JP2001077947A - 音声帯域信号制御方式 - Google Patents

音声帯域信号制御方式

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JP2001077947A
JP2001077947A JP25497899A JP25497899A JP2001077947A JP 2001077947 A JP2001077947 A JP 2001077947A JP 25497899 A JP25497899 A JP 25497899A JP 25497899 A JP25497899 A JP 25497899A JP 2001077947 A JP2001077947 A JP 2001077947A
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band signal
voice
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JP25497899A
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Kazuo Yagi
和夫 八木
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ADVANCED SPACE COMM RES LAB
Advanced Space Communications Research Laboratory
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ADVANCED SPACE COMM RES LAB
Advanced Space Communications Research Laboratory
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、構内交換機から移動通信端末に
向けて音楽等の音声帯域信号を伝送する場合に、移動通
信システムが採用している音声圧縮方式を通して伝送し
ても不快な音に変換されないような信号を構内交換機で
移動通信システムの種別に対応して複数用意し、選択し
て送信することにより移動通信端末に於いて不快な音を
聞くことから解放する手段を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 構内交換機に移動通信システムが採用し
ている音声圧縮システムの音声伝送特性を認識する手
段、移動通信システムの採用する音声圧縮システムに適
合した音楽等の信号を発生する手段を設け、音楽等の信
号を通話相手に伝送する場合には構内交換機が認識した
通話相手の種別、適用されている音声圧縮方式の特性を
基に、音声圧縮システムに適合した音声等の信号を発生
する手段により良質な信号を発生させ、相手方に送信す
る機能を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声圧縮方式を用い
た移動通信システムの端末と地上公衆網と接続された構
内交換機との通話に於いて、構内交換機から音楽、オル
ゴールの音、メッセージのアナウンス、あるいはこれら
の合成された音声帯域信号を移動通信システムの端末に
送信する際に於ける音声信号制御方式に係わるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年発展の著しい移動通信は、限られた
周波数帯域で良好な通話品質で且つ出来るだけ多くの利
用者にサービスを提供できるように、圧縮音声をディジ
タル変調方式にて送受信する方式が広く採用されてい
る。音声圧縮方式は出来るだけ低い伝送速度で高品質な
音声伝送が可能なように色々な圧縮方式が提案、実用化
されている。例えば移動通信で実用化されている音声圧
縮方式の例を以下に示す。
【0003】
【表1】
【0004】ここで、 ADPCM:Adaptive Deferential PCM VSELP:Vector Sum Excited Linear Predictive Coding RPE-LTP:REgular Pulse Exited Linear Predictive C
oding-Long TermPrediction EVRC :Enhanced Variable Rate Coder。
【0005】ADPCMに於いては音声(電話)及び音
声以外の信号の伝送に於いても通話品質の劣化は少ない
が、その他の方式では音声(電話)信号については極力
劣化が少なくなるように圧縮方式が考案されており、ま
た音声通話と同時に伝送される背景雑音(バックグラン
ドノイズ)については極端に不快な音にならないよう音
声品質の劣化と調和させて最適になるよう設計されてい
るが音声(電話)以外の音声帯域信号については品質は
必ずしも良好ではない。
【0006】従来のADPCM以外の音声圧縮方式は音
声(電話)及びその背景雑音を前提にした通話に対して
は良好な品質が確保できたが、通話以外の信号、例えば
音楽またはそれに類する信号の伝送を行うと不快な音に
なるのが一般的であり、音声の圧縮率が高いほど即ち伝
送速度が低いほど不快感が高い。
【0007】このことは、表1に挙げた例の中でIridiu
m や低速で伝送されたcdma Oneに於いては特に顕著であ
る。通常の移動通信の通話に於いては音楽またはそれに
類する信号を伝送する必要性は無いが、移動端末から発
信して地上固定局に着信した呼が構内交換機が交換中、
構内交換機の内線電話機から他の内線電話機へ呼の転送
中あるいは構内交換機の内線電話機が一時保留中等の間
に構内交換機から音楽、オルゴールの音、メッセージの
アナウンス、あるいはこれらの合成された音声帯域信号
(以後音楽等の信号という。)を通話相手先に返送する
ことは度々起こることである。
【0008】かかる場合に音楽等の信号は背景雑音とは
異なり、音声圧縮システムに於ける背景雑音を処理する
機能では対処できず、移動端末では圧縮音声システムに
より極めて音質の悪い不快な音に変換された音楽等の信
号の音を聞くことになると云う不具合が生じることがあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる不具合は、音声
圧縮方式としてADPCM方式のように圧縮率の低い方
式を採用すれば取り除くことが出来るが音声の伝送速度
が増大し回線容量の減少を来たし現実的ではない。また
音声圧縮方式の技術開発により改善することも考えられ
るが伝送速度の増大なしに大幅に改善することに多くは
期待できない。
【0010】本発明は、かかる不具合を改善するため
に、音声圧縮方式は変更せずに移動通信システムが適用
している方式をそのまま適用し、構内交換機から移動通
信端末に向けて音楽等の音声帯域信号を伝送する場合に
は、移動通信システムが採用している音声圧縮方式を通
して伝送しても不快な音に変換されないような信号を構
内交換機で移動通信システムの種別に対応して複数用意
し、選択して送信することにより移動通信端末に於いて
不快な音を聞くことから解放する手段を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的のため
に、構内交換機に移動通信システムが採用している音声
圧縮システムの音声伝送特性を認識する手段、移動通信
システムの採用する音声圧縮システムに適合した音楽等
の信号を発生する手段を設け、音楽等の信号を通話相手
に伝送する場合には構内交換機が認識した通話相手の種
別、適用されている音声圧縮方式の特性を基に、音声圧
縮システムに適合した音声等の信号を発生する手段によ
り良質な信号を発生させ、相手方に送信する機能を設け
る。これにより移動通信端末の利用者は不快な音を聞く
ことから解放される。
【0012】構内交換機が通信相手の移動通信システム
が採用している音声圧縮システムの音声伝送特性を認識
する手段は次の2つの場合がある。構内交換機側が発呼
者の場合には通話相手の電話加入者番号(以後加入者番
号という。)は当然分かっており、その加入者番号によ
