JPH0638427B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0638427B2
JPH0638427B2 JP13461985A JP13461985A JPH0638427B2 JP H0638427 B2 JPH0638427 B2 JP H0638427B2 JP 13461985 A JP13461985 A JP 13461985A JP 13461985 A JP13461985 A JP 13461985A JP H0638427 B2 JPH0638427 B2 JP H0638427B2
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oxide film
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drain
semiconductor device
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信之 竹中
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松下電子工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はMOS型電界効果トランジスタ(以下MOSF
ETと記す)、特に二重拡散ドレイン(Lighly Doped D
rain)構造の半導体装置の製造方法に関する。
従来の技術 MOSFETの微細化にともない、素子内部の電界強度
が高くなり、発生したホットキャリアによる素子特性の
劣化及びドレイン耐圧の低下が問題となってくる。
この問題点を解決するためのMOSFETとして、例え
ば、アイイーイーイー トランズアクション オブ エ
レクトロン デバイス イーデー29巻,4号,198
2年,590頁(IEEE Transactions of Electron Devi
ces ED-29巻,4号,1982年,p590)に記載さ
れているLDD構造のMOSFETがある。
従来のLDD構造をnチャンネルMOSFETに適用し
た例を第3図aの断面図に示す。LDD−MOSFET
はp型シリコン基板11上に形成されたゲート酸化膜1
2と、ゲート電極13の両側壁に形成された絶縁物から
なるサイドウオール14と、前記ゲート電極13をマス
クにしてイオン注入法で形成されたn型の低濃度拡散層
(n層)15と、前記サイドウオールをマスクにして
同様に形成されたn型の高濃度拡散層(n層)16と
からなっており、このn層15がMOSFET内部の
電界強度を弱める働きをすることによりホットキャリア
の発生を抑制し、かつドレイン耐圧を高めていた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のLDD−MOSFETでは第3図
bの等価回路図に示すようにn層の抵抗Rnがソー
ス・ドレイン間に直列に入るため、MOSFETのオン
抵抗が2Rn高くなり電流駆動能力が低下するという
欠点があった。
また、n層のホットキャリア発生防止能力及びドレイ
ン耐圧増大能力と抵抗Rnは逆比例の関係にあるた
め、n層の長さLn及び不純物濃度の最適値を求め
ることは難しかった。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を克服するためになされたものであ
り、半導体基板内に、ソース領域及びドレイン領域がL
DD構造を有する半導体装置を作り込むにあたり、前記
半導体基板上にゲート酸化膜を形成する工程、前記ゲー
ト酸化膜にポリシリコン膜を形成しフォトレジストをマ
スクにして前記ポリシリコン膜をエッチングしゲート電
極を形成する工程、前記ゲート電極をマスクにして、ド
レイン領域が前記ゲート電極の背にならない斜め方向か
ら第1の不純物をイオン注入する工程、CVD法によっ
て前記半導体基板上に酸化膜を形成する工程、前記酸化
膜を異方性エッチングし前記ゲート電極にサイドウオー
ルを形成する工程、第2の不純物を前記半導体基板上に
イオン注入する工程とを含む半導体装置の製造方法であ
る。
作用 本発明によれば、第1の不純物イオンの斜め注入によっ
てドレイン側には濃度の低い不純物層がソース側に比べ
て長く形成されるので、ホットキャリアによる素子の劣
化及びドレイン耐圧の低下を抑止することができる。
実施例 本発明をnチャンネル型MOSFETに適用した一実施
例を第1図に示す。
本発明によって作り込まれるMOSFETは、第1図に
その要部の断面図を示すように、p型シリコン基板1と
同基板上に形成されたゲート酸化膜2と同酸化膜上に形
成された第1の不純物(リン)をドープしたポリシリコ
ンからなるゲート電極3と、同ゲート電極3の両側壁に
形成されたCVD酸化膜からなるサイドウオール4と、
同サイドウオール下部に形成されたドレイン側の低濃度
n型(n)拡散層5−aとソース側のn拡散層5−
bと、それぞれのn−拡散層に接して形成されたドレイ
ン側の高濃度n型(n)拡散層6−aとソース側のn
拡散層6−bとで構成されている。
さらに、サイドウオールの幅LsWはソース側とドレイン
側で等しく、かつn拡散層の長さはソース側(Ln
S)よりもドレイン側(LnD)の方が大きくなって
おり、ホットキャリアの発生はドレイン側のLnDを
大きくしたことでと大幅に抑制でき、またMOSFET
のチャンネル抵抗の増大に対してはソース側のLn
を短くしたことで対処した。
次に本発明のLDD−MOSFETの製造方法の一実施
例を第2図a〜dの工程順断面図を参照して説明する。
第2図aに示すようにp型(100)基板1上に900
℃の熱酸化によって厚さ約300Åのゲート酸化膜2を
形成する。
