JPH0637845A - 可変品質通信方法およびその装置 - Google Patents

可変品質通信方法およびその装置

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JPH0637845A
JPH0637845A JP19250992A JP19250992A JPH0637845A JP H0637845 A JPH0637845 A JP H0637845A JP 19250992 A JP19250992 A JP 19250992A JP 19250992 A JP19250992 A JP 19250992A JP H0637845 A JPH0637845 A JP H0637845A
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quality
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voice
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JP19250992A
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Hiromi Aonuma
裕美 青沼
Hiroshi Fujitani
宏 藤谷
Takeyoshi Nisase
剛美 仁佐瀬
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの通信装置によって異なる品質による音
声等の通信ができ、通信中においても利用者の指定に応
じた通信品質を任意に設定することができる可変品質通
信方法およびその装置を提供する。 【構成】 通信端末101において、利用者が発呼時あ
るいは通信中に通信品質レベルを指定すると、パラメー
タ決定装置104が該通信品質レベルに適合する符号化
方式と符号化制御パラメータとを決定し、これらパラメ
ータが相手側通信端末102に通知される。これによ
り、通信端末101,102双方の符号化装置105間
において、上記パラメータに応じた信号の符号化/復号
化が行われ、利用者が指定した通信品質による通信が実
行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、B−ISD
N等の様々な情報転送速度を有した通信端末を収容する
通信網により提供される広帯域通信サービスに係り、特
に利用者の要求に応じて通信品質を可変とする可変品質
通信方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の広帯域通信サービスとして、例え
ば、高品質音声会議には7kHZ広帯域通信、専用線に
は32kb/s高能率通信等が実用化されているが、こ
うした広帯域通信サービスは、一般の電話通信と同様、
通信品質が一定であった。また、電話通信の帯域におい
て可変速度符号化方式が検討されているが、この方式
は、通信品質を一定にするため音声の量子化ビット数を
可変とするものであった。
【0003】また、近年、様々な通信速度を有した通信
端末を収容する通信網、すなわちB−ISDN(サービ
ス総合ディジタル網)通信網の構築が進められ、これに
より様々な通信速度による通信が可能となっている。こ
のような通信網においては、通信の最大速度や伝送情報
量によって通信料金が異なっている。例えば、通信帯域
が上側の帯域になり通信が高品質化すると、伝送情報量
が増加し、一般に通信料金が高くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したことから、従
来の通信網においては、通信品質と料金とを考慮し、利
用者が好みの通信品質によって通信サービスを受ける可
変品質サービスが有効になると考えられる。ところが、
従来の技術では、上述したように通信帯域を一定にした
一定の通信品質による通信しか行うことができず、上記
可変品質サービスを提供することができないという問題
があった。また、仮に異なる帯域の通信を行おうとした
場合、それぞれの帯域用の通信装置を複数用意する必要
が生じてしまう。さらに、こうした場合、通信装置が一
度選択された後、通信中においては常に帯域が固定にな
るという欠点も生じる。
【0005】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、1つの通信装置によって異なる品質による音
