JPH0641222B2 - 印刷用シート - Google Patents

印刷用シート

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JPH0641222B2
JPH0641222B2 JP63084019A JP8401988A JPH0641222B2 JP H0641222 B2 JPH0641222 B2 JP H0641222B2 JP 63084019 A JP63084019 A JP 63084019A JP 8401988 A JP8401988 A JP 8401988A JP H0641222 B2 JPH0641222 B2 JP H0641222B2
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printing
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butyl methacrylate
methacrylate homopolymer
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良招 鏑木
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捷光 田村
純一 森本
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Tomoegawa Co Ltd
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インクの乾燥性、搬送性、ブロッキング防止
等の印刷特性に優れた印刷用シートに関し、特にオフセ
ット印刷に好適な印刷用シートに関する。
(従来の技術) 近年、印刷の多様化に伴い、紙、合成紙、熱可塑性樹脂
フィルム、金属箔、金属蒸着シート等のバラエティーに
富んだ媒体に対する印刷が望まれており、オフセット印
刷、グラビヤ印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、凸
版印刷等の印刷方法が採用されている。これらの印刷方
法の中でも、オフセット印刷は、製版が容易であり、か
つ安価であること、仕上がりが美しい等の理由から、各
種媒体へのオフセット印刷の要望が強く、オフセット印
刷に適したシートやフィルムが開発されている。
オフセット印刷用シートに必要な印刷特性としては、搬
送性、ブロッキング防止性、インクの乾燥性、インクの
着肉性、静電気防止性等があり、シート自体では、これ
らの印刷特性を満足することができないため、シート表
面に処理を行うことによって、シートにオフセット印刷
特性を与えることが行われている。例えばポリエステル
フィルムにおいて、インクの乾燥性をよくするために、
無機顔料を含んだ塗料を表面に塗布したり、インクの着
肉性をよくするために表面にコロナ放電処理を施す方法
が採用されている。また、シート自体を他の極性モノマ
ーとの共重合体で形成したり、極性モノマーの重合体を
ブレンドして形成することも行われている。また、静電
気防止のためには、帯電防止剤を樹脂中に練り込んでフ
ィルムを形成したり、フィルム表面に帯電防止剤を塗布
する方法などが採用されている。
さらにまた、一部シートにおいては、シート裏面に台紙
を貼り合わせて、搬送性およびブロッキングによるイン
クの裏移り等の欠点をカバーして使用することが行われ
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のようにシート表面に処理を行い、
またはシート自体を特定の材料を選択して形成して、オ
フセット印刷特性を与えたり、或いは静電気防止を行っ
た場合、オフセット印刷用シートとして必要な上記の印
刷特性を全て満足したものは得られていないのが実情で
ある。また、それを補うべく、シート裏面に台紙を貼り
合わせる場合は、オフセット印刷特性は満足されるが、
印刷用シートの製造時の台紙の貼り合わせ工程、印刷後
の台紙剥離工程、台紙コスト等、作業性・経済性におい
て問題点を有するものである。
本発明は、従来の技術における上記のような問題点に鑑
みてなされたものである。
本発明の目的は、前記印刷用シートに必要な特性を全て
兼ね備え、しかも台紙貼り合わせによる問題点が解消さ
れた印刷用シートを提供することにある。すなわち、本
発明の目的は、印刷特性に優れ、特に搬送性に優れた台
紙貼り不要の印刷用シートを提供することにある。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明者等は、前記印刷特性を満足する印刷用シートに
ついて、種々検討を行った結果、先に、n−ブチルメタ
クリレート系樹脂を主成分とする表面層を有する印刷用
シートを提案したが、さらに検討の結果、帯電防止層を
設けることによって、搬送性が改善されることを見出だ
し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の印刷用シートは、支持体の少なくと
