JP3460147B2 - 基礎杭の引抜き方法および装置 - Google Patents
基礎杭の引抜き方法および装置Info
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Description
既設の基礎杭を引抜くための方法および装置に関するも
のである。
積層の軟弱な地盤が多いことと相俟って、ビル等の建築
物はほとんどが基礎杭の上に建設されているといっても
過言ではない。ところでビル等の建築物は、寿命のた
め、さらには大型のもの等に建て替える等のため解体す
ることが必要になり、近年、特に都市部において解体工
事が活発化している。その際、既設の基礎杭は新建築物
の建設時に障害となるので、撤去することが要求され
る。
たアースオーガーでケーシングパイプを回転させながら
リーダーに沿って降下させることにより、杭周囲の土砂
と杭の間の摩擦抵抗を低減して杭を引き上げる方法が一
般的に行われている。そして、高圧水や圧縮空気を噴射
しながらノズルを降下させることで杭の表面から土砂を
切り離して杭引抜きを容易にすることが、特開平7−8
2744号公報等により知られている。
年にわり土中に埋設された基礎杭が腐食や歪みなどによ
り引張り強さが低下し、引抜きの際に途中でちぎれてし
まうことへの対策が提案されている。すなわち、ケーシ
ングを杭下端よりも下方に打ち込み、杭を囲む土を水や
ベントナイトで泥濘化し、ケーシングの下端から係止突
起を突設させた後にケーシングを引き上げることで、係
止突起により杭に押上げ力を印加するとともに、ケーシ
ング内面に設けた締付リングで杭の上端部を掴んで引抜
く工法である。
は、継杭構成の既設杭を除去する手段として、ケーシン
グの下方に設けた突出片を高圧水噴射により突出させ、
下方杭の下端に位置せしめた状態で、下方杭とケーシン
グを一緒に引抜く工法が提案されている。
腐食したり、座屈しているような場合、あるいは複数段
の杭が継杭となっている場合、上記特公平3−5724
7号公報や特開平11−193528号公報に提案され
ているような工法により、杭の最下端を支持して引く抜
くことが必要になる。
が永いこともあって建設時の記録が乏しく、埋設長さが
不明なものも多くある。このような場合、ケーシングを
どこまで降下させれば最下端に達するかか判断できず、
杭の最下端を支持することがきない。このため、引上げ
作業中に千切れたりして杭の一部が地中に残存してしま
うおそれがあった。万一残存して新設杭の打設時に障害
となった場合は、新設杭を引抜いて残存杭を掘り出すな
ど、多大の労力と時間を要することとなる。また建造物
の密集地など大掛かりな重機を使用し難く、引抜き作業
に支障をきたし長期間要することもあり、さらに振動や
発塵の問題もあった。
既設の基礎杭が腐食や座屈等により千切れやすく、ある
いは継杭であっても、また埋設長さが不明であっても、
埋設された杭の最下端を支持して、撤去残りなく確実に
全長引抜くことである。また振動や発塵といった公害問
題にも十分考慮し、さらに密集地などにおいては、大掛
かりな重機を使用せず効果的に引抜くことである。
の本発明法は、地中に埋設された基礎杭を囲む位置にノ
ズルを配置し、該ノズルから高圧水を斜め下方に向け噴
出させて杭周囲の土を流動化しつつ該ノズルを下降させ
るとともに、流動化した土中に圧縮空気を噴出させてノ
ズル下降抵抗および杭引抜き抵抗を低減させ、杭下端を
検知したのち、杭下端を保持して引抜くことを特徴とす
る基礎杭の引抜き方法である。
心にして杭表面と間隔をもって下降するガイド枠を設
け、該ガイド枠に、前記ノズルと杭表面に当接する保持
片とを取付け、該保持片が杭表面から下方に離れること
で杭下端を検知し、かつ該保持片で杭下端を保持するこ
とができる。
輪の押付け機構を設けて下降させることができる。さら
に、前記杭下端を保持する保持部にあらかじめワイヤロ
ープを取付けておき、該ワイヤロープをワイヤクランプ
機構および昇降機構により引上げることで基礎杭を引抜
くことができる。
は、地中に埋設された基礎杭を中心にし杭表面と間隔を
