JPH0638551Y2 - インナ−イヤホ−ン収納ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、インナーイヤホーン（現在市販されているイ
ンナーイヤヘッドホンを含む）を収納するようになした
インナーイヤホーン収納ケースに関する。

従来の技術 従来のインナーイヤホーン収納ケースは、インナーイヤ
ホーンを収納し、かつコードを巻き取るリールを格納す
るケースと、それとヒンジ結合させることで開閉できる
ようにした蓋とを備えており、開口部を有する蓋の内部
側に透明板を設けて外部からインナーイヤホーンを収納
している様子が見えるようにしたものもあるが、インナ
ーイヤホーンを収納するということが主な利用用途であ
った。

考案が解決しようとする問題点 したがって、蓋に透明板を有している従来のインナーイ
ヤホーン収納ケースの内部に写真やプロマイド等を入れ
て、インナーイヤホーン収納ケースを写真入れ等に利用
しようとしても、写真等を係止する機構がないために、
写真がずれてしまい、フォトケースとして利用できない
という問題点があった。

本考案は上記した問題点を解消するために創案されたも
のであって、単にインナーイヤホーンを収納するケース
という利用用途だけでなく、フォトケース等に利用可能
なインナーイヤホーン収納ケースを提供することを目的
とする。

問題点を解決するための手段 本考案に係るインナーイヤホーン収納ケースは、インナ
ーイヤホーンを巻回収納するリールと、このリールを回
動自在に収納するケースと、このケースとヒンジ結合さ
れる蓋とを具備しており、前記蓋には開口が設けられ、
かつ当該開口を内側から閉塞する透明板が取り付けられ
ており、前記ケースの側面のうち少なくとも１つは蓋を
閉じた状態でケースを自立させるための平坦面として形
成され、前記リールの周縁部には当該リールを回動させ
る際の引っ掛かりとなるローレット部が形成されてお
り、前記透明板には写真やブロマイド等を係止する係止
孔を有する複数個の係止部が蓋の外側から見えない位置
に設けられている。

作用 インナーイヤホーン収納ケースに、イヤホーンを収納
し、蓋の透明板に、写真やプロマイド等を係止する。

実施例 第１図は本考案に係る一実施例として、内部にインナー
イヤホーンを収納し、蓋を開いた状態での斜視図、第２
図は蓋を閉じた状態での斜視図、第３図は写真を装着し
たインナーイヤホーン収納ケースを立て、写真スタンド
として利用した図である。

図のようにインナーイヤホーン収納ケースは、インナー
イヤホーン50のイヤホーン本体51を収納し、かつコード
52を巻き取るボビン状のリール20と、リール20を格納
し、その側面に一部切欠部を有する薄皿状のケース10
と、ケース10とヒンジ結合させることで開閉できるよう
にした、ケース10の開放面と略同一形状の蓋30とから構
成されている。

詳しく説明すると、リール20は、その側面部にインナー
イヤホーン50のコード52を巻き取るコード格納部22と、
リール20の正面中央部に、イヤホーン本体51とコード52
の一部を収納するイヤホーン収納孔23とを設け、その周
縁部に、リール20を指で回転させやすくするためのロー
レット部21を形成している。イヤホーン収納孔23には、
リール20の中央に軸孔231と、一組のイヤホーン本体51
を収納し、２つの互いに隣接したイヤホーン本体収納孔
232を各々設けている。

ケース10の内底部は、リール20と略同形状で、リール20
を枢支するリール格納部11と、三角形状のプラグ取り出
し部16とからなるが、リール格納部11の中心に軸12を立
設し、これにリール20の中心に設けた軸孔231を嵌め込
むことにより、リール20をケース10内に格納し、軸12を
中心に回転できるように取り付けている。

また軸孔231を中心としてイヤホーン本体収納孔232と反
対方向の該コード格納部22にコード案内孔（図示せず）
と、その上部に当たるローレット部21に切込み24を各々
設けている。

