JPH0639374U - 動力工具におけるトリガロック機構 - Google Patents

動力工具におけるトリガロック機構

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JPH0639374U
JPH0639374U JP8270492U JP8270492U JPH0639374U JP H0639374 U JPH0639374 U JP H0639374U JP 8270492 U JP8270492 U JP 8270492U JP 8270492 U JP8270492 U JP 8270492U JP H0639374 U JPH0639374 U JP H0639374U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性(特に、釘打ち作業直前のロック解除
の操作性)に優れ、製造および組立コストの低い、動力
工具におけるトリガロック機構を提供する。 【構成】 グリップ部における枢支点近傍に設けられド
ライバ制御用のトリガに向って開口した凹部が形成され
たボス部と、凹部に軸回転自在に嵌挿されたトリガロッ
ク本体であって、回転方向第1位置に、トリガの回動方
向上に配置されてトリガの回動を阻止する突出部を有
し、回転方向第2位置に、引かれたトリガを受容する溝
を有するトリガロック本体と、凹部の周壁面とトリガロ
ック本体との掛合によりトリガロック本体を回転方向第
1位置または第2位置にラッチするラッチ手段と、トリ
ガロック本体とトリガとの間に配置されトリガロック本
体とトリガとの間を開く方向に付勢するばねとから成
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トリガを介して手動操作される動力工具におけるトリガロック機構 に関し、特に、圧縮空気を動力源とし往復動自在の空気ピストン・シリンダによ って釘を釘打込材に打込むとともに空気ピストン・シリンダを空気圧バルブ機構 により制御する空気式釘打機のトリガバルブを手動操作するためのトリガのロッ ク機構に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、空気式釘打機は、空気ピストン・シリンダの同軸延長上に設けられ釘 を射出するノーズユニットの軸方向にスライド自在であり、ノーズユニットの先 端が釘打込材に押し付けられる前に釘打込材に押し付けられるコンタクトアーム ユニットとトリガとが釘打ち位置関係となったときにのみ、操作者のトリガ引き 操作がトリガバルブに伝達される機構を有している。したがって、コンタクトア ームユニットは、釘打時に自動的に作動する安全装置であるが、コンタクトアー ムユニットの先端が不用意に釘打ち作業現場周辺の物体と接触してトリガと釘打 ち位置関係となってしまい、操作者の意図に反して釘が射出されることがある。 したがって、従来の空気式釘打機には、釘の不用意な射出を防止するため、操作 者の手動操作によってトリガを不作動位置にロックするトリガロック機構がトリ ガの近傍に設けられている(実開昭51−118290号参照)。
【0003】 しかし、従来のトリガロック機構は、その作動時にもロック解除時にも、操作 者が空気式釘打機のグリップ部を保持したままの手の指で操作できないほど、ロ ック操作部が空気式釘打機のグリップ部から大きく突出しているため、操作性が 悪い。また、従来のトリガロック機構は、2点〜数点の部品で構成されており、 製造および組立コストが高くなる欠点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 本考案の目的は、操作性(特に、釘打ち作業直前のロック解除の操作性)に優 れ、製造および組立コストの低い、動力工具におけるトリガロック機構を提供す ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、グリップ部を備えたハウジングと、グリップ部に枢支点で枢着され たトリガと、ハウジング内に設けられトリガを回動させることにより作動する駆 動機構とを含む動力工具において、枢支点近傍に設けられトリガに向って開口し た凹部が形成されたグリップ部のボス部と、凹部に軸回転自在に嵌挿されたトリ ガロック本体であって、回転方向第1位置に、トリガの回動方向上に配置されて トリガの回動を阻止する突出部を有し、回転方向第2位置に、引かれたトリガを 受容する溝を有するトリガロック本体と、上記凹部の周壁面とトリガロック本体 との掛合によりトリガロック本体を回転方向第1位置または第2位置にラッチす るラッチ手段と、トリガロック本体とトリガとの間に配置されトリガロック本体 とトリガとの間を開く方向に付勢するばねとから成ることを特徴とする。
