JPH0639946A - ゴムロールの製造方法および装置 - Google Patents

ゴムロールの製造方法および装置

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JPH0639946A
JPH0639946A JP3489392A JP3489392A JPH0639946A JP H0639946 A JPH0639946 A JP H0639946A JP 3489392 A JP3489392 A JP 3489392A JP 3489392 A JP3489392 A JP 3489392A JP H0639946 A JPH0639946 A JP H0639946A
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rubber roll
resistant resin
heat
layer
molded product
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JP3489392A
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Kazuo Hasegawa
一雄 長谷川
Yasukazu Sugie
安一 杉江
Kiyomitsu Takeo
清光 竹尾
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SENTORIA KOSAN KK
SHIGA KATSURA KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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SENTORIA KOSAN KK
SHIGA KATSURA KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高品質のゴムロールを高効率、高生産性で製造
することができる方法および装置。 【構成】未加硫のゴムロール成形物の外周に耐熱性樹脂
被覆層を形成し、加硫もしくは架橋処理を施した後、耐
熱性樹脂被覆層を剥離して除去する工程を含むゴムロー
ルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムロールの製造方法お
よびその装置に関し、特に、ゴムロールを高効率、高生
産性で製造することができる方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の製造業において、耐薬品性、耐熱
性、耐油性、耐圧性および耐摩耗性に優れたゴムロール
が使用されている。このゴムロールの製造は、従来、押
出機を用いて芯棒の外周に加硫剤または架橋剤を含む未
加硫のゴムを押出被覆せしめた成形物、あるいはカレン
ダーロール機を用いて芯棒の外周にシート状の未加硫ゴ
ムを巻き付けてなる成形物を加熱加硫または架橋(以
下、単に「加硫」という)する方法によって行われてい
る。この加熱加硫に際して、ゴムが熱膨張したり、ゴム
内部で発泡が生じるのを防止するため、未加硫のゴムの
外周に鉛、布、鋼製ワイヤー等を被覆あるいは巻き付け
て、熱膨張による寸法の変化、あるいは内部発泡を防止
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の方
法においては、未加硫のゴム層の外周に被覆層を形成ま
たは鋼製ワイヤーを巻き付けても、加硫は密閉加硫缶で
行わなければならず、より簡便な常圧加硫を行うのは困
難であった。また、未加硫のゴム層の外周に布や鋼製ワ
イヤーを巻き付ける場合、巻付け作業には熟練を要し、
しかも作業環境が劣悪となり、さらに加硫後、これらの
被覆材を巻き戻し、巻取る等の作業を要し、高効率でゴ
ムロールの製造を行うのが困難であった。
【0004】そこで本発明の目的は、未加硫のゴムの加
硫時の内部発泡を抑制し、常圧加硫も可能となり、しか
も連続製造に適し、高効率かつ高生産性でゴムロールを
製造することができる方法および装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、未加硫のゴムロール成形物の外周に耐熱
