JPH0641187B2 - 航空機用タイヤの更生方法 - Google Patents

航空機用タイヤの更生方法

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JPH0641187B2
JPH0641187B2 JP60073594A JP7359485A JPH0641187B2 JP H0641187 B2 JPH0641187 B2 JP H0641187B2 JP 60073594 A JP60073594 A JP 60073594A JP 7359485 A JP7359485 A JP 7359485A JP H0641187 B2 JPH0641187 B2 JP H0641187B2
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rehabilitation
tire
cycle
bonding surface
carcass
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元章 谷口
憲二 松本
純 浅川
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、航空機用タイヤの更生方法、特に更生回数
が多くなつた時点でも航空機の高速・高荷重に耐える、
更生接着面での接着力を保持する、サイクル的更生接着
面を用いる航空機用タイヤの更生方法である。
(従来の技術) 航空機用タイヤは、航空機の高速着陸や大きな制動力な
どにより、一般タイヤより磨耗損傷が甚だしく、磨耗タ
イヤは、経済的理由により普通4〜5回以上、磨耗トレ
ツド部を更生してタイヤを更生する。この更生は、第2
図に示すように、タイヤのカーカス部1の上にあるトレ
ツド部2をバフして、例えば図の波状線WWのレベルま
でタイヤ全体にわたつてトレツド部を除き(バフ)、こ
のレベルで示される面を更生接着面として、この面上に
更生トレツドゴムを成形し加硫して更生部分3をつく
る。
前記航空機用タイヤの更生回数を増すことは、経済的に
有利であるが、航空機用タイヤは、一方では特に高速
性、高荷重性が要求されるので、トレッド部の厚さを余
り厚くすることができず、これが更生回数増加上のネツ
クとなる。
従来、航空機用タイヤの更生方法として次の2種類の方
法が行われた。第1の方法は、第3図aに示すような新
品タイヤを更生するのに、第3図bで示されるトレツド
部2の波状線WWで示されるレベルを常に更生接着面の
レベルとして用いて更生部分3を旧部分4上に形成する
方法である。この方法では、更生台タイヤトレツドゴム
部、すなわち第3図bの旧部分4のバフ時の熱劣化およ
びタイヤ走行による疲労などの原因で、更生回数の増加
に伴い更生接着面での接着力確保が困難になるという欠
点があつた。
第2の方法は、更生接着面での高い接着力を確保するた
め、更生接着面を更生ごとに前回の更生接着面レベルよ
り深く作り新しい接着面を確保していく方法である。例
えば、第4図に示すように第1回の更生を波状線W1W1
レベルの更生接着面で、第2回の更生をそれより下の波
状線W2W2のレベルの更生接着面でというように順次下方
に更生接着面を移しこれがn回でカーカス最上端5に達
すると、この後はこのレベルで更生を繰返すことにな
る。この方法は、前記のようにトレツド部の厚さが制限
される航空機用タイヤでは、更生回数を重ねるにつれて
第1の方法と同じような原因で、更生接着面での接着力
確保が困難になるか、カーカスコードを露出させるに至
り、これらが更生回数を増加させる障害となる。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は、前記第1および第2の従来の方法の欠点で
ある更生台タイヤトレツドゴムのバフ時の熱劣化およタ
イヤ走行による疲労などによる接着力の低下を改良し、
前回の更生接着面と異る更生接着面の確保を容易にし、
この面での高い接着力を保持して更生回数を従来の方法
より著しく増加させるという問題を解決しようとする。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記問題点を解決するために種々検討し
た結果、適当な更生接着面群を一巡して使用した後、最
初の更生接着面群に戻つて更生のサイクルを繰返すこと
により、更生接着面上での高い接着力を保持して更生回
数を従来の方法より著しく増加させることのできること
を確かめ、この発明を達成するに至つた。すなわち、こ
の発明は、航空機用タイヤに対して少くとも4回の更生
を行うため、カーカス部の上に位置するトレツド部をバ
フして更生接着面を作り、この上に更生トレツド部を形