り通話相手が移動通信端末であること及びその移動通信
システムが適用している音声圧縮方式は、加入者番号と
移動通信事業者及び採用している音声圧縮方式との関係
を明らかにする情報を予め構内交換機に記憶させておく
ことにより認識する。移動通信事業者が音声圧縮方式の
異なる複数の移動通信システムを採用している場合に於
いても、加入者番号により適用されている音声圧縮方式
は同様に認識される。
【0013】移動通信端末が発呼の場合には構内交換機
が接続されている公衆網の加入者線交換局(End Offic
e)から発呼者の加入者番号を構内交換機が入手するこ
とにより発呼者が移動通信端末であるか否かを認識し、
さらに移動通信端末の場合には如何なる音声圧縮方式を
採用しているかは構内交換機側が発呼者の場合と同様に
加入者番号と移動通信事業者及び採用している音声圧縮
方式の関係を明らかにする情報を蓄積しておくことによ
り認識する。
【0014】一般に、現在の公衆通信に用いられている
電話交換機は共通線信号方式を用いて運用されている場
合が多く、被呼側の公衆網の加入者線交換局には発呼者
の加入者番号が転送されている場合が殆どであるので構
内交換機が公衆網の加入者交換局から発呼者の加入者番
号を入手することは次に述べる手段により実現する。
【0015】構内交換機が公衆網の加入者線交換局から
発呼者の加入者番号を入手する手段については次の2つ
の場合がある。構内交換機と公衆網の加入者線交換局の
間がアナログ音声回線で結ばれている場合には音声の帯
域内信号をユーザーの通話に支障のないタイミングや信
号レベルで伝送する方法、音声の帯域外信号を用いて伝
送する方法等の手段により発呼者の加入者番号を入手す
る。NTTで既にサービスを行っているPBXダイヤル
イン方式や近年サービスを開始した発信者番号通知サー
ビスは同様の伝送手段によりアナログ音声回線にて実現
する。
【0016】構内交換機と公衆網の加入者線交換局の間
が統合ディジタル網(ISDN)回線で結ばれている場
合にはISDNのデータチャンネル(Dチャンネル)に
発呼者の加入者番号を伝送する機能により、構内交換機
に容易に発呼者の加入者番号を伝送する。
【0017】前記音声帯域信号発生手段は、通常の音声
等の信号を発生する手段と、通話相手が適用している音
声圧縮方式に適合するように単数もしくは複数種類の音
声等の信号を発生する手段と、上記通常の音声等の信号
を通話相手が適用している音声圧縮方式に適合するよう
に特性を変換する手段と、上記通常の音声等の信号を通
話相手が適用している音声圧縮方式に対して適合するよ
うに適応的に合成する手段とを有し、これら手段を適宜
選択することにより良質な音声帯域信号を発生させ相手
方に送信する。
【0018】例えば、前記音声帯域信号発生手段は、原
信号の高周波成分をレベル調整するエンファシス手段
と、エンファシス手段が出力する原信号全体が残差信号
の量子化ビット数で伝送可能なようにダイナミックレン
ジの抑制を行うコンプレッサ手段と、コンプレッサ手段
の出力信号を量子化周期で伝送可能な帯域となるよう制
限を施す低域通過フィルタ手段と、低域通過フィルタ手
段の結果を保持する記憶装置と、記憶装置に蓄積した信
号を必要に応じ再生することにより音声帯域信号を発生
する信号発生手段とを有する。
【0019】あるいは、前記音声帯域信号発生手段は、
音源の時間軸波形を記憶するコードブックと、過去に各
フレームで用いた音源を記憶しておき、コードブック及
び原信号の特性に基づいて過去の音源と今回の音源の合
成比率を決定し合成する合成フィルタ手段と、合成フィ
ルタ手段により音源を合成した結果のディジタル信号を
アナログ信号に変換するアナログ変換手段と、アナログ
変換手段で変換したアナログ信号の不要な高域信号を除
去するフィルタ手段と、フィルタ手段の結果を保持する
記憶手段とを有する。
【0020】あるいは、前記音声帯域信号発生手段は、
周波数軸波形パターンの集合のコードブックと、コード
ブックから定時間(フレーム)毎に引いてきた周波数軸
波形パターンを合成する合成フィルタ手段と、合成フィ
ルタ手段で合成した周波数軸波形パターンを周波数軸か
ら時間軸変換する周波数軸/時間軸変換手段と、周波数
軸/時間軸変換手段により周波数軸/時間軸変換した結
果のディジタル信号をアナログ信号に変換するアナログ
変換手段と、アナログ変換手段で変換したアナログ信号
の不要な高域信号を除去するフィルタ手段と、フィルタ
手段の結果を保持する記憶手段とを有する。
【0021】あるいは、前記音声帯域信号発生手段は、
原信号のディジタル信号を発生するディジタル信号発生
源と、原信号の高周波成分をレベル調整するエンファシ
ス手段と、エンファシス手段が出力する原信号全体が残
差信号の量子化ビット数で伝送可能なようにダイナミッ
クレンジの抑制を行うコンプレッサ手段と、コンプレッ
サ手段の出力信号を量子化周期で伝送可能な帯域となる
よう制限を施す低域通過フィルタ手段と、低域通過フィ
ルタ手段の結果を保持する記憶装置と、ディジタル信号
発生源、エンファシス手段、コンプレッサ手段、そして
低域通過フィルタ手段に対し所定の音声信号を得るよう
に特性の制御を行うディジタル制御手段とを有する。
【0022】あるいは、前記音声帯域信号発生手段は、
音源の時間軸波形を記憶するコードブックと、過去に各
フレームで用いた音源を記憶しておき、コードブック及
び原信号の特性に基づいて過去の音源と今回の音源の合
成比率を決定し合成する合成フィルタ手段と、合成フィ
ルタ手段により音源を合成した結果のディジタル信号を
アナログ信号に変換するアナログ変換手段と、アナログ
変換手段で変換したアナログ信号の不要な高域信号を除
去するフィルタ手段と、コードブック、合成フィルタ手
段、アナログ変換手段、そしてフィルタ手段を必要特性
に応じ制御を行うことにより音声帯域信号を発生する制
御手段とを有する。
【0023】あるいは、前記音声帯域信号発生手段は、
周波数軸波形パターンの集合のコードブックと、コード
ブックから定時間(フレーム)毎に引いてきた周波数軸
波形パターンを合成する合成フィルタ手段と、合成フィ
ルタ手段で合成した周波数軸波形パターンを周波数軸か
ら時間軸変換する周波数軸/時間軸変換手段と、周波数
軸/時間軸変換手段により周波数軸/時間軸変換した結
果のディジタル信号をアナログ信号に変換するアナログ
変換手段と、アナログ変換手段で変換したアナログ信号
の不要な高域信号を除去するフィルタ手段と、コードブ
ック、合成フィルタ手段、周波数軸/時間軸変換手段、
アナログ変換手段、そしてフィルタ手段を必要特性に応
じ制御を行うことにより音声帯域信号を発生する制御手
段とを有する。
【0024】従来は、構内交換機が公衆網からの着信呼
の交換中、内線電話機間の通話の転送中あるいは通話保
留中に通話相手に音楽等の信号を送信することが通常行
われているが、このような音楽等の信号を音声圧縮方式
を用いた移動通信回線を通じて移動通信ユーザーに伝送
すると極めて聞き苦しい音に変換される場合がある。
【0025】上記の如く本発明はこれを改善したもの
で、構内交換機に具備する通信相手の加入者番号を認識
する手段、通信相手の加入者番号を基に通信相手の種別
を識別し通信相手の音声伝送特性を認識する手段、そし
て通信相手の音声伝送特性に適合した音楽等の信号を発
生または音声伝送特性に適合した音楽等の信号に変換す
る手段を有する。これにより音声伝送特性に適合した音
楽等の信号を伝送するので通信相手に音楽等の信号が聞
き苦しい音に変換されることを避けることが出来る如く
作用する。これにより移動通信のユーザーが構内交換機
から送信される音楽等の信号が聞き苦しい音に変換され
ることから解放される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に説明するため
に、添付の図面に従ってこれを説明する。図1は本発明
の音声帯域信号制御方式の実施例を示すブロック図であ
る。内線電話機1−1〜1−nは、ディジタル式構内交
換機25と構内回線で接続する。構内交換機25は、公
衆網の加入者回線交換局26と加入者回線で接続する。
