JPH0640740A - 陰極線管前面板用ガラス - Google Patents

陰極線管前面板用ガラス

Info

Publication number
JPH0640740A
JPH0640740A JP4026873A JP2687392A JPH0640740A JP H0640740 A JPH0640740 A JP H0640740A JP 4026873 A JP4026873 A JP 4026873A JP 2687392 A JP2687392 A JP 2687392A JP H0640740 A JPH0640740 A JP H0640740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
sro
bao
zno
cathode ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4026873A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0733260B2 (ja
Inventor
Heather Boek
ボーク ヘザー
George B Hares
ビゲロウ ヘアーズ ジョージ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JPH0640740A publication Critical patent/JPH0640740A/ja
Publication of JPH0733260B2 publication Critical patent/JPH0733260B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C4/00Compositions for glass with special properties
    • C03C4/08Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths
    • C03C4/087Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths for X-rays absorbing glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/095Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing rare earths

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーテレビ受像管用の陰極線管前面板の製
造に適したガラスおよびそのガラスを用いた陰極線管前
面板を提供する。 【構成】 60〜65%のSiO2 , 8〜12%のSrO , 0〜3 %のAl2 3 , 8〜12%のBaO , 6.5〜8 %のNa2 O , 16〜21%のBaO+SrO, 6.5〜10%のK2 O , 1〜8 %のZnO , 0〜3 %のCaO+MgO, 0.1〜1 %のCeO2 , 0.1〜1 %のSb2 3 および0.1〜1 %のTiO2 から実質的になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管の前面板、特
にカラーテレビ受像管の前面板に使用するガラスの組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像管に使用する種類の陰極線管
用の前面板は、陰極線管の製法に必要とされる物理的特
性を示す透明ガラスから製造される。また、そのガラス
は高度のX線放射吸収特性を示し、そこに衝突する高速
電子およびX線放射に対する露出により引き起こされる
変色(この業界では「褐変」と呼ぶ)に対する耐性を備
えていなければならない。
【0003】テレビ受像管の製造者により陽極に印加さ
れる電圧が増加するにつれてX線放射吸収への関心が高
まっている。陽極の電圧が高くなるにつれて、陰極から
発生する電子線がさらに加速される。この電子線がアル
ミニウムフィルム、蛍光体スクリーンおよびX線放射管
の前面板に衝突し、浸透する。そこで当然、印加される
電圧が高いほど、前面板ガラスによりX線を吸収する必
要性が高くなる。そのため、以前には波長0.6 オングス
トロームで26cm-1のX線吸収係数を有するガラスで十分
であると考えられていたが、現在では0.6 オングストロ
ームにおける吸収係数は少なくとも28cm-1に引き上げる
べきであるとされている。
【0004】近年では、市販のテレビ受像管における陽
極電圧は益々高くなる傾向にある。事実、現在40KV以上
の電圧を使用する受像管もある。電圧の増加と共に、X
線放射範囲の短波長端が低下する。例えば、30KV用の短
波長端は0.41オングストロームであり、40KV用のそれは
0.31オングストロームである。したがって、現在では、
0.6 オングストロームで28cm-1の最小直線吸収係数
(μ)の工業的標準を維持しながら、0.3 オングストロ
ームで吸収をできるだけ高くすることが望ましい。0.3
オングストロームで少なくとも8.5 cm-1の直線吸収係数
が望ましい。
【0005】X線放射吸収に酸化鉛を使用することはこ
の業界では良く知られているが、ガラス中に酸化鉛が存
在すると、電子の衝突により永久的に「褐変」すること
がある。デ・ギアーらは米国特許第2,477,329 号で、電
子の衝突によるガラスの褐変は、容易に還元される酸化
物、特に酸化鉛の存在をガラス組成物からなくすことに
より、実質的に避けられることを記載している。また、
この特許は、ガラス組成物中にCeO2 を含むことによ
り、X線放射によるそのようなガラスの変色を少なくで
きることを示している。
【0006】米国特許第3,464,932 号(コネリーら)
は、高いX線放射吸収係数を示すガラスを得る別の手段
を開示している。この特許は、ガラスが示す最終値は、
そのガラス組成物の個々の成分の質量吸収係数の組合わ
せにより決定されることを記載している。したがって、
望ましい高X線放射吸収係数を示すガラスを確保するに
は、質量吸収係数の高い成分を使用することが必要であ
る。この特許は特に、問題とする0.35〜0.77の範囲の波
長でX線放射を吸収するための、SrOおよびBaOの
相対的な利点を開示している。
【0007】しかし、上記のように、X線放射吸収特性
を与え、X線放射および高速電子の衝突による変色に対
する耐性を与えることに加えて、前面板ガラスは、広範
