JPH063U - い草苗揃え機の開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 い草苗揃え機でい草苗を挾持して搬送しなが
ら苗揃えを行うことができる下方搬送ベルトの上方側を
掃除やメンテナンスのため有効に開閉可能とする。 【構成】 上下の両搬送ベルト２ａ、２ｂによりい草苗
１を挾持して搬送しながらい草苗１の茎葉部１ａおよび
根部１ｂの先端側をカッタ３ａ、３ｂ、４ａ、４ｂによ
りそれぞれ切断して苗揃えができるい草苗揃え機におい
て、上方搬送ベルト２ａおよびその両側方のカッタ３
ａ、４ａを上部支持枠Ａに架設するとともに、下方搬送
ベルト２ｂなどを装備する下部支持枠Ｂから上方に延設
したステー５に前記上部支持枠Ａの側部を支点０中心に
回動できるよう枢着し、前記支点０の反対側部位となる
前記上部支持枠Ａと下部支持枠Ｂの間にはロック装置Ｃ
を介装して構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、い草苗を挾持して搬送する下方の搬送ベルトの上方を開放させるこ とができるようにしたい草苗揃え機の開閉装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、上下の両搬送ベルトによりい草苗を挾持して搬送しながらい草苗の茎 葉部および根部の先端側をカッタによりそれぞれ切断して苗揃えができるい草苗 揃え機において、上下の両搬送ベルトなどは機体の内部に組み込まれたままとな っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上下の両搬送ベルト間に苗詰まりが生じた場合には、い草苗を 取り出したり掃除するのが難しく、ときには機体を分解しなければならず、メン テナンス性も悪い、といった不具合を呈している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、そのような不具合を解決し、簡単な構造にして容易に掃除などがで きるよう工夫したものであり、そのため、上方搬送ベルトおよびその両側方のカ ッタを上部支持枠に架設するとともに、下方搬送ベルトなどを装備する下部支持 枠から上方に延設したステーに前記上部支持枠の側部を支点中心に回動できるよ う枢着し、前記支点の反対側部位となる前記上部支持枠と下部支持枠の間にはロ ック装置を介装して構成したものである。

【０００５】

【作用】

従って、ロック装置を解除して上部支持枠を支点中心に回動させると、上方搬 送ベルトやその両側方のカッタなどを上方へ持ち上げながら下方搬送ベルトの上 方を開放させることができることになって、詰まった苗を取り除いたり各部の掃 除を容易に行うことができることになり、メンテナンス性も良くなる。

【０００６】

【実施例】

図１ないし図６において、図２はい草苗揃え機の正面図を示し、４本の支脚６ を下部に有する下部支持枠Ｂの内部には、水平の上面上に根部１ｂから茎葉部１ ａにかけてのい草苗１全体を載置することができる幅広の下方搬送ベルト２ｂを 張架し、該ベルト２ｂの始端側および終端側には供給台７および排出台８をそれ ぞれ斜設し、下部支持枠Ｂの側部から上方に延設したステー５の上部には、上部 支持枠Ａの側部を支点０中心に回動できるよう枢着するとともに、ストッパ９に 衝合するまで下方側に回動できるようにし、前記下方搬送ベルト２ｂとの間にい 草苗１の茎葉部１ａを挾持して搬送することができる長手方向に短く幅狭の上方 搬送ベルト２ａを前記上部支持枠Ａの内部に張架し、また、前記上方搬送ベルト ２ａの横側方には、い草苗１の根部１ｂを上方から係送する係送ベルト１０を張 架して構成する。

【０００７】 前記両ベルト２ａ、２ｂの途中部位となるその一側方の上下には、い草苗１の 茎葉部１ａ先端側を切断できる円板形のカッタ３ａ、３ｂを軸架するとともに、 他端側の上下には、い草苗１の根部１ｂ先端側を切断できる円板形のカッタ４ａ 、４ｂを軸架するが、両ベルト２ａ、２ｂの内方側にそれぞれ平行にして横架し た両回転軸１１、１２の両端部に前記カッタ３ａ、４ａおよび３ｂ、４ｂをそれ ぞれ架着し、前記回転軸１１を前記上方搬送ベルト２ａおよび係送ベルト１０に スプロケットチェン１３を介して伝動連結するとともに、前記回転軸１２を前記 下方搬送ベルト２ｂにスプロケットチェン１４を介し伝動連結して構成する。

【０００８】 前記下部支持枠Ｂ内に装備したモータ１５側の駆動スプロケット１６と、前記 回転軸１２の端部のスプロケット１７と、前記回転軸１１の端部のスプロケット １８と、上部支持枠Ａの前面に一端を枢支１９して引張りばね２０により上方に 引張するテンションアーム２１の先端のスプロケット２２とに、チェン２３を、 掛装し、また、上部支持枠Ａと下部支持枠Ｂの前面との間にはロック装置Ｃを介 装するが、該ロック装置Ｃは、下部支持枠Ｂ側に一端を枢支２４したロックプレ ート２５の他端側にはノブねじ２６を挿着し、ロックプレート２５に形成した凹 欠部２７を上部支持枠Ａ側のピン２８に係合可能にして構成する。

【０００９】 したがって、供給台７上よりい草苗１を下方搬送ベルト２ｂ上に供給すると、 い草苗１は両ベルト２ａ、２ｂに挾持されて矢印イ方向に搬送されることになり 、その途中で、い草苗１の茎葉部１ａおよび根部１ｂの先端側はカッタ３ａ、３ ｂおよび４ａ、４ｂによりそれぞれ切断され、図４にロで示すようにい草苗１は 所定の長さに切断されながら苗揃えされて排出台８より排出されることになるが 、両ベルト２ａ、２ｂ間に苗が詰まったりした場合には、図５に示すように、テ ンションアーム２１を下方に回動させてチェン２３をスプロケット２２、１８か ら外し、ノブねじ２６を弛めてロック解除させながらロックプレート２５を下方 に回動させて、図６に示すように、上部支持枠Ａを支点０中心に矢印ハ方向へ上 方に回動させると、上方搬送ベルト２ａやカッタ３ａ、４ａなどを上方へ持ち上 げながら下方搬送ベルト２ｂの上方を開放させることができることになって、詰 まった苗を取り除いたり掃除を容易に行うことができることになり、また、メン テナンス性も良くなる。

【００１０】 図７は他の例を示し、前記実施例とは同一符号で示すように略同様に構成する が、モータ１５側と回転軸１２と上方搬送ベルト２ａ側と下方搬送ベルト２ｂ側 とを１本のチェン２９を介して伝動連結するとともに、上方搬送ベルト２ａ側と 回転軸１１とをチェン３０を介し伝動連結して、メンテナンスが容易に行える伝 動構造にしたものである。

【００１１】 また、図８はさらに別の例を示し、前記実施例とは同一符号で示すように略同 様に構成するが、モータの駆動軸３１と回転軸１１、１２とをチェン３２を介し 伝動連結し、モータの駆動軸３１と下方搬送ベルト２ｂ側とをチェン３３を介し 伝動連結するとともに、回転軸１１より上方搬送ベルト２ａを駆動できるように して、メンテナンスが容易に行える伝動構造にしたものである。

【００１２】

【考案の効果】

このように本考案は、ロック装置Ｃを解除して上部支持枠Ａを支点０中心に回 動させると、上方搬送ベルト２ａやその両側方のカッタ３ａ、４ａなどを上方へ 持ち上げながら下方搬送ベルト２ｂの上方を開放させることができることになっ て、詰まった苗を取り除いたり掃除を容易に行うことができることになり、メン テナンス性も一段と向上させることができることになり、簡単な構造にして好適 に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の要部を示した側断面図である。

【図２】い草苗揃え機を示した正面図である。

【図３】搬送ベルトを示した正面図である。

【図４】図３の一部を示した平面図である。

【図５】図２の作動状態を示した正面図である。

【図６】図１の作動状態を示した側断面図である。

【図７】他の例を示した正面図である。

【図８】さらに別の例を示した正面図である。

【符号の説明】

１ い草苗 １ａ 茎葉部 １ｂ 根部 ２ａ 上方搬送ベルト ２ｂ 下方搬送ベルト ３ａ カッタ ３ｂ カッタ ４ａ カッタ ４ｂ カッタ Ａ 上部支持枠 Ｂ 下部支持枠 ０ 支点 ５ ステー Ｃ ロック装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下の両搬送ベルト２ａ、２ｂによりい
   草苗１を挾持して搬送しながらい草苗１の茎葉部１ａお
   よび根部１ｂの先端側をカッタ３ａ、３ｂ、４ａ、４ｂ
   によりそれぞれ切断して苗揃えができるい草苗揃え機に
   おいて、上方搬送ベルト２ａおよびその両側方のカッタ
   ３ａ、４ａを上部支持枠Ａに架設するとともに、下方搬
   送ベルト２ｂなどを装備するとともに、下部支持枠Ｂか
   ら上方に延設したステー５に前記支持枠Ａの側部を支点
   ０中心に回動できるよう枢着し、前記支点０の反対側部
   位となる前記上部支持枠Ａと下部支持枠Ｂの間にはロッ
   ク装置Ｃを介装して構成したことを特徴とする開閉装
   置。