JPH064089Y2 - ボルトの回転防止装置 - Google Patents
ボルトの回転防止装置Info
- Publication number
- JPH064089Y2 JPH064089Y2 JP4606388U JP4606388U JPH064089Y2 JP H064089 Y2 JPH064089 Y2 JP H064089Y2 JP 4606388 U JP4606388 U JP 4606388U JP 4606388 U JP4606388 U JP 4606388U JP H064089 Y2 JPH064089 Y2 JP H064089Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- fixing plate
- head
- plate
- thumbscrew
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
- Patch Boards (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、ボルト又ナットの一方が他方と共に回転した
りあるいは振動によって緩むのを防止するボルトの回転
防止装置に関する。
りあるいは振動によって緩むのを防止するボルトの回転
防止装置に関する。
B.考案の概要 本考案は、六角ボルトの頭部を拘束することで部材に挿
通されたボルトの回転を防止するボルトの回転防止装置
において、 ボルトの頭部を着脱自在に嵌合しうる六角孔を中央に有
するとともに両端近傍に長孔を有する固定板を、長孔に
つまみねじを挿通して部材のねじ穴にねじ込み、つまみ
ねじの頭部と固定板との間にバネを介在させることによ
り、 固定板にボルトから大きな回転力が加わっても変形する
ことがなく、また、工具を使用することなく部材への固
定板の着脱を行なえるようにしたものである。
通されたボルトの回転を防止するボルトの回転防止装置
において、 ボルトの頭部を着脱自在に嵌合しうる六角孔を中央に有
するとともに両端近傍に長孔を有する固定板を、長孔に
つまみねじを挿通して部材のねじ穴にねじ込み、つまみ
ねじの頭部と固定板との間にバネを介在させることによ
り、 固定板にボルトから大きな回転力が加わっても変形する
ことがなく、また、工具を使用することなく部材への固
定板の着脱を行なえるようにしたものである。
C.従来の技術 既設の配電盤に隣接して新たな配電盤を増設したり逆に
撤去する場合等には、ボルトとナットとを介してこれら
の配電盤を連結したり分離したりする。
撤去する場合等には、ボルトとナットとを介してこれら
の配電盤を連結したり分離したりする。
しかし、配電盤を増設又は撤去する場合、対象外の配電
盤の内部へはいってボルト等を回す必要があり危険防止
のため運転を停止しなければならず、また、盤内にはボ
ックスレンチ等を用いてボルト等を回すだけの十分なス
ペースがないため作業性が悪い。
盤の内部へはいってボルト等を回す必要があり危険防止
のため運転を停止しなければならず、また、盤内にはボ
ックスレンチ等を用いてボルト等を回すだけの十分なス
ペースがないため作業性が悪い。
このため、従来、第2図(a)〜(c)に示すボルトの回転防
止装置を用いている。第2図(a)中の上下方向へ配電盤
1,2が並べて設置され、側板3,4がボルト5とナッ
ト6とを介して結合される。ボルト5及びナット6には
ボルトの回転防止装置が設けられる。これらは同一構成
なので、一方についてのみ説明する。
止装置を用いている。第2図(a)中の上下方向へ配電盤
1,2が並べて設置され、側板3,4がボルト5とナッ
ト6とを介して結合される。ボルト5及びナット6には
ボルトの回転防止装置が設けられる。これらは同一構成
なので、一方についてのみ説明する。
第2図(b),(c)に示すように、大孔7とつながる長孔8
にナット6を嵌め込んだ状態で、固定板9が側板4に固
定される。固定板9の固定は、孔10とつながる孔11へ挿
通して側板4にねじ込んだ一対の止メネジ12によってな
される。孔10の内径は止メネジ12の頭部の外径寸法より
も大きいので、止メネジ12を外すことなく固定板9を上
下へ移動させることで側板4から外すことができる。
にナット6を嵌め込んだ状態で、固定板9が側板4に固
定される。固定板9の固定は、孔10とつながる孔11へ挿
通して側板4にねじ込んだ一対の止メネジ12によってな
される。孔10の内径は止メネジ12の頭部の外径寸法より
も大きいので、止メネジ12を外すことなく固定板9を上
下へ移動させることで側板4から外すことができる。
ボルト5,ナット6は固定板9によって拘束され、回転
が防止される。従って、例えば第2図(a)の中の配電盤
2を撤去又は新設する場合は、ボルト5は回転しないこ