囲な物理特性をも満足していなければならない。つま
り、第一に、ガラスは97〜100x10-7/℃の熱線膨脹係数
(25〜300 ℃)を示さなければならない。第二に、ガラ
スは約500 ℃以上のアニール点、および約455 ℃以上の
ひずみ点を有していなければならない。第三に、ガラス
は250 ℃で9を超え、350 ℃で7を超える電気抵抗(log
R) を示さなければならない。第四に、ガラスは液相線
温度で少なくとも100,000 ポアズ(10,000 Pa.s) の粘度
を示さなければならない。
【0008】近年、ガラス製造者は、環境汚染を助長す
る材料の使用に対して益々強まる規制に直面している。
例えば、ガラスの溶融能力を改良するために、フッ化物
含有材料を使用して融剤を追加することが多い。また、
溶融工程でガラス中に生じる気泡を無くすために、ヒ素
が以前から使用されている。残念ながら、バッチ材料の
溶融工程におけるフッ素およびヒ素の気化は大気汚染問
題を引き起こす。そのため、ガラスメーカーは、ヒ素お
よびフッ化物を含有する物質をバッチ材料として使用し
なくなっている。
【0009】鉛、ヒ素およびフッ化物を全く含まない、
テレビ受像管の前面板を製造するためのガラス組成物が
市販されている。X線放射吸収の必要水準を維持するた
めに、これらのガラス組成物には、鉛の代わりにジルコ
ニアが一般的に使用されている。
【0010】残念ながら、これらのジルコニア含有ガラ
スは溶融がはるかに困難であることが分かっている。酸
化鉛およびフッ化物の除去により、溶融速度が遅くな
る。酸化ヒ素を除去すると清澄速度が低下し、したがっ
てガラスから気体状混入物を除去するのにより長い時間
が必要になる。また、ジルコン(ジルコニアのバッチ材
料供給源)の溶解も遅い。このために融解していないバ
ッチ材料が生じると共に、ガラス中の気体状の混入物の
数も増加する。
【0011】その結果、高品質ガラスを得るには、ガラ
スの溶融温度を高くするか、またはガラスを溶融温度に
保持する時間を長くする必要がある。そのどちらも、あ
る一定の時間内に製造できるガラスの量を低下させる。
無論、その両方とも、ガラスの製造原価全体の増加につ
ながる。
【0012】上記のギアーおよびコネリーらの特許に加
えて、陰極線管用前面板の製造に特に適したガラスを開
示する多くの特許が存在する。
【0013】これらの特許の中には、米国特許第3,805,
107 号(ボイド)、4,734,388 号(キャメロンら)およ
び4,830,990 号(コネリー)、特開昭53-113813 号およ
びヨーロッパ公開0,131,399 B1がある。これらの特許お
よび公開は、公知のガラス成分であるフッ素およびヒ
素、鉛およびマグネシウムの酸化物の一つ以上の除去を
様々に開示している。これらのガラスは、これらの物質
の代わりにZrO2 および/またはLi2 Oを含むこと
ができるが、本発明に係わるガラスはそのどちらも含ん
でいない。
【0014】米国特許第4,277,286 号(ボイドら)は、
直線X線吸収用のバリウム、ストロンチウム、亜鉛およ
びジルコニウム酸化物の組合わせを含み、ZnO含有量
が5〜12% であるガラスを開示している。しかし、上記
のコネリーの特許(-990)は、ZnOは褐変を起こすので
排除する必要があることを開示している。
【0015】また、米国特許第4,015,966 号(ウィーバ
ー)および4,337,410 号(ファン・デア・ギアーら)も
ある程度関連している。前者は浮揚製法によりX線ガラ
スを製造する際に、鉛およびヒ素の酸化物および他の容
易に還元される酸化物を避けることを開示している。後
者はFを排除しているが、ZrO2 を含むことを開示し
ており、ZnOに関する記載はない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基本的な目的
は、カラーテレビ受像管用陰極線管前面板の製造に特に
有用な特性を有する種類のガラスを提供することであ
る。
【0017】別の目的は、0.6 オングストロームで少な
くとも28cm-1、0.3 オングストロームで少なくとも8.5
cm-1の直線X線吸収係数を有し、高速電子入射による
「褐変」に抵抗を有するガラスを提供することである。
【0018】もう一つの目的は、容易に融解し、実質的
に混入物を含まないガラスを高生産量で製造できるガラ
スを提供することである。
【0019】さらに別の目的は、液相線温度で少なくと
も100,000 ポアズ(10,000 Pa.s) の粘度を有するガラス
を提供することである。上記の物理特性上の必要条件を
満足するガラスでは、そのガラスの粘度が100,000 ポア
ズである時にその温度は少なくとも875 ℃である。
【0020】本発明の特別な目的は、ガラス組成物中に
フッ化物、鉛の酸化物、ヒ素およびジルコニアを含ま
ず、Al2 3 、CaOおよびMgOを最小限に抑えた
種類のガラスを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】これらの、および他の目
的は、本発明に係わる、実質的にフッ素、ヒ素、ジルコ
ニウムおよび鉛の酸化物を含まず、0.6 オングストロー
ムの波長で少なくとも28cm-1、0.3 オングストロームで
少なくとも8.5 cm-1の直線X線吸収係数を示し、高速電
子線にさらした時に実質的に変色せず、液相線温度で少
なくとも100,000 ポアズ(10,000 Pa.s) の粘度を有し、
容易に融解し、熱膨脹係数(25〜300 ℃)が97〜100x10
-7の範囲内であり、アニール点が約500 ℃以上であり、
ひずみ点が約455 ℃以上であり、電気抵抗(log R) が25
0 ℃で9を超えており、350 ℃で7を超えており、ガラ
スバッチ材料の酸化物基準の重量%で表して、 60〜65%のSiO2 , 8〜12%のSrO , 0〜3 %のAl2 3 , 8〜12%のBaO , 6.5〜10%のK2 O , 16〜21%のBaO+SrO, 6.5〜8 %のNa2 O , 0〜3 %のCaO+MgO, 1〜8 %のZnO , 0.1〜1 %のTiO2 および 0.1〜1 %のCeO2 から実質的になる属のガラスにより達成される。
【0022】所望により、組成物は少量の公知の、Co
3 4 および/またはNiOのような前面板ガラス着色
剤、およびSb2 3 のような清澄剤を含むことができ
る。
【0023】本発明はさらに、本発明に係わるガラスか
ら形成された陰極線管前面板も含む。
【0024】本発明の第一の特徴は、組成の範囲が狭い
