JPH11277626A - 熱収縮チューブの製造方法および装置 - Google Patents
熱収縮チューブの製造方法および装置Info
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- JPH11277626A JPH11277626A JP10378598A JP10378598A JPH11277626A JP H11277626 A JPH11277626 A JP H11277626A JP 10378598 A JP10378598 A JP 10378598A JP 10378598 A JP10378598 A JP 10378598A JP H11277626 A JPH11277626 A JP H11277626A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】各ローラーの速度比を一定比で管理することに
より、縦収縮率を自在にコントロールし、かつ種々な縦
収縮率を持つ熱収縮チューブを製造する方法、および、
その熱収縮チューブの製造装置を提供とする。 【解決手段】この発明の熱収縮チューブは、チューブの
第1の送りローラー1、熱媒槽2、チューブの第2の送
りローラー3、拡径装置4および引取ローラー5の順
に、連続的にポリマーチューブを通して拡径するに際
し、該第1の送りローラー1によるチューブ送り速度と
該引取ローラー5によるチューブ引取速度の比が1.2
以下であり、かつ、該引取ローラー5によるチューブ引
取速度≦第2の送りローラー3によるチューブ送り速度
≦第1の送りローラー1によるチューブ送り速度とする
ことにより製造される。
より、縦収縮率を自在にコントロールし、かつ種々な縦
収縮率を持つ熱収縮チューブを製造する方法、および、
その熱収縮チューブの製造装置を提供とする。 【解決手段】この発明の熱収縮チューブは、チューブの
第1の送りローラー1、熱媒槽2、チューブの第2の送
りローラー3、拡径装置4および引取ローラー5の順
に、連続的にポリマーチューブを通して拡径するに際
し、該第1の送りローラー1によるチューブ送り速度と
該引取ローラー5によるチューブ引取速度の比が1.2
以下であり、かつ、該引取ローラー5によるチューブ引
取速度≦第2の送りローラー3によるチューブ送り速度
≦第1の送りローラー1によるチューブ送り速度とする
ことにより製造される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の歪みを持っ
た素材となるチューブを安定に拡径でき、かつ、製品の
縦方向に収縮する量を自在にコントロールできる熱収縮
チューブの製造方法および装置に関するものである。
た素材となるチューブを安定に拡径でき、かつ、製品の
縦方向に収縮する量を自在にコントロールできる熱収縮
チューブの製造方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱収縮チューブは、ポリエチレンやエチ
レン共重合体などのポリマーを架橋し、電線およびパイ
プなどのジョイント部や末端処理あるいは保護材として
広く使用されている。これらの熱収縮チューブでは、熱
特性や復元性を付与するため電子線照射架橋、化学架
橋、水架橋等の架橋が行なわれている。熱収縮チューブ
の製造方法は、溶融したポリマーを円筒形状のチューブ
に成形し、架橋を行なった後、径方向に加熱膨張させ、
冷却固化することによって製造されている。
レン共重合体などのポリマーを架橋し、電線およびパイ
プなどのジョイント部や末端処理あるいは保護材として
広く使用されている。これらの熱収縮チューブでは、熱
特性や復元性を付与するため電子線照射架橋、化学架
橋、水架橋等の架橋が行なわれている。熱収縮チューブ
の製造方法は、溶融したポリマーを円筒形状のチューブ
に成形し、架橋を行なった後、径方向に加熱膨張させ、
冷却固化することによって製造されている。
【0003】従来、熱収縮チューブの製造方法の具体例
として、特公昭33−2637号公報に、熱可塑性樹脂
管を軟化点以上に加熱し径拡大成形管の中に通し、外径
を規制しながら圧空を供給して、ローラー速度を一定に
