JPH0565528U - 吸油材入りシート材 - Google Patents

吸油材入りシート材

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JPH0565528U
JPH0565528U JP1696892U JP1696892U JPH0565528U JP H0565528 U JPH0565528 U JP H0565528U JP 1696892 U JP1696892 U JP 1696892U JP 1696892 U JP1696892 U JP 1696892U JP H0565528 U JPH0565528 U JP H0565528U
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JP
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oil
sheet material
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absorbing
sheet
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晋一 岩本
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Nichiei Industry Co Ltd
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Nichiei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 所望する形状に切断して使用することがで
き、迅速に油を吸収でき、取扱の容易な吸油シートを提
供することを目的とする。 【構成】 断面を略波形に形成して複数の溝条2…をほ
ぼ平行に形成し、各溝条を該溝状に交差する方向に適宜
間隔で潰して区画部を形成し、該区画部により各溝条内
の空洞部分を適宜長さに区画した第1シート材3と、上
記溝条の空洞部分内に装填した吸油材4…と、吸油材を
装填した溝条の空洞部分を塞ぐようにして第1シート材
に止着した第2シート材5とからなり、上記第1シート
材及び第2シート材の両方又はいずれか一方を通油性の
あるシート材で構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油を吸収する吸油材を内部に装填したシート材に関するものであり 、海面に流出した油を回収したり、自動車事故等によって路面に流出したオイル 類を回収したり、自動車サーキットの走行路上に漏れ落ちたオイルを除去したり 、機械加工や自動車の修理において油を拭き取ったり、油を含んだ廃水の処理に 利用したり、油類が存在する広範囲な分野で使用することができるシート材であ る。
【0002】
【従来の技術】
従来、油を拭き取ったり除去するものとしては、吸油剤を紙や繊維などで挟ん だシート状のものや、吸油剤を袋詰めにしたものなどが使用されており、吸油剤 をそのまま散布することも少なからず行われていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシート状のものは所望する大きさに切断すると、内部の 吸油剤がこぼれ出てしまう。 また、吸油剤を袋詰めにしたものは、油をある程度吸収すると、中心部分の吸 油剤がまだ高い吸油機能を残していても、油をすでに吸収した外側の吸油剤とそ の油が新たな油の通過を阻止してしまうので、本来備えている吸油機能を十分に 発揮できないという欠点があった。 また、吸油剤を直接散布すると、この粉末乃至粒状の吸油剤が風に飛ばされて しまったり、油を吸収した後の回収が困難であるという不都合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記に鑑み提案されたもので、断面を略波形に形成して複数の溝条 をほぼ平行に形成し、各溝条を該溝状に交差する方向に適宜間隔で潰して区画部 を形成し、該区画部により各溝条内の空洞部分を適宜長さに区画した第1シート 材と、上記溝条の空洞部分内に装填した吸油材と、吸油材を装填した溝条の空洞 部分を塞ぐようにして第1シート材に止着した第2シート材とからなり、上記第 1シート材及び第2シート材の両方又はいずれか一方を通油性のあるシート材で 構成したものである。
【0005】
【作用】
