JPH0641030B2 - 溶接ロボットにおける溶接線追従方法 - Google Patents

溶接ロボットにおける溶接線追従方法

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JPH0641030B2
JPH0641030B2 JP59045979A JP4597984A JPH0641030B2 JP H0641030 B2 JPH0641030 B2 JP H0641030B2 JP 59045979 A JP59045979 A JP 59045979A JP 4597984 A JP4597984 A JP 4597984A JP H0641030 B2 JPH0641030 B2 JP H0641030B2
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axis
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torch
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喜之 上野
茂生 丸山
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/12Automatic feeding or moving of electrodes or work for spot or seam welding or cutting

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  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶接トーチを開先幅方向に揺動させながらア
ーク溶接を行い、この揺動中に溶接トーチの位置ずれを
検出し、この位置ずれを修正することにより溶接トーチ
を溶接線に追従させるようにした溶接ロボットにおい
て、溶接線がロボット本体自体の溶接トーチの移動範囲
を越えて長い場合の追従性能を飛躍的に向上させること
を目的とした溶接ロボットにおける溶接線追従方法に関
する。
前述揺動パターンをティーチングする方法としては実際
に溶接トーチの電極先端(溶接点)を開先付近に位置決
めし、揺動パターンの半周期の両端地点を教示する方
法、並びに本出願人が昭和59年3月2日付で特許出願
(発明の名称「溶接ロボット」)で提案したように(特
開昭60−184474号参照)、数値入力による揺動
パターン作成手段を具備し、ティーチング時に開先を含
む座標象限内で目視および位置決めし易い任意の地点
(ダミー点と呼称)に溶接トーチを位置決めし、このト
ーチを静止させたまま揺動パターンを教示する方法があ
る。
さて、一般的に溶接ロボットはエンドエフェクタとして
の溶接トーチを含むロボット本体を床面に設置し、ワー
クを適宜治具により固定するためのワーク取付具はロボ
ット本体の付近に配置されている。このワーク取付具
は、最も簡単なものとして床面に固定設置した作業台が
あり、さらにワークを移動・回転位置決めできる各種ポ
ジショナもあり、ワークの形状,大きさ,溶接の種類等
により最適のものが選ばれる。対象とするワークが細長
く、それに伴い溶接線が一方向に非常に長く、溶接トー
チの移動範囲を越える場合、溶接線の全長をカバーでき
る溶接トーチの移動範囲がより広範囲の大型ロボット本
体を使用すればよいが、ロボット本体の大型化により設
備費の大幅なコスト高を招くという不利がある。そこ
で、溶接トーチの移動範囲のあまり広くない比較的小型
のロボット本体を利用して、その溶接トーチの移動範囲
を越える一方向に非常に長い溶接線の溶接を行う場合、
ロボット本体またはワーク取付具、あるいはこれら両者
をワークの延びる方向に走行させることが必要となる。
以下便宜上、このように本体とは別個に制御される走行
軸等を総称して周辺軸と呼称する。
そして、前記周辺軸を有する溶接ロボットにおいて、溶
