを介してガイ
ドレール20と合流するように接続されている。
的位置関係で炉内に敷設されている。まずハンドリング
アームの昇降ガイドレール20は燃料バケット昇降機17の
グリッパ昇降経路に沿って垂直に敷設されており、この
ガイドレール20に沿ってハンドリングアーム23のガイド
ローラ25を案内する。一方、バケット本体の昇降ガイド
レール19は、燃料交換機3との間で行う炉内側での燃料
受け渡し位置(第1図)とセル内燃料移送機13の走行経
路終端位置に対応した燃料受け渡し位置(第2図)との
間にまたがり、前記ハンドリングアームのガイドレール
20と互いに干渉し合わないように屈曲して敷設されてお
り、このガイドレール20に沿って矢印C方向にバケット
本体22のガイドローラ25を案内する。なお、ガイドレー
ル19はその上部中間地点が分岐レール19aを介してガイ
ドレール20と合流するように接続されている。
次に上記構成による使用済燃料,新燃料の受け渡し操作
を第1図,および第2図に付いて説明する。まず燃料交
換時には燃料バケット18が第1図の位置に待機してお
り、ここで燃料交換機3の操作で炉心2より取出した使
用済燃料を燃料バケット18に挿入する。続いて燃料バケ
ット昇降機17を操作してグリッパ17aを燃料出入口1bを
通じて吊り降ろし、さらに第5図に示した爪17eを開閉
操作して燃料バケット18のハンドリングアーム23のハン
ドリングピン26(第4図)を把持した後に、前記グリッ
パ17aを上昇操作する。この吊り上げ操作により、燃料
バケット18のハンドリングアーム23はガイドレール20に
沿って上昇するのに対し、ハンドリングアーム23に連結
されたバケット本体22はガイドレール19に沿って第2図
に示す位置へ上昇ガイドされ、燃料バケット18の頭部が
炉内のナトリウム液面より上方に出た位置で一旦停止さ
せる。
を第1図,および第2図に付いて説明する。まず燃料交
換時には燃料バケット18が第1図の位置に待機してお
り、ここで燃料交換機3の操作で炉心2より取出した使
用済燃料を燃料バケット18に挿入する。続いて燃料バケ
ット昇降機17を操作してグリッパ17aを燃料出入口1bを
通じて吊り降ろし、さらに第5図に示した爪17eを開閉
操作して燃料バケット18のハンドリングアーム23のハン
ドリングピン26(第4図)を把持した後に、前記グリッ
パ17aを上昇操作する。この吊り上げ操作により、燃料
バケット18のハンドリングアーム23はガイドレール20に
沿って上昇するのに対し、ハンドリングアーム23に連結
されたバケット本体22はガイドレール19に沿って第2図
に示す位置へ上昇ガイドされ、燃料バケット18の頭部が
炉内のナトリウム液面より上方に出た位置で一旦停止さ
せる。
一方、セル内燃料移送機13を走行経路の終端位置に移動
し、ここから燃料移送機13の燃料グリッパ13bを繰り出
し操作して燃料バケット18に収容されている使用済燃料
21を炉内カバーガス雰囲気中で把持し、さらに上方へ引
上げて移送機の燃料収容管13a内に収容する。なおこの
燃料取出し過程ではガイドレール19にガイドされたバケ
ット本体22とガイドレール20にガイされたハンドリング
アーム23とは重なり合うことがなく、したがって燃料バ
ケット昇降機17のグリッパ17aとの干渉無しにセル内燃
料移送機13の燃料グリッパ13bを操作して燃料21を取扱
うことができる。また燃料21を燃料移送機13の燃料収容
管13aに収容した後は、収容管13a内でガス冷却を行いな
がらセル内燃料移送機13を走行させ、セル内の床面側に
配備されている燃料洗浄設備へ受け渡しされる。
し、ここから燃料移送機13の燃料グリッパ13bを繰り出
し操作して燃料バケット18に収容されている使用済燃料
21を炉内カバーガス雰囲気中で把持し、さらに上方へ引
上げて移送機の燃料収容管13a内に収容する。なおこの
燃料取出し過程ではガイドレール19にガイドされたバケ
ット本体22とガイドレール20にガイされたハンドリング
アーム23とは重なり合うことがなく、したがって燃料バ
ケット昇降機17のグリッパ17aとの干渉無しにセル内燃
料移送機13の燃料グリッパ13bを操作して燃料21を取扱
うことができる。また燃料21を燃料移送機13の燃料収容
管13aに収容した後は、収容管13a内でガス冷却を行いな
がらセル内燃料移送機13を走行させ、セル内の床面側に
配備されている燃料洗浄設備へ受け渡しされる。
また新燃料の受け渡し操作に付いては、前記した使用済
