JPH0638468A - かご形誘導電動機 - Google Patents

かご形誘導電動機

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Publication number
JPH0638468A
JPH0638468A JP18646592A JP18646592A JPH0638468A JP H0638468 A JPH0638468 A JP H0638468A JP 18646592 A JP18646592 A JP 18646592A JP 18646592 A JP18646592 A JP 18646592A JP H0638468 A JPH0638468 A JP H0638468A
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JP
Japan
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rotor
induction motor
aluminum
face
aluminum die
Prior art date
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Pending
Application number
JP18646592A
Other languages
English (en)
Inventor
政智 ▲角▼
Masatomo Sumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルク特性が可変で漂遊損の少ないロータを
有するかご形誘導電動機を提供する。 【構成】 回転子鉄心3の端面にシート状の非導電材1
を積層し、アルミニウム・ダイカストによりロータを作
製する。この構成によれば回転子のエンドリング端面6
に熱収縮時に発生する収縮力に伴う漂遊損を抑制するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は漂遊損の少ない2次回路
を有するアルミニウム・ダイカスト・ロータを備えたか
ご形誘導電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】小型のかご形誘導電動機のロータとして
は、製造工程が簡単で量産に適するアルミニウム・ダイ
カスト・ロータが一般に広く採用されている。
【0003】また、かご形誘導電動機は構造が堅固であ
り、保守も容易でロータのイナーシャ(GD2)も小さ
くでき、可変速制御分野での使用環境条件に適応できる
利点が見直され、可変速制御分野でDCモータにない多
くの優れた特長を備えた可変速制御用モータとしても使
用されるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、小型のかご形
誘導電動機のロータとしては、製造工程が簡単で量産に
も適したアルミニウム・ダイカスト・ロータが採用され
ている。従って、誘導電動機の二次抵抗を構成するかご
形ロータの抵抗値は、アルミニウム・ダイカストによっ
て一体成形された2個のエンドリングと多数のロータバ
ーとの合成抵抗である。
【0005】一般に、誘導電動機の一次電流、一次入
力、トルクおよび力率を表わす式は、二次抵抗R2の一
次換算値R′2と滑りSとの比である(R′2/S)の関
数として表現される。従って、二次抵抗R2をパラメー
タとしたトルクTと滑りSの関係は図5に示すように比
例推移の特性を示す。即ち、二次抵抗R2がm倍になる
と同トルクに対する滑りSもm倍になることがわかる。
【0006】また、二次銅損P12は、次式によって表わ
される。 P12=m1(I′12R′2 ここで、m1は一次相数、I′1は二次電流の一次換算値
である。従って、二次抵抗R2が小さくなると二次銅損
が減少するので効率は向上し、かつ、ロータの温度上昇
も抑制される。
【0007】以上のように、誘導電動機の二次抵抗R2
を減少させると滑りSも比例して小さくなり、かつ、二
次銅損の減少に伴って効率向上や温度上昇を抑制する効
果が期待できる。
【0008】しかしながら、一般的に、アルミニウム・
ダイカスト・ロータを備えたかご形ロータは、前記ロー
タバーと回転子鉄心との電気的導通による漂遊損をもっ
ている。特にエンドリングを大きくし、二次抵抗R2
小さくしたものにあっては、図4に示す従来の構成で
は、アルミニウム・ダイカスト後のアルミニウムの冷却
によるエンドリングの熱収縮によって電気的導通が上昇
し漂遊損も上昇するという傾向がある。漂遊損が上昇す
ると、図6に示すように漂遊損によるトルクの低下が発
生する。
【0009】なお、図4において、13は回転子鉄心、
14はロータバー、16はエンドリング端面である。
【0010】以上説明したように、誘導電動機の二次抵
抗R2を減少させると滑りSも比例して小さくなり、か
つ、二次銅損が減少して効率が向上し、温度上昇の抑制
効果があるにもかかわらず、漂遊損による効率低下を伴
い、効率向上や温度上昇の抑制効果も十分得ることがで
きなかった。
【0011】本発明はこのような課題を解決するもの
で、かご形誘導電動機の二次抵抗を構成するロータの抵
抗値を低減し、アルミニウム・ダイカスト・ロータが有
する漂遊損を減少するロータを備えたかご形誘導電動機
を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のアルミニウム・ダイカスト・ロータを備
えたかご形誘導電動機は、導電体を挿入する軸方向に伸
びるスロット孔を有する回転子鉄心の少なくとも一方の
端面に、スロット孔を有するシート状の非導電材を回転
子鉄心に積層して、アルミニウム・ダイカストを施して
導電機の二次回路を形成したものである。
【0013】
【作用】図5にかご形誘導電動機のトルクTと滑りSと