こと、およびそれらの範囲内で得られる特殊な物理的特
性により限定されるガラスの属である。本発明に係わる
ガラス種類の定義は、広範囲なガラス組成物研究の頂点
を代表している。本発明は、その研究によって示され
た、ガラス成分と特性との間の驚くべき関係に基づいて
いる。
【0025】我々が発見し、本発明の基礎を形成するそ
の関係は、以下のようにまとめることができる。
【0026】1.本発明に係わる組成物種のガラスにジ
ルコニア(ZrO2 )が存在すると、ガラスの商業的製
造における溶融がはるかに困難になり、溶融速度が大き
く制限される。
【0027】2.酸化亜鉛(ZnO)は、バリア(Ba
O)およびストロンチア(SrO)と共に使用し、ガラ
スの溶融を損なわずに、すなわち、実質的に混在物を含
まないガラスの処理量を減少させることなく、望ましい
X線吸収水準を与えることができる。混在物とは、明ら
かに目で見ることができ、画像伝達を妨害する固体粒
子、細いすじ、および気体状の混入物(ぬかあわ、また
は気泡)である。
【0028】3.一般的に、少なくとも1%の酸化亜鉛
(ZnO)が、ガラスの液相における粘度を100,000 ポ
アズ以上にするのに必要である。
【0029】4.特定のBaO:SrO比を有するガラ
スは除いて、ガラス中にアルミナ(Al2 3 )が存在
すると、ガラスの内部液相線温度に良い影響をほとんど
与えないので、BaOおよびSrO含有量に応じて、2
%まで低くても有害であることがある。
【0030】5.本発明に係わるガラスにおける、Ba
OおよびSrOの存在、並びにそれらの組合わせ含有量
は特に高電圧におけるX線放射吸収目的にとって非常に
重要である。
【0031】先行技術の部分で述べたように、陰極線管
前面板ガラスにおけるX線放射吸収体として、PbOを
SrO、BaOおよびZrO2 の組合わせにより置き換
えることが提案されている。これによって、鉛の存在に
よる変色を避けながら、必要なX線吸収水準が得られ
る。しかし、ジルコニアの使用は、商業的な溶融装置に
おける実質的に混在物を含まないガラスの処理量をひど
く制限するので、非常に有害であることも立証されてい
る。ZrO2 の存在により溶融速度が遅くなるだけでな
く、ジルコン(ZrO2 の供給源)の溶解も遅くなる。
そのためにガラス中に融解していないバッチ材料粒子並
びに気体状混在物が生じる。ヒ素を除去することによ
り、清澄速度が低下し、それによってガラスから気体状
の混在物を除くのに必要な時間が増加する。その結果、
良質のガラスを得るには、溶融装置あたりのガラス生産
量を低下させるか、あるいは溶融装置の大きくする必要
があった。したがって、本発明の特徴は酸化鉛、ジルコ
ニアおよび酸化ヒ素を避けることである。
【0032】本発明に係わるガラスの別の特徴は、組成
物中に少なくとも1%のZnOを含むことである。これ
は、本発明に係わるガラスに液相で100,000 ポアズの粘
度を得るのに必要である。さらに、米国特許第4,277,28
6 号(ボイドら)に開示されているように、ZnOは効
果的なX線放射吸収体である。ボイドらによりZnOの
使用が提案された後は、そのような使用は奨励されてい
ない。米国特許第4,376,829 号および4,390,637 号はZ
nOがガラスの溶融を妨害するので、少なくとも3%を
超える量は避けるべきであることを示唆している。ま
た、米国特許第4,830,990 号(コネリー)は、褐変を確
実に避けるためには、ボイドらのガラスからZnOを除
去する必要があることを警告している。
【0033】さて、非常に驚くべきことに、ZnOは、
内部液相を低くするのに使用できるだけではなく、本発
明に係わるBaOおよびSrO含有量の高い組成物の溶
融を実際に改善することが分かった。これによって、本
質的に混在物を含まないガラスの望ましい高い処理量を
達成し、他の必要な特性を維持しながら、これまで使用
されてきたフッ化物およびヒ素を本発明に係わる組成物
から除外することができる。
【0034】また、電子褐変の量を測定することによ
り、本発明に係わる、2.5%ZnOを含むガラスの褐変
は、鉛も酸化亜鉛も含まない市販の組成物より少ないこ
とも驚くべきことである。
【0035】酸化亜鉛は、特に炭酸バリウムやストロン
チウムと比べて、比較的高価な原料である。そこで、純
経済学的な観点から、ZnO含有量を少なくし、X線吸
収のためのBaOおよびSrOへの依存性を最大限にす
るのが望ましい。
【0036】そのために、本発明に係わるガラス中のB
aO:SrO比、並びにそれらの総含有量を適切に調整
することにより、これらの酸化物を指定範囲内で使用
し、それによって、ZnOの量を最小限に抑えて上記の
特性を得ることができる。特に、他の酸化物に対して、
BaOまたはSrOが著しく過剰になるのは好ましくな
いことが分かった。
【0037】したがって、本発明に係わるガラスは、そ
れぞれ8〜12%のBaOおよびSrO、および16〜21%
のBaO+SrOの組合わせ含有量を必要とする。この
バランスは、前に説明したような0.3 オングストローム
および0.6 オングストロームの両方における必要なX線
放射吸収性を得るために必要であることが分かった。こ
のバランスの必要性は、添付の図面により良く分かる。
この図面は、0.1 〜1.0 オングストロームの波長におけ
るBaOおよびSrOの質量吸収係数、並びに各酸化物
に対する吸収端をグラフで示している。横軸にX線放射
波長をオングストロームで、縦軸に質量吸収係数をプロ
ットしてある。破線はBaOに対する係数を、実線はS
rOに対する係数を表す。
【0038】各元素に対して、質量吸収係数がわずかな
波長増加に対して著しく低下する、特徴的な波長が幾つ
かある。この波長は、その元素に対する臨界吸収波長、
または吸収端と呼ばれる。これらの吸収端は、その元素
の特徴的なX線放出線に関連している。吸収端の波長
は、その端に関連する特性線を励起するのに必要な最小
量子に相当する。
【0039】特徴的な放出線はその原子内の電子エネル
ギー伝達に関連する。スペクトルはK、L、M、Nおよ
びOの文字で規定される。Kエネルギー水準が最も活発
である。ストロンチウムに対するK吸収端は0.77オング
ストロームにあり、バリウムに対するK吸収端は0.33オ
ングストロームにある。その結果、これらの2つの波長
間でストロンチアの質量吸収係数はバリアよりも大き
い。
【0040】しかし、0.33オングストローム未満、した
がって0.30オングストロームでは状況は逆転する。ここ
で、BaOはより強力な吸収体になる。したがって、0.
