JPH0640584A - 原稿分離機構 - Google Patents

原稿分離機構

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JPH0640584A
JPH0640584A JP21719092A JP21719092A JPH0640584A JP H0640584 A JPH0640584 A JP H0640584A JP 21719092 A JP21719092 A JP 21719092A JP 21719092 A JP21719092 A JP 21719092A JP H0640584 A JPH0640584 A JP H0640584A
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separating
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JP21719092A
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Takashi Taruki
隆志 樽木
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離機構を構成する重送阻止部材から分離ロ
ーラに対する圧力を低減して阻止部材、ローラ等による
原稿面の擦れ汚れの防止と、原稿から分離手段側への汚
れの付着による摩擦係数低下や摩耗を低減し、耐久性の
ある搬送品質を維持することと、負荷を低減することに
より駆動系のモータ負荷を軽減する。 【構成】 分離ローラ11、24と、分離ローラの外周
面に接して該分離ローラとの間で重送原稿を分離する重
送阻止部材12、26とを有した原稿分離機構におい
て、重送阻止部材の両側方に所定の間隔をおいて摩擦係
数の低い硬質の分離ガイド部材15を垂下し、分離ガイ
ド部材の下端部から搬送方向上流側に向けて延びる上流
側縁部15bは重なり合ってセットされた複数枚の原稿
の先端縁を楔形に成形する方向に延び、該上流側縁部の
うち該分離ローラの外周面と対応する部分は該外周面に
沿った曲線状をなすよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿給紙装置に利用され
る原稿分離機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の画像形成装置においては、画像読取部に原稿を給送す
る自動原稿給紙装置が利用されることが多いが、自動原
稿給紙装置においては積層状態にある原稿中から一枚づ
つ分離給紙するための機構に種々の工夫を凝らして重送
や不送りを防止しているが、いずれの分離機構にも一長
一短があるのが実情である。例えば特開平2−5909
2号公報には、下側に位置する分離ローラの周面に上か
ら阻止部材を当接せしめると共に該阻止部材をバネによ
り該ローラ周面に圧接させた分離機構が開示されてい
る。この原稿分離機構においては、分離部手前に原稿束
を停止させるストッパが存在しないために、セット原稿
先端縁は分離ローラと重送阻止部材のニップ部に直接当
接することになる。この時に原稿からのセット力の作用
により、阻止部材が上方へ押し上げられて重送発生の原
因となる可能性があるので、前記バネにより分離のため
に必要な圧力以上の圧力を阻止部材に付与している。こ
の強い圧力のために、原稿画像がローラ、阻止部材等に
擦れて汚れたり、弱い原稿の破損が発生する。また、機
械的な負荷も高くなり、電力消費量が増大してランニン
グコストを増大する原因となる。
【0003】また、特開平2−193844号公報に
は、上記公報記載のものと類似の構成が開示されている
が、この公報記載の分離機構では重送阻止部材に原稿の
画像が擦れる構成となっているため、阻止部材が早期に
汚れを起こして摩擦係数が低下し、重送が発生し易くな
り、原稿給紙装置の耐久性、信頼性が低下する。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、分離機構を構成する重送阻止部材から分離ローラに
対する圧力を低減して阻止部材、ローラ等による原稿面
の擦れ汚れの防止と、原稿から分離手段側への汚れの付
着による摩擦係数低下や摩耗を低減し、耐久性のある搬
送品質を維持することと、負荷を低減することにより駆