成して航空機用タイヤを更生するにあたり、各回の更生
接着面の選定を、トレツド部溝底を結ぶ延長線からカー
カス部上端の間にカーカス部上端面とほぼ平行に並ぶ複
数の異る更生接着面レベルよりなる群の中から一定順序
に従つて逐次一つずつ選ぶ前記レベルの選定により行
い、前記のすべてのレベルでの更生1巡をもつて更生の
1サイクルとなし、以後の更生はこのサイクルを繰返す
ことを特徴とする航空用タイヤの更生方法である。
この発明において、「更生接着面レベル」とは、トレツ
ド部中心における、カーカス部上端面と更生接着面との
間の距離をいうものであり、全サイクルを通じて、各レ
ベルの選定の順序は不変とするがレベルの値は、サイク
ルごとに微小量ずつ移動する場合も含む。
(作用) 通常、航空機用タイヤにおいて、更生接着面として使用
できる領域は、第5図に示すようにカーカス部上端5と
トレツド部溝底7を結ぶ延長線GGとの間にあり、トレ
ツド中心部あたりでは、第5図のカーカス上端面5にほ
ぼ平行な線AAおよびBBで示される二つの線に囲まれ
る。通常約3mmの厚さの領域である。したがつて、前記
従来の第2の方法においては、更生回数ごとに約0.5mm
ずつ更生接着面を削り込んで行くと、更生回数が6回程
度まで可能であり、これを越えると更生接着面はカーカ
ス部上端に達し、著しく接着力が低下することになる。
次に、この発明を例を用い、図面によつて説明する。第
1図a〜eはタイヤのカーカス部1およびトレツド部2
の一部を示す。第1図aは、新品タイヤである。
・第1回更生 第1図bに示す。この回の更生は、第2回以降の更生後
のトレツド厚さを考慮した位置、図の波状線W1W1の位置
を更生接着面として行う。例えば、第5図AA線とBB
線の中央を通る平行線の位置を更生接着面として更生を
行う。
・第2図の更生 第1図cに示す。第2回の更生は、第1回の更生の更生
接着面W1W1を残し、その上に、例えば、第5図AA線の
下の適当な位置にこの回の更生接着面W2W2を形成する。
この場合は、トレツド部に2箇所の更生接着面(W1W1
W2W2で示される)を有し、この二つの面を境にして上か
ら、更生部分3、旧部分4b、旧部分4aと並ぶ。
・第3回更生 第1図dに示す。この回の更生は、第1回および第2回
の更生の更生接着面W1W1,W2W2のいずれよりも下で、例
えば第5図のBB線の上の適当な位置、すなわち、第1
図dのW3W3線を更生接着面として更生する。この場合、
トレツド部2には、W3W3線で示される更生接着面が一つ
だけとなる。
・第4回の更生 第1図eに示す。第4回の更生は、第3回の更生の更生
接着面W3W3の上で、第1回目の更生接着面W1W1にほぼ相
当する位置W4W4を更生接着面とする。この場合、W3W3
W4W4の二つの更生接着面が存在し、これらの面を境にし
て上から更生部分3、旧部分4c、旧部分4aが並ぶ。
・第5回以後の更生 第5回の更生は第2回の更生接着面W2W2、第6回の更生
は第3回の更生の更生接着面W3W3に相当する更生接着面
によつて更生し、以下このサイクルを繰返して行う。
この発明は、更生接着面として利用可能な複数の面レベ
ルをサイクル的に使用してそれぞれを均一に有効に利用
することにより、同一更生接着面を連続使用したり、台
タイヤトレツドゴムを変えることなく更生接着面が下が
つて行き、カーカス上端に到達したりして、トレツド部
内にタイヤ走行やバフによる老化を多数回受けた著しく
弱い更生接着面を残す従来技術の欠点を回避することが
できる。
また、最も内側の更生接着面を、それを使用するとき
に、順次内側に微小量(約0.5mm程度)ずつ移動すれ
ば、新しい更生接着面を得られるので好ましい。
(実施例) 次に、実施例および比較例によつてこの発明を更に詳細
に説明する。
実施例1、比較例1〜2 実施例および比較例に用いたタイヤは、サイズ46×1
6 30PRの航空機用タイヤである。これらを航空機
(ボーイング747)に装着して使用し、実施例1で
は、第1図a〜eに示す、更生接着面の1サイクルが三
つのレベルから成る更生方法を採用し、比較例1は、第
3図に示す同一レベルの更生接着面を用い、比較例2
は、第4図のように順次更生接着面を削り込んで行く方
法を採用した。なお、比較例2では、7回目の更生で更
生接着面がカーカス上端に到達した。
接着力は、JIS−W−2502(航空機用タイヤ)は
く離抗力の測定による。
更生回数と接着力の関係を比較例1の場合は第6図に、
比較例2の場合は第7図に、実施例1の場合は第8図に
示す。同一レベルを更生接着面とする比較例1(第6
図)のグラフでは、接着力が更生回数とともに急速に低
下する一方であることが示される。順次更生接着面を削
り込んだ位置に設ける比較例2(第7図)では、グラフ
