JPH0638673Y2 - 吸油材入りシート材 - Google Patents

吸油材入りシート材

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JPH0638673Y2
JPH0638673Y2 JP1696892U JP1696892U JPH0638673Y2 JP H0638673 Y2 JPH0638673 Y2 JP H0638673Y2 JP 1696892 U JP1696892 U JP 1696892U JP 1696892 U JP1696892 U JP 1696892U JP H0638673 Y2 JPH0638673 Y2 JP H0638673Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
oil
sheet material
groove
absorbing
sheet
Prior art date
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Application number
JP1696892U
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English (en)
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JPH0565528U (ja
Inventor
晋一 岩本
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Nichiei Industry Co Ltd
Original Assignee
Nichiei Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油を吸収する吸油材を
内部に装填したシート材に関するものであり、海面に流
出した油を回収したり、自動車事故等によって路面に流
出したオイル類を回収したり、自動車サーキットの走行
路上に漏れ落ちたオイルを除去したり、機械加工や自動
車の修理において油を拭き取ったり、油を含んだ廃水の
処理に利用したり、油類が存在する広範囲な分野で使用
することができるシート材である。
【0002】
【従来の技術】従来、油を拭き取ったり除去するものと
しては、吸油剤を紙や繊維などで挟んだシート状のもの
や、吸油剤を袋詰めにしたものなどが使用されており、
吸油剤をそのまま散布することも少なからず行われてい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シート状のものは所望する大きさに切断すると、内部の
吸油剤がこぼれ出てしまう。また、吸油剤を袋詰めにし
たものは、油をある程度吸収すると、中心部分の吸油剤
がまだ高い吸油機能を残していても、油をすでに吸収し
た外側の吸油剤とその油が新たな油の通過を阻止してし
まうので、本来備えている吸油機能を十分に発揮できな
いという欠点があった。また、吸油剤を直接散布する
と、この粉末乃至粒状の吸油剤が風に飛ばされてしまっ
たり、油を吸収した後の回収が困難であるという不都合
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記に鑑み提
案されたもので、断面を略波形に形成して複数の溝条を
ほぼ平行に形成し、各溝条を該溝状に交差する方向に適
宜間隔で潰して区画部を形成し、該区画部により各溝条
内の空洞部分を適宜長さに区画した第1シート材と、上
記溝条の空洞部分内に装填した吸油材と、吸油材を装填
した溝条の空洞部分を塞ぐようにして第1シート材に止
着した第2シート材とからなり、上記第1シート材及び
第2シート材の両方又はいずれか一方を通油性のあるシ
ート材で構成したものである。
【0005】
【作用】第1シート材及び第2シート材の両方またはい
ずれか一方が通油性を有するので、通油性のあるシート
材の外面に接触した油は該シート材を通過して内部の吸
油材に吸い取られる。そして、この様なシート材を使用
する際にシート材を所望する形状や大きさに切断する場
合には、区画部の幅内を切断すれば吸油材がこぼれ出る
ことがない。また、区画部の幅から外れて切断したとし
ても切断縁にかかった空洞部分内の吸油材が切り口から
こぼれ出るだけで、切断縁から外れた他の空洞部分は区
画部により区画されているので、内部の吸油材はこぼれ
出ることがない。したがって、所望する形状、長さに切
断しても単位面積当りの吸油機能が実用上低下すること
はない。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説
明する。本考案に係るシート材1は、図1に示すよう
に、断面を略波形にしてほぼ平行な多数の溝条2…を形
