JPH063859B2 - 共振器の共振周波数調整方法 - Google Patents

共振器の共振周波数調整方法

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JPH063859B2
JPH063859B2 JP12863287A JP12863287A JPH063859B2 JP H063859 B2 JPH063859 B2 JP H063859B2 JP 12863287 A JP12863287 A JP 12863287A JP 12863287 A JP12863287 A JP 12863287A JP H063859 B2 JPH063859 B2 JP H063859B2
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JP
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resonator
coil
capacitor
coil pattern
resonance frequency
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尚武 岡村
輝久 鶴
哲夫 谷口
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はUHF帯を含みそれ以上の周波数領域で使用さ
れるフィルタや発振素子に好適した共振器の共振周波数
調整方法に関する。
従来の技術 上記の周波数領域におけるフィルタや発振素子等に用い
られる共振器は比較的強い尖鋭度(以下Qという。)を
もつことが必要とされ、そのような共振器としては従
来、誘電帯共振器やストリップライン等がある。
しかしながら、両者の共振器では、比較的コストが高
く、構造上複雑化し、大型化するといった欠点があっ
た。そこでこれらの欠点を解消するべく第6図に示す特
願昭61−097313(特公平4−81886号)が
出願されている。
即ち、第6図において図(イ)は正面図、図(ロ)は側
面図、図(ハ)は背面図である。図中、51は例えばF
RDR材等からなる誘電体基板で、その表面51aと裏
面51bとには夫々2つのコンデンサ電極パターン52
a,52b,53a,53bとコイルパターン54a,
55aとが例えば銀ペーストをスクリーン印刷すること
により形成されている。前記電極パターン52aと53
a及び52bと53bは誘電体基板の表裏両面において
対向しており、基板の誘電率、厚み、コンデンサ電極の
対向面積によって決まる容量のコンデンサC1,C2を
形成している。一方、コイルパターン54a,55a
は、夫々誘電体基板の表裏各面において2つのコンデン
サ電極パターン52aと52b,53aと53bを接続
する状態で形成されている。各コイルパターン54a,
55aは高周波的にはコイルを形成するので、そのイン
ダクタンスをL1,L2とすると上記共振器は、第7図
に示すように、第1の端C1の両側にコイルL1,L2
を直列接続したLC回路に第2のコンデンサC2を並列
接続した等価回路であらわされる。
発明が解決しようとする問題点 ところで、上記第6図に示す共振器において、コンデン
サC1,C2の容量、コイルL1,L2のインダクタン
スは電極パターン52a〜55aの対向面積、長さ等に
よって決まるので、共振周波数が一義的に定まってしま
う。このため、パターン印刷精度や基板厚み等のバラツ
キがあると、共振周波数もその影響を受けて共振器毎に
ばらつき、所定の共振周波数をもったものが得がたいと
いう製品歩留まり上の問題を生じていた。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、上記
構造の共振器を歩留まりよく製造するための合理的な共
振周波数の調整方法を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明は誘電体基板の表裏両
面の2箇所に夫々対向してコンデンサ電極パターンが形
成され、この電極パターンとその間の誘電体基板とで第
1,第2のコンデンサを形成し、一方、前記基板の表面
に存する2つのコンデンサ電極の間及び裏面に存する2
つのコンデンサ電極の間にコイルパターンが形成され、
前記第1のコンデンサと、この両側に直列に接続された
前記コイルパターンによって構成されるコイルとでLC
直列回路を形成し、かつこのLC直列回路に前記第2の
コンデンサが並列に接続されている共振器において、前
記コイルパターンの少なくとも1つをトリミングしてコ
イル幅を縮少することを特徴とする。
実施例 第1図は本発明の一実施例の共振器を示すが、第6図の
ものと構造は同じであり、誘電体基板の表裏両面を利用
し、コンデンサ電極パターンとコイルパターンを形成
し、共振器を構成するものである。第1図に示す各部分
の寸法は下記の通りである。
a=4.5(mm),b=7.0(mm), c=1.0(mm),d=1.0(mm), e=2.2(mm),f=1.0(mm), g=0.1(mm) 第1図の共振器の共振周波数の調整は、例えば基板3の
表面と裏面に存する2つのコイルパターン1,2のいず
れか一方若しくは両方をトリミングし、コイルパターン
の幅を縮少することにより行う。即ち、コイルパターン
の幅を縮少すれば、実質的にコイルパターンの長さが長
くなってインダクタンスLが大きくなる。このインダク
タンスLが上昇する結果、周波数が下降するのである。
コイルパターンをトリミングする部分は第1図の表面パ
ターン内側のA部、裏面パターン内側のB部が考えられ
るが逆にコイルパターンの外側を削ることも可能であ
