JPH0640432A - 反遠心力輸送手段を用いた高速自動梱包機 - Google Patents

反遠心力輸送手段を用いた高速自動梱包機

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JPH0640432A
JPH0640432A JP3297469A JP29746991A JPH0640432A JP H0640432 A JPH0640432 A JP H0640432A JP 3297469 A JP3297469 A JP 3297469A JP 29746991 A JP29746991 A JP 29746991A JP H0640432 A JPH0640432 A JP H0640432A
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    • B65G2207/14—Combination of conveyors

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で動作可能な自動梱包機を提供する。 【構成】 コスト削減および操作や維持の標準化を行う
ために、標準化されたモジュールから構成される高速自
動梱包機。標準化されたモジュールは、スプロケットの
周りを回るコンベアチェーンを含み、操作の同時性を維
持するために集めて組み立てられたモジュールを形成す
る。梱包機が多種多様な製品を積み上げることができる
ように、様々な型のマンドレル１７２がコンベアチェー
ンに取り付けられている。マンドレル１７２がスプロケ
ットによって規定された輸送路を循環する際、このマン
ドレル１７２には大きな遠心力が作用する。マンドレル
１７２が高速で移動する際に、このマンドレル１７２が
コンベアチェーンにぶつかるのを防止するために、マン
ドレル１７２の前縁はチェーンにピボット式に連結され
ている。一方、マンドレル１７２の後縁は溝１６６の中
に収まっており、マンドレル１７２はチェーンから離れ
ずにスプロケットの周りをまわる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高速自動梱包機に関し、
特にこのような梱包機における反遠心力輸送に関する。
【０００２】
【従来の技術】本発明および類似の自動梱包機に関する
米国特許には、４，５７８，９２９号、４，７１３，９
２８号、４，７１６，７１４号、４，７３８，０８１
号、４，７４５，７３２号、４，８２９，７５１号、お
よび４，８５６，５６６号がある。
【０００３】一般に自動梱包機は、段ボールを間にはさ
んで空間を作ったマガジンを真空カップで一度に取りだ
し、箱型に整えてそれぞれのマンドレルに差し込む。こ
のマンドレルは、箱に製品を詰めて封をして送り出すそ
れぞれの作業場までリンクチェーンコンベアによって運
ばれる。さらにマンドレルは中身が詰められた箱を送り
出した後、循環してもとに戻り、次の空箱を受けとる。
また、他のマンドレルを運んだり、カップを満たした
り、漏斗のようなものを移送したりしているリンクチェ
ーンコンベアもある。
【０００４】一般にはこのリンクチェーンは長くて略楕
円形をしており、閉輸送路を形成している。さらにこの
輸送路の両端には、間隔があいた平行な側面路が半円形
に２つ接続されている。この両端ではチェーンがスプロ
ケットの周りをまわっており、輸送路の両端には遠心力
がかかっている。測定カップ、マンドレル、漏斗等「以
下マンドレルと呼ぶ）は、ボルトによってチェーンにと
められており、輸送路の周囲を際限なく循環している。
通常、マンドレルは長方形または適当な横断面をもち、
この横断面の中心をチェーンにとめつけている。つま
り、横断面の両端は自由に動くことができるということ
であり、円形の周りをマンドレルがまわる際に、マンド
レルはチェーンのほうに引き寄せられたり離れたりする
のである。
【０００５】図１は、本発明に関連した従来の自動梱包
機を示している。この梱包機は米国特許第４，８５６，
５６６号にも示されている。構造物２０では、たくさん
の底を抜いた容積測定カップを運ぶために、メリーゴー
ラウンド型のコンベア２２および２２を持ち上げたり下
げたりしている。エンドレスコンベア２５は、耐耗性輸
送漏斗すなわちシュート２６を運んでいる。このシュー
トは、測定カップの下で一列に並んで動いている。コン
ベアチェーン２８は、動いている漏斗すなわちシュート
２６とともに一列に並んで、製品を詰める場所を通過し
た輸送箱３２用の多数のマンドレル３０を運んでいる。
これは製品が、底を抜いた輸送カップから箱３２にまっ
すぐに落ちるようにするためである。
【０００６】図１に示す他の部分として、様々な大きさ
の測定カップを収容するためにメリーゴーラウンド２２
を上下させるジャッキねじ３６および３６がある。接着
を行う場所では、箱に製品を詰めた後で封をする。コン
ベアのように、適当な製品を送り出すための装置はどん
なものでも、製品を詰めて封をした箱を積み上げたり下
ろしたりする。２冊のマガジン５２の間には段ボールが
はさまれており、空間ができている。このマガジンは吸
引カップフィーダー５４によって機械に取り込まれる。
その後、この空間を圧縮してマンドレル３０にし、さら
に箱へと作りかえる。
【０００７】図において、リンクチェーン輸送によって
本発明によるコネクタを用いることが可能なマンドレル
を支持する多くの場所が別々に示されている。より詳細
に言えば、メリーゴーラウンド２２はマンドレルを支持
するのに適している。コンベア２５および２８は、リン
クチェーンであり、実際にはこのコンベアがマンドレル
を支持しているのである。さらに、本発明によるコネク
タによってマンドレルに作用する遠心力をなくした機械
内に、さらに他の装置を組み入れてもよい。
【０００８】図２は、図１における自動梱包機のコンベ
ア２５および２８として用いられるリンクチェーンモジ
ュール４０を示している。多くの異なった標準サイズの
機械や部品にこれと同じモジュールデザインを用いても
よい。
【０００９】チェーンモジュールの主要な構成要素は、
間隔をあけて平行した一対の板４２および４４である。
この板は、４６で示すように、互いにボルトでとめて固
定されている。板の各々の端に２枚の板にはさまれる形
で取り付けられているのは、ジャーナルすなわちスプロ
ケット４８および５０である。スプロケット４８および
５０の各々を、２枚の板４２および４４の間に回動自在
に取り付けるために、適当なベアリング５２を板４２お
よび４４に固定する。エンドレスリンクチェーン５４
は、２つのスプロケット４８および５０の周囲を動いて
いる。スプロケットを駆動したり、おそらくチェーンモ
ジュールとチェーンモジュールが関連している他の機構
との間に生じる駆動エネルギを伝えたりするために、ス
プロケットの一方もしくは両方に、５６および５８のよ
うなドライブシャフトを取り付けてもよい。
【００１０】図２から図７は、チェーンモジュール４０
の多くの異なった模範的な配置例を示している。チェー
ンモジュールの長さはいくつかあることが望ましい。し
たがって、例えば、チェーン６０によって伝わってくる
エネルギに応じて１つの短いモジュールシャフト５６が
１つのモジュールを駆動し、他のシャフトが他のモジュ
ールを駆動するような状態で、１本の長いモジュールの
脇に２本の短いモジュールを配置してもよい。このよう
な配置方法では、単一のタイミングプログラムによって
すべてのモジュールの動きをとめることができる。
【００１１】図３および図４は、水平に置かれた２本の
チェーンモジュール６２および６４を有する簡単な梱包
機を示している。このような簡単な配置状態のもとで
は、例えば、箱はチェーンモジュールコンベア６２に取
り付けられたマンドレル６６によって運搬され、一方製
品はチェーンモジュール６４に取り付けられたマンドレ
ル６８によって運搬される。互いに向き合う２本のチェ
ーンモジュールによって支持されたマンドレルがある領
域７０において、製品は箱の中に送られる。ここではチ
ェーンモジュール６４をモジュール６６よりも短くして
ある。これは箱を形成し、その中に製品を入れ、ふたを
閉めて封をし、さらにこの箱を送り出す際に必要とされ
る作業場は、製品を取り上げて箱に入れるための作業場
よりも数が多いからである。このように、長いチェーン
モジュール６２は多くの作業場を通っている。短いチェ
ーンモジュールは少ししか作業場を通らない。図３は、
共通のリンクチェーン６０によって同時に駆動される２
本のモジュールを示している。図４は、２本のチェーン
モジュールを同じように同時に駆動させる際に用いられ
るギヤ７４を示している。
【００１２】図５において、第２の機能を果たすように
チェーンモジュール６４とは反対側にある領域７８で、
第３のチェーンモジュールコンベア７６を長チェーンモ
ジュール６２と向かいあわせてある。例えば、マンドレ
ル６６によって運搬される箱は、それぞれ２つの区画を
持っている。第１の製品は領域７８において一方の区画
に落とされる。第２の製品は領域８０においてもう一方
の区画に落とされる。または、マンドレル６６によって
運搬される他の箱を領域７８でいっぱいにし、残りの箱
を領域８０でいっぱいにするために、長チェーンモジュ
ール６２を２倍の速度で駆動してもよい。
【００１３】図６において、第２のチェーンモジュール
８２および第１のモジュール６６が、チェーンモジュー
ル６２を支えている長い箱の同じ側にある。作業能率を
上げたり、特定のフロア領域に合わせたりするために
は、このような配置状態が最適であろう。また、異なっ
た時間的要求に対応させるためなど何らかの理由によっ
て、マンドレル６６がモジュール６２と近い側の長路
を、モジュール８２からモジュール６４へ移動する間に
箱を形成するのではなく、モジュール６２からは遠い側
のモジュール６４および８２における作業場の間の短距
離間で箱を移動させる際には、この箱をマンドレル６６
の上におくことが望ましい。
【００１４】図７において、チェーンモジュール６２、
８４および８６は、さらに他の機能を果たすように垂直
方向に重ねられている。例えば、測定した量の製品（す
なわち４．５ｋｇの砂糖など）を掃き出す作業場はチェ
ーンモジュール８４に関係している（すなわちメリーゴ
ーラウンド２２と類似している）。さらに漏斗２６はチ
ェーンモジュール８６に関係し、箱はチェーンモジュー
ル６２に関係している。したがって、このような場合に
おいて、重量のある砂糖はチェーン８４によって運搬さ
れているマンドレルから注ぎ出され、チェーン８６の漏
斗を通り、チェーン６２の箱に入る。
【００１５】さらに、もっと複雑に設計されたチェーン
コンベアも可能である。したがって、どれだけ多種多様
なチェーンモジュールが組み立てられるかということの
例については、際限なくあげられる。場合によっては、
様々なモジュールのシャフトとして、いくつかのモジュ
ールを通過する単一のシャフトを共通に用いてもよい。
チェーンモジュールの中には、チェーンやギアによって
つながった別々のシャフトで駆動してもよいものもあ
る。したがって、１つまたは複数のシャフトが、もう一
方の動きに準じて駆動されることになる。このように、
共通のリンク仕掛けを利用して、単一のモータが１つの
タイミングスケジュールにおいて同時にすべてのチェー
ンを駆動するようにしてもよい。
【００１６】図８に、このマンドレルをコンベアチェー
ンに取り付けるための従来のコネクタ部分を示す。スラ
イドッブロック９０（すなわち一片の金属）は、たとえ
ば切削したものかまたはダイカスト部品である。ボルト
穴９２により、リンクチェーンコンベア９６上の取り付
けブラケット９４に、部品９０をボルト止めすることが
できる。部品９０は、上下にＴ型スロット９８および１
００を有している。このスロットには、コンベアチェー
ン９６に近接しているレール（図示せず）に乗るための
ナイロンパス１０２および１０４がある。このレールに
よってコンベアチェーンおよびこれに取り付けられたマ
ンドレルの重量を支えている。適当なマンドレル１１０
が滑り込み、ラッチされるように、相手カプラ１０６お
よび１０８が備えられている。コンベアリンクチェーン
は、スライドブロック９０の溝１１２に合うようになっ
ている。コンベアチェーン９６、コネクタ１０６、１０
８およびマンドレル１１０の間で、適切な位置で列を維
持して割り出しをするために、様々なエンボスメントお
よび案内面が備えられている。したがって、図２〜図７
における「Ｈ］形の符号は各々、「適当なマンドレル」
ならどれでもよい、と解釈できよう。
【００１７】図９は、コンベアチェーン１１６がどのよ
うにして複数のマンドレル１１６を支えているかを示し
ている。１２０の位置から始まり、マンドレルトレー１
２２は製品を受けとって運ぶために水平状態になる。こ
の位置において、ローラー１２６を高い位置で支持する
ために軌道側カムの輪郭１２４は比較的高い。このよう
にして、トレー１２２を水平にしておく。Ｄ方向にマン
ドレルが移動するとき、このマンドレルは製品を受け取
って運搬する。
【００１８】１２８の位置において、軌道側カムの輪郭
１３０は下がり、ローラー１２６よりも低くなる。この
ようにしてトレーを下方向に傾け、製品を箱（図示せ
ず）の中に落とす。マンドレルが１２０の位置に戻るま
では、低軌道側カムの輪郭１３０はトレーを傾けた状態
のまま保持し続ける。この位置にくるとカム輪郭１２４
は、トレーを水平の製品運搬状態に戻しながら高いとこ
ろに上がる。トレーは、製品すべてが箱に入るよう、少
しの間傾いたままなのである。この間、製品送りカッ
プ、移送漏斗、および箱運搬マンドレルは一緒に移動し
ている。
【００１９】本発明が言及する課題について１３２（図
９）で示す。ここではマンドレル１３２に遠心力が働
き、マンドレルは円形路をまわる際にＥ方向に揺れ、Ｆ
方向に叩き付けられる可能性がある。この円形路は、長
楕円形の輸送軌道の対向する端１３４および１３６にお
けるスプロケットによって規定されている。
【００２０】この課題については、図１０においてより
詳細に示す。この図は図９を見下ろすかたちの平面図で
ある。ここに示すように、マンドレル１３８は、コンベ
アチェーン６２の直線部分では何の問題もなく移動して
いる。しかしながら、マンドレル１４０が円形の円周部
分１３４にさしかかると、強い遠心力が働いてマンドレ
ルはＧ方向に回転しようとする。マンドレルが軌道端ス
プロケットの１３４の位置を循環する際に、ＥおよびＦ
方向に前後に揺れると、がたがたする動きが起こる。マ
ンドレルが直線部分１４２に戻ると、揺れていたマンド
レルは１４４の位置で、ここでは矢印Ｈで示すような勢
いでコンベアに叩き付けられる。このような動きがある
と、マンドレルの形はすぐにハンマーでたたいたように
なり、コンベアチェーンにも極めてダメージを与えるこ
とになる。マンドレルが例えば２．３ｋｇや４．５ｋｇ
といったような重量のある荷物を運んでいる場合には特
にダメージは大きい。
【００２１】このようなハンマーリングが起こるため
に、従来の自動梱包機の速度は円形の場所でも潤滑に移
送できる程度に制限されている。本発明は、梱包機の速
度を例えばほぼ１００％ファクター増すための手段を提
供する。
【００２２】
【発明が解決しようとする課題】マンドレルが小さく、
このマンドレルによって運搬される荷物も軽い場合は、
遠心力によって問題が生じることはない。しかしなが
ら、例えば４．５ｋｇの砂糖のようなものを運ぶための
大きくて重量があるマンドレルを必要とする場合、より
高速な荷積み機を作ろうとすると様々な問題（すなわち
リンクチェーンも高速に動かさなければならない等）が
生じてくる。おそらく、マンドレルの幅はスプロケット
によって形成される円の半径に相当する程度となる。支
持マンドレルの中心に作用する遠心力によって、マンド
レルが円形路をまわっているうちに、このマンドレルの
端がチェーンから離れてかなり遠くまで飛ばされてしま
う箇所もでてくる。大きくて重量のあるマンドレルが円
形路から離れて輸送路の直線部分に飛び込むと、このマ
ンドレルは跳ね返ってチェーンやこれを支持している構
造物に大きな一撃を加えることになる。従来、マンドレ
ルの端を経路外に飛ばしてどこかで跳ね返らせてしまう
要因ともなり得る遠心力を考慮して、自動梱包機の速度
は制限されていた。
【００２３】自動梱包機の設計業者は、さらに他のこと
も念頭においていなければならなかった。すなわち、自
動的に制御された組み立て式の梱包機を設計しなければ
ならないのである。各々の製品の特徴や梱包の必要性は
それぞれ固有である。例えば、手で掴めるような小さな
製品（例えばピーナッツなど）を生産する業者もある
が、このような製品は箱の中に流入させるものである。
また、小麦粉は量が多くて重量もある。製品は鉛筆、フ
ェルトペン、ゴルフボールなど、箱詰めが可能なものな
ら何でも考えられる。食品業者は衛生面での問題を厳し
く主張し、梱包機の清掃を頻繁に行うように強く要求し
てきている。特別に考慮すべきことがあると、多くの場
合いくつか問題がある。したがって、特別に考慮すべき
ことを一覧表にしている。
【００２４】従来、各々の製品の梱包には全く新しく完
全な機械を注文生産で設計することが通例であった。そ
こで自動梱包機を製造している企業から注文品を扱うエ
ンジニアおよび製造業者にたのむ必要があるため、極め
て費用がかかっていた。使用者の側に立ってみると、労
働者、操作者、機械の保守・維持をする人々は、工場に
導入されるほとんどすべての機械に対応できるよう、し
ばしば新しい技術を身に付けなければならなかった。
【００２５】それにもかかわらず、このような機械の制
御についても考慮しなければならない。それぞれの機械
の構成やオペレーティングシーケンス、操作手順などが
独特であった場合、制御回路も注文設計となる。こうい
ったことから、梱包機はコンピュータすなわち自動制御
システムによって制御すべきであるというコンセプトが
崩れることがある。このようなコンピュータ化された自
動制御が注文生産の機械に構築されたとしても、操作者
はこの機械のことを知るために専念することになる。ゆ
えに、全稼働の梱包業者や工場に異種の機械を多量に導
入すると、このような機械に対する特別な訓練を実質的
には何一つ受けずに、１人の操作者がすべての機械を操
作するということにもなりかねない。また、コンピュー
タを稼働させるために必要な技術をもつ被雇用者が、梱
包機を修理したり維持したりするということも起こり得
る。
【００２６】こういった多くの理由から、できるだけ多
くの業者に梱包機を提供することが望まれているのであ
る。すなわち、異種の製品に対する別々の需要に応える
ために、異なった部品でも一緒に用いることが可能な標
準モジュールからなる機械が必要とされているというこ
とである。標準モジュールであれば、異なった多くの機
械の必要性に応じて、共通して適合できる制御回路を容
易に用いることができるのである。
【００２７】従って本発明の目的は、自動梱包機を構成
するための新規な方法を提供することにある。これに関
連して、本発明の目的は自動梱包機を高速で駆動するこ
とにある。本発明においては、遠心力の問題がない異な
った形状の自動梱包機を提供するために、複数の異なっ
た部品を組み立てる組み立て式の構成物を提供すること
を目的とする。
【００２８】本発明のさらに他の目的は、極めて重く大
きなマンドレルをリンクチェーン輸送コンベアで運ぶ場
合においても、高速で動作する自動梱包機を提供するこ
とにある。本発明においては、極めて重いマンドレルに
対しても遠心力の影響を少なくすることを目的とする。
【００２９】
【課題を解決するための手段】本発明による一態様に準
じるにあたり、上述した目的および他の目的は、さまざ
まな標準サイズで作られ、異種のコンベア部品に組み立
てられている基本的なリンクチェーンコンベアを用いる
ことで達成できる。チェーンのモジュールは、多種多様
な製品をさまざまな作業場まで運ぶための異型の標準マ
ンドレルを輸送するのに適している。この作業場には、
例えば製品をマンドレルに送ってこれを箱に詰める場所
などがある。マンドレルをリンクチェーンに積載するた
めの新規な方法には、マンドレルを導くエッジ上に設け
られたピボット式連結部を含む。さらに、マンドレルの
後縁を安定させるための穴にガイドピンを備えている。
こういった形の積載方法によって、遠心力によってマン
ドレルが飛ばされ輸送チェーンに滑り込んでしまうなど
の問題をほぼ完全になくすことができる。不必要なマン
ドレルの動きはなくなることで、自動梱包機の速度をほ
ぼ１００％増加させることができる。
【００３０】
【実施例】本発明によるコネクタ１５０（図１１）は、
マンドレルに作用する遠心力に対処するために、図８に
示す従来のコネクタ９０の代わりとして用いられてい
る。より詳細に言えば、図１１において最もよく示され
るように、本発明によるコネクタ１５０は、マンドレル
１５４の後ろにボルト止めされたアングルブロック１５
２を備えている。アングル鉄１５２のマンドレル側には
ピボットピン１５６がぶら下がっており、マンドレルの
もう一方の側にはガイドピン１５８がぶら下がってい
る。金属のスライドブロック片９０ａおよび９０ｂ（図
８に示す）は、ピボットピン１５６とガイドピン１５８
との間の空間に対応する位置において、コンベアチェー
ンにボルト止めされている。ピボットブロック１６０は
スライドブロック９０ａにボルト止めされている。ガイ
ドブロック１６２はスライドブロック９０ｂにボルト止
めされている。ピボットブロックには、ピボットピン１
５６をはめるための穴１６４が備えられている。これに
よって、マンドレルの前縁とコンベアチェーンとの間は
ヒンジ式に連結されている。ガイドブロック１６２は溝
１６６を有している。この溝は、マンドレルが循環路１
３４を移動する際にガイドピンを移動させるのに十分な
長さになっている。
【００３１】ローラー１６８は、トレー１２８を制御す
る上述のローラー１２６（図９）とまったく同じよう
に、マンドレル１５４上のトレー１６９の状態を制御す
る。
【００３２】マンドレル１５４は、ピボットピン１５６
を穴１６４に挿入し、ガイドピン１５８を溝１６６に挿
入してコネクタをセットするだけで、簡単に組み立てる
ことができる。
【００３３】図１１に示す本発明によるコネクタの動作
について、図１３に示す。２つの領域１７０において、
マンドレルは輸送路の直線部分に沿っている。このとき
マンドレルは、ピボットピン１５６および溝１６６の後
端にあるガイドピン１５８によって引っ張られている。
マンドレル１７２が輸送路の円形部分１３４に達する
と、このマンドレルはピボットピン１５６には引っ張ら
れたままであるが、ガイドピン１５８はガイド溝１６６
の中心に向かって移動する。円形路１３４の中心にくる
と、マンドレル１７４はピボットピン１５６には引っ張
られたままであるが、ガイドピン１５８はガイド溝１６
６の前縁に向かって移動する。マンドレル１７６が移動
して輸送路の直線部分７０に戻ると、ガイドピン１５８
は溝１６６を通って、その後縁まで戻る。
【００３４】図１３において主要な点は、マンドレルの
両端が常にコンベアチェーンに固定されているというこ
とである。このため図１０に示したような前後の揺れは
全く生じない。マンドレルが直線部分に戻ってくると、
矢印Ｈで示す力は最小となる。なぜなら、ピン１５６と
１５８とは極めて近接した状態にあって、実質上輸送路
を離れないからである。
【００３５】本発明の修正方法については当業者によっ
て容易に理解し得るものであるから、添付の特許請求の
範囲は、本発明の真の範囲と精神に係る同等の構成すべ
てをカバーするものであるとみなされるべきである。
【００３６】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、高速で動作可能な自動梱包機を提供できる。本
発明の自動梱包機は、極めて重いマンドレルに対しても
遠心力の影響を少なくできるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の自動梱包機の構成を示す斜視図である。
【図２】図１のチェーンモジュールに用いられるチェー
ンが多数でサイズも様々であり、さらに自動梱包機用の
異なった注文製のコンベアを作るために集められている
ことを説明するための図である。
【図３】図１のチェーンモジュールに用いられるチェー
ンが多数でサイズも様々であり、さらに自動梱包機用の
異なった注文製のコンベアを作るために集められている
ことを説明するための図である。
【図４】図１のチェーンモジュールに用いられるチェー
ンが多数でサイズも様々であり、さらに自動梱包機用の
異なった注文製のコンベアを作るために集められている
ことを説明するための図である。
【図５】図１のチェーンモジュールに用いられるチェー
ンが多数でサイズも様々であり、さらに自動梱包機用の
異なった注文製のコンベアを作るために集められている
ことを説明するための図である。
【図６】図１のチェーンモジュールに用いられるチェー
ンが多数でサイズも様々であり、さらに自動梱包機用の
異なった注文製のコンベアを作るために集められている
ことを説明するための図である。
【図７】図１のチェーンモジュールに用いられるチェー
ンが多数でサイズも様々であり、さらに自動梱包機用の
異なった注文製のコンベアを作るために集められている
ことを説明するための図である。
【図８】リンクチェーンコンベアにボルトでとめられた
従来のコネクタモジュールを示す斜視図である。
【図９】図８に示すマンドレルが複数備えられた従来の
コンベアチェーンモジュールを示す概略図である。
【図１０】長楕円形の輸送路の端にスプロケットによっ
て形成された円形路を図８に示すマンドレルがまわる際
に発生する遠心力に対して、このマンドレルがどのよう
に動くかを示すための図である。
【図１１】本発明によるマンドレルおよびその支持物を
示す分解組み立て図である。
【図１２】本発明によるマンドレルコネクタにマンドレ
ルが組み合わされている状態を示す図である。
【図１３】図１２に示す本発明によるコネクタにマンド
レルを備え付けた際に、このマンドレルが遠心力に対し
てどのように動くかを示すための図である。
【符号の説明】
１５０ コネクタ １５２ アングルブロック １５４ マンドレル １５６ ピボットピン １５８ ガイトピン １６０ ピボットブロック １６２ ガイドブロック １６４ 穴 １６６ 溝 １６８ ローラー １６９ トレー １７０ 領域 １７２ マンドレル １７４ マンドレル １７６ マンドレル

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動梱包機においてマンドレルを移送す
    るために、略楕円形の長い閉軌道を形成する最低１本の
    コンベアチェーンを有し、 前記マンドレルの各々は、一端にピボットピンを備え、
    他端にガイドピンを備えており、前記ピンは前記コンベ
    アチェーンに垂直に配置され、 前記マンドレルの前記一端と前記チェーンとがピボット
    連結部をなすように、前記ピボットピンを収めるよう前
    記チェーンに取り付けられた第１の手段と、 前記マンドレルの前記他端と前記チェーンとがスライド
    連結部をなすように、前記ガイドピンを収めるよう前記
    チェーンに取り付けられた第２の手段とを有することを
    特徴とする自動梱包機。
  2. 【請求項２】 前記コンベアチェーンに取り付けられた
    前記手段の各々が、前記チェーンに取り付けられたスラ
    イドブロックを備え、 前記第１の手段が、前記マンドレルの前縁において前記
    ブロックのうちの１つに穴を備え、 前記穴が前記ピボットピンを収め、 前記第２の手段が、前記マンドレルの後端において前記
    ブロックのうちの他の１つに溝を備え、 前記溝の長さが、前記第２の手段に関連した前記ガイド
    ピンによって移動する距離に対応し、 前記ピボットピンが、前記略楕円形の長い閉軌道上にお
    いて前記マンドレルを引っ張ることを特徴とする請求項
    １記載の自動梱包機。
  3. 【請求項３】 前記コンベアチェーンが最低２本あり、
    前記コンベアチェーンの各々が、複数の前記マンドレル
    を支えるために複数の前記第１および第２の手段を支え
    ており、 前記コンベアチェーンを並置することにより、前記マン
    ドレルは移送および製品の梱包の際には合流するような
    状態で別々のチェーン上を移動することを特徴とする請
    求項２記載の自動梱包機。
  4. 【請求項４】 前記コンベアチェーンの各々が１対の長
    く伸びた板を備え、前記板は、その両端かつその間にス
    プロケットを有し、 前記略楕円形の長い軌道を形成するために、リンクチェ
    ーンが前記スプロケットの周囲をまわっており、前記ス
    プロケットの各々は、前記板に関連して垂直方向にのび
    たシャフトに取り付けられて該シャフトとともに回転
    し、前記シャフトの中から選択した１つを接続するため
    の手段を備えたチェーンモジュールに電力を伝送するた
    めの手段を有することによって、 電力が前記シャフトのうちの１つのみに印加された際
    に、前記チェーンモジュールのすべてが同時に動くこと
    を特徴とする請求項３記載の自動梱包機。
  5. 【請求項５】 前記コンベアチェーンのうちの１つにあ
    るマンドレルで運搬された製品が、前記コンベアチェー
    ンの他の１つにあるマンドレルへと移送される最低１つ
    の位置において、前記複数のコンベアチェーンが、前記
    チェーンモジュールのうちの最低１つと対向している前
    記チェーンモジュールのうちの最低もう１つと並置され
    るように組み立てられており、 前記コンベアチェーンを操作するために、予め定められ
    た同じ時にこれに駆動電力を伝送するための手段と複数
    の異なった型のマンドレルとを備え、 前記チェーンの各々が関連した型の製品を運搬し、前記
    コンベアチェーン間で移送機能を果たすことを特徴とす
    る請求項１記載の自動梱包機。
  6. 【請求項６】 最低１つの軌道側カムが前記マンドレル
    の状態を制御し、 前記状態制御カム手段は、前記軌道側カム手段によって
    マークされた前記チェーンに沿った位置の製品運搬場所
    と製品箱詰場所との間で、前記トレーを選択的に制御し
    たり傾けたりするために前記チェーンモジュールの長さ
    方向に沿って伸びていることを特徴とする請求項５記載
    の自動梱包機。
  7. 【請求項７】 輸送路の環状部分を定めるために空間の
    あいたスプロケットを移動する最低１本のリンクチェー
    ンと、 前記輸送路を際限なく循環させるために前記チェーンに
    取り付けられた手段と、を有することによって、 前記手段がスプロケットを循環させる際に遠心力を受
    け、 少なくとも前記取り付け手段に前記遠心力がかかってい
    る間は前記リンクチェーンと近接した関係にある前記取
    り付けられた手段を保持するための手段を備え、 前記近接した関係にあることで、前記遠心力の影響下に
    おいても、前記取り付け手段が前記リンクチェーンに打
    ち付けられないようにすることを特徴とする高速梱包
    機。
  8. 【請求項８】 前記取り付けられた手段に取り付けられ
    た伸長部材と、 前記伸長部材に下向きにぶら下がったピンと、 前記ぶら下がったピンを収めるために前記リンクチェー
    ンに連結された１対の連結手段とを備え、 前記ピンおよび連結手段のうちの１つが、前記取り付け
    られた手段と前記リンクチェーンとの間でピボット連結
    部を形成し、 前記ピンおよび連結手段のうちの他の１つが、前記取り
    付けられた手段を前記リンクチェーンに対して支持する
    ように誘導することを特徴とする請求項７記載の高速梱
    包機。
  9. 【請求項９】 前記ピボット連結部を形成している前記
    ピンのうちの１つが比較的長く、前記ピンのうちの他方
    は比較的短いピンであり、前記短いピンが前記保持手段
    の溝にはめられている請求項８記載の高速梱包機。
  10. 【請求項１０】 複数のマンドレルと、 梱包機の直線以外の軌道上で前記マンドレルを支えるた
    めの手段と、 前記マンドレルの各々の前縁がピボット状態になるよう
    に、前記支持手段と相互に結合させるための手段と、 前記マンドレルの各々の後端をスライド状態になるよう
    に、前記支持手段と相互に結合させるための手段と、 前記結合手段を結合したりはずしたりするための手段
    と、を有する高速梱包機。
  11. 【請求項１１】 前記支持手段によってマンドレルを動
    かす際に、製品を前記マンドレルの内および外に移送す
    るための手段を有する請求項１０記載の高速梱包機。
  12. 【請求項１２】 前記梱包機は複数の前記軌道と、 前記軌道の最低複数の部分が並置されている前記複数の
    軌道と、 前記軌道の前記並置場所において、前記マンドレル間で
    製品を移送するための手段とを有することを特徴とする
    請求項１０記載の高速梱包機。
  13. 【請求項１３】 前記軌道の各々が、対向して空間があ
    いた平行の１対の板を有するコンベアチェーンモジュー
    ルであり、 前記板の両端にスプロケットが備えられ、 前記チェーンが前記スプロケットのまわりで動いている
    請求項１２記載の高速梱包機。
  14. 【請求項１４】 前記モジュールの１つが駆動モジュー
    ルであり、その他は前記モジュールによって支持された
    準モジュールであるため、これらをひとまとめにするた
    めの手段を備える請求項１３記載の高速梱包機。
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