加入者回線交換局26は、公衆網の中継回線27と接続
する。中継回線27は、中継伝送路、中継交換機等を含
む。中継回線27は、移動通信のスイッチセンター28
と接続する。スイッチセンター28は、移動無線の基地
局29と接続する。基地局29は、無線で移動局30と
接続する。スイッチセンター28から移動局30までの
区間は、音声圧縮処理が施されている。
【0027】図2は図1に示した本発明のディジタル式
構内交換機の第1の実施例を示すブロック図である。本
発明のディジタル式構内交換機25は、構内交換機と公
衆網の加入者回線交換局との間がアナログ音声回線で結
ばれている場合を示す。複数の内線電話機1−1、1−
2、・・・、1−nの各1台を、構内交換機の内線で複
数の端末電話機回路2−1、2−2、・・・、2−nの
各1台とそれぞれ対応して接続する。端末電話機回路2
−1、2−2、・・・、2−nは、直流給電、ループ監
視等の機能を有する。音声帯域信号発生装置4は、音楽
等の音声帯域信号を発生する。また、音声帯域信号発生
装置4は、複数種類の音声帯域信号を同時に供給できる
ように構成する。
【0028】従って、色々な音声圧縮装置を含む伝送路
を介した時、聞き苦しい音に変換されないような音を発
生する。端末電話機回路2−1、2−2、・・・、2−
n及び音声帯域信号発生装置4は、通話路スイッチ3の
入力側に接続される。通話路スイッチ3の出力側は、公
衆網回線の局線トランク5−1、5−2、・・・、5−
k、局線中継台7、加入者回線信号装置8、そして加入
者番号信号検出装置9を接続する。公衆網回線の局線ト
ランク5−1、5−2、・・・、5−kはk回線の公衆
網回線の局線6に接続する。電話機1−1、1−2、・
・・、1−n、端末電話機回路2−1、2−2、・・
・、2−n、通話路スイッチ3、音声帯域信号発生装置
4、局線トランク5−1、5−2、・・・、5−k、局
線中継台7、加入者回線信号装置8、そして加入者番号
信号検出装置9、制御処理装置10、データベース1
1、そして記憶装置12は、制御線3aで接続する。加
入者回線信号装置8は、押しボタンダイヤル信号受信機
8a、可聴音発生器8b等を含む。制御処理装置10
は、制御情報を制御する。データベース11は、加入者
番号と音声圧縮方式に起因する音声伝送特性の関係を記
憶する。記憶装置12は、制御情報を記憶する。
【0029】ここで、複数の内線電話機1−1、1−
2、・・・、1−nのうち内線電話機1−1が移動局3
0に対して発呼した場合について説明する。端末電話機
回路2−1は発呼を検出し、検出した発呼を制御処理装
置10に転送する。制御処理装置10は通話路スイッチ
3を通して発呼した内線電話機を加入者回線信号装置8
に接続し、加入者回線信号装置8は発呼者の通話相手先
の加入者番号を検出する。加入者回線信号装置8が検出
した相手先加入者番号は、制御処理装置10に転送され
る。相手先加入者番号を転送された中央処理装置10は
相手先が公衆網の加入者即ち構内交換機から見て外線な
らば発呼した内線電話機番号と相手先加入者番号を記憶
装置12に記憶すると共に公衆網回線の局線トランク5
−1〜5−k のいずれかを捕捉する。
【0030】ここでは局線トランク5−1が捕捉された
として以後の説明を行う。制御処理装置10は捕捉され
た局線トランク5−1を通じて公衆網の加入者回線交換
機に対して発呼動作を行い公衆網からの応答を待つ。公
衆網の加入者回線交換機から移動局を呼出し、移動局か
ら応答が有った場合には構内交換機に対して応答を返し
てくるが、この動作は通常の交換接続機能による動作で
あるので詳細説明は省略する。
【0031】移動局からの応答は局線トランク5−1が
検出し、制御処理装置10は通話路スイッチ3を制御し
発呼者の電話機と局線トランク5−1間の通話路の接続
を行い、発呼者の内線電話機1−1と被呼者である移動
局は通話状態に入ると共に制御処理装置10はこの回線
を端末電話機回路2−1、局線トランク5−1を通じて
監視を行う。発呼者の内線電話機1−1と移動局との間
の通話を他の内線電話機1−2に転送する必要が発生し
た場合には、発呼者の内線電話機1−1が転送要求の信
号を発信する。転送要求信号はフッキング、特定番号の
ダイヤル、内線電話機が多機能電話機の場合には特定ボ
タンの操作等種々の方法があるが如何なる方法であって
も本発明の機能を妨げない。
【0032】転送要求信号は端末電話機回路2−1が検
出し制御処理装置10に転送する。制御処理装置10は
転送要求を発信した内線電話機1−1の通話相手先加入
者番号を記憶装置12から読み出し、加入者番号と音声
圧縮方式に起因する音声伝送特性の関係を記憶するデー
タベース11と照合して相手先の音声圧縮方式及びこれ
に起因する音声伝送特性を認識し、音楽等の音声帯域信
号発生装置4から相手先の音声圧縮方式の伝送特性に適
合した音声帯域信号を発生させ通話路スイッチ3により
局線トランク5−1とを接続し音楽等の音声帯域信号を
移動局に向けて送出すると共に通話路スイッチ3によ
り、端末電話機回路2−1と局線中継台7を接続する。
【0033】内線電話機1−1の通話者は局線中継台7
の交換手に転送先内線電話機1−2の番号を告げると局
線中継台7の交換手は制御処理装置10を介して転送先
内線電話機1−2を呼び出し転送先内線電話機1−2が
応答したら制御処理装置10は局線トランク5−1と音
楽等の音声帯域信号発生装置4との接続を切断し、端末
電話機回路2−2と局線トランク5−1を接続し新たに
内線電話機1−2と移動局が通話状態に入る。この動作
により内線電話機の転送中に相手先に送信する音楽等の
信号が移動局側にて聞き苦しい音に変換されることを防
ぐことが可能になる。
【0034】公衆網の加入者回線交換機から起動を受け
た構内交換機に於いては、図2の公衆網回線6を通じて
公衆網回線の局線トランク5−1〜5−2のいずれかに
着信する。ここでは局線トランク5−1に着信した場合
について説明する。公衆網の加入者回線交換機から起動
を受けた公衆回線の局線トランク5−1は起動を受けた
ことを制御処理装置10に伝え、制御処理装置10は公
衆網の加入者回線交換機に応答を返すと共に、通話路ス
イッチ3を通じて公衆回線の局線トランク5−1と加入
者番号信号検出装置9を接続し発呼者の加入者番号伝送
信号を受信する。
【0035】制御処理装置10は加入者番号信号検出装
置9が受信した発呼者の加入者番号を記憶装置12に記
憶させると共に局線トランク5−1を介して加入者回線
交換機に応答確認を返す。局線トランク5−1は加入者
回線交換機からその後一定のタイミングで送られてくる
通常の呼び出しを受け取り制御処理装置10に伝え、制
御処理装置10は通話路スイッチ3を通して公衆回線の
局線トランク5−1と局線中継台7を接続し局線中継台
を呼び出す。局線中継台7で着信を受け取ると公衆回線
の局線トランク5−1は公衆網の加入者回線交換機に着
信応答を返し移動局と局線中継台7との間の通話路が結
ばれ通話に入る。
【0036】移動通信の通話者は局線中継台7の交換手
に構内交換機の接続先内線番号(内線電話機1−1とす
る)を告げると局線中継台7の交換手は一旦回線を保留
にする。制御処理装置10はこれを検出して発呼者の加
入者番号を記憶装置12から読み出し、発呼者の加入者
番号と音声圧縮方式に起因する音声伝送特性の関係を記
憶するデータベース11に照合して相手先の音声圧縮方
式に起因する音声伝送特性を認識し、音楽等の音声帯域
信号発生装置4から相手先の音声圧縮方式の伝送特性に
適合した音声帯域信号を発生させ通話路スイッチ3によ
り局線トランク5−1とを接続し、発呼者である移動通
信の端末に移動通信の伝送特性に適合した音楽等の音声
帯域信号を送出する。
【0037】局線中継台7の交換手は内線電話機1−1
〜1−nの中から発呼者が接続を要求する内線電話機1
−1を呼び出し応答したら制御処理装置10は局線トラ
ンク5−1と音楽等の音声帯域信号発生装置4との接続
を切断し、端末電話機回路2−1と局線トランク5−1
を接続し内線電話機1−1と移動局との通話状態に入
る。この動作により内線電話機の転送中に相手先に送信
