JPH0641100U - 高速遮断弁 - Google Patents

高速遮断弁

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JPH0641100U
JPH0641100U JP8192592U JP8192592U JPH0641100U JP H0641100 U JPH0641100 U JP H0641100U JP 8192592 U JP8192592 U JP 8192592U JP 8192592 U JP8192592 U JP 8192592U JP H0641100 U JPH0641100 U JP H0641100U
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JP
Japan
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gate
irradiated
sor
light
sor light
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Application number
JP8192592U
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Inventor
孝仁 小松
元治 丸下
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速遮断弁のゲートをパワー密度の高いSO
R光に耐え得るように構成する。 【構成】 ゲート38の少くともSOR光が照射される
部分38bをX線透過率が高い材料で構成する。これに
より、大パワーのSOR光29が照射されてもエネルギ
ー吸収量が小さく、したがって発熱量が小さいので溶け
ることなく使用できる。また、ゲート38の少くともS
ORが照射される部分38bはX線透過率の高い材料で
構成されているので、ゲート38全体をTiで構成した
場合に比べて機械的強度が弱くなり、高速遮断動作によ
る衝撃や空気流入時の衝撃波により板材38bに亀裂が
入るおそれがある。そこで、ビームチャンネル26のチ
ャンバー壁面のゲート38の表面を臨む位置に覗き窓4
6,48を設けるようにしている。これによれば、ゲー
ト38中央部の板材36bにおける亀裂の有無を確認す
ることができるので、板材38bが破断に至るのを未然
に防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、SOR(シンクロトロン放射光)装置のビームチャンネル(光取 り出しライン)等に配設される高速遮断弁(FCV:Fast Closing Valve,FG V:Fast Gate Vaive )に関し、ゲートをパワー密度の高いSOR光に耐え得る ように構成したものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、シンクロトロン装置は、SOR光装置として、超々LSI回路の作成、 医療分野における診断、分子解析、構造解析等様々な分野への適用が期待されて いる。 SOR光装置の概要を図2に示す。SOR光装置1において、電子発生装置( 電子銃等)10で発生した電子ビームは直線加速器(ライナック)12で光速近 くに加速され、ビーム輸送部14の偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ 18を介してシンクロトロンの蓄積リング22内に入射される。蓄積リング22 に入射された電子ビームは高周波加速空洞21でエネルギを与えられながら収束 電磁石23で収束され、偏向電磁石24で偏向されて真空ダクト22内を周回し 続ける。偏向電磁石24で偏向される時に発生するSOR光29は光取り出しラ イン26(ビームチャンネル)を通して出射されて、例えば露光装置28に送ら れて超々LSI回路作成用の光源等として利用される。
【0003】 光取り出しライン26の途中には、その端部からの空気流入事故に備えて衝撃 波遅延管30が配設されており、空気流入があった時にその流入を遅延して、上 流側にある高速遮断弁32を閉じることにより、蓄積リング22への空気の流入 を阻止する。
【0004】 高速遮断弁32のゲートは、従来においては高速遮断動作による衝撃や空気流 入時の衝撃波に十分耐え得るように、機械的強度が高いTiを用いて構成されて いた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
SOR光パワーが8GeV等の大型SOR装置の場合、高速遮断弁のゲートを Tiで構成すると、TiはSOR光の吸収率が高いため、ゲートを閉じた時にゲ ートがSOR光照射によって溶けて破損するおそれがあった。
【0006】 この考案は前記従来の技術における問題点を解決して、ゲートをパワー密度の 高いSOR光に耐え得るように構成した高速遮断弁を提供しようとするものであ る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、SOR光が導かれるビームチャンネルに配置され、ゲートの少く とも前記SOR光が照射される部分をX線透過率の高い金属で構成してなるもの である。
【0008】 また、この考案はさらに前記ゲートが配置される直前または直後のビームチャ ンネルを構成するチャンバー壁面の当該ゲート表面を臨む位置に覗き窓を設けて なるものである。
【0009】
【作用】
この考案によれば、ゲートの少くともSOR光が照射される部分をX線透過率 が高い材料で構成したので、大パワーのSOR光に対してもエネルギー吸収量が 小さく、したがって発熱量が小さいので溶けることなく使用できる。
【0010】 また、ゲートの少くともSORが照射される部分をX線透過率の高い材料で構 成したので、Tiを用いた場合に比べて機械的強度が弱くなり、高速遮断動作に よる衝撃や空気流入時の衝撃波により亀裂が入るおそれがあるが、この考案によ ればビームチャンネルのチャンバー壁面のゲート表面を臨む位置に覗き窓を設け たので、亀裂の有無を確認することができ、これにより、ゲートが破断に至るの を未然に防止することができる。
【0011】
【実施例】
