JPH0639462B2 - 5−クロロ及び5−ブロモ−2−ヒドロキシニコチン酸の製造方法 - Google Patents

5−クロロ及び5−ブロモ−2−ヒドロキシニコチン酸の製造方法

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JPH0639462B2
JPH0639462B2 JP61281637A JP28163786A JPH0639462B2 JP H0639462 B2 JPH0639462 B2 JP H0639462B2 JP 61281637 A JP61281637 A JP 61281637A JP 28163786 A JP28163786 A JP 28163786A JP H0639462 B2 JPH0639462 B2 JP H0639462B2
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    • C07D213/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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    • C07D213/78Carbon atoms having three bonds to hetero atoms, with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
    • C07D213/79Acids; Esters
    • C07D213/80Acids; Esters in position 3

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2−ヒドロキシニコチン酸を次亜ハロゲン酸
またはそのアルカリ金属塩でハロゲン化することによ
る、5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸の新規製造方
法に関するものである。
(従来技術) 5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸を製造するための
2−ヒドロキシニコチン酸のハロゲン化は、今まで文献
には開示されていない。
2−ヒドロキシピリジンの塩素化は近年A.R.Katritzky
等によってJ.ORG.CHEM.(1984)49:pp4784-4786において
明らかにされているが、本発明と同じ種類のものではな
い。その記述においては、5−クロロ−2−ヒドロキシ
ピリジンと等価である5−クロロ−2−ピリドンは、1
当量の2−ピリドン(2−ヒドロキシピリジンと同じ)
と10当量の次亜塩素酸ナトリウムとの反応によって生成
される。これに対して、本発明の2−ヒドロキシピリジ
ンは、3位がカルボキシ基で置換されている。
5−アミノ−2−ヒドロキシニコチン酸、塩酸及び硝酸
ナトリウムからの5−クロロ−2−ヒドロキシニコチン
酸の製法は米国特許第3,709,991号及び第3,738,990号に
記載されている。
H.M.Gilowは、J.ORG.CHEM.(1974)vol.39の3481-3486に
おいて、過塩素酸水溶液中で次亜臭素酸を用いて3−ブ
ロモ−2,6−ジメチルピリジンを生成させるための2,6−
ジメチルピリジニウムのようないくつかのピリジニウム
イオンのブロム化の機構を報告している。
ピリジンカルボン酸をチオニルクロライドで塩素化する
方法については、イー・クリングスバーグ(E.Klingsber
g)が、「複素環化合物の化学−ピリジン及びその誘導体
−第2部308ページ(1961年インターサイエンス出版社
(ニューヨーク及びロンドン)発行)」(Chemistry of
Heterocyclic Compound-Pyridine and Its Derivatives
-Part Two page 308(1961) published by Interscience
Publishers,Inc.N.Y.and London)において論じてい
る。しかしながら、チオニルクロライドは、2−ヒドロ
キシニコチン酸を5−クロロ−2−ヒドロキシニコチン
酸にするための適切な塩素化剤とは言えそうもない。と