し拡径することが記載されている。
として、特公昭33−2637号公報に、熱可塑性樹脂
管を軟化点以上に加熱し径拡大成形管の中に通し、外径
を規制しながら圧空を供給して、ローラー速度を一定に
し拡径することが記載されている。
【0004】また、特公平3−47179号公報には、
拡径装置に減圧室を多数設け減圧度を同じあるいは異な
る減圧室で拡径することを特徴とする熱収縮チューブの
製造方法が記載されている。また、特公平3−6394
3号公報では、張力を検出、フィードバックすることに
よりチューブ縦方向の伸びを抑え径方向に拡径する方法
が記載されている。
拡径装置に減圧室を多数設け減圧度を同じあるいは異な
る減圧室で拡径することを特徴とする熱収縮チューブの
製造方法が記載されている。また、特公平3−6394
3号公報では、張力を検出、フィードバックすることに
よりチューブ縦方向の伸びを抑え径方向に拡径する方法
が記載されている。
【0005】さらに、特公平3−63944公報では、
真空室内で軟化された樹脂管が軸方向の伸びをほぼ零と
し、半径方向に拡大成形される伸びの分だけ送り速度を
引き取り速度を早くする方法が記載されている。
真空室内で軟化された樹脂管が軸方向の伸びをほぼ零と
し、半径方向に拡大成形される伸びの分だけ送り速度を
引き取り速度を早くする方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】熱収縮チューブを、電
線やパイプなどのジョイント部や末端処理あるいは保護
材として使用するため、熱処理による被覆装着時に熱収
縮チューブの寸法が変化すると、保護したい部分が完全
に被覆出来ない、さらには、装着時の肉厚が不均一にな
り、かつ、装着後のチューブ末端位置がばらつき、被覆
していない部分のいわゆる裸部分の長さが変動する等の
問題が発生する。
線やパイプなどのジョイント部や末端処理あるいは保護
材として使用するため、熱処理による被覆装着時に熱収
縮チューブの寸法が変化すると、保護したい部分が完全
に被覆出来ない、さらには、装着時の肉厚が不均一にな
り、かつ、装着後のチューブ末端位置がばらつき、被覆
していない部分のいわゆる裸部分の長さが変動する等の
問題が発生する。
【0007】前記の特公昭33−2637号公報に示さ
れている圧空で風船のように拡径する方法は、径方向の
みならず、軸方向にも寸法が変動するため、均一な軸方
向の収縮率(縦収縮率という。)を有する熱収縮チュー
ブを得ることは困難であり、かつ、肉厚の不均一なチュ
ーブしか得られない問題があった。
れている圧空で風船のように拡径する方法は、径方向の
みならず、軸方向にも寸法が変動するため、均一な軸方
向の収縮率(縦収縮率という。)を有する熱収縮チュー
ブを得ることは困難であり、かつ、肉厚の不均一なチュ
ーブしか得られない問題があった。
【0008】また、特公平3−47179号公報に示さ
れている加熱軟化部、拡径部のチューブの送り速度と引
取速度が同じ速度で拡径する方法では、素材となるチュ
ーブの残留歪みに比例する縦収縮率をもった熱収縮チュ
ーブしか得られない問題があった。
れている加熱軟化部、拡径部のチューブの送り速度と引
取速度が同じ速度で拡径する方法では、素材となるチュ
ーブの残留歪みに比例する縦収縮率をもった熱収縮チュ
ーブしか得られない問題があった。
【0009】また、特公平3−63943号公報に示さ
れている張力を測定して引き取り速度にフィードバック
する方法の中で巻き癖のついた素管チューブや肉厚が厚
く堅いチューブについては、補足出来ない問題と張力の
調整が非常に手間がかかる問題があった。
れている張力を測定して引き取り速度にフィードバック
する方法の中で巻き癖のついた素管チューブや肉厚が厚
く堅いチューブについては、補足出来ない問題と張力の
調整が非常に手間がかかる問題があった。
【0010】また、特公平3−63944号公報に示さ
れている径方向に拡大成形される伸びの分のみでチュー
ブ送り速度と引取速度をコントロールする方法では、熱
媒槽中で軟化したチューブがたるみやすく、縦収縮率の
変動、およびチューブ外観低下の原因となる。
れている径方向に拡大成形される伸びの分のみでチュー
ブ送り速度と引取速度をコントロールする方法では、熱
