JPH0640845A - 固型粉末化粧料 - Google Patents

固型粉末化粧料

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JPH0640845A
JPH0640845A JP31168291A JP31168291A JPH0640845A JP H0640845 A JPH0640845 A JP H0640845A JP 31168291 A JP31168291 A JP 31168291A JP 31168291 A JP31168291 A JP 31168291A JP H0640845 A JPH0640845 A JP H0640845A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚をしっとりと水々しく保ち、べたつかな
い固型粉末化粧料を提供する。 【構成】 トレハロースを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アイシャドー、ほほ
紅、白粉などの固型粉末化粧料に関する。さらに詳しく
は、トレハロースを含有して皮膚をしっとりと水々しく
保ち、べたつかない固型粉末化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のメーキャップ化粧料は塗布後、粉
末が皮脂を吸収するため、皮膚がかさつくという欠点を
有していた。このような問題点を解決するために、多量
の油分を配合するという試みや、グリセリン、キシリト
ール、ソルビトール、ポリエチレングリコール等の各種
ポリオールやピロリドンカルボン酸等の各種アミノ酸類
などの保湿剤及び、高級アルコール、高級脂肪酸、エス
テル油、ラノリン等のエモリエント剤等を配合するとい
う試みがなされてきた。しかし、これらを使用するとい
ずれもべたつき感が強く使用感および化粧持ちの著しく
劣ったものとなり満足のいくものが得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、こうし
た事情に鑑み、べたつかずに、適度の水分を保持する優
れたモイスチャー効果を有し、さらに化粧持ちに優れる
物質を鋭意探索した結果、トレハロースをモイスチャー
ライザーとして固型粉末化粧料に使用すれば、驚くべき
ことに保湿効果が高く、べたつかず、さらには化粧持ち
に優れることを見出し本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ト
レハロースを含有することを特徴とする固型粉末化粧料
に関する。以下、本発明の構成について詳述する。
【0005】本発明で用いられるトレハロースは、D−
グルコースが1.1結合した形の非還元性2糖の一種で
あり、結合様式α,α−、α,β−、β,β−のいずれ
でも良い。トレハロースの含有量は本発明の固型粉末化
粧料全量中0.001〜50重量%、好ましくは0.1
〜30重量%である。
【0006】本発明の固型粉末化粧料は、皮膚に使用さ
れ、その保護及び化粧を目的とする全てを含み、必要に
応じて各種オイル、界面活性剤、粉末、水溶性高分子、
防腐剤、薬剤、色素、香料、保湿剤、水等の一般に化粧
品に配合される原料を配合することができる。
【0007】例えば、オイルとして、流動パラフィン、
ワセリン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、セレシン、オゾケライト、スクワラン、みつ
ろう、カルナバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アル
コール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エステ
ル油、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、ジアリール
ポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、高級アル
コール変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン
等のシリコーン油、シリコーン樹脂、シリコーンゴム等
の化粧品に汎用される油分が用いられる。
【0008】界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリエキシエチレン樹脂酸エステ
ル、ポリエキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル
等の非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレン変性オル
ガノポリシロキサン等のシリコーン系界面活性剤、ステ
アリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミ
ン等の脂肪酸石鹸で代表されるアニオン界面活性剤、及
び、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の化粧品に
汎用される界面活性剤が用いられる。
【0009】水溶性高分子としては、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセル
ロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、トラガントゴム、カラギーナン、ローカストビーン
ガム、デキストリン、デキストリン脂肪酸エステル、カ
ルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゼラチン、
アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ヒアルロン酸ナ
トリウム等の化粧品に汎用される水溶性高分子が用いら
れる。
【0010】保湿剤としては、ソルビトール、キシリト
ール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレング
リコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳
酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の化粧品に汎
用される保湿剤が用いられる。
【0011】防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アル
キルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウ
ム等の化粧品に汎用される防腐剤が用いられ、薬剤とし
ては、ビタミン類、生薬、消炎剤、殺菌剤等の化粧品に
汎用される薬剤が用いられる。
【0012】粉末としては、タルク、カオリン、セリサ
イト、白雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲
母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、珪ソウ土、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸スト
ロンチウム、タングステン酸金属塩、α−酸化鉄、水和
酸化鉄、シリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機粉末、
ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグア
ナミンパウダー、四弗化エチレンパウダー、ジスチレン
ベンゼンピンホールポリマーパウダー、微結晶性セルロ
ース等の有機粉体、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色
顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系
顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、マンゴバイ
オレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、
酸化クロム、水酸化クロム、コバルトチタン酸等の無機
緑色顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタン
コーテッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビス
マス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタル
ク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーテッド雲母等のパール
顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金
属粉末顔料およびそれらの疎水化処理物等が用いられ
る。
【0013】色素としては、赤色104号、黄色4号、
黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色202
号、赤色226号、赤色227号、赤色230号、橙色
206号、橙色207号、黄色202号、緑色201
号、緑色204号、青色201号、緑色205号等のタ
ール色素、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブ
ラジリン、クロシン等の天然色素をレーキ化したもの等
が用いられる。
【0014】
【発明の効果】トレハロースを含有することにより、つ
やが有り、べたつかず、化粧持ちに優れる固型粉末化粧
料を具現化することができる。更に、本発明の固型粉末
化粧料は温度安定性にも優れており、長期間高温度条件
下に放置しても変臭、変形などがみられない。
【0015】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
する。本発明はこれにより限定されるものではない。配
合量は重量%である。
【0016】 実施例1 アイシャドー (1) タルク 6.0 (2) トレハロース 15.0 (3) 白雲母 60.0 (4) 群青 8.0 (5) 黄色酸化鉄 3.0 (6) 黒色酸化鉄 1.0 (7) スクワラン 4.0 (8) セチル2−エチルヘキサノエート 1.9 (9) ソルビタンセスキオレート 0.8 (10) 防腐剤 0.1 (11) 香料 0.2 (製法)(1)(2)(3)(4)(5)と(6)をヘ
ンシェルミキサーで混合し、これに(7)(8)(9)
(10)と(11)を加熱溶解混合したものを吹き付
け、混合した後粉砕し、中皿に成型しアイシャドーを得
た。
【0017】 (比較例1) アイシャドー (1) タルク 21.0 (2) 白雲母 60.0 (3) 群青 8.0 (4) 黄色酸化鉄 3.0 (5) 黒色酸化鉄 1.0 (6) スクワラン 4.0 (7) セチル2−エチルヘキサノエート 1.9 (8) ソルビタンセスキオレート 0.8 (9) 防腐剤 0.1 (10) 香料 0.2
【0018】 実施例2 ブラッシャー (1) タルク 12.6 (2) 絹雲母 74.9 (3) トレハロース 0.1 (4) 群青 0.1 (5) 黄色酸化鉄 0.4 (6) 赤色酸化鉄 0.4 (7) 赤色226号 0.4 (8) チタンマイカ 3.0 (9) スクワラン 3.0 (10) 2−エチルヘキシルパルミテート 5.0 (11) 防腐剤 0.3 (12) 香料 0.1 (製法)(1)(2)(3)(4)(5)(6)と
(7)をヘンシェルミキサーで混合し、これに(9)
(10)(11)と(12)を加熱溶解混合したものを
吹き付け、混合した後粉砕し、さらに(8)を加え混合
した後、中皿に成型しブラッシャーを得た。
【0019】(比較例2) (1) タルク 12.7 (2) 絹雲母 74.9 (3) 群青 0.1 (4) 黄色酸化鉄 0.1 (5) 赤色酸化鉄 0.4 (6) 赤色226号 0.4 (7) チタンマイカ 3.0 (8) スクワラン 3.0 (9) 2−エチルヘキシルパルミテート 5.0 (10) 防腐剤 0.3 (11) 香料 0.1 を実施例2と同様に作成した。
【0020】 実施例3 パウダーファンデーション (1) 酸化チタン 2.0 (2) タルク 10.0 (3) 白雲母 3.0 (4) 絹雲母 55.0 (5) トレハロース 5.0 (6) ナイロンパウダー 12.0 (7) 赤色酸化鉄 0.5 (8) 黄色酸化鉄 1.0 (9) 黒色酸化鉄 0.1 (10) シリコンオイル 1.0 (11) 2−エチルヘキシルパルミテート 9.0 (12) ソルビタンセスキオレート 1.0 (13) 防腐剤 0.3 (14) 香料 0.1 (製法)(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)
(8)と(9)をヘンシェルミキサーで混合し、これに
(10)(11)(12)(13)(5)(14)を加
熱溶解混合したものを添加混合後粉砕し、これを中皿に
成型しパウダーファンデーションを得た。
【0021】(比較例3) (1) 酸化チタン 2.0 (2) タルク 15.0 (3) 白雲母 3.0 (4) 絹雲母 55.0 (5) ナイロンパウダー 12.0 (6) 赤色酸化鉄 0.5 (7) 黄色酸化鉄 1.0 (8) 黒色酸化鉄 0.1 (9) シリコンオイル 1.0 (10) 2−エチルヘキシルパルミテート 9.0 (11) ソルビタンセスキオレート 1.0 (12) 防腐剤 0.3 (13) 香料 0.1
【0022】各実施例、比較例を美容技術者20名に使
用させ、その評価を行った。結果を表1に示す。表1よ
り、本発明に係る固型粉末化粧料は、皮膚をしっとりと
水々しく仕上げ、べたつかず、化粧持ちに優れているこ
とがわかる。
【0023】尚、表中数字は、ABCDE評価の人数を
示す。 評価A;かなり優れている 評価B;優れている 評価C;普通 評価D;劣っている 評価E;かなり劣っている
【0024】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレハロースを含有することを特徴とす
    る固型粉末化粧料。
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