JPH0637702B2 - 溶融亜鉛めっき合金化炉の燃料制御方法 - Google Patents

溶融亜鉛めっき合金化炉の燃料制御方法

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JPH0637702B2
JPH0637702B2 JP63245589A JP24558988A JPH0637702B2 JP H0637702 B2 JPH0637702 B2 JP H0637702B2 JP 63245589 A JP63245589 A JP 63245589A JP 24558988 A JP24558988 A JP 24558988A JP H0637702 B2 JPH0637702 B2 JP H0637702B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鋼板の放射率が急変しても合金化度を精度
よく制御することができる溶融亜鉛めっき合金化炉の燃
料制御方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、溶融亜鉛めっき鋼板としては、そのめっき槽の一
部あるいは全体をFe−Zn合金層とする合金化処理を
行う溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法が知られている。
このような合金化処理は第7図に示すように、溶融亜鉛
めっき槽4の直上に合金化炉2を配置し、めっき槽4よ
り引上げられた鋼板1の表面の亜鉛を絞り装置3で絞る
ことにより亜鉛付着量の調整を行う。しかる後に直ちに
合金化炉2において鋼板を加熱して亜鉛層へのFeの拡
散を行わせる。しかし、ここで行われる合金化処理が適
正でない場合、つまり過合金化や合金化不足の状態を生
じるとめっき鋼板の品質特性が損なわれるため、合金処
理を高精度で制御する必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来は、(1)合金化処理に影響を及ぼす因子
(板温,亜鉛付着量,めっき浴内Al濃度等)が多く、
合金化炉内での適正な熱処理条件を予め明らかにするの
が困難である。(2)第2図に示すように、板温によって
変化する亜鉛めっき鋼板の放射率は合金化が進行する過
程で急変する。従って、通常使用されている放射率設定
タイプの板温計(放射温度計)で真の板温を測定するこ
とは困難である。(3)合金化炉においては鋼板は火炎か
らの輻射の影響を強く受けるために炉温制御のみにより
熱処理条件を一定に保つことが困難であった。
以上のことを考慮した技術としては、前記亜鉛めっき面
の放射率急変時に合金化が進行することを利用し、鋼板
の輻射エネルギを測定して演算器により放射率を計算
し、この放射率から合金化度を推定し、炉温制御により
合金化度を調節する方法(特開昭50−67730号公
報の開示技術)、また輻射エネルギを測定し、その絶対
値を制御することにより合金化度を調節する方法(特開
昭57−185966号公報の開示技術)があるが、前
者は、輻射エネルギ値より精度良く放射率を計算するの
が困難であり、後者は、鋼板の輻射エネルギは合金化度
以外の要因、浴中Al濃度や亜鉛付着量等の影響を受け
るため、輻射エネルギのみの制御では合金化度を精度良
く調節することが難しい、等の欠点があった。
本発明は、以上のような欠点を解消し、精度良く合金化
度を調節することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、鋼板を溶融亜鉛めっき槽に浸漬させ、該めっ
き鋼板を溶融亜鉛めっき槽の真上に配設された炉体の下
端から進入させ上端から排出するように構成した溶融亜
鉛めっき用合金化炉に放射温度計からなる板温計を設置
してこの温度指示値に基づいて合金化炉の燃料流量を制
御する方法において、前記放射温度計指示値の振れ幅を
管理し、その振れ幅が大きい状態から板温を上げて行き
該振れ幅が最小となった際の前記温度指示値を求め、前
記板温計がその求められた温度指示値を示すように前記
燃料量の制御を行う溶融亜鉛めっき合金化炉の燃料制御
方法としたものである。
〔作用〕
本発明は、合金処理後の鋼板の合金化度を保証するため
に、通常市販されているε(放射率)を予め設定し、板
温を測定するタイプの板温計(放射温度計)の指示値が
めっき鋼板のε急変(第2図)の影響を受けて振れるこ
とを利用して、その振れ幅よりめっき層の合金化度を求
めて合金化炉出側での合金化度が適正となるように燃料
ガス流量等を制御するものである。
〔実施例〕
以下、本発明を図面,グラフ等を参照して説明する。
第1図は、本発明の実施例を示す図であって、図におい
て溶融亜鉛めっき鋼板6は亜鉛めっき槽10内にシンク
ロール11により浸漬され、亜鉛絞り装置9により亜鉛
付着量を目標値にまで調整され、合金化炉15内に進入
する。進入した鋼板6は合金化炉15内で直火バーナ1
2により加熱,均熱され所定の合金化処理を施される。
合金化炉内板温を測定する放射温度計16は合金化炉1
5の出側近辺に設置されており、この放射温度16によ
る測定板温値は板温振れ幅演算器26を介して燃料ガ
ス、エア供給量制御系17に送られる。板温振れ幅演算
器26は測定板温度からその振れ幅を演算し(後述)、
その振れ幅が最適値となるように燃料ガス流量調節器1
8に信号を送る。
燃料ガス,エア供給量制御系17は、燃料ガス,エアの
各々について、その流量を制御する流量調節器18,1
9,ガス/エア比率設定器20,流量調節弁22,2
3,ガス流量計21,エア流量計24,エア・ファン2
5より成っている。
次に以上の装置の制御動作を説明する。
放射温度計16による測定板温値は、板温振れ幅演算器
26に送られる。そこで板温振れ幅演算器26では板温
振れ幅を測定板温値より求めるとともに、振れ幅が実施
例では6℃となった最小値、かつ予め定められたFe濃
度の目標値の12〜13%の範囲内になるよう燃料ガス
流量を調整する燃料ガス流量調節器18に信号を送る。
燃料ガス流量調節器18では、板温振れ幅演算器26か
らの信号を受けて、燃料ガス流量計21,燃料ガス流量
調節弁22によって供給する燃料ガス流量を制御し、F
e濃度が12〜13%の目標範囲内となる温度に制御す
る。一方、燃料エア流量はガス/エア比率設定器20に
比率を設定し、燃料ガス流量によらず常にガス/エア比
率を一定に保つように燃焼エア流量調節器19,燃焼エ
ア流量調節弁23,燃焼エア流量計24によって制御さ
れる。
以上によりめっき層の合金化が進行する際に、鋼板の放
射率が急変するにもかかわらず、測定値振れ幅を管理値
として調節することにより合金化度を精度良く調節する
ことが可能となった。
次に、本発明の作用原理を説明する。
第3図は板温計の設定放射率ε=0.5の場合の真板温
と板温計指示値との関係を示したものである。図に示す
ように、合金化が進行する過程では合金化度、すなわち
めっき層中のFe濃度に応じめっき鋼板表面の放射率が
急変するために、放射率を予め設定する型式の板温計で
は、真のεと板温計への設定しているεとのズレが大き
くなるため真の板温と板温計指示値とは大きくずれる
(第3図に示すAの部分)。すなわち同図Aの部分では
真のεと設定のεとの差が大きく、従って真の板温と板
温計指示値との差は大きい。このAの部分で、真の板温
が10℃振れると板温計指示値は100℃程度振れる。
また、合金化処理が完了すると、即ち、めっき層中のF
e濃度が所定範囲内になれば、鋼板のεは安定するた
め、例えば同図におけるBの部分のようになる。Bの部
分では真の板温が10℃振れると板温計指示値は10℃
程度の振れとなる。
本発明はこの現象を利用して板温計指示値振れ幅とFe
濃度を管理指標としてめっき層の合金化度を調節するも
のである。
第4図は以上の原理を証明するために、板温指示平均値
と指示振れ幅およびめっき層中のFe濃度の関係を示
す。図の場合、板温指示平均値が545℃〜555℃の
範囲で指示値振れ幅が最小(約5℃)となり、そのとき
にめっき層中Fe濃度は12〜13%となり、ほぼ最適
合金化度となる。従って指示値振れ幅の大きい状態から
板温を上げて行き、振れ幅がほぼ最小となった状態が目
標範囲である。
第5図,第6図にそれぞれ亜鉛浴中のAl濃度および亜
鉛付着量の影響を示す。この結果より指示値振れ幅が最
小となる時の振れ幅の大きさはAl濃度,亜鉛付着量に
よらずほぼ一定であることがわかる。従って指示値振れ
幅のみを管理することによってめっき層のFe濃度が調
節できる。
但し、振れ幅が最小値であっても、Fe濃度の目標範囲
が存在するので、該目標範囲となる板温指示平均値の温
度(545〜555℃)になるよう燃料ガス流量を調整
する。燃料ガス調整にあたっては浴中Al濃度や亜鉛付
着量を考慮して行うことはもちろんである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、放射温度計指示
値の振れ幅を管理し、その振れ幅が大きい状態から板温
を上げて行き該振れ幅が最小となった際の温度指示値を
求め、板温計がその求められた温度指示値を示すように
燃料流量の制御を行うようにしたので、めっき鋼板の放
射率が急変しても、合金化度を精度良く制御することが
できる。従って過合金化や合金化不足を生ずることな
く、品質の安定した溶融亜鉛めっき鋼板を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による合金化炉の一実施例の構成図、第
2図は溶融亜鉛めっき鋼板の板温と放射率との関係を示
すグラフ、第3図は真の板温と板温指示値との関係を示
すグラフ、第4図は板温指示平均値と指示値振れ幅,め
っき層中のFe濃度の関係を示すグラフ、第5図は浴中
Al濃度と指示値振れ幅との関係を示すグラフ、第6図
は亜鉛付着量と指示値振れ幅との関係を示すグラフ、第
7図は従来の合金化炉構成図である。 2,15……合金化炉、4,10……溶融亜鉛めっき
槽、6……鋼板、16……放射温度計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭56−35745(JP,B2) 特公 昭60−56425(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板を溶融亜鉛めっき槽に浸漬させ、該め
    っき鋼板を溶融亜鉛めっき槽の真上に配設された炉体の
    下端から侵入させ上端から排出するように構成した溶融
    亜鉛めっき用合金化炉に放射温度計からなる板温計を設
    置してこの温度指示値に基づいて合金化炉の燃料流量を
    制御する方法において、前記放射温度計指示値の振れ幅
    を管理し、その振れ幅が大きい状態から板温を上げて行
    き該振れ幅が最小となった際の前記温度指示値を求め、
    前記板温度計がその求められた温度指示値を示すように
    前記燃料流量の制御を行うことを特徴とする溶融亜鉛め
    っき合金化炉の燃料制御方法。
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