が示すように6回目の更生までは、接着力が低下する一
方であるがその低下の勾配は比較例1に比べて緩であ
る。しかし、7回目で更生接着面がカーカス上端に到達
すると接着力は急激に低下しその後の更生では接着力が
極めて低レベルであるので更生回数の増加が期待できな
い。
この発明に従う実施例1では、第8図に示すように、
(1,2,3)、(4,5,6)、(7,8,9)とい
う3回ずつの更生を1サイクルとした3サイクルの接着
力は、サイクル単位では上記比較例のいずれよりも緩に
低下して行き、かつ各サイクルの初回の接着力は、前の
サイクルの終りの回の接着力よりかえつて増加してい
る。このようにして、じゆうぶんな接着力を保持しなが
ら、比較例2の方法に比べても約2倍以上の厚生回数が
可能である。このように2倍以上の更生回数が可能であ
れば、更生台タイヤのカーカス寿命をじゆうぶんに全う
しうる。
実施例2 以上で、更生面を3面有する場合について述べたが、更
生面は2面でもちろん良い。更生面が2面の場合では、
内側の更生面を使用する時に順次内側に0.5mm程度内側
に移動すると、常に新しい更生面を得ることができるの
で好ましい。この時の接着面を第9図に、得られた結果
を第10図に示す。ところが、この方法では、通常更生
回数が約10回程で内側の接着面がカーカスに到達する
ので、それより後の更生では接着力の低下が大きい。し
かし、更数回数が10回程度以内であれば、接着力の低
下も少く大変好ましい方法である。前記で、更数回数を
10回程度としたのは、更生面が内側に移動するピツチ
を0.5mm程度としたからであつて、そのピツチを変えた
り、また溝下のトレツド厚さを変えることにより、更生
回数を10回程度から大幅に変えることはもちろん可能
である。
(発明の効果) 以上、実施例および比較例で説明したように、この発明
は、航空機用タイヤの更生を行うにあたり、各回の更生
接着面の選定を、複数の異る更生接着面レベルよりなる
群の中から一定順序に従つて逐次一つずつ選ぶ前記レベ
ルの選定により行い、これらすべてのレベルの一巡をも
つて更生の1サイクルとなし、以後の更生はこのサイク
ルを繰返す航空機用タイヤの更生方法である。この発明
に従つて、従来の前記第1の方法および第2の方法のい
ずれの方法よりも、更生回数の増加に伴う接着力の低下
速度を顕著に低減させることができ、したがつて更生回
数を前記二つの方法に比べて顕著に増加させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜eは、この発明の実施例を示すタイヤ要部断
面図、 第2図は、航空機用タイヤの更生を説明するタイヤ断面
略図、 第3図a,bは、同一更生接着面を用いる方法(第1の
方法)を示すタイヤ要部断面図、 第4図は、更生接着面を前回より更に削り込んで作る方
法(第2の方法)を示すタイヤ要部断面図、 第5図は、更生接着面形成可能範囲を示すタイヤ要部断
面図であり、 第6図、第7図、第8図は、それぞれ第3図(第1の方
法)、第4図(第2の方法)、第1図(この発明の方
法)における更生回数と接着力の関係を示すグラフであ
り、 第9図は、更生接着面レベルが二つの場合の、この発明
の他の実施例を示すタイヤ要部断面図、 第10図は、第9図に示す更生における更生回数と接着
力の関係を示すグラフである。 1……カーカス部、2……トレツド部 3……更生部分 4,4a,4b,4c……旧部分 5……カーカス部上端、6……溝 7……溝底 WW,W1W1,W2W2,W3W3,W4W4,WnWn……更生接着面 GG……溝底を結ぶ延長線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】航空機用タイヤに対して少くとも4回の更
    生を行うため、カーカス部の上に位置するトレツド部を
    バフして更生接着面を作り、この上に更生トレツドを形
    成して航空機用タイヤを更生するにあたり、各回の更生
    接着面の選定を、トレツド部溝底を結ぶ延長線からカー
    カス部上端の間にカーカス部上端面とほぼ平行に並ぶ複
    数の異る更生接着面レベルよりなる群の中から一定順序
    に従つて逐次一つずつ選ぶ前記レベルの選定により行
    い、前記のすべてのレベルでの更生一巡をもつて更生の
    1サイクルとなし、以後の更生はこのサイクルを繰返す
    ことを特徴とする航空機用タイヤの更生方法。
  2. 【請求項2】最も内側の更生接着面が、それを使用する
    とき、順次内側に微小値ずつ移動する特許請求の範囲第
    1項記載の更生方法。
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