3 オングストローム波長および0.6 オングストローム波
長の両方における望ましい吸収水準を達成するには、B
aOおよびSrOの水準を釣合わせる必要がある。
【0041】ガラス技術において、ケイ酸塩ガラス組成
物においてシリカの一部をアルミナで置き換えることに
よりそのガラスの液相温度が下がることは従来からの知
恵であった。それにしたがって、多くのガラスがこの目
的のためにその組成物中に2%以上のアルミナを有す
る。この実践は1948年の出版物、ジャーナル オブ ア
メリカン セラミッ ク ソサエティー31、1-8(1948) に
報告された発見により支持されている。Na2 O−Sr
O−Al2 3 −SiO2 ガラスに関するこの発表は、
SiO2 をAl2 3 で少なくとも4重量%まで置き換
えることにより、液相温度が連続的に低下することを報
告している。
【0042】この発表および以前からの実践に反して、
我々の研究は、1:1に近い特定のBaO:SrO比を
除いて、アルミナの添加は、液相温度の低下にはほとん
ど影響しないことを示している。その上、シリカを2重
量%程度アルミナで置き換えることは、BaO:SrO
比に応じて、液相温度に非常に有害な影響を及ぼすこと
がある。
【0043】リチア(Li2 O)は溶融を促進するが、
ガラスのアニール点およびひずみ点を下げる傾向があ
る。本発明に係わるガラスには、リチアは使用しない方
が好ましい。
【0044】本発明に係わるガラスでライム(CaO)
および/またはマグネシア(MgO)を置き換えると、
ガラスのひずみ点を高くする傾向がある。しかし、その
ような置き換えにより液相温度も上昇し、そのため失透
の危険性も増加する。したがって、本発明に係わるガラ
スでは、約3%のCaOおよび/またはMgOの最高値
を限定している。
【0045】まとめると、本発明に係わるガラス属は重
量%で表して下記の酸化物範囲により規定される。
【0046】 60〜65%のSiO2 , 8〜12%のSrO , 0〜3 %のAl2 3 , 8〜12%のBaO , 6.5〜8 %のNa2 O , 16〜21%のBaO+SrO, 6.5〜10%のK2 O , 0〜3 %のCaO+MgO, 1〜8 %のZnO , 0.1〜1 %のCeO2 , 0.1〜1 %のSb2 3 および0.1〜1 %のTiO2 Sr、BaおよびZnの酸化物により、必要な直線X線
放射吸収係数が得られ、PbOを排除することができ
る。液相温度で少なくとも100,000 ポアズの粘度を維持
するには、さらにZnOが必要である。SrおよびBa
の酸化物は、高価なZnOの添加を最少に抑え、かつ十
分なX線吸収性および低液相を得るために使用する。
【0047】所望により使用するアルミナは、液相に対
するその有害な影響のために、少量なら存在することが
できる。アルカリのNa2 OおよびK2 Oはそれらの通
常の機能で、酸化物を溶解し、溶融を促進し、電気抵抗
を調整するのに役立つ。これらのアルカリは、酸化亜鉛
と連携して溶融を促進し、リチア(Li2 O)およびフ
ッ化物を除外することができる。
【0048】セリア(CeO2 )は、X線放射による
「褐変」を防ぐという公知の目的で存在する。チタニア
(TiO2 )は、紫外線源によるソラリゼーションを防
止するために存在する。少量のガラス着色剤、酸化コバ
ルト(Co3 4 )、酸化ニッケル(NiO)、および
/または酸化クロム(Cr2 3 )を公知の方法で加
え、中性の灰色色調を与えることができる。最後に、本
発明に係わるガラスでは、酸化ヒ素に代わる清澄剤とし
て酸化アンチモン(Sb2 3 )を使用する。
【0049】鉛、フッ素、ジルコニウムおよび/または
ヒ素を含む材料は、バッチ材料成分としては完全に避け
るのが好ましい。しかし、廃棄物の埋め立て問題を少な
くするために、カレット源として回収管の再使用が真剣
に考えられている。したがって、我々は、異質なカレッ
ト、すなわち本発明に係わるガラス以外の供給源から
の、したがって好ましくないとして記載した材料を含む
カレットを使用する必要性を見越している。そこで、そ
のような材料の使用は避けるのが好ましいが、これらの
材料の一つ以上をを不純物として、0.5 %程度までの量
で許容する必要性が予想される。
【0050】
【実施例】表1は、本発明のパラメータを示す、酸化物
基準で重量部で表した幾つかのガラス組成物を示す。個
々の成分の合計は100 または100 に非常に近いので、す
べての実際的な目的に関して、これらの値は重量%を表
すと考えることができる。実際のバッチ原料は、酸化物
でも、一緒に溶融した時に望ましい酸化物に適切な比率
で転換する他の化合物でも含むことができる。
【0051】バッチ成分を強く混合し、均質な溶融物を
確保し易くする。次いでバッチ材料を白金るつぼ内に入
れ、それらのるつぼを約1500℃で運転している炉中に入
れた。時々攪拌しながら約4時間溶融させた後、溶融物
を鋼製の鋳型に流し込み、寸法が約4"x10"x1" のガラス
スラブを形成した。これらのスラブを直ちに約525 ℃の
アニール装置内に移した。
【0052】上記は実験室内の操作を説明しているが、
無論、表Iに示す組成物は従来の商業的溶融装置および
ガラス形成技術を使用してはるかに大きな量で溶融し、
形成することができる。清澄剤としてSb2 3 をバッ
チ材料に加えた。また、公知の着色剤目的で、0.002%程
度の酸化コバルトおよび0.014%程度の酸化ニッケルを加
えた。
【0053】アニールしたスラブから試験片を切り取
り、ガラス業界で一般的な技術により、これらの試験片
に対して電気的および物理的特性を測定した。このよう
にして得たデータも表Iに示す。軟化点(soft)、アニー
ル点(ann) 、およびひずみ点(str) を℃で示し、25〜30
0 ℃にわたる熱線膨脹係数(Exp) を10-7/℃で、密度(D
ens.) をgms/ccで、350 ℃および250 ℃で測定した電気
抵抗をlog R 250 およびlog R 350 でそれぞれ示す。0.