声等の通信ができ、通信中においても利用者の指定に応
じた通信品質を任意に設定することができる可変品質通
信方法およびその装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、複数の通信端末を収容
し、異なる情報転送速度による通信が可能な通信網の該
端末間で、音声、音楽、その他事象音等をディジタル符
号列に変換して通信するシステムにおいて、前記通信端
末は、発呼時あるいは通信中において、通信の通信品質
レベルが指定されると、該通信品質レベルに適合する符
号化方式と符号化制御パラメータとを選択し、この選択
した符号化方式と符号化制御パラメータとを相手側通信
端末に通知することにより、任意の通信品質レベルによ
る通信を行うことを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、複数の通信
端末を収容し、異なる情報転送速度による通信が可能な
通信網の該端末間で、音声、音楽、その他事象音等をデ
ィジタル符号列に変換して通信するシステムにおいて、
前記音声等を、指定された周波数帯域によってフィルタ
リングする第1のフィルタと、この第1のフィルタによ
りフィルタリングされた音声等を、前記周波数帯域に対
応したサンプリング周波数と指定された量子化ビット数
によってアナログ/ディジタル変換し、符号データとし
て出力する第1の変換手段と、前記符号データを、通信
網を介し端末間で送受信する転送手段と、受信した前記
符号データを、上記指定と同様の指定に基づくサンプリ
ング周波数および量子化ビット数によってディジタル/
アナログ変換し、出力する第2の変換手段と、前記第2
の変換手段の出力を、前記同様の指定による周波数帯域
によってフィルタリングする第2のフィルタとを具備す
ることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、通信すべき前記音声等の種類と、所
望の通信品質レベルとを入力する入力手段と、この入力
手段によって入力された情報に応じた周波数帯域と量子
化ビット数と生成し、該周波数帯域を上記第1、第2の
フィルタへ指定すると共に、該周波数帯域に対応したサ
ンプリング周波数と該量子化ビット数とを上記第1、第
2の変換手段へ供給するパラメータ生成手段と、前記生
成された周波数帯域と量子化ビット数とを相手側通信端
末に転送し、該相手側通信端末の通信品質を当該端末と
同様に設定する設定手段とを具備することを特徴として
いる。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、通信端末は、発
呼時においても、あるいは通信中においても、通信品質
レベルが指定されると、これに適合した符号化方式と符
号化制御パラメータとを選択し、この選択した符号化方
式と符号化制御パラメータとを相手側通信端末に通知す
る。これにより、指定された任意の通信品質レベルによ
る通信が可能になる。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、第1
のフィルタが、音声等を指定された周波数帯域によって
フィルタリングし、第1の変換手段が、第1のフィルタ
によりフィルタリングされた音声等を前記周波数帯域に
対応したサンプリング周波数と指定された量子化ビット
数によってアナログ/ディジタル変換し、符号データと
して出力し、転送手段が、前記符号データを通信網を介
し端末間で送受信し、第2の変換手段が、受信した前記
符号データを、上記指定と同様の指定に基づくサンプリ
ング周波数および量子化ビット数によってディジタル/
アナログ変換して出力し、第2のフィルタが、第2の変
換手段の出力を前記同様の指定による周波数帯域によっ
てフィルタリングする。これにより、指定された周波数
帯域およに量子化ビット数(通信品質)により音声等の
通信が可能になる。
【0011】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項2記載の発明による作用に加え、入力手段を介し、通
信すべき前記音声等の種類と、所望の通信品質レベルと
が入力され、パラメータ生成手段が、この入力された情
報に応じた周波数帯域と量子化ビット数と生成し、該周
波数帯域を上記第1、第2のフィルタへ指定すると共
に、該周波数帯域に対応したサンプリング周波数と該量