する音楽等の信号が移動局側にて聞き苦しい音に変換さ
れることを防ぐことが可能になる。
【0038】内線電話機が多機能電話機の場合には通話
を一時保留にすることが出来る機能を有することがあ
る。保留にした場合にも通話相手に音楽等の音声帯域信
号を送信する場合が多いが、かかる場合に於いても保留
にしたことを制御処理装置10が検出し相手先加入者番
号を記憶装置12から読み出し加入者番号と音声圧縮方
式の関係を記憶するデータベース11に照合して相手先
の音声圧縮方式に起因する音声伝送特性を認識し、音楽
等の音声帯域信号発生装置4から相手先の音声圧縮方式
に起因する音声伝送特性に適合した音声帯域信号を発生
させ通話路スイッチ3により局線トランク5−1とを接
続し、移動通信の端末に移動通信の伝送特性に適合した
音楽等の音声帯域信号を送出する。この動作により内線
電話機間の転送中や交換中と同様に、相手先に送信する
音楽等の信号が移動局側にて聞き苦しい音に変換される
ことを防ぐことが可能になる。
【0039】以上述べた実施例において構内交換機が被
呼の場合に発呼者の加入者番号を公衆網の加入者回線交
換機から構内交換機に伝送する手段として音声帯域内の
信号を用いることを前提とし、回線起動後呼び出しに先
立ちて伝送するよう説明したが、音声帯域外信号を用い
て伝送することも可能である。この場合には回線起動後
呼び出しと同時に伝送することも可能である。
【0040】さらに構内交換機の方式として公衆網から
の着信を一旦交換手が受ける局線中継台方式について説
明したが、比較的小規模な構内交換機に使用されている
分散中継台方式、内線番号を追加ダイヤルするダイヤル
インダイヤル方式、内線毎に公衆網と同一な加入者番号
が付与されるPBXダイヤルイン方式等に於いても、本
実施例で説明したごとく公衆網の加入者回線交換機が発
呼者の加入者番号を着呼者に送信する機能、構内交換機
に公衆網の加入者回線交換機から送られてくる発呼者の
加入者番号を受信する機能、通話する相手先の加入者番
号を記憶する機能、公衆網の加入者番号と音声圧縮方式
に起因する音声伝送特性の関係を記憶するデータベー
ス、音声圧縮方式に起因する音声伝送特性に適合する音
楽等の音声信号を発生する機能を有し、構内交換機の制
御処理装置は公衆網からの着信方式とは独立に制御する
ので、上記実施例で述べた同一の効果を実現する。
【0041】また構内交換機がPBXダイヤルイン方式
の場合には接続先内線電話番号を公衆網の加入者回線交
換機から構内交換機に伝達する手段は、本実施例で述べ
た発呼者の加入者番号を伝達する手段と基本的に同一で
あるので伝送手段を共用することが可能であり、より容
易に上記実施例で述べたことと同一の効果を実現可能で
ある。
【0042】図3は公衆網の加入者回線交換局のブロッ
ク図を示す。加入者回線交換局26は、図1に示したデ
ィジタル式構内交換機25と接続する。加入者回線13
は、加入者回路14と接続する。加入者回路14は、個
別加入者回線用加入者回路14−1−1〜14−1−p
及び集線回路14−2を含む複数枚のパッケ−ジ14で
構成する。個別加入者回線用加入者回路14−1−1〜
14−1−pのうちk回線が、図2に示す構内交換機2
5の公衆網回線と接続する。集線回路14−2及び加入
者回線信号装置16は、通話路スイッチ15の入力側と
接続する。通話路スイッチ15の出力側は、通話信号の
中継線用多重化装置18及び中継線信号装置22と接続
する。加入者回線信号装置16は、押しボタンダイヤル
信号受信機16a 、可聴音発生器16b 、加入者番号伝
送信号発生装置17等を含む。中継線用多重化装置18
は、通話信号の中継線19と接続する。
【0043】同図は、全中継線が多重化されて複数方向
に中継する例を示す。共通線信号装置20は、共通線信
号中継回線21と接続する。制御処理装置23は、複数
枚のパッケージ14、通話路スイッチ15、加入者回線
信号装置16、共通線信号装置20、そして中継線信号
装置22と制御線4a で接続する。
【0044】ここで、移動局側から発呼し構内交換機の
内線電話機に着信する場合について説明する。図1に示
す移動局30が発呼した呼は移動通信基地局29、移動
通信のスイッチングセンタ28、中継回線27を通じて
公衆網の加入者回線交換機26に伝送される。伝送され
たこの信号は、図3に示す公衆網の加入者回線交換局に
於いては通話信号は通話信号の中継線19に、制御信号
は共通線信号中継回線21に伝送されることを示してい
る。
【0045】通話信号の中継線19に伝送された通話信
号は中継線用多重化装置18にて多重分離され通話路ス
イッチ15を経て中継線信号装置22で着信を検出し、
制御処理装置23に着信情報がもたらされる。共通線信
号中継線21に伝送された制御信号は共通線信号装置2
0にて受信され、制御信号が制御処理装置23にもたら
される。
【0046】制御信号には発呼者の加入者番号(ここで
は移動局の加入者番号)、被呼者の加入者番号(ここで
は構内交換機の加入者番号)が含まれており、制御処理
装置23は被呼者の加入者番号に従って加入者回路14
の中から該当する個別加入者回路を選択し加入者回線を
通じて加入者を呼び出すが、本発明では加入者回線13
に対して呼び出しを行うに先立ち、加入者回線13に対
して起動を掛け共通線信号装置20で受信された発呼者
の加入者番号を加入者番号伝送信号発生装置17により
被呼者である構内交換機に向けて送信し応答を確認す
る。
【0047】加入者回線13に対する起動は加入者回線
の直流給電の極性反転により行われ、構内交換機側では
ループ形成で応答する。加入者番号伝送信号を送信した
後の応答確認は、形成されたループの切断により行われ
待ち受けと同一状態に戻った後に通常の加入者呼び出し
を行い構内交換機からの応答を待つ。
【0048】移動局との通話を内線電話機1−1から他
の内線電話機1−2〜1−nに転送する必要が発生した
時の動作は、先に説明した内線電話機が発呼した場合と
同様である。
【0049】図4は本発明のディジタル式構内交換機の
第2の実施例を示すブロック図である。第1と第2の実
施例の相違は、第2の実施例では公衆網の加入者回線交
換局と構内交換機との間がISDN回線で結ばれている
点が違う。公衆網の加入者回線交換局と構内交換機との
間がISDN回線で結ばれている場合に於いてはISD
Nのデータチャンネル(Dチャンネル)にて発呼元の加
入者番号及び接続先の加入者番号が被呼者宅内まで伝送
されるので図2, 図3の実施例で示した公衆網の加入者
回線交換局から構内交換機へ発呼者の加入者番号を伝達
する手段を特別に設ける必要はない。
【0050】同図において、複数の内線電話機31−1
〜31−nの各1台は、複数の端末電話機回路32−1
〜32−nの各1台とそれぞれ構内交換機の内線で接続
する。複数の内線電話機31−1〜31−nは、n台の
電話機が接続されていることを示しており、図2の内線
電話機1−1〜1−nと同一機能である。通話路スイッ
チ33、音楽等の音声帯域信号発生装置34は、それぞ
れ図2に示す端末電話機回路2−1〜2−n、通話路ス
イッチ3、音楽等の音声帯域信号発生装置4と同一機能
である。ターミナルアダプタ35−1〜35−kは、回
線終端装置36−1〜36−kと接続する。ターミナル
アダプタ35−1〜35−k及び回線終端装置36−1
〜36−kの両方を組み合わせることにより、ISDN
公衆網回線とのインターフェース、アナログディジタル
変換、発信制御、着信検出、発呼者及び被呼者の加入者
番号送受等の機能を実現する。
【0051】回線終端装置36−1〜36−kは、公衆
網ISDN回線の局線37と接続する。局線中継台3
8、加入者回線信号装置39、制御処理装置40、加入
者番号と音声圧縮方式に起因する音声伝送特性の関係を
記憶するデータベース41、記憶装置42は、それぞれ
図2の局線中継台7、加入者回線信号装置8、制御処理
装置10、加入者番号と音声圧縮方式の関係を記憶する
データベース11、記憶装置12と同一機能である。
【0052】本発明のディジタル式構内交換機の第1及
び第2の実施例の相違は以下の通りである。 第1の実施例では構内交換機が着呼の場合に於ける発
呼者の加入者番号の伝送を公衆網の加入者回線交換機に
設備される加入者番号伝送信号発生装置17と構内交換
機に設備される加入者番号信号検出装置9の間で行って
いるが、第2の実施例ではISDNのデータチャンネル
で送られてくる発呼者の加入者番号をターミナルアダプ
タ35−1〜35−kが検出する。
【0053】第1の実施例では局線との接続を局線ト
ランク5−1〜5 −k を通して行うが、第2の実施例で
はターミナルアダプタ35−1〜35−k 、回線終端装
置36−1〜36−k が担う。
【0054】従って詳細な動作の説明は省略するが、第
1の実施例と同様に構内交換機の公衆網からの着信呼交
換中、内線電話転送中、もしくは保留中に、移動通信の
端末に音楽等の音声帯域信号を送出する際に移動通信の
伝送特性に適合した音楽等の音声帯域信号を送出するこ
とが出来、移動局側にて聞き苦しい音に変換されること
を防ぐことが可能になる。
【0055】本実施例に於いても第1の実施例と同様に
構内交換機の方式として公衆網からの着信を一旦交換手
が受ける局線中継台方式について示したが、分散中継台
方式、ダイヤルインダイヤル方式、PBXダイヤルイン
方式等に於いても、本発明が適用可能なことは言うまで
もない。
【0056】図2及び図4の構内交換機のブロック図、
図3の公衆網の加入者回線交換機のブロック図に於いて
説明を容易にするため制御処理装置は集中制御処理方式
を用いた例で説明したが、分散処理方式を用いた交換機
に於いても本発明の実施を妨げないのは勿論である。
【0057】図5は図2及び図4に示した音楽等の音声
帯域信号発生装置の一実施例を示すブロック図である。
音楽等の音声帯域信号発生装置43は、通常の地上固定
回線用音声帯域信号発生器43−1及び移動通信の利用
者に伝送するための音声帯域信号発生器43−2−1〜
43−2−mを含む。音声帯域信号発生器43−2−1
〜43−2−mは、m種類の音声帯域信号発生器が並列
して設置されていることを示す。
【0058】mの値は音楽等の音声帯域信号を、移動通
信方式に適用されている音声圧縮方式を通して伝送した
場合に移動通信の利用者に不快感をもたらさないために
必要な音声帯域信号発生器の種類である。構内交換機に
於いては通話相手が移動通信の利用者の場合には通話路
スイッチでm種類の中から適切な音声帯域信号発生器出
力を選択すればよい。構内交換湖の通話相手が地上固定
回線の利用者の場合には、通常の地上固定回線用音声帯
域信号発生器43−1の直接出力を選択すればよい。
【0059】図6は図2及び図4に示した音楽等の音声
帯域信号発生装置の他の実施例を示すブロック図であ
る。音楽等の音声帯域信号発生装置44は、音声帯域信
号の原信号の発生器44−1及び音声帯域信号に変換す
るための音声帯域信号変換器44−2−1〜44−2−
mを含む。音声帯域信号変換器44−2−1〜44−2
−mは、音声帯域信号の原信号の発生器44−1の出力
を移動通信に適用されている音声圧縮方式に適合した音
声帯域信号に変換するためのフィルターの一種である。
mの値は図5の場合と同一である。
【0060】構内交換機の通話相手が地上固定回線の利
用者の場合には音声帯域信号の原信号の発生器44−1
の出力を、構内交換機の通話相手が移動通信の利用者の
場合には音声帯域信号変換器44−2−1〜44−2−
mの出力の中から適切な音声帯域信号出力を構内交換機
の通話路スイッチで選択すればよいことは図5の実施例
と同様である。
【0061】図7は図2及び図4に示した音楽等の音声
帯域信号発生装置の他の実施例を示すブロック図であ
る。音楽等の音声帯域信号発生装置45は、音声帯域信
号の原信号の発生器45−1及び音声帯域信号変換器4
5−2−1〜45−2−rを含む。音声帯域信号変換器
45−2−1〜45−2−rは、音声帯域信号の原信号
の発生器45−1の出力を移動通信に適用されている音
声圧縮方式に適合した音声帯域信号にアダプティブに変
換するためのフィルターの一種である。制御線45−3
は、制御処理装置10及び40によって音声帯域信号変
換器45−2−1〜45−2−rの特性を制御する。r
の値は同時に使用する可能性のある音声帯域信号変換器
の数であり、図5及び図6に於けるmの値を超えない値
である。
【0062】構内交換機の規模や対応する移動通信シス
テムの種類等によってはrの値を適切に選択することに
より音声帯域信号変換器の数を最小限にすることも可能
である。構内交換機の通話相手が移動通信の利用者の場
合には構内交換機の制御処理装置は音声帯域信号変換器
45−2−1〜45−2−mの内の一つを選択し、その
特性を移動通信の音声圧縮方式に適合するように制御す
ると共に、前記選択した音声帯域信号変換器の出力を適
用する如く構内交換機の通話路スイッチを制御する。構
内交換機の通話相手が地上固定回線の利用者の場合には
音声帯域信号変換器の特性を全通過特性になる如く制御
する。
【0063】図8は図2及び図4に示した音楽等の音声
帯域信号発生装置の他の実施例を示すブロック図であ
る。音声帯域信号発生装置46は、音声帯域信号発生器
46−1−1〜46−1−rを含む。音声帯域信号発生
器46−1−1〜46−1−rは、音声帯域信号を直接
合成して発生させる。音声帯域信号発生器46−1−1
〜46−1−rの特性は制御線46−2によって制御さ
れる。構内交換機の通話相手に従って構内交換機の制御
処理装置により音声帯域信号発生器46−1−1〜46
−1−rを選択し制御すると共に通話路スイッチを制御
して適切な音声帯域信号を通話相手に伝送する方法は図
7の実施例と同様である。またr の値の関しても図7の
実施例と同様である。構内交換機の通話相手が地上固定
回線の利用者の場合には音声帯域信号発生器を通常の音
声信号になる如く制御する。
【0064】図9は、残差信号伝送形式CODECに基
づく図5の音声帯域信号発生装置の音声帯域信号発生方
法を示す図である。過去の信号と現在の信号の間の残差
信号を量子化して送ることを基本とするADPCM(Ad
aptive Deferential Pulse Code Modulation)方式、音
声を一定ブロック毎に分けてブロック毎に残差信号を求
め量子化して伝送することを基本としたAPC(Adapti
ve Predictive Coding)等に代表される残差信号伝送形
式CODECの場合には、移動通信システムが適用して
いる残差信号を量子化する際の量子化周期、量子化ビッ
ト数で歪み無く伝送可能な様に原信号を加工する。
【0065】同図は、原信号を加工する方法の一例を示
す。一般に周波数の高い成分ほど残差信号として伝送可
能なダイナミックレンジが狭いので、原信号発生器50
で発生する原信号の高周波成分をエンファシス回路52
でレベル調整(低下)し、次に原信号全体が残差信号の
量子化ビット数で伝送可能なようにコンプレッサ回路5
4でダイナミックレンジの抑制を行い、量子化周期で伝
送可能な帯域になるよう低域通過フィルタ(LPF)回
路56で帯域制限し、その結果を記憶装置60に保持す
る。上記方法に基づく音声帯域信号発生装置により発生
した信号出力を蓄積しておき必要に応じ再生することに
より音声帯域信号を発生する。
【0066】図10は、時間軸波形コードブック(符号
帳)を用いて符号化するCODEC及び波形コードブッ
ク(符号帳)を用いて符号化するCODECに基づく図
5の音声帯域信号発生装置の音声帯域信号発生方法を示
す図である。音声帯域信号は予め図11及び図12に示
す音声信号生成回路により発生させたものを記憶装置6
1にディジタル信号として記憶させておき、必要な時に
ディジタルアナログ変換器62にてアナログ音声信号に変
換し、低域通過フィルター63を通して音声帯域信号を出
力する。
【0067】図11は、図10の記憶装置61に記憶す
るディジタル信号化された音声信号を生成する方法を示
す図で、時間軸波形コードブック(符号帳)を用いて符
号化するCODECに基づく音声帯域信号発生方法を示
す図である。CELP(CodeExcited Liner Prediction
Coding)に代表される時間軸波形パターンの集合から
なるコードブック(符号帳)を用いてベクトル量子化を
行うCODECに於いては一定時間(フレーム)毎にコ
ードブックより引いてきた波形パターンを合成した結果
と原信号との誤差が最小になるように、波形パターン信
号の選択と合成方法とを最適化し、その際のコードブッ
クのコード番号と合成パラメータを伝送することにより
伝送量の圧縮を行っている。コードブックのコード数が
多いと処理時間とメモリー容量の増大を来すので音声を
伝送するために必要なコード数に限られている。
【0068】このため多彩な音源を有する音楽等の信号
を伝送するには不十分で原信号との誤差が大きくなり聞
き苦しい音に変換されてしまう。これを避けるために移
動通信システムが用いているコードブックの波形パタン
と合成方法(合成フィルタ)を用いて可能な限り原信号
に近い音楽等の信号を合成することにより、CODEC によ
る誤差信号は限りなく小さくなる。
【0069】図11に於いて原信号64の出力をアナロ
グディジタル変換器65にてディジタル信号に変換し、
切り替え回路66を径由して線形予測(Linear Predicti
ve Coding :LPC)分析器67で線形予測分析を行う。線
形予測分析器67は原信号を一定時間毎のフレームに分
割し前後のフレーム間の相関を求めるものである。コー
ドブック64は音源の時間波形が記憶されている。
【0070】合成フィルタ回路69は過去に於いて各フ
レームで用いた音源を記憶しておき、線形予測分析器6
7により求められたフレーム間の相関による合成比率に
て過去の音源と今回の音源を合成する機能を有し、合成
した結果がディジタル化された原信号と差分回路70に
て比較され、比較結果を誤差最適化回路71にもたらさ
れ誤差最適化回路71の出力が最適化する如くコードブ
ック68の波形パタン( 音源) が選択される。
【0071】誤差最適化回路71はエンファシス回路、
フィルター回路等の時間軸表示( インパルスレスポン
ス) 回路より構成され、原信号と合成結果信号の誤差の
特性を制御する。上記コードブック68の波形パタン選
択と合成フィルタ回路69、差分回路70、誤差最適化
回路71によるフィードバックはフレーム毎に誤差最適
化回路71の出力が最小化される如く即ち誤差が最適化
されるまで繰り返し行われる。
【0072】最適化された合成フィルタ回路69の出力
及びこの時のコードブック68のパタン番号、合成フィ
ルタ回路69の合成比率は記憶装置72に記憶される。
以上の動作を原信号64の持続時間、例えば持続時間3
分の音楽であれば3分にわたって順次行われ記憶装置7
2に順次記憶される。
【0073】次に記憶装置72に記憶された結果をディ
ジタルアナログ変換器73にてアナログ信号に変換した
後低域フィルタ74で不要な帯域の信号を除去し評価機
能75で特性を評価し特性が良好ならば記憶装置72に
記憶された信号が、図10の記憶装置61に移植され
る。評価結果が良好でない場合には切り替え回路66を
アナログディジタル変換器65の出力側から記憶装置7
2の出力側に切り替えると共に誤差最適化回路75のパ
ラメータを変化させ、原信号の代わりに記憶装置72の
出力を基に上記動作と同様な動作を行い結果を記憶装置
72に上書き保存する。
【0074】記憶装置72に上書き保存された結果をデ
ィジタルアナログ変換器73にてアナログ信号に変換し
た後低域フィルタ74で不要な帯域の信号を除去し評価
機能75で特性を再び評価し、評価結果が良好でない場
合には同様のことを繰り返し評価結果が良好になるまで
続ける。最終的に良好になったときの記憶装置72の記
憶内容が図10の記憶装置61に移植される。
【0075】評価機能75は原信号64が特定の性質を
有する場合には特定の評価基準を設定し誤差最適化回路
71に対するパラメータの自動的設定が可能であるが、
本実施例の如く原信号が多種多様でであること、原音と
は音質は明らかに異なるが不快ではない音を評価する必
要があること、予めオフラインで記憶装置72に保持し
て於けばよいことを考慮すると主観評価により行うのが
実際的である。
【0076】主観評価結果に基づき原信号の性質を考慮
して誤差最適化回路71のパラメータを手動で設定する
ことにより十分対応することが可能である。時間軸波形
パタンのコードブックを参照する形式のCODECには
上記の他VSELP(VectorSum Excited Liner Predic
tion Coding)、LCELP(Learned Code ExcitedLin
er Prediction Coding)等色々な改良した方式がある。
【0077】VSELPは必要なメモリー容量の削減と
演算処理量削減のためコードブックを基底ベクトルを記
憶しておき、基底ベクトルの組み合わせ(ベクトルの
和)にてコードブックを実現するものである。LCEL
Pは予め多量のトレーニング信号から学習して構成した
学習コードブックとCELPと同様なコードブックとの
2段コードブックを用いることによりメモリー容量の削
減、演算処理量削減及び音質改善を図ったものである。
【0078】いずれもコードブック68と合成フィルタ
回路69をそれぞれの方式に適合させることによりCE
LP方式と同様な方法で音声帯域信号を記憶装置72で
記憶し記憶内容が図10の記憶装置61に移植されるこ
とにより実現する。この他にコードブック68にインパ
ルス信号を用いたMPC(Multi-Pulse Excited Liner
Prediction Coding )、RPE(Regular Pulse Excite
d Liner Prediction Coding )等があるがいづれも同様
な構成で音声帯域信号を図10の記憶装置61に移植さ
れる。
【0079】図12は、図10の記憶装置61に記憶す
るディジタル信号化された音声信号を生成する方法を示
す図で、波形コードブック(符号帳)を用いて符号化す
るCODECに基づく音声帯域信号発生装置の音声帯域
信号発生方法を示す図である。周波数軸波形パターンの
集合からなるコードブックを用いてベクトル量子化を行
うCODECとしてはSTC(Sinusoidal Transform C
oding )、MBE(Multi Band Excitation )、HVX
C(Harmoniv Vector Excitation Coding )等がある。
【0080】図12の実施例は基本的には図11の実施
例と同様であるがコードブックの内容、波形合成、差分
の演算、誤差の最適化等が周波数軸に於いて実施される
ことが異なる。原信号76の出力をアナログディジタル
変換器77にてディジタル信号に変換し、切り替え回路
78を径由して線形予測(Linear Predictive Coding:L
PC)分析器79で線形予測分析を行い、その結果が線ス
ペクトラム対(Line Spectrum Pair :LSP)変換器80で
周波数軸の信号に変換される。コードブック81は音源
の周波数波形が記憶されている。
【0081】合成フィルタ回路82は過去に於いて各フ
レームで用いた音源を記憶しておき、線形予測分析器7
9により求められたフレーム間の相関を線スペクトラム
対変換器80にて周波数軸に変換された結果による合成
比率にて過去の音源と今回の音源を合成する機能を有
し、合成した結果がディジタル化された原信号を時間軸
周波数軸変換器83で周波数軸に変換され、差分回路8
4にて周波数軸上で比較され、比較結果を誤差最適化回
路85にもたらされ出力が最適化する如くコードブック
81の波形パタン( 音源) が選択される。
【0082】誤差最適化回路85はエンファシス回路、
フィルター回路等の周波数特性を与える回路より構成さ
れ、原信号と合成結果信号の誤差の特性を制御する。上
記コードブック81の波形パタン選択と合成フィルタ回
路82、差分回路84、誤差最適化回路85によるフィ
ードバックはフレーム毎に誤差最適化回路85の出力が
最小化される如く即ち誤差が最適化されるまで繰り返し
行われる。
【0083】最適化された合成フィルタ回路82の出力
は周波数軸時間軸変換器86にて時間軸信号に変換され
記憶装置87に記憶される。またこの時のコードブック
81のパタン番号、合成フィルタ回路82の合成比率は
記憶装置87に合わせて記憶される。時間軸周波数軸変
換器83は、フーリエ変換、コサイン変換等が用いられ
ることが多く、CODECが採用している方式と同一変
換方式が用いられる。
【0084】周波数軸時間軸変換器86はその逆変換で
ある。以上の動作を原信号76の持続時間、例えば持続
時間3分の音楽であれば3分にわたって順次行われ記憶
装置87に順次記憶されるのは図11の実施例の場合と
同一である。次に記憶装置87に記憶された結果をディ
ジタルアナログ変換器88にてアナログ信号に変換した
後低域フィルタ89で不要な帯域の信号を除去し評価機
能90で特性を評価し特性が良好ならば記憶装置87に
記憶された信号が、図10の記憶装置61に移植され
れ、評価結果が良好でない場合には切り替え回路78を
アナログディジタル変換器77の出力側から記憶装置8
7の出力側に切り替え、誤差最適化回路90のパラメー
タを変化させて、評価結果が良好になるまで繰り返し操
作し、最終的に評価結果が良好になったときの記憶装置
87の記憶内容が図10の記憶装置61に移植されるの
は図11の実施例と同様である。
【0085】評価機能90は図11の実施例の場合と同
一理由により主観評価により行うのが実際的であり、主
観評価結果に基づき原信号の性質を考慮して誤差最適化
回路90のパラメータを手動で設定することにより十分
対応することが可能である。
【0086】図13は、残差信号伝送形式CODECに
基づく図8の音声帯域信号発生装置の音声帯域信号発生
方法を示す図である。図5の場合と同様な回路構成で原
信号の発生をディジタル信号発生源に置き換えること及
びディジタル制御回路92による特性の制御を行うこと
により実現する。ディジタル信号発生源90の高周波成
分をエンファシス回路94でレベル調整(低下)し、次
に原信号全体が残差信号の量子化ビット数で伝送可能な
ようにコンプレッサ回路96でダイナミックレンジの抑
制を行い、量子化周期で伝送可能な帯域になるよう低域
通過フィルタ(LPF)98で帯域制限する。ディジタ
ル制御回路92は、ディジタル信号発生源90、エンフ
ァシス回路94、コンプレッサ回路96、そして低域通
過フィルタ(LPF)98を所定の音声信号を得るよう
に特性の制御を行う。
【0087】ディジタル信号発生源90としては、音楽
信号の例の場合にはMIDI音源、音声を中心として韻
律情報も含む例の場合にはMPEG−4で採用されてい
るT/F Coder(Time-Frequency Mapping Coder)等数
多くの公知例が適用可能である。
【0088】図14は、時間軸波形コードブック(符号
帳)を用いて符号化するCODECでの図8の音声帯域
信号発生装置の音声帯域信号発生方法を示す図である。
図5の場合と同様な回路構成で時間軸波形コードブック
100に複数のCODECに対する音源波形を所有し、
合成フィルタ回路104等をディジタル制御回路102
により必要特性に応じて制御を行うことにより音声帯域
信号を発生する。コードブック100は音源の時間波形
が記憶されている。
【0089】合成フィルタ104は過去に於いて各フレ
ームで用いた音源を記憶しておき、過去の音源と今回の
音源の合成比率を決定し合成する機能を有し、原信号の
特性によって定まる。音源を合成した結果をD/A10
8でディジタル信号をアナログ変換した後LPF110
で不要な高域の信号を除去することにより音声帯域信号
を発生する。
【0090】コードブック100から読み出す波形パタ
ンの番号及び合成フィルタ101の合成パラメータは図
11の実施例にて説明した、最終的に音質が良好になっ
たときの記憶装置に記憶された波形パタンの番号及び合
成パラメータを制御回路102に移植し記憶しておき制
御回路102から順次コードブック100及び合成フィ
ルタ101に送ることにより良好と判断された音質の音
声帯域信号が再生される。
【0091】図15は、周波数軸波形コードブック(符
号帳)を用いて符号化するCODECでの図8の音声帯
域信号発生装置の音声帯域信号発生方法を示す図であ
る。図5の場合と同様な回路構成で周波数軸波形コード
ブック120に複数のCODECに対する音源波形を所
有し、合成フィルタ回路124等をディジタル制御回路
122による必要特性に応じ制御を行うことにより音声
帯域信号を発生する。一定時間(フレーム)毎にコード
ブック120より引いてきた周波数軸波形パターンを合
成フィルタ124により合成する。
【0092】合成した周波数軸波形パターンを周波数軸
/ 時間軸変換(F/T変換)126により周波数軸/ 時
間軸変換する。周波数軸/ 時間軸変換した結果をD/A
130でディジタル信号をアナログ変換した後LPF1
32で不要な高域の信号を除去することにより音声帯域
信号を発生する。
【0093】コードブック120から読み出す波形パタ
ンの番号及び合成フィルタ124の合成パラメータは図
12の実施例にて説明した、最終的に音質が良好になっ
たときの記憶装置に記憶された波形パタンの番号及び合
成パラメータを制御回路122に移植し記憶しておき制
御回路122から順次コードブック120及び合成フィ
ルタ124に送ることにより良好と判断された音質の音
声帯域信号が再生される。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音声信号制
御方式によれば、移動通信端末の利用者が構内交換機の
内線電話と通話する際に、構内交換機が交換中、内線電
話機間の通話の転送中あるいは通話保留中に構内交換機
から送られてくる音楽等の信号が圧縮音声を適用した回
線により不快な音に変換されることなく、移動通信端末
の利用者が不快な音を聞くことから解放される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声帯域信号制御方式の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示した本発明のディジタル式構内交換機
の第1の実施例を示すブロック図である。
【図3】公衆網の加入者回線交換局のブロック図を示
す。
【図4】本発明のディジタル式構内交換機の第2の実施
例を示すブロック図である。
【図5】図2及び図4に示した音楽等の音声帯域信号発
生装置の一実施例を示すブロック図である。
【図6】図2及び図4に示した音楽等の音声帯域信号発
生装置の他の実施例を示すブロック図である。
【図7】図2及び図4に示した音楽等の音声帯域信号発
生装置の他の実施例を示すブロック図である。
【図8】図2及び図4に示した音楽等の音声帯域信号発
生装置の他の実施例を示すブロック図である。
【図9】残差信号伝送形式CODECに基づく図5の音
声帯域信号発生装置の音声帯域信号発生方法を示す図で
ある。
【図10】時間軸波形コードブック(符号帳)を用いて
符号化するCODEC及び波形コードブック(符号帳)
を用いて符号化するCODECに基づく図5の音声帯域
信号発生装置の音声帯域信号発生方法を示す図である。
【図11】図10の記憶装置61に記憶するディジタル
信号化された音声信号を生成する方法を示す図で、時間
軸波形コードブック(符号帳)を用いて符号化するCO
DECに基づく音声帯域信号発生方法を示す図である。
【図12】図10の記憶装置61に記憶するディジタル
信号化された音声信号を生成する方法を示す図で、波形
コードブック(符号帳)を用いて符号化するCODEC
に基づく音声帯域信号発生装置の音声帯域信号発生方法
を示す図である。
【図13】残差信号伝送形式CODECに基づく図8の
音声帯域信号発生装置の音声帯域信号発生方法を示す図
である。
【図14】時間軸波形コードブック(符号帳)を用いて
符号化するCODECでの図8の音声帯域信号発生装置
の音声帯域信号発生方法を示す図である。
【図15】周波数軸波形コードブック(符号帳)を用い
て符号化するCODECでの図8の音声帯域信号発生装
置の音声帯域信号発生方法を示す図である。
【符号の説明】