接ロボット全体を制御するコンピュータは周辺軸が溶接
線に平行とみなして周辺軸を基準に揺動パターンを作成
するように制御されている場合、前述揺動パターンを教
示すると(手動設定または自動設定のいずれでも)、コ
ンピュータは周辺軸を基準に揺動パターンを作成する。
従ってワーク取付の際、溶接線が周辺軸に沿うように努
めるのであるが、溶接線は必ずしも直線ばかりとは限ら
ず、途中屈曲したり湾曲したり様々の方向に向いている
のが普通である。例えば、第8図(水平隅肉溶接の例)
のように、溶接線WLが周辺軸Tに対して斜めに配置さ
れている場合、オペレータは溶接線WLを底辺とする二
等辺三角形の揺動パターンPT(二点鎖線)をもくろ
み、揺動の両端点a・bを手動設定により教示する。し
かし、実際にはコンピュータの方では既述のように溶接
線WLを周辺軸Tに平行とみなすため、周辺軸Tを底辺
とした二等辺三角形の揺動パターンPT′(実線a・b
・c)を作成する。
従って、オペレータが溶接に最適と考える揺動パターン
PTとコンピュータの作成する揺動パターンPT′と
は、周辺軸Tと溶接線WTとの成す偏位角Δδが大きく
なればなるほど大きく食い違ってくる。このことは、揺
動の半周期または一周期における溶接線WLの延びる方
向への移動距離として規定されるピチにも大きく変動を
来たし、オペレータのもくろむ最適の溶接条件は得られ
ない。
いま、ティーチング時のワークと寸分違わぬワークにつ
いてアーク溶接を実行したとすれば、第8図に点線で示
す揺動パターンPT″が描かれる。最初の揺動パターン
はコンピュータの作成した揺動パターンPT′に従って
a→b→cと移動し、まだ溶接トーチの電極先端がワー
クWに達しないため、それ以後は電極先端がワークWに
接触するまでc→dで示すように周辺軸Tに対し直角方
向に移動する。そしてコンピュータは次のパターンは地
点dを起点として作成し、同様に第2周期の揺動パター
ンを実行する。補正をかける方向はワーク面に対して直
角方向とすれば、補正後の実行揺動パターンがティーチ
ング揺動パターンに近ずくという点で理想的と言える
が、周辺軸Tに直角方向に補正がかけられるため、実行
揺動パターンは第8図に示すようにΔl(=ΔPsin
Δδ)宛溶接線WL方向に流れることになり、前述揺動
パターンの食い違いと合わせて溶接条件に悪い影響とな
る。勿論、溶接線WLが周辺軸Tの下側(第8図紙面
で)に傾斜するときは、前述ピッチおよびΔlは溶接線
WLの延びる方向とは逆方向に縮まり、これもオペレー
タの希望する揺動パターンとはならない。
本発明は前述事情に鑑み、溶接トーチを開先幅方向に揺
動パターンに従って揺動させながらアーク溶接を行い、
該揺動中に溶接トーチの位置ずれを検出し、この位置ず
れを修正することにより溶接トーチを溶接線に追従させ
るようにした溶接ロボットが、少なくとも互いに直交す
るX,Y,Z軸方向の自由度を有する溶接トーチを含む
ロボット本体、およびワーク取付具のいずれか一方また
は両者を、ロボット本体とは別個に移動制御し得る周辺
軸を有してなり、ロボット本体自体の溶接トーチの移動
範囲を越える長い溶接線に沿ってアーク溶接を行う溶接
ロボットにおける溶接線追従方法であって、揺動パター
ン作成時、ロボット本体側の座標軸に対する周辺軸の取
付角度から、周辺軸の移動量に基づく溶接トーチの移動
量の、ロボット本体の座標軸成分に換算した座標軸成分
を求め、これらの換算された座標軸成分を、ロボット本
体の各座標軸自体のもつ溶接トーチの移動量の座標軸成
分に加えた状態で揺動パターンを作成し、該揺動パター
ンを周辺軸側の移動量とロボット本体側の移動量との合
成により得るべくするため、周辺軸とロボット本体側の
各座標軸にそれぞれの移動量を振り分けて前記アーク溶
接を実行することを特徴とし、溶接線の追従性の改良を
図り、良好な溶接状態を得ることができる溶接ロボット
における溶接追従方法を提供せんとするものである。
以下、図面に示す実施例に基づき詳述する。
