JPH0638325A - 送電線張替え用の吊金車 - Google Patents

送電線張替え用の吊金車

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JPH0638325A
JPH0638325A JP20841892A JP20841892A JPH0638325A JP H0638325 A JPH0638325 A JP H0638325A JP 20841892 A JP20841892 A JP 20841892A JP 20841892 A JP20841892 A JP 20841892A JP H0638325 A JPH0638325 A JP H0638325A
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JP
Japan
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transmission line
line
work
power transmission
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP20841892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Nakayama
博文 中山
Hitoshi Arai
整 荒井
Takashi Hori
隆志 堀
Hideyuki Kukuminato
英之 久々湊
Akira Tamura
明 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiei Densetsu Kk
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
Daiei Densetsu Kk
Kansai Electric Power Co Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Daiei Densetsu Kk, Kansai Electric Power Co Inc filed Critical Daiei Densetsu Kk
Priority to JP20841892A priority Critical patent/JPH0638325A/ja
Publication of JPH0638325A publication Critical patent/JPH0638325A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方に安定した傾斜状態が得られるために、
却って、傍らの素線を損傷するというような不用意な揺
れがなくなり、また、送電線の捩じれ防止用の重りが通
過しやすくなる送電線張替え用の吊金車を提供する。 【構成】 上端にケプラーロープを通す吊り金具を設け
た車フレームに、送電線の掛止用として、前後一対の下
部ローラと、その間に位置する上部ローラとを軸支し、
両方の下部ローラについて、括れ胴部を一端部から他端
部に順次細く形成した。加えて、吊り金具を上下半割れ
部材の組合せにより、ケプラーロープを締め付け得る割
れ筒状に形成することもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として高圧用の架
空送電線の張替えのために使用する吊金車に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧線の架空送電線の張替えにおいて
は、旧線を利用して新線が架設され、その際に、吊金車
が用いられる。それには、まず、多数の吊金車を仮線と
してのケプラーロープに等間隔に掛止し、自走機を先頭
にして、吊金庫を旧線に走らせることにより、その下に
ケプラーロープを通し、鉄塔間にそのケプラーロープを
架設する。次に、旧線を弛ませることにより、今度は、
ケプラーロープに旧線を吊り下げた状態になし、その旧
線に新線を連結して、旧線を地上において牽引すること
により新線を鉄塔間に延線する。
【0003】従来の吊金車は、パイプ等により枠組みさ
れた車フレームに、送電線を挾む上下ローラを軸支し、
上端にケプラーロープに掛ける吊り金具が取り付けられ
たもので、ローラは、送電線が掛かるように、鼓のよう
に胴部が括れていた。また、吊り金具は、ケプラーロー
プが通るリング状に形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】送電線張替えの一連の
作業のうち、ケプラーロープの架設作業においては、下
部ローラが上になって旧線に掛かり(図2参照)、新線
の架設作業においては、反転してケプラーロープに吊り
下げられ(図3参照)、下部ローラが下になって、それ
に旧線または新線の送電線が掛かることになる。
【0005】上下ローラのうち、このように主として下
部ローラと送電線が掛かる訳であるが、従来の下部ロー
ラは、胴部が中央に行くにつれて細くなり、軸方向に対
して円弧形の湾曲形状であるので、送電線に対して湾曲
面が移動しやすく、そのために、重心位置が必ずしも中
央に定まらなく、送電線に対する位置関係により、吊金
車が不用意に左右いずれかに傾斜し、風圧等による揺れ
も加わって、傍らの素線を損傷し、或いは、ケプラーロ
ープと絡む等のトラブルが発生することがあった。