【0006】
【考案の作用・効果】
溝がトリガと対向するように、トリガロック本体が回転され、その位置でラッ チされると、トリガは、引ける状態となる。他方、突出部がトリガと対向するよ うにトリガロック本体が回転され、その位置でラッチされると、トリガは、ロッ クされた状態となる。
【0007】 トリガロック本体は、グリップ部を握みトリガを操作する操作者の手の指によ り回転操作されうるので、操作性がよい。また、トリガロック機構は、トリガロ ック本体がボス部の凹部に挿入されるだけで組付けられトリガの戻しばねを利用 して固定されるので、良好な組付性を有する。したがって、トリガロック機構は 、その構成に必要な追加部品がトリガロック本体のみであり、部品点数が少ない 。このため、トリガロック機構の製造コストおよび組立コストが低い。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示され ているように、本考案のトリガロック機構を備えた空気式釘打機は、主として、 全体がほぼL字形の釘打機ハウジング1と、釘打機ハウジング1の前部として形 成された主ハウジング部2内に主ハウジング部2と同軸に配置され固定された打 撃シリンダ・ピストン機構3と、主ハウジング部2の下端に固定され打撃シリン ダ・ピストン機構3と同軸に延び釘を射出するノーズユニット4と、打撃ピスト ン5のピストンロッドとして延びノーズユニット4内を往復動するドライバ6と 、打撃シリンダ・ピストン機構3の上端部に配置され打撃シリンダ・ピストン機 構3への圧縮空気の流入および打撃シリンダ・ピストン機構3からの排気を制御 するヘッドバルブ7と、主ハウジング部2の上端を閉鎖しヘッドバルブ7の一部 を構成するハウジングキャップ8と、釘打機ハウジング1のグリップ部9と主ハ ウジング部2との境界部下側に設けられヘッドバルブ7の開閉を制御するトリガ バルブ10と、主ハウジング部2の外側壁面に枢支され操作者がトリガバルブ1 0を手動操作するためのトリガ11と、トリガ11と機構的に関連しノーズユニ ット4内をコンタクト板がノーズユニット4の軸方向に往復動するコンタクトア ームユニット12と、ノーズユニット4の後側壁面に固定され後方へグリップ部 9とほぼ平行に延び多数本の釘(特に、頭部の径がシャンク部の径に対して僅か に大きい程度の仕上げ釘)が隙間なく並列され接合されたシート状連結釘を装填 するマガジンユニット13とから成る。以下、各部について詳述する。
【0009】 釘打機ハウジング: 釘打機ハウジング1は、主ハウジング部2とグリップ部 9とから成る。グリップ部9の内部は、主ハウジング部2の内部の一部およびハ ウジングキャップ8の内部と一体となり、打撃シリンダ・ピストン機構3の上部 を取り巻く圧縮空気貯溜室14を形成する。主ハウジング部2の内部の下部にお いて、主ハウジング部2とグリップ部9の境界部には、主ハウジング部2の縦軸 方向に延びた縦隔壁15が設けられている。縦隔壁15を含む主ハウジング部2 の内側壁面の軸方向中途部には、長円環状の肩部16が形成されている。シリン ダリング17が肩部16に載置された状態で横方向に固定され、打撃シリンダ1 8の横方向の位置決めを行う。
【0010】 シリンダリング17には、ゴム製で長円環状の横隔壁・逆止弁ユニット19が 載置されている。横隔壁・逆止弁ユニット19は、打撃シリンダ18に外嵌挿さ れたスペーサ20とシリンダリング17とにより主ハウジング部2の縦軸方向に おいて固定されている。横隔壁・逆止弁ユニット19は、比較的厚肉の横隔壁部 19aと、横隔壁部19aに比して薄肉であり横隔壁部19aの内周に設けられ た逆止弁部19bとから成る。横隔壁部19aは、圧縮空気貯溜室14と、打撃 シリンダ18の下部の周囲であって、縦隔壁15の内部に形成されたブローバッ ク用圧縮空気貯溜室21との間を閉鎖し密封する。