1は本発明の一実施例として採用した直角座標(X,
Y,Z)ロボットRO(詳細は図示せず)の端末に構成
された垂直軸である。
2は垂直軸1の下端に軸1まわり(矢印α)に旋回可能
に支承した第1腕である。
3は腕2の先端に斜軸3aまわり(矢印β)に旋回可能
に支承した第2腕である。第2腕3先端にはエンドエフ
ェクタとしての溶接トーチ4(この実施例ではMIG溶
接トーチ)を取着している。
そして軸1、軸3aおよびトーチ4の中心軸線Mは一点
Pにおいて交差するように構成してある。
さらにトーチ4はその溶接作動点Pと一致しうるように
設定してある。かくして、αおよびβ方向への回転角を
制御することにより、トーチ4の垂直軸1に対する姿勢
角θおよび旋回角ψ(いわゆるオイラ角)を点Pを固定
して制御可能となっている。そして前述ロボットRO本
体は、図示しない移動体上に載置し、全体がX軸に対し
てγの取付角度で延びる軸線(以下、周辺軸Tと呼称)
に沿って走行し得るごとくなっている。
5は溶接電源装置である。装置5はトーチ4の消耗電極
6を巻き取ったスプール7を具備し、詳細は図示しない
が送りローラを回転して電極6をくり出し可能であり、
さらに電極6とワークW間に溶接用電源8および電流セ
ンサ9を直列に接続しうるように構成してある。
10はこの実施例全体の制御装置としての公知のコンピ
ュータである。コンピュータ10には、CPUおよびメ
モリを含む。
そしてコンピュータ10のバスラインBには、電源8お
よび電流センサ9が接続してある。
バスラインBにはさらに、ロボットROのX軸のサーボ
系SXが接続してあり、このサーボ系SXはX軸の動力
MX、並びにその位置情報を出力するエンコーダEXを
含んでいる。同様にしてバスラインBには同様に構成し
たY軸のサーボ系SY,Z軸のサーボ系SZ、α軸のサ
ーボ系Sαおよびβ軸のサーボ系Sβ、さらにT軸のサ
ーボ系STを接続してある。
11は遠隔操作盤であり、トーチ4を手動で移動させる
ためのマニュアル操作スナップスイッチ群SW,溶接時
以外の速度を指令するための速度指令ロータリスイッチ
SV,3種類のモード(マニュアルモードM,テストモ
ードTE,およびオートモードA)に切換えるためのモ
ード切換スイッチSM,テンキーTK,テンキーTKの
操作により後述の各切換位置で種々の条件を設定するた
めの条件設定用切換スイッチSE,並びに各モードにお
いて動作を開始したりティーチング内容をメモリに取り
込む際に使用するスタートスイッチSTA等を備えてい
る。
前期切換スイッチSEは以下に示す6つの切換位置SE
〜SEを有する。
(1)切換位置SE…直線補間「L」,ウィービング
「W」,円補間「C」,アークセンシング「As」の4
つの表示ランプを備え、それぞれテンキーTKのキー番
号「1」〜「4」を押すことにより各表示ランプを点灯
させて選択することができる。
(2)切換位置SE…溶接条件番号WNO.の表示部を有
し、コンピュータ10のメモリには予めNO.毎に溶接電
圧E,溶接電流I,および溶接速度Vwをセットして記
憶されており、所望のセットに対応するテンキーTKの
キー番号を押すことにより呼び出せるようになってい
る。
(3)切換位置SE…ファンクション番号FNO.の表示部
を有し、本実施例ではテンキーTKのキー番号「7」の
操作により、溶接トーチ4の現在位置は移動位置の教示
点ではなくダミー点であることを教示する。
(4)切換位置SE…補正方式番号AUXNO.の表示部を
有し、本実施例では、テンキーTKのキー番号「0
1」,「02」,「03」の押動により、それぞれ第2
図(a),(b),(c)に示すように下向隅肉,水平
隅肉,レ形開先の各溶接継手形状を選択するようになっ
ている。またAUXNO.「10」は、予め別のワークで
作成した揺動パターンのデータに基づき位置補正するこ
とを意味する。
(5)切換位置SE…パターン表示部を有し、本実施例
では4桁の数字で揺動パターンを設定するようになって
いる。例えば、4〜1桁目にはそれぞれ、揺動パターン