の関係を示す。パラメーターとして二次抵抗R2を0.
5,1,2倍とした場合におけるそれぞれのトルク、滑
り特性を示している。R2を大きくするにつれ、S=0
の縦軸を起点としてR2の倍数だけ特性曲線が横軸の左
方向に移動し、一定トルクT0のもとでR2を0.5,
1,2……倍と変化させると、滑りSも同様に0.5,
1,2……倍と比例して増加する。従って、二次抵抗R
2を調整することによって所望のトルク特性を備えたか
ご形誘導電動機が実現できる。
【0014】また、誘導電動機には種々のトルク特性が
要求されるが、本実施例の構成によれば、特にエンドリ
ングを大きくし、二次抵抗を小さくしてトルク特性を変
化させる場合には、漂遊損で効率をロスすることなく、
所望の二次抵抗を有するアルミニウム・ダイカスト・ロ
ータを備え、安定したトルク特性を有するかご形誘導電
動機を提供することができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の一実施例のかご形誘導電動機
を図面を参照しながら説明する。
【0016】図1(a),(b)にスロット孔2を有す
るシート状の非導電材1の構成を示す。図1(a)に示
す非導電材1は切欠いた孔2で構成され、図1(b)は
通常の孔2で形成されているが、いずれの非導電材1を
用いてもよい。これらの非導電材1を用いて、回転子鉄
心の導電材を挿入する軸方向に伸びるスロット孔2に、
図2に示す回転子鉄心3のスロット孔5を位置合わせし
て共に積層し、アルミニウム・ダイカストにより、スロ
ット孔2,5に溶融アルミニウムを注入し、アルミニウ
ム・ダイカスト・ロータを作製する。本実施例では非導
電性材として耐熱性樹脂板を用いた。図3(a),
(b)にこの方法で製作したアルミニウム・ダイカスト
・ロータの構成を示す。図に示すように、ロータの少な
くとも一方の端面には、非導電材1が積層されているた
め、アルミニウム・ダイカスト工程の後の冷却時に、エ
ンドリングの冷却による熱収縮により発生するロータバ
ー4と、エンドリング端面6近傍におけるアルミニウム
と回転子鉄心3の食い付きにより発生する漂遊損を防止
することができる。このため、ロータのエンドリングの
大きさを自由に調整することができる。この結果、所望
の二次抵抗を有するアルミニウム・ダイカスト・ロータ
を備えたかご形誘導電動機を実現することが可能とな
る。
【0017】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなように
本発明によれば、シート状非導電材をエンドリング近傍
に積層し、アルミニウム・ダイカストを行うロータ構成
により、漂遊損の少ないロータが得られ、効率向上が図
れるトルク特性と効率が両立するかご形誘導電動機を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の一実施例のかご形回
転子に用いる非導電材の形状を示す平面図
【図2】同回転子鉄心の構成を示す平面図
【図3】(a)は同回転子の構成を示す斜視図 (b)は同断面図
【図4】(a)は従来の回転子の構成を示す斜視図 (b)は同断面図
【図5】一般的な誘導電動機のトルクと滑り特性を示す
【図6】同漂遊損によるトルクの低下状態を示す図
【符号の説明】
1 非導電材 2,5 スロット孔 3 回転子鉄心 4 ロータバー 6 エンドリング端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム・ダイカスト・ロータを備え
    たかご形誘導電動機において、導電体を挿入する軸方向
    に伸びるスロット孔を有する回転子鉄心の少なくとも一
    方の端面に、スロット孔を有するシート状の非導電材を
    前記回転子鉄心に積層し、アルミニウム・ダイカストを
    施して誘導電動機の2次回路を形成してなるかご形誘導
    電動機。
JP18646592A 1992-07-14 1992-07-14 かご形誘導電動機 Pending JPH0638468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18646592A JPH0638468A (ja) 1992-07-14 1992-07-14 かご形誘導電動機

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JP18646592A JPH0638468A (ja) 1992-07-14 1992-07-14 かご形誘導電動機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0638468A true JPH0638468A (ja) 1994-02-10

Family

ID=16188949

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JP18646592A Pending JPH0638468A (ja) 1992-07-14 1992-07-14 かご形誘導電動機

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JP (1) JPH0638468A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7102259B2 (en) * 2001-11-15 2006-09-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Rotor of a synchronous induction electric motor

Cited By (1)

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