【0006】殊に、ケプラーロープに吊り下げられた場
合には、胴部の括れ湾曲形状が、ケプラーロープを中心
とする円と近似する円の円弧であって、送電線が胴部の
左右に変位しやすいことから、わずかの風圧や揺れ等の
外圧により送電線が変位し、吊金車がケプラーロープを
中心として左右に傾斜することが多発した。
【0007】普通には、送電線が下部ローラの中央に位
置することにより、吊金車が直立状態に保持される。し
かし、送電線の延線の際には、それに捻れ防止の重り
(カウンターウエイト)が間隔をおいて吊り下げられる
ので、その重りを吊金車に通過させる必要があるが、従
来の吊金車によれば、殊に、上下ローラ間に送電線が窮
屈に挾まれていると、重りの通過が困難となり、無理に
通過させると、吊金車が延線方向へ引っ張られるため
に、通過と同時に反動で後ろへ返り、激しく揺動する不
都合があった。
【0008】また、吊り金具がリング状であったので、
新線の架設作業においては、ケプラーロープに一点支持
状態において吊り金具が掛かっているために、進路方向
に対して不安定に横振れしやすいという問題もあった。
【0009】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
一方に安定した傾斜状態が得られるために、却って、傍
らの素線を損傷するというような不用意な揺れがなくな
り、また、送電線の捩じれ防止用の重りが通過しやすく
なる送電線張替え用の吊金車を提供することを目的とし
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、上端にケプラーロープを通す吊り金
具を設けた車フレームに、送電線の掛止用として、前後
一対の下部ローラと、その間に位置する上部ローラとを
軸支し、両方の下部ローラについて、括れ胴部を一端部
から他端部に順次細く形成したことを特徴とする。
【0011】加えて、吊り金具を上下半割れ部材の組合
せにより、ケプラーロープを締め付け得る割れ筒状に形
成することもある。
【0012】
【作用】送電線張替え用の吊金車を上記のように構成し
たから、ケプラーロープの架設作業の時には、下部ロー
ラが旧線に掛かり、新線の架設作業の時には、下部ロー
ラに旧線または新線が掛かることになるが、いずれの場
合も、下部ローラの胴部が最も細くなっている端部にお
いて、その送電線が掛かるために、吊金車が左右何れか
一方向へ傾斜し、送電線の掛かる位置の確定により、一
方向への安定した傾斜状態に保持される。
【0013】また、吊り金具を割れ筒状に形成したとき
には、その軸方向に方向が定まるために、横振れが防止
される。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0015】図面は、一実施例を示したもので、その送
電線張替用の吊金車は、図1に示すように、車フレーム
1に前後一対の下部ローラ3,3と、一個の上部ローラ
5とを軸支し、上端に吊り金具7が取り付けられる。
【0016】車フレーム1は、主に鋼鉄製のパイプによ
り組み立てられており、左右フレーム9,9を上部フレ
ーム11と、前後連結杆13,13と、下部中央杆15
とにより連結して枠組みされる。
【0017】車フレーム1の左右フレーム9,9は、そ
れぞれ前後に長い矩形の下枠17の上に、それよりも幅
狭い台形の上枠19を突設したもので、下枠17に下部
ローラ3,3の軸支板21が架設され、上枠19に上部
ローラ5の軸支板23が架設される。
【0018】下部ローラ3,3および上部ローラ5は、
それぞれプラスチック製であって、中央部が括れる鼓状
であるが、下部ローラ3,3については、細い胴部20
において、一端部から他端部に順次径が細くなり、その
他端部において急に反り上がる湾曲面22が形成され
る。
【0019】図2は、ケプラーロープ8の架設作業にお
いて、旧線10に下部ローラ3,3が掛かっている状態
を示したもので、下部ローラ3,3の胴部20が上記の
ような形状であるので、下部ローラ3,3には、旧線1
0が一端に変位して掛かっており、そのため、吊金車P
が傾斜している。
【0020】図3は、新線12の延線作業において、そ
れが下部ローラ3,3に変位して掛かっているために、
同じく吊金車Pが傾斜している状態を示したもので、こ
の場合、新線12に取り付けられる捩れ防止用の重り
は、変位の反対側の空間14を抜けるために、重りの引
掛りがなくなる。
【0021】また、いずれの場合も、旧線10または新
線12が下部ローラ3,3にその軸25から離れた個
所、つまり、鍔部16と接触するために、延線中にその
接触により下部ローラ3,3が回転しやすくなり、それ
だけ延線の抵抗が少なくなる。
【0022】上部ローラ5については、従来のローラと
同様に、中央に順次径が細く形成されるが、下部ローラ
3と同様のローラを使用することもできる。
【0023】下部ローラ3,3と上部ローラ5との軸支
については、軸25,27を軸支板21,23に貫通し
て止めると共に、軸25,27の両端部に、ローラ3,
5と軸支板21,23との間隔を保持する筒状のセパレ
ータ29を嵌めてある。
【0024】吊り金具7は、上下一対の半割れ部材3
1,32の組合せにより、ケプラーロープ8を通す割れ
筒形であって、下半割れ部材32を上部フレーム11の
上に溶接し、上半割れ部材31に支持片33を突設し、
支持片33により上半割れ部材31を下半割れ部材32
