JPH0640821B2 - N―アセチルマンノサミン脱水素酵素 - Google Patents

N―アセチルマンノサミン脱水素酵素

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JPH0640821B2
JPH0640821B2 JP28784386A JP28784386A JPH0640821B2 JP H0640821 B2 JPH0640821 B2 JP H0640821B2 JP 28784386 A JP28784386 A JP 28784386A JP 28784386 A JP28784386 A JP 28784386A JP H0640821 B2 JPH0640821 B2 JP H0640821B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はN−アセチルマンノサミン(以下N−ANとい
う)に作用してN−アセチルマンノサミノラクトンにす
ると共に、NADをNADHに還元する新規なN−アセ
チルマンノサミン脱水素酵素(以下N−AMDHとい
う)に関する。
<従来の技術> 最近、臨床検査の分野において血清中のシアル酸の測定
が行なわれており、急性及び慢性炎症、ショック、外
傷、心筋梗塞、糖尿病、肝疾病、各種癌等の病態を診断
するのに重要な役割を持っている。
このシアル酸を測定するにあたって大別して化学法と酵
素法がある。
化学法は特異性や操作性、更には危険薬品類の使用等、
望ましくない点が多いため徐々に精度の高い酵素法に移
って来ているのが実情である。
酵素法には現在大きく別けてA、B2つの方法が提案さ
れている。
シアル酸にノイラミン酸アルドラーゼを作用させ、N−
ANとピルビン酸に分解する過程は同一であるが、A法
はN−AMをアシルグルコサミン−2−エピメラーゼと
N−アセチルヘキソサミンオキシダーゼで過酸化水素を
生成させて測定するものであり、B法はピルビン酸から
ピルビン酸オキシダーゼまたは乳酸脱水素酵素(LD
H)で、それぞれ過酸化水素を生成させ、またはNAD
Hを減少させて測定するものである。
<発明が解決しようとする問題点> しかし、A法はアシルグルコサミン−2−エピメラーゼ
が介在する分だけ系は複雑となり、B法は内因性のピル
ビン酸の影響を受けるという欠点がある。
本発明者等は操作が簡単でしかも精度の高いシアル酸の
測定法について検討したところ、土壌から分離したフラ
ボバクテリウム属に属する1細菌が、N−ANに作用し
てN−アセチルマンノサミノラクトンにすると共に、N
ADをNADHに還元する新規な酵素を生産し、この酵
素がシアル酸の測定に有効に利用出来るということを見
出し本発明を完成した。
すなわち本発明はN−AMに作用してN−アセチルマン
ノサミノラクトンにすると共に、NADをNADHに還
元する新規な酵素N−AMDHである。
<問題点を解決するための手段> 以下本発明を具体的に説明する。
本発明における新規酵素N−AMDHの理化学的性質は
下記の通りである。
(1)作用及び基質特異性 次の反応式に示されるごとく、N−AMとNADの共存
下でN−AMをN−アセチルマンノサミノラクトンに酸
化すると共に、NADをNADHに還元する。
N−アセチルマンノサミノラクトンは水中では更に自動
的に加水分解されてN−アセチルマンノサミン酸にな
る。故に反応は事実上不可逆的である。他の中性糖やヘ
キソサミン、N−アセチルグルコサミン、N−アセチル
ガラクトサミンに対しては全く、もしくはほとんど作用
しない。またNADPや2,6−ジクロロフェノールイ
ンドフェノール等を電子受容体として、ほとんど利用し
ない。
(2)至適pH及び安定pH範囲 トリス−塩酸緩衝液を用いた場合、至適pHは8.0 〜9.