【0011】 グリップ部9の後端には、グリップキャップ22がボルト(図示せず)によっ て固定されている。グリップキャップ22には、釘打機の外部に存在する空気圧 縮機(図示せず)にホース(図示せず)を介して接続するためのエアプラグ23 が設けられている。グリップ部9の内側壁面の後端近傍下端側には、グリップ部 9の後方に向う一部開口した円環状肩部24が設けられている。肩部24に、グ リップ部9の後方から挿入されたリリーフ弁25のバルブケーシング26の前端 面に形成された円環状肩部27が当接されている。バルブケーシング26は、段 付両端開口円筒である。バルブケーシング26の後端面は、グリップ部9の後端 面9aよりも、若干後方に突出しており、グリップキャップ22の内側壁面下端 近傍に形成された円環状肩部28に当接されている。また、バルブケーシング2 6の後端近傍には、外側フランジ29が形成され、グリップキャップ22側の肩 部28と外側フランジ29の後端面との間に圧縮空気貯溜室14の密封のための Oリング30が嵌着されている。グリップキャップ22において、肩部28の内 周側には、座34付貫通孔31が形成されている。バルブケーシング26内には 、ステム状リリーフ弁体32が配置されている。リリーフ弁体32は、一端がグ リップキャップ22の座34に当接しリリーフ圧を設定する圧縮コイルばね33 によってバルブケーシング26の内端開口部を閉じるように常時付勢されている 。
【0012】 打撃シリンダ・ピストン機構: 打撃シリンダ・ピストン機構3は、断面が長 円形状の打撃シリンダ18と、打撃シリンダ18の断面とほぼ同形の断面を有す る打撃ピストン5とから成る。打撃シリンダ18の周壁において打撃シリンダ1 8の縦軸方向のほぼ中間部には、逆止弁19bが外側壁面に装着された多数個の 空気孔35が打撃シリンダ18の周方向に分散配置されている。打撃シリンダ1 8の内部は、空気孔35を介してブローバック用圧縮空気貯溜室21と連通して いる。打撃シリンダ18の周壁の下端には、多数個の矩形状切欠36が打撃シリ ンダ18の周方向に分散配置されている。これらの切欠36によって、打撃シリ ンダ18の内部は、ブローバック用圧縮空気貯溜室21と連通している。この連 通は、打撃ピストン5が下端に静止している時にも確保される。打撃シリンダ1 8の下端は、主シリンダ部2の内底部上に配置された長円環体状バンパ37の上 面に当接されている。打撃シリンダ18の上端部は、スペーサ38および39を 介して、ハウジングキャップ8の天井壁から下方へ延びた長円環状ヘッドバルブ シリンダ40の下端と当接し、これにより、打撃シリンダ18は、主ハウジング 部2の縦軸方向において固定されている。スペーサ39は、ヘッドバルブシリン ダ40の下端とスペーサ38との間に配置され、周方向に分散配置された切欠( 図示せず)を有する。この切欠により、ヘッドバルブ7のヘッドバルブピストン 44が上昇したとき、圧縮空気貯溜室14と、打撃シリンダ18の内部において 打撃ピストン5の上方に形成される打撃ピストン上室とが連通される。打撃シリ ンダ18は、長円断面のアルミ合金製筒状体であり、空気孔35および切欠36 の切削加工を除いて従来技術にかかる押出成形で作ることができる。
【0013】 上記打撃ピストン5は、その外周壁に、ピストンリング41およびバックアッ プリング42を嵌着するためのピストンリング嵌着溝43を有する。ピストンリ ング41は、方形断面の長円環状体であり、潤滑性を有する合成樹脂(例えば、 ポリイミド)により作られており、長軸方向の一端側を形成する円環部分にスリ ット(図示せず)を有する。バックアップリング42は、従来のOリングである 。
【0014】 ドライバ: ドライバ6は、打撃ピストン5のピストンロッドとして延びてお りブレード状である。
【0015】 ノーズユニット: ノーズユニット4は、正面から視た形状が先端(下端)に 向って細くなる全体として鋭角2等辺3角形状であり、釘打機ハウジング1の主 ハウジング部2の下端に固定されている。正確に言えば、ノーズユニット4の後 側部材となるウエアプレート59が主ハウジング部2の下端に固定されており、 ノーズ正面カバー60がボルト61によって取外し自在にウエアプレート59に 固定されている。ウエアプレート59は、ボルト62によりマガジンユニット1 3のマガジン本体63と一体的に組付けられている。ウエアプレート59の中心 軸上には、ブレード状ドライバ6が往復動するドライバ案内路64が形成されて いる。ドライバ案内路64と連続して、ウエアプレート59の上端部近傍には、 ドライバ案内路64に沿って延びウエアプレート59を前後に貫通する矩形状の 開口部65が設けられている。
【0016】 他方、ノーズ正面カバー60とウエアプレート59との間に、コンタクトアー ムユニット12の矩形板状のコンタクト板66がドライバ案内路64の一部を形 成して、釘ガイドとして作用しノーズ正面カバー60の内側面とスライド自在と なるように配置され、コンタクト板66の上端において後方に突出した連結片6 7がウエアプレート59の開口部65から後方へ突出する。