いうのは、一般にヒドロキシル基を有する化合物をチオ
ニルクロライドで処理するとヒドロキシル基が塩素と容
易に置き換わってしまうことが知られているからであ
る。クリングスバーグは上記文献の307頁で、「塩化水
素−過酸化水素」によりヒドロキシピリジンのハロゲン
化を行うと異性体を生じることなく良い収率でハロゲン
化物が得られると言われている旨述べている。
これに反して、2−ヒドロキシニコチン酸の場合には、
当該化合物のカルボキシル基を塩素で置き換えて、3.5
−ジクロロ−2−ヒドロキシピリジン及び他の多ハロゲ
ン置換化合物を得るために、「塩化水素−過酸化水素」
法を用いると望ましい生成物の収率が低く、多くのロス
が生じることが、本発明者によって見い出された。
本発明の方法での固体生成物すなわち式Iの化合物は、
米国特許第3,709,991号及び第3,738,990号に記載されて
いるような抗低脂肪血症剤(hypolipidemics)として有益
である。その化合物はまた、1985年6月18日に出願され
た米国特許出願No.746,091号及び1985年8月9日に出願
された米国特許出願No.753,325号で出願中の縮合芳香族
オキサゼピノンの製造にも有益である。そのオキサゼピ
ノンは、抗ヒスタミン剤として有用であり、本発明の製
造方法は、この中で明らかにされた。
(発明の概要) 本発明は、2−ヒドロキシニコチン酸をハロゲン化し
て、モノハロゲン化物、すなわち、式Iの5−ハロ−2
−ヒドロキシニコチン酸を得、カルボキシル基がハロゲ
ンラジカルにより置換されることなく5−ハロ−2−ヒ
ドロキシニコチン酸を反応混合物から回収するための経
済的な製造方法に関する。
本発明の新規方法で製造される5−ハロ−2−ヒドロキ
シニコチン酸は式I: (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Y及び
Zは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフッ素原子を表わ
す。) で表わされる製造を有する。
式Iの化合物が分離される本発明の新規方法によって製
造される水溶液は、その中に式III: (式中、X,Y及びZは式Iで定義したのと同じものを
表わし、R及びRは水素原子またはアルカリ金属を
表わす。) で表わされる5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸と同
等の化合物を含有している。
ここにある式及び本明細書とクレーム中に表われる記号
のさらに詳しい定義において、その用語は以下のような
意味を有する。
ここで使用されている『低級アルキル基』という言葉
は、特別に記されていないかぎり、炭素原子数8までの
直鎖及び分枝状鎖の基を表わし、それらはたとえばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブ
チル、第三ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、ヘ
プチル及びオクチル基並びにそれらと同様のものであ
る。『低級アルコキシ基』という言葉は、−O−低級ア
ルキル基を意味するものである。
5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸もしくはその化合
物の一般的用語に適用される『ハロ』という言葉は、塩
素原子または臭素原子を意味する。『次亜ハロゲン』酸
は次亜塩素酸及び次亜臭素酸のことである。『アルカリ
金属次亜ハロゲン酸塩』は、ナトリウム、カリウム及び
リチウムの次亜塩素酸塩及び次亜臭素酸塩である。
本発明の方法において、5−ハロ−2−ヒドロキシニコ
チン酸もしくはその塩(式IIIで表わされるもの)は、
次亜ハロゲン酸またはアルカリ−金属次亜ハロゲン酸塩
を用いて式II: で表わされる2−ヒドロキシニコチン酸化合物をハロゲ
ン化することにより溶液中で得られるものである。
次亜ハロゲン酸すなわち次亜塩素酸及び次亜臭素酸が用
いられる場合、出発物質である2−ヒドロキシニコチン
酸化合物は濃水性ハロゲン酸に溶解され、そのハロゲン
酸のハロゲンは次亜ハロゲン酸塩のハロゲンに相当する
ものである。そして好ましくは、その次亜ハロゲン酸は
濃過酸化水素の添加によってその場で生成されるもので
あるとよい。あるいはまた、次亜ハロゲン酸は反応系外
で生成され、濃水性ハロゲン酸中の2−ヒドロキシニコ
チン酸化合物の溶液中に泡だてながら導入してもよい。
どの場合においてもそのハロゲン化生成物もまたピリジ
ン窒素のプロトン化のため溶液に可溶であり、それは、
その強酸性溶液を水で希釈することにより、または希釈
した水性の塩基でpH値を上方に調整することによって沈
澱する。
ハロゲン化剤としてアルカリ金属次亜ハロゲン酸塩が用
いられる場合は、水が溶媒となる。この場合、アルカリ
金属次亜ハロゲン酸塩を単独で使用しても良いし、アル
カリ金属水酸化物と併用しても良い。後者の場合におい
て、アルカリ金属水酸化物が1モルの2−ヒドロキシニ
コチン酸、すなわち、下記反応式(2)から明らかなよう
に、1モルのアルカリ金属次亜ハロゲン酸塩に対し少な
くともおよそ1モルのアルカリ金属塩基の割合で用いら
れた時(この場合、下記第1表に示されているようにpH
は12となる)には特に高い収率が得られる。更に、1モ
ルのアルカリ金属次亜ハロゲン酸塩に対しおよそ1ない
し3モルのアルカリ金属塩基(この場合、下記第1表に
示されているようにpHは12以上となる)を用いて得られ
る塩素化生成物は最適の収率を示す。塩基の使用をおよ
そ5:1の割合を越えて多くすると、経済的でなくな
る。その塩素化生成物は、得られた溶液中で可溶であ
り、5−ヒドロキシ−2−ヒドロキシニコチン酸のアル
カリ金属塩を中和させるべく酸を加えることによって沈
澱する。なお、反応混合物中におけるpH値とハロゲン化
剤を含む反応混合物中の5−ハロ−2−ヒドロキシニコ
チン酸の特性との関係を第1表に示す。
以下に示す(1)及び(2)の反応式は、塩素化反応及び沈澱
を含む化学反応を明らかにするものである。
(1)及び(2)の反応式において、Xは塩素原子または臭素
原子を表わし、R,R,Y,Z及びMは、前記式I
及びIIIについて定義したものと同様である。Mは好ま
しくはナトリウムであるとよい。
上記の式(2)に示されるように、アルカリ金属次亜ハロ
ゲン酸塩は、以下の或る例でなされているように、アル
カリ金属水酸化物とハロゲンガスを反応させることによ
って製造される。反応式は、 2MOH+X→MOX+MX+HO (式中、Mはアルカリ金属を表わし、Xは塩素原子また
は臭素原子を表わす。) で表わされる。
(発明の具体的な説明) 最も包括的態様としての本発明の新規方法は、以下のよ
うな段階からなっている。
ステップ1: 次式II: (式中、Y及びZは水素原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフ
ッ素原子のいずれか1つを表わす。)で表わされる2−
ヒドロキシニコチン酸化合物を、以下に示す次亜ハロゲ
ン酸または次亜ハロゲン酸塩の組合せa),b)またはc): a)HOX+濃水性HX b)水性MOH または c)水性MOX及びMOH (ここで、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Mは
アルカリ金属を表わす。) のいずれか1つと反応させて、次式III: (式中、X,Y及びZは出発物質と同じものを表わし、
及びRはa),b)もしくはc)のいずれかが用いられ
るかにより、水素原子またはアルカリ金属を表わす。) で表わされる化合物の溶液を得る。なお、ステップ1の
反応が終了した後に、必要に応じて、反応混合物中の次
亜ハロゲン酸イオン及び遊離の塩素を除去するのに充分
な量の還元剤、例えば亜硫酸水素ナトリウム、を加えて
も良い(下記実施例2及び3を参照)。
ステップ2: 次式: で表わされる5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化合
物を、ステップ1で得られた溶液から、沈澱させ、遊離
させる段階であり、a)によって得られた溶液は5−ハロ
−2−ヒドロキシニコチン酸化合物を沈澱させるのに充
分な量の水もしくは希釈塩基で希釈して沈澱生成物を分
離するか、またはb)及びc)のいずれかから得られた溶液
には5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化合物を沈澱
させるのに充分な量の強酸を加えて沈澱生成物を分離す
る。
ステップ1は、5−クロロもしくはブロモ−2−ヒドロ
キシニコチン酸及びそのアルカリ金属塩(式III)溶液
の新規製法であり、そこから遊離酸が得られる。ステッ
プ1それ自体がそれゆえ発明そのものであるが、ステッ
プ2と結びついて、ステップ1と2の結合した総合的方
法を与えるものである。
式IIIの化合物の溶液及び式Iの単離された固体化合物
を製造するのに適用されるような、上記に要約された本
発明の方法及び方法段階に関してさらに、以下に説明す
る。
ステップ1において、およそ0ないし50℃の温度が適当
であり、塩素化を実行するにはおよそ0ないし25℃が好
ましい。アルカリ金属次亜ハロゲン酸塩がハロゲン化剤
として用いられる場合、アルカリ金属次亜ハロゲン酸塩
(前記のうちcのもの)に加えて、反応溶液に出発物質
2−ヒドロキシ−ニコチン酸化合物1モル、すなわち、
アルカリ金属次亜ハロゲン酸塩1モルに対し少なくとも
1モルの量のアルカリ金属塩基が含まれると、5−ハロ
−2−ヒドロキシニコチン酸化合物の収率が改良され
る。また、前述のように、その割合が、およそ1.0ない
し3.0の時に最適収率が得られ、その割合範囲が好まし
い。アルカリ金属次亜ハロゲン酸塩を用いた場合、ステ
ップ1を実施するのにさらに好ましい操作としては、2
回のステップで次亜ハロゲン酸塩の添加を行い、およそ
8ないし48時間の間をあけて行うことである。ナトリウ
ム、カリウムもしくはリチウム次亜ハロゲン酸塩が用い
られるが、次亜ハロゲン酸ナトリウムが好ましい。
ステップ2のa)においては、遊離酸化合物を沈澱させる
には水だけの希釈で充分であるが、弱アルカリ溶液が明
らかな代替液として用いられる。
b)及びc)においては、強酸の量は最大の沈澱が得られる
であろう範囲に制限されるべきであり、ピリジン窒素の
プロトン化による遊離酸の溶解を生じさせるまで多くす
べきではない。過剰のアルカリ金属次亜ハロゲン酸塩
は、亜硫酸水素ナトリウムのような還元剤の添加により
分解させるかまたは、5−ハロ−2−ヒドロキシニコチ
ン酸化合物が沈澱するより前に、酸によって分解させ
る。還元剤を加えることによって、反応混合物中に溶解
している5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸(式I)
を酸性条件下(pH7未満)で単離する際に、当該ニコチ
ン酸がハロゲン化剤と接触する可能性を最小限に抑える
ことができる。このことは、上記ニコチン酸のカルボキ
シル基がハロゲンラジカルによって置換された結果生じ
る3,5−ジハロ−2−ヒドロキシピリジンの生成による
多大のロスを避けることにつながる。このことは、酸性
条件下(すなわちpH7未満)における遊離の次亜ハロゲ
ン酸及び遊離塩素の使用を回避することを含む。このこ
とは、また、pH7未満において酸性化及び沈澱下のため
に要する時間が最小限で済むことも含む。酸性化する前
に還元剤を使用してハロゲン化剤を分解することは、溶
解している5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸がハロ
ゲン化剤と接触することを防ぐために好ましい処置であ
り、これによって3,5−ジハロ−2−ヒドロキシピリジ
ンの生成というロスを最小限にする。
すべての場合において、固体は過法もしくは遠心分離
法で分離される。
実施例1ないし6で、式Iで表わされる化合物及び式II
Iの化合物の溶液の製造を説明する。しかしながら、本
発明の範囲は、実施例によって制限されるものではな
い。
実施例1 5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸 50%水酸化ナトリウム(0.21モル)16.8gを25mlの水で
希釈し10g(0.07モル)の2−ヒドロキシニコチン酸を
溶解した溶液に、0℃の水125mlに50%水酸化ナトリウ
ム20.16g(0.25モル)を溶解し、400mlに希釈した溶液
に13.6g(0.17モル)の臭素を加えて製造した次亜臭素
酸ナトリウム溶液200mlを加える。室温で24時間攪拌
後、上記の次亜臭素酸ナトリウム溶液をさらに100ml加
え、その反応溶液を再び24時間攪拌する。反応溶液を氷
浴で冷却し、12規定塩酸で注意深く酸性化し、得られた
沈澱物を過で集める。イソプロピルアルコールから再
結晶し、9.7g(63.5%)の生成物を得る。その生成物
をさらに95%エタノールから再結晶する。融点245℃。
分析:CNOBrからの 計算値:C,33.06;H,1.85;N,6.42 実測値:C,32.98;H,1.83;N,6.44 実施例2 5−クロロ−2−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸 2−ヒドロキシニコチン酸を、塩素及び過剰の水酸化ナ
トリウムを反応させて得られる新らたに生成した次亜塩
素酸ナトリウム溶液を順々に(時間間隔をあけて)2回
添加することにより、水性溶液中で塩素化する。塩素化
反応における2−ヒドロキシニコチン酸:次亜塩素酸ナ
トリウム:過剰水酸化ナトリウムの総体的モル比は、両
方の添加の合計を考えて、およそ1:1.6:2.25であ
る。用いた詳しい操作は以下のようなものである: 1kgの氷に水酸化ナトリウム50%溶液336g(4.2モル)
を加えたものを、攪拌しながら78g(1.1モル)の塩素
が溶液中にとり込まれるまで塩素ガスをあわ立てて処理
する。得られた冷たい塩基性の次亜塩素酸ナトリウム溶
液に、2−ヒドロキシニコチン酸142g(1.0モル)を1
回で加える。30分以内に温度が35℃に上昇し、溶解が生
じる。その混合物を1晩攪拌すると、その間に13C−N
MR分析で、出発物質と所望生成物(ジナトリウム塩と
して)の割合がおよそ30:70%を示した。もう1つの塩
基性の次亜塩素酸ナトリウム溶液を、水酸化ナトリウム
50%溶液100g(1.25モル)と氷278gの混合物に塩素ガ
ス35g(0.5モル)を吸収させることにより上記操作で
製造する。この次亜塩素酸塩溶液を主たる反応混合物に
加え、1晩攪拌し続ける。13C−NMR分析が、出発物
質の2−ヒドロキシニコチン酸がすべて反応し望ましい
5−クロロ−2−ヒドロキシニコチン酸がジナトリウム
塩として存在することを示す。亜硫酸水素ナトリウム14
gを加え、1.5時間攪拌を続ける。その反応混合物を、
冷却して攪拌された濃縮(37%)次亜塩素酸337mlの溶
液に、徐々に加える。その酸性化された混合物の最大温
度は25℃である。水酸化ナトリウムのペレット(およそ
24g)をゆっくりと添加し、混合物のpHを7よりわずか
に下に調節する。分離し、乾燥したタイトルの化合物の
収量は146g(84%)。 H−NMRスペクトルはDMSO−d中において以
下のように得られた: 13C−NMRスペクトルはDMSO−d中において得
られた: 実施例3 5−クロロ−2−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸 塩素原子と過剰の水酸化ナトリウムを反応させて得られ
る新たに製造した水性次亜塩素酸ナトリウム溶液を順々
に(時間の間隔をあけて)2回添加することにより、2
−ヒドロキシニコチン酸を塩素化する。その塩素化反応
において、ヒドロキシニコチン酸:次亜塩素酸ナトリウ
ム:過剰水酸化物の総体的モル比は、両方の添加の合計
を考慮にいれておよそ1:1.5:2.4である。詳しい操作
は以下のように行った: 氷30kgに水酸化ナトリウムの50%溶液10.05kg(125.6モ
ル)を入れたものを、塩素2.22kg(31.3モル)が溶液に
とり込まれるまで攪拌しながら塩素ガスをあわ立てて処
理する。得られる塩基性次亜塩素酸ナトリウム溶液に、
2−ヒドロキシニコチン酸4.26kg(30モル)を加える。
温度を20ないし35℃の間に保つため、外部を蛇口からの
水で冷却する。13C−NMR分析が、2−ヒドロキシニ
コチン酸のおよそ70%が塩素化したことを示すまで、週
末の間(72時間)攪拌し続ける。水酸化ナトリウムの50
%溶液3.0kg(37.5モル)と氷8.3kgの混合物に、1.05kg
(14.8モル)の塩素ガスを吸収させることにより、上記
操作によってもう1つの塩基性次亜塩素酸ナトリウム溶
液を製造する。この次亜塩素酸塩溶液を主たる反応混合
物に加え、およそ12時間攪拌し続けると13C−NMR分
析が2−ヒドロキシニコチン酸がもう残っていないこと
を示した。水300ml中に亜硫酸水素ナトリウム104g(1.
0モル)を溶液させた溶液を、残っている次亜塩素酸ナ
トリウムを分解するために加える。その反応混合物を、
温度を13ないし23℃に保ちながら、あわの調節のための
2のイソプロピルアルコールを含む濃塩酸9.9(119
モル)に徐々に加える。その混合物を冷却し、沈澱物を
過で集め、少量の水及び続いて2のアセトンで洗
う。沈澱物を乾燥させ、タイトルの化合物4.44kg(85
%)を得る。この化合物の融点は245℃でとけ始め250℃
で分解する。
実施例4 5−クロロ−2−ヒドロキシ−3ピリジンカルボン酸 次亜塩素酸ナトリウム140ml(0.094モル)の5%溶液中
に2−ヒドロキシニコチン酸7g(0.05モル)を溶解さ
せた混合物を室温で1晩攪拌する。その混合物が酸性化
するまで濃塩酸を加える。沈澱した固体を過で分離
し、3回水でゆすぎ、72時間空気乾燥すると、4.42gの
固体を得る。その固体を6N塩酸で3回、そして水で3
回すりつぶす。その固体を減圧下で乾燥すると2gの生
成物が得られ、これはMS−CIにより、およそ20%の
出発物質の2−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸を
含有していると推定された。
実施例5 5−クロロ−2−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸 濃塩酸と過酸化水素を混合することによって得られる次
亜塩素酸で、2−ヒドロキシニコチン酸を塩素化する。
この操作は以下のように行う。
37%の塩酸70mlに2−ヒドロキシニコチン酸14g(0.10
モル)を溶解した溶液を、過酸化水素の30%水溶液16ml
(0.15モル)に、その反応混合物の温度が23〜45℃を保
つようにして滴下する(およそ、酸溶液の2/3がおよ
そ9分で加えられ、残りはより遅い速度で、総反応時間
が約2時間になるようにした)。沈澱した固体をその母
液から過によって分離し、水でゆすぎ、減圧下で乾燥
させると、最初の収穫物、固体24.8g(37.7%)を得
る。その母液に30%過酸化水素16ml(0.8モル)を加
え、その混合物を1晩攪拌する。母液中に形成した沈澱
を過によって分離し、ゆすぎ、減圧下で乾燥させると
第2の収穫物である1.38gの固体(8.0%)を得る。タ
イトル化合物の総収量は26.2gでタイトル化合物の総収
率は45.7%である。
実施例 6a−i 実施例4の操作において、2−ヒドロキシニコチン酸を
以下のものに代える: 4−クロロ−2−ヒドロキシニコチン酸 6−クロロ−2−ヒドロキシニコチン酸 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシニコチン酸 4,6−ジブロモ−2−ヒドロキシニコチン酸 4−メチル−2−ヒドロキシニコチン酸 6−メチル−2−ヒドロキシニコチン酸 4−フルオロ−2−ヒドロキシニコチン酸 4−ヨード−2−ヒドロキシニコチン酸 4−メトキシ−2−ヒドロキシニコチン酸 これにより次のものが得られる: a)4,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−3−ピリジンカル
ボン酸 b)5,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−3−ピリジンカル
ボン酸 c)4,5,6−トリクロロ−2−ヒドロキシ−3−ピリジン
カルボン酸 d)5−クロロ−4,6−ジブロモ−2−ヒドロキシ−3−
ピリジンカルボン酸 e)5−クロロ−4−メチル−2−ヒドロキシ−3−ピリ
ジンカルボン酸 f)5−クロロ−6−メチル−2−ヒドロキシ−3−ピリ
ジンカルボン酸 g)5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシ−3−ピ
リジンカルボン酸 h)5−クロロ−4−ヨード−2−ヒドロキシ−3−ピリ
ジンカルボン酸 及び i)5−クロロ−4−メトキシ−2−ヒドロキシ−3−ピ
リジンカルボン酸 種々の変形及び同等物は当該技術の分野に属する者には
明白であり、また本発明の方法においてその精神及び範
囲を変更することなく成し得る。それゆえ、本発明は特
許請求の範囲によってのみ制限されるべきものであるこ
とが理解される。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式I: (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Y及び
    Zはそれぞれ水素原子、低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフッ素原
    子のいずれか1つを表わす。) の構造を有する5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化
    合物の製造方法において、下記の2つのステップ: ステップ1 次式II: (式中、Y及びZはそれぞれ水素原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
    子またはフッ素原子のいずれか1つを表わす。) の構造を有する2−ヒドロキシニコチン酸化合物を、以
    下の次亜ハロゲン酸または次亜ハロゲン酸塩化合物の組
    合せa),b)またはc): a)HOX+高濃度水性HX b)水性MOX c)水性MOX及びMOH (ここで、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Mは
    アルカリ金属を表わす。) のいずれか1つと反応させて、次式III: (式中、X,Y及びZは出発反応物と同じものを表わ
    し、R及びRはa),b)またはc)のいずれを使用する
    かによって水素原子またはアルカリ金属を表わす。) の構造を有する化合物の溶液を得ること;及び ステップ2 a)を用いてステップ1で得られた溶液を、5−ハロ−2
    −ヒドロキシニコチン酸化合物を沈澱させるのに充分な
    量の水または希釈塩基で希釈し、沈澱生成物を分離する
    か、またはb)もしくはc)を用いてステップ1で得られた
    溶液に、5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化合物を
    沈澱させる量の強酸を加え、沈澱生成物を分離するこ
    と; からなる5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化合物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】ステップ1において、上記式IIの化合物を
    MOX及びMOH含有水溶液(ここで、Xは塩素原子ま
    たは臭素原子を表わし、Mはアルカリ金属を表わす。)
    と反応させて上記式IIIの化合物を得ること、ステップ
    2において、ステップ1で得られた溶液に5−ハロ−2
    −ヒドロキシニコチン酸化合物を沈澱させる量の強酸を
    加え沈澱生成物を分離すること、からなる特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】MOX及びMOH含有水溶液(ここで、X
    は塩素原子または臭素原子を表わし、Mはアルカリ金属
    を表わす。)のpHが少なくとも12となる量のMOHを当
    該水溶液が含んでいる特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】ステップ1の反応終了後、上記式IIIの化
    合物の溶液から次亜ハロゲン酸イオン及び遊離塩素を除
    去するのに充分な量の還元剤を当該溶液に加え、次いで
    ステップ2の操作を行う特許請求の範囲第2項または第
    3項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】ステップ1において使用する次亜ハロゲン
    成分が、アルカリ金属の次亜ハロゲン酸塩である特許請
    求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】ステップ1において使用するアルカリ金属
    の次亜ハロゲン酸塩が次亜塩素酸ナトリウムである特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の製造
    方法。
  7. 【請求項7】ステップ1で使用する次亜ハロゲン混合物
    が、アルカリ金属次亜ハロゲン酸塩とアルカリ金属塩基
    の混合物であって、アルカリ金属次亜ハロゲン酸塩1モ
    ルに対してアルカリ金属塩基の混合物が約1.0〜3.0モル
    である特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに
    記載の製造方法。
  8. 【請求項8】製造される化合物が、5−ブロモ−2−ヒ
    ドロキシ−3−ピリジンカルボン酸である特許請求の範
    囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】製造される化合物が、5−クロロ−2−ヒ
    ドロキシ−3−ピリジンカルボン酸である特許請求の範
    囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】ステップ1において、2−ヒドロキシニ
    コチン酸を塩素化して5−クロロ−2−ヒドロキシニコ
    チン酸のアルカリ金属塩溶液とする特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載の製造方法。
  11. 【請求項11】ステップ1において、2−ヒドロキシニ
    コチン酸を臭素化して5−ブロモ−2−ヒドロキシニコ
    チン酸のアルカリ金属塩溶液とする特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載の製造方法。
  12. 【請求項12】還元剤が金属の亜硫酸水素塩である特許
    請求の範囲第4項に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】還元剤が亜硫酸水素ナトリウムである特
    許請求の範囲第12項に記載の製造方法。
  14. 【請求項14】ステップ1で得られた反応溶液またはス
    テップ1の反応終了後還元剤を添加した溶液を、ステッ
    プ2で強酸に加えて混合し、得られた溶液をpH3以下に
    維持するようにした特許請求の範囲第2項ないし第4項
    のいずれかに記載の製造方法。
  15. 【請求項15】塩化水素または臭化水素の高濃度水溶液
    中で、次式II: (式中、Y及びZは水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフ
    ッ素原子のいずれか1つを表わす。) の構造を有する2−ヒドロキシニコチン酸化合物を、次
    亜塩素酸または次亜臭素酸と反応させ、その後5−ハロ
    −2−ヒドロキシニコチン酸化合物を沈澱させるのに充
    分な水を加えることからなる、次式I: (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Y及び
    Zは上記の定義と同様の意味を表わす。) の構造を有する5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化
    合物の製造方法。
  16. 【請求項16】高濃度過酸化水素の水溶液に、濃塩酸ま
    たは濃臭化水素酸中の次式II: (式中、Y及びZは水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフ
    ッ素原子のいずれか1つを表わす。) の構造を有する2−ヒドロキシニコチン酸化合物の溶液
    を加え、その後5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸を
    溶液中から分離し、これを回集することからなる、次式
    I: (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Y及び
    Zは上記の定義と同様の意味を表わす。) の構造を有する5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化
    合物の製造方法。
  17. 【請求項17】次式II: (式中、Y及びZは水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフ
    ッ素原子のいずれか1つを表わす。) で表わされる2−ヒドロキシニコチン酸化合物と、水性
    溶液中で次式: MOX (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Mはナ
    トリウムまたはカリウムを表わす。) で表わされるアルカリ金属次亜ハロゲン酸塩を含有し、
    次式: MOH (式中、Mはナトリウムまたはカリウムを表わす。) で表わされる塩基を1.0ないし3.0モル含有する溶液と
    を、2−ヒドロキシニコチン酸化合物がハロゲン化する
    のに充分な時間反応させ、その後5−ハロ−2−ヒドロ
    キシ−ニコチン酸が沈澱するのに充分であるが、しかし
    ながら溶解はしない程度にpHを低くするべく酸性化し、
    その沈澱物を回集することからなる、 次式I: (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Y及び
    Zは上記の定義と同様の意味を表わす。) の構造を有する5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化
    合物の製造方法。
  18. 【請求項18】次式II: (式中、Y及びZは水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフ
    ッ素原子のいずれか1つを表わす。) の構造を有する2−ヒドロキシニコチン酸化合物を、以
    下の次亜ハロゲン酸または次亜ハロゲン酸塩の組合せ
    a),b)またはc): a)HOX+高濃度水性HX b)水性MOX c)水性MOX+MOH (ここで、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Mは
    アルカリ金属を表わす。) のいずれか1つと反応させることからなる、 次式III: (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Y及び
    Zは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩
    素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフッ素原子のいず
    れか1つを表わし、R及びRは水素原子またはアル
    カリ金属を表わす。) の構造を有する5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸化
    合物と水との水性溶液の製造方法。
  19. 【請求項19】次式: (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、Y及び
    Zはそれぞれ水素原子、低級アルキル基、または低級ア
    ルコキシ基のいずれか1つを表わし、Mはアルカリ金属
    を表わす。) の構造を有する5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸の
    アルカリ金属塩溶液の製造方法において、 次式: (式中、Y及びZはそれぞれ水素原子、低級アルキル
    基、または低級アルコキシ基のいずれか1つを表わ
    す。) の構造を有する2−ヒドロキシニコチン酸化合物を、 次式: MOX及びMOH (式中、Mはナトリウム、カリウム及びリチウムから選
    択されるアルカリ金属イオンを表わし、Xは塩素または
    臭素を表わす。) の構造を有する次亜ハロゲン酸塩及び塩基の混合物を含
    む水溶液中で、混合物水溶液のpHを少なくともpH12にす
    るに足る量の塩基を使用する条件下で反応させることを
    特徴とする5−ハロ−2−ヒドロキシニコチン酸のアル
    カリ金属塩溶液の製造方法。
  20. 【請求項20】次式: (式中、Y及びZはそれぞれ水素原子、低級アルキル
    基、または低級アルコキシ基のいずれか1つを表わ
    す。) の構造を有する2−ヒドロキシニコチン酸を、MOXで
    示されるアルカリ金属塩基(式中、Mはアルカリ金属を
    表わし、Xは塩素原子または臭素原子を表わす。)を有
    する水溶液中で、反応中の溶液のpHを少なくともpH12に
    するに足る量の塩基を使用する条件下でハロゲン化する
    方法において、ハロゲン化した後の反応混合物に還元剤
    を加えてハロゲン化剤を分解し、次いで反応混合物を酸
    性化してハロゲン化された生成物、すなわち次式: (式中、Y及びZは前記と同じ意味を表わし、Xは塩素
    原子または臭素原子を表わす。) の構造を有する5−ハロ−2−ヒドロキシ酸を沈澱させ
    ることを特徴とする方法。
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