0 である。
またリン酸カリウム緩衝液、トリス−塩酸緩衝液及びグ
リシン−苛性ソーダ緩衝液を用いて酵素活性を測定した
結果は第1図に示すとおりである。
安定pH範囲は第2図に示すごとく8.5 〜9.5である。
使用緩衝液はリン酸カリウム緩衝液、トリス−塩酸緩衝
液、グリシン−苛性ソーダ緩衝液である。
(3)作用適温の範囲 第3図に示すごとく35〜50℃である。
(4)pH、温度等による失活の条件 第4図に示すごとく10分間の熱処理では45℃まで安定で
あり、それ以上の温度では急速に失活する。45℃、10分
間の熱処理ではpH8.5〜9.5で安定であり、pH7以下
では特に不安定である。
(5)阻害剤の影響及び安定化 上表は各種金属イオン及び阻害剤を2 mMの濃度で含有
する反応液中での酵素活性を測定したものである。活性
化及び安定化のために特別に寄与する物質は知られてい
ない。
(6)精製方法 本酵素の単離・精製は常法に従って行なうことができ、
例えばDEAE−セルロースを用いたカラムクロマトグ
ラフィー、硫安沈殿、DEAE−セファデックスを用い
たカラムクロマトグラフィー、5′−AMPセファロー
スを用いたカラムクロマトグラフィー、セファデックス
によるゲル濾過等の精製手段を単独もしくは適宜組合わ
せて使用する。
(7)分子量 0.05 M トリス−塩酸緩衝液(0.1 M NaCl含
有)を用いてセファデックスG−200 のカラムによるゲ
ル濾過法により測定した値は約11万〜12万である。
(8)ポリアクリルアミドゲル電気泳動 7.5 %ポリアクリルアミドゲルを用いて常法によってア
クリルアミドディスク電気泳動を行なった結果、第5図
に示すごとく、ほぼ単一のバンドが認められた。4 mA
で1時間20分後の泳動距離は28mmである。
(9)等電点 アクリルアミドゲル焦点電気泳動により測定した値は4.
9 である。
(10)活性の測定法 0.05Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.2)1.8mlに60mM
NAD溶液0.1 mlを加える。37℃に10分間保った後、酵
素液10μを加え、0.3 MN−AM溶液0.1 mlを加えて
混合し、反応を始める。直ちに37℃に保った吸光度測定
用セル(1cm光路)に移し、340nmの波長で1分ごとに
5分または必要であればそれ以上の時間にわたって吸光
度を測定する。1単位は1分間に1μモルのNADHを
生成させる酵素量である。
以上のように本酵素はその作用及び基質特異性において
従来全く知られていない新規な酵素である。
次に本発明による新規な酵素N−AMDHの製造法につ
いて説明する。
使用される微生物はフラボバクテリウム属に属し、N−
AMDH生産能を有する菌株であって、その具体例とし
てはフラボバクテリウムsp.No.141−8が挙げられ、該
菌の変種もしくは変異株も用いられる。フラボバクテリ
ウムsp.No.141−8は本発明者等が土壌中より分離した
菌株であり、その菌学的性質は下記の通りである。
(a) 形 態 顕微鏡的観察(30℃加糖ブイヨン培地、16時間培養) 細胞の大きさ:0.45〜0.5 × 0.5〜11ミクロンの桿菌 細胞の多形性:球状に近いものから比較的長い桿状の
ものまである。末端で相互につながった短い連鎖状態も
散見する。
運動性:認められない。
胞子の有無:形成せず。
グラム染色性:陰性 抗酸性:陰性 (b) 各培地における生育状態 肉汁寒天平板培養:30℃、2日間の培養で直径0.5 mm