とから、配電盤1内にはいることなくナット6のみをゆ
るめ又は締め付ければよいことになる。
が防止される。従って、例えば第2図(a)の中の配電盤
2を撤去又は新設する場合は、ボルト5は回転しないこ
とから、配電盤1内にはいることなくナット6のみをゆ
るめ又は締め付ければよいことになる。
D.考案が解決しようとする課題 ところが、孔11と止メネジ12との間には隙間があるた
め、例えばボルト5を締める方向へ回すと、ナット6に
は第2図(b)中の矢印方向へ力が加わることから、固定
板9も少しだけ矢印方向へ回動し、固定板9の隅部が側
板4に衝突して図中Pで示す部分が双方共に変動する。
また、ナット6はこの僅かの回転による慣性力で固定板
9にくい込み、図中Qで示すくい込み部が生じ、固定板
9からナット6が外れなくなることがある。
め、例えばボルト5を締める方向へ回すと、ナット6に
は第2図(b)中の矢印方向へ力が加わることから、固定
板9も少しだけ矢印方向へ回動し、固定板9の隅部が側
板4に衝突して図中Pで示す部分が双方共に変動する。
また、ナット6はこの僅かの回転による慣性力で固定板
9にくい込み、図中Qで示すくい込み部が生じ、固定板
9からナット6が外れなくなることがある。
固定板9が側板4に衝突するのを防止するには第2図
(b)中のa寸法を小さくして固定板9と側板4との間隔
を大きくすればよいが、固定板9の強度が小さくなって
曲がり、ナット6が空転するおそれがある。
(b)中のa寸法を小さくして固定板9と側板4との間隔
を大きくすればよいが、固定板9の強度が小さくなって
曲がり、ナット6が空転するおそれがある。
そこで本考案は、斯かる課題を解決したボルトの回転防
止装置を提供することを目的とする。
止装置を提供することを目的とする。
E.課題を解決するための手段 斯かる目的を達成するための本考案の構成は、六角ボル
トが挿通される部材にボルトを固定するために設けられ
るボルトの回転防止装置において、 部材の表面におけるボルトの頭部を通る直線上であって
ボルトの頭部を挾む位置に一対のねじ穴を形成する一
方、 長板状の固定板の略中央にボルトの頭部を着脱自在に嵌
合しうる六角孔を形成するとともに固定板の両端近傍に
は固定板の長手方向へ伸びる長孔を形成し、つまみねじ
を夫々の長孔へ挿通して前記ねじ穴にねじ込み、つまみ
ねじの頭部と固定板との間にバネを介在させたことを特
徴とする。
トが挿通される部材にボルトを固定するために設けられ
るボルトの回転防止装置において、 部材の表面におけるボルトの頭部を通る直線上であって
ボルトの頭部を挾む位置に一対のねじ穴を形成する一
方、 長板状の固定板の略中央にボルトの頭部を着脱自在に嵌
合しうる六角孔を形成するとともに固定板の両端近傍に
は固定板の長手方向へ伸びる長孔を形成し、つまみねじ
を夫々の長孔へ挿通して前記ねじ穴にねじ込み、つまみ
ねじの頭部と固定板との間にバネを介在させたことを特
徴とする。
F.作用 ボルトの回り止めを行なうには、ボルトが挿通された部
材に形成した一対のねじ穴に夫々のつまみねじをねじ込
むことで固定板を部材に取り付け、バネに抗して固定板
を反部材側へ引き寄せた状態で固定板をその長手方向へ
移動させ、ボルトの頭部を六角孔へ嵌合させる。
材に形成した一対のねじ穴に夫々のつまみねじをねじ込
むことで固定板を部材に取り付け、バネに抗して固定板
を反部材側へ引き寄せた状態で固定板をその長手方向へ
移動させ、ボルトの頭部を六角孔へ嵌合させる。
固定板を部材から取り外すには、つまみねじをねじ孔か
ら抜き取ればよい。
ら抜き取ればよい。
G.実施例 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
する。
(a)実施例の構成 第1図(a),(b)に示すように、ボルトの回転防止装置
は、固定板15と一対のつまみねじ16等で構成される。
は、固定板15と一対のつまみねじ16等で構成される。
固定板15は長板状であり、両端へ向かって幅寸法が小さ
くなるように形成される。固定板15の中央にはボルト5
の頭部を嵌め込むための六角孔19が形成され、両端近傍
には固定板15の長さ方向に沿って長い長孔20が形成され
る。
くなるように形成される。固定板15の中央にはボルト5
の頭部を嵌め込むための六角孔19が形成され、両端近傍
には固定板15の長さ方向に沿って長い長孔20が形成され
る。
夫々の長孔20には、頭部22の外径寸法の大きいつまみね
じ16のねじ部21が挿通され、頭部22と固定板15との間に
バネ17が介在させられる。そして、固定板15からつまみ
ねじ16が分離するのを防止するため、つまみねじ16のね
じ部21にトメワ18が取り付けられ、固定板15は頭部22と
トメワ18との間でのみ移動できる。