【0017】 ヘッドバルブ: ヘッドバルブ7は、空気圧の差圧により開閉制御される三方 向弁であって、ヘッドバルブシリンダ40と、ヘッドバルブシリンダ40に内装 された縦断面が転倒T字型で、中空のヘッドバルブピストン44と、ハウジング キャップ8の周辺天井壁45のほぼ中央に形成された凹部46の内側壁面とハウ ジングキャップ8の中心天井壁47との間に配置され固定されたヘッドバルブシ リンダキャップ48と、ヘッドバルブシリンダキャップ48とヘッドバルブピス トン44との間に配置された圧縮コイルばね49とから成る。ヘッドバルブシリ ンダ40とヘッドバルブシリンダキャップ48とヘッドバルブピストン44とに より形成される制御室50は、破線で示された空気通路51を経てトリガバルブ 10の環状空気通路52に連通している。ヘッドバルブシリンダキャップ48の 上端には、複数個の排気孔53がヘッドバルブシリンダキャップ48の周方向に 分散配置されている。また、ハウジングキャップ8の中心天井壁47と周辺天井 壁45との間の縦壁54にも、排気孔55が形成されている。縦壁54の外周に は、円環状排気カバー56が組付けられている。排気カバー56は、一個所に矩 形状の排気孔57を有し、360゜回転可能である。これにより、ヘッドバルブ ピストン44が下限位置にあり、打撃ピストン上室と圧縮空気貯溜室14との間 を閉鎖しているとき、ヘッドバルブピストン44の中空内部は、排気孔53およ び55と排気カバー56の排気孔57とを経て大気に連通している。ヘッドバル ブピストン44が上限位置まで上昇したときは、ヘッドバルブピストン44の上 端がハウジングキャップ8の中心天井壁47に固着されたバンパ58に当接して 、打撃ピストン上室と圧縮空気貯溜室14との間を開放し、排気孔53,55お よび57から成る空気通路を閉鎖する。ヘッドバルブピストン44の上昇および 下降は、制御室50内に圧縮空気貯溜室14内の圧縮空気が導入されているか大 気が導入されているかにより定まる。
【0018】 トリガバルブ: トリガバルブ10は、従来使用されている型のものであり、 グリップ部9に螺着され固定されたトリガバルブシリンダ68と、上端に上向き 円錐部と下向き円錐部を備えたポペット69とから成る。ポペット69の上端は 、トリガバルブシリンダ68の上端の孔70と係脱し、ポペット69の下端は、 トリガバルブシリンダ68の下端面に対して出没する。ポペット69がトリガ1 1により押上げられると、ポペット69の上向き円錐部が孔70の周縁と当接し て孔70を閉鎖するとともにポペット69の下向き円錐部がOリング71から離 れて、制御室50を圧縮空気貯溜室14に対して遮閉すると同時に大気に対して 開放する。他方トリガ11が解放されると、逆の位置関係が生じる。
【0019】 トリガおよびトリガロック機構: トリガ11は、上記の通りピン72により 主ハウジング部2の外側壁面に近接してグリップ部9に枢支されている。トリガ 11の指掛け部73の側には、指掛け部73と対向してトリガロック機構74の ロック本体75がグリップ部9の下面側において、その外側壁面に形成されたボ ス部96の円柱状凹部76に嵌挿されている。
【0020】 トリガ11は断面がコ字形であって、図7および図8に示されているように、 枢支端77に下向きのばね受け面78を有し、枢支端77の近傍において、左右 の立上り壁79aおよび79bにトリガバルブ10を操作するためのコマ80を 枢支するピン81を支持するための軸受孔82を有し、軸受孔82より指掛け部 73に近い側の立上り壁79bに横方向に突出したばね受け83が設けられてい る。トリガ11の立上り壁79aと79bとの間において、指掛け部73の前端 には、上方に突出したばね受けボス84が設けられている。立上り壁79bのほ ぼ中間部には、指掛け部73側が低くなるように形成された段差85が形成され ている。
【0021】 上記ピン81には、コマ80が軸支されている。コマ80には、捩りコイルば ね86が組付けられ、その一端はコマ80と係合し、他端は、コ字形に折曲され 、コンタクトアームユニット4の作動端部材87とばね受け83とに係合されて いる。コンタクト板66の先端が釘打込材に当接され、コンタクト板66の先端 がノーズユニット4のウエアプレート59の先端まで後退すると、コンタクトア ームユニット4の作動端部材87が捩りコイルばね86の他端を押し上げ、ばね 受け78に当接させる。これにより、捩りコイルばね86のばね力が強められ、 コマ80は、図2に示されているように、トリガバルブ10のポペット69の下 端と係合しうる位置まで、図中、時計回り方向に付勢される。逆に、操作者がコ ンタクト板66の先端を釘打込材に押し付ける前にトリガ11を引くと、コマ8 0は、トリガ11とともに反時計回り方向に回転し、ポペット69の下端と係合 しえない位置まで回転してしまう。このため、コンタクト板66の先端が釘打込 材に押し付けられても、コマ80は、ポペット69を押し上げることがない。