の円形平滑で半透明なコロニーを作る。生育は比較的よ
くない。
加糖肉汁寒天平板培養:30℃、2日間で直径0.8 mmの
円形平滑で半透明なコロニー、5日間で2.0 〜2.5 mmの
乳白色の粘液状のコロニーを作る。色素の生成は認めら
れない。
加糖肉汁寒天斜面培地:30℃、2日間で乳濁した粘液
状になり、3日間での培養では下方に流下し底部にたま
る。
加糖肉汁液体培地:30℃、2日間の培養で少し生育す
る。
肉汁ゼラチン穿刺培養:30℃、3日間でわずかに生育
するが液化はしない。
リトマスミルク:変化なし、凝固もしない。
(c) 生理的性質 硝酸塩の還元:陽性 脱窒反応:陰性 MRテスト:陰性。ただし好気的培養では陽性。
VPテスト:陰性 インドールの生成:陰性 硫化水素の生成:陰性 デンプンの加水分解:陰性 クエン酸の利用:陰性 無機窒素源の利用:アンモニアは利用するが硝酸は利
用しない。
色素の生成:陰性 ウレアーゼ:陽性 オキシダーゼ:陽性 カタラーゼ:陽性 生育の範囲:15℃〜41℃(至適温度30℃)pH4.5 〜
8.5 (至適pH 6.5付近) 酸素に対する態度:好気性であるが嫌気的にもわずか
に生育する。
O−Fテスト:変化なし、又は極めて弱い発酵。
糖類から酸及びガスの生成:※は好気的培養による。
(d) その他の性質 ペニシリン耐性:100 単位/mlでも生育する。
食塩耐性:2%以上で生育しない。
コロニー辺縁部の運動性:流動性は見られない。
Tween 80分解:陰性 エクスリンの分解:陰性 以上の新規なN−AMDH生産能を有する本菌の分類学
的諸性質を「バージェイズ・マニュアル・オブ・システ
マチック・バクテリオロジー」(1984 年)第1巻の分
類と対比すると、本菌はグラム染色性が陰性、好気性の
無胞子桿菌で運動性を持たず、カタラーゼ陽性、オキシ
ダーゼ陽性で多くの糖から好気的条件で酸を生成する、
ペニシリン耐性であるなどの性質からフラボバクテリウ
ム属に属すると思われる。
好気的条件での糖から酸を生成する性質から、フラボバ
クテリウム・スピリッチボラン(Flavobacterium spir
itivorum)に近縁と思われるが、エスクリンの分解、硝
酸塩の還元、Tween 80の分解などの点で異なっており、
従来知られていない新規な菌株と思われる。
以上の理由により本菌をフラボバクテリウムsp.No.141
−8 命名した。なお、フラボバクテリウムsp.No.141−8
は通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所に微工
研条寄第1222 号(FERM BP−1222)として寄託
されている。
次に本発明で使用する培地としては、炭素源、窒素源、
無機物、その他の栄養素を適宜含有する培地ならば合成
培地または天然培地のいずれでも使用可能である。炭素
源としてはグルコース、ガラクトース、フラクトース、
キシロース、グリセリン等を用いることができる。窒素
源としてはアンモニウム塩の他にペプトン、カゼイン消
化物、グルタミン酸ソーダ、酵母エキス等の窒素性有機
物が好適に使用できる。無機物としては、ナトリウム、
カリウム、マグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄等
の塩類が使用できる。
本発明においては、N−AMDH生産能を有する菌株を
N−AMまたはN−アセチルグルコサミンを含有する培
地で培養または浸漬したときにN−AMDHが収量よく
得られる。該培養培地の好適な例としては、N−AM0.