ケース10の外側面には、蓋30の円周部に垂設した取り付
け片32に嵌め込まれる取り付け溝14を設け、取り付け片
32の先端部と取り付け溝14の下部とをヒンジ結合するこ
とで、そのヒンジ結合部（図示せず）を中心にケース10
と蓋30を開閉できるようにしている。また取り付け片32
と対向する蓋30の円周部上に設けた係止爪31を嵌め込む
対応位置に、係止部13を設けて係止爪31をこれに引っ掛
けることにより、蓋30をケース10に固定している。

また、係止部13をケース10の外側面から見て、係止部13
から右方向にかけての面は、この面でインナーイヤホー
ン収納ケースを自立させることができるような平坦面と
して形成されており、そしてこの面上、係止部13と反対
方向の端部に、コード52とプラグ53とを外部から巻き取
りする際の案内孔である取り出し孔15を設け、その下部
のリール20の内底面上に、コード格納部22コード52を巻
き終えた際のプラグ53を置くプラグ取り出し部16を形成
している。

インナーイヤホーン50をインナーイヤホーン収納ケース
に収納するには、イヤホーン本体51をイヤホーン本体収
納孔232に収納した後、コード案内孔（図示せず）、切
込み24、そして取り出し孔15を介し、リール20のローレ
ット部21を指で回転させることで、コード52をコード格
納部22に巻き取り、ジャック53をジャック取り出し部16
に格納することで、インナーイヤホーン50を収納してい
る。

蓋30は、その中央部に、円形の開口33を有しており、こ
の開口33を内部側から覆うようにして、アクリル等から
なる透明板40が接着されている。

透明板40の内面側（装着部41）の四隅に、係止孔43を有
する係止部42を設け、例えば写真を装着部41に置き、写
真の四隅を係止孔43に入れることにより当該写真を装着
部41からずれないようにしている。

なお、前記４つの係止部42は、蓋30の外側からは見えな
い位置に形成されている。

以上の構成により、インナーイヤホーン収納ケースは、
インナーイヤホーン50を収納し、内部に装着した写真
を、外部から開口33を介して見ることができるようにし
ている。

尚、本考案では写真を用いて説明したが、写真に限定さ
れず、例えばフィルム状の鏡等を装着し係止することが
でき、イヤホーン収納孔23に、インナーイヤホーンでは
なくピアス、イアリング等のアクセサリーを収納するこ
とにより、小物入れとして利用することが可能である。

また写真やプロマイド等を係止する係止部の機構は、本
考案の係止部42に限定されず、係止される写真やプロマ
イド等の形状に合わせて、写真やプロマイド等の周縁部
を押さえるという機構とすることも可能であり、係止部
42を透明板上ではなく、蓋30の内面上に設けることも可
能である。

考案の効果 本考案に係るインナーイヤホーン収納ケースは、装着部
に写真やプロマイド等を係止する係止部を取り付けて構
成したので、写真がずれることなくフォトケースとして
利用可能で、また外部形状の特徴から写真スタンドとし
ても利用可能であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例として、内部にインナー
イヤホーンを収納し、蓋を開いた状態での斜視図、第２
図は蓋を閉じた状態での斜視図、第３図は写真を装着し
たインナーイヤホーン収納ケースを立て、写真スタンド
として利用した図である。 10……ケース、20……リール、30……蓋、40……透明
板、42……係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】インナーイヤホーンを巻回収納するリール
   と、このリールを回動自在に収納するケースと、このケ
   ースとヒンジ結合される蓋とを具備しており、前記蓋に
   は開口が設けられ、かつ当該開口を内側から閉塞する透
   明板が取り付けられており、前記ケースの側面のうち少
   なくとも１つは蓋を閉じた状態でケースを自立させるた
   めの平坦面として形成され、前記リールの周縁部には当
   該リールを回動させる際の引っ掛かりとなるローレット
   部が形成されており、前記透明板には写真やブロマイド
   等を係止する係止孔を有する複数個の係止部が蓋の外側
   から見えない位置に設けられていることを特徴とするイ
   ンナーイヤホーン収納ケース。