3 および0.6 オングストロームにおける計算した直線X
線放射吸収係数(μ)をcm-1で示す。内部液相温度(Li
q) を℃で表す。適当な粘度−温度プロットから得た内
部液相における近似粘度(Visc.) をポアズ(P) およびパ
スカル−秒(Pa.s)の両方で表す。
【0054】
【表1】 1 2 3 4 5 6 SiO2 61.9 61.2 59.9 60.9 63.4 61.7 Al2 3 1.0 1.0 2.0 2.0 0.5 1.0 K2 O 7.0 7.0 7.0 7.0 6.9 7.0 Na2 O 7.6 7.6 7.6 7.6 7.3 7.5 SrO 9.7 9.2 8.7 9.7 10.2 9.2 BaO 9.5 10.5 11.5 9.5 9.15 10.5 ZnO 2.0 2.2 2.0 2.0 1.25 1.75 CaO 0 0 0.2 0.2 0 0 CeO2 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 TiO2 0.5 0.5 0.5 0.4 0.5 0.5 Sb2 3 0.4 0.4 0.4 0.5 0.4 0.4 Co3 4 0.0018 0.0018 0.0018 0.0018 0.0018 0.0018 NiO 0.0137 0.0137 0.0137 0.0137 0.0137 0.0137 Soft 682 683 688 691 687 683 Ann 501 500 504 507 501 498 Str 457 457 460 463 458 456 Exp 98.5 99.1 99.1 98.7 97.3 99.9 Dens 2.781 2.805 2.812 2.787 2.755 2.792 μ(0.3) 9.3 10.2 10.4 9.3 10.1 9.8 μ(0.6) 29.8 30.1 30.0 29.9 29.6 29.7 Log R (250℃) 9.3 9.2 Log R (350℃) 7.5 7.4 Liq 825 835 885 855 865 855 Visc (P) 300000 250000 100000 150000 160000 140000 VISC (Pa.s) 30000 25000 10000 15000 16000 14000 7 8 9 10 11 12 SiO2 62.3 61.4 62.2 63.0 63.4 62.5 Al2 3 1.0 1.0 0.1 0.1 0.1 1.0 K2 O 6.9 6.85 6.85 7.0 7.0 7.0 Na2 O 7.35 7.5 7.45 7.6 7.7 7.7 SrO 9.7 8.7 8.7 9.7 10.2 10.2 BaO 10.15 10.9 10.9 8.9 7.9 7.9 ZnO 1.25 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 CaO 0 0 0 0 0 0 CeO2 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 TiO2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 Sb2 3 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 Co3 4 0.0018 0.0018 0.0018 0.0018 0.0018 0.0018 NiO 0.0137 0.0137 0.0137 0.0137 0.0137 0.0137 Soft 694 691 687 690 688 693 Ann 512 508 506 506 504 510 Str 470 471 466 465 466 471 Exp 97.7 99.1 99.6 98.6 98.7 99.1 Dens 2.777 2.807 2.797 2.770 2.768 2.770 μ(0.3) 9.3 10.1 10.0 9.0 8.6 8.6 μ(0.6) 29.9 29.3 29.2 29.1 29.2 29.2 Log R (250) 9.2 9.2 9.2 9.1 9.1 9.0 Log R (350) 7.4 7.4 7.4 7.3 7.3 7.3 Liq 855 835 845 835 790 830 Visc (P) 180000 300000 200000 300000 800000 350000 VISC (Pa.s) 18000 30000 20000 30000 80000 35000 13 14 15 16 17 18 SiO2 63.5 61.4 63.4 58.6 61.45 60.75 Al2 3 0.1 0.1 1.0 0.1 1.0 1.0 K2 O 7.0 6.8 7.3 6.7 8.0 8.0 Na2 O 7.3 7.3 8.0 7.3 6.9 6.6 SrO 10.7 5.8 11.7 8.0 9.45 9.45 BaO 9.4 14.9 4.9 8.0 9.4 9.4 ZnO 0 2.5 2.5 5.0 2.5 2.5 CaO 0 0 0 5.0 0 1.0 CeO2 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4 TiO2 0.5 0.4 0.5 0.5 0.5 0.5 Sb2 3 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 Co3 4 0.0018 0.0018 0.0018 0.0018 0.00185 0.00185 NiO 0.0137 0.0137 0.0137 0.0137 0.01357 0.01357 Soft 692 678 692 707 689 695 Ann 506 499 508 531 501 513 Str 468 461 471 493 459 469 Exp 99.7 100.2 99.0 99.4 99.7 98.2 Dens 2.770 2.828 2.732 2.856 2.787 2.798 μ(0.3) 9.3 12.1 7.1 8.5 9.4 9.4 μ(0.6) 28.9 27.9 29.1 29.7 29.5 29.8 Log R (250) 9.3 9.3 8.8 9.8 - - Log R (350) 7.5 7.4 7.1 7.9 - - Liq 930 955 830 895 865 875 Visc (P) 30000 13000 350000 60000 160000 140000 VISC (Pa.s) 3000 1300 35000 6000 16000 14000 実施例17は本発明の、現在好ましい実施例を示す。
【0055】実施例13〜16のそれぞれの少なくとも
一つの成分はその成分の規定範囲の外にある。同様に、
少なくとも一つの特性も予め決定した限界値の外にあ
る。したがって、実施例13〜16は比較例である。実
施例13はZnOを省略した場合の、液相における粘度
に対する影響を示し、実施例14は、BaO含有量が高
すぎると液相における粘度に悪影響を及ぼすことを示
す。実施例15は、BaO含有量が低すぎると、0.3 オ
ングストロームにおける直線吸収係数が低過ぎることを
示す。実施例16は、CaOが多過ぎると、液相におけ
る粘度に悪影響を及ぼすことを示す。
【0056】しかし、実施例17および18を比較する
と、液相における粘度を許容限界を越えて下げることな