燃料の受け渡し操作と逆な手順で第2図の位置に待機し
ている燃料バケット18へ受け渡し、さらに燃料バケット
18を炉内で吊り降ろした後、燃料交換機3の操作で燃料
バケット18より新燃料を引出して炉心2へ装荷される。
なお第4図で述べたように燃料バケット18のバケット本
体21が使用済燃料と新燃料との2本の燃料を別々に収容
できる構造であれば、先にセル内燃料移送機13から燃料
バケット18に新燃料を受け渡して置き、第1図に示す燃
料バケット18の炉内下降位置で燃料交換機3の操作によ
り炉心2との間で使用済燃料,および新燃料の受け渡し
を行うことができる。
燃料の受け渡し操作と逆な手順で第2図の位置に待機し
ている燃料バケット18へ受け渡し、さらに燃料バケット
18を炉内で吊り降ろした後、燃料交換機3の操作で燃料
バケット18より新燃料を引出して炉心2へ装荷される。
なお第4図で述べたように燃料バケット18のバケット本
体21が使用済燃料と新燃料との2本の燃料を別々に収容
できる構造であれば、先にセル内燃料移送機13から燃料
バケット18に新燃料を受け渡して置き、第1図に示す燃
料バケット18の炉内下降位置で燃料交換機3の操作によ
り炉心2との間で使用済燃料,および新燃料の受け渡し
を行うことができる。
なお第3図で述べたようにガイドレール19の上部をガイ
ドレール20に合流接続させて置くことにより、燃料バケ
ット18の保守点検等で炉外へ引き出す際には、燃料バケ
ット昇降機17の操作で燃料バケット18を炉外へ引き上げ
ることが可能となる。またこの場合にはバケット本体22
にナトリウム排出穴22aが開口しているので、燃料バケ
ット18の引き上げ過程でナトリウムを容易に炉内へ排出
できる。
ドレール20に合流接続させて置くことにより、燃料バケ
ット18の保守点検等で炉外へ引き出す際には、燃料バケ
ット昇降機17の操作で燃料バケット18を炉外へ引き上げ
ることが可能となる。またこの場合にはバケット本体22
にナトリウム排出穴22aが開口しているので、燃料バケ
ット18の引き上げ過程でナトリウムを容易に炉内へ排出
できる。
以上述べたようにこの発明によれば、ハンドリングアー
ム付きの燃料バケットと、該燃料バケットのハンドリン
グアームにグリッパを結合させ、セル内に通じる炉容器
頂部の燃料出入口を通じてセル側からグリッパを昇降操
作する燃料バケット昇降機と、該燃料バケット昇降機の
グリッパ昇降経路に対応して炉内側に垂直敷設したハン
ドリングアームのガイドレールと、該ハンドリングアー
ムのガイドレールに並置して燃料交換機との間の燃料受
け渡し位置とセル内燃料移送機との間の燃料受け渡し位
置とにまたがって炉内に屈曲敷設したバケット本体のガ
イドレールとを具備して構成したことにより、燃料バケ
ット昇降機とセル内燃料移送機との組合せのみで燃料の
出し入れ,並びにセル内燃料移送機側の燃料グリッパを
炉内でナトリウムに浸すことなくセル内燃料移送機との
間での燃料受け渡しを直接行うことができ、これにより
従来装置におけるスイング式燃料出入機,およびセル内
の燃料中継槽等を省略して設備を簡略化し、併せて燃料
取扱操作性の改善,作業時間の短縮化を図ることができ
る。
ム付きの燃料バケットと、該燃料バケットのハンドリン
グアームにグリッパを結合させ、セル内に通じる炉容器
頂部の燃料出入口を通じてセル側からグリッパを昇降操
作する燃料バケット昇降機と、該燃料バケット昇降機の
グリッパ昇降経路に対応して炉内側に垂直敷設したハン
ドリングアームのガイドレールと、該ハンドリングアー
ムのガイドレールに並置して燃料交換機との間の燃料受
け渡し位置とセル内燃料移送機との間の燃料受け渡し位
置とにまたがって炉内に屈曲敷設したバケット本体のガ
イドレールとを具備して構成したことにより、燃料バケ
ット昇降機とセル内燃料移送機との組合せのみで燃料の
出し入れ,並びにセル内燃料移送機側の燃料グリッパを
炉内でナトリウムに浸すことなくセル内燃料移送機との
間での燃料受け渡しを直接行うことができ、これにより
従来装置におけるスイング式燃料出入機,およびセル内
の燃料中継槽等を省略して設備を簡略化し、併せて燃料
取扱操作性の改善,作業時間の短縮化を図ることができ
る。
第1図ないし第5図は本発明実施例による燃料出入装置
を示すものであり、第1図,第2図はそれぞれ炉内での
燃料受け渡し状態,セル内燃料移送機との間の燃料受け
渡し状態を示す燃料出入装置全体の構成配置図、第3図
は第1図における燃料バケットおよびその周辺機構の詳