の振幅m(開先幅方向の移動距離),高さh(第2図
(a)・(b)・(c)で示すように下向隅肉およびレ
形開先では溶接線から揺動面までの距離であり、水平隅
肉では脚長である),ピッチP(第3図に示すように揺
動パターンの半周期における溶接線の延びる方向への移
動距離),きざみ数n(揺動パターンの半周期における
移動分割数でこれにより周波数が決定)の各メニュー番
号を設定するようになっている。尚、水平隅肉における
等脚長の場合は、特別にhNO.「3」で設定すれば自動
的に等脚長になるようにしてある。
(6)切換位置SE…タイマー表示部を有し、揺動の左
・右端での停止時間をメニュー番号で設定できるように
なっている。
今、ワークWは第1図に示すように、床に固定設置した
大きな作業台WT上においてT軸方向に細長い水平部材
W1の上面に2個の垂直部材W2,W3を「く」の字形
に組合わせて仮付けしてあり、ロボットRO本体自体の
溶接トーチ4の移動範囲を越えて、これらの部材W1・
W2・W3で形成される直角隅部を一端の溶接開始点P
から部材W2・W3の交差する中間点Pを経て他端
の溶接終了点Pまで連続溶接せんとするものである。
以下オペレータのティーチング操作、およびこれに伴い
コンピュータ10が実行する処理につき説明する。
(T1)スイッチSMの操作によりマニュアルモードM
を選択する。そしてスイッチSWの操作によりトーチ4
を前期溶接開始点Pに近い任意の地点Pに位置決め
する。次に切換スイッチSEを切換位置SEに切換
え、テンキーTKの操作により直線補間「L」を設定
し、スイッチSTAを操作すれば、コンピュータ10は
点PのロボットRO本体における位置情報(X,Y
,Z,θ,およびψ)および周辺軸Tの位置情
報と直線補間「L」を最初のステップとして取り込む。
(T2)スイッチSWの操作によりトーチ4を溶接開始
地点Pに溶接に適した姿勢に位置決めする。
次いで切換スイッチSEの切換位置はそのままでテンキ
ーTKの操作によりアークセンシング「As」を設定
し、スイッチSTAを操作すれば、コンピュータ10は
地点PのロボットOR本体における位置情報および周
辺軸Tの位置情報とアークセンシング「As」を次のス
テップとして取り込む。
(T3)スイッチSWの操作によりトーチ4を部材W1
・W2・W3で囲まれた座標象限内の任意の地点P
(ダミー点と呼称)に位置決めする。
次いで切換スイッチSEの切換位置SE,SE,S
においてテンキーTKの操作によりそれぞれ「A
s」,「7」,「02」を設定する。このうちFNO.
「7」はダミー点の指定であり、AUXNO.「02」は
溶接継手形状として水平隅肉の指定である(第2図参
照)。さらに切換スイッチSEの切換位置SEでは、
テンキーTKにより既述の揺動パターンを構成する振幅
m,高さh,ピッチP,きざみ数nを4桁のメニュー数
値で設定する。その後、スイッチSTAを操作すれば、
コンピユータ10はダミー点PのロボットRO本体に
おける位置情報および周辺軸Tの位置情報,アークセン
シング「As」,FNO.「7」,AUXNO.「02」,並
びに揺動パターンの情報を次のステップとして取り込
む。
(T4)スイッチSWの操作によりトーチ4を前記中間
点Pに溶接に適した姿勢で位置決めする。
次いで、切換スイッチSEの切換位置SE,SE
SE,SEにおいてテンキーTKの操作によりそれ
ぞれ「As」,「01」,「10」,「1」を設定す
る。この中で、WNO.「01」は前記溶接開始点P
ら中間点Pまでの溶接条件(溶接電圧,溶接電流等)
として最適の条件を備えたメニュー番号である。またA
UMNO.「10」は予め別のワークで得られた揺動パタ
ーンのデータで位置補正することを意味する。さらにタ
イマー「1」は揺動の左・右端で溶接トーチ4を一時停
止させるのに適したメニュー番号を指定している。これ
でスイッチSTAを操作すれば、コンピュータ10は中
間点PのロボットRO本体における位置情報および周
辺軸Tの位置情報,アークセンシング「As」,WNO.
