JPH06203476A - 伝送媒体からデジタル信号を入力する可変イコライザ手段を含む入力装置 - Google Patents

伝送媒体からデジタル信号を入力する可変イコライザ手段を含む入力装置

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JPH06203476A JP5208546A JP20854693A JPH06203476A JP H06203476 A JPH06203476 A JP H06203476A JP 5208546 A JP5208546 A JP 5208546A JP 20854693 A JP20854693 A JP 20854693A JP H06203476 A JPH06203476 A JP H06203476A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 強力な等化を実現可能の入力装置を提供す
る。 【構成】 伝送媒体から入力のアナログ信号を振幅及び
位相に関して等化する可変イコライザ5と、その制御信
号入力端子6、7に供給すべき第1及び第2の制御信号
1、c2を発生するイコライザ制御信号発生器45と、
検波器10aで得られたデジタル信号中の特定のビット
列のビット列選択信号発生器15c、15dを有する。
サンプル/ホールド回路26、27はアナログ信号を選
択信号に応じてサンプリングして第1及び第2のサンプ
ル値s1、s2を得る。これらは発生器45に供給され、
これらサンプル値に応じて第1及び第2の制御信号
1、c2を発生する。前者c1は両サンプル値の和に、
後者c2は差に関連した信号で、可変イコライザ5は上
記和が略零となる振幅等化と、上記差が略零となる位相
等化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝送媒体からデジタル信
号を入力する入力装置に関する。
【0002】更に詳述すると、本発明は上記のような入
力装置であって、伝送媒体から信号を入力する入力手段
と、前記入力手段の出力端子に結合された入力端子と、
制御信号を入力する制御信号入力端子と、等化(イコラ
イズ)された出力信号を出力する出力端子とを有する可
変イコライザ手段と、前記イコライザ手段の出力端子に
結合された入力端子と、第1のデジタル信号を出力する
出力端子とを有する信号検出手段(検波手段)と、イコ
ライザ制御信号を出力する出力端子を有し、該出力端子
が前記イコライザ手段の制御信号入力端子に結合された
イコライザ制御信号発生手段と、前記デジタル信号を出
力する出力端子と、を有するような入力装置に関する。
【0003】
【従来の技術】上記のような装置はヨーロッパ特許出願
公開第EP387813A2号から既知である。既知の装置におい
ては、制御信号入力端子に供給される制御信号に応答し
てイコライザ用フィルタ・パラメータを変化させること
によって等化(イコライズ)が実現されるようになって
いる。この制御信号は検波後に得られたデジタル信号中
のビット誤り率を測定することにより得られるようにな
っている。このようにして得られる制御信号はデジタル
信号中に存在するビット誤り率のレベルとの関係を有
し、このビット誤り率を最小化するような等化を実現す
るような信号である。
【0004】上記の既知の装置は、しばしば誤った等化
を行い、結果として出力信号が歪んでしまうという欠点
を有している。
【0005】
【発明の目的及び概要】本発明の目的とするところは、
もっと強力な等化を実現することができるような入力装
置を提供することにある。
【0006】本発明による入力装置は、前記信号検出手
段の出力端子に結合された入力端子と、この入力端子に
供給された信号中に含まれる少なくとも一つの特定のビ
ット列を検出すると第1及び第2の選択信号を各々出力
する出力端子とを有し、前記可変イコライザ手段の出力
端子での応答における信号部分に対応するビット列を選
択して、前記可変イコライザ手段用の第1及び第2の制
御信号を形成するに適した信号部分を選択するように構
成されたビット列選択手段と、前記イコライザ手段の出
力端子に結合された入力端子と、前記ビット列選択手段
の出力端子に結合された制御信号入力端子と、前記イコ
ライザ制御信号発生手段の入力端子に結合された出力端
子とを有し、上記入力端子に供給された信号を前記第1
の選択信号に応じてサンプリング及び保持することによ
り少なくとも1個の第1サンプル値を得ると共に上記入
力端子に供給される信号を前記第2の選択信号に応じて
サンプリング及び保持することにより少なくとも1個の
第2サンプル値を得る一方、これら第1及び第2サンプ
ル値を上記出力端子に供給するよう構成されたサンプル
/ホールド手段と、を更に有し、前記イコライザ制御信
号発生手段が前記第1及び第2サンプル値を受け取ると
前記第1及び第2の制御信号を発生するように構成さ
れ、この第1の制御信号が前記第1及び第2サンプル値
の第1の算術合成に係るものである一方、前記第2の制
御信号が前記第1及び第2サンプル値の第2の算術合成
に係るものであり、これら第1及び第2の算術合成が互
いに異なることを特徴としている。
【0007】本発明による他の例の入力装置は、前記信
号検出手段の出力端子に結合された入力端子と、この入
力端子に供給される信号中に含まれる特定のビット列を
検出した場合に選択信号を出力する出力端子とを有し、
前記可変イコライザ手段の出力端子での応答における当
該可変イコライザ手段用の第1及び第2の制御信号を作
成するに適した信号部分に対応する信号部分を選択する
ようなビット列を選択するように構成されているビット
列選択手段と、前記イコライザ手段の出力端子に結合さ
れた入力端子と、前記ビット列選択手段の出力端子に結
合された制御信号入力端子と、前記イコライザ制御信号
発生手段の入力端子に結合された出力端子とを有し、上
記入力端子に供給される信号を前記選択信号に応じてサ
ンプリング及び保持することにより少なくとも1個の第
1サンプル値と少なくとも1個の第2サンプル値とを得
る一方、これら第1及び第2サンプル値を上記出力端子
に供給するように構成されたサンプル/ホールド手段
と、を更に有し、前記第1及び第2サンプル値は時間的
に互いに一致せず、前記イコライザ制御信号発生手段が
前記第1及び第2サンプル値を受け取ると前記第1及び
第2の制御信号を発生するように構成され、この第1の
制御信号が前記第1及び第2サンプル値の第1の算術合
成に係るものである一方、前記第2の制御信号が前記第
1及び第2サンプル値の第2の算術合成に係るものであ
り、これら第1及び第2の算術合成が互いに異なること
を特徴としている。
【0008】本発明は以下に示すような認識に基づいて
いる。即ち、磁気記録担体のような伝送媒体を介して伝
送された信号中の孤立した遷移は、当該伝送媒体から入
力されるアナログ信号における特定の応答となる。この
ような特定の応答はインパルス応答か叉はステップ応答
であり得る。この場合、ナイキスト1(Nyquist-1)検