性樹脂被覆層を形成し、加硫もしくは架橋処理を施した
後、耐熱性樹脂被覆層を剥離して除去する工程を含むゴ
ムロールの製造方法を提供するものである。
【0006】前記耐熱性樹脂被覆層が、4−メチル−1
−ペンテン系重合体からなるものであると、好ましい。
【0007】また、本発明は、前記方法を実施するため
の製造装置として、未加硫のゴムロール成形物の外周に
耐熱性樹脂層を形成する耐熱性樹脂被覆装置と、外周に
耐熱性樹脂層を有する未加硫のゴムロール成形物を加熱
してゴムロール成形物を加硫または架橋処理する加硫装
置と、加硫または架橋処理後に耐熱性樹脂層を剥離する
剥離装置とを有するゴムロールの製造装置を提供するも
のである。
【0008】以下、本発明のゴムロールの製造方法およ
び装置について詳細に説明する。
【0009】本発明の方法においては、まず、未加硫の
ゴムロール成形物の外周に耐熱性樹脂被覆層を形成す
る。この未加硫のゴムロール成形物は、図1に示すよう
に、芯棒1の外周に未加硫のゴム層2を形成したもので
ある。この芯棒1の外周に未加硫のゴムを被覆する方法
は、特に制限されず、例えば、芯棒1の外周に未加硫ゴ
ムを押出被覆してゴムロール層を形成する押出成形法、
金型注入法、あるいは圧延シート法等のいずれの方法で
もよい。また、芯棒および用いられるゴムの材質、寸
法、形状等は、特に制限されず、得られるゴムロールに
要求される特性、用途等に応じて適宜選択される。
【0010】本発明の方法において、未加硫のゴムロー
ル成形物の外周に耐熱性樹脂層を形成するための第1の
方法として、未加硫のゴムロール成形物の外周に耐熱性
樹脂シートを螺旋状に巻付けて耐熱性樹脂被覆層を形成
する方法が採用される。また、第2の方法として、未加
硫のゴムロール成形物の外周に溶融耐熱性樹脂を押出し
て耐熱性樹脂被覆層を形成する方法が採用される。
【0011】以下、まず、第1の方法およびその方法を
実施するための装置について、図1〜図4に基づいて詳
細に説明する。
【0012】この第1の方法においては、まず、図1に
示すように、芯棒1の外周に未加硫のゴムを所定の厚さ
に被覆してなる未加硫のゴムロール層2を有するゴムロ
ール成形物3を、図2に示すように耐熱性樹脂被覆装置
4に導入し、図3に拡大して示すように、ゴムロール層
2の外周に耐熱性樹脂シート7を螺旋状に巻き付ける。
【0013】耐熱性樹脂被覆装置4は、図2および図3
に示すように、押出機5と、該押出機5に装着されたダ
イ6と、ダイ6から押出された耐熱性樹脂シート7をゴ
ムロール層2の外側に圧着させる圧着ローラー8とを有
するものである。また、9は圧着案内ローラである。
【0014】この耐熱性樹脂被覆装置4においては、押
出機5において混練溶融された耐熱性樹脂をダイ6から
シート状に押出して耐熱性樹脂シート7を成形するとと
もに、押出された耐熱性樹脂シート7を、圧着ローラー
8により回転するゴムロール成形物3のゴムロール層2
の外周に圧着させる。このとき、ゴムロール成形物3
は、回転されるとともに、図2に示す矢印Aの方向に相
対的に移動され、ゴムロール層2の外周に耐熱性樹脂シ
ート7が螺旋状に巻き付けられていく。このとき、圧着
案内ローラー9は、ゴムロール成形物3の回転に応じ
て、圧着ローラー8がゴムロール層2の外周に正確に圧
着されるように、ゴムロール層2の外周面に当接され
る。
【0015】また、ゴムロール成形物3の回転および矢
印A方向への相対的な移動は、ゴムロール成形物3の支
持装置(図示せず)の回転および移動、あるいは耐熱性
樹脂被覆装置4の移動、または両者の移動等によって行
うことができる。
【0016】このとき、圧着ロール8によって、耐熱性
樹脂シート7をゴムロール成形物3の外周に加圧して当
接させるとともに、この圧着ロール8を、用いられる耐
熱性樹脂の融点付近の温度に加熱しておけば、耐熱性樹
脂シートの重ね合わせ部の接着が充分になされ、密着が
強固になり、耐圧強度が向上し、未加硫ゴムの加硫が容
易に行える点で、有効である。さらに、このときの圧着
ロール8および圧着案内ロール9の加圧力は、通常、
2.5〜10kg/cm2 程度に調整される。