「01」,AUXNO.「10」,タイマー「1」を次の
ステップとして取り込む。
(T5)スイッチSWの操作によりトーチ4を溶接終了
点Pに溶接に適した姿勢で位置決めする。そして切換
スイッチSEの切換とテンキーTKの操作により(T
4)と全く同様に設定し、スイッチSTAを操作すれ
ば、コンピュータ10は溶接終了点PのロボットRO
本体における位置情報および周辺軸Tの位置情報,アー
クセンシング「As」,WNO.「01」,AUXNO.「1
0」,タイマー「1」を次のステップとして取り込む。
(T6)スイッチSWの操作によりトーチ4を前記溶接
終了点Pから直線的に移行できる任意の退避点P
位置決めする。そして切換スイッチSEを切換位置SE
に切換、テンキーTKの操作により直線補間「L」を
設定し、スイッチSTAを操作すれば、コンピュータ1
0は点PのロボットRO本体における位置情報および
周辺軸Tの位置情報と直線補間「L」を次のステップと
して取り込む。
以上でティーチングを終了する。第4図に前述一連のユ
ーザプログラムの内容を示す。
次にオペレータがスイツチSMをテストモードTEと
し、スイツチSTAを操作すれば、前述プログラムの1
ステツプずつが実行(但し溶接は実行されずに)され、
誤りがあれば修正する。このときの実行揺動パターンに
ついては後述する。
続いてスイツチSMをオートモードAとし、スイツチS
TAを操作すれば、前述プログラムが連続して実行され
る。このときコンピュータ10が実行する処理の流れを
第5図のフローチャートを参照しながら説明する。
(A1)コンピュータ10はユーザプログラムのステッ
プ中に指令「As」があるか、否か判断する(処理PR
1)。
(A2)指令「As」が無ければ、このステップの内容
を実行する(処理PR2)。
(A3)前記処理PR1で指令「As」があれば、さら
に周辺軸Tを含むか否か判断する(処理PR3)。
(A4)周辺軸Tを含めば周辺軸Tの取付角度(いまの
場合、X軸に対する周辺軸Tの成す取付角度γ)から移
動量のベクトル計算を行い、即ち、ロボットRO本体側
の座標軸に対する周辺軸Tの取付角度γから、周辺軸T
の移動量に基づく溶接トーチ4の移動量を、ロボットR
O本体のX,Y,Z軸の座標軸成分に換算した座標軸成
分を求め、これらの換算された座標軸成分をロボットR
O本体の各座標軸本体のもつ溶接トーチ4の移動量の
X,Y,Z軸の座標軸成分に加える(処理PR4)。
(A5)現在位置が中間点Pであるか否か判断する
(処理PR5)。
(A6)中間点Pでなければ、さらに自動設定か否か
判断する(処理PR6)。
(A7)処理PR6で、FNO.が「7」であれば自動設
定と判断し、ダミー点Pにティーチングされた情報に
基づき振幅m,高さh,ピッチPよりアークウィービン
グの揺動パターンを作成する(いまの場合、周辺軸Tを
含むため、上記処理PR4においてロボットRO本体と
周辺軸Tとの合成された状態で揺動パターンが作成され
る)(処理PR7)。
なおアークウィービングとは溶接トーチ4を開先幅方向
に揺動させながらアーク溶接を行う場合、この揺動中に
アークセンサーにより溶接トーチ4の位置ずれを検出
し、この位置ずれを修正することにより溶接線に追従さ
せるアークセンサーを実行しながらのウィービングをい
う。
(A8)処理PR6で、FNO.「7」でなければ手動設
定と判断し、ここでは説明を省略したが、実際に溶接ト
ーチ4を開先に位置決めしてティーチングされた通りの
揺動パターンを作成する(処理PR8)。
(A9)処理PR5で現在位置が中間点Pであれば、
先の処理PR7で作成したパターンを新たな溶接線に沿
うように回転補正を施して新たなパターンを作成する
(処理PR9)。
(A10)前記処理PR7,PR8,PR9のいずれに
おいてもそれぞれの処理が終了したならば、再び周辺軸
Tを含むか否か判断する(処理PR10)。
(A11)周辺軸Tを含めば、前期処理PR4と逆に、
作成した揺動パターンを周辺軸T側の移動量とロボット
RO本体側の移動量との合成により得るべく、周辺軸T
とロボットRO本体側のX,Y,X軸の各座標軸にそれ
ぞれ移動量を振り分ける(いわゆる分解する)(処理P
R11)。
(A12)出来たパターンでアークセンサーを実行する