第1シート材及び第2シート材の両方またはいずれか一方が通油性を有するの で、通油性のあるシート材の外面に接触した油は該シート材を通過して内部の吸 油材に吸い取られる。 そして、この様なシート材を使用する際にシート材を所望する形状や大きさに 切断する場合には、区画部の幅内を切断すれば吸油材がこぼれ出ることがない。 また、区画部の幅から外れて切断したとしても切断縁にかかった空洞部分内の吸 油材が切り口からこぼれ出るだけで、切断縁から外れた他の空洞部分は区画部に より区画されているので、内部の吸油材はこぼれ出ることがない。したがって、 所望する形状、長さに切断しても単位面積当りの吸油機能が実用上低下すること はない。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。 本考案に係るシート材1は、図1に示すように、断面を略波形にしてほぼ平行 な多数の溝条2…を形成した第1シート材3と、この第1シート材3の各溝条2 …内に装填した吸油材4…と、吸油材4…を装填した溝条2…を塞ぐようにして 第1シート材3に貼着した平らな第2シート材5とからなる。
【0007】 第1シート材3は、ポリプロピレン、ポリエステル樹脂等を熱溶解して繊維化 した後に適宜な密度で積層させた不織布、或いは紙等により構成されており、通 油性を有する。そして、この通油性は、使用目的に応じて適宜に選択することが できる。なお、第1シート材3の断面形状は、緩やかな曲線からなる波形に限ら ず、図4に示すような三角形、或いは図5に示すような矩形等でもよい。
【0008】 吸油材4…は、高い吸油性を有することが望ましく、例えば、ゼオライト等の 鉱産物吸油剤、吸油ポリマー、繊維状吸油材などを用いる。なお、複数種類の吸 油材を混合して用いてもよい。 また、吸油ポリマーのように、吸油すると体積膨張を起こす物によって吸油材 4を構成した場合は、充填量を少なくして膨張代をとることもでき、これにより 材料の無駄を小さくできる。
【0009】 第2シート材5は、上記した不織布や紙等により構成して通油性をもたせるが 、図面の実施例では一方の表面に薄い樹脂層5′を密着させた紙を用いている。 なお、第2シート材5に通油性をもたせない場合、即ち、却って油の通過を阻止 する性質をもたせる場合には、例えばプラスチックフィルムや極く薄い金属板な どで構成してもよい。
【0010】 この第2シート材5を第1シート材3に貼着するには、図2に示すように、第 1シート材3の各溝条2…の両側に位置する各突条部分6…を第2シート材5の 樹脂層5′に圧接するとともに加熱して第1シート材3と第2シート材5とを樹 脂層5′により溶着(ヒートシール)し、これにより各溝条2…を塞ぎ、吸油材 4…が零れないようにしている。 そして、図3に示すように、各溝条2…に交差する方向、例えば略々直交する 方向或は所定の角度で交差する方向で適宜な間隔でヒートシールを行うことによ り区画部7…を形成し、各溝条2…の空洞部分を適宜な長さに区画する。 なお、第2シート材5に樹脂層5′を形成しない場合、例えば第1シート材3 および第2シート材5に通油性を持たせるなどしてヒートシールできない場合に は、接着剤を使用するなど、公知の止着手段により両シート材3,5を止着して もよい。
【0011】 上記のように、各溝条2…の内部を適宜な長さの空洞部分に区画すると、シー ト材1を所望の長さで切断した場合に、区画部の幅内を切断すれば内部の吸油材 がこぼれ出ない。また、寸法や形状の都合で区画部の幅を外れて切断した場合に も、切断縁にかかった空洞部分内の吸油材4…が零れ出るだけであって、切断縁 から外れた他の空洞部分は区画部によって区画されているので内部の吸油材4… が零れ出ることがない。したがって、単位面積当りの吸油機能は、実用上低下し ない。
【0012】 次に、本考案に係るシート材1の具体的な使用方法について具体的に説明する 。 例えば、タンカーから原油が海面に流出する事故が発生した場合には、通油性 のある面を下にした状態で本考案にかかるシート材1…を汚染海面に多数枚投下 する。この様にすると、海面に浮かんだ原油がシート材1の吸油材4…に直ちに 吸い取られる。そして、原油を十分に吸い取ったシート材1…を回収することに より、流れ出た原油を迅速且つ容易に回収することができる。なお、原油は通油 性のある第1シート材3または第2シート材5を容易に通過できても、空洞内部 に十分に油が入るとシート材3,5の微細孔が油で塞がれて外気を容易に内部に 通過させないので、空洞部分の内部の油は先に通過した第1シート材3または第 2シート材5を容易に逆流できない。また、吸油材4…の能力を超えた油が空洞 内に入っても、空洞部分が区画部に小さく区画されているので、1つの空洞部分 内の油の重さは小さい。このため、シート材1を水平方向から縦方向にして持ち 上げても、各空洞部分の内部の油の圧力は小さい。したがって、作業者が使用済 みのシート材1…を回収する場合にも、各空洞部分の内部から油が漏れ出しにく く、シート材1…を容易且つ汚れることなく回収することができる。 なお、吸油能力を高めるために、各空洞部分の容積を大きくして吸油材4…の 量を増やしてもよいし、或は、シート材1…を複数重ね合わせて縫製してもよい 。