く、少量のCaOを組成物に含むことができることが分
かる。
【0057】本発明に係わるガラスの好ましい溶融特性
を立証するために、5種類のガラスについて比較溶融速
度を実験的に求めた。2種類のガラスは、陰極線管前面
板の製造に使用されている、または使用されてきた市販
のガラスである。他の3種類は、本発明に係わるガラス
種である。それらのガラス組成物を以下に示す。実施例
AおよびBが市販のガラスであり、実施例C、Dおよび
Eが本発明に係わるガラス種である。それぞれの場合、
ガラスバッチ材料は標準的な市販材料から調製した。各
バッチ材料をボールミルにかけ、微細で均質なバッチ材
料にした。次いで約500 g のバッチ材料を白金るつぼに
入れ、4個のるつぼを一組として(各ガラスバッチ材料
の一つ)電気的に加熱した炉の中に入れ、融解させた。
【0058】融解技術は古典的な等温技術であった。3
種類の温度(1350 、1400および1450℃)のそれぞれ、お
よび3種類の時間のそれぞれで4溶融物の組を調製し
た。1350℃および1400℃における時間は40、60および80
分間であったのに対し、1450℃では20、30および40分間
であった。したがって、各ガラスについて合計9溶融
物、全体で45溶融物を調製した。これらの溶融物は、ぬ
かあわの数を測定して、ぬかあわ/in3 で比較した。
【0059】下記の表2および表3は、それぞれ、5種
類のガラスの計算組成、および各溶融物に対するぬかあ
わの計数値(ぬかあわ/in3 )を示す。溶融物は時間
(分)および温度(℃)で識別する。
【0060】
【表2】 A B C D E SiO2 62.5 59.9 61.8 61.2 61.8 Al2 3 2.2 2.0 1.1 0.1 1.1 Na2 O 7.2 8.0 7.7 7.9 7.3 K2 O 8.8 7.0 6.9 7.3 6.9 MgO 0.8 0.4 0 0 0 CaO 1.6 1.8 0 0 0 SrO 10.3 8.0 9.7 6.8 9.6 BaO 2.5 8.9 9.0 8.0 10.7 ZnO 0 0 2.5 7.5 1.25 PbO 2.4 0 0 0 0 CeO2 0.2 0.3 0.3 0.3 0.3 TiO2 0.5 0.4 0.5 0.5 0.5 ZrO2 0 2.6 0 0 0 As2 3 0.4 0 0 0 0 Sb2 3 0.5 0.5 0.5 0.4 0.5 F 0.3 0 0 0 0
【0061】
【表3】 立方インチあたりのぬかあわ 温度 1350℃ 1400℃ 1450℃ 時間 40 60 80 40 60 80 20 30 40 A >105 1412 59 140 13 <1 358 4 2 B >105 1867 712 127 180 25 437 103 13 C >105 1411 116 171 6 <1 47 13 <1 D 52 71 63 13 9 <1 2 4 1 E >105 - - 28 4 <1 <1 - - 本発明に係わるガラスの清澄速度、つまり溶融し易さの
尺度は一般的に、酸化鉛およびフッ素を含むガラスAに
匹敵することが容易に分かる。同様に、本発明に係わる
ガラスは、酸化鉛およびフッ素を含まず、X線放射吸収
をZrO2 +BaO+SrOで行うガラスBよりもはる
かに溶融し易いことが明らかである。
【0062】市販の亜鉛を含まないテレビ受像管用ガラ
ス試料Fおよび本発明に係わる組成物の一つである、2.
5 重量%のZnOを含むGの、電子による「褐変」につ
いて比較した。
【0063】定量的な測定を行うために、電子線をJEOL
スーパープローブ733 により発生させた。電子マイクロ
プローブを20kVおよび200nA に設定し、試料倍率540xで
電子線の焦点を合わせ、二次電子画像コレクターをゼロ
に設定し、走査発生器を徐々にラスタするように設定し
た(粗設定を3、水平および垂直の両方を9に設定し
た)。0.3 mm x 0.2 mm のフレーム区域を5回ラスタし
た。
【0064】上記のようにして試料に加えた線量は、露
光した区域内で目に見える、測定可能な暗色化を引き起
こすのに十二分な量であった。
【0065】ラスタ区域は小さいので、ニコン光学顕微
鏡を使用して、暗色化した区域が映し出された画像を満
たすだけの倍率でその区域を観察した。
【0066】電子衝突による光学密度を測定する前に、
試料は300 ℃で1時間熱的に焼きなまししてX線「褐
変」を漂白した。
【0067】ガラスの組成を以下に示す。
【0068】
【表4】 F G SiO2 59.3 61.5 Al2 3 2.3 2.0 Na2 O 8.1 6.2 K2 O 7.0 7.6 MgO 0.6 0 CaO 2.0 0 SrO 8.0 9.4 BaO 8.9 9.4 ZnO 0 2.5 TiO2 0.4 0.5 CeO2 0.4 0.4 ZrO2 2.4 0 Sb2 3 0.3 0.4 Co3 4 * 0.0018 NiO * 0.0137 *存在するが、分析していない。
【0069】これらの両試料の電子衝突による光学密度
(上で測定した)は0.13であり、2.5 重量%のZnOの
存在が電子「褐変」に影響しないことを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長0.1 〜1.0 オングストロームにおけるX線
放射に対する、BaOおよびSrOの質量吸収係数、並
びに各酸化物に対するK吸収限界を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョージ ビゲロウ ヘアーズ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14830 コーニング イースト フォース スト リート 31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にフッ素、および鉛、ヒ素および
    ジルコニウムの酸化物を含まず、0.6 オングストローム
    の波長で少なくとも28cm-1、0.3 オングストロームで少
    なくとも8.5 cm-1の直線X線吸収係数を示し、高速電子
    線にさらした時に実質的に「褐変」を起こさず、内部液
    相で少なくとも100,000 ポアズ(10,000 Pa.s) の粘度を
    有し、熱膨脹係数(25〜300 ℃)が97〜100x10-7の範囲
    内であり、アニール点が約500 ℃以上であり、ひずみ点
    が約455 ℃以上であり、log Rで表した電気抵抗が250
    ℃で9を超えており、350 ℃で7を超えており、酸化物
    基準の重量%で表して、 60〜65%のSiO2 , 8〜12%のSrO , 0〜3 %のAl2 3 , 8〜12%のBaO , 6.5〜8 %のNa2 O , 16〜21%のBaO+SrO, 6.5〜10%のK2 O , 1〜8 %のZnO , 0〜3 %のCaO+MgO, 0.1〜1 %のCeO2 , 0.1〜1 %のSb2 3 および0.1〜1 %のTiO2 から実質的になるガラス。
  2. 【請求項2】 前記ZnO含有量が2.5%以下であること
    を特徴とする請求項1記載のガラス。
  3. 【請求項3】 前記ガラスが約2%以下のAl2 3 を含
    むことを特徴とする請求項1記載のガラス。
  4. 【請求項4】 前記ガラスが約0.4%のCeO2 および0.