波叉は部分応答クラス4(partial response class 4)
検波を実行するとインパルス応答となる。一方、ステッ
プ応答は全応答(full response)検波の結果として得
られる。
【0009】当該装置に組み込まれたイコライザの設定
がシンボル間干渉が零となるようになされている場合
は、インパルス応答は当該応答が最大値を持つサンプリ
ング時点に隣接する所定のサンプリング時点で零なる信
号値を持つ。更に詳述すると、上記インパルス応答は当
該応答が最大値となる上記サンプリング時点の直前及び
直後の2つのサンプリング時点で零なる信号値を持つ。
【0010】当該イコライザがシンボル間干渉が零とな
るように設定されている場合は、ステップ応答は2つの
サンプリング時点の間の丁度中間に零交差を有し、この
零交差に先行するサンプリング時点では+Aなる振幅
を、叉同零交差に後続するサンプリング時点では−Aな
る振幅を有する。
【0011】可変イコライザの不正確な設定は、インパ
ルス応答の最大値叉はステップ応答の零交差に一番近い
サンプリング時点における信号値に最も影響を与えると
いうことが判った。即ち、インパルス応答の最大振幅の
サンプリング時点に隣接するサンプリング時点の信号値
は、イコライザ設定の変化に応じて零でなくなる。ま
た、ステップ応答においては零交差に隣接するサンプリ
ング時点の信号値が各々+A及び−Aに等しくならなく
なる。更に、少なくとも上記の2つの特定のサンプリン
グ時点におけるアナログ信号の信号値を測定することに
より、可変イコライザを周波数の関数としての倍率及び
位相に関して制御する制御信号を得ることが可能である
ことが判った。更に詳述すると、上述した少なくとも2
つのサンプリング時点における両サンプル値に第1の算
術合成を施すことにより第1の制御信号を得ることがで
き、この第1の制御信号は可変イコライザ手段に供給し
て該可変イコライザ手段を周波数の関数としての倍率に
関して制御する。また、上述した少なくとも2つのサン
プリング時点における両サンプル値に第2の算術合成を
施すことにより第2の制御信号を得ることができ、この
第2の制御信号は可変イコライザ手段に供給して該可変
イコライザ手段を周波数の関数としての位相に関して制
御する。
【0012】上述した等化の方法は、当該インパルス応
答が最大値となるサンプリング時点に隣接するサンプリ
ング時点における零であるべき信号値を零振幅となるよ
うに制御するという点で、信号の振幅の変化に対して不
感であるという利点を有している。全応答検波の場合
は、零交差に先行する信号値が+Aにされ、零交差に続
く信号値が−Aにされる。
【0013】上記2つのサンプリング時点の決定は、ト
ラックから読出されたアナログ信号から得られた2値叉
は3値のデジタル信号中の特定のビット列を検出するこ
とにより行われる。検出されるべきこれらビット列は、
ナイキスト1検波、部分応答クラス4検波叉は全応答検
波等の使用される検波方法に依存する。
【0014】
【実施例】以下の説明においては、本発明の基本を説明
するために、記録担体の書込電流における正方向に向か
うステップ状遷移のナイキスト1(Nyquist 1)叉はPR
1(部分応答クラス1)検波を参照する。
【0015】図1は、磁気記録担体からナイキスト1検
波に従ってデジタル信号を読取る装置を示している。読
出ヘッド1により記録担体から読出された信号は前置増
幅器3で増幅され、前置イコライザ4により予備的に等
化される。前置イコライザ4は高周波強調(HF強調)
を実現して、周波数の関数として読出された信号を検出
器(検波器)10において当該信号にナイキスト1検波
を行えるような形状にする。前記イコライザ4は記録チ
ャンネルで発生する損失を補償する。これらの損失は、
特に、使用されるテープの特性と、テープとヘッドとの
接触の質との結果として生じる。
【0016】ビット検波器10における検波の結果、出
力端子12に検出されたビット列が現れる。
【0017】図2のaは、書込電流における正方向の遷
移を時間の関数として示している。
【0018】図2のaの遷移は記録担体上に記録され、
微分ヘッド1により読出され、前置イコライザ4におい
てナイキスト1規準に従った大きさ及び位相に形成さ
れ、理想的な状況の場合は図2のb及びcに示すような
応答となる。図2のbの信号は、事実、前置イコライザ
4の出力端子に現れる理想的アナログ応答信号を表して
いる。図2のcに示す信号は、検波器10において図2
のbの信号からサンプリング時点…、-3τ、-2τ、−
τ、0、τ、2τ、3τ、…で該信号のサンプルを採る
ことにより得られたサンプル信号である。上記のように
して得られた信号は、時点t=0における孤立したパル
スの形状である。他の時点における各サンプルは零なる
振幅を有している。このサンプル信号は検波器10の出
力端子において「…、0、0、1、0、0、…」なるビ
ット列として表されるデジタル信号となる。
【0019】上記の各サンプリング時点は、PLLを用
いて一つのサンプリング時点が図2のbの応答関数にお
ける最大振幅の発生時点に主に位置するようにして得ら
れる。
【0020】読出時における不十分な等化は図2のbの
信号のパルス幅を変化させ、結果として前記の孤立した
パルスの近傍に零からずれたサンプルを生じる。図2の
d及びeは、前置イコライザ4の出力信号中の低い(叉
はより低い)周波数が該出力信号中の高い(叉はより高
い)周波数と比べて過度に強調された場合の、このよう
な効果を図示している。この場合、孤立化されたナイキ
スト1形状のパルスは幅が広過ぎ、結果として時点t=
−τ及びt=τにおける正の量のシンボル間干渉が発生
する。かくして、サンプル信号は「…、〜0、δ、1-2
δ、δ、〜0、…」と表すことができる。
【0021】図2のfは前置イコライザ4の出力端子ま
での伝送路における伝送が、伝送された信号における高
い(叉はより高い)周波数が低い(叉はより低い)周波
数に比べて過度に強調されているような場合を図示して
いる。この場合は、負の量のシンボル間干渉が、時点t
=−τ及びt=τにおいて発生し且つ負の振幅を持つサ
ンプルとして存在する。かくして、このサンプル信号は
「…、〜0、−δ、1+2δ、−δ、〜0、…」として表
される。
【0022】図2のgは前置イコライザ4の出力端子ま
での伝送路における伝送が低い(叉はより低い)周波数
に対するよりも高い(叉はより高い)周波数に対して大
きな遅延を呈するような場合における読出信号への効果
を図示している。この結果は非対称応答であり、零より
後の時間に対する応答曲線の傾き角が零より前の時間に
対する応答曲線の傾き角よりも大きくなる。図2のhは
上記の場合に対応するサンプル信号を図示している。こ
の図から明らかなように、正の振幅のサンプルが時点t
=−τに現れ、負の振幅のサンプルがt=τなる時点に
現れる。かくして、当該サンプル信号は「…、〜0、
δ、1、−δ、〜0、…」と表すことができる。
【0023】図2のiは前置イコライザ4の出力端子ま
での伝送路における伝送が、低い(叉はより低い)周波