【0013】 また、本考案にかかるシート材1を靴拭きマットとして使用することもできる 。例えば、靴底8に油が付着し易い作業現場の事務所の入口にシート材1を敷い ておくと、このシート材1の上を歩く人の靴底8の油を効率良く吸い取ることが できるので、事務所内の床が油で汚れることを回避することができる。なお、通 油性のある例えば第1シート材3を上面にして、油の通過を阻止する例えば第2 シート材5を下にしておくと、空洞部分の内部に油が溜っても、第2シート材5 が内部の油の染み出しを阻止し、油が事務所の入口の床面に漏れ出すことがない 。
【0014】 なお、本考案に係るシート材1は、第1シート材3と第2シート材5の両方に 通油性をもたせてもよいが、いずれか一方のシート材が通油性を有すればよい。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、断面が略波形の溝条を複数形成したので 、単位面積当り大量の吸油材を装填することができ、しかも、各溝条内の空洞部 分を区画部により適宜な長さに区画したので、所望する大きさや形状に切断する 場合に、区画部の幅内、例えば区画部のほぼ中央で切断すれば吸油材がこぼれ出 ないし、寸法や形状の都合でやむを得ず区画部の幅から外れて切断したとしても 切断縁にかかった空洞部分内の吸油材が切り口からこぼれ出るだけであって、切 断縁から外れた他の空洞部分は区画部により区画されているので内部の吸油材が こぼれ出ることがない。したがって、所望する形状、長さで切断しても単位面積 当りの吸油機能が事実上低下することはない。 油が通油性のある第1シート材または第2シート材を容易に通過できても、空 洞内部に十分に油が入るとシート材の微細孔が油で塞がれて外気を容易に内部に 通過させないので、空洞部分の内部の油は先に通過した第1シート材または第2 シート材を容易に逆流できず、また、吸油材の能力を超えた油が空洞内に入って も、空洞部分が区画部に小さく区画されているので、1つの空洞部分内の油の重 さは小さいので、シート材を縦方向にして持ち上げても、各空洞部分の内部の油 が外部に漏れ出しにくい。したがって、作業者が使用済みのシート材を回収する 場合にも、シート材を容易且つ汚れることなく回収することができる。 また、本考案は構造が簡単であり、製造し易いので、実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2シート材の一部を欠截した状態におけるシ
ート材の斜視図である。
【図2】シート材の一部の拡大断面図である。
【図3】シート材の側面図である。
【図4】溝条の断面形状を三角形にしたシート材の他の
実施例の一部拡大断面図である。
【図5】溝条の断面形状を矩形にしたシート材の他の実
施例の一部拡大断面図である。である。
【図6】シート材を靴底拭きマットとして使用した状態
の断面図である。
【符号の説明】
1 シート材 2 溝条 3 第1シート材 4 吸油材 5 第2シート材 7 区画部分

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面を略波形に形成して複数の溝条をほ
    ぼ平行に形成し、各溝条を該溝状に交差する方向に適宜
    間隔で潰して区画部を形成し、該区画部により各溝条内
    の空洞部分を適宜長さに区画した第1シート材と、上記
    溝条の空洞部分内に装填した吸油材と、吸油材を装填し
    た溝条の空洞部分を塞ぐようにして第1シート材に止着
    した第2シート材とからなり、上記第1シート材及び第
    2シート材の両方又はいずれか一方を通油性のあるシー
    ト材で構成したことを特徴とする吸油材入りシート材。
  2. 【請求項2】 第1シート材または第2シート材のいず
    れか一方は通油性を備え、他方のシート材は油の通過を
    阻止する性質を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載の吸油材入りシート材。
JP1696892U 1992-02-24 1992-02-24 吸油材入りシート材 Expired - Lifetime JPH0638673Y2 (ja)

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JP1696892U JPH0638673Y2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 吸油材入りシート材

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JPH0565528U true JPH0565528U (ja) 1993-08-31
JPH0638673Y2 JPH0638673Y2 (ja) 1994-10-12

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