JPH0641184A - オリゴヌクレオチド - Google Patents
オリゴヌクレオチドInfo
- Publication number
- JPH0641184A JPH0641184A JP19682092A JP19682092A JPH0641184A JP H0641184 A JPH0641184 A JP H0641184A JP 19682092 A JP19682092 A JP 19682092A JP 19682092 A JP19682092 A JP 19682092A JP H0641184 A JPH0641184 A JP H0641184A
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- Japan
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- compound
- formula
- oligonucleotide
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- Pending
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- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種センサーや分子素子等の機能材料の用途
に好適なオリゴヌクレオチドを提供する。 【構成】 下記一般式[I] で表されるオリゴヌクレオチ
ド。 【化5】 【効果】 レドックス基を有する本発明のオリゴヌクレ
オチドは、酸化還元電位を利用したセンサーや分子素子
材料等として有効に利用することができる。
に好適なオリゴヌクレオチドを提供する。 【構成】 下記一般式[I] で表されるオリゴヌクレオチ
ド。 【化5】 【効果】 レドックス基を有する本発明のオリゴヌクレ
オチドは、酸化還元電位を利用したセンサーや分子素子
材料等として有効に利用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なオリゴヌクレオチ
ドに係り、特に、各種センサー、分子素子材料として好
適なオリゴヌクレオチドに関する。
ドに係り、特に、各種センサー、分子素子材料として好
適なオリゴヌクレオチドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、レドックス基を含有する
オリゴヌクレオチドは報告された例はない。
オリゴヌクレオチドは報告された例はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来報告されているオ
リゴヌクレオチドは、各種センサーや分子素子材料等の
用途に使用し得るレドックス基を含有しておらず、従っ
て、それらの用途に適しているとは言いがたい。
リゴヌクレオチドは、各種センサーや分子素子材料等の
用途に使用し得るレドックス基を含有しておらず、従っ
て、それらの用途に適しているとは言いがたい。
【0004】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであって、各種センサーや分子素子等の機能材料の
用途に好適なオリゴヌクレオチドを提供することを目的
とする。
ものであって、各種センサーや分子素子等の機能材料の
用途に好適なオリゴヌクレオチドを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のオリゴヌクレオ
チドは、下記一般式[I] で表されるものである。
チドは、下記一般式[I] で表されるものである。
【0006】
【化2】
【0007】即ち、本発明者は、レドックス基を含むオ
リゴヌクレオチドが酸化還元電位を利用したセンサー
や、分子素子材料等に用いるのに好適であることを見出
し本発明を達成した。
リゴヌクレオチドが酸化還元電位を利用したセンサー
や、分子素子材料等に用いるのに好適であることを見出
し本発明を達成した。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。
【0009】前記一般式[I] において、Eの核酸塩基と
しては、アデニン、グアニン、チミン及びシトシン等よ
りなる群から適宜選択されるものが挙げられる。Wはレ
ドックス基であれば特に制限は無いが、置換されていて
も良いフェロセニル基、ナフトキノン等のキノンから誘
導される基、フェノチアジンから誘導される基等が挙げ
られる。
しては、アデニン、グアニン、チミン及びシトシン等よ
りなる群から適宜選択されるものが挙げられる。Wはレ
ドックス基であれば特に制限は無いが、置換されていて
も良いフェロセニル基、ナフトキノン等のキノンから誘
導される基、フェノチアジンから誘導される基等が挙げ
られる。
【0010】本発明のオリゴヌクレオチドは、例えば次
のプロセスに従って製造することができる。
のプロセスに従って製造することができる。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】上記の各ステップのうち、Aのステップ
は、例えば、塩化メチレン等の溶媒中、ジイソプロピル
エチルアミン等の存在下に20〜25℃の温度で行なわ
れる。また、B,C,Dの各ステップは、通常はDNA
自動合成装置中で行なわれる。Bのステップは、例え
ば、アセトニトリル中で行なわれる。Cのステップは、
XがSの場合は試薬としてテトラエチルチウラムジスル
フィドを用いて行なわれ、XがOの場合は試薬としてヨ
ウ素を用いて行なわれる。Dのステップはアンモニア等
の塩基を用いて行なわれる。
は、例えば、塩化メチレン等の溶媒中、ジイソプロピル
エチルアミン等の存在下に20〜25℃の温度で行なわ
れる。また、B,C,Dの各ステップは、通常はDNA
自動合成装置中で行なわれる。Bのステップは、例え
ば、アセトニトリル中で行なわれる。Cのステップは、
XがSの場合は試薬としてテトラエチルチウラムジスル
フィドを用いて行なわれ、XがOの場合は試薬としてヨ
ウ素を用いて行なわれる。Dのステップはアンモニア等
の塩基を用いて行なわれる。
【0014】
【作用】レドックス基を有する本発明のオリゴヌクレオ
チドは、酸化還元電位を利用したセンサーや分子素子材
料等として有効に利用することができる。
チドは、酸化還元電位を利用したセンサーや分子素子材
料等として有効に利用することができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例により限定されるものではない。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例により限定されるものではない。
【0016】実施例1前記一般式[I] において、W=フェロセニル基、R=
H,n=3,m=4,X=S,E=シトシンであるオリ
ゴヌクレオチド[Ia]の合成 原料の合成:フェロセンアルデヒドとマロン酸からJ.