【0022】 上記トリガロック機構74は、トリガロック本体75と、トリガロック本体7 5とトリガ11のばね受けボス84との間に配置された圧縮コイルばね88と、 グリップ部9のボス部96に形成された凹部76とから成る。トリガロック本体 75は、図1、図3〜図6に示されているように、扇形状の周面を備えたハンド ル部89と、ハンドル部89から上方に突出した片底付円筒部90と、ハンドル 部89の上面において、片底付円筒部90の外側周面から横方向に突出した位置 決めキー部91とから成る。ハンドル部89は、周方向一端にセレーションを備 えた指掛け部92と、片底付円筒部90と同軸であって、下方に突出した短円筒 状のばね受け93と、ばね受け93から横方向に突出し回転方向第1位置にある ロック用ブロック94と、ばね受け93の両側において平行に延びた溝95aお よび95bとを有する。溝95aは、回転方向第1位置にあるアンロック用溝で あり、溝95bは、軽量化用溝である。また、ハンドル部89の外縁形状は、主 ハウジング部2とグリップ部9との境界部下面側において、主ハウジング部2か らグリップ部9の後方へ延びたボス部96の円形状後端部形状とほぼ曲率が等し い形状を有し、トリガロック本体75が凹部76に挿入された状態で、ハンドル 部89の外縁は、ボス部96の円形状後端部96aから僅かに突出する程度であ る。したがって、操作者が指掛け部92に人差し指を当てる場合に、ハンドル部 89がグリップ部9のボス部96から突出しているという違和感がない。位置決 めキー部91は、図4および図5に示されているように、左右に上端から下端に 向う斜面97aおよび97bを有し、中間に3角形状の平面部98を有する。
【0023】 他方、図8に示されているように、凹部76には、トリガロック本体75の片 底付円筒部90が嵌挿される円柱状凹部99と、トリガロック本体75のキー部 91が嵌挿されるキー穴部100が設けられている。キー穴部100の底には、 その中央に円柱状凹部99から径方向外方へ延びた断面3角形状の突条部101 が設けられ、突条部101の両側に溝102および103が形成されている。ト リガロック本体75の回転により、これら溝102および103のいずれかに、 キー部91の平面部98が挿入され位置決めされる。これにより、ハンドル部8 9のアンロック用溝95aおよびロック用ブロック94のいずれか一方がトリガ 11と向き合うことになり、トリガ11がロック解除されるか、または、ロック されるかが定まる。図1および図3に示されているように、圧縮コイルばね88 は、トリガ11の戻しばねとして従来使用されており、トリガロック本体75は 、圧縮コイルばね88の釘打機ハウジング1側のばね受けとなっている。このよ うに、トリガロック機構74の部品は、実質的にトリガロック本体75のみであ り、他の部品は、従来存在しているものを適合させたものと言える。
【0024】 図1に示されているように、ロック用ブロック94がトリガ11と対向するよ うに、ハンドル部89が位置決めされているときは、トリガ11の立上り壁79 aおよび79bがロック用ブロック94で回動を阻止されてしまうため、コンタ クト板66の先端部が釘打込材に押付けられ、ウエアプレート59の先端まで後 退しても、コマ80は、ポペット69の下端に接触することがない。他方、図3 に示されているように、アンロック用溝95aがトリガ11と対向するように、 ハンドル部89が位置決めされているときは、トリガ11がアンロック用溝95 a内に入って、その引き操作が可能であり、先ず、コンタクト板66が釘打込材 に押付けられ、ついで、トリガ11が引かれれば、コマ80は、ポペット69の 下端に当接し、ポペット69を押上げる。
【0025】 コンタクトアームユニット: コンタクトアームユニット12は、ノーズユニ ット4の項で述べたように、ノーズ正面カバー60とウエアプレート59との間 に、コンタクトアームユニット12の矩形板状のコンタクト板66がドライバ案 内路64の一部を形成して、釘ガイドとして作用しノーズ正面カバー60の内側 面とスライド自在となるように配置され、コンタクト板66の上端において後方 に突出した連結片67がウエアプレート59の開口部65から後方へ突出する。 コンタクト板66の連結片67の後端部は、コンタクトアームユニット12の接 合部104に形成されグリップ部9の長手方向に延びた矩形溝105に嵌挿され ているのみである。接合部104は、調整ダイヤル106を介してL字形の作動 端部材87に上下方向一体に往復動するように結合されている。このように、コ ンタクト板66がノーズユニット4の内部に配置され、連結片67もウエアプレ ート59の開口部65から後方に突出しているので、ノーズユニット4の回りに 出張るものがなくなり、釘打機の隅打ち性能が向上する。また、連結片67は、 接合部104の矩形溝105に差し込みだけでコンタクト板66と作動端部材8 7とを連結するので、釘がノーズユニット4のドライバ案内路64内で詰まった 場合にも、ノーズユニット4およびコンタクトアームユニット12の分解が容易 で、釘の除去が容易である。その後のノーズユニット4およびコンタクトアーム ユニット12の組立も容易である。
【0026】 マガジンユニット: マガジンユニット13は、ウエアプレート59に固定さ れ横断面がC字形のマガジン本体63と、マガジン本体63の上壁63aおよび 下壁63bの前後方向に延設された溝に沿ってマガジン本体63に対して前後方 向に往復動自在に組付けられ、後方に移動したとき、マガジン本体63の側面を 開放するスライダ110とから成る。このように、マガジンユニット4は、釘を マガジン本体63に側面から装填する横入れ方式である。マガジン本体63の内 側壁面には、使用される複数種類(図2では、7種類)の釘の長さに合わせて釘 の頭部の移動を案内する断面矩形の複数本の釘頭部案内溝111が前後方向に延 設されている。マガジン本体63の内側壁面下部には、断面矩形のプッシャ案内 溝112が前後方向に延設されている。プッシャ113は、マガジン本体63の 内側壁面に前後方向に往復動自在に取付けられている。マガジン本体63の後端 には、グリップ部9の後端に連結されたハンガ116と一体でスライダ110の 方へ突出した後壁部115が設けられている。プッシャ113の後端には短円柱 状のばね受け114が設けられている。マガジン本体63の後壁部115とプッ シャ113のばね受け114との間に圧縮コイルばね117が配置されプッシャ 113を常時ノーズユニット4の方へ付勢する。マガジン本体63の後壁部11 5と一体にプッシャ113の本体113aの後面に当接するプッシャストッパ1 18が設けられている。プッシャストッパ118よりマガジン本体63の内側壁 面に近い側において、プッシャロックレバー119がプッシャストッパ118と 一体の部材に枢支され、捩りコイルばね120により図1中反時計回り方向に付 勢されている。プッシャロックレバー119の前端には、プッシャ113のばね 受け114より若干前方においてプッシャ113の上面に設けられた3角形横断 面のフック部121と掛合する爪122が設けられている。爪122は、プッシ ャロックレバー119の横軸方向に延びた矩形板である。他方、フック部121 は、プッシャ113の後部から前部へ向って漸高する斜面121aを有する。プ ッシャロックレバー119の前後方向中途部の上端には、上方に突出しプッシャ ロックを解除するための矩形の爪123がプッシャロックレバー119の横軸方 向に突出している。爪123は、プッシャロックレバー119の縦軸に対して後 部から前方へ漸低する傾斜板として形成されている。爪123は、その下面側が スライダ110側に固定されマガジン本体63の方へ突出したロック解除爪12 5の上面側と係脱する。プッシャ113の前端近傍には、スライダ110の内側 壁面の方へ突出する矩形の掛止片126が設けられている。掛止片126は、そ の前面側でスライダ110の前壁部(図示せず)の後面側と掛合する。
【0027】 操作者が連結釘をマガジンユニット13に装填する場合において、スライダ1 10がマガジン本体63に対して後方に引かれると、スライダ110の前壁部が プッシャ113の掛止片126に掛止され、圧縮コイルばね117を圧縮しつつ 、スライダ110と一体となって後方へ移動される。スライダ110がマガジン 本体63に対して最後端位置に近接するまで引かれたとき、プッシャ113のフ ック部121の斜面121aがプッシャロックレバー119の爪122の下面と 当接し、スライダ110の後方への移動に伴って、爪122を押し上げ、プッシ ャロックレバー119を図1中時計回り方向に回動させる。スライダ110がマ ガジン本体63に対して最後端位置まで引かれた時、プッシャ113がプッシャ ストッパ118に当接するとともに爪122がプッシャ113のフック部121 の前面と掛合する。他方、操作者が連結釘をマガジン本体63の側面から装填し た後、スライダ110がマガジン本体63に対して前方へ押されると、プッシャ 113はマガジン本体63の後方にロックされたままであるので、スライダ11 0は、圧縮コイルばね117の力を受けず、操作者の手の力だけで前進する。ス ライダ110の前壁部がウエアプレート59に接近すると、ロック解除爪125 がプッシャロックレバー119の爪123と係合してプッシャロックレバー11 9を図1中時計方向に回動させ、プッシャ113のフック部121と爪122と の掛合を外し、プッシャ113のロックを解除する。これにより、プッシャ11 3は、圧縮コイルばね117に押されて、マガジン本体63に装填された連結釘 の最後尾の釘に当接する。
【0028】 上記スライダ110は、各釘頭部案内溝111に対応して複数本(図2では、 6本)の溝127がスライダ110の前後方向に延設されている。各溝127に 対向して、釘頭部を押えるための各1本の釘頭部押えバー128がスライダ11 0の前後方向に延びて配置されている。
【0029】 上記スライダ110の後端には、6角形状の後壁129がボルト(図示せず) によって取付けられている。後壁129からスライダ110の長手方向へ延びる L字形6角レンチ(図示せず)が収納されている。後壁129の後面にはL字形 レンチの短いアーム部を回動しつつ収納し、または、取出すための傾斜部130 が形成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトリガロック機構を備えた空気式釘打
機の一部破断縦断面図であって、トリガがロックされた
状態を示す。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1のトリガロック機構およびその周辺部の縦
断面図であって、トリガがロック解除された状態を示
す。
【図4】トリガロック本体の側面図である。
【図5】トリガロック本体の平面図である。
【図6】トリガロック本体の底面図である。
【図7】トリガの縦断面図である。
【図8】トリガの平面図である。
【図9】図1の空気式釘打機のハウジングの一部破断底
面図である。
【符号の説明】
1 釘打機ハウジング 9 グリップ部 11 トリガ 72 ピン(枢支点) 75 トリガロック本体 76 凹部 88 圧縮コイルばね 91 位置決めキー部(ラッチ手段) 94 ロック用ブロック(突出部) 95a アンロック用溝(溝) 96 ボス部 101 突条部(ラッチ手段) 102 溝(ラッチ手段) 103 溝(ラッチ手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部を備えたハウジングと、グリ
    ップ部に枢支点で枢着されたトリガと、ハウジング内に
    設けられトリガを回動させることにより作動する駆動機
    構とを含む動力工具において、枢支点近傍に設けられト
    リガに向って開口した凹部が形成されたグリップ部のボ
    ス部と、凹部に軸回転自在に嵌挿されたトリガロック本
    体であって、回転方向第1位置に、トリガの回動方向上
    に配置されてトリガの回動を阻止する突出部を有し、回
    転方向第2位置に、引かれたトリガを受容する溝を有す
    るトリガロック本体と、凹部の周壁面とトリガロック本
    体との掛合によりトリガロック本体を回転方向第1位置
    または第2位置にラッチするラッチ手段と、トリガロッ
    ク本体とトリガとの間に配置されトリガロック本体とト
    リガとの間を開く方向に付勢するばねとから成ることを
    特徴とする動力工具におけるトリガロック機構。
JP8270492U 1992-11-05 1992-11-05 動力工具におけるトリガロック機構 Expired - Lifetime JP2557757Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106272261A (zh) * 2015-06-06 2017-01-04 刘国友 一种气动直钉枪控制器

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