(処理PR12)。
(A13)ステップがエンドであったか否か判断する
(処理PR13)。
(A14)エンドであればオートモードにおける一連の
実行を終了するが、そうでないならば、ステップを更新
し(処理PR14)、前記処理PR1の手前に戻る。
しかして、溶接ロボットRO本体および周辺軸Tの駆動
部はコンピュータ10からの指令出力に基づき以下の動
作を行う。先ずトーチ4を点Pに位置決めし、該トー
チ4は直線補間で溶接開始点Pに向かって移動する。
トーチ4は点Pに達するとアークウィービングを開始
し、ロボットRO本体が周辺軸Tに沿って移動するに伴
い溶接条件NO.「01」に基づき地点Pに向かって水
平隅肉溶接を実行する。そして、コンピュータ10は溶
接実行中絶えずアークセンシングを行い、予め格納され
ているデータAUXNO.「10」を用いて位置ずれを補
正し、その上で前記処理PR7により揺動パターンを作
成し出力する。即ち、第6図実線に示すように、実行揺
動パターンPT′は逐次補正分だけティーチングに供し
たワークWの溶接線WL(溶接実行のワークWの溶接線
WL′ではない)に直角の開先幅方向および高さ方向に
平行移動させられ、トーチ4は常に溶接線WL′に追従
することになる。尚、第6図に点線で示したワークWは
ティーチングに供したものであり、テストモード(溶接
は実行されない)において描かれる揺動パターンPTを
点線で示してあり、テストモード時にも溶接線WLに沿
うことが判る。
次に前記トーチ4は中間点Pに達すると処理PR9に
より作成された新たな揺動パターンにより、中間点P
から溶接終了点Pに方向転換して、前述P→P
の溶接実行と同様にアークウィービングする。但し、ト
ーチ4の姿勢は地点P,P,Pでティーチングし
た姿勢に徐々に変換していく。そして、トーチ4は溶接
終了点Pに達すると溶接を終了し、直線補間で退避点
に移動する。
本発明は前述実施例以外に下記する変形もまた可能であ
る。
(1)前述実施例においては、アークセンシングによる位
置補正は予め作成されたデータ(AUXNO.「10」を
用いて行うようにしたが、溶接実行の初期においてサン
プリングデータを作成し、それに基づいて位置補正して
もよい。
(2)前述実施例では、ロボット本体を周辺軸Tに沿って
走行させるようにしたが、作業台WTを該軸Tに沿って
移動させたり、両者共走行させるようにしてもよい。
(3)周辺軸は1軸に限らず、複数でもよく、これらには
回転軸を含ませることもできる。例えば、第7図に示す
ように周辺軸として走行する軸Tと該軸Tと平行の
回転軸Tを設ければ、円筒体Waの外表面にスクリュ
ー状の羽根Wbをアークセンシングを行いながら水平隅
肉の連続溶接が可能となる。
(4)周辺軸はロボット本体の座標軸のいずれにも一致し
なくてもよく、ロボット本体の座標軸に対する取付角度
さえ明確にしておけば、任意に設定できる。
(5)ロボットは直角座標形以外のメカ構成のものでも実
施できる。
以上詳述せるごとく本発明によるときは下記する特有且
つ顕著な効果を奏するものである。
即ち、溶接トーチの移動範囲を越える長い溶接線に沿っ
てアーク溶接を行う場合であっても、揺動パターン作成
時、ロボット本体側の座標軸に対する周辺軸の取付角度
から、周辺軸の移動量に基づく溶接トーチの移動量の、
ロボット本体の座標軸成分に換算した座標軸成分を求
め、これらの換算された座標軸成分を、ロボット本体の
各座標自体のもつ溶接トーチの移動量の座標軸成分に加
えた状態で揺動パターンを作成するようにしたため、例
えば溶接線を底辺とする二等辺三角形の揺動パターンを
最適として教示した場合、溶接線が周辺軸に平行でなく
ても、溶接線に沿った揺動パターンが作成され、またア
ーク溶接実行時には、その揺動パターを周辺軸側の移動
量とロボット本体側の移動量との合成により得るべくす
るため、周辺軸とロボット本体側の各座標軸にそれぞれ
の移動量が振り分けられるため、ワークの溶接線に適す
る希望通りの揺動パターンでアーク溶接を実行でき、こ
こに溶接線に対する追従性能が大幅に向上するととも
に、良好な溶接状態を得ることができ、溶接トーチの移
動範囲のあまり広くない比較的小型のロボット本体が有
効に利用でき、汎用性が広がる。