成した第1シート材3と、この第1シート材3の各溝条
2…内に装填した吸油材4…と、吸油材4…を装填した
溝条2…を塞ぐようにして第1シート材3に貼着した平
らな第2シート材5とからなる。
【0007】第1シート材3は、ポリプロピレン、ポリ
エステル樹脂等を熱溶解して繊維化した後に適宜な密度
で積層させた不織布、或いは紙等により構成されてお
り、通油性を有する。そして、この通油性は、使用目的
に応じて適宜に選択することができる。なお、第1シー
ト材3の断面形状は、緩やかな曲線からなる波形に限ら
ず、図4に示すような三角形、或いは図5に示すような
矩形等でもよい。
【0008】吸油材4…は、高い吸油性を有することが
望ましく、例えば、ゼオライト等の鉱産物吸油剤、吸油
ポリマー、繊維状吸油材などを用いる。なお、複数種類
の吸油材を混合して用いてもよい。また、吸油ポリマー
のように、吸油すると体積膨張を起こす物によって吸油
材4を構成した場合は、充填量を少なくして膨張代をと
ることもでき、これにより材料の無駄を小さくできる。
【0009】第2シート材5は、上記した不織布や紙等
により構成して通油性をもたせるが、図面の実施例では
一方の表面に薄い樹脂層5′を密着させた紙を用いてい
る。なお、第2シート材5に通油性をもたせない場合、
即ち、却って油の通過を阻止する性質をもたせる場合に
は、例えばプラスチックフィルムや極く薄い金属板など
で構成してもよい。
【0010】この第2シート材5を第1シート材3に貼
着するには、図2に示すように、第1シート材3の各溝
条2…の両側に位置する各突条部分6…を第2シート材
5の樹脂層5′に圧接するとともに加熱して第1シート
材3と第2シート材5とを樹脂層5′により溶着(ヒー
トシール)し、これにより各溝条2…を塞ぎ、吸油材4
…が零れないようにしている。そして、図3に示すよう
に、各溝条2…に交差する方向、例えば略々直交する方
向或は所定の角度で交差する方向で適宜な間隔でヒート
シールを行うことにより区画部7…を形成し、各溝条2
…の空洞部分を適宜な長さに区画する。なお、第2シー
ト材5に樹脂層5′を形成しない場合、例えば第1シー
ト材3および第2シート材5に通油性を持たせるなどし
てヒートシールできない場合には、接着剤を使用するな
ど、公知の止着手段により両シート材3,5を止着して
もよい。
【0011】上記のように、各溝条2…の内部を適宜な
長さの空洞部分に区画すると、シート材1を所望の長さ
で切断した場合に、区画部の幅内を切断すれば内部の吸
油材がこぼれ出ない。また、寸法や形状の都合で区画部
の幅を外れて切断した場合にも、切断縁にかかった空洞
部分内の吸油材4…が零れ出るだけであって、切断縁か
ら外れた他の空洞部分は区画部によって区画されている
ので内部の吸油材4…が零れ出ることがない。したがっ
て、単位面積当りの吸油機能は、実用上低下しない。
【0012】次に、本考案に係るシート材1の具体的な
使用方法について具体的に説明する。例えば、タンカー
から原油が海面に流出する事故が発生した場合には、通
油性のある面を下にした状態で本考案にかかるシート材
1…を汚染海面に多数枚投下する。この様にすると、海
面に浮かんだ原油がシート材1の吸油材4…に直ちに吸
い取られる。そして、原油を十分に吸い取ったシート材
1…を回収することにより、流れ出た原油を迅速且つ容
易に回収することができる。なお、原油は通油性のある
第1シート材3または第2シート材5を容易に通過でき
ても、空洞内部に十分に油が入るとシート材3,5の微
細孔が油で塞がれて外気を容易に内部に通過させないの
で、空洞部分の内部の油は先に通過した第1シート材3
または第2シート材5を容易に逆流できない。また、吸
油材4…の能力を超えた油が空洞内に入っても、空洞部
分が区画部に小さく区画されているので、1つの空洞部
分内の油の重さは小さい。このため、シート材1を水平
方向から縦方向にして持ち上げても、各空洞部分の内部
の油の圧力は小さい。したがって、作業者が使用済みの
シート材1…を回収する場合にも、各空洞部分の内部か
ら油が漏れ出しにくく、シート材1…を容易且つ汚れる
ことなく回収することができる。 なお、吸油能力を高めるために、各空洞部分の容積を大
きくして吸油材4…の量を増やしてもよいし、或は、シ
ート材1…を複数重ね合わせて縫製してもよい。
【0013】また、本考案にかかるシート材1を靴拭き
マットとして使用することもできる。例えば、靴底8に
油が付着し易い作業現場の事務所の入口にシート材1を
敷いておくと、このシート材1の上を歩く人の靴底8の
油を効率良く吸い取ることができるので、事務所内の床
が油で汚れることを回避することができる。なお、通油
性のある例えば第1シート材3を上面にして、油の通過
を阻止する例えば第2シート材5を下にしておくと、空
洞部分の内部に油が溜っても、第2シート材5が内部の