【0017】この第1の実施態様において、耐熱性樹脂
シート7は、図2に示すように、ゴムロール成形物3の
長手方向に対して、θの角度に斜交するように、ゴムロ
ール成形物の外周に巻き付けられる。この角度θは、7
9〜89度、好ましくは83度に調整される。
【0018】巻き付けられる耐熱性樹脂シートは、通
常、厚さ0.05〜0.5cm程度、幅5〜20cm程
度のものが好ましい。
【0019】このようにして、図4に示すように、ゴム
ロール層2の外側に耐熱性樹脂被覆層10が形成され
る。形成される耐熱性樹脂被覆層10の厚さは、特に制
限されず、ゴムロール層2の肉厚等に応じて適宜決定さ
れる。
【0020】耐熱性樹脂被覆層10の形成に用いられる
耐熱性樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン6
6等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート等のポ
リエステル;高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プ
ロピレン・α−オレフィン共重合体、ポリ1−ブテン、
1−ブテン・α−オレフィン共重合体、4−メチル−1
−ペンテン系重合体、ポリ3−メチル−1−ペンテン、
ポリ1−ヘキセン等の高結晶性のポリオレフィン等が挙
げられる。これらの中でも、4−メチル−1−ペンテン
系重合体は、融点が200℃以上で、ゴムの加硫温度:
150〜170℃を上回る耐熱性を有し、かつ成形収縮
率が2.1%と大きく、加硫後のゴムロール成形物との
離型性が良好である点で、好ましい。
【0021】この4−メチル−1−ペンテン系重合体
は、4−メチル−1−ペンテンを主成分とする重合体で
あり、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、4−メ
チル−1−ペンテンと該4−メチル−1−ペンテンと共
重合可能な他の単量体との共重合体が挙げられる。該4
−メチル−1−ペンテンと共重合可能な他の単量体とし
ては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1
−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデ
セン、1−オクタデセン等の炭素数2〜20のα−オレ
フィンなどが挙げられる。中でも、1−ヘキセン、1−
オクテン、1−デセン等を5モル%程度含有する4−メ
チル−1−ペンテン系共重合体が、耐熱性、および剛性
と耐衝撃性のバランスが優れているため、好適である。
【0022】以上のようにして、図4に示すように、未
加硫のゴムロール成形物3の外周に耐熱性樹脂被覆層1
0を形成した後、図2に示すように、冷却装置11にお
いてゴムロール成形物3の温度を適度に調整した後、加
硫装置12にゴムロール成形物3を導入して加硫処理が
施される。冷却装置11は、例えば、水等の液体、空気
等の気体などの冷却用媒体が、ゴムロール成形物と接触
もしくは非接触で該ゴムロール成形物3から熱を奪う構
造のものであり、冷却用媒体が満たされた槽等の構造の
もの、あるいは冷却用媒体が流動する構造のものなどが
挙げられる。また、加硫装置における加硫処理は、加圧
加硫でもよいし、常圧下に連続加硫を行う方法でもよ
い。
【0023】加圧加硫による場合は、通常、4.2kg
/cm2 の圧力で、150℃の温度の条件で、常用の加
圧加硫缶を用いて行うとよい。
【0024】また、常圧下に連続加硫を行う場合は、液
状加熱媒体を用いる塩浴法、あるいは熱空気加硫法等の
方法によって行うことができる。
【0025】この加硫処理によって、ゴムロール成形物
3の未加硫のゴムロール層2が加硫され、強固な加硫ゴ
ムロール層が形成される。この加硫に際して、ゴムロー
ル層2の外側に形成された耐熱性樹脂被覆層10によっ
て未加硫のゴムの加硫反応における熱膨張、あるいはゴ
ム内部の発泡が抑制されたゴムロールを得ることができ
る。
【0026】次に、加硫処理を施されたゴムロール成形
物3は、図2に示す剥離装置13に導入され、耐熱性樹
脂被覆層10が剥離され、ゴムロールが得られる。この