子化ビット数とを上記第1、第2の変換手段へ供給し、
設定手段が、前記生成された周波数帯域と量子化ビット
数とを相手側通信端末に転送し、該相手側通信端末の通
信品質を当該端末と同様に設定する。これにより、利用
者が一方の端末において、通信すべき音声等の種類と所
望の通信品質レベルとを選択するのみで、これに適合し
た通信品質が双方の端末で設定され、所望の通信品質レ
ベルによる通信が可能になる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による可変
品質通信方法を適用した通信網の概略構成を示すブロッ
ク図である。この図において、101,102は通信端
末、103はB−ISDN等の通信網、104は各種品
質制御パラメータのパラメータ決定装置、105は決定
されたパラメータに従って信号の符号化/復号化を行う
符号化装置である。なお、この図において省略してある
他の詳細な部分については、周知の技術によって構成可
能なものとする。
【0013】次に、この通信網の動作について説明す
る。 1.通信レベルの選択 利用者は、呼の開始時、あるいは呼の途中で、例えば、
図示せぬディスプレイに表示された図2に示すようなメ
ニューから所望の通信品質レベルを選択する。これによ
り、選択された通信品質レベルがパラメータ決定装置1
04へ指示される。
【0014】2.符号化方式への変換、網への申告 パラメータ決定装置104は、選択された通信品質レベ
ルに応じて、当該通信品質レベルに適合した符号化方式
(ADPCM、LDCELP等)や符号化パラメータを
決定し、符号化装置105にこれらを指定する。また、
パラメータ決定装置104は、網に対し、伝送に必要な
帯域等を知らせる。
【0015】3.指定された符号化/復号化による通信 送信側の通信端末101は、網を介して申告した帯域で
受信側の通信端末102と接続された後、通信端末10
2に既に決定している符号化方式、符号化パラメータを
知らせる。以降、通信端末101,102双方の符号化
装置105間において、これらパラメータに従って信号
の符号化/復号化が行われ、利用者が指定した通信品質
による通信が実行される。
【0016】4.変更 さらに、利用者は、通信中において通信品質レベルを変
更したい場合、上記「1.通信レベルの選択」に戻って
再度所望の通信品質レベルを選択する。これにより、上
記動作が繰り返され、変更後の通信品質によって通信が
行われる。
【0017】ここで、通信品質レベル、符号化方式およ
び符号化パラメータ(サンプリング周波数、量子化ビッ
ト数等)の関係は、例えば符号化方式としてリニアPC
Mのみを用いた場合、図3に示すようになる。すなわ
ち、パラメータ決定装置104には、この図に示すよう
な関係を表すテーブルが内部に記憶されており、これに
より指定された通信品質レベルに応じた符号化方式、符
号化パラメータが選択される。
【0018】また、上述したような可変品質通信を行う
場合、様々な通信速度に対応可能な通信網が要求される
ため、オンデマンド(要求のあり次第)で帯域の設定/
変更が可能で、しかもアウトチャネル信号方式により通
信を中断せずに通信品質を変更可能なATM(Asyncron
ous Transfer Mode)通信網が最も適している。
【0019】図4はこのATM通信網に本実施例による
可変品質通信方法を適用した場合の利用形態を示すブロ
ック図である。この図に示すように、利用形態として
は、端末対向で同じパラメータによって通信を行う双方
向対称通信(同図(a))、異なるパラメータによる双
方向非対称通信(同図(b))、情報提供センタからの
片方向通信(同図(c))、および複数のチャネルを用
いたマルチコネクション通信(同図(d))がある。
【0020】また、CCITT(国際電信電話諮問委員
会)では、符号化速度と信号周波数帯域に対応し、G.
721ADPCM、G.722sub−bandADP
CM、G.728LD−CELP等の符号化方法の標準
化が進められている。本実施例では、端末にこれら符号
化方法のコーデック(codec)を複数備える方法や、リ
ニアPCMのみを用いた構成とすることが例として挙げ
られる。
【0021】ここで、図5は通信端末の符号化装置の構
成例を示すブロック図であり、同図(a)は複数の符号
化方法を用いて構成した場合、同図(b)はリニアPC
Mを用いて構成した場合を示している。まず、同図
(a)において、符号化方法A〜Cの何れかが選択可能