数に対するよりも高い(叉はより高い)周波数に対して
少ない遅延を呈するような場合における読出信号への効
果を図示している。この結果も非対称応答であり、零よ
り前の時間に対する応答曲線の傾き角が零より後の時間
に対する応答曲線の傾き角よりも大きくなる。図2のj
は上記の場合に対応するサンプル信号を図示している。
この図から明らかなように、負の振幅のサンプルが時点
t=−τに現れ、正の振幅のサンプルがt=τなる時点
に現れる。かくして、当該サンプル信号は「…、〜0、
−δ、1、δ、〜0、…」と表すことができる。
【0024】次に、遅延D(f)と位相差φ(f)との間の関
係を説明する。
【0025】上記位相差φ(f)とは、図2のg叉はiの
信号のような実際の応答信号の周波数成分と、図2のb
に示すような所要の応答信号との間の位相の差をいう。
周波数の関数としての位相差φ(f)に関する曲線は、例
えばφ0のように一定であり得る。もっと一般的にいう
ならば、位相差φ(f)はφ0−ωTcに等しく、ここでTc
は全ての周波数に対して一定の遅延であり、ω=2πf
である。
【0026】周波数ω0を持つ低周波信号に対する遅延
D(ω0)はD(ω0)=−φ/ω0と定義される。従って、こ
の遅延は−φ00+Tcに等しい。
【0027】また、周波数ω1を持つ高周波信号に対す
る遅延D(ω1)は−φ01+Tcに等しい。従って、遅
延の差は−φ00+φ01に等しい。この場合、共通
の遅延Tcは消滅し、何の役目も果たさない。
【0028】正のφ0の場合は、高い(叉はより高い)
周波数に対する遅延Dhが低い(叉はより低い)周波数
に対する遅延Dlよりも大きいことを意味する。
【0029】また、φ0が負の値の場合は、高い(叉は
より高い)周波数に対する遅延Dhが低い(叉はより低
い)周波数に対する遅延Dlよりも小さいことを意味す
る。
【0030】上述したことから、書込電流中に孤立した
ステップ遷移が発生した場合には、読出時に時点t=−
τとt=τとで発生するサンプルの振幅が、前置イコラ
イザ4の出力端子におけるステップ応答の図2のbの曲
線のような理想ステップ応答からのずれに関する示唆を
与えることが明らかである。従ってこれら振幅を、可変
イコライザ5の出力端子に図2のbに示したような応答
を得るために、当該可変イコライザ5における付加的な
等化を実現するために使用することができる。図3に示
した図表は、t=0における孤立したパルスに隣接する
サンプルa(t=-τ)とa(t=τ)に関して起こり得る全ての
可能性のある状況を、これらの状況から得られる結論と
共に示している。
【0031】高周波等化(HF eq)が正しい(correct)と
は、イコライザ5によっては振幅に対する追加の等化を
実施する必要がないことを意味する。
【0032】また、高周波等化(HF等化)が低過ぎる
(too low)とは、イコライザ5において振幅に関する追
加の等化が、動作周波数範囲の低い(より低い)周波数
範囲における信号が該動作周波数範囲の高い(より高
い)周波数範囲における信号に対して減衰され、叉は上
記高い周波数範囲における信号が上記低い周波数範囲に
おける信号に対して増幅されるように、実行される必要
があることを意味する。
【0033】また、HF等化が高過ぎる(too high)と
は、イコライザ5において振幅に関する追加の等化が、
前記低い周波数範囲における信号が前記高い周波数範囲
における信号に対して増幅され、叉は前記高い周波数範
囲における信号が前記低い周波数範囲における信号に対
して減衰されるように、実行される必要があることを意
味する。
【0034】遅延の差が零(zero)であるということは、
φ0が零であることを意味する。このことは、位相に関
する追加の等化を実行する必要がないことを意味する。
【0035】φ0が零に等しくないということは、可変
イコライザ手段により位相に関する等化が、当該可変イ
コライザ手段が−φ0に等しい位相応答φを実現するよ
うに、実行されねばならないことを意味する。
【0036】可変イコライザ5及びイコライザ制御信号
発生手段13.1を含む可変イコライザ手段13の機能のも
っと詳細な説明は、図5〜11を参照して後述する。
【0037】前置イコライザ4及び可変イコライザ5
は、前記前置イコライザ特性と可変イコライザ特性との
両方を実現する一つの可変イコライザ部に統合すること
ができることに注意されたい。
【0038】更に、図3の図表の結論は書込電流におけ
る連続する遷移が時間的に見て互いに接近し過ぎていな
い状況にのみ適用されることに注意されたい。このこと
を、図4を参照して説明する。図4のaは正方向への遷
移が負方向への遷移に期間2τだけ先行して発生した場
合を図示している。また、図2のbは上記正方向への遷
移に応答して読出された信号を、図4のcは上記負方向
への遷移に応答して読出された信号を図示している。こ
れらの図から明らかなように、HF等化が低過ぎる。当
該記録チャンネルに関して重ね合わせの原理が成り立つ
として、上記両遷移に対する総合応答が図4のdにサン
プル信号として図示されている。図4のdの信号は、時
点…、−τ、0、τ、2τ、3τ、…でサンプルされた
図4のb及び図4のcの信号の和である。図4のdから
分かるように、図4のbのt=τにおける正の信号振幅
が図4のcのt=τにおける負の振幅を相殺するので、
t=τにおける信号振幅は零となる。t=τにおける信
号振幅の検出はシンボル間干渉が存在しないという結論
になり得るが、図4のb及びcに示されているようにこ
れは事実でなない。従って、デジタル書込電流が「…、
−1、1、1、−1、…」なる形態である図4のaの状
況は誤った等化を判定するにはあまり適していない。
【0039】図2のe及びhからは、正方向及び負方向
の遷移の読出時の正しくない等化は時点t=0の直近の
時点t=±τにおける信号値に対して主に影響し、この
ような影響は時点t=0から一層離れた時点に関しては
無視できるという仮定がなされていることは明かであ
る。このことは、図2のe、f、h及びjで時点2τ及
び-2τ並びにt=0から更に離れた時点のサンプル信号
の振幅を零に等しくしたことにより明かである。上記の
ことは、図4に示したように、2つの連続する遷移の間
の相互作用は2つの連続する遷移が少なくとも3τなる
時間間隔離れて存在すれば無視できるようなものと考え
られることを意味している。このことは直前の遷移に対
しても当てはまるから、理想的な状況の場合、デジタル
書込信号が「…、−1、−1、−1、1、1、1、…」
なる形態を持つか叉はサンプル信号が「…、0、0、
1、0、0、…」に等しいならば正方向の遷移を等化の
量を判定するために使用することができると結論するこ
とができる。同様にして、理想的な場合は、デジタル書
込信号が「…、0、0、−1、0、0、…」なるサンプ
ル列の形態のサンプル信号を実現するような「…、1、
1、1、−1、−1、−1、…」に等しいならば、書込
電流における負方向の遷移を使用することができる。検