る。
又、トリミングする方法は、機械的であっても或いはレ
ーザートリミングによってもかまわない。
第2図に第1図の共振器のコイルパターンをトリミング
した場合の周波数特性曲線を示す。図中、曲線1はトリ
ミングをしない場合を示し、曲線2はグラフの左上方に
示す図のコイルパターンA部を寸法h(h=0.2mm)
だけトリミングした場合を示し、曲線3はグラフの左上
方に示す図のコイルパターンのA部とB部を寸法h(h
=0.2mm)だけトリミングした場合を示す。
この曲線からもコイルパターンをトリミングすることに
より、共振周波数が下降する方向にシフトしていること
がわかる。
次に第3図は、周波数調整方法をバンドパスフィルタに
適用した場合の正面図(イ)と側面図(ロ)とを示す。
図は、第6図に示す共振器(以下、この共振器をQ1,
Q2で示す)の2つが2つのコイルパターン39,40
を間隔dに接近させた状態で設けてある例を示してい
る。2つのコイルパターン39,40が接近しているこ
とから両者間で誘導結合を生じ、第4図に示すような等
価回路をもつバンドパスフィルタを構成する。第3図に
おいて、31は入力端子、32はアース端子、33は出
力端子、34は誘電体基板、35は点線で示す裏電極、
36は実線で示す表電極、37,38はトリミング部分
をそれぞれ示す。
第4図中、Mは2つのコイルパターン39,40間の磁
気的結合度をあらわす相互インダクタンス、L12,L
14はリード線32,32のもつインダクタンスであ
る。尚、上記2つの共振器は誘電体基板34を用いてい
る関係上、磁気的結合だけでなく容量的結合も行われて
いる。図中Csはその結合容量を模式的にあらわしてい
る。
ここでこの第3図に表したバンドパスフィルタの中心周
波数を調整する方法を述べると、やはり先に説明した共
振器と同様、コイルパターンをトリミングするのであ
る。
尚、トリミングをする場合両方の共振器部分の同じ位置
をそれぞれ同量削ることが好ましい。その理由は、一方
の共振器だけをトリミングすると2つの共振器の共振波
形が異なってしまうからである。これに対して、2つの
共振器の同一位置を同量削れば、2つの共振器の共振波
形の同一性が保て、従って、フィルタ特性曲線も削る前
と後とで同一性を保ちつつ中心周波数だけをシフトする
ことができる。
第5図にバンドパスフィルタの周波数特性曲線を示す。
図中、曲線1はトリミングしない場合、曲線2はグラフ
上方に示すフィルタの斜線部Aを寸法h(h=0.2m
m)だけトリミングした場合、曲線3はグラフ上方に示
すフィルタの斜線部AとBをそれぞれ寸法h(h=0.
2mm)だけトリミングした場合を示す。この第5図から
もわかるとおり、コイルパターンをトリミングすること
により中心周波数を低い方へシフトすることができる。
尚、第3図のバンドパスフィルタにおいては、2つの共
振器Q1,Q2の同じ位置、同量削っているがバンドパ
スフィルタを製造した段階で2つの共振器の共振波形が
異なっているような場合には、共振波形を調えるため
に、一方の共振器のコイルパターンのみを削るようにし
てもよい。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、誘電体基板を利用
した共振器又はこの共振器を利用したバンドパスフィル
タのコイルパターンをトリミングすることにより、共振
周波数又は中心周波数を低い方に簡単に調整することが
でき、歩留まりの向上にもつながるという効果が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である共振器の正面図、第2
図は、第1図の共振器のコイルパターンをトリミングし
た場合の周波数特性曲線、第3図はバンドパスフィルタ
の正面図(イ)と側面図(ロ)、第4図は第3図のバン
ドパスフィルタの等価回路、第5図はバンドパスフィル
タの周波数特性曲線、第6図(イ)は共振器の正面図、
(ロ)は側面図、(ハ)は背面図、第7図は第6図の共
振器の等価回路図を示す。 1,2…コイルパターン、3…誘電体基板、31…入力
端子、32…アース端子、33……出力端子、34…誘
電体基板、35…裏電極、36…表電極、37,38…
トリミング部分、39,40…コイルパターン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板の表裏両面の2箇所に夫々対向
    してコンデンサ電極パターンが形成され、この電極パタ
    ーンとその間の誘電体基板とで第1,第2のコンデンサ
    を形成し、一方、前記基板の表面に存する2つのコンデ
    ンサ電極の間及び裏面に存する2つのコンデンサ電極の
    間にコイルパターンが形成され、前記第1のコンデンサ
    と、この両側に直列に接続された前記コイルパターンに
    よって構成されるコイルとでLC直列回路を形成し、か
    つこのLC直列回路に前記第2のコンデンサが並列に接
    続されている共振器において、前記コイルパターンの少
    なくとも1つをトリミングしてコイル幅を縮少すること
    を特徴とする共振器の共振周波数調整方法。
JP12863287A 1987-05-26 1987-05-26 共振器の共振周波数調整方法 Expired - Lifetime JPH063859B2 (ja)

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JPS63292808A (ja) 1988-11-30

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