また、揺動パターンは周辺軸ではなく、溶接線を基準に
して作成されるため、アーク溶接を実行しないテストモ
ード等における各種条件のチェック・修正が容易とな
る。
さらに、補正方向を周辺軸ではなく、ティーチング時の
ワークの溶接線に対してであり、溶接線の追従性も向上
する。従ってこのことからも良好な溶接状態を得ること
ができる。
また、補正範囲は、周辺軸ではなく、ティーチング時の
ワークの溶接線を基準としているため、周辺軸に対し溶
接線がいくら斜めになっていても、これには無関係であ
る。従って補正範囲は、ワークの個体差がこの範囲にあ
ればよく、周辺軸に対する溶接線の変位角度を含めた場
合より実質上大幅に広がる。
さらに、溶接線は周辺軸に沿わせる必要がないため、自
由に屈曲・湾曲した溶接線でもアークセンシングが可能
となり、適用ワークの範囲が大幅に広がる。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本発明の実施例、第8図は比較例を示すも
ので、このうち第1図は本発明の溶接ロボットの全体
図、第2図は各種溶接継手形状を示す略図、第3図は揺
動パターンの説明図、第4図はプログラムのステップ
図、第5図はフローチャート、第6図はテストモード時
とオートモード時における揺動パターンの形成模様を示
す説明図、第7図は周辺軸として走行軸と回転軸を含む
例を示す斜視図であり、第8図は比較例としての揺動パ
ターンの説明図である。 図中、ROはロボット、4は溶接トーチ、10はコンピ
ュータ、11は遠隔操作盤、Wはワークである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 茂生 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産業機械事業部内 (72)発明者 蘭 昇 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産業機械事業部内 (72)発明者 池田 正実 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産業機械事業部内 (56)参考文献 特開 昭58−122179(JP,A) 特開 昭53−73450(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接トーチを開先幅方向に揺動パターンに
    従って揺動させながらアーク溶接を行い、該揺動中に溶
    接トーチの位置ずれを検出し、この位置ずれを修正する
    ことにより溶接トーチを溶接線に追従させるようにした
    溶接ロボットが、少なくとも互いに直交するX,Y,Z
    軸方向の自由度を有する溶接トーチを含むロボット本
    体、およびワーク取付具のいずれか一方または両者を、
    ロボット本体とは別個に移動制御し得る周辺軸を有して
    なり、ロボット本体自体の溶接トーチの移動範囲を越え
    る長い溶接線に沿ってアーク溶接を行う溶接ロボットに
    おける溶接線追従方法であって、揺動パターン作成時、
    ロボット本体側の座標軸に対する周辺軸の取付角度か
    ら、周辺軸の移動量に基づく溶接トーチの移動量の、ロ
    ボット本体の座標軸成分に換算した座標軸成分を求め、
    これらの換算された座標軸成分を、ロボット本体の各座
    標軸自体のもつ溶接トーチの移動量の座標軸成分に加え
    た状態で揺動パターンを作成し、該揺動パターンを周辺
    軸側の移動量とロボット本体側の移動量との合成により
    得るべくするため、周辺軸とロボット本体側の各座標軸
    にそれぞれの移動量を振り分けて前記アーク溶接を実行
    することを特徴とする溶接ロボットにおける溶接線追従
    方法。
  2. 【請求項2】前記周辺軸は一方向への走行軸,回転軸の
    少くとも1つを含むことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の溶接ロボットにおける溶接線追従方法。
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