媒槽中で軟化したチューブがたるみやすく、縦収縮率の
変動、およびチューブ外観低下の原因となる。
【0011】よって、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、種々の歪みを持った素管チューブを安定に拡径出
来、かつ、チューブ製品の縦方向に収縮する量を自在に
コントロール出来る熱収縮チューブの製造方法を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、上記熱収縮チュー
ブの製造装置を提供することにある。
決し、種々の歪みを持った素管チューブを安定に拡径出
来、かつ、チューブ製品の縦方向に収縮する量を自在に
コントロール出来る熱収縮チューブの製造方法を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、上記熱収縮チュー
ブの製造装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成せんとするものであって、本発明の請求項1に記載の
発明は、チューブの第1の送りローラー1、熱媒槽2、
チューブの第2の送りローラー3、拡径装置4および引
取ローラー5の順に、連続的にポリマーチューブを通し
て拡径するに際し、該第1の送りローラー1によるチュ
ーブ送り速度と該引取ローラー5によるチューブ引取速
度の比が1.2以下であり、かつ、該引取ローラー5に
よるチューブ引取速度≦第2の送りローラー3によるチ
ューブ送り速度≦第1の送りローラー1によるチューブ
送り速度であることを特徴とする熱収縮チューブの製造
方法である。この発明においては、前記ポリマーチュー
ブが水架橋を行なったチューブであること、または、化
学架橋を行なったチューブであることが好ましい。
成せんとするものであって、本発明の請求項1に記載の
発明は、チューブの第1の送りローラー1、熱媒槽2、
チューブの第2の送りローラー3、拡径装置4および引
取ローラー5の順に、連続的にポリマーチューブを通し
て拡径するに際し、該第1の送りローラー1によるチュ
ーブ送り速度と該引取ローラー5によるチューブ引取速
度の比が1.2以下であり、かつ、該引取ローラー5に
よるチューブ引取速度≦第2の送りローラー3によるチ
ューブ送り速度≦第1の送りローラー1によるチューブ
送り速度であることを特徴とする熱収縮チューブの製造
方法である。この発明においては、前記ポリマーチュー
ブが水架橋を行なったチューブであること、または、化
学架橋を行なったチューブであることが好ましい。
【0013】さらに本発明では、前記ポリマーチューブ
が、内層に熱溶融性接着層を設けたチューブであるこ
と、および前記拡径装置4が少なくとも0.02MPa
以上の減圧度に保たれていること、が好ましい実施態様
として含まれる。
が、内層に熱溶融性接着層を設けたチューブであるこ
と、および前記拡径装置4が少なくとも0.02MPa
以上の減圧度に保たれていること、が好ましい実施態様
として含まれる。
【0014】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
ポリマーチューブを拡径して熱収縮チューブを製造する
装置において、チューブを移送する第1の送りローラー
1、チューブを加熱する熱媒槽2、チューブを移送する
第2の送りローラー3、チューブの拡径装置4および引
取ローラー5の順に配置され、該熱媒槽2の入口に第1
の送りローラー1を配し、該熱媒槽2の出口に第2の送
りローラー3を配し、かつ拡径装置4の出口に引取ロー
ラー5を配してなることを特徴とする熱収縮チューブの
製造装置である。
ポリマーチューブを拡径して熱収縮チューブを製造する
装置において、チューブを移送する第1の送りローラー
1、チューブを加熱する熱媒槽2、チューブを移送する
第2の送りローラー3、チューブの拡径装置4および引
取ローラー5の順に配置され、該熱媒槽2の入口に第1
の送りローラー1を配し、該熱媒槽2の出口に第2の送
りローラー3を配し、かつ拡径装置4の出口に引取ロー
ラー5を配してなることを特徴とする熱収縮チューブの
製造装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、架橋ポリマー等のポリ
マーチューブを拡径し熱収縮チューブを製造するに際
し、チューブの第1送りローラー1、熱媒槽2、チュー
ブの第2送りローラー3、拡径装置4および引取ローラ
ー5の順に、連続的にポリマーチューブを通して拡径す
る熱収縮チューブの製造方法である。
マーチューブを拡径し熱収縮チューブを製造するに際
し、チューブの第1送りローラー1、熱媒槽2、チュー
ブの第2送りローラー3、拡径装置4および引取ローラ
ー5の順に、連続的にポリマーチューブを通して拡径す
る熱収縮チューブの製造方法である。
【0016】本発明で用いられる架橋ポリマーとして
は、ポリマーとしてポリオレフィンが好適で、特にポリ
エチレンが好ましく用いられる。架橋方法としては、水
分子によって架橋するシラングラフト化ポリオレフィン
を使用する方法、あるいは過酸化物をポリオレフィンに
少量添加する方法が用いられる。
は、ポリマーとしてポリオレフィンが好適で、特にポリ
エチレンが好ましく用いられる。架橋方法としては、水
分子によって架橋するシラングラフト化ポリオレフィン
を使用する方法、あるいは過酸化物をポリオレフィンに
少量添加する方法が用いられる。
【0017】本発明における架橋ポリマーのチューブを
拡径し熱収縮チューブを製造する方法において、チュー
ブ速度は、熱媒槽への送り速度と拡径後の引取速度比が
1.2以下であることが望ましく、かつ、引取速度より
送り速度が大きいことが望ましい。さらに、速度比1.
0、すなわち、引取速度と送り速度が同じでも構わない
が、最も好ましくは速度比1.10〜1.15である。
速度比が1.20を超えると、熱媒槽中で架橋ポリマー
チューブがたるんでしまい、安定した拡径が得られな
い。一方、速度比1.00を下回ると、拡径後のチュー
ブが引き伸ばされて、安定した肉厚と拡径を有するチュ
ーブが得られない。
拡径し熱収縮チューブを製造する方法において、チュー
ブ速度は、熱媒槽への送り速度と拡径後の引取速度比が
1.2以下であることが望ましく、かつ、引取速度より
送り速度が大きいことが望ましい。さらに、速度比1.
0、すなわち、引取速度と送り速度が同じでも構わない
が、最も好ましくは速度比1.10〜1.15である。
速度比が1.20を超えると、熱媒槽中で架橋ポリマー
チューブがたるんでしまい、安定した拡径が得られな
い。一方、速度比1.00を下回ると、拡径後のチュー
ブが引き伸ばされて、安定した肉厚と拡径を有するチュ
ーブが得られない。
【0018】また、チューブを拡径する拡径装置の減圧
度は、0.02MPa以上が望ましい。0.02MPa
を下回ると、拡径チューブが安定して得られない。
度は、0.02MPa以上が望ましい。0.02MPa
を下回ると、拡径チューブが安定して得られない。
【0019】本発明における熱収縮チューブは、架橋ポ
リマー単層で構成されるか、あるいは、熱溶融性接着層
を内層とする2層で構成されるかのいずれでもよい。熱
溶融性接着層は、低融点で、かつ、金属パイプに良好な
接着性を有するポリマーであれば特に限定しないが、ポ
リオレフィンとの相性に優れる酸変性エチレン共重合
体、あるいは、アクリル酸系共重合体との混合物が特に
好ましい。
リマー単層で構成されるか、あるいは、熱溶融性接着層
を内層とする2層で構成されるかのいずれでもよい。熱
溶融性接着層は、低融点で、かつ、金属パイプに良好な
接着性を有するポリマーであれば特に限定しないが、ポ
リオレフィンとの相性に優れる酸変性エチレン共重合
体、あるいは、アクリル酸系共重合体との混合物が特に
好ましい。
【0020】本発明の熱収縮チューブを得るための拡径
前である素管チューブを成形する方法は、従来から行な
われている公知の成形方法が使用される。すなわち、1
台以上の押出成形機を組み合わせることで、各々の成形
機で溶融されたポリマーを多層ダイスで同時に押出成形
し、サイジングダイスを通すことで、寸法安定な素管チ
ューブが得られる。
前である素管チューブを成形する方法は、従来から行な
われている公知の成形方法が使用される。すなわち、1
台以上の押出成形機を組み合わせることで、各々の成形
機で溶融されたポリマーを多層ダイスで同時に押出成形
し、サイジングダイスを通すことで、寸法安定な素管チ
ューブが得られる。
【0021】次に、本発明の架橋ポリマーのチューブを
拡径し、熱収縮チューブを製造する方法および装置を、
図面を参照して詳細に説明する。
拡径し、熱収縮チューブを製造する方法および装置を、
図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の熱収縮チューブを製造す
る工程と装置を説明するための概略側面図である。
る工程と装置を説明するための概略側面図である。
【0023】架橋した素管チューブ6を、チューブの第
1の送りローラー1で熱媒槽2に、一定の速度で送り込
む。熱媒槽2は、例えば、エチレングリコールで満たさ
れ、一定の高温140℃に保たれている。この熱媒槽2
中を通過した素管チューブ6は、チューブの第2の送り
ローラー3で拡張装置4に一定の速度で送り込まれる。
拡張装置4内は、一定の減圧度、例えば、0.05MP
aに保たれており、ここで素管チューブ6は、径方向に
拡張されて拡張チューブ7となる。拡張装置4を出てき
た拡張チューブ7は、引取ローラー5で一定の速度で引
き取られる。
1の送りローラー1で熱媒槽2に、一定の速度で送り込
む。熱媒槽2は、例えば、エチレングリコールで満たさ
れ、一定の高温140℃に保たれている。この熱媒槽2
中を通過した素管チューブ6は、チューブの第2の送り
ローラー3で拡張装置4に一定の速度で送り込まれる。
拡張装置4内は、一定の減圧度、例えば、0.05MP
aに保たれており、ここで素管チューブ6は、径方向に
拡張されて拡張チューブ7となる。拡張装置4を出てき
た拡張チューブ7は、引取ローラー5で一定の速度で引
き取られる。
【0024】本発明の熱収縮チューブの製造装置におい
ては、熱媒槽2の入口に第1の送りローラー1を配し、
該熱媒槽2の出口に第2の送りローラー3を配し、かつ
拡径装置4の出口に引取ローラー5を配され、これらの
第1の送りローラー1、第2の送りローラー3、および
引取ローラー5は、各1個でもよいが2以上複数個配置
することができる。
ては、熱媒槽2の入口に第1の送りローラー1を配し、
該熱媒槽2の出口に第2の送りローラー3を配し、かつ
拡径装置4の出口に引取ローラー5を配され、これらの
第1の送りローラー1、第2の送りローラー3、および
引取ローラー5は、各1個でもよいが2以上複数個配置
することができる。
【0025】本発明を以下の具体的実施例により詳細に
説明する。
説明する。
【0026】
【実施例】本発明の実施例において、縦収縮率は、拡径
後のチューブを100mm長に切断後、150℃に加熱
した熱風乾燥機中に10分間処理し、冷却後の寸法を測
定、処理前、処理後の寸法変化率を縦収縮率とした。
後のチューブを100mm長に切断後、150℃に加熱
した熱風乾燥機中に10分間処理し、冷却後の寸法を測
定、処理前、処理後の寸法変化率を縦収縮率とした。
【0027】また、残留歪みは、拡径前の架橋後素管チ
ューブを100mm長に切断後、150℃に加熱した熱
風乾燥機中に10分間処理し、冷却後の寸法を測定、処
理前、処理後の寸法変化率を残留歪みとした。
ューブを100mm長に切断後、150℃に加熱した熱
風乾燥機中に10分間処理し、冷却後の寸法を測定、処
理前、処理後の寸法変化率を残留歪みとした。
【0028】(実施例1) 素管チューブ成形および架
橋 2台の押出機に、三菱化学(株)製シラン共重合低密度
ポリエチレン(商品名リンクロンXF800T)100
重量部に三菱化学(株)製触媒マスタ(商品名リンクロ
ンLZ013−S)を5重量部配合した材料を外層材
に、そして三井・デュポンポリケミカル(株)製無水マ
レイン酸変性エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エス
テル共重合体(商品名HPR NR301−1)を内層
材とし、2台の押出機で共押出後、円筒形の素管チュー
ブ6を連続成形した。次に、架橋を行なうため、90℃
の温水中に12時間浸漬し、拡径前の素管となる架橋チ
ューブを得た。
橋 2台の押出機に、三菱化学(株)製シラン共重合低密度
ポリエチレン(商品名リンクロンXF800T)100
重量部に三菱化学(株)製触媒マスタ(商品名リンクロ
ンLZ013−S)を5重量部配合した材料を外層材
に、そして三井・デュポンポリケミカル(株)製無水マ
レイン酸変性エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エス
テル共重合体(商品名HPR NR301−1)を内層
材とし、2台の押出機で共押出後、円筒形の素管チュー
ブ6を連続成形した。次に、架橋を行なうため、90℃
の温水中に12時間浸漬し、拡径前の素管となる架橋チ
ューブを得た。
【0029】第1の送りローラー1、第2の送りローラ
ー3、引取ローラー5と、140℃に加熱したエチレン
グリコール熱媒槽2、0.05MPaに保たれた拡径装
置4を用いて、上記素管チューブ6を第1の送りローラ
ー1で加熱槽内に送り込み、第2の送りローラー3の先
に設けた拡径ダイスに加熱軟化した架橋チューブを通
し、径方向に拡径した後、引取ローラー5で拡径チュー
ブを引き取った。
ー3、引取ローラー5と、140℃に加熱したエチレン
グリコール熱媒槽2、0.05MPaに保たれた拡径装
置4を用いて、上記素管チューブ6を第1の送りローラ
ー1で加熱槽内に送り込み、第2の送りローラー3の先
に設けた拡径ダイスに加熱軟化した架橋チューブを通
し、径方向に拡径した後、引取ローラー5で拡径チュー
ブを引き取った。
【0030】縦収縮率10.0%の熱収縮チューブを得
るため、測定の結果残留歪みが20%を有する素管チュ
ーブ6を用いて、第1の送りローラー1の速度を5.5
m/min、第2送りローラー3の速度を5.25m/
min、引取ローラー5の速度を5.00m/minと
した条件で、上記の方法で拡径したチューブの縦収縮率
を測定した結果、9.9〜10.1%の拡径チューブが
得られた。
るため、測定の結果残留歪みが20%を有する素管チュ
ーブ6を用いて、第1の送りローラー1の速度を5.5
m/min、第2送りローラー3の速度を5.25m/
min、引取ローラー5の速度を5.00m/minと
した条件で、上記の方法で拡径したチューブの縦収縮率
を測定した結果、9.9〜10.1%の拡径チューブが
得られた。
【0031】(実施例2)縦収縮率1%の熱収縮チュー
ブを得るため、実施例1と同じ装置を使用し、測定の結
果残留歪みが20%有するチューブを用いて、第1の送
りローラー1の速度を5.95m/min、第2の送り
ローラー3の速度を6.50m/min、引取ローラー
5の速度を5.00m/minとした条件で実施例1と
同様に拡径したチューブの縦収縮率を測定した結果、
0.9〜1.1%の拡径チューブが得られた。
ブを得るため、実施例1と同じ装置を使用し、測定の結
果残留歪みが20%有するチューブを用いて、第1の送
りローラー1の速度を5.95m/min、第2の送り
ローラー3の速度を6.50m/min、引取ローラー
5の速度を5.00m/minとした条件で実施例1と
同様に拡径したチューブの縦収縮率を測定した結果、
0.9〜1.1%の拡径チューブが得られた。
【0032】(実施例3)縦収縮率5.0%の熱収縮チ
ューブを得るため、実施例1と同じ装置を使用し、測定
の結果残留歪みが10%有するチューブを用いて、第1
の送りローラー1の速度を5.25m/min、第2の
送りローラー3の速度を5.10m/min、引取ロー
ラー5の速度を5.00m/minとした条件でで実施
例1と同様に拡径したチューブの縦収縮率を測定した結
果、4.9〜5.1%の拡径チューブが得られた。
ューブを得るため、実施例1と同じ装置を使用し、測定
の結果残留歪みが10%有するチューブを用いて、第1
の送りローラー1の速度を5.25m/min、第2の
送りローラー3の速度を5.10m/min、引取ロー
ラー5の速度を5.00m/minとした条件でで実施
例1と同様に拡径したチューブの縦収縮率を測定した結
果、4.9〜5.1%の拡径チューブが得られた。
【0033】(実施例4) 素管チューブ形および架橋 2台の押出機に、三井化学(株)製低密度ポリエチレン
(商品名ミラソンF9673−P)100重量部にジク
ミルパーオキサイドを0.4重量部配合した材料を外層
材に、三井・デュポンポリケミカル(株)製無水マレイ
ン酸変性エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル
共重合体(商品名HPR NR301−1)を内層材と
し、2台の押出機で共押出後円筒形の素管チューブ6を
連続成形した。次に、架橋を行なうため120℃に加熱
した熱風乾燥機中で10時間処理し、拡径前の素管とな
る架橋チューブを得た。
(商品名ミラソンF9673−P)100重量部にジク
ミルパーオキサイドを0.4重量部配合した材料を外層
材に、三井・デュポンポリケミカル(株)製無水マレイ
ン酸変性エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル
共重合体(商品名HPR NR301−1)を内層材と
し、2台の押出機で共押出後円筒形の素管チューブ6を
連続成形した。次に、架橋を行なうため120℃に加熱
した熱風乾燥機中で10時間処理し、拡径前の素管とな
る架橋チューブを得た。
【0034】縦収縮率10.0%の熱収縮チューブを得
るため、測定の結果残留歪みが20%を有する素管チュ
ーブを用いて、第1の送りローラー1の速度を5.5m
/min、第2の送りローラー3の速度を5.25m/
min、引取ローラー5の速度を5.00m/minと
した条件で実施例1と同様に拡径したチューブの縦収縮
率を測定した結果、9.8〜10.1%の拡径チューブ
が得られた。
るため、測定の結果残留歪みが20%を有する素管チュ
ーブを用いて、第1の送りローラー1の速度を5.5m
/min、第2の送りローラー3の速度を5.25m/
min、引取ローラー5の速度を5.00m/minと
した条件で実施例1と同様に拡径したチューブの縦収縮
率を測定した結果、9.8〜10.1%の拡径チューブ
が得られた。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、架橋したポリマーチュ
ーブを拡径する際、送りローラー、引取ローラーの速度
をコントロールすることにより、成形法、寸法等の違い
による架橋後素材に有する各々の残留歪を緩和でき、希
望する縦収縮率を持った拡径チューブを容易に得ること
により、種々の用途にあった熱収縮チューブが得られ
る。
ーブを拡径する際、送りローラー、引取ローラーの速度
をコントロールすることにより、成形法、寸法等の違い
による架橋後素材に有する各々の残留歪を緩和でき、希
望する縦収縮率を持った拡径チューブを容易に得ること
により、種々の用途にあった熱収縮チューブが得られ
る。
【図1】 図1は、本発明の熱収縮チューブを製造する
工程と装置を説明するための概略側面図である。
工程と装置を説明するための概略側面図である。
1・・・第1の送りローラー 2・・・熱媒槽 3・・・第2の送りローラー 4・・・拡径装置(拡径サイジングを含む) 5・・・引取ローラー 6・・・素管チューブ 7・・・拡径チューブ 8・・・減圧計
Claims (6)
- 【請求項1】 チューブの第1の送りローラー1、熱媒
槽2、チューブの第2の送りローラー3、拡径装置4お
よび引取ローラー5の順に、連続的にポリマーチューブ
を通して拡径するに際し、該第1の送りローラー1によ
るチューブ送り速度と該引取ローラー5によるチューブ
引取速度の比が1.2以下であり、かつ、該引取ローラ
ー5によるチューブ引取速度≦第2の送りローラー3に
よるチューブ送り速度≦第1の送りローラー1によるチ
ューブ送り速度であることを特徴とする熱収縮チューブ
の製造方法。 - 【請求項2】 前記ポリマーチューブが水架橋を行なっ
たチューブであることを特徴とする請求項1記載の熱収
縮チューブの製造方法。 - 【請求項3】 前記ポリマーチューブが化学架橋を行な
ったチューブであることを特徴とする請求項1記載の熱
収縮チューブの製造方法。 - 【請求項4】 前記ポリマーチューブが、内層に熱溶融
性接着層を設けたチューブであることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の熱収縮チューブの製造方
法。 - 【請求項5】 前記拡径装置4が少なくとも0.02M
Pa以上の減圧度に保たれていることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の熱収縮チューブの製造方
法。 - 【請求項6】 ポリマーチューブを拡径して熱収縮チュ
ーブを製造する装置において、チューブを移送する第1
の送りローラー1、チューブを加熱する熱媒槽2、チュ
ーブを移送する第2の送りローラー3、チューブの拡径
装置4および引取ローラー5の順に配置され、該熱媒槽
2の入口に第1の送りローラー1を配し、該熱媒槽2の
出口に第2の送りローラー3を配し、かつ拡径装置4の
出口に引取ローラー(c)を配してなることを特徴とす
る熱収縮チューブの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10378598A JPH11277626A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 熱収縮チューブの製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10378598A JPH11277626A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 熱収縮チューブの製造方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11277626A true JPH11277626A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14363074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10378598A Pending JPH11277626A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 熱収縮チューブの製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11277626A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1302910C (zh) * | 2003-03-29 | 2007-03-07 | Lg电线株式会社 | 带膨胀切口的膨胀管和制造具有该管的热收缩管的设备 |
KR100706487B1 (ko) | 2006-02-10 | 2007-04-10 | 엘에스전선 주식회사 | 열수축 튜브의 연신방지용 이송장치 |
CN101612790A (zh) * | 2008-06-23 | 2009-12-30 | 深圳市沃尔核材股份有限公司 | 一种大口径热缩管材的扩张方法及其扩张设备 |
WO2012086231A1 (ja) * | 2010-12-22 | 2012-06-28 | 住友電装株式会社 | スリット入り収縮チューブ、ワイヤハーネス、および、スリット入り収縮チューブの製造方法 |
CN107972284A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-05-01 | 上海长园电子材料有限公司 | 一种热缩管的轴向拉伸度的控制系统及方法 |
WO2020012741A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | 住友電工ファインポリマー株式会社 | 金属管加飾用熱収縮チューブ、加飾金属管及び加飾金属管の製造方法 |
CN111941815A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-11-17 | 大连联合高分子材料有限公司 | 一种热缩管扩张控制系统 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10378598A patent/JPH11277626A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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