細構造図、第4図は第3図における燃料バケットの上面
図、第5図は燃料バケット昇降機のグリッパの構造断面
図、第6図は従来のインセル移送方式による燃料取扱設
備の概要図である。各図において、 1:原子炉容器、1b:燃料出入口、2:炉心、3:燃料
交換機、5:燃料取扱セル、13:セル内燃料移送機、
17:燃料バケット昇降機、17a:グリッパ、18:燃料バ
ケット、19:バケット本体のガイドレール、19a:分岐
レール、20:ハンドリングアームのガイドレール、21:
燃料、22:燃料バケットのバケット本体、23:燃料バケ
ットのハンドリングアーム。
を示すものであり、第1図,第2図はそれぞれ炉内での
燃料受け渡し状態,セル内燃料移送機との間の燃料受け
渡し状態を示す燃料出入装置全体の構成配置図、第3図
は第1図における燃料バケットおよびその周辺機構の詳
細構造図、第4図は第3図における燃料バケットの上面
図、第5図は燃料バケット昇降機のグリッパの構造断面
図、第6図は従来のインセル移送方式による燃料取扱設
備の概要図である。各図において、 1:原子炉容器、1b:燃料出入口、2:炉心、3:燃料
交換機、5:燃料取扱セル、13:セル内燃料移送機、
17:燃料バケット昇降機、17a:グリッパ、18:燃料バ
ケット、19:バケット本体のガイドレール、19a:分岐
レール、20:ハンドリングアームのガイドレール、21:
燃料、22:燃料バケットのバケット本体、23:燃料バケ
ットのハンドリングアーム。
Claims (2)
- 【請求項1】炉外側の燃料取扱セルの中を走行するセル
内燃料移送機と炉内側に据付けた燃料交換機との間で燃
料の受け渡しを行う原子炉の燃料出入装置であって、ハ
ンドリングアーム付きの燃料バケットと、該燃料バケッ
トのハンドリングアームにグリッパを結合させ、セル内
に通じる炉容器頂部の燃料出入口を通じてセル側からグ
リッパを昇降操作する燃料バケット昇降機と、該燃料バ
ケット昇降機のグリッパ昇降経路に対応して炉内側に垂
直敷設したハンドリングアームのガイドレールと、該ハ
ンドリングアームのガイドレールに並置して燃料交換機
との間の燃料受け渡し位置とセル内燃料移送機との間の
燃料受け渡し位置とにまたがって炉内に屈曲敷設したバ
ケット本体のガイドレールとを具備して構成したことを
特徴とする原子炉の燃料出入装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の燃料出入装置
において、バケット本体のガイドレールの上部が分岐レ
ールを介してハンドリングアーム用ガイドレールに合流
接続されていることを特徴とする原子炉の燃料出入装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61302462A JPH0641990B2 (ja) | 1986-12-18 | 1986-12-18 | 原子炉の燃料出入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61302462A JPH0641990B2 (ja) | 1986-12-18 | 1986-12-18 | 原子炉の燃料出入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63154995A JPS63154995A (ja) | 1988-06-28 |
JPH0641990B2 true JPH0641990B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=17909232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61302462A Expired - Lifetime JPH0641990B2 (ja) | 1986-12-18 | 1986-12-18 | 原子炉の燃料出入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0641990B2 (ja) |
-
1986
- 1986-12-18 JP JP61302462A patent/JPH0641990B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63154995A (ja) | 1988-06-28 |
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