波器10における整流の後、両サンプル信号は出力端子
12において「…、0、0、1、0、0、…」なる形態
の検出ビット信号となる。時点t=0の孤立したパルス
に直に隣接する時点±τにおける2つの零値のサンプル
が正しい等化を判定するために使用される。このこと
は、その都度、出力端子12におけるデジタル読出信号
中に「0、0、1、0、0」なるビット列が検出される
べきであることを意味している。
【0040】ビットパターンがランダムであると仮定す
ると、上記のようなビット列の発生の確立はかなり低
く、例えば2-5となる。正しい等化を判定するために使
用することができる状況の数を増加させるために、デジ
タル読出信号が「0、0、1」及び「1、0、0」なる
3ビットのビット列を別個に含む状況を検出することが
できる。これらのビット列の発生確立は上記のものより
高く、各ビット列に関して2-3となる。この場合、デジ
タル出力信号におけるサンプル信号中の前記2種の3ビ
ット列に対応する3サンプル列の中央サンプルが正しい
等化を判定するために使用されるべきである。「0、
0、1」なるビット列に対応する3サンプル列の中央の
サンプルの値と「1、0、0」なるビット列に対応する
3サンプル列の中央のサンプルの値とを、図3の図表に
おけるサンプルa(t=-τ)及びa(t=τ)として使用するこ
とができる。
【0041】ここで、「1」なるビットの前叉は後に2
つの零を伴う系列は最適の系列であることに注意された
い。「1」なるビットの前叉は後に3個以上の「0」を
伴う上記より長い系列を検出規準として使用することも
できる。しかしながら、このような系列の発生の確立
は、系列が長ければ長い程低く、従って可変イコライザ
の正しい設定が得られる迄に長時間を要する。他の状況
においては、「0、1」、「0、−1」、「1、0」叉
は「−1、0」のようなもっと短い系列も選択規準とし
て有効である。何故なら、これらのものは前述したよう
な長い系列を含むからである。
【0042】ナイキスト1読出を実現する図1の装置の
他の実施例を図5ないし図11を参照して説明する。
【0043】図5は図1のものと同様に記録担体上のト
ラックからデジタル信号を再生する装置の実施例を示
し、この図は前記イコライザ制御部13の更に詳細に検
討された例を示している。この実施例は、静止ヘッドか
叉は回転ドラムに収容されたヘッド等の読出ヘッド1を
含む読出手段を備えている。この読出手段1の出力端子
2は前置増幅器3と前置イコライザ4とを介して可変イ
コライザ5の入力端子に結合されている。このイコライ
ザ5はその入力端子に供給された信号を、制御入力端子
6及び7に印加される制御信号に応答して、周波数の関
数としての振幅及び位相(即ち、遅れ)に関し等化する
ように構成されている。この等化された信号は出力端子
8に供給される。アナログ信号であるイコライザ5の出
力信号は、検波手段10の入力端子9に印加される。こ
の検波手段10はビテルビ(Viterbi)検波器の形態でも
よい。この検波手段10は2つの部分、即ち部分10aと
部分10bとを有している。サンプリング周波数信号は検
波器部10aに含まれる(図示せぬ)位相ロック・ループ
を用いて当該検波器部10a内で生成される。上記位相ロ
ック・ループは、この目的のために、例えば可変イコラ
イザ5の出力信号を入力する。上記検波器部10aの入力
端子9に供給されたアナログ信号は上記のサンプリング
周波数でサンプルされ、サンプル値が得られる。これら
サンプル値は図示せぬ比較器において正の及び負のしき
いレベルと比較される。上記正のしきいレベルを超える
サンプルは「1」なるビットであり、上記負のしきいレ
ベルを超えるサンプルは「−1」なるビットであり、こ
れら両しきいレベルを超えないサンプルは「0」なるビ
ットである。この結果、サンプリング時点…、-3τ、-2
τ、ーτ、0、τ、2τ、3τ、…で発生する3値ビッ
ト流となる。一方、前記検波器部10bは(図示せぬ)整
流器を有し、「−1」なるビットをビット流中で「1」
なるビットに整流する。このようにして得られたビット
流は当該装置の出力端子12に供給される。
【0044】検波器部分10aの出力端子は、当該検波器
部分10aの整流されていない出力信号中の「0、0、
1、0、0」及び「0、0、−1、0、0」なるビット
列を選択するための選択器14aの入力端子に結合されて
いる。この目的のため、上記ビット列選択器14aは
「0、0、1、0、0」及び「0、0、−1、0、0」
なるビット列を各々選択するための選択段15c及び15dを
有する。これら選択段15c及び15dの出力端子はオアゲー
ト17に結合されている。このオアゲート17の出力端
子は当該選択器14aの出力端子18及び20に接続され
ている。ビット列選択器14aは「0、0、1、0、0」
叉は「0、0、−1、0、0」の何れかのビット列が選
択段15c叉は15dにより検出された場合に、出力端子18
及び20に選択信号を発生する。選択信号が発生した場
合は、検波器部10aの出力端子における非整流ビット流
中で「0、0、1、0、0」叉は「0、0、−1、0、
0」なるビット列になるアナログ信号が、「0、0、
1、0、0」及び「0、0、−1、0、0」なるビット
列における「1」及び「−1」なるビットの左側及び右
側に各々直に隣接する「0」ビットの発生の時点に対応
する正にその時点でサンプリングされる。
【0045】可変イコライザ5の出力端子8は第1の遅
延ユニット30を介してサンプル/ホールド・ユニット
26の信号入力端子34に結合される一方、第2の遅延
ユニット32を介してサンプル/ホールド・ユニット2
8の信号入力端子36に結合される。これらサンプル/
ホールド・ユニット26及び28の出力端子38及び4
0はイコライザ制御信号発生器45の入力端子42及び
44に各々結合される。前記選択器14aの出力端子18
はサンプル/ホールド・ユニット26の制御入力端子2
2に結合されている。また、選択器14aの出力端子20
はサンプル/ホールド・ユニット28の制御入力端子2
4に結合されている。
【0046】サンプル/ホールド・ユニットに印加され
る前記選択器14aからの選択信号が入力されると、当該
サンプル/ホールド・ユニットはその信号入力端子に印
加されているアナログ信号をサンプリングし且つ所定の
期間このサンプル値を保持し、この値をイコライザ制御
信号発生器45の入力端子の一方に供給する。
【0047】前記遅延ユニット30及び32は、それら
の入力端子に供給された信号をT1及びT2なる期間にわ
たって各々遅延する。上記遅延時間T1は、選択信号が
選択器14aの出力端子18に発生した時に、検波器部10a
の出力端子11における非整流ビット流の「0、0、
1、0、0」叉は「0、0、−1、0、0」なるビット
列になるアナログ信号がこれらの「0、0、1、0、
0」叉は「0、0、−1、0、0」なるビット列におけ
る2番目のビットの発生時点に対応する時点で正確にサ
ンプリングされるように、選定される。
【0048】図2を参照して説明したことから、イコラ