になっており、図では符号化方法Aが選択されている状
態を示している。
【0022】また、同図(b)において、LPF(ロー
パスフィルタ)が品質レベルに合わせて音の周波数帯域
を制限し、A/D(アナログ/ディジタル)変換器がア
ナログ信号である音をディジタル化するためサンプリン
グを行った後、DSP(ディジタル信号処理部)により
量子化を行う。また、AAL(ATMアダプテーション
レイヤ処理部)では、通信速度に合う速度でディジタル
化された音の信号をセルに組立(あるいは、セルの分
解)を行う。
【0023】次に、図6は同実施例による可変品質通信
装置の構成を示すブロック図である。この図において、
1は電話やオーディオ装置等の図示せぬ音声/音楽端末
から音声や楽音等が取り込まれる入力信号線である。2
は入力信号線1から入力された音声の帯域を制限するフ
ィルタであり、遮断周波数を可変で設定可能になってい
る。3はフィルタ2の設定帯域が指定される制御線であ
る。
【0024】4はA/D変換器であり、音声等のアナロ
グ信号をサンプリングした後、これを量子化してリニア
PCM符号に変換する。5,6は、それぞれA/D変換
器4にサンプリング周波数および量子化ビット数が指定
される制御線である。これにより、A/D変換器4にお
けるサンプリング周波数および量子化ビット数が可変で
設定できるようになっている。
【0025】7はA/D変換器4からリニアPCM符号
列が出力される信号線である。8は通信制御装置であ
り、図示せぬ通信網を介し端末間の通信制御を行う。9
は通信制御装置8と通信網とを接続する入出力信号線で
ある。10は通信制御装置8により受信されたリニアP
CM符号列が出力される信号線である。
【0026】11はD/A(ディジタル/アナログ)変
換器であり、受信されたリニアPCM符号を音声等のア
ナログ信号に変換する。このD/A変換器11は、上記
A/D変換器4と同様、制御線14,15を介してサン
プリング周波数および量子化ビット数が可変で設定され
る。12は図示せぬ音声/音楽端末へ供給すべき音声の
帯域を制限するフィルタであり、上記フィルタ2と同
様、制御線16を介し周波数帯域が可変で設定される。
13は音声/音楽端末へ音声等が出力される出力信号線
である。
【0027】17は利用者が選択した通信品質に応じた
指示データが取り込まれる入力信号線である。18は品
質制御部であり、利用者が選択した通信品質に応じたパ
ラメータを生成し、上記制御線3,5,6,14〜16
へ対応するパラメータを出力する。また、この品質制御
部18は、信号線19へ前記パラメータを出力する一
方、通信制御装置8により受信されたパラメータを信号
線19を介し取り込み、対応する制御線3,5,6,1
4〜16へ出力する。さらに、20は呼制御入出力信号
線であり、端末間の通信制御装置8により送受される通
話開始、通話終了等の通信制御指示信号が伝送される。
【0028】次に、この可変品質通信装置の動作につい
て説明する。まず、音声/音楽端末から入力信号線1を
介し供給された音声等は、フィルタ2に取り込まれ、制
御線3を介し指定された周波数帯域に制限される。次
に、フィルタ2の出力は、A/D変換器4に入力され、
前記フィルタ2に指定された周波数帯域で決るサンプリ
ング周波数fsによってサンプルホールドされる。この
ときの周波数帯域の上限をfcとすると、サンプリング
定理からサンプリング周波数fsは少なくとも、fs≧
2fcを満たさなければならない。このサンプリング周
波数fsは、制御線5を介してA/D変換器4に指定さ
れる。
【0029】次に、A/D変換器4では、前記サンプル
ホールドされた信号が制御線6を介して指定される量子
化ビット数により量子化され、これによりリニアPCM
符号列が生成される。例えば、周波数帯域の上限fcを
10kHZ、fs≧2fcを満たすサンプリング周波数
fsを25kHZとし、量子化ビット数を8ビットとし
て符号化すると、信号線7には、25×8=200kb
/sのリニアPCM符号列が送出される。
【0030】この符号列は通信制御回路8に供給された
後、当該適用されている通信網に対応した通信方法によ
り入出力信号線9を介し網へ送出される。この通信網と
しては、例えばATMが適用でき、このATM通信網を
適用した場合の通信制御回路8の構成例(図7参照)に
ついては後に説明する。
【0031】一方、通信網から入出力信号線9を介しデ
ータが受信されると、この受信データは通信制御回路8
においてリニアPCM符号列に変換される。そして、こ
の符号列は信号線10を介しD/A変換器11へ供給さ
れ、制御線14,15を介し指定される量子化ビット数
およびサンプリング周波数によってアナログ信号に変換
される。さらに、このアナログ信号は、フィルタ12に
おいて、制御線16を介し指定される周波数帯域により
フィルタリングされる。これにより、受信データは元の
音声等に変換され、出力信号線13を介し音声/音楽端
末へ供給される。
【0032】ところで、利用者が所望の通信品質を選択
する場合、この品質を制御するパラメータである周波数
帯域と量子化ビット数とを直接任意に指定するという方
法とると、利用者はこれらの値がどのくらいでどの程度
の品質が得られるかを直感的に判断し難い。したがっ
て、このような方法をとると、使い勝手が悪くなり、操
作負担が増大してしまう。
【0033】また、利用者の主観的品質は必ずしも伝送
すべき情報量に比例するわけではなく、ある程度まで帯
域を広げると主観的品質は飽和する。したがって、こう
したことを考慮し、利用者が要求する範囲内で最も経済
的な品質レベルを提供できるようにすることが望まし
い。
【0034】ここで、各種音源に対し品質制御パラメー
タを変化させた場合における品質の主観評価実験を行
い、その実験結果を図8に示す。この図において、実験
結果は低周波音源(トランペット)、中周波音源(音
声)、高周波音源(事象音)の3例について示されてい
る。これらを比較すれば明らかなように、同じパラメー
タ(例えば、量子化ビット数)について各音源で品質の
主観的評価(縦軸[評価Q値])が異なっている。
【0035】こうした実験結果に基づき、3種類の音源
([音声]、[音楽]および[事象音])に4段階の品
質レベル([Excellent]、[Good]、[Normal]およ
び[Economy])を設定し、それぞれの品質レベルに応
じたパラメータ値を定めたテーブルの例を図9に示す。
この図において、[Economy]は、例えば現在の電話通
信の品質の最低基準を満たす程度とし、[Excellent]
は、主観的には原音とほとんど区別できない程度の品質
としている。そして、これら[Economy]と[Excellen
t]との間に2つのレベルを設定し、下から[Norma
l]、[Good]としている。
【0036】このようなテーブルが品質制御部18に記
憶されており、利用者が音源の種類と所望の品質レベル
とを選択すると、品質制御部18は上記テーブルから各
パラメータ値を決定する。そして、こうして決定された
パラメータが上述した対応する制御線へそれぞれ出力さ
れる。また、これらパラメータは、入出力信号線9を介
し通信網へ送出され、相手側端末(この場合、相手側は
受信側、送信側のいずれであってもよい。)へ供給され
る。これにより、相手側端末においても同様の設定がな
され、通信品質を必ずしも送信側と受信側との双方にお
いて設定する必要がなくなる。
【0037】なお、図9に示したテーブルはあくまでも
一例であり、これに限らず、音源の種類や品質レベルは
様々な態様により設定可能である。例えば、最近のAV
(Audio Visual)アンプでは、音楽ジャンルや演奏パー
ト、あるいはコンサートホール、小部屋等の演奏場所に
よって様々な臨場感をシミュレートする技術が用いられ
ており、こうした技術を利用することも可能である。
【0038】次に、図7を参照し、ATM通信網を適用
した場合の通信制御回路8の構成例について説明する。
まず、CCITTでは、B−ISDNを実現する方法と
してATMを勧告化しており、この実施例においてもA
TMを適用することが望ましいと考えられる。
【0039】同図において、21はセル組立回路であ
り、ATMアダプテーションレイヤ(AAL)処理を行
う。このセル組立回路21は、リニアPCM符号列を一
定長分蓄積し、これにヘッダを付加して48oct長の
バーストデータを生成する。22はATMレイヤ処理回
路であり、48oct長のデータにVCI等のセルヘッ
ダ(5oct)を付加して53octのセルを完成させ
る。23はセルの送受信を制御するセル送受信回路であ
る。また、24,25はそれぞれ受信したセル対するA
TMレイヤ処理、AAL処理を行う回路で、上記ATM
レイヤ処理回路22、セル組立回路21と逆の処理を行
う。26は呼制御情報等の信号用のセル化回路で、27
は信号処理回路である。
【0040】このような構成により、信号線7を介し供
給されるデータ列は、セル組立回路21において、48
oct(AALヘッダを含む)単位にまとめられた後、
ATMレイヤ処理回路22において、セルヘッダが付加
されセルとして完成される。そして、このセルは、セル
送受信回路23において他の信号セル等(品質制御パラ
メータ等)と多重化された後、入出力信号線9へ送出さ
れる。
【0041】一方、信号線9を介しセルが受信される
と、このセルはセル送受信回路23において信号セルと
データセルとに分離される。そして、データセルは、処
理回路24,25を介してリニアPCM符号列に復元さ
れ、信号線10へ送出される。また、信号セルは、セル
化回路26を介し品質制御パラメータとして入出力信号
線19へ送出される。
【0042】また、逆に、品質制御パラメータが信号線
19を介しセル化回路26へ入力されると、これが信号
セルとして組み立てられ、セル送受信回路23を介し信
号線9へ送出される。さらに、例えば電話番号等が信号
線20を介し信号処理回路27へ入力されると、ここで
信号処理が施された後、セル化回路26においてセル化
され、セル送受信回路23を介し信号線9へ送出され
る。これにより、呼び処理が行われ、例えば処理回路2
2,24においてVCI等のセルヘッダの内容が設定さ
れる。
【0043】上述したように、この実施例によれば、例
えばB−ISDNのように様々な周波数帯域や情報転送
速度による通信が可能な通信網を用いたサービスを受け
る場合において、利用者は、通信料金等を考慮して所望
の通信品質レベルを自由に設定することが可能になる。
【0044】また、利用者が要求する品質を通信の目的
等に応じて最も経済的に提供することができる。例え
ば、単なる通話をできる限り安い料金で行いたいのであ
れば、従来の電話程度の品質に設定し、また、同じく通
話であるが重要な用件で長時間話しをするため、できる
限り生の音声に近い音を要求するのであれば、ほとんど
原音に近い品質に設定する。この場合、人間の音声の帯
域特性を考慮し、利用者が感じる主観的品質を越える過
剰な品質にならないよう最も経済的な品質を提供するこ
とができる。
【0045】これに対し、例えば利用者が周波数帯域や
量子化ビット数等の品質制御パラメータを直接指定する
のであれば、必要以上に広帯域になったり量子化ビット
数が大きくなるなどして、利用者が要求する主観的品質
に比し非常に高い通信料金を払うことにもなりかねな
い。
【0046】この実施例では、通話をしたいのか、ある
いは音楽を聴きたいのか等の通信の目的(音源の種類)
と、料金に対応して幾つかにランク分けされた品質レベ
ルとを、利用者が選択すればよいだけなので、上記パラ
メータを直接指定するのに比べ、極めて使い勝手のよい
ものになると共に、上述したように、最も経済的な通信
品質を提供することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、様々な周波数帯域や情報転送速度による通信が可能
な通信網を用いたサービスを受ける場合において、利用
者は発呼時あるいは通信中に通信料金等を考慮した所望
の通信品質レベルを自由に設定することができ、これに
より設定された通信品質による通信が実行される。ま
た、利用者が要求する通信品質を通信の目的等に応じて
最も経済的に提供することができる。また、通信装置を
帯域毎に複数設けた構成にすることなく、こうしたサー
ビスを利用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による可変品質通信方法を
適用した通信網の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例において、利用者が通信品質レベルを
選択するメニューの例を示す図である。
【図3】同実施例による可変品質通信方法において、パ
ラメータ決定装置に記憶されるパラメータ変換テーブル
の例を示す図である。
【図4】同実施例による可変品質通信方法をATM通信
網に適用した場合の利用形態を示すブロック図であり、
同図(a)は双方向対称通信、同図(b)は双方向非対
称通信、同図(c)は片方向通信、同図(d)はマルチ
コネクション通信をそれぞれ示している。
【図5】同実施例による可変品質通信方法において、通
信端末の符号化装置の構成例を示すブロック図であり、
同図(a)は複数の符号化方法を用いて構成した場合、
同図(b)はリニアPCMを用いて構成した場合を示し
ている。
【図6】同実施例による可変品質通信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図7】同実施例による可変品質通信装置において、通
信網にATMを適用した場合の通信制御回路8の構成例
を示すブロック図である。
【図8】同実施例による可変品質通信装置において、品
質制御パラメータを変化させた場合の主観品質評価の実
験結果を各種音源毎に示すグラフである。
【図9】音源の種類と品質レベルとから品質制御パラメ
ータを決定する変換テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
2,12 フィルタ 13 出力信号線 4 A/D変換器 8 通信制御回路 11 D/A変換器 18 品質制御部 101,102 通信端末 103 通信網 104 パラメータ決定装置 105 符号化装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信端末を収容し、異なる情報転
    送速度による通信が可能な通信網の該端末間で、音声、
    音楽、その他事象音等をディジタル符号列に変換して通
    信するシステムにおいて、 前記通信端末は、発呼時あるいは通信中において、通信
    の通信品質レベルが指定されると、該通信品質レベルに
    適合する符号化方式と符号化制御パラメータとを選択
    し、 この選択した符号化方式と符号化制御パラメータとを相
    手側通信端末に通知することにより、任意の通信品質レ
    ベルによる通信を行うことを特徴とする可変品質通信方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の通信端末を収容し、異なる情報転
    送速度による通信が可能な通信網の該端末間で、音声、
    音楽、その他事象音等をディジタル符号列に変換して通
    信するシステムにおいて、 前記音声等を、指定された周波数帯域によってフィルタ
    リングする第1のフィルタと、 この第1のフィルタによりフィルタリングされた音声等
    を、前記周波数帯域に対応したサンプリング周波数と指
    定された量子化ビット数によってアナログ/ディジタル
    変換し、符号データとして出力する第1の変換手段と、 前記符号データを、通信網を介し端末間で送受信する転
    送手段と、 受信した前記符号データを、上記指定と同様の指定に基
    づくサンプリング周波数および量子化ビット数によって
    ディジタル/アナログ変換し、出力する第2の変換手段
    と、 前記第2の変換手段の出力を、前記同様の指定による周
    波数帯域によってフィルタリングする第2のフィルタ
    と、 を具備することを特徴とする可変品質通信装置。
  3. 【請求項3】 通信すべき前記音声等の種類と、所望の
    通信品質レベルとを入力する入力手段と、 この入力手段によって入力された情報に応じた周波数帯
    域と量子化ビット数と生成し、該周波数帯域を上記第
    1、第2のフィルタへ指定すると共に、該周波数帯域に
    対応したサンプリング周波数と該量子化ビット数とを上
    記第1、第2の変換手段へ供給するパラメータ生成手段
    と、 前記生成された周波数帯域と量子化ビット数とを相手側
    通信端末に転送し、該相手側通信端末の通信品質を当該
    端末と同様に設定する設定手段と、 を具備することを特徴とする請求項2記載の可変品質通
    信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1155626A (ja) * 1997-08-04 1999-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd テレビジョン信号符号化装置およびテレビジョン信号記録装置
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JP2010288277A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Ntt Docomo Inc ユーザ体感品質の測定に基づく符号化方法、端末およびシステム

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