もって設置されるガイド枠と、該ガイド枠の昇降機構
と、該ガイド枠に取付けられた高圧水噴出用ノズル、圧
縮空気噴出孔、杭下端検出器および杭下端保持機構と、
該ノズルに接続された高圧水供給機構と、該噴出孔に接
続された圧縮空気供給機構とからなり、前記ガイド枠に
駆動車輪および該車輪の押付け機構が取付けられ、該ガ
イド枠が該車輪により杭表面を軌道として下降する機構
を有していることを特徴とする基礎杭の引抜き装置であ
る。
出器が、杭表面に傾斜して当接しつつ下降する保持片
と、該当接部が杭下端に達すると保持片の傾斜が変わる
回動機構とからなり、該保持片が該回動機構を介してガ
イド枠に取付けられているものとすることができる。
付けられ、該ワイヤロープをクランプするワイヤクラン
プ機構と、該ワイヤクランプ機構を昇降させる昇降機構
と、ワイヤクランプ機構によるワイヤロープのクランプ
およびアンクランプと昇降機構による昇降を制御する制
御装置とが地上に設けられているものとすることができ
る。
得した杭抜き工事における必要条件は、(1)杭と土の
間の摩擦力低減、(2)摩擦力低減装置の杭に沿った移
動、(3)杭下端の検知、(4)杭下端の保持、(5)
周囲の土に対しルーズとなった杭の保持と引抜き、
(6)引抜き中の杭の座屈あるいは切断に対する対抗力
確保、(7)作業の無公害性確保である。そして(1)
の摩擦力低減には、高圧水と圧縮空気を併用して、杭全
長にわたり杭周囲の土を流動化させるのが効果的であっ
た。
杭の周囲の土を流動化し、かつ杭と土の間の摩擦力を低
減してノズル下降抵抗および杭引抜き抵抗を低減させ、
杭下端を検知した後、杭下端を保持して引抜く方法であ
る。杭周囲の流動化および摩擦力低減は、杭を囲む位置
にノズルを配置し、ノズルから高圧水を斜め下方に向け
噴出させて流動化しつつノズルを下降させるとともに流
動化した土中に圧縮空気を噴出させて行う。対象の基礎
杭1としてはあらゆる種類のもの、例えばコンクリート
杭、木杭、コンクリートパイルや、現場打杭であるペデ
スタルパイル、フランキーパイル、あるいはスチールパ
イルである鋼管やH形鋼などに適用することができる。
る。図1のように、あらかじめ地表面を掘り下げて基礎
杭1の上端を露出した状態にしておき、杭1の全長より
幾分長めの支持柱3を重機5で支持し、杭1の上方にセ
ットする。支持柱3の下端部にはガイド枠2が取り付け
てあり、図2のようにガイド枠2にノズル10と杭下端
の検出および保持機構が設けてある。
ス8および支持柱3を通って、高圧水が供給される。ま
たガイド枠2に圧縮空気噴出機構が取付けられ、エアコ
ンプレッサ7からホース8および支持柱3を通って圧縮
空気が供給される。本例では支持柱3を2本の肉厚パイ
プで構成し、一方を高圧水供給用、他方を圧縮空気供給
用としている。4は振動発生器、9は上端部保持装置で
ある。
礎杭1の中心に合わせた後、まずノズル10から高圧水
を図3のように斜め下方に向けて噴出させつつ、重機5
によりガイド枠2を下降させることでノズル10を杭1
に沿って下降させる。本例ではノズル10は、図2のよ
うにほぼ90°間隔で4個設け、噴出する高圧水流の中
心が杭1の外周に接するような方向に斜め下方に向けて
あるので、高圧水流は杭1を取巻くように流れる。
に直接取り付けてある。該導管16は環状で、図6のよ
うに内側の凹所19にノズル10が取り付けてある。1
5は圧縮空気導管である。なお圧縮空気導管15あるい
は高圧水導管16をガイド枠2とすることもできる。
出させると、高圧水流が杭1周囲の土を穿ち、かつ流動
化しつつ杭1の周囲を取巻くように流れる。そして高圧
水流は下方へのベクトルを有しているので、高圧水によ
る杭周囲の土の剥離と流動化は下方に向かって自動的に
進行していく。
の深さに入った時点で流動化土中に圧縮空気を送り込
む。すると、送り込まれた空気の大部分は流動化土中に
分散して最終的には空気中に放出される。連続して送り
込まれる圧縮空気量と、杭1周囲の流動化土から空気中
に放出される空気量および周囲の土中に分散していく空