5 %、肉エキス0.1%、ポリペプトン0.5 %、酵母エキ
ス0.2%、食塩0.14 %、燐酸水素−カリウム0.1 %、p
H 6.8の培地例が挙げられる。そして該培地で30℃、36
時間通気攪拌培養した場合は、N−AMを他の炭素源に
おきかえた場合の10〜100 培の生産力価を得ることがで
きる。
培養温度は通常20〜40℃の範囲で好適には30〜33℃の範
囲で行なわれる。培養開始のpHは通常6 〜8 の範囲で
好適には7 付近である。この様な条件下で20〜40時間振
盪又は深部攪拌培養を行なうか、またはN−AMまたは
N−アセチルグルコサミンを含有しないが、生育に好適
な他の培地に生育した菌株を高濃度に分散させ1 〜10時
間好気的にそれらと共に浸漬すれば、該培養物または菌
体懸濁液中にN−AMDHが生成蓄積する。
N−AMDHは通常は菌株中に存在するので培養物を遠
心分離、あるいは濾過によって菌株だけを分離するのが
好ましい。これを適量の緩衝液中で破壊して酵素を可溶
化することによって溶液中に放出させる。
菌株の破壊方法はダイノミル、フレンチプレス、超音波
等の物理的なものや、トリトンX−100 、ラウリル硫酸
ソーダ、EDTA等の化学的方法、リゾチーム等の酵素
的な方法を単独または併用して用いることができる。こ
の様にして得られた菌株破壊液から核酸を常法によって
除去し、濾過または遠心分離によって不溶物を除きN−
AMDHを得る。
更にN−AMDHは必要により酵素の単離精製の常法に
従って、例えば(1)DEAE−セルロース塔によるカラ
ムクロマトグラフィー、(2)硫安による分画沈殿、(3)D
EAE−セファデックス塔によるカラムクロマトグラフ
ィー、(4)5′−AMPセファロース塔によるカラムク
ロマトグラフィー、(5)セファデックスによるゲル濾過
等の方法、またはその他の方法を必要に応じ組合わせて
用いることにより、精製されたN−AMDHを得ること
ができる。
<発明の効果> 本発明の新規なN−AMDHを用いるとN−AMの定量
を精度よく行なうことができ、これに基づいてシアル酸
の量を知ることができる。その結果、種々の病態診断を
効率よく行なうことができる。
<実施例> 実施例1 フラボバクテリウムsp.No.141−8 (微工研条寄第1222
号、FERM BP−1222)をグルコース0.75%、酵母
エキス0.2 %、ポリペプトン0.5 %、肉エキス0.1 %、
食塩0.14%、燐酸水素−カリウム0.1 %を含有した種培
地(pH 8.0)50mlが入った300 ml容三角フラスコに接
種した。
30℃で24時間振盪培養した後、同じ培地2 が入ったジ
ャーファーメンター(株式会社 いわしや生物科学
製)に植菌し、30℃、36時間通気(2 /min )攪拌
(400 rpm)培養した。この培養液を8000 rpm で20分間
遠心分離して菌体を集めた。
これをN−AM0.2 %、肉エキス0.1 %、ポリペプトン
0.5 、酵母エキス0.2%、食塩0.14%、燐酸水素一カリ
ウム0.1 %、pH6.8 を含有した培地2 の入った同じ
ジャーファーメンターに移し、同じ培養条件で培養を続
けた。6時間後にN−AMDHの活性は最高に達した。
実施例2 フラボバクテリウムsp.No.141−8 をN−AM 0.5%、
ポリペプトン0.8 %、肉エキス0.1 %、酵母エキス0.2
%、燐酸水素一カリウム0.1 %を含有した種培地(pH
6.8)50mlに実施例1と同様に植菌し30℃で24時間振盪
した。
これを同じ培地2 が入ったミニジャーファーメンター
に植え、30℃、40時間通気(2/min )攪拌(400 rp
m )に培養した。N−AMDHは菌株に蓄積されてい
た。
実施例3 実施例1と同様にして得た1.7 kgの生菌体に0.02 Mト
リス−塩酸緩衝液pH8.0 (以下これを標準緩衝液と呼
ぶ)10を加え、更に0.5 %トリトンX−100 、EDT
A2 mMになる様に各々加えた。低温室で1晩攪拌を行
ない均一な懸濁液を得た。これをダイノミル(スウェー
デン、シンマルエンタープライズ社 製)によって破砕
(3000 rpm)した。8000 rpmで20分間遠心分離すること
によって上澄7.3 を得た。
これに湿潤状態のDEAE−セルロース1.4 kgを投入
し、pH8.0 に調整した後30分間攪拌を行ない該酵素を
吸着させた。ブフナー漏斗に移して濾過した後、標準緩
衝液4 で洗浄し、更に0.3Mの食塩を含有した標準緩
衝液5 で洗浄してこの部分を集め、これをホローファ
イバー限外濾過装置(旭化成工業株式会社 製)によっ
て1 まで濃縮した。
これに125 gの硫安を加え、溶かしてよく攪拌し、2時
間放置した後9000 rpmで20分間遠心分離して上澄850 ml
を得た。更に硫安166 gを加えよく溶かして1晩低温室
に放置した。
生じた沈殿を12000 rpmで20分間遠心分離して集め、標
準緩衝液850 mlに溶かした。これに硫安35gを加えて溶
かし、あらかじめ硫安4 %を含有した標準緩衝液に平衡
化したフェニルセファロースCL−4B(スウェーデ
ン、ファルマシア社製)のカラム(直径5 cm×高さ34c
m)に通して酵素を吸着させた。これをエチレングリコ
ールの濃度勾配(0→30%)と硫安の逆濃度勾配(4 →
0%)をもった標準緩衝液10で溶出した。
これを限外濾過装置で濃縮し、0.1 M食塩を含有した標
準緩衝液に対して透析した。これをあらかじめ0.1 M食
塩含有標準緩衝液で平衡化したDEAE−セファデック
スA−50のカラム(直径5 cm×高さ52cm)に通して吸着
させ、0.1 Mから0.28 Mの食塩濃度勾配をもった標準
緩衝液10で溶出した。
活性部を限外濾過装置で濃縮した後、0.01 Mリン酸カ
リウム緩衝液pH 6.5に対して透析した。これをあらか
じめ0.01 Mリン酸カリウム緩衝液pH6.0 に平衡化し
た5′−AMP−セファロースCL−4B(スウェーデ
ン、ファルマシア社製)のカラム(直径4 cm×高さ16c
m)に通して吸着させ、0.01 Mリン酸緩衝液pH 6.0、
4 と0.5 M食塩を含有した0.01 Mリン酸緩衝液pH
8.0 、4 を用いた食塩濃度勾配とpH勾配をもった緩
衝液で溶出した。
活性部をpH8.0 に調整した後、限外濾過装置、更にコ
ロジオンバック濃縮装置で1 mlまで濃縮し、0.1 M食塩
を含有した標準緩衝液に対して透析した。これを0.1 M
食塩を含有した標準緩衝液で平衡化したセファデックス
G−200 のカラム(直径2.5 cm×高さ95cm)によってゲ
ル濾過を行なった。
活性部を集め濃縮して精製N−AMDH220 単位を得
た。これは第5図に示す通りディスク電気泳動によっ
て、ほとんど単一バンドを示す酵素標品であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本酵素の至適pHを示すグラフであり、第2図
は安定pHを示すグラフである。第3図は本酵素の作用
適温の範囲を示すグラフであり、第4図は本酵素の熱安
定性を示すグラフである。第5図は電気泳動によるバン
ドを示す図である。なお、第1図及び第2図における使
用緩衝液はそれぞれリン酸カリウム緩衝液(○−○)、
トリス−塩酸緩衝液(△−△)及びグリシン−カセイソ
ーダ緩衝液(●−●)である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(1)〜(3)の理化学的性質を有するN−
    アセチルマンノサミン脱水素酵素 (1)作用及び基質特異性 N−アセチルマンノサミンから水素を奪ってN−アセチ
    ルマンノサミノラクトンにすると共に、補酵素 NAD を
    NADH に還元する。 他のヘキソースまたはN−アセチルヘキソサミンに対し
    ては、ほとんどもしくは全く作用しない。 (2)至適 pH 及び安定 pH 範囲 トリス−塩酸緩衝液をもちいた場合、至適 pH は8.0〜
    9.0であり、安定 pH 範囲は8.5〜9.5である。 (3)分子量 0.05Mトリスー塩酸緩衝液(0.1 M NaCl 含有)を用い
    てセファデックスG−200によるゲル濾過法により測定
    した値は約11万〜12万である。
JP28784386A 1986-12-04 1986-12-04 N―アセチルマンノサミン脱水素酵素 Expired - Lifetime JPH0640821B2 (ja)

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DE3744830A DE3744830C2 (ja) 1986-12-04 1987-12-04
DE19873741198 DE3741198A1 (de) 1986-12-04 1987-12-04 N-acetylmannosamindehydrogenase, verfahren zu deren herstellung, verfahren zur quantitativen analyse von n-acetylmannosamin oder sialylsaeure und gebinde fuer die quantitative analyse
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