剥離装置13はゴムロール外側の耐熱性樹脂被覆層10
に切れ目を入れるスジ入れ機14と、切れ目が入った耐
熱性樹脂層10を破砕する樹脂破砕機15とから構成さ
れる。
【0027】スジ入れ機14は、対向する一対の円形カ
ッター16aおよび16bが配設され、加硫処理後、ゴ
ムロール成形物3を両側から挟みながら、ゴムロールの
外周の耐熱性樹脂被覆層に連続して切込みを入れる装置
である。このスジ入れ機14において、耐熱性樹脂被覆
層10のみに切込みを入れ、ゴムロールには損傷を与え
ないように、対向する一対の円形カッター16aと16
bとの間の間隙は、製造するゴムロールの外径、耐熱性
樹脂被覆層の厚さ等に応じて適宜調整される。
【0028】また、樹脂破砕機15は、スジ入れ機14
により切込みが入った耐熱性樹脂被覆層を剥離し、対向
する一対の回転治具17aおよび17bにより破砕する
装置である。
【0029】以上のようにして、耐熱性樹脂層10が剥
離されたゴムロールは、次段の工程に供給される。ま
た、剥離され破砕された耐熱性樹脂は、耐熱性樹脂によ
るゴムロール層の被覆工程に返送され、再度、利用する
ことができる。
【0030】以上の耐熱樹脂被覆層を耐熱性樹脂シート
を未加硫のゴムロール成形物に巻き付けて耐熱性樹脂層
を形成する第1の方法および装置は、大径のゴムロール
を製造するのに有利である。例えば、外形10cm以上
のゴムロールの製造に適用し、また、耐熱性樹脂シート
をゴムロール層の外周に巻き付けるため、外形の異なる
ゴムロールの製造に対応するのが容易であり、効率的に
異径、異長のゴムロールの製造を行うことができる。
【0031】次に、本発明の方法において、未加硫のゴ
ムロール成形物の外周に耐熱性樹脂層を形成するための
第2の方法として、未加硫のゴムロール成形物の外周に
溶融耐熱性樹脂を押出被覆して耐熱性樹脂被覆層を形成
する方法が採用される。
【0032】以下、この第2の方法について図5および
図6に基づいて説明するが、加硫工程およびその装置、
剥離装置については、前記の第1の方法および装置と同
じであるので、これらの工程および装置については説明
は省略し、主として未加硫のゴムロール成形物3の外周
に耐熱性樹脂被覆層24を形成する方法について説明す
る。また、前記の図1〜4と同一の部分には、同一の符
号を付した。
【0033】この第2の方法における耐熱性樹脂被覆層
の形成は、まず、図1に示すように、芯棒1の外周に未
加硫のゴムを所定の厚さに被覆してなる未加硫のゴムロ
ール層2を有するゴムロール成形物3を調製し、次に、
図5に示すように、このゴムロール成形物3をクロスヘ
ッド式樹脂押出機21のダイ22に供給する。このクロ
スヘッド式樹脂押出機21のダイ22においては、図6
に示すように、ゴムロール成形物3の未加硫のゴムロー
ル層2の外周に溶融耐熱性樹脂23を押出被覆せしめ
て、芯棒1と該芯棒1の外周にゴムロール層2を有する
ゴムロール成形物の上に、さらに耐熱性樹脂被覆層24
を形成する。
【0034】クロスヘッド式樹脂押出機21のダイ22
は、図6に示すように、ゴムロール成形物3の外形に対
応する内部形状を有し、ゴムロール成形物3が挿通され
るインナーダイ25と、該インナーダイ25の外側には
溶融耐熱性樹脂23が流通する環状の溶融樹脂出口26
を介して設けられたアウターダイ27とを有する。アウ
ターダイ27およびインナーダイ25は、ヒーター30
によって加熱される。
【0035】また、インナーダイ25内に導入されるゴ
ムロール成形物3の外周に当接して、ゴムロール成形物
3の外周の未加硫のゴムロール層2に溶融樹脂出口26
から環状に押出される溶融耐熱性樹脂23が該ゴムロー
ル層2と密着して耐熱性樹脂層を形成するように、イン
ナーダイ25の入口側にはシールリング32が配設さ
れ、減圧口33に連結された真空ポンプ(図示せず)に
よってインナーダイ25内が減圧される。
【0036】このダイ22においては、ゴムロール成形
物3は、矢印Bの方向に移動される。このゴムロール成
形物の移動は、押出機2を移動して行ってもよいし、あ
るいはゴムロール成形物自体を移動して行ってもよい。
【0037】以上のようにして、未加硫のゴムロール層
2の外周に耐熱性樹脂被覆層24が形成されたゴムロー