気量は最終的にバランスする。
量は一定の割合で流動化土の全体にわたってほぼ均等に
分散していると考えられ、このことは流動化土の嵩比重
を減少させ、また流動化土中に無数に存在する空気粒
が、ノズル10および下端検出機構を取り付けたガイド
枠2の土中進入抵抗を減少し、さらに杭引抜き時の引抜
き抵抗を減少させる重要な作用をなす。
水導管16の上方に環状に設けられた圧縮空気導管15
に直接設けた圧縮空気噴出孔17から噴出させることが
できる。本例では、圧縮空気は斜め上向きに噴出する
が、圧縮空気の作用は上述のとおりであるから噴出させ
る方向の指向性は特に必要としない。このため、環状の
圧縮空気導管15の管周および環周に、ほぼ等間隔に圧
縮空気噴出孔17を分散して開けておくだけでも十分な
効果を発揮させることができる。
も、土中にノズル10などの装置を進入させるには重機
5による加圧は効果的であり、振動発生器4による加振
はさらに進入抵抗を低減させるうえで効果がある。ここ
で重要なことは、杭周囲の土が流動化し圧縮空気吹き込
みによって多数の空気粒が存在しているため、加振によ
る振動が効果的に減衰し、工事現場周辺への振動公害が
防止できる。さらに湿式であるため発塵の問題もなく、
作業の無公害性が確保される。
周辺の土を流動化しかつ空気粒により杭引抜き抵抗を低
減する。ここで建設時の記録等により基礎杭1の全長が
あらかじめ判明しているときは、上述のように支持柱3
の長さを基礎杭1の全長よりも幾分長めにしておけばよ
いが、不明のときは、予想長さにしてセットし、不足分
があれば下降途中で継ぎ足すこともできる。
基礎杭1の全長が不明であっても確実に杭下端を検出
し、かつ検出した下端を保持して引抜くことで解決され
る。本例では、基礎杭1下端の検出および保持機構とし
て、図2〜図5の例のような保持片11を採用してい
る。図2はガイド枠2を下方から見た平面図、図3〜図
5は縦断面図である。図2および図3のように、保持片
11は例えば4枚の板状で、保持片先端の内接円直径が
杭1の外径よりも小さくなっており、ガイド枠2に固定
された取付軸13に回動可能に軸支されている。そし
て、杭1の上端より上方にあるときは、スプリング14
のバネ力で保持片11はほぼ水平に保たれている。
下降するとき、各保持片11は杭1の外周に接して回動
し斜め上方に立上がる。この立上がりは、回動検出器1
2により検出される。そして、図5のように保持片11
が杭1の下端よりも下方に達すると、スプリング14の
作用で再び水平位置に回動し、該回動が回動検出器12
により検出される。また保持片11は、下方には回動し
ないよう係止片18に係止される。
位置に回動したことが検出されると、ブザーやランプ等
によって、オペレーターは杭下端を検知することができ
る。この時点で支持柱3を重機5により上昇させると、
杭下端は保持片11により保持され、そして杭1は引抜
かれる。このとき杭上端部は上端部保持装置9により従
来技術と同様に保持され、杭1は安全に引抜かれる。回
動検出器12は、取付軸13の回動によって作動するリ
ミットスイッチ、近接スイッチ、あるいは光電スイッチ
などで構成することができる。この場合の信号は、厚肉
管等で構成する支持柱3に沿って設けたコードにより地
上に導くことができる。
で配置しているので、杭下端が確実に検出され、引抜き
荷重が分散される。また下端検出時のブザーやランプ
は、4個の保持片11それぞれに対応して取付け、地中
への進入前、保持片11が水平状態において、4個の保
持片11それぞれに対応するブザーやランプが作動する
ことを確認したうえで進入開始することにより、下端検
出の信頼性が得られる。すなわち、杭下端に達する前、
4個中いずれかの保持片11についてトラブルにより回
動検出器12が作動するようなことがあっても、4個全
てについて作動しない限り杭下端の検知ではないと判断
することができる。
その取外しの具体例について述べる。図1において、支
持柱3の周囲にワイヤー(図示せず)を螺旋状に巻き、
一端を支持柱3の下端部に固定し、他端を支持柱3の上