も片面に帯電防止層を設け、該帯電防止層の上にn−ブ
チルメタクリレートホモポリマー樹脂を主成分とする樹
脂成分を含有する表面層を設けてなることを特徴とす
る。
本発明の印刷用シートに使用される支持体としては、帯
電防止層を設けることができるシート状物であれば、特
に限定されるものではなく、例えば、紙、合成紙、不織
布、ポリエステル、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル等の各種熱可塑性樹脂フィルムが使用できる。
上記支持体の少なくとも片面には、帯電防止層が設けら
れる。帯電防止層は、その表面固有抵抗が1012Ω以下
の低抵抗層になるようなものであれば、如何なるものか
ら構成されていてもよく、例えば、リン酸エステル系、
4級アンモニウム塩系等の帯電防止剤、Al、Cu、F
e等の金属材料、カーボンブラック含有の導電性材料な
どを使用することができる。
帯電防止層を形成するためには、種々の方法が採用でき
る。例えば、帯電防止剤を用いる場合は、帯電防止剤を
含有する塗料を支持体上に塗布すればよい。金属その他
の導電性材料を用いる場合は、支持体上に導電性材料の
シートや箔等をラミネートする方法を用いることができ
る。また、支持体上にアルミニウムその他の金属材料を
蒸着する方法を用いることもできる。
帯電防止層の膜厚は、使用する材料によって異なるが、
通常1〜10μmの範囲に設定するのが好ましい。
帯電防止層の上には、n−ブチルメタクリレートホモポ
リマー樹脂を主成分とする樹脂成分を含有する表面層が
設けられる。n−ブチルメタクリレートホモポリマー樹
脂は、従来公知の重合法によって製造することができ、
そして、支持体上に表面層を形成する場合における溶剤
への溶解性または熱溶融性等や、支持体上に形成された
帯電防止層或いは表面層に添加される薬品類とのマッチ
ング性を考慮して、適宜選択すればよい。
表面層は、n−ブチルメタクリレートホモポリマー樹脂
を主成分とする樹脂成分を含有するものであって、必要
に応じて、例えば、搬送性やブロッキング性を向上させ
る目的で、各種の添加剤を添加することができる。本発
明において、n−ブチルメタクリレートホモポリマー樹
脂を主成分とする樹脂成分は、n−ブチルメタクリレー
トホモポリマー樹脂単独であってもよいが、所望により
他の樹脂を併用してもよい。その場合、本発明の目的を
達成するためには、n−ブチルメタクリレートホモポリ
マー樹脂が30重量%以上含有されていることが必要で
ある。n−ブチルメタクリレートホモポリマー樹脂の含
有量が30重量%よりも低くなると、前記印刷特性の向
上効果が得られなくなる。
本発明において、n−ブチルメタクリレートホモポリマ
ー樹脂と併用することができる他の樹脂としては、n−
ブチルメタクリレートホモポリマー樹脂と相溶性のよい
ものであって、他のアクリル系樹脂、メタクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂およびポリ
エチレンオキシドから選択された樹脂が使用される。
なお、本明細書において、『n−ブチルメタクリレート
ホモポリマー樹脂を主成分とする樹脂成分』とは、「n
−ブチルメタクリレートホモポリマー樹脂単独、または
n−ブチルメタクリレートホモポリマー樹脂を30重量
%以上含有し、他の樹脂として、他のアクリル系樹脂、
メタクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系
樹脂およびポリエチレンオキシドから選択された樹脂が
配合された樹脂組成物」を意味するものと定義する。
また、必要に応じて添加される添加剤としては、例え
ば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、けい酸アルミニ
ウム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛、リトポ
ン、サチンホワイト等を用いることができる。
この表面層は、n−ブチルメタクリレートホモポリマー
樹脂、および必要に応じて添加される樹脂或いは添加剤
を溶剤に溶解または分散し、得られた塗料を支持体上に
塗布・乾燥して形成することができる。また、n−ブチ
ルメタクリレートホモポリマー樹脂、および必要に応じ
て添加される樹脂或いは添加剤の混合物を、支持体上に
溶融押出しによりラミネートして形成することもでき
る。
表面層の膜厚は、通常1〜10μmの範囲、特に2〜5
μmの範囲に設定するのが好ましい。効果を充分発揮さ
せるためには、膜厚が2μm以上であればよいが、5μ
m以上になると、効果はそれぼど上がらず、乾燥その他
の製造上の問題でコスト高になる。
本発明の印刷用シートは、特にオフセット印刷に好適で
あるが、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印
刷、凸版印刷等の印刷方法にも良好な印刷適性を有す
る。その場合、実際に印刷機上における被印刷体の走行