ル成形物は、第1の方法と同様に、加硫処理を施した
後、剥離装置によって耐熱性樹脂被覆層24を剥離する
ことにより、ゴムロールが得られ、次段の工程に送られ
る。また、剥離された耐熱性樹脂は、耐熱性樹脂による
ゴムロール層の被覆工程に返送され、再度、利用するこ
とができる。
【0038】上記の第2の方法は、比較的小径のゴムロ
ールの製造に有効である。例えば、10cm以下の小径
のゴムロールの製造に有効である。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例によって本発明を具体
的に説明する。
【0040】(実施例1)外形16cm、長さ100c
mのスチール製芯棒に肉厚2cmの未加硫のニトリルブ
タジエンゴムからなるゴムロール層を形成したゴムロー
ル成形物の外周に、図2に示す製造装置によって、下記
条件でポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂(三井石油化
学工業(株)製、TPX)からなる耐熱性樹脂被覆層の
形成を行った。
【0041】押出機:温度 フィード、コンプレッシ
ョン、メータリング各ゾーンの設定 温度:250℃ ダイ:250℃ スクリュー回転数:30rpm 負荷電流:10A 樹脂吐出量:500g/min 被覆速度:365cm/min ダイ外形:台形 :上辺3cm,底辺10cm,厚さ
0.25cm 両端テーパー状、断面積1.625cm2
【0042】作業条件: ゴムロール成形物の回転数:6rpm 樹脂シートの重ね率:40% 圧着ロール:ツイン式、φ10cm×W10cm 温度 200℃ 圧力(エアー) 2kg/cm2 シリンダー径 2.5cm 線圧 0.49kg/cm シースタイム:3.0min
【0043】得られた耐熱性樹脂被覆層は、ポリ4−メ
チル−1−ペンテンのシートが、ゴムロール成形物の長
手方向に対してθ=83度の角度で斜交して耐熱性樹脂
被覆層を形成したものであった。以上のようにして得ら
れたゴムロール成形物を、下記の加圧加硫条件または常
圧加硫条件で加硫し、さらに耐熱性樹脂層を剥離して、
ゴムロールを得た。
【0044】加硫条件:加圧加硫条件 圧力:4.2kg/cm2 温度:150℃ 加硫時間:90min 常圧加硫条件 温度:170℃ 加硫時間:90min
【0045】得られたゴムロールについて、ゴムロール
層の外周を研削して、外径15cmに仕上げ、ゴムロー
ルの外周表面を観察したところ、表面に気泡はなく、製
品として十分満足できるものであった。
【0046】(実施例2)外径2.8cm、長さ60c
mのスチール製芯棒に、肉厚1.3cmの未加硫のNB
Rからなるゴムロール層を形成したゴムロール成形物を
調製した。このゴムロール成形物の外周に、図5に示す
装置を用い、下記条件にしたがって実施例1で用いたも
のと同じポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる溶
融耐熱性樹脂を押出被覆して、耐熱性樹脂層を形成し
た。
【0047】押出機:温度 フィード、コンプレッシ
ョン、メータリング各ゾーンの設定 温度:250℃ クロスヘッドダイ:250℃ スクリュー回転数:30rpm 負荷電流:10A 樹脂吐出量:500g/min 被覆速度:64cm/min ダイ外形:円筒断面積 9.3cm2
【0048】作業条件: ゴムロール成形物の送り速度:170cm/min シースタイム:20sec
【0049】得られたゴムロール成形物を、実施例1と
同様にして加硫し、さらに耐熱性樹脂層を剥離して、ゴ
ムロールを得た。
【0050】得られたゴムロールについて、ゴムロール
層の外周を研削して、外径5cmに仕上げ、ゴムロール
の外周表面を観察したところ、表面に気泡はなく、製品
として十分満足できるものであった。
【0051】
【発明の効果】本発明の方法によれば、未加硫のゴムの
加硫時の内部発泡を抑制し、常圧加硫も可能となり、し
かも連続製造に適し、高効率かつ高生産性でゴムロール
を製造することができる。また、本発明の装置は、この
方法を実施するために好適な装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法における未加硫のゴムロール成形