端部に保持させておく。支持柱3を基礎杭1に沿って下
降させていくと、杭1は自動的にこのワイヤーで巻かれ
る。杭下端検出および杭下端保持の後、支持柱3を引き
上げるとき、支持柱3の上端部に保持されたワイヤを牽
引することにより、ワイヤーで杭1と支持柱3を緊縛す
ることができる。杭1を地上に引上げ、支持柱3からの
取外し位置にてこのワイヤを緩めることにより、所定位
置に安全に倒すことができる。
イプで構成し、一方を高圧水供給用、他方を圧縮空気供
給用としているが、高圧水と圧縮空気を1本のパイプで
供給することも可能である。この場合、高圧水ホースと
圧縮空気ホースの接続部にそれぞれ逆流防止弁を設け、
図3〜図5の高圧水導管16および圧縮空気導管15は
一方のみでよい。
る。例えばガイド枠取付け部、振動発生器取付け部、上
端部保持装置取付け部、および単位長さ(例えば2m)
の同形の中間部とし、杭1の長さに応じて所要長さとな
るよう中間部を接続することで、運搬時や保管時にコン
パクトとなり効率的である。
種類か用意しておくと作業の能率向上に有効である。ま
た図3に示す環状の高圧水導管16および圧縮空気導管
15を周方向に分割し、杭1の外径に応じて組み立てる
こともできる。これらの場合、保持片11を何種類か用
意しておき、取り付け部と杭1の間隔に応じた適正な長
さのものを選択する。ガイド枠2はシートパイルやコ形
鋼で作ることもできる。この場合、高圧水と圧縮空気の
供給のための導管を別途設ける。
リートパイルのような内部に鉄材を入れたものや、鋼
管、H形鋼のような金属製の場合は、渦電流を利用した
方法を採用することもできる。例えば、検出端としてガ
イド枠2と略同じ外径の貫通型コイルを用い、該コイル
が杭1の下端より下方に降下したときの渦電流の変化に
より杭下端を検出する。また、杭下端保持機構として
は、図2〜図5のような4枚の保持片11を使用するほ
か、たとえば図7のような1枚の保持片11を採用する
こともできる。
合、保持片11は杭1に沿って下降中は図7(a)の破
線のように杭1に接触しないように立てておき、渦流コ
イル20による杭下端検出後は油圧モータ22により図
7(a)の実線のように倒すようにすることもできる。
そして、図7(b)のように保持具21で保持片11の
先端部を保持し、杭1を下方から支持して引上げる。な
お図7の例においても、図2のように取付軸13にスプ
リング14を取付け、バネ力を利用して下降中は保持片
11を杭1の表面に当接させ、杭下端通過後はバネ力に
より実線のように倒すこともできる。
る場合、何らかの理由により引抜き装置を途中で引上げ
る必要が生じたとき、スプリング14で保持片11が杭
1に押し付けられていると、そのままでは引上げること
ができない。このようなときは、たとえば図8のよう
に、保持片11にワイヤ−23の先端を固定し、押し付
け用スプリング14の張力より十分大きな張力を有する
引上げ用スプリング24を介してワイヤー23を引張る
ことで、保持片11を杭1から引き離せばよい。
持柱3を使用せず、ガイド枠2を自走式にして降下させ
ることもできる。その例を図9および図10に示す。ガ
イド枠2に、例えば3個の駆動車輪26を、図10のよ
うに120°間隔に取付ける。駆動車輪26は、図9の
ようにガイド枠2に回動可能に取付けた支持棒29に軸
支させ、油圧シリンダー27のロッド28を引上げると
支持棒29が回動して、駆動車輪26が杭1に押し付け
られるようになっている。駆動車輪26は図示しない油
圧モータにより回転駆動される。油圧は油圧装置34を
経て地上から油圧シリンダー27および油圧モータに供
給される。
して杭周囲の土を流動化しつつ、また圧縮空気を噴出し
て流動化土の摩擦抵抗を低減しつつ、駆動車輪26を回
転させ、かつ油圧シリンダー27によりロッド28を引
上げる。すると3個の駆動車輪26が杭1を挟み付けな
がら、ガイド枠2は杭1の表面を軌道として自走式に下
降していく。そして杭下端に達すると、3個のシリンダ
ー27のロッド28が全てさらに縮み、杭下端を保持す
る。この例では駆動車輪26が保持片11の作用をな