じ16のねじ部21が挿通され、頭部22と固定板15との間に
バネ17が介在させられる。そして、固定板15からつまみ
ねじ16が分離するのを防止するため、つまみねじ16のね
じ部21にトメワ18が取り付けられ、固定板15は頭部22と
トメワ18との間でのみ移動できる。
一方、側板4の表面におけるボルト5の頭部を通る直線
上であってボルト5の頭部を挾む上下位置には取付座23
が形成され、取付座23の中央にねじ穴24が夫々形成され
る。
上であってボルト5の頭部を挾む上下位置には取付座23
が形成され、取付座23の中央にねじ穴24が夫々形成され
る。
(b)実施例の作用 次に、本考案によるボルトの回転防止装置の作用を説明
する。
する。
ボルト5の回転防止を行なうには、一対のつまみねじ16
のねじ部21をねじ穴24にねじ込み、固定板15を側板4に
取り付ける。その後にバネ17の付勢力に抗して固定板15
をつまみねじ16の頭部22へ向かって引き、引いた状態で
固定板15をその長手方向へ移動させ、六角孔19の位置を
ボルト5の頭部に合せる。すると、バネ17の付勢力によ
り固定板15は側板4へ向かって移動し、ボルト5の頭部
は六角孔19へ嵌まり込む。その結果、ボルト5の回転が
防止される。六角孔19をボルト5の頭部に合せる際にバ
ネ17の付勢力で固定板15がボルト5に押圧されるので、
固定板15が自重で下がることはない。
のねじ部21をねじ穴24にねじ込み、固定板15を側板4に
取り付ける。その後にバネ17の付勢力に抗して固定板15
をつまみねじ16の頭部22へ向かって引き、引いた状態で
固定板15をその長手方向へ移動させ、六角孔19の位置を
ボルト5の頭部に合せる。すると、バネ17の付勢力によ
り固定板15は側板4へ向かって移動し、ボルト5の頭部
は六角孔19へ嵌まり込む。その結果、ボルト5の回転が
防止される。六角孔19をボルト5の頭部に合せる際にバ
ネ17の付勢力で固定板15がボルト5に押圧されるので、
固定板15が自重で下がることはない。
次に、側板4から固定板15を取り外すには、一対のつま
みねじ16を回してねじ穴24から抜き取る。このとき、ね
じ部21にトメワ18が取り付けられているので、固定板15
からつまみねじ16が分離することはなく、取り扱い上便
利である。
みねじ16を回してねじ穴24から抜き取る。このとき、ね
じ部21にトメワ18が取り付けられているので、固定板15
からつまみねじ16が分離することはなく、取り扱い上便
利である。
つまみねじ16の頭部22は外径寸法が大きいので、人手に
よっても大きなトルクで回すことができる。そして、固
定板15の両端は先端へ向かってその幅を小さくしたの
で、固定板15が多少回動したとしても隅部が従来のよう
に側板4に衝突することはない。
よっても大きなトルクで回すことができる。そして、固
定板15の両端は先端へ向かってその幅を小さくしたの
で、固定板15が多少回動したとしても隅部が従来のよう
に側板4に衝突することはない。
H.考案の効果 以上説明したように本考案によるボルトの回転防止装置
によれば、以下の効果がある。
によれば、以下の効果がある。
(イ)固定板にボルトの頭を嵌合するための六角孔を形成
したので、ボルトの頭に大きな回転トルクが加わっても
ボルトが回転することはない。
したので、ボルトの頭に大きな回転トルクが加わっても
ボルトが回転することはない。
(ロ)つまみねじにより固定板を部材に取り付けるので、
固定板の着脱に工具を用いる必要がなく作業が容易であ
る。
固定板の着脱に工具を用いる必要がなく作業が容易であ
る。
(ハ)固定板とつまみねじの頭部との間にバネを介在させ
たので、固定板がボルトの頭部へ押し付けられ、固定板
の高さ位置を調整する際に固定板が自重で下がるのが防
止される。
たので、固定板がボルトの頭部へ押し付けられ、固定板
の高さ位置を調整する際に固定板が自重で下がるのが防
止される。
第1図(a),(b)は本考案によるボルトの回転防止装置の
実施例に係り、第1図(a)は正面図、第1図(b)は右側面
図、第2図(a)〜(c)は従来のボルトの回転防止装置に係
り、第2図(a)は配電盤と共に示す平面断面図、第2図
(b)は正面図、第2図(c)は右側面図である。 4…側板、5…ボルト、15…固定板、16…つまみねじ、
17…バネ、19…六角孔、20…長孔、22…頭部、24…ねじ
穴。
実施例に係り、第1図(a)は正面図、第1図(b)は右側面
図、第2図(a)〜(c)は従来のボルトの回転防止装置に係
り、第2図(a)は配電盤と共に示す平面断面図、第2図
(b)は正面図、第2図(c)は右側面図である。 4…側板、5…ボルト、15…固定板、16…つまみねじ、
17…バネ、19…六角孔、20…長孔、22…頭部、24…ねじ
穴。
Claims (1)