この考案の一実施例を図1(a)に側面断面図で示す。また、図1(a)の高 速遮断弁32の正面図を図1(b)に示す。図1(a)において、ビームチャン ネル26にはその上流側からSOR光29が導かれる。ビームチャンネル26に は、ゲートバルブ34、高速遮断弁32、ゲートバルブ35が配設されている。 また、ゲートバルブ35の下流側には衝撃波遅延管(ADL)が配設され、さら にその下流のビームチャンネル26の終端部にはBe窓が装着され、このBe窓 を介してSOR光29が出射される。ビームチャンネル26の終端部付近には、 その内部圧力の上昇を検知する圧力検知手段が配設されている。ポート37は真 空引き口で、通常は蓋39で閉じられている。
【0012】 高速遮断弁32は、中央部に開口部36を有し、この開口部36からSOR光 29をビームチャンネル26の下流側に出射する。高速遮断弁32はゲート38 を具えている。ゲート38はロッド40を介して駆動部42に連結されている。 駆動部42はロッド40に対しばねにより下方への付勢力を与えるとともに、空 気圧でばね力に抗して上方への付勢力を与えられるように構成されている。そし て、通常時は、ばね力に抗して空気圧でゲート38を上方に移動させて(符号3 8′で示す位置)、SOR光29を下流に導く。Be窓の破損等による空気流入 時には、前記圧力検知手段の圧力上昇検知により、衝撃波が衝撃波遅延管で遅延 されている間に、駆動部42は空気圧を一気に抜いて、ばね力によりゲート38 を高速で下方に移動させて開口部36を閉じる。これにより、ビームチャンネル 26の下流側からの撃波はゲート38で遮断され、上流の蓄積リングへの空気流 入を防止することができる。高速遮断弁32が動作したら、その後ゲートバルブ 34,35を閉じてビームチャンネル26内を完全に閉じる。
【0013】 ゲート38は、外側のSOR光29が照射されない部分38aが機械的強度の 強いTi等の枠で構成され、この枠38a内のSOR光29が照射される部分3 8bがフィルター材に用いられるBe,Al等の板材で構成され、枠38aに板 材38bを気密にはめ込んで構成されている。Be,Al等はTiに比べて機械 的強度は弱いが、X線透過率は高い。
【0014】 以上の構成によれば、ゲート38の少くともSOR光が照射される部分38b をX線透過率が高い材料で構成したので、大パワーのSOR光29が照射されて もエネルギー吸収量が小さく、したがって発熱量が小さいので溶けることなく使 用できる。また、外枠38aをTiで構成したので、ゲート38全体をBe,A l等で構成した場合に比べて耐衝撃力を高めることができる。
【0015】 ただし、ゲート38の少くともSORが照射される部分38bはX線透過率の 高い材料で構成されているので、ゲート38全体をTiで構成した場合に比べて 機械的強度が弱くなり、高速遮断動作による衝撃や空気流入時の衝撃波により板 材38bに亀裂が入るおそれがある。そこで、図1では、ビームチャンネル26 のチャンバー壁面のゲート38の表面を臨む位置に覗き窓46,48を設けるよ うにしている。これによれば、ゲート38中央部の板材36bにおける亀裂の有 無を確認することができるので、板材38bが破断に至るのを未然に防止するこ とができる。板材38bに亀裂が確認されたら、ゲートバルブ34,35を閉じ 、高速遮断弁32を閉じて、ゲート38を交換する。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、ゲートの少くともSOR光が照射さ れる部分をX線透過率が高い材料で構成したので、大パワーのSOR光に対して もエネルギー吸収量が小さく、したがって発熱量が小さいので溶けることなく使 用できる。
【0017】 また、ゲートの少くともSORが照射される部分をX線透過率の高い材料で構 成したので、Tiを用いた場合に比べて機械的強度が弱くなり、高速遮断動作に よる衝撃や空気流入時の衝撃波により亀裂が入るおそれがあるが、この考案によ ればビームチャンネルのチャンバー壁面のゲート表面を臨む位置に覗き窓を設け たので、亀裂の有無を確認することができ、これにより、ゲートが破断に至るの を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【符号の説明】
26 ビームチャンネル 29 SOR光 32 高速遮断弁 38 ゲート 38b SOR光が照射される部分 46,48 覗き窓

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】SOR光が導かれるビームチャンネルに配
    置され、ゲートの少くとも前記SOR光が照射される部
    分をX線透過率の高い金属で構成してなる高速遮断弁。
  2. 【請求項2】前記ゲートが配置される直前または直後の
    ビームチャンネルを構成するチャンバー壁面の当該ゲー
    ト表面を臨む位置に覗き窓を設けてなる請求項1記載の
    高速遮断弁。
JP8192592U 1992-11-02 1992-11-02 高速遮断弁 Pending JPH0641100U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8192592U JPH0641100U (ja) 1992-11-02 1992-11-02 高速遮断弁

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8192592U JPH0641100U (ja) 1992-11-02 1992-11-02 高速遮断弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0641100U true JPH0641100U (ja) 1994-05-31

Family

ID=13760043

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JP8192592U Pending JPH0641100U (ja) 1992-11-02 1992-11-02 高速遮断弁

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