Chem.Soc.,1958、p650に記載された
方法でベータフェロセニルアクリル酸を73%の収率で
得た。これを酢酸エチル中で、パラジウムチャコールを
触媒として水素添加を行ない、3−フェロセニルプロピ
オン酸を84%の収率で得た。この3−フェロセニルプ
ロピオン酸をリチウムアルミニウムハイドライドで還元
し3−フェロセニルプロパノールを73%の収率で得
た。
H,n=3,m=4,X=S,E=シトシンであるオリ
ゴヌクレオチド[Ia]の合成 原料の合成:フェロセンアルデヒドとマロン酸からJ.
Chem.Soc.,1958、p650に記載された
方法でベータフェロセニルアクリル酸を73%の収率で
得た。これを酢酸エチル中で、パラジウムチャコールを
触媒として水素添加を行ない、3−フェロセニルプロピ
オン酸を84%の収率で得た。この3−フェロセニルプ
ロピオン酸をリチウムアルミニウムハイドライドで還元
し3−フェロセニルプロパノールを73%の収率で得
た。
【0017】A:この3−フェロセニルプロパノール2
80mg,前記構造式[III] の化合物407mg及びジ
イソプロピルアミン444mgを塩化メチレン6mlに
溶解し、20〜25℃で1時間反応させた。
80mg,前記構造式[III] の化合物407mg及びジ
イソプロピルアミン444mgを塩化メチレン6mlに
溶解し、20〜25℃で1時間反応させた。
【0018】反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液をシ
リカゲルを担体とし、n−ヘキサン−クロロホルム−ト
リエチルアミン(4.5:4.5:1容量比)を展開液
とするカラムクロマトグラフィーにかけ、前記一般式[I
V]において、W=フェロセニル基、R=H,n=3の化
合物[IVa] を得た。このものの分析結果は次の通りであ
る。
リカゲルを担体とし、n−ヘキサン−クロロホルム−ト
リエチルアミン(4.5:4.5:1容量比)を展開液
とするカラムクロマトグラフィーにかけ、前記一般式[I
V]において、W=フェロセニル基、R=H,n=3の化
合物[IVa] を得た。このものの分析結果は次の通りであ
る。
【0019】NMR分析結果 31P(CDCl3 、外部
標準;80%H3 PO4 、ppm) −147.3、−147.9ppm1 H(CDCl3 ,TMS,ppm)=1.20(d,
12H),1.83(m,2H),2.42(m,2
H),2.67(t,2H),3.60(m,2H),
3.64(m,2H),3.84(m,2H),4.0
4(m,2H),4.06(m,2H),4.10
(s,5H) B〜D:DNA合成装置中で反応を行なった。
標準;80%H3 PO4 、ppm) −147.3、−147.9ppm1 H(CDCl3 ,TMS,ppm)=1.20(d,
12H),1.83(m,2H),2.42(m,2
H),2.67(t,2H),3.60(m,2H),
3.64(m,2H),3.84(m,2H),4.0
4(m,2H),4.06(m,2H),4.10
(s,5H) B〜D:DNA合成装置中で反応を行なった。
【0020】DNA合成装置中で、前記一般式[V] にお
いてEがシトシンであり、YがHであり、mが4である
化合物[Va]に、上記化合物[IVa] をアセトニトリル中
(0.29M)で反応させて、前記一般式[VI]におい
て、W=フェロセニル基、R=H,n=3,m=4,Y
=H,E=シトシンの化合物[VIa] を得た。この化合物
[VIa] にテトラエチルチウラムジスルフィドを反応させ
て、前記一般式[VII] において、W=フェロセニル基、
R=H,n=3,m=4,Y=H,X=S,E=シトシ
ンの化合物[VIIa]を合成した。この化合物[VIIa]をアン
モニア水で処理して目的とするオリゴヌクレオチド[Ia]
を得た。
いてEがシトシンであり、YがHであり、mが4である
化合物[Va]に、上記化合物[IVa] をアセトニトリル中
(0.29M)で反応させて、前記一般式[VI]におい
て、W=フェロセニル基、R=H,n=3,m=4,Y
=H,E=シトシンの化合物[VIa] を得た。この化合物
[VIa] にテトラエチルチウラムジスルフィドを反応させ
て、前記一般式[VII] において、W=フェロセニル基、
R=H,n=3,m=4,Y=H,X=S,E=シトシ
ンの化合物[VIIa]を合成した。この化合物[VIIa]をアン
モニア水で処理して目的とするオリゴヌクレオチド[Ia]
を得た。
【0021】なお、これら一連の反応はApplied
Biosystems UserBulletin
58−2(1991)に記載の方法に準じて行なった。
Biosystems UserBulletin
58−2(1991)に記載の方法に準じて行なった。
【0022】得られたオリゴヌクレオチド[Ia]の高速液
体クロマトグラフィーによる分析結果は次の通りであ
る。
体クロマトグラフィーによる分析結果は次の通りであ
る。
【0023】カラム C−18 逆相カラム グラジエント(直線) A液:0.05M酢酸アンモニウム B液:アセトニトリル グラジエントプログラム スタート:A95%+B5% 30分後:A40%+B60% 37.66分後:A0%+B100% 検出波長 260nm及び440nm(440nmには
フェロセンの吸収があり、核酸塩基、糖等はこの部分に
吸収を持たないのでフェロセニル基を持った化合物の有
力な同定法となる)上記の条件におけるリテンションタ
イムは12分であった。
フェロセンの吸収があり、核酸塩基、糖等はこの部分に
吸収を持たないのでフェロセニル基を持った化合物の有
力な同定法となる)上記の条件におけるリテンションタ
イムは12分であった。
【0024】また、FAB−MS(Fast Atom
Bombardment MS)による分析結果は次
の通りである。
Bombardment MS)による分析結果は次
の通りである。
【0025】m/e=1691(M+H) 1713(M+Na)
【0026】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のオリゴヌク
レオチドは、レドックス反応を利用した各種センサー、
分子素子材料等の機能材料としての用途に工業的に極め
て有用である。
レオチドは、レドックス反応を利用した各種センサー、
分子素子材料等の機能材料としての用途に工業的に極め
て有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式[I] で表されるオリゴヌクレ
オチド。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19682092A JPH0641184A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | オリゴヌクレオチド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19682092A JPH0641184A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | オリゴヌクレオチド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641184A true JPH0641184A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16364210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19682092A Pending JPH0641184A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | オリゴヌクレオチド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0641184A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997009337A1 (de) * | 1995-09-07 | 1997-03-13 | Deutsches Krebsforschungszentrum Stiftung des öffentlichen Rechts | Metallocen-phosphoramidit-konjugate, verfahren zu ihrer herstellung sowie deren verwendung |
KR100799593B1 (ko) * | 2007-10-08 | 2008-01-30 | 한국전자통신연구원 | 비대칭 디설파이드 정착기를 가지는 분자 전자소자용화합물 및 그 제조 방법과 그 화합물로부터 얻어지는 분자활성층을 가지는 분자 전자소자 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP19682092A patent/JPH0641184A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997009337A1 (de) * | 1995-09-07 | 1997-03-13 | Deutsches Krebsforschungszentrum Stiftung des öffentlichen Rechts | Metallocen-phosphoramidit-konjugate, verfahren zu ihrer herstellung sowie deren verwendung |
KR100799593B1 (ko) * | 2007-10-08 | 2008-01-30 | 한국전자통신연구원 | 비대칭 디설파이드 정착기를 가지는 분자 전자소자용화합물 및 그 제조 방법과 그 화합물로부터 얻어지는 분자활성층을 가지는 분자 전자소자 |
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