    5%のTiO2 を含むことを特徴とする請求項1記載のガ
    ラス。
  5. 【請求項5】 前記ガラスがさらに、Co3 4 、Cr
    2 3 およびNiOからなる群より選択された少なくと
    も一つの着色剤酸化物を含むことを特徴とする請求項1
    記載のガラス。
  6. 【請求項6】 実質的にフッ素、および鉛、ヒ素および
    ジルコニウムの酸化物を含まず、0.6 オングストローム
    の波長で少なくとも28cm-1、0.3 オングストロームで少
    なくとも8.5 cm-1の直線X線吸収係数を示し、高速電子
    線にさらした時に実質的に「褐変」を起こさず、内部液
    相で少なくとも100,000 ポアズ(10,000 Pa.s) の粘度を
    有し、熱膨脹係数(25〜300 ℃)が97〜100x10-7の範囲
    内であり、アニール点が約500 ℃以上であり、ひずみ点
    が約455 ℃以上であり、log Rで表した電気抵抗が250
    ℃で9を超えており、350 ℃で7を超えており、酸化物
    基準の重量%で表して、 60〜65%のSiO2 , 8〜12%のSrO , 0〜3 %のAl2 3 , 8〜12%のBaO , 6.5〜8 %のNa2 O , 16〜21%のBaO+SrO, 6.5〜10%のK2 O , 1〜8 %のZnO , 0〜3 %のCaO+MgO, 0.1〜1 %のCeO2 , 0.1〜1 %のSb2 3 および0.1〜1 %のTiO2 から実質的になるガラスから形成されていることを特徴
    とする陰極線管前面板。
  7. 【請求項7】 前記ガラスが2.5%以下のZnOを含むこ
    とを特徴とする請求項6記載の陰極線管前面板。
  8. 【請求項8】 前記ガラスが約2%以下のAl2 3 を含
    むことを特徴とする請求項6記載の陰極線管前面板。
  9. 【請求項9】 前記ガラスが約0.4%のCeO2 および約
    0.5%のTiO2 を含むことを特徴とする請求項6記載の
    陰極線管前面板。
  10. 【請求項10】 前記ガラスがCo3 4 、Cr2 3
    およびNiOからなる群より選択された少なくとも一つ
    の着色剤酸化物を含むことを特徴とする請求項6記載の
    陰極線管前面板。
JP4026873A 1991-02-13 1992-02-13 陰極線管前面板用ガラス Expired - Fee Related JPH0733260B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/654,529 US5108960A (en) 1991-02-13 1991-02-13 Glasses for cathode ray tube faceplates
US654529 2000-09-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0640740A true JPH0640740A (ja) 1994-02-15
JPH0733260B2 JPH0733260B2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=24625244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4026873A Expired - Fee Related JPH0733260B2 (ja) 1991-02-13 1992-02-13 陰極線管前面板用ガラス

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5108960A (ja)
EP (1) EP0499039B1 (ja)
JP (1) JPH0733260B2 (ja)
KR (1) KR950005765B1 (ja)
CN (1) CN1064464A (ja)
DE (1) DE69209689T2 (ja)
MX (1) MX9200410A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133778A (ja) * 1994-09-14 1996-05-28 Asahi Glass Co Ltd ガラス組成物及びプラズマディスプレー用基板
JP2002343276A (ja) * 2001-05-10 2002-11-29 Nippon Electric Glass Co Ltd 電界放射型ディスプレイ用ガラス基板
JP2012519131A (ja) * 2009-02-26 2012-08-23 コーニング インコーポレイテッド 乳白ガラスの成形方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5215944A (en) * 1991-07-29 1993-06-01 Ppg Industries, Inc. X-ray absorbing glass compositions
US5270269A (en) * 1992-06-08 1993-12-14 Corning Incorporated Lead-free fine crystal glassware
US5355051A (en) * 1992-12-21 1994-10-11 Zenith Electronics Corporation CRT bulb having a front panel with a higher CTE than its funnel
FR2713622B1 (fr) * 1993-12-10 1996-03-01 Corning Vitro Corp Verres ne contenant pas de plomb et présentant les caractéristiques du cristal.