- 【請求項1】六角ボルトが挿通される部材にボルトを固
定するために設けられるボルトの回転防止装置におい
て、 部材の表面におけるボルトの頭部を通る直線上であって
ボルトの頭部を挾む位置に一対のねじ穴を形成する一
方、 長板状の固定板の略中央にボルトの頭部を着脱自在に嵌
合しうる六角孔を形成するとともに固定板の両端近傍に
は固定板の長手方向へ伸びる長孔を形成し、つまみねじ
を夫々の長孔へ挿通して前記ねじ穴にねじ込み、つまみ
ねじの頭部と固定板との間にバネを介在させたことを特
徴とするボルトの回転防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4606388U JPH064089Y2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | ボルトの回転防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4606388U JPH064089Y2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | ボルトの回転防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01149012U JPH01149012U (ja) | 1989-10-16 |
JPH064089Y2 true JPH064089Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=31272348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4606388U Expired - Lifetime JPH064089Y2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | ボルトの回転防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064089Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-05 JP JP4606388U patent/JPH064089Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01149012U (ja) | 1989-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH064089Y2 (ja) | ボルトの回転防止装置 | |
JP3892479B2 (ja) | ロック部材 | |
US4520699A (en) | Adjustable wrench | |
GB2281948A (en) | Tool-engaging formations on bolts | |
US4309018A (en) | Clamp-down device for use in securing a member in an inaccessible area | |
GB2060452A (en) | Tool for Applying Torque to Fastening Elements | |
EP1138575A2 (de) | Vorrichtung zur lösbaren Befestigung eines Lenkrades auf einer Lenkwelle | |
JPS6224100Y2 (ja) | ||
JPH082073Y2 (ja) | パイプ架台 | |
JPH0871931A (ja) | 管継手締結用工具及びその工具を備えたソケットレンチ | |
JP2003148440A (ja) | ボルトとナットから成る締結具におけるナットの脱落防止装置 | |
JPH048616Y2 (ja) | ||
JPS6338644Y2 (ja) | ||
JPH0246193Y2 (ja) | ||
JPH0347826Y2 (ja) | ||
JPS5819368Y2 (ja) | 回転体におけるボルト等の回り止め装置 | |
JPH066661Y2 (ja) | ワイヤハ−ネスの留め具 | |
JPH0135783Y2 (ja) | ||
JPH0343787Y2 (ja) | ||
JPH0445276Y2 (ja) | ||
JPS6244026Y2 (ja) | ||
JPS5813134Y2 (ja) | 特殊ナット | |
JP2001311417A (ja) | 隙間調整可能ボルト及び隙間調整可能ボルトによる隙間調整方法 | |
JPS5837556Y2 (ja) | レンチ | |
JPS6230573Y2 (ja) |