JPH0639604B2 - ホットプレス装置 - Google Patents

ホットプレス装置

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JPH0639604B2
JPH0639604B2 JP63243536A JP24353688A JPH0639604B2 JP H0639604 B2 JPH0639604 B2 JP H0639604B2 JP 63243536 A JP63243536 A JP 63243536A JP 24353688 A JP24353688 A JP 24353688A JP H0639604 B2 JPH0639604 B2 JP H0639604B2
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JP
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push rod
composite material
sintered body
carbon
fitted
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庸博 小原
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、セラミックス、金属、又はこれらの複合材等
を高温高圧下で圧着、焼結するのに用いられるホットプ
レス装置に関する。
(従来の技術) 従来、ホットプレス装置はセラミックや金属、あるいは
複合材料などの粉体あるいは仮成形体を加圧焼結するの
に広く使用されており、より高機能の各種焼結体を得る
ため、プレス圧力をより高くすることのできるホットプ
レス装置が望まれていた。
このホットプレス装置の炉芯部は、第1図に示すよう
に、被焼結体(4)を充填する筒形状のカーボン鋳型(1)、
発熱体(誘導加熱ではコイル、抵抗加熱ではヒータ)
(2)、断熱材(3)、スペーサ(5)、押棒(6)、押台(7)によ
り構成されている。
カーボンは耐熱性の点で最もすぐれたものの一つである
が、押棒の素材であるカーボン焼結体は脆性材料である
ので、押棒に200Kg/cm2以上の圧力をかけホット
プレスする場合、押棒に突然クラックが入ったり、破壊
されたりすることがある。
このような押棒の突然のクラックや破壊を防止するた
め、押棒を複数個の小部分に分割して、それらを積み上
げて押棒とする方法も試みられている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、押棒を複数個の小部分に分割してそれら
を積み上げて押棒とする場合、クラックの発生や、破壊
の確率を下げることについてはある程度効果はあるもの
の、カーボンの脆性は依然として解決されず、不安定性
は残る。又、その作業が煩雑であるため生産性を上げる
ことができない。
更に、積み上げられた押棒の安定性の点から、押棒の全
体の長さが限られ、ホットプレスのストロークの長い場
合は使えないことがある。
本発明は以上のような事情に鑑みなされたものであり、
カーボン焼結体より成る押棒の脆性による欠点を克服
し、高圧力下でも長期間安心して使用することができ、
煩雑な準備作業等の必要でない安定したホットプレス装
置を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) すなわち、請求項1記載の発明は、カーボン焼結体より
成る押棒構造体の外面にC/C複合材を嵌着して成る押
棒を有することを特徴とするホットプレス装置をその内
容とし、又、請求項2記載の発明は、カーボン焼結体よ
り成る押棒構造体の外面にC/C複合材を嵌着し、さら
にその外面にカーボン焼結体より成る押棒外層を嵌着し
て成る押棒を有することを特徴とするホットプレス装置
を、その内容としている。
又、請求項3記載の発明は、カーボン焼結体より成る押
棒構造体の内部にC/C複合材を嵌着して成る押棒を有
することを特徴とするホットプレス装置を、その内容と
している。
さらに請求項4記載の発明は、カーボン焼結体より成る
押棒構造体に、炭素繊維と炭化性樹脂あるいはピッチ類
とからなる層を形成し、焼成することにより成る押棒を
有することを特徴とするホットプレス装置をその内容と
している。
炭素結合炭素繊維複合材料からなる、いわゆるC/C複
合材は、ポリアクリロニトリル、レーヨン、フェノール
樹脂等の合成高分子材料を出発原料とする炭素繊維か、
又は石油ピッチ、石炭ピッチ等を出発原料とする炭素繊
維を用いて、あらかじめ加工しておいたカーボン焼結体
より成る押棒の寸法に合せて筒形状に組み立てられた構
造体にフェノール樹脂やフラン樹脂等の炭化性樹脂を含
浸したり、ピッチ類を含浸し、硬化後、700℃以上で
焼成炭化することにより得られる。より緻密で高強度の
C/C複合材を得るには、樹脂含浸−硬化−炭化のプロ
セスを数回繰り返すのがよい。
又、C/C複合材は、前記樹脂含浸による方法に換え
て、CVD処理によって熱分解炭素を炭素繊維構造体内
に均一に沈着させることによって得ることもできる。
こうして得られた筒状のC/C複合材(9)は、第2図及
び第3図に示すようにカーボン焼結体よりなる押棒構造
体(8)の外面に嵌着されたり、第6図及び第7図に示す
ように押棒構造体(8)の内部に嵌着されたりして、押棒
(6)が構成される。又、第4図及び第5図に示すよう
に、カーボン焼結体より成る押棒構造体(8)の外面にC
/C複合材(9)が嵌着され、さらにその外面にカーボン
焼結体より成る押棒外層(8a)が嵌着されて押棒(6)が構
成される。
第2図の場合、カーボン焼結体より成る押棒構造体(8)
に直接、炭素繊維をフィラメントワインディング法等に
よって巻きつけて炭素繊維と炭化性樹脂あるいはピッチ
類とからなる層を形成し、焼成して成るC/C複合材
(9)をもった押棒(6)を作製してもよく、第4図の場合で
も同じようにカーボン焼結体より成る押棒構造体(8)に
直接、炭素繊維をフィラメントワインディング法等によ
って巻きつけ、炭素繊維と炭化性樹脂あるいはピッチ類
とからなる層を形成し、焼成してC/C複合材(9)を形
成するように処理した後、筒形状のカーボン焼結体より
なる押棒外層(8a)をC/C複合材(9)の上から嵌着して
もよい。
押棒(6)の形状は円柱形状のものに限らず、ホットプレ
スする製品によって、角柱形状など、いろいろな自由形
状に適用される。
(発明の作用) 本発明の請求項1〜4記載のホットプレス装置にあって
は、次のような作用がある。
1. カーボン焼結体より成る押棒構造体の弾性係数が
C/C複合材の弾性係数との複合作用によって高くな
り、破壊強度も増大する。同時に靭性も増大する。
2. 押棒の加圧加熱時において、カーボン焼結体より
熱膨張係数の小さいC/C複合材が、カーボン焼結体よ
り成る押棒の膨張を押さえるように作用し、押棒全体の
ひずみを低く押さえ、塑性変形の増大やクラックの発生
を防止する。
3. なお、請求項1記載のホットプレス装置では、押
棒を比較的簡単に製造できるので、製造コストが安く済
み、経済的である。
4. 又、請求項2及び請求項3記載のホットプレス装
置では、外層がカーボン焼結体よりなるので、滑らかな
加工精度を保つことができ、高価なC/C複合材が保護
され、炉内のわずかな酸素によって酸化反応して強度劣
化するのを防止することができる。
(実施例) 次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1 炭素繊維を円筒形状の中子に一方向に巻きつけ、フェノ
ール樹脂に含浸し、硬化後、700℃で焼成炭化してC
/C複合材の中間体を作製した。
その後、更に4回フェノール樹脂含浸と焼成炭化を繰り
返し外径120mmφ、内径110mmφ、高さ300
mmのC/C複合材を得た。
このC/C複合材の大きさに合わせ、等方性黒鉛焼結体
からなる円柱状の押棒構造体を形成し、この外面に前記
C/C複合材を嵌着させて、第2図に示すような押棒を
作製した。
一方、C/C複合材を嵌着させない同質の等方性黒鉛か
らなる同一寸法の押棒を比較例として、これらを窒化珪
素の粉体のホットプレスに使用した。
この結果、実施例1の押棒はC/C複合材を嵌着させな
い比較例の押棒に比べて、3倍のプレス圧力をかけるこ
とができ、ライフも2.5倍に伸びた。
実施例2 炭素繊維を円筒形状の中子に一方向に巻きつけ、フェノ
ール樹脂に含浸し、硬化後、700℃で焼成炭化してC
/C複合材の中間体を作製した。
その後、更に4回フェノール樹脂含浸と焼成炭化を繰り
返し外径110mmφ、内径100mmφ、高さ300
mmのC/C複合材を得た。
このC/C複合材の大きさに合わせ、等方性黒鉛焼結体
からなる円柱状の押棒構造体を形成し、この外面に前記
C/C複合材を嵌着させ、その後C/C複合材の上から
カーボン焼結体よりなる押棒外層を嵌着させて、第3図
に示すような外径120mmφの押棒を作製した。
一方、C/C複合材を嵌着させない同質の等方性黒鉛か
らなる同一寸法の押棒を比較例として、これらを炭化ホ
ウ素の粉体のホットプレスに使用した。
この結果、実施例2の押棒はC/C複合材を嵌着させな
い比較例の押棒に比べて、2.2倍のプレス圧力をかけ
ることができ、ライフも3倍に伸びた。
実施例3 実施例2と同じC/C複合材を作製し、このC/C複合
材の大きさに合わせ、等方性黒鉛からなる円柱状の押棒
構造体に嵌着溝を形成し、この嵌着溝内に前記C/C複
合材を嵌着させて、第4図に示すような外径120mm
φの押棒を作製した。
一方、C/C複合材を嵌着させない同質の等方性黒鉛か
らなる同一寸法の押棒を比較例として、これらを珪素合
金の粉体のホットプレスに使用した。
この結果、実施例3の押棒はC/C複合体を嵌着させな
い比較例の押棒に比べて、2.4倍のプレス圧力をかけ
ることができ、ライフも3倍に伸びた。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の請求項1〜4記載のホッ
トプレス装置は、炉芯部を構成する押棒を、従来の押棒
にくらべて高強度、高弾性、高靭性にすることができ、
同時に構造上簡単な形状でコンパクトであるため、ホッ
トプレス作業の効率を損なわず、従来の押棒にくらべ2
〜3倍の高圧力をかけることができ、同時にライフも2
〜3倍に伸ばすことができる。
なお、請求項1記載のホットプレス装置では、押棒の製
造が簡単で、安価に供給でき、経済的であるという効果
を有し、また、請求項2、3記載のホットプレス装置で
は、押棒の外層表面の加工精度を保つことができ、さら
にC/C複合材の酸化反応による強度劣化を防止するこ
とができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はホットプレス装置の炉芯部の概略をあらわした
断面図、第2図は本発明に係るホットプレス装置の押棒
の一実施例を示す斜視図、第3図は第2図A−A線の断
面図、第4図は押棒の別の実施例を示す斜視図、第5図
は第4図B−B線の断面図、第6図は押棒のさらに別の
実施例を示す斜視図、第7図は第6図C−C線の断面図
である。 符号の説明 1……カーボン鋳型、2……発熱体、 3……断熱材、4……被焼結体、 5……スペーサ、6……押棒、7……押台、 8……カーボン焼結体より成る押棒構造体、 8a……カーボン焼結体よりなる押棒外層、 9……C/C複合材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボン焼結体より成る押棒構造体の外面
    にC/C複合材を嵌着して成る押棒を有することを特徴
    とするホットプレス装置。
  2. 【請求項2】カーボン焼結体より成る押棒構造体の外面
    にC/C複合材を嵌着し、さらにその外面にカーボン焼
    結体より成る押棒外層を嵌着して成る押棒を有すること
    を特徴とするホットプレス装置。
  3. 【請求項3】カーボン焼結体より成る押棒構造体の内部
    にC/C複合材を嵌着して成る押棒を有することを特徴
    とするホットプレス装置。
  4. 【請求項4】カーボン焼結体より成る押棒構造体に、炭
    素繊維と炭化性樹脂あるいはピッチ類とからなる層を形
    成し、焼成することにより成る押棒を有することを特徴
    とするホットプレス装置。
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