す。駆動車輪26が杭1を外れると、同時に車輪26の
駆動力もなくなるため、装置がそれ以上下降することが
ない。したがって杭下端は自動的に検知され、かつ保持
されることになる。
されたのち、図9のようにワイヤロープ30を巻き上げ
てガイド枠2および杭1を引上げる。ワイヤロープ30
はガイド枠2に2〜3カ所取り付け、一方向ストッパー
33およびリール31を経て巻取機32に巻取る。一方
向ストッパー33は、巻き上げたワイヤロープ30が下
方に移動しないように保持するほか、さらにワイヤ30
に上向きの力を加える機構を付加することも有効であ
る。
礎杭1の下端を保持する保持部、例えばガイド枠2にあ
らかじめワイヤロープ30を取付けておき、図11の例
のように、ワイヤロープ30をワイヤクランプ機構およ
び昇降機構により引上げることで基礎杭1を引抜くこと
ができる。本例において、ワイヤクランプ機構はワイヤ
クランプシリンダー35からなり、昇降機構は昇降シリ
ンダー36からなる。
固設され、プラットホーム39の上に固設されたワイヤ
クランプシリンダー35を昇降させる。また架台38に
は杭クランプシリンダー37が固設されている。図11
には、ワイヤロープ30、ワイヤクランプシリンダー3
5、昇降シリンダー36および杭クランプシリンダー3
7を、それぞれ2個示しているが、必要に応じて3〜4
個とすることもできる。
ダー35によりワイヤロープ30をクランプし、昇降シ
リンダー36を所定位置まで上昇させる。そして、杭ク
ランプシリンダー37により杭1を保持した後、ワイヤ
クランプシリンダー35でワイヤロープ30をアンクラ
ンプし、昇降シリンダー36を所定位置まで下降させ
る。そして、ワイヤクランプシリンダー35によりワイ
ヤロープ30をクランプし、杭クランプシリンダー37
で杭1をアンクランプして昇降シリンダー36を上昇さ
せ、これらを順次繰り返す。これら一連の操作は制御装
置42により制御する。
ヤロープ30をクランプするには、該シリンダー35の
ロッドにワイヤクランプ40,41を設けておき、図1
2のようにワイヤクランプ40,41の隙間にワイヤロ
ープ30を通しておく。ワイヤクランプシリンダー35
のロッドを伸ばすとワイヤクランプ41が杭1に押し付
けられて、ワイヤクランプ40,41の間でワイヤロー
プ30は強固にクランプされる。
ープ30をアンクランプして昇降シリンダー36を下降
させるとき、ワイヤロープ30が下降しないように、図
9のように巻取機32で巻取るのがより効果的である。
また、ワイヤクランプシリンダー35の上方にて別のワ
イヤクランプシリンダー等によりワイヤロープ30を保
持してもよく、この場合は杭クランプシリンダー37を
使用しなくても杭を保持することができる。この場合、
引き上げたワイヤロープ30は、巻取機32を使用せず
地上にてたとえば輪を形成して溜めておくだけでもよ
い。
したようなガイド枠2と、その昇降機構と、ガイド枠2
に取付けられた高圧水噴射用ノズル10、圧縮空気噴出
孔17、杭下端検出器および杭下端保持機構と、ノズル
10に接続された高圧水供給機構と、噴出孔17に接続
された圧縮空気供給機構とからなり、ガイド枠2に駆動
車輪26および該車輪26の押付け機構が取付けられ、
ガイド枠2が駆動車輪26により杭表面を軌道として下
降する機構を有している。
を中心にし杭表面と間隔をもって設置される。ガイド枠
2のの昇降機構は、図1の例のような重機によるほか、
図9および図10のような駆動車輪26による自走降下
およびワイヤロープ30による巻上げ方式、あるいは図
11のようなワイヤクランプシリンダー35および昇降
シリンダー36によるクランプ押上げ方式とすることも
できる。
ような保持片11とその回動検出器12、図8のような
渦流コイル20などとすることができる。杭下端保持機
構はは、図2〜図5の例のような保持片11とその係止
片18、図7、図8のような保持片11と保持具21な
どとすることができる。
水ポンプ6およびホース8などノズル10までの給水路
で構成される。圧縮空気供給機構は、図1の例のような
エアコンプレッサ7およびホース8など圧縮空気噴出孔
17までの給気路で構成される。そして本発明装置の詳
細な機構および作用は、上記本発明法の説明で述べたと
おりである。
事において、既設の基礎杭を無公害で安全かつ容易に引
く抜くことができ、特に杭が腐食や座屈等により千切れ
やすく、あるいは継杭であっても、また埋設長さが不明
であっても、埋設された杭の最下端を支持して、撤去残
りなく確実に全長引抜くことができる。さらに、密集地
などにおいて、大掛かりな重機を使用せず効果的に引抜
くこともできる。
のA−A矢視平面図である。
のB−B矢視相当縦断面図である。
示し、図2のB−B矢視相当縦断面図である。
示し、図2のB−B矢視相当縦断面図である。
図である。
(a)は(b)のD−D矢視縦断面図、(b)は(a)
のC−C矢視横断面図である。
ある。
断面図である。
し、図9のE−E矢視平面図である。
図である。
断面図である。
ー 23…ワイヤー 24…引上げ用ス
プリング 25…環 26…駆動車輪 27…油圧シリンダー 28…ロッド 29…支持棒 30…ワイヤロー
プ 31…リール 32…巻取機 33…一方向ストッパー 34…油圧装置 35…ワイヤクランプシリンダー 36…昇降シリン
ダー 37…杭クランプシリンダー 38…架台 39…プラットホーム 40,41…ワイ
ヤクランプ 42…制御装置
Claims (7)
- 【請求項1】 地中に埋設された基礎杭を囲む位置にノ
ズルを配置し、該ノズルから高圧水を斜め下方に向け噴
出させて杭周囲の土を流動化しつつ該ノズルを下降させ
るとともに、流動化した土中に圧縮空気を噴出させてノ
ズル下降抵抗および杭引抜き抵抗を低減させ、杭下端を
検知したのち、杭下端を保持して引抜くことを特徴とす
る基礎杭の引抜き方法。 - 【請求項2】 前記基礎杭を中心にして杭表面と間隔を
もって下降するガイド枠を設け、該ガイド枠に、前記ノ
ズルと杭表面に当接する保持片とを取付け、該保持片が
杭表面から下方に離れることで杭下端を検知し、かつ該
保持片で杭下端を保持することを特徴とする請求項1記
載の基礎杭の引抜き方法。 - 【請求項3】 前記ガイド枠に駆動車輪および該車輪の
押付け機構を設けて下降させることを特徴とする請求項
1または2記載の基礎杭の引抜き方法。 - 【請求項4】 前記杭下端を保持する保持部にあらかじ
めワイヤロープを取付けておき、該ワイヤロープをワイ
ヤクランプ機構および昇降機構により引上げることで基
礎杭を引抜くことを特徴とする請求項1、2または3記
載の基礎杭の引抜き方法。 - 【請求項5】 地中に埋設された基礎杭を中心にし杭表
面と間隔をもって設置されるガイド枠と、該ガイド枠の
昇降機構と、該ガイド枠に取付けられた高圧水噴出用ノ
ズル、圧縮空気噴出孔、杭下端検出器および杭下端保持
機構と、該ノズルに接続された高圧水供給機構と、該噴
出孔に接続された圧縮空気供給機構とからなり、前記ガ
イド枠に駆動車輪および該車輪の押付け機構が取付けら
れ、該ガイド枠が該車輪により杭表面を軌道として下降
する機構を有していることを特徴とする基礎杭の引抜き
装置。 - 【請求項6】 前記杭下端検出器が、杭表面に傾斜して
当接しつつ下降する保持片と、該当接部が杭下端に達す
ると保持片の傾斜が変わる回動機構とからなり、該保持
片が該回動機構を介してガイド枠に取付けられているこ
とを特徴とする請求項5記載の基礎杭の引抜き装置。 - 【請求項7】 前記ガイド枠にワイヤロープが取付けら
れ、該ワイヤロープをクランプするワイヤクランプ機構
と、該ワイヤクランプ機構を昇降させる昇降機構と、ワ
イヤクランプ機構によるワイヤロープのクランプおよび
アンクランプと昇降機構による昇降を制御する制御装置
とが地上に設けられていることを特徴とする請求項5ま
たは6記載の基礎杭の引抜き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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