物の1例を示す図。
【図2】本発明の第1の方法を説明する装置構成図。
【図3】本発明の第1の方法における耐熱性樹脂シート
の巻付け工程を説明する図。
【図4】本発明の第1の方法における耐熱性樹脂シート
を被覆したゴムロール成形物の構造を説明する図。
【図5】本発明の第2の方法を説明する装置構成図。
【図6】本発明の第2の方法における耐熱性樹脂シート
の押出被覆工程を説明する図。
【符号の説明】
1 芯棒 2 ゴムロール層 3 ゴムロール成形物 4 耐熱性樹脂被覆装置 5 押出機 6 ダイ 7 耐熱性樹脂シート 8 圧着ローラ 9 圧着案内ローラ 10 耐熱性樹脂層 11 冷却装置 12 加硫装置 13 剥離装置 14 スジ入れ機 15 樹脂破砕機 16a,16b 円形カッター 17a,17b 回転治具 21 クロスヘッド式樹脂押出機 22 ダイ 23 溶融耐熱性樹脂 24 耐熱性樹脂被覆層 25 インナーダイ 26 溶融樹脂出口 27 アウターダイ 30 ヒーター 32 シールリング 33 減圧口
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 一雄 滋賀県東浅井郡湖北町大字伊部384番地 株式会社滋賀カツラ内 (72)発明者 杉江 安一 滋賀県東浅井郡湖北町大字伊部384番地 株式会社滋賀カツラ内 (72)発明者 竹尾 清光 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井石油化学工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未加硫のゴムロール成形物の外周に耐熱性
    樹脂被覆層を形成し、加硫もしくは架橋処理を施した
    後、耐熱性樹脂被覆層を剥離して除去する工程を含むゴ
    ムロールの製造方法。
  2. 【請求項2】未加硫のゴムロール成形物の外周に耐熱性
    樹脂シートを螺旋状に巻付けて耐熱性樹脂被覆層を形成
    する請求項1に記載のゴムロールの製造方法。
  3. 【請求項3】未加硫のゴムロール成形物の外周に溶融耐
    熱性樹脂を押出して耐熱性樹脂被覆層を形成する請求項
    1に記載のゴムロールの製造方法。
  4. 【請求項4】前記耐熱性樹脂被覆層が、4−メチル−1
    −ペンテン系重合体からなるものである請求項1〜3の
    いずれかに記載のゴムロールの製造方法。
  5. 【請求項5】未加硫のゴムロール成形物の外周に耐熱性
    樹脂層を形成する耐熱性樹脂被覆装置と、外周に耐熱性
    樹脂層を有する未加硫のゴムロール成形物を加熱してゴ
    ムロール成形物を加硫もしくは架橋処理する加硫装置
    と、加硫もしくは架橋処理後に耐熱性樹脂層を剥離する
    剥離装置とを有するゴムロールの製造装置。
  6. 【請求項6】前記耐熱性樹脂被覆装置が、未加硫のゴム
    ロール成形物の外周に耐熱性樹脂シートを巻付けて、ゴ
    ムロール成形物の外周に耐熱性樹脂層を形成する巻締め
    被覆装置である請求項5に記載のゴムロールの製造装
    置。
  7. 【請求項7】前記耐熱性樹脂被覆装置が、未加硫のゴム
    ロール成形物の外周に溶融耐熱性樹脂を押出し、ゴムロ
    ール成形物の外周を耐熱性樹脂層で被覆する押出被覆装
    置である請求項5に記載のゴムロールの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3031955U (ja) * 1996-03-08 1996-12-13 ジャパンハックス株式会社 携帯用エンジンカッタの動力伝達装置
CN112628317A (zh) * 2020-12-18 2021-04-09 庄浩楠 一种汽车多层消音片及制备工艺

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JP3031955U (ja) * 1996-03-08 1996-12-13 ジャパンハックス株式会社 携帯用エンジンカッタの動力伝達装置
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