に締め付け得るようにしてある。
【0025】その構造については、図4に示すように、
支持片33の基端部に支持ピン35の通し孔37を設
け、中央部にはねじボルト38の通し孔39を設け、支
持ピン35を一側のフレーム9の上端に突設し、ねじボ
ルト38を上部フレーム11の上に突設し、ねじボルト
38にコイルばね41を挿入し、それを上部フレーム1
1と支持片33との間に介在させ、ねじボルト38に蝶
ねじ形のナット43を螺入してある。
【0026】上下半割れ部材31,32は、それぞれ半
円に近い円弧形の断面形状であって、ナット43を締め
回すと、上半割れ部材31が下半割れ部材32にケプラ
ーロープ8を押し付けるために、その締付けによる固定
がなされる。ナット43を緩めると、ばね41の弾力に
より半割れ部材31,32が開くので、簡単にケプラー
ロープ8の差込みおよび取外しをなすことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、吊金車の両方の下部ローラについて、括れ胴部を一
端部から他端部に順次細く形成したから、次のような優
れた効果がある。
【0028】1)送電線張替え作業において、吊金車が
左右何れか一方にのみ傾斜し、その傾斜状態が安定して
保持されるために、既設の素線から離れる傾斜になる使
用の仕方を取ることにより、不用意に素線と接触し、そ
れを損傷する不都合を避けることができる。
【0029】2)新線の延線作業において、旧線や新線
が下部ローラの胴部に片側に変位した個所において掛か
るために、その送電線に取り付けられている捩れ防止用
の重りが通過しやすくなり、重りの通過に伴う反動の揺
れがなくなるので、作業能率および安全性を高めること
ができる。
【0030】3)送電線が下部ローラに軸から離れた個
所において接触するため、ケプラーロープの延線時や、
新線の延線時において、下部ローラの回転が良くなり、
延線の抵抗が少なくなり、作業を円滑になし得る。
【0031】加えて、吊り金具を割れ筒状に形成したと
きには(請求項2)、吊金車の方向が定まり横振れが防
止されるために、さらに、送電線張替え作業が容易とな
り、手直しに危険が伴うトラブルを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】送電線張替え用の吊金車の斜視図である。
【図2】ケプラーロープの延線作業時における使用状態
の説明図である。
【図3】送電線の延線作業時における使用状態の説明図
である。
【図4】吊り金具の断面説明図である。
【符号の説明】
1 車フレーム 3 下部ローラ 5 上部ローラ 7 吊り金具 8 ケプラーロープ 10 送電線としての旧線 12 送電線としての新線 20 胴部 31,32 半割れ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 隆志 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 久々湊 英之 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 田村 明 富山県富山市二口町10番地 大栄電設株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端にケプラーロープを通す吊り金具を
    設けた車フレームに、送電線の掛止用として、前後一対
    の下部ローラと、その間に位置する上部ローラとを軸支
    し、両方の下部ローラについて、括れ胴部を一端部から
    他端部に順次細く形成したことを特徴とする送電線張替
    え用の吊金車。
  2. 【請求項2】 吊り金具を上下半割れ部材の組合せによ
    り、ケプラーロープを締付け可能な割れ筒状に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の送電線張替え用の吊金
    車。
JP20841892A 1992-07-13 1992-07-13 送電線張替え用の吊金車 Pending JPH0638325A (ja)

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JP20841892A JPH0638325A (ja) 1992-07-13 1992-07-13 送電線張替え用の吊金車

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JP20841892A JPH0638325A (ja) 1992-07-13 1992-07-13 送電線張替え用の吊金車

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JPH0638325A true JPH0638325A (ja) 1994-02-10

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105932627A (zh) * 2016-04-27 2016-09-07 浙江至简电气科技有限公司 滑动型防串倒线夹
CN110267470A (zh) * 2019-05-15 2019-09-20 宁波宏翌能源科技有限公司 节能散热型变频控制柜

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