3 通話路スイッチ 4 音声帯域信号発生装置 6 公衆網回線の局線 7 局線中継台 10 制御処理装置 11 データベース 12 記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/30 11/04 Fターム(参考) 5K037 AA01 AB02 CA04 CA06 CA07 CB02 CB05 CB12 5K051 AA02 BB01 CC07 DD03 DD07 DD15 EE01 EE02 EE04 EE05 EE07 FF01 FF07 GG02 HH02 HH16 HH18 HH19 HH26 JJ05 JJ13 JJ17 KK01 5K067 AA23 BB02 BB44 EE02 EE16 FF07 FF26 HH05 HH06 HH13 HH17 HH23 KK15 5K069 AA01 BA02 CB02 CB04 CB05 DA08 EA11 FA03 FC02 FC07 FC09 FD02 FD04 FD13 FD14 FD19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆網回線と接続されている構内交換機
    から公衆網の通話相手に発呼する際の相手先加入者番号
    の一部の桁または全桁を記憶する手段と、 前記構内交換機に前記公衆網回線から着信してきた呼の
    発呼者の加入者番号の一部の桁または全桁を認識し記憶
    する手段と、 公衆網の加入者番号と加入者が加入する通信事業者の回
    線に使用されている音声圧縮方式に起因する音声伝送特
    性との関係を格納するデータベースと、 前記通信事業者の回線の音声圧縮方式に起因する音声伝
    送特性に対して音声信号品質の劣化の少ない音楽、オル
    ゴールの音、メッセージのアナウンス、あるいはこれら
    の合成された音声帯域信号を複数種類発生する音声帯域
    信号発生手段と、 公衆網と内線電話機との通話中における内線電話機間の
    通話の転送中もしくは内線電話機による通話の保留中、
    または公衆網から構内交換機に着信した呼の交換中にお
    いて、前記音声帯域信号を公衆網の通話相手に送信する
    際に前記構内交換機が記憶した通話相手の加入者番号の
    一部の桁または全桁と前記データベースとを照合し、前
    記音声帯域信号発生手段より良質な音声帯域信号を選択
    して発生させ、相手方に送信する手段とを備えることを
    特徴とする音声帯域信号制御方式。
  2. 【請求項2】 前記通信相手の加入者番号の一部の桁ま
    たは全桁を認識する手段として、前記構内交換機側が被
    呼の場合で前記構内交換機と公衆網の加入者線交換機の
    間がアナログ音声回線で結ばれている場合には、 公衆網の加入者線交換機に発呼者の加入者番号の一部の
    桁または全桁を加入者回線を通して回線起動後通話に先
    立ち被呼者に送信する手段と、 前記構内交換機には発呼者の加入者番号の一部の桁また
    は全桁の信号を受信する手段とを有することを特徴とす
    る前記請求項1記載の音声帯域信号制御方式。
  3. 【請求項3】 前記通信相手の加入者番号の一部の桁ま
    たは全桁を認識する手段として、前記構内交換機が被呼
    の場合で構内交換機と公衆網の加入者線交換機の間がI
    SDN回線で結ばれている場合には、 ISDN回線のデータチャンネルにより伝送されてくる
    加入者番号を取り込むことにより認識する手段を有する
    ことを特徴とする前記請求項1記載の音声帯域信号制御
    方式。
  4. 【請求項4】 前記音声帯域信号発生手段は、 通常の音声等の信号を発生する手段と、 通話相手が適用している音声圧縮方式に適合するように
    単数もしくは複数種類の音声等の信号を発生する手段
    と、 上記通常の音声等の信号を通話相手が適用している音声
    圧縮方式に適合するように特性を変換する手段と、 上記通常の音声等の信号を通話相手が適用している音声
    圧縮方式に対して適合するように適応的に合成する手段
    とを有し、これら手段を適宜選択することにより良質な
    音声帯域信号を発生させ相手方に送信することを特徴と
    する前記請求項1〜3の内、いずれか1項記載の音声帯
    域信号制御方式。
  5. 【請求項5】 前記音声帯域信号発生手段は、 原信号の高周波成分をレベル調整するエンファシス手段
    と、 前記エンファシス手段が出力する原信号全体が残差信号
    の量子化ビット数で伝送可能なようにダイナミックレン
    ジの抑制を行うコンプレッサ手段と、 前記コンプレッサ手段の出力信号を量子化周期で伝送可
    能な帯域となるよう制限を施す低域通過フィルタ手段
    と、 前記低域通過フィルタ手段の結果を保持する記憶装置
    と、前記記憶装置に蓄積した信号を必要に応じ再生する
    ことにより音声帯域信号を発生する信号発生手段とを有
    することを特徴とする前記請求項1〜3の内、いずれか
    1項記載の音声帯域信号制御方式。
  6. 【請求項6】 前記音声帯域信号発生手段は、 音源の時間軸波形を記憶するコードブックと、 過去に各フレームで用いた音源を記憶しておき、前記コ
    ードブック及び原信号の特性に基づいて過去の音源と今
    回の音源の合成比率を決定し合成する合成フィルタ手段
    と、 前記合成フィルタ手段により音源を合成した結果のディ
    ジタル信号をアナログ信号に変換するアナログ変換手段
    と、 前記アナログ変換手段で変換したアナログ信号の不要な
    高域信号を除去するフィルタ手段と、 前記フィルタ手段の結果を保持する記憶手段と、 前記コードブック、前記合成フィルタ手段、前記アナロ
    グ変換手段、そして前記フィルタ手段を必要特性に応じ
    制御を行うことにより音声帯域信号を発生する制御手段
    とを有することを特徴とする前記請求項1〜3の内、い
    ずれか1項記載の音声帯域信号制御方式。
  7. 【請求項7】 前記音声帯域信号発生手段は、 周波数軸波形パターンの集合のコードブックと、前記コ
    ードブックから定時間(フレーム)毎に引いてきた前記
    周波数軸波形パターンを合成する合成フィルタ手段と、 前記合成フィルタ手段で合成した前記周波数軸波形パタ
    ーンを周波数軸から時間軸変換する周波数軸/時間軸変
    換手段と、 前記周波数軸/時間軸変換手段により周波数軸/時間軸
    変換した結果のディジタル信号をアナログ信号に変換す
    るアナログ変換手段と、 前記アナログ変換手段で変換したアナログ信号の不要な
    高域信号を除去するフィルタ手段と、 前記フィルタ手段の結果を保持する記憶手段と、 前記コードブック、前記合成フィルタ手段、前記周波数
    軸/時間軸変換手段、前記アナログ変換手段、そして前
    記フィルタ手段を必要特性に応じ制御を行うことにより
    音声帯域信号を発生する制御手段とを有することを特徴
    とする前記請求項1〜3の内、いずれか1項記載の音声
    帯域信号制御方式。
  8. 【請求項8】 前記音声帯域信号発生手段は、 原信号のディジタル信号を発生するディジタル信号発生
    源と、 原信号の高周波成分をレベル調整するエンファシス手段
    と、前記エンファシス手段が出力する原信号全体が残差
    信号の量子化ビット数で伝送可能なようにダイナミック
    レンジの抑制を行うコンプレッサ手段と、 前記コンプレッサ手段の出力信号を量子化周期で伝送可
    能な帯域となるよう制限を施す低域通過フィルタ手段
    と、 前記低域通過フィルタ手段の結果を保持する記憶装置
    と、 前記ディジタル信号発生源、前記エンファシス手段、前
    記コンプレッサ手段、そして前記低域通過フィルタ手段
    に対し所定の音声信号を得るように特性の制御を行うデ
    ィジタル制御手段とを有することを特徴とする請求項1
    または5記載の音声帯域信号制御方式。
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