JPH0637594A - 適応フィルタ制御回路 - Google Patents

適応フィルタ制御回路

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JPH0637594A
JPH0637594A JP21090992A JP21090992A JPH0637594A JP H0637594 A JPH0637594 A JP H0637594A JP 21090992 A JP21090992 A JP 21090992A JP 21090992 A JP21090992 A JP 21090992A JP H0637594 A JPH0637594 A JP H0637594A
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金司 萱沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク再生信号を等化する適応フィルタに
おいて、相関信号の入力に対しても収束速度の低下を招
きにくい簡便な適応等化フィルタ制御回路を提供し、入
力信号の特性変化に対する応答を向上させることにあ
る。 【構成】 適応フィルタのタップ係数を与える積分器1
1の出力信号からあらかじめ設定した周波数の信号に対
する応答を演算し、係数補正信号として積分器11に加
算する機能をもつ零点付加回路12を有することを特徴
とする。 【効果】 等化フィルタが最適な入出力特性をもつと
き、変調方式や等化方式によって特有な零点が現れる。
この零点の周波数は使用する変調符号や等化方式からあ
らかじめ知ることができる。本方式の制御回路では零点
付加回路によって、入出力特性に強制的に特定の零点が
付加される。等化フィルタの係数は零点付加回路によっ
て決められた零点を保ったまま推移するため、最適な係
数への収束が速やかに行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号間干渉の発生した
ディスクの再生信号から、干渉成分を除去するための適
応フィルタの特性制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置では、記録再生系を通過し
た信号に生じた波形歪を除去するために、再生回路中に
等化器を設けることによって記録系列中の符号間干渉の
補償が行われる。記録再生系における伝達特性が変化す
る場合や、伝達特性が特定できない場合には、再生され
た信号から波形歪を推定して等化器の特性を決定すると
いう、適応等化の方法がとられる。
【0003】従来用いられている適応フィルタの構成を
図5に示す。等化前の信号は、入力端子1より入力され
る。入力信号は、遅延素子3、乗算器4、加算器5から
構成されるトランスバーサルフィルタ2によって、波形
歪を取り除かれ、出力端子6より出力される。この出力
信号は、タップ利得の更新に用いる誤差信号を取り出す
ためにフィードバックされる。
【0004】タップ係数が最適な値に設定されていない
場合、出力端子6からは波形歪の残った信号が出力され
る。判定回路7は、この波形歪の残る信号Rから符号判
定を行い、基準となる振幅をもつ推定符号Dを出力す
る。係数制御回路9は、トランスバーサルフィルタの出
力信号Rと推定符号Dとを入力とする誤差抽出回路8に
よって得られる誤差信号Eを用いて、そのパワーを極小
にする方向にトランスバーサルフィルタの係数C1〜C
5を逐次制御する様に構成されている。このため、タッ
プ係数が適正な値に収束した後には、フィルタ出力信号
Rは判定器出力Dとして与えた2値をとる。
【0005】係数制御回路内部では、相関器10によっ
て誤差信号と適当な時間遅延されたフィルタの入力信号
との相関強度が演算され出力される。係数制御回路から
の出力信号は、トランスバーサルフィルタの各タップ係
数に対応した積分器11によって積分され係数として各
タップの乗算器4に与えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】トランスバーサルフィ
ルタの各タップ間の遅延量Tが入力信号のビット長より
も短くとられている場合には、入力信号の位相誤差も補
正する機能を有する。しかし一方で、係数制御回路中に
設けられた各相関器への入力信号が独立でないため、最
適な係数への収束時間が長くなる。
【0007】同様に、RLL符号と呼ばれる同一符号の
ラン長を制限した符号の内でも、特に最小ラン長が制限
されている符号を用いている場合にも、符号化されたチ
ャネルビット長と同一の遅延量Tによってトランスバー
サルフィルタを構成した場合には、入力符号自身の相関
によって、係数の収束速度低下を招いていた。
【0008】また、信号間の相関による収束速度の低下
は、パーシャルレスポンス等化を行う場合にも発生す
る。ディスクへの記録密度が高い場合には、2値記録信
号を疑似的に多値信号として等化するパーシャルレスポ
ンス等化が用いられる。例えばデュオバイナリーと呼ば
れるパーシャルレスポンス等化方式は、2値信号を疑似
的に3値信号として等化することで、必要となる信号帯
域を2値信号に等化した場合に比べて1/2に制限でき
るという特長を有する。しかしこの場合にも、各相関器
が独立でなくなるために、収束速度の低下が問題とな
る。
【0009】本発明の目的は以上の様な問題点に対し、
入力信号に相関があるような場合にも、収束速度の低下
を招きにくい簡便な適応等化フィルタ制御回路を提供
し、入力信号の特性変化に対する応答を向上させること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力端子より
入力される入力信号に対して周波数特性を補正して出力
するトランスバーサルフィルタと、前記トランスバーサ
ルフィルタの出力信号の符号判定を行う判定回路と、前
記トランスバーサルフィルタの出力信号と前記判定回路
の出力信号とに基づいて誤差信号を生成する誤差抽出回
路と、前記入力端子より入力される入力信号と前記誤差
信号との相関値を生成する係数制御回路と、この係数制
御回路の出力信号を積分して保持し、前記トランスバー
サルフィルタの係数として出力する積分器とを備える適
応フィルタにおいて、前記積分器より出力される係数か
らあらかじめ設定した周波数の信号に対する応答を演算
し、係数補正信号として前記積分器に加算する零点付加
回路を有することを特徴とする適応フィルタ制御回路で
ある。
【0011】
【作用】適応等化フィルタにおいて、トランスバーサル
フィルタのタップ間の遅延量をビット長よりも短くとっ
た場合には、入力信号の位相に対する自由度が増大する
反面、係数制御回路中に設けられた各相関器への入力が
完全に独立とならない。このため、従来の構成の適応フ
ィルタを用いた場合には最適な係数への収束速度が低下
する。これに対して、本発明による構成の適応フィルタ
を用いた場合には、零点付加回路によってフィルタの入
出力特性に強制的に零点が形成されるように係数制御が
行われる。この場合の零点の周波数は、理想的に等化さ
れた信号に含まれるべき最高周波数より高い値に設定す
る。これによって、等価的に設定される係数の自由度が
低下し、収束速度が向上する。
【0012】同様に、RLL符号を用いた場合やパーシ
ャルレスポンス等化を行う場合にも、等化後の出力信号
中に含まれないことがあらかじめわかっている周波数成
分を、零点付加回路を用いて除去することによって、収
束速度を向上させることができる。
【0013】
【実施例】次に図1から図4を参照して、本発明の実施
例を説明する。図1は一実施例を示すブロック図であ
る。トランスバーサルフィルタ2および判定回路7、誤
差抽出回路8は従来例と同様に構成される。誤差抽出回
路8によって取り出された誤差信号Eからは、係数制御
回路9の内部において遅延された入力信号との相関強度
が演算され、積分器11に送られる。積分器11の出力
C1〜C5は各タップの係数としてトランスバーサルフ
ィルタ2に送られるとともに、零点付加回路12にも入
力される。零点付加回路12は、特定の周波数の信号が
入力された場合のトランスバーサルフィルタ2の応答を
疑似的に演算し、その出力を0に近づけるように係数補
正信号Z1〜Z5を逐次出力する。積分器11は係数制
御回路9からの出力信号とともに、零点付加回路12の
出力である係数補正信号も加算して積分する。これによ
って、トランスバーサルフィルタ2の周波数特性に強制
的に零点が形成される。
【0014】図2は零点付加回路12の詳細を示すブロ
ック図の一例である。本回路は入力信号のビット長より
も短いタップ間遅延量Tをもつ適応フィルタに適用する
回路例で、フィルタのタップ間遅延量Tによって決まる
周波数1/(2T)に零点を付加するように働く。出力
信号中には入力信号のビット長によって定まるナイキス
ト周波数を越える成分は不要なため、適応フィルタの周
波数特性に零点が付加されることによる悪影響は現れな
い。逆に、設定される係数の自由度を制限することによ
って、適切な周波数特性への収束速度が向上する。
【0015】零点付加回路12中に設けられたフィード
バックゲイン(−α)は、係数制御回路のフィードバッ
クゲインと同程度の値に定める。αの大きさとしては、
1/100から1/1000が目安となる。αが比較的
大きい場合には零点の形成が速い一方で系の不安定性が
増大し、αが比較的小さい場合には零点の形成に時間が
かかり、収束速度が低下する。
【0016】図3は、零点付加回路12の別の例を示す
ブロック図である。出力信号をパーシャルレスポンス等
化する場合やRLL符号を用いる場合には、等化フィル
タの帯域内に既知の零点が現れる場合がある。図3はタ
ップ間遅延量Tに対して1/(4T)の周波数に零点を
形成する場合の例である。図2の例と同様に、フィード
バックゲイン(−α)は係数制御回路のフィードバック
ゲインと同程度の値をとるように定める。
【0017】図4は出力信号の周波数特性に複数の零点
があることがわかっている場合に、収束速度を高める零
点付加回路12の例である。この回路を用いることで、
トランスバーサルフィルタの入出力特性には常に、タッ
プ間遅延量Tに対して1/(2T)と1/(4T)の周
波数に零点が付加されることになる。トランスバーサル
フィルタ2の周波数特性は、常にこの二つの零点を保っ
たまま推移するため、最適な周波数特性への収束が速や
かに行われる。
【0018】
【発明の効果】本発明の適応フィルタ制御回路を用いる
ことによって、ディスクの記録再生符号として符号間の
相関の大きい符号を用いた場合や、パーシャルレスポン
ス等化を行った場合にも、係数の収束速度が低下しにく
く、入力信号の特性変化に対して良好な応答を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す系統図。
【図2】零点付加回路の詳細を示す系統図。
【図3】零点付加回路の別の例を示す系統図。
【図4】零点付加回路の別の例を示す系統図。
【図5】従来技術を説明するための系統図。
【符号の説明】
1 入力端子 2 トランスバーサルフィルタ 3 遅延素子 4 乗算器 5 加算器 6 出力端子 7 判定回路 8 誤差抽出回路 9 係数制御回路 10 相関器 11 積分器 12 零点付加回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子より入力される入力信号に対し
    て周波数特性を補正して出力するトランスバーサルフィ
    ルタと、前記トランスバーサルフィルタの出力信号の符
    号判定を行う判定回路と、前記トランスバーサルフィル
    タの出力信号と前記判定回路の出力信号とに基づいて誤
    差信号を生成する誤差抽出回路と、前記入力端子より入
    力される入力信号と前記誤差信号との相関値を生成する
    係数制御回路と、この係数制御回路の出力信号を積分し
    て保持し、前記トランスバーサルフィルタの係数として
    出力する積分器とを備える適応フィルタにおいて、前記
    積分器より出力される係数からあらかじめ設定した周波
    数の信号に対する応答を演算し、係数補正信号として前
    記積分器に加算する零点付加回路を有することを特徴と
    する適応フィルタ制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100419598B1 (ko) * 2000-05-11 2004-02-19 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 적응 등화 회로

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