安定性を左右する要因としては、被印刷体自体の滑り性
(摩擦係数)、静電気発生の有無等が大きなものとして
あげられる。この中でも、特に静電気の発生という問題
の占めるウエイトは大きく、印刷機上の走行安定性のみ
ならず、給紙、排紙部の積載性悪化、ミスチング等の原
因となると考えられるが、本発明の印刷用シートは、帯
電防止層を設けたことにより、これらの静電気による障
害を取り除くことができる。
(実施例) 以下、本発明を実施例によって説明する。なお、「部」
は全て「重量部」を意味する。
実施例1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(PET100G、富士写真フィルム(株)製)上に下
記組成からなる帯電防止層用塗料を塗布し(塗布厚1
μm)、乾燥した後、下記組成からなる表面層用塗料
を塗布し、乾燥して膜厚3μmの表面層を形成し、印刷
用シートを得た。
組成 アクリル樹脂系帯電防止剤 10部 (コルコートNR3121、 コルコート(株)製) メタノール 30部 組成 n−ブチルメタクリレート 10部 ホモポリマー樹脂(重合度約 2000、固形分40%、 藤倉化成(株)製) シリカ(ファインシールX−37、 0.01部 徳山曹達(株)製) トルエン 10部 実施例2 帯電防止層用塗料として、ポリシロキサン系帯電防止剤
(アンチスタットCS3900、東芝(株)製)を使用
した以外は、実施例1と全く同様にして印刷用シートを
得た。
実施例3 支持体として、厚さ10μmのアルミニウム箔を貼り合
わせた厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを使用し、アルミニウム箔上に、実施例1の組成
からなる表面層用塗料を塗布し、乾燥して膜厚3μmの
表面層を形成し、印刷用シートを得た。
比較例1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(PET100G、富士写真フィルム(株)製)上に下
記組成からなる表面層用塗料を塗布し、乾燥して膜厚3
μmの表面層を形成し、印刷用シートを得た。
メチルメタクリレートホモ 10部 ポリマー樹脂(M−2000、 綜研化学(株)製) トルエン 10部 比較例2 実施例1におけるn−ブチルメタクリレートホモポリマ
ー樹脂10部を、イソブチルメタクリレートホモポリマ
ー樹脂(重合度約2000、固形分40%)10部に変
更した以外は、実施例1と同様にして印刷用シートを得
た。
上記実施例1〜3および比較例1および2で得られた印
刷用シートについて、枚葉のオフセット印刷機(HEI
DERBERG MO)によって、各10000枚ずつ
印刷試験を行い、着肉性、インク乾燥性、搬送性・走行
安定性について評価した。結果を第1表に示す。
なお、第1表における各項目の評価方法は、以下の通り
である。
着肉性:目視判定で良好なものを○、不良なものを×と
した。
インク乾燥性:印刷後1時間放置した後で、指先で印刷
した面を擦って判定した。インクが乾燥して指に付着し
ないものを○、付着してしまうものを×とした。
搬送性・走行安定性:印刷機で連続印刷した場合、2枚
送り、ジャミング、積載部の不揃い、等の障害が発生し
ないものを○、数多く発生し、実用に耐えないものを×
とした。
(発明の効果) 本発明の印刷用シートは、上記の構成を有するから、印
刷の多様化というニーズを充分満足させる種々の形態の
印刷に対して、優れた印刷適性を有し、インクの着肉
性、インクの乾燥性、搬送性、ブロッキング防止等の印
刷特性に優れたものである。さらに、本発明の印刷用シ
ートは、特にインク乾燥性、搬送性に優れているため、
従来、オフセット印刷時に必要とされていた台紙の貼り
合わせを行わなくても、良好な印刷特性を発揮すること
ができ、台紙使用による作業性、経済性の面で不利益が
解消されるという利点がある。したがって、本発明の印
刷用シートは、オフセット印刷に特に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 純一 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所加工紙工場内 (56)参考文献 特開 昭59−43065(JP,A) 特開 昭63−4988(JP,A) 特開 昭63−147680(JP,A) 特公 昭46−30396(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の少なくとも片面に帯電防止層を設
    け、該帯電防止層の上にn−ブチルメタクリレートホモ
    ポリマー樹脂を主成分とする樹脂成分を含有する表面層
    を設けてなることを特徴とする印刷用シート。
JP63084019A 1988-04-07 1988-04-07 印刷用シート Expired - Fee Related JPH0641222B2 (ja)

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