動系のモータ負荷を軽減して電力消費量の少ないモータ
駆動を実現することを目的とする。また、分離部の圧力
を低下させることにより、弱い原稿の分離を可能にして
安定した分離性能を確保し、更に分離部の上流側に原稿
を一旦セットするためのストッパーを省略したとしても
該ストッパーと同等の機能を実現して低コスト、コンパ
クト化することができる原稿分離機構を提供することを
目的とする。
【0005】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本願第1の発
明は、分離ローラと、該分離ローラの外周面に接して該
分離ローラとの間で重送原稿を分離する重送阻止部材と
を有した原稿分離機構において、該重送阻止部材の両側
方に所定の間隔をおいて摩擦係数の低い硬質の分離ガイ
ド部材を垂下し、該分離ガイド部材の下端部から搬送方
向上流側に向けて延びる上流側縁部は重なり合ってセッ
トされた複数枚の原稿の先端縁を楔形に成形する方向に
延び、該上流側縁部のうち該分離ローラの外周面と対応
する部分は該外周面に沿った曲線状をなすよう構成した
ことを特徴とする。本願第2の発明では、前記重送阻止
部材は、摩擦係数の高い材質から成る平ベルトであり、
且つ前記分離ガイド部材の上端部を支持するホルダによ
り長手方向両端部を支持張設されて前記分離ローラ外周
面に所定角度巻き付けられていることを特徴とする。本
願第3の発明では、前記分離ガイド部材の両側方には原
稿ガイド板が所定間隔をおいて配置されると共に、該原
稿ガイド板の下端縁は前記分離ガイド部材の上流側縁部
よりも上方に退避するよう構成したことを特徴とする。
本願第4の発明では、前記分離ガイド部材の上流側縁部
のうち前記分離ローラへの巻き付け範囲よりも上流側の
部分は、前記平ベルトの下面よりも下方に突出すること
により原稿と直接接触可能としたことを特徴とする。
【0006】以下、添付図面により本発明を説明する。
図1は本発明の分離機構を適用しようとする従来構造の
自動原稿給紙装置の概略構成説明図であり、この自動原
稿給紙装置1は、画像形成装置のコンタクトガラス2上
に設置されており、搬送ベルト3の搬送方向左側には給
紙部Aが、右側には反転、排紙部Bが夫々配置されてい
る。給紙部Aには分離機構が設けられ、反転、排紙部B
には反転機構が設けられ両面原稿の自動両面コピーが可
能となっている。原稿束を原稿テーブル5上にセットし
て軽く押し込むと原稿セット検知センサが原稿先端を検
知し、原稿挿入表示が消灯する。ここで複写機のスター
トキーをONすると、原稿給紙が開始される。給紙され
た原稿は分離機構Cによって分離されて一枚のみコンタ
クトガラス上に送られる。
【0007】図2(a) (b) は本発明の第1実施例の分離
機構の正面図及びA方向からの側面図であり、図1の分
離機構Cの位置に配置され、ストレートな搬送経路上に
おける分離機構を示している。この分離機構は、原稿D
の搬送経路(原稿台10上に沿った直線経路)の下側に
位置する分離ローラ11と、該分離ローラ11と外周面
でニップした状態で搬送経路の上方に配置された重送阻
止ローラ(重送阻止部材)12と、阻止ローラ12の上
方に位置する自動原稿給紙装置の外装部材14から阻止
ローラ12の両側方に所定間隔をおいて垂下するように
固定された薄肉板状の一対の分離ガイド部材15とを有
し、この分離機構の下流側にはプルアウトローラ対17
が配置される。
【0008】本実施例の特徴的な構成は、前記一対の分
離ガイド部材15の形状と、分離ガイド部材とローラ1
1、12との位置関係にある。即ち、分離ガイド部材1
5の下端部15aは両ローラ11、12のニップ部とほ
ぼ同じ高さであって原稿の搬送を妨げない位置に突出
し、更に、下端部15aから搬送方向上流側に延びる縁
部15bは重送阻止ローラ12の外周面の接線方向であ
って、重なり合った複数枚の原稿の先端縁を図示の楔形
(鋭角状)に成形する方向に直線的に延びるよう構成す
る。分離ガイド部材15は、外装部材14と同様に硬質
で低摩擦の樹脂から構成するため、原稿先端縁をスムー
ズにガイドして図示の楔形にすることができ、また外装
部材14に一体化されているので原稿からの押圧力によ
り、変形、移動することはない。
【0009】以上の構成を有した分離機構により原稿を
分離する動作について説明する。まず、原稿束を図1の
原稿テーブル5にセットすると原稿は呼び出しコロ6に
より(或はセット時の押し込み力及び自重により)両ロ
ーラ11、12のニップ部に引き込まれるが、ニップ部
手前で原稿先端縁は分離ガイド部材15の上流側縁部1
5bにいち早く接して図示の如き楔状にさばかれ、下側
の原稿だけがニップ部に進入することができる。このた
め、下側の原稿の分離に適した状態を得ることができ
る。また、上側の原稿は全て分離ガイド部材15の上流
側縁部15bに接しており、重送阻止ローラ12とは非
接触であるため、原稿セット時の力を受けることがな
く、従って分離と給送のために必要な圧力だけを分離ロ
ーラ11に作用させればよくなり、分離時のニップ力が
必要以上に過大となることがなく、分離ローラ11、重
送阻止ローラ12の耐久性が向上する。また、両ローラ
11、12から原稿Dに作用する圧力が小さくなるの
で、脆弱な原稿の搬送においても原稿を損傷せずに搬送
することが可能となり、分離ローラ11と原稿面との間
の擦れ汚れの発生率も大幅に低減し、良好なコピー品質
と原稿の保存性を得ることができる。また、図2(b) に
示すように分離ガイド部材15が阻止ローラ12との間
に間隙を有して配置されているため、厚い原稿等を分離
する際に該原稿がガイド部材の縁部15bに引っ掛かっ
てロックされることがない。これは、ローラ11、12
とガイド部材との間に十分なスペースがあるために、ロ
ーラの側方に位置する該原稿部分がたわんでスペース内
に入り込むことができるためであり、その結果安定した
搬送品質の維持が可能となる。
【0010】次に、図3(a) 、(b) 及び(c) は本発明の
他の実施例であり、本発明の分離機構を原稿を反転搬送
する部位に設けた例の正面図、B方向からの側面図、及
びベルトを取り除いた状態におけるガイド部材の正面図
である。この実施例の分離機構は、外装部材14の開口
部にホルダ20を装着してネジ21により固定し、該ホ
ルダ20の下面から所定間隔をおいて平行に突設した一
対のガイド部材15を分離ローラ24の両側方に離間し
て配置せしめ、更にホルダー20の搬送方向下流側に延
びた下流側支持片20aに設けた突起20bにより分離
用の平ベルト(重送阻止部材)26の一端を係止すると
共に、ホルダの上流側係止片20cに一端を係止された
バネ28の他端部を該平ベルト26の他端部に係止する
ことにより、平ベルト26に張力を付与するようにした
構成が特徴的である。符号30は平ベルト26の他端部
をバネ28の他端部と連結するピンである。
【0011】平ベルト26はバネ28の力により分離ロ
ーラ24の外周面に任意の角度θの範囲に渡って巻き付
いて加圧しているため、原稿台10上から分離ローラ2
4と平ベルト26との間のニップ部に進入した原稿は、
反転方向へ導かれプルアウトコロ17によりコンタクト
ガラス上に導かれる。前記ガイド部材15の下側縁部1
5bは、図3(a) の如く張設した時の平ベルト26の形
状にほぼ沿った形状に設定されており、下端部15aか
ら搬送方向上流側に延びる縁部15bは分離ローラ24
の外周面の接線方向であって、重なり合った複数枚の原
稿の先端縁を図示の楔形に成形する方向に直線的に延び
るよう構成する。
【0012】本実施例において仮にガイド部材15を設
けない場合には、原稿台上にセットされた原稿Dの内の
下から何枚かの先端縁は直接平ベルト26に直接圧接す
るので、平ベルト26を退避させるので重送が発生し易
くなる。これを防止するためにバネ28のテンションを
強めて分離圧を高くすると、原稿Dの画像面(図3(b)
では上面)が平ベルト26により強く擦られて原稿の画
像汚れが発生する。また、平ベルト26においても汚れ
の付着が促進され、摩擦係数が低下して重送が発生し易
くなる。また、同時に平ベルト26、分離ローラ24の
摩耗が早まる。更に、分離に要する負荷が高くなり、駆
動系のモータ等消費電力が増大して不経済となる。更
に、平ベルト26の表面は、ゴム材で摩擦係数が高くな
っているため、該表面のうち巻き付き角θに相当する部
分を除いた上流側の面には、原稿の滑りをよくするため
のガイドマイラー(ポリエステルフィルム等)が積層さ
れており、その結果コスト高となる。
【0013】これに対して本実施例では、ガイド部材1
5をホルダー20から垂下させて分離ローラ24の両側
方に離間して配置しているため、平ベルトの下面(分離
面)とガイド部材縁部15bとの間の位置関係を精度良
く確定することができ、しかも上流側縁部15bは平ベ
ルト26の巻き付き角θの範囲を含まない上流側におい
て該平ベルトの分離面と同じ位置か或はわずかに下方に
突出する位置にくるように寸法、形状が予め設定されて
いる。このため、平ベルト26と分離ローラ24との接
触面(分離面)では、ガイド部材の上流側縁部15bが
上方に退避していることとなり、原稿を介して分離部に
異常負荷が加わることを防止して安定した反転方向への
搬送性を得ることが可能となる。また、巻き付き角度θ
よりも上流部分において上流側縁部15bを平ベルト2
6よりも下方に突出させておけば、平ベルト26に滑り
を良くする高価なマイラを積層しなくても、上流側縁部
15bが原稿の滑りを高める役割を果たすことができ
る。
【0014】第2実施例の分離機構により原稿を分離す
る動作について説明する。まず、原稿束を図1の原稿テ
ーブル5にセットすると原稿は呼び出しコロ6により
(或はセット時の押し込み力及び自重により)分離ロー
ラ24と平ベルト26とのニップ部に引き込まれるが、
ニップ部手前で原稿先端縁は分離ガイド部材15の上流
側縁部15bにいち早く接して図示の如き楔状にさばか
れ、下側の原稿だけがニップ部に進入することができ
る。このため、下側の原稿の分離に適した状態を得るこ
とができる。また、上側の原稿は主として分離ガイド部
材15の上流側縁部15bに接しており、平ベルト26
とは非接触或は僅かな接触であるため、原稿セット時の
力を受けることがなく、従って分離と給送のために必要
な圧力だけを分離ローラ24に作用させればよくなり、
分離時のニップ力が必要以上に過大となることがなく、
分離ローラ24、平ベルト26久性が向上する。また、
分離ローラ24、平ベルト26から原稿Dに作用する圧
力が小さくなるので、脆弱な原稿の搬送においても原稿
を損傷せずに搬送することが可能となり、分離ローラ2
4と原稿面との間の擦れ汚れの発生率も大幅に低減し、
良好なコピー品質と原稿の保存性を得ることができる。
また、図3(b) に示すように分離ガイド部材15が分離
ローラ24との間に間隙を有して配置されているため、
厚い原稿を通過させた際に発生する搬送不良を、原稿自
体の撓みと、該撓みを受け入れる該間隙により解消する
ことができる。
【0015】次に、図4(a) (b) 及び(c) は本発明の第
3実施例の構成を示す正面図、C方向側面図及び分離時
の原稿の撓み状態を示す斜視図であり、平ベルトは図示
を省略してある。分離ローラ24の両側方に所定間隔を
おいて配置した一対の分離ガイド部材15の更に両側方
に原稿ガイド板31を配置し、該原稿ガイド板31の更
に外側に位置するプルアウトローラ17の更に外側にも
原稿ガイト板31を配置した構成が特徴的である。この
分離ガイド部材15の構成は上記第2実施例と同様であ
るが、原稿ガイド板31を設けた構成が異なっている。
この原稿ガイド板31は分離ガイド部材15と同様にホ
ルダー20から一体的に垂下されているが、図4(a) に
示すようにその下端縁31aは分離ガイド部材15の縁
部15a,15bよりも上方に退避しており、更に原稿
ガイド板31の下端部31bは分離ガイド部材15の下
端部15aよりも下方に延出し、また、分離ガイド部材
15と原稿ガイド板31の湾曲部の曲率は、原稿ガイド
板31の方が大きくなっている構成が相違している。こ
のように構成したため、原稿ガイド板31の下縁部31
aとの間の搬送抵抗を増大させて不送りを起こす原因と
なる虞れはない。下方へ延びた下端部31bは、ニップ
された原稿先端をプルアウトローラと分離ローラとの間
にスムーズに導くのに役立ち、搬送安定性を高める。
【0016】図4(a) (b) の分離機構を用いて原稿を分
離反転する場合には、図4(c) に示すように、平ベルト
26と分離ローラ24と接する原稿中央部分には撓みが
形成されこの部分の搬送抵抗が増大する。分離ガイド部
材15はこの撓みを十分に解消させる役割を果たすこと
ができないが、各分離ガイド部材のさらに側方に位置す
る原稿ガイド板31は上方に退避しているので、原稿の
側方部分は該退避分だけ上方に逃げることができ、原稿
搬送抵抗を低減できる。従って、原稿ガイド板31の下
端縁の突出量を分離ガイド部材15と同じとした場合に
増大するであろう搬送抵抗を、本実施例では低減するこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】このように本発明の第1実施例によれ
ば、分離部の上流側に斜めに延びる分離ガイド部材を配
置して、原稿束の先端部が最下部のものを除いて分離手
段と非接触となるように構成したので、分離部の上流側
に原稿を一旦ストップさせて分離部材と非接触状態に保
持するためのストッパ部材を必要とせず、しかも分離部
材からの分離圧力を低くできるので、コンパクトで安価
な原稿給紙装置を製造でき、更に軽負荷となるので低出
力のモータの使用が可能となり省エネルギー上も有利で
ある。脆弱な原稿の分離も可能となり、原稿、分離部材
双方の汚れと、摩耗とそれに起因した不具合を解決でき
る。また、第2実施例では、平ベルトを分離ローラに巻
き付けて成る分離反転部において、上記と同様の分離ガ
イド部材を配置したので、上記の効果に加えて、ストッ
パ部材を設けることなくコンパクトで低コストでありな
がら、分離圧を低くして原稿こすれ汚れを少なくし、更
に分離部材への汚れ付着による摩擦係数低下や摩耗を低
減し、耐久性ある安定した搬送品質を維持できる。しか
も、第3実施例では、原稿ガイド板は分離ガイド部材よ
りも上方に退避しているので、原稿搬送の妨げとなるこ
とがなく、厚紙を搬送する場合にも不送りの発生を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用しようとする従来の自動原稿給紙
装置の概略構成説明図。
【図2】(a) 及び(b) は本発明の第1実施例の分離機構
の正面図及びA方向側面図。
【図3】(a) 、(b) 及び(c) は本発明の第2の実施例で
あり、本発明の分離機構を原稿を反転搬送する部位に設
けた例の正面図、B方向からの側面図、及びベルトを取
り除いた状態におけるガイド部材の正面図。
【図4】(a) (b) 及び(c) は本発明の第3実施例の構成
を示す正面図、C方向側面図及び分離時の原稿の撓み状
態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 自動原稿給紙装置、2 コンタクトガラス、3 搬
送ベルト、5 原稿テーブル、10 原稿台、11 分
離ローラ、12 重送阻止ローラ(重送阻止部材)、1
4 外装部材、15 分離ガイド部材、15a 下端
縁、15b 上流側縁部、17 プルアウトローラ対、
20 ホルダ、21 ネジ、24 分離ローラ、26
平ベルト(重送阻止部材)、28 バネ、31 原稿ガ
イド板、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離ローラと、該分離ローラの外周面に
    接して該分離ローラとの間で重送原稿を分離する重送阻
    止部材とを有した原稿分離機構において、該重送阻止部
    材の両側方に所定の間隔をおいて摩擦係数の低い硬質の
    分離ガイド部材を垂下し、該分離ガイド部材の下端部か
    ら搬送方向上流側に向けて延びる上流側縁部は重なり合
    ってセットされた複数枚の原稿の先端縁を押圧して略楔
    形に成形する方向に延び、該上流側縁部のうち該分離ロ
    ーラの外周面と対応する部分は該外周面に沿った曲線状
    をなすよう構成したことを特徴とする原稿分離機構。
  2. 【請求項2】 前記重送阻止部材は、摩擦係数の高い材
    質から成る平ベルトであり、且つ前記分離ガイド部材の
    上端部を支持するホルダにより長手方向両端部を支持張
    設されて前記分離ローラ外周面に所定角度巻き付けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の原稿分離機構。
  3. 【請求項3】 前記分離ガイド部材の両側方には原稿ガ
    イド板が所定間隔をおいて配置されると共に、該原稿ガ
    イド板の下端縁は前記分離ガイド部材の上流側縁部より
    も上方に退避するよう構成したことを特徴とする請求項
    1又は2記載の原稿分離装置。
  4. 【請求項4】 前記分離ガイド部材の上流側縁部のうち
    前記分離ローラへの巻き付け範囲よりも上流側の部分
    は、前記平ベルトの下面よりも下方に突出することによ
    り原稿と直接接触可能としたことを特徴とする請求項2
    記載の原稿分離装置。
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