油の染み出しを阻止し、油が事務所の入口の床面に漏れ
出すことがない。
【0014】なお、本考案に係るシート材1は、第1シ
ート材3と第2シート材5の両方に通油性をもたせても
よいが、いずれか一方のシート材が通油性を有すればよ
い。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、断
面が略波形の溝条を複数形成したので、単位面積当り大
量の吸油材を装填することができ、しかも、各溝条内の
空洞部分を区画部により適宜な長さに区画したので、所
望する大きさや形状に切断する場合に、区画部の幅内、
例えば区画部のほぼ中央で切断すれば吸油材がこぼれ出
ないし、寸法や形状の都合でやむを得ず区画部の幅から
外れて切断したとしても切断縁にかかった空洞部分内の
吸油材が切り口からこぼれ出るだけであって、切断縁か
ら外れた他の空洞部分は区画部により区画されているの
で内部の吸油材がこぼれ出ることがない。したがって、
所望する形状、長さで切断しても単位面積当りの吸油機
能が事実上低下することはない。油が通油性のある第1
シート材または第2シート材を容易に通過できても、空
洞内部に十分に油が入るとシート材の微細孔が油で塞が
れて外気を容易に内部に通過させないので、空洞部分の
内部の油は先に通過した第1シート材または第2シート
材を容易に逆流できず、また、吸油材の能力を超えた油
が空洞内に入っても、空洞部分が区画部に小さく区画さ
れているので、1つの空洞部分内の油の重さは小さいの
で、シート材を縦方向にして持ち上げても、各空洞部分
の内部の油が外部に漏れ出しにくい。したがって、作業
者が使用済みのシート材を回収する場合にも、シート材
を容易且つ汚れることなく回収することができる。ま
た、本考案は構造が簡単であり、製造し易いので、実用
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2シート材の一部を欠截した状態におけるシ
ート材の斜視図である。
【図2】シート材の一部の拡大断面図である。
【図3】シート材の側面図である。
【図4】溝条の断面形状を三角形にしたシート材の他の
実施例の一部拡大断面図である。
【図5】溝条の断面形状を矩形にしたシート材の他の実
施例の一部拡大断面図である。である。
【図6】シート材を靴底拭きマットとして使用した状態
の断面図である。
【符号の説明】
1 シート材 2 溝条 3 第1シート材 4 吸油材 5 第2シート材 7 区画部分

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面を略波形に形成して複数の溝条をほ
    ぼ平行に形成し、各溝条を該溝状に交差する方向に適宜
    間隔で潰して区画部を形成し、該区画部により各溝条内
    の空洞部分を適宜長さに区画した第1シート材と、上記
    溝条の空洞部分内に装填した吸油材と、吸油材を装填し
    た溝条の空洞部分を塞ぐようにして第1シート材に止着
    した第2シート材とからなり、上記第1シート材及び第
    2シート材の両方又はいずれか一方を通油性のあるシー
    ト材で構成したことを特徴とする吸油材入りシート材。
  2. 【請求項2】 第1シート材または第2シート材のいず
    れか一方は通油性を備え、他方のシート材は油の通過を
    阻止する性質を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載の吸油材入りシート材。
JP1696892U 1992-02-24 1992-02-24 吸油材入りシート材 Expired - Lifetime JPH0638673Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1696892U JPH0638673Y2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 吸油材入りシート材

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JP1696892U JPH0638673Y2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 吸油材入りシート材

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Publication Number Publication Date
JPH0565528U JPH0565528U (ja) 1993-08-31
JPH0638673Y2 true JPH0638673Y2 (ja) 1994-10-12

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