次に周知の減圧CVD法によって厚さ約6000Åのポ
リシリコン膜を形成し、熱拡散によって第1の不純物で
あるリンを約1020cm-2程度ドープした後、フォトレジ
スト7をマスクにして異方性エッチングを行い、第2図
aに示すような側面が基板1に対してほぼ垂直なゲート
電極3を形成する。
次に、ゲート電極3をマスクにしてイオン注入法によっ
て、第1の不純物のリンを加速エネルギ60Kev,ドー
ズ量5×1012cm-2の条件でシリコン基板1の垂直線に
対して約10度傾けて注入する。このリンのイオン注入
方向は第2図bに示すようにドレイン側の全領域がゲー
ト電極3で遮られることのない、換言すると、ゲート電
極3がドレイン領域の背後になる方向に選ばれている。
すなわち、第2図bを正規に見てドレイン側の右斜め方
向からイオン注入が行われる。すると、ドレイン側の全
領域に亘ってリンイオンは注入されるが、ソース側には
ゲート電極3のシャドウ効果により、リンイオン注入層
はゲート電極端部から約0.1μm離間して形成され
る。この離間長はゲート電極の厚さに注入傾斜角(te
n)を乗じたものにほぼ等しくなる。リンイオン注入
後、シリコン基板に900℃,30分間の熱処理を施し
て、注入したリンを活性化及び拡散させて、第2図bに
示したような、ドレイン側とソース側で非対称なn
散層5−aと5−bを形成する。第2図bではソース側
のn拡散層5−bがゲート電極下部に達している状態
を示したが、実際上は、以後の熱処理を経た後にソース
側のn拡散層5−bとゲート電極3とがオーバーラッ
プすれば良い。
次に第2図cに示すように、プラズマCVD法によっ
て、厚さ約5000Åの酸化膜4′を形成し、その後反
応性イオンエッチング法によって、シリコン基板1の表
面が露出するまで異方性エッチングを行い、第2図dに
示したようなサイドウオール4を形成する。この時形成
されるサイドウオールの幅は、ゲート電極の形状、プラ
ズマ酸化膜のステップカバレージ、エッチングの異方度
によって影響を受けるが、本実施例の場合、サイドウオ
ールの幅は3500Åであった。
次に、第2図dに示すように、サイドウオール4をマス
クにしてイオン注入法によって第2の不純物であるヒ素
を加速エネルギ40Kev,ドーズ量5×1015cm-2の条
件でシリコン基板1中に注入する。この時、ヒ素イオン
の注入方向は、第1の不純物(リン)イオンの注入方向
とは逆である。すなわち、第2図bに示すようにソース
側の全領域がゲート電極3で遮られることのない、すな
わち、ゲート電極3がソース領域の背後になる方向に選
ばれ、イオン注入の傾きは半導体基板の垂直線に対して
約10度である。サイドウオール4のシャドウ効果によ
り、ドレイン側のヒ素イオン注入層はサイドウオール端
部から約0.1μm程度離間して形成される。この離間
長はサイドウオールの高さに注入傾斜角(tan)を乗じ
た値にほぼ等しくなる。ヒ素イオン注入後、シリコン基
板1に1000℃、20分間の熱処理を施して、注入さ
れたヒ素原子を活性化及び拡散させて、n拡散層6−
aと6−bを形成することによって第1図に示した、サ
イドウオールの幅LSWはソース側とドレイン側で等し
く、かつ、n拡散層の長さはLnD(ドレイン側)
の方がLnS(ソース側)よりも大きくLDD−MO
SFETが完成する。
なお、本実施例の製造方法ではリン及びヒ素の両元素と
も傾けて注入したが、注入角度、ゲート電極の厚さ、サ
イドウオールの高さ、熱処理条件等々を適当な値に設定
すれば、リンまたはヒ素のどちらか一方のみを傾けて注
入してもよい。
発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によると、ドレイ
ン側のn拡散層の長さLnDを大きく、逆にソース
側のn拡散層の長さLnSを小さくできるので、ホ
ットキャリア効果の抑制及びチャンネル抵抗増大の抑制
が同時に実現できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によって作られた半導体装置
の要部の断面図、第2図a〜dは本発明一実施例を示す
工程図、第3図aは従来のLDD−MOSFETを示す
断面図、第3図bはその等価回路である。 1……p型シリコン基板、2……ゲート酸化膜、3……
ゲート電極、4……サイドウオール、5−a,5−b…
…ドレイン側とソース側のn拡散層、6−a,6−b
……ドレイン側とソース側のn拡散層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板内に、ソース領域及びドレイン
    領域がLDD構造を有する半導体装置を作り込むにあた
    り、前記半導体基板上にゲート酸化膜を形成する工程、
    前記ゲート酸化膜にポリシリコン膜を形成しフォトレジ
    ストをマスクにして前記ポリシリコン膜をエッチングし
    ゲート電極を形成する工程、前記ゲート電極をマスクに
    して、前記ドレイン領域が前記ゲート電極の背にならな
    い斜め方向から第1の不純物をイオン注入する工程、C
    VD法によって前記半導体基板上に酸化膜を形成する工
    程、前記酸化膜を異方性エッチングし前記ゲート電極に
    サイドウオールを形成する工程、第2の不純物を前記半
    導体基板にイオン注入する工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】第2の不純物イオンは、前記ソース領域が
    前記ゲート電極の影にならない方向で第1の不純物イオ
    ン注入とは逆方向の斜め注入であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法。
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