イザ5がシンボル間干渉が零となるように設定され、各
サンプリング時点がその一つのサンプリング時点が図2
のbの応答関数の最大値の発生時点に正確に位置するな
らば、前記サンプル/ホールド・ユニット26によりサ
ンプリングされたアナログ信号の前記サンプルの値が零
なる振幅を持つであろうと結論することができる。イコ
ライザ5が不正確に設定されている場合は、この値は零
とならない。
【0049】一方、遅延時間T2は、選択信号が選択器1
4aの出力端子20に発生した時に、検波器部10aの出力
端子における非整流ビット流の「0、0、1、0、0」
叉は「0、0、−1、0、0」なるビット列になるアナ
ログ信号がこれらの「0、0、1、0、0」叉は「0、
0、−1、0、0」なるビット列における4番目のビッ
トの発生時点に対応する時点で正確にサンプリングされ
るように、選定される。
【0050】ここでも、図2を参照して説明したことか
ら、もしイコライザ5が正確な値に設定されているなら
ば、サンプル/ホールド・ユニット28で得られるアナ
ログ信号のサンプル値は零なる振幅を持つであろうこと
が結論される。イコライザ5が不正確に設定されている
場合は、この値は零とはならないであろう。
【0051】しかしながら、ある適用例においては、ア
ナログ信号を前記インパルス応答における最大振幅の発
生時点から1ビット期間Tよりも僅かに遠くに位置する
時点でサンプリングする必要がある場合もあることに注
意されたい。
【0052】サンプル/ホールド・ユニット26及び2
8で作成されたサンプル値s1及びs2は、事実、図3の
図表におけるサンプルa(t=-τ)及びa(t=τ)に各々対応
する。これらのサンプル値はイコライザ制御信号発生器
45に供給される。この発生器45は上記サンプル値s
1及びs2の和に関係する第1の制御信号c1を発生し、
この第1の制御信号c1はその出力端子46に供給され
る。即ち、この第1の制御信号は上記両サンプル値の和
に比例すると云える。発生器45は、更に、s1−s2
ような前記両サンプル値の差に関係する第2の制御信号
2を発生する。即ち、この第2の制御信号は前記両サ
ンプル値の差に比例する。
【0053】正方向の遷移と負方向の遷移とを区別する
ために、選択段15cの出力端子が発生器45の入力端子3
9aに結合されている。更に、選択段15dの出力端子が発
生器45の入力端子39bに結合されている。正方向の遷
移を検出すると、信号が発生器45の入力端子39aに印
加されるので、当該発生器45はc1=s1+s2及びc2
=s1−s2を各々満足する第1及び第2の制御信号を発
生する。負方向の遷移が検出された場合は、信号が入力
端子39bに供給されるので、発生器45はc1=−(s1
+s2)及びc2=−(s1−s2)を各々満足する第1及
び第2の制御信号を発生する。
【0054】上記のようにして得られた第1及び第2の
制御信号は積分要素I1及びI2を介して可変イコライザ
5の制御入力端子6及び7に各々供給される。入力端子
6に供給される積分要素I1の出力信号により、イコラ
イザ5は周波数の関数としての振幅応答に関して、前記
第1の制御信号が略零となるように制御される。このこ
とは、第1の制御信号が正の場合は高周波強調が増加さ
れ(即ち、イコライザ特性の高い(より高い)周波数域
における倍率が増加され、叉はイコライザ特性の低い
(より低い)周波数域における倍率が減少され)、第1
の制御信号が負の場合は高周波強調が減少される(即
ち、イコライザ特性の高い(より高い)周波数域におけ
る倍率が減少されるか、叉はイコライザ特性の低い(よ
り低い)周波数域における倍率が増加される)。
【0055】入力端子7に供給される積分要素I2の出
力信号により、イコライザ5は、周波数の関数としての
位相応答(遅れ)に関して、前記第2の制御信号が略零
となるように制御される。このことは、第2の制御信号
が正の場合(即ち、Dh−Dlが正の場合)は、高い(よ
り高い)周波数域における遅れが減少されるか叉は低い
(より低い)周波数域の遅れが増加され、第2の制御信
号が負の場合(即ち、Dh−Dlが負の場合)は、高い
(より高い)周波数域の遅れが増加されるか叉は低い
(より低い)周波数域の遅れが減少される。
【0056】図6のAは図5のイコライザ制御信号発生
器45の実施例を示している。当該発生器45は2つの
反転要素155及び156と、2つのスイッチ151及び152と、
2つの信号合成要素153及び154と、スイッチング信号発
生器150とを有している。上記信号合成要素153は加算器
として作用し、信号合成要素154は減算器として作用す
る。選択信号が入力端子39aに印加されると、スイッチ
ング信号発生器150は図示のようにスイッチ151及び152
が上側の位置となるような信号を発生する。この場合、
出力端子46及び48にはs1+s2及びs1−s2に等し
い出力信号c1及びc2が各々発生する。選択信号が入力
端子39bに印加されると、スイッチング信号発生器150は
出力端子にスイッチ151及び152が下側の位置となるよう
な信号を発生する。この場合、出力端子46及び48に
は−(s1+s2)及び−(s1−s2)に等しい出力信号
1及びc2が各々発生する。
【0057】次に、前記積分要素I1及びI2の出力信号
の下で前記のような制御を実行することが可能なイコラ
イザ5の実施例を説明する。
【0058】図6のBに示す可変イコライザ5の実施例
は、倍率に関して等化を実現する第1の等化部分5a
と、位相に関して等化を実現する第2の部分5bとを有
している。部分5aは制御信号入力端子6を介して前記
積分要素I1の出力信号を入力する。また、部分5bは
制御信号入力端子7を介して前記積分要素I2の出力信
号を入力する。部分5aは遅延線100及び102の直列接続
と、信号加算器の形の信号合成ユニット106と、乗算ユ
ニット104と、信号加算器の形の信号合成ユニット108と
を有している。上記遅延線100及び102は供給された信号
を期間τだけ遅延する。入力端子94は信号加算器106
の第2の入力端子に結合され、遅延線100の出力端子は
加算器108の第2の入力端子に結合されている。乗算ユ
ニット104は加算器106の出力信号を係数pで乗算する。
制御信号入力端子6は乗算ユニット104の制御入力端子
に結合されて、前記積分要素I1の出力信号に応じて乗
算係数pを制御する。
【0059】図7は図2のdのアナログ応答信号に対す
る上記部分5aの機能を図示している。この応答信号は
図7のaにも図示され、広すぎるナイキスト1状パルス
を表している。この信号は、時点t=−τとt=τとに
おける零でない(即ち正の)振幅δと、時点t=0にお
ける振幅1-2δとを有する。この図7のaの信号は第1
の遅延線100の出力信号であり、該信号は加算器108の第
2の入力端子に供給される。図7のbの信号は、図7の
aの応答信号が期間τだけ前に入力端子94で入力され
た信号である。この信号は加算器106の第2の入力端子
に供給される。また、図7のcの信号は図7のaの信号
の遅延線102の出力端子に現れる期間τだけ遅延された
信号であり、この信号は加算器106の第1の入力端子に
供給される。図7のdは加算器106の出力信号を示す。
この図7のdの信号は時点t=-2τ、−τ、0、τ及び
2τで各々δ、1-2δ、2δ、1-2δ及びδなる信号値を
有する。前記積分要素I1の出力信号に応答して、乗算
器104は図7のdの信号を−δ/(1-2δ)なる係数で乗算
し、この結果時点t=-2τ、−τ、0、τ及び2τで各
々−δ2/(1-2δ)、−δ、-2δ2/(1-2δ)、−δ及び−δ
2/(1-2δ)となる。ここで、δは値「1」に対して小さ
いので、δ2なる係数を含む信号値は無視することがで
きる。図7のfは加算器108の出力信号を示している。
この図7のfから分かるように、時点t=-2τ、−τ、
0、τ及び2τにおいては信号値は各々〜0、0、〜(1
-2δ)、0及び〜0となる。この結果、時点t=−τ及
びt=τで零なる信号値を持つ対称な応答信号が得られ
る。
【0060】図8は、先の図2のfを参照して説明した
状況に対応する図8のaに示す応答信号を前記部分5a
がどのようにして処理するかを図示している。この場合
はパルス幅が狭すぎるので、時点t=−τとt=τとに
負の振幅が存在する。この図8のb及びcは加算器106
の2つの入力端子に現れる信号を示している。また、図
8のdはこの加算器106の上記に対応する出力信号を示
している。前記積分要素I1の出力信号の下で、乗算器1
04は今度はδ/(1+2δ)なる係数で乗算を行い、この結果
図8のeに示すような信号が出力端子に現れる。この信
号は、時点t=-2τ、−τ、0、τ及び2τで各々−δ
2/(1+2δ)、δ、-2δ2/(1+2δ)、δ及び−δ2/(1+2δ)
なる振幅を持つ。ここで、δは値「1」に対して小さい
ので、δ2なる係数を含む信号値はここでも無視するこ
とができる。図8のfは加算器108の出力信号を示して
いる。この図8のfから分かるように、時点t=-2τ、
−τ、0、τ及び2τにおいては信号値は各々〜0、
0、〜(1+2δ)、0及び〜0となる。この結果、時点t
=−τ及びt=τで零なる信号値を持つ対称な応答信号
が得られる。
【0061】図6のBにおける位相に関する等化を実現
する部分5bは、制御信号入力端子7を介して前記積分
要素I2の出力信号を入力する。この部分5bは遅延線1
10及び112の直列接続と、信号減算器の形の信号合成ユ
ニット116と、乗算ユニット114と、信号加算器の形の信
号合成ユニット118とを有している。上記遅延線110及び
112は入力端子に供給される信号を期間τだけ遅延す
る。当該部分5bの入力端子109である前記部分5aの
出力端子は、信号減算器116の第2の入力端子に結合さ
れ、遅延線110の出力端子は加算器118の第2の入力端子
に結合されている。乗算ユニット114は減算器116の出力
信号を係数qで乗算する。制御信号入力端子7は乗算ユ
ニット114の制御入力端子に結合されて、前記積分要素
2の出力信号に応じて乗算係数qを制御する。
【0062】図9はこの図9のaのアナログ応答信号に
対する上記部分5bの機能を図示している。この応答信
号は図2のgを参照して説明した状況に対応し、非対称
なナイキスト1パルスを表している。この信号は、時点
t=−τとt=τとにおける零でない振幅δ及び−δ
と、時点t=0における「1」なる振幅を有する。この
図9のaの信号は第1の遅延線110の出力信号であり、
該信号は加算器118の第2の入力端子に供給される。図
9のbの信号は、図9のaの応答信号が期間τだけ前に
入力端子109で入力された信号である。この信号は減算
器116の第2の入力端子に供給される。また、図9のc
の信号は図9のaの信号の遅延線112の出力端子に現れ
る期間τだけ遅延された信号であり、この信号は減算器
116の第1の入力端子に供給される。図9のdは減算器1
16の出力信号を示す。この図9のdの信号は時点t=-2
τ、−τ、0、τ及び2τで各々δ、1、0、−1及び
δなる信号値を有する。前記積分要素I2の出力信号に
応答して、乗算器114は図9のdの信号を−δなる係数
で乗算し、この結果時点t=-2τ、−τ、0、τ及び2
τで各々−δ2、−δ、0、+δ及び−δ2なる信号値と
なる。ここで、δは値「1」に対して小さいので、δ2
なる係数を含む信号値はここでも無視することができ
る。図9のfは加算器118の出力信号を示している。こ
の図9のfから分かるように、時点t=-2τ、−τ、
0、τ及び2τにおいては信号値は〜0、0、1、0及
び〜0となる。この結果、時点t=−τ及びt=τで零
なる信号値を持つ対称な応答信号が得られる。
【0063】図10は、先の図2のiを参照して説明し
た状況に対応する図10のaに示す応答信号を前記部分
5bがどのようにして処理するかを図示している。当該
応答は非対称であるから、時点t=−τとt=τとに零
でない−δ及びδなる振幅が存在する。この信号の処理
は図9に示した信号処理と類似であるので、その詳細な
説明は省略する。相違点は、前記積分要素I2の出力信
号が乗算器114においてδに等しい増幅係数qを実現す
ることにある。この結果、出力端子8に時点t=−τ及
びt=τで零なる信号値を持つ対称な応答信号が得られ
る。
【0064】上述したイコライザ制御方法はフィードバ
ック系の形のものであり、イコライザの応答を制御する
制御ループを有している。この方法は、以下のような多
くの利点を有している。 (1)検波器部10aに印加される信号の振幅の変化は、
この信号の零交差には影響しない。従って、可変イコラ
イザ5に印加される制御信号は一定のままとなる。 (2)有用なデータパターンは検波された通常のデータ
から選択されるので、習い系列を必要としない。 (3)可変イコライザ5が大幅な調整ズレを伴って開始
されても、必要なデータパターンの検出及び選択は即座
に可能である。これは、選択された遷移は隣接する遷移
により影響されることはないという事実による。このよ
うに、適切な選択によれば目的とする応答、即ちシンボ
ル間干渉のない応答、からの大きなズレが許容される。 (4)制御ループの積分的な振る舞いが、連続する
「0、0、1、0、0」及び「0、0、−1、0、0」
なる各列を検出した場合に得られる結果の総和を実現す
るから、検波器部10aに印加される信号中の(もし存在
するなら)直流成分叉は低周波成分の影響を抑圧する。
【0065】上記においては、本発明を書込電流の遷移
に対する応答が小さ過ぎる(若しくは大き過ぎる)高周
波前置強調により影響される状況、叉は応答が周波数の
関数としての一定しない遅れにより影響される状況に関
して説明したことに注意されたい。ここで、上記両現
象、即ち正しくないHF前置強調の発生及び周波数の関
数としての一定しない遅れの発生、がインパルス応答に
対して同時に影響し得ることが提起される。かくして、
サンプル値a(t=-τ)及びa(t=τ)は2つの影響、即ち正
しくない前置強調から発する影響と正しくない遅れから
発する影響、の総合したものとなる。
【0066】図11のAは図5の装置の他の例を示し、
この例は当該装置が「0、0、−1」、「0、0、
1」、「1、0、0」及び「−1、0、0」なるビット
列を選択するためのビット列選択器14を有している点
が僅かに異なっている。このような選択規準はこれらの
種々のビット列の発生確立が高いという利点を有してい
る。
【0067】検波器部10aの出力端子11は第1のビッ
ト列選択器14と第2のビット列選択器16との各入力
端子に結合されている。ビット列選択器14は、前記出
力端子11における整流されていないビット流で「0、
0、−1」叉は「0、0、1」なるビット列が選択され
た場合に出力端子18に第1の選択信号を出力する。こ
の目的のため、当該選択器14は「0、0、−1」及び
「0、0、1」を各々選択するための選択段15a及び15b
を有している。これら選択段15a及び15bの出力端子はオ
アゲート17を介して出力端子18に結合されている。
ビット列選択器16は、前記出力端子11における整流
されていないビット流で「1、0、0」叉は「−1、
0、0」なるビット列が選択された場合に出力端子20
に第2の選択信号を出力する。この目的のため、当該選
択器16は「1、0、0」及び「−1、0、0」を各々
選択するための選択段19a及び19bを有している。これら
選択段19a及び19bの出力端子はオアゲート21を介して
出力端子20に結合されている。上記第1及び第2の選
択信号はサンプル/ホールド・ユニット26及び28の
制御入力端子22及び24に各々供給される。
【0068】サンプル/ホールド・ユニットに選択信号
が入力されると、当該ユニットはその信号入力端子に供
給されているアナログ信号をサンプリングして所定の期
間該サンプル値を保持し、この値をイコライザ制御信号
発生器45’の入力端子の一方に供給する。
【0069】遅延ユニット30及び32は、それらの入
力端子に供給される信号をT1及びT2なる期間にわたっ
て各々遅延する。上記遅延時間T1は、選択信号が選択
器14の出力端子18に発生した時に、検波器部10aの
出力端子11における非整流ビット流の「0、0、1」
叉は「0、0、−1」なるビット列になるアナログ信号
がこれらの「0、0、1」叉は「0、0、−1」なるビ
ット列における真ん中のビット(零)の発生時点に対応
する時点で正確にサンプリングされるように、選定され
る。
【0070】図2を参照して説明したことから、イコラ
イザ5がシンボル間干渉が零となるように設定され、各
サンプリング時点が一つのサンプリング時点が図2のb
の応答関数の最大値の発生時点に正確に位置するなら
ば、前記アナログ信号のサンプルが零なる振幅を持つで
あろうと結論することができる。イコライザ5が正しく
設定されていない場合は、この値は零とならない。
【0071】一方、遅延時間T2は、選択信号が選択器
16の出力端子20に発生した時に、検波器部10aの出
力端子における非整流ビット流の「1、0、0」叉は
「−1、0、0」なるビット列になるアナログ信号がこ
れらの「1、0、0」叉は「−1、0、0」なるビット
列における真ん中の(零)ビットの発生時点に対応する
時点で正確にサンプリングされるように、選定される。
【0072】再び図2を参照して説明したことから、も
しイコライザ5が正確な値に設定されているなら、サン
プル/ホールド・ユニット28で得られるアナログ信号
のサンプル値は零なる振幅を持つであろうことが結論さ
れる。イコライザ5が正確に設定されていない場合は、
この値は零とはならないであろう。
【0073】選択段15a、15b、19a及び19bにおける選択
方法が等しいと仮定すると、遅延線30及び32におけ
る遅延T1及びT2は互いに等しいと結論することができ
る。このことは、これら遅延線が遅れT1を有し且つイ
コライザ5の出力端子から2つのサンプル/ホールド・
ユニット26及び28への接続の共通部分として結合さ
れた単一の遅延線により置き換えることができる。
【0074】サンプル/ホールド・ユニット26及び2
8で得られたサンプル値s1及びs2は、実際に、図3の
図表におけるサンプルa(t=-τ)及びa(t=τ)に各々対応
する。これらのサンプル値はイコライザ制御信号発生器
45’に供給される。この発生器45’は以下のように
して第1及び第2の制御信号を発生する。
【0075】正方向の信号遷移と負方向の信号遷移とを
区別するために、選択段15a及び15bの出力端子は発生器
45’の入力端子39a及び39bに各々結合される。同様に
して、選択段19a及び19bの出力端子は発生器45’の入
力端子39c及び39dに各々結合される。ここで、2つの連
続した系列「0、0、1」及び「1、0、0」が選択段
15b及び19aにより検出されたと仮定する。「0、0、
1」なる系列の検出の結果、信号が発生器45’の入力
端子39bに印加される。また、「1、0、0」なる系列
が検出されると、信号が発生器45’の入力端子39cに
印加される。これらの信号に応答して、上記発生器は第
1及び第2の信号を発生するが、これら信号は例えば各
々(s1+s2)及び(s1−s2)に等しい。
【0076】次に、2つの連続した系列「0、0、−
1」及び「−1、0、0」が選択段15a及び19bにより検
出されたと仮定する。この場合、信号が発生器45’の
入力端子39a及び39dに各々印加される。これらの信号に
応答して、上記発生器45’は第1及び第2の信号を発
生するが、これら信号は各々−(s1+s2)及び−(s
1−s2)に等しい。
【0077】しかしながら、「0、0、1」なるビット
列に「1、0、0」なるビット列が必ずしも後続する必
要がないことに注意されたい。上記ビット列に「0、
0、1」、「1、0、0」、「0、0、−1」叉は「−
1、0、0」の何れかのビット列が後続することもあり
得る。この結果、発生器45’は図6のaに示した発生
器45とは異なる構成のものとなる。
【0078】図11のBが示すように、制御信号発生器
45’は当該発生器45’の入力端子39a及び39bに結合
された入力端子を持つスイッチング信号発生器150と、
当該発生器45’の入力端子39c及び39dに結合された入
力端子を持つスイッチング信号発生器158とを有してい
る。これらスイッチング信号発生器150及び158の出力は
スイッチ151及び152の位置を各々制御する。この場合、
入力端子39a上に信号が発生するとスイッチ151は「下
側」の位置に制御される。また、入力端子39bに信号が
発生すると当該スイッチは「上側」の位置に制御され
る。
【0079】また、入力端子39b上に信号が発生すると
スイッチ152は図示したように「上側」の位置に制御さ
れる。また、入力端子39dに信号が発生すると当該スイ
ッチは「下側」の位置に制御される。
【0080】図11のA及びBに示された実施例は、
「0、0、1」及び「1、0、0」のような3ビットの
単一のビット列を、これらビット列が「0、0、1、
0、0」なるビット列中で一緒に発生する必要性無し
に、選択することができるという利点を有している。こ
のようなビット列の発生確立は「0、0、1、0、0」
なるビット列の発生確立よりも高い。更に、選択段15
a、15b、19a及び19bの何れかで3ビットのビット列が各
々選択された後、制御信号c1及びc2が再計算されるの
で、可変イコライザ5の入力端子6及び7に印加される
制御信号が再調整される。
【0081】図12は本発明を、書込電流における正方
向の遷移の読出の間に部分応答クラス4(PR4)検出
がなされる場合に関して説明している。この図12のa
は上記書込電流の正方向の遷移を時間の関数として示し
ている。記録担体上に記録された図12のaの書込電流
遷移は、微分ヘッドにより読出され、図1を参照して説
明したナイキスト1規準に従って整形され、コサイン・
フィルタに供給される。上記ナイキスト1規準に基づく
整形は図1及び図2を参照して説明した整形と同一であ
る。このナイキスト1整形とコサイン・フィルタによる
フィルタとの組み合わせは、検波器部10aの入力端子に
おけるPR4応答を実現する。この場合、図1の前記イ
コライザ4がPR4検波を可能とするためにコサイン・
フィルタを含んでいるものと考えることができる。
【0082】理想的な状況では、上記PR4検波の結果
前置イコライザ4の出力端子に図12のbに示されるア
ナログ応答信号が得られる。図12のcに示す信号は上
記アナログ信号をサンプルリングしたもので、当該アナ
ログ信号を時点…、−τ、0、τ、2τ、…における値
をとることにより得られる。理想的な場合には、このよ
うにして得られたサンプル信号は時点t=0とt=τに
おいて等しい振幅の2つのパルスを有している。他の時
点でのサンプルは零なる振幅を有している。時点t=0
及びt=τにおける振幅が「1」であると仮定すると、
図12のcのサンプル信号は「…、0、0、1、1、
0、0、…」と表すことができる。
【0083】読出中の不十分な等化は図12のbの信号
のパルス幅を変化させ、この結果上記の2つのパルスの
近傍におけるサンプルが零からずれることとなる。図1
2のdは、前置イコライザ4の出力信号における低い
(より低い)周波数が該出力信号における高い(より高
い)周波数に比べて過度に強調された場合の上記の効果
を示している。この結果、時点t=−τ及びt=2τに
正の量のシンボル間干渉が現れる。この場合、サンプル
信号は「…、〜0、δ、1−δ、1−δ、δ、〜0、
…」と表すことができる。
【0084】図12のeは前置イコライザ4の出力信号
における高い(より高い)周波数が低い(より低い)周
波数に比べて過度に強調された場合を示している。この
場合、負の量のシンボル間干渉が時点t=−τ及びt=
2τで発生するサンプルとして存在し、これらのサンプ
ルは負の振幅を有している。かくして、これらサンプル
信号は「…、〜0、−δ、1+δ、1+δ、−δ、〜
0、…」と表すことができる。
【0085】図12のfは、前置イコライザ4の出力端
子までの伝送路における伝送が、低い(より低い)周波
数に対するよりも大きな高い(より高い)周波数に対す
る遅れを呈する場合の読出信号への影響を示している。
この結果として得られるのは、非対称応答である。この
図から明らかなように、正の振幅のサンプルが時点t=
−τに現れ、負の振幅のサンプルが時点t=2τに現れ
る。この場合、サンプル信号は「…、〜0、δ、1+
δ、1−δ、−δ、〜0、…」と表すことができる。高
い(より高い)周波数に対する遅れが低い(より低い)
周波数に対するよりも小さい場合は、負の振幅のサンプ
ルが時点t=−τに現れる一方、正の振幅のサンプルが
時点t=2τに現れるであろうことは明かである。この
場合、サンプル信号は「…、〜0、−δ、1−δ、1+
δ、δ、〜0、…」と表すことができる(図12のg参
照)。
【0086】上述したことから、書込電流にステップ状
の孤立した遷移が発生した場合、読出時の時点t=−τ
及びt=2τで発生するサンプルの振幅が実行された等
化に関する指標を与えることが明かとなった。ここで
も、図3の図表をt=0及びt=τにおける2つのパル
スに直に隣接するサンプルa(t=-τ)及びa(t=2τ)に関し
て発生し得る全てのあり得る状況を示すために、同様に
使用することができる。この場合、この図表においては
a(t=τ)をa(t=2τ)と読み替える。これらの状況から得
られる結論は図12を参照して説明したPR4検波と同
様である。
【0087】図4を参照してナイキスト1検波法に関し
て述べたのと同様に、PR4検波法の場合にも、上記の
結論は書込電流における連続した遷移が時間的に見て互
いに近過ぎない状況にのみ適用されることに注意された
い。このことを図13を参照して説明する。
【0088】図13のaは書込電流において正方向の遷
移と負方向の遷移とが3τの期間だけ離れている状況を
示している。この図13のbは上記正方向の遷移に応答
して読出された信号を示し、図13のcは上記負方向の
遷移に応答して読出された信号を示している。これらの
図から分かるように、HF等化が小さ過ぎる。これら両
遷移に対する総合応答が図13のdにサンプル信号とし
て示されている。この図13のdの信号は図13のbの
信号と図13のcの信号との和である。この図13のd
から分かるように、図13のbのt=2τにおける正の
信号振幅が図13のcの負の振幅を相殺するので、この
t=2τにおける信号振幅は零となる。このt=2τに
おける信号振幅の検出は、図13のb及びcに示した如
く事実はそうではないのだが、シンボル間干渉が存在し
ないという結論に導かれてしまう。従って、デジタル書
込電流が「…、−1、1、1、1、−1、…」の形態で
あるような図13のaのような状況は、誤った等化を判
断するには適していない。
【0089】図12のd〜gからは、正方向叉は負方向
の遷移の読出時の正しくない等化は時点t=−τ及びt
=2τにおける信号値に主に影響を与え、このような影
響は時点t=0から更に一層離れた時点に関しては無視
することができると仮定されていることが明かである。
このことは、図12のd〜gにおいて時点−2τ及び3
τのサンプル信号の振幅を零に等しくしたことにより明
らかにされている。このことは、図13を参照して説明
したように、2つの連続した遷移の間の相互作用はこれ
ら2つの連続する遷移が少なくとも4τの時間間隔離れ
て位置していれば無視することができることを意味して
いる。このことは直に先行する遷移に関しても当てはま
るから、書込電流が「…、-1、ー1、ー1、ー1、1、
1、1、1、…」なる形態を有するか、叉は理想的な状
況ではサンプル信号が「…、0、0、1、1、0、0、
…」に等しい場合、正方向の遷移を等化の量を判定する
のに使用することができると結論することができる。同
様に、デジタル書込電流が「…、1、1、1、1、ー
1、ー1、ー1、ー1、…」に等しく、理想的な状況では
「…、0、0、ー1、ー1、0、0、…」なるサンプル列
の形態のサンプル信号が実現される場合は、書込電流に
おける負方向の遷移を使用することができる。この場
合、時点t=0及びt=τにおけるサンプルに直に隣接
する時点−τ及び2τにおