JPH0640036U - 地中打設物の引抜き装置 - Google Patents

地中打設物の引抜き装置

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JPH0640036U
JPH0640036U JP7596392U JP7596392U JPH0640036U JP H0640036 U JPH0640036 U JP H0640036U JP 7596392 U JP7596392 U JP 7596392U JP 7596392 U JP7596392 U JP 7596392U JP H0640036 U JPH0640036 U JP H0640036U
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福男 金沢
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福男 金沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 矢板等の地中打設物を静的に効率よく引抜く
ことができるようにする。 【構成】 作業機1の先端に地面との間に立設する支柱
3を取付け、この支柱3に上下位置調整が自在となるよ
う取付けた可動部材11に上部並列滑車13を設け、上
部並列滑車13とその下方に配置した下部並列滑車14
の間にワイヤ16を多重巻きに巻回し、ワイヤ16の一
端を可動部材11に固定すると共に、他端側を作業機1
のドラム18で巻取り、下部並列滑車14に設けたクラ
ンプ15により矢板Aを固持した状態でワイヤ16を巻
取れば、下部並列滑車14の上昇により矢板Aを引抜く
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、地中に打設した鋼矢板等を引抜くための引抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
土木工事において、地面の安定化や土留壁形成のために地中に打込んだ鋼矢板 は、工事完了と共に引抜く必要があり、このため従来より種々の引抜き装置が実 用に供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の引抜き装置は、振動等を利用するため、構造が複雑で大型化 すると共に設備コストも高くつくという問題があり、このため、構造が簡単で設 備コストが安く、しかも無振動で矢板を効率よく引抜くことのできる装置の提案 が待たれているのが現状である。
【0004】 そこでこの考案は、上記のような点にかんがみ、簡単な構造で矢板等を無振動 によって確実に引抜くことができる地中打設物の引抜き装置を提供することを課 題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この考案は、作業機のブーム先端と地面と の間に配置する支柱に可動部材を上下位置の変更が可能となるよう取付け、前記 可動部材に枢止した上部並列滑車と、この上部並列滑車の下方位置に配置する下 部並列滑車の間にワイヤを多重巻きに巻回し、このワイヤは一端を可動部材に固 定し他端は作業機のドラムに巻取り、前記下部並列滑車に地中打設物のクランプ を設けた構成を採用したものである。
【0006】
【作用】 地中に打設した矢板を引抜くには、作業機のブーム先端と地面との間に支柱を 配置し、上部並列滑車の可動部材を支柱に固定すると共に下部並列滑車のクラン プを矢板の上端に連結し、この状態で作業機のドラムによってワイヤを巻取ると 、下部並列滑車が上昇動して矢板が引抜かれる。
【0007】 矢板の引抜きは、支柱に対して定位置に固定した上部並列滑車と移動可能な下 部並列滑車及びその間に巻回した多重巻きワイヤによって行なうため、重滑車の 原理により小さな引張り力で矢板を円滑に引抜くことができると共に、矢板の引 抜き抵抗が大きい場合は支柱に対する可動部材の固定を支柱の下方位置に設定す ればよく、ワイヤの巻取りによる矢板引抜力の力点が下方に移動して作業機の姿 勢が安定し、作業機の矢板引抜力を向上させることができる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0009】 図1のように、周知の構造を有する自走式作業機1の起伏動自在となるブーム 2の先端に、このブーム2の先端と地面との間に垂直に配置する支柱3の上端が 枢止連結されている。
【0010】 上記支柱3は、大径の下部パイプ4と、このパイプ4内に軸方向への移動が自 在となるよう嵌合する小径の上部パイプ5との組合せからなり、何れか一方のパ イプに横孔6を軸方向に所定の間隔で設けると共に、他方のパイプの端部にも横 孔7を設け、図4の如く、両横孔6、7にわたって抜差自在に挿入するピン8に よって上下のパイプ4と5を結合すると共に、この結合位置を横孔6の間隔で選 択することにより、上下高さ寸法を変化させることができるようになっている。
【0011】 上部パイプ5はその上端が、ブーム2の先端に取付けたヘッド金具9にピン1 0で枢止されていると共に、この上部パイプ5に可動部材11が上下軸方向に移 動可能となるよう取付けられている。
【0012】 上記可動部材11は上部パイプ5の上端部に対して、抜差自在のピン12によ り固定化することができると共に、その前面側に上部並列滑車13が回動自在に 取付けられ、ピン12を抜取ると上部パイプ5に沿って下降動し、下部パイプ4 の上端に当接して支持された下降位置に移動させることができるようになってい る。
【0013】 前記支柱3の前面で上部並列滑車13の下方位置に配置する下部並列滑車14 に、油圧等の操作で矢板Aを固持するためのクランプ15が設けられ、この下部 並列滑車14と上部並列滑車13の間にワイヤ16を多重巻きに巻回し、ワイヤ 16の一端は可動部材11に固定すると共に、他端側はヘッド9に取付けた滑車 17を介してブーム2の先端から作業機1側に引出し、作業機1に設けたウイン チのドラム18に巻取られている。
【0014】 従って下部並列滑車14は上部並列滑車13に多重巻きのワイヤ16を介して 吊下げ保持され、ドラム18によるワイヤ16の巻取り及び繰出しによって上下 動することになる。
【0015】 この考案の引抜き装置は上記のような構成であり、地中に打設した矢板Aを引 抜くには、図1に示すように作業機1を矢板Aに接近させ、所定の長さにセット した支柱3の下端が矢板Aの近接位置に接地し、この支柱3が垂直になるようブ ーム2の角度を設定する。
【0016】 このとき、可動部材11を上部パイプ5の上端部にピン12で固定しておくと 共に、ワイヤ16の繰出しにより下降させた下部並列滑車14のクランプ15を 矢板Aの上端部に固定し、この状態で作業機1のドラム18を起動してワイヤ1 6の巻取りを行なうと、固定滑車となる上部並列滑車13に対して動滑車となる 下部並列滑車14が引上げられ、クランプ15を介して矢板Aに上方への引抜き 力が作用し、矢板Aは引抜かれる。
【0017】 上記矢板Aの引抜きにおいて、上部並列滑車13と下部並列滑車14及びその 間に巻回した多重巻きワイヤ16によって引抜きを行なうので、重滑車の原理に より、ワイヤ16の巻取り力を拡大して引抜き力を生じさせることができ、従っ て矢板Aを振動の付与なしに、静的に引抜くことができる。
【0018】 矢板Aの引抜きにより、下部並列滑車14は上昇して行くと共に、引抜き時の 反力を、接地した支柱3と作業機1によって安定よく支持できる。
【0019】 また、矢板Aの引抜き抵抗が大きい場合図3に示すように、ピン12を抜いて 可動部材11を上部パイプ5に沿って下降させ、下部パイプ4の上端で支持され た位置にまで下した状態で引抜きを行なえばよく、このようにすると、上部並列 滑車13による引抜力の固定支持点が下り、支柱3及び作業機1の前倒れ力発生 が少なくなり、これによって引抜力が向上し、耐引抜力の大きな矢板でも引抜く ことができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、この考案によると、矢板等の地中打設物の引抜きが静的に能率 よく行なえると共に、支柱と上下並列滑車とクランプ及びワイヤで構成できるの で、簡単な構造で地中打設物の引抜きが実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る引抜き装置の使用状態を示す正
面図
【図2】同上における要部の拡大正面図
【図3】同じく上部並列滑車を下降位置にセットした状
態を示す正面図
【図4】図2の矢印IV-IV に沿う横断平面図
【符号の説明】
1 作業機 2 ブーム 3 支柱 11 可動部材 13 上部並列滑車 14 下部並列滑車 15 クランプ 16 ワイヤ 18 ドラム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機のブーム先端と地面との間に配置
    する支柱に可動部材を上下位置の変更が可能となるよう
    取付け、前記可動部材に枢止した上部並列滑車と、この
    上部並列滑車の下方位置に配置する下部並列滑車の間に
    ワイヤを多重巻きに巻回し、このワイヤは一端を可動部
    材に固定し他端は作業機のドラムに巻取り、前記下部並
    列滑車に地中打設物のクランプを設けた地中打設物の引
    抜き装置。
JP1992075963U 1992-11-02 1992-11-02 地中打設物の引抜き装置 Expired - Lifetime JPH0716752Y2 (ja)

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JPH0640036U true JPH0640036U (ja) 1994-05-27
JPH0716752Y2 JPH0716752Y2 (ja) 1995-04-19

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554355U (ja) * 1978-06-26 1980-01-12
JPS5542962A (en) * 1978-09-21 1980-03-26 Minoru Kuroda Expansion-type leader and construction process using same

Patent Citations (2)

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