KR100371040B1 (ko) * 1994-05-11 2003-04-08 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 박판형화상디스플레이장치
US5468692A (en) 1994-12-19 1995-11-21 Corning Incorporated Non-browning cathode ray tube glasses
US5908794A (en) * 1996-03-15 1999-06-01 Asahi Glass Company Ltd. Glass composition for a substrate
US6639346B2 (en) * 1997-12-17 2003-10-28 Samsung Display Devices Co., Ltd. CRT panel and a method for manufacturing the same
US6097144A (en) * 1998-10-28 2000-08-01 International Lead Zinc Research Organization, Inc. Cathode ray tubes having reduced glass browning properties
US6207603B1 (en) * 1999-02-05 2001-03-27 Corning Incorporated Solar cell cover glass
US6071839A (en) * 1999-08-26 2000-06-06 Corning Inc. Colorant glasses
KR100469389B1 (ko) * 2001-12-03 2005-02-02 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 상판구조
JP2004075495A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス
DE102005026695A1 (de) * 2005-06-09 2006-12-21 Schott Ag Leuchtvorrichtung mit einem Außenkolben, insbesondere Hochdruck-Entladungslampe
JP2007063064A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Ohara Inc ガラス
WO2022011273A1 (en) * 2020-07-09 2022-01-13 Placid0, Inc. Devices, systems, and methods to measure corneal topography
CN112979160A (zh) * 2021-03-03 2021-06-18 中国建筑材料科学研究总院有限公司 耐离子轰击玻璃组合物、微通道板皮料玻璃、微通道板及制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63215533A (ja) * 1987-02-27 1988-09-08 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス
JPH01103932A (ja) * 1987-10-15 1989-04-21 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス
JPH01103933A (ja) * 1987-10-15 1989-04-21 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス
JPH0431335A (ja) * 1990-05-24 1992-02-03 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4015966A (en) * 1976-06-01 1977-04-05 Owens-Illinois, Inc. Manufacture of X-ray absorbing glass composition by a float glass process
NL7906579A (nl) * 1979-09-03 1981-03-05 Philips Nv Glas, kathodestraalbuis voorzien van een scherm vervaardigd uit een dergelijk glas.
US4331770A (en) * 1980-04-21 1982-05-25 Corning Glass Works Low liquidus glasses for television tube faceplates
JPS575251A (en) * 1980-06-12 1982-01-12 Nippon Electric Glass Co Ltd Cathode ray tube glass
US4390637A (en) * 1980-09-10 1983-06-28 Nippon Electric Glass Company, Limited X-Ray absorbing glass for a color cathode ray tube having a controlled chromaticity value and a selective light absorption
US4734388A (en) * 1986-11-04 1988-03-29 Corning Glass Works Glass for cathode ray tube faceplates
US4830990A (en) * 1988-08-31 1989-05-16 Corning Glass Works Glass for projection cathode ray tube faceplate

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63215533A (ja) * 1987-02-27 1988-09-08 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス
JPH01103932A (ja) * 1987-10-15 1989-04-21 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス
JPH01103933A (ja) * 1987-10-15 1989-04-21 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス
JPH0431335A (ja) * 1990-05-24 1992-02-03 Nippon Electric Glass Co Ltd 陰極線管パネルガラス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133778A (ja) * 1994-09-14 1996-05-28 Asahi Glass Co Ltd ガラス組成物及びプラズマディスプレー用基板
JP2002343276A (ja) * 2001-05-10 2002-11-29 Nippon Electric Glass Co Ltd 電界放射型ディスプレイ用ガラス基板
JP2012519131A (ja) * 2009-02-26 2012-08-23 コーニング インコーポレイテッド 乳白ガラスの成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5108960A (en) 1992-04-28
KR920016364A (ko) 1992-09-24
EP0499039A1 (en) 1992-08-19
KR950005765B1 (ko) 1995-05-30
DE69209689D1 (de) 1996-05-15
DE69209689T2 (de) 1996-10-24
EP0499039B1 (en) 1996-04-10
JPH0733260B2 (ja) 1995-04-12
CN1064464A (zh) 1992-09-16
MX9200410A (es) 1992-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5108960A (en) Glasses for cathode ray tube faceplates
US4277286A (en) Lead-free glasses of high x-ray absorption for cathode ray tubes
US4337410A (en) Cathode-ray tube face-plate
EP0719740A1 (en) Colorless ophthalmic glasses
KR960010801B1 (ko) 음극선관의 표면판용 유리조성물
JPH07108787B2 (ja) 陰極線管フェースプレート用ガラス
JP3007653B2 (ja) 陰極線管パネルガラス
JP2525737B2 (ja) 陰極線管パネルガラス
US5215944A (en) X-ray absorbing glass compositions
US6956000B2 (en) Panel glass for cathode ray tube
EP0131399B1 (en) Glass for cathode ray tube faceplate
KR100515065B1 (ko) 음극선관용 패널유리
US20050209086A1 (en) Panel glass for cathode ray tube
JP2001302277A (ja) 陰極線管パネルガラス
US20030032543A1 (en) Method of producing CRT funnel glass suitable for glass recycling, and CRT funnel glass
US6822383B2 (en) CRT panel glass containing SrO and BaO
JP7409636B2 (ja) 多成分系酸化物ガラス、光学素子、光ファイバ、及び多成分系酸化物ガラスの製造方法
KR100243063B1 (ko) X선 고흡수 영상표시판넬 유리조성물
KR100561554B1 (ko) 음극선관용 패널유리 조성물
KR830002473B1 (ko) 음극 선관
JP2003119050A (ja) 投射管型陰極線管用パネルガラス
JP2004075495A (ja) 陰極線管パネルガラス
JP2004067479A (ja) 陰極線管パネルガラス
JPH07206471A (ja) ブラウン管用ネック管ガラス
KR20040072984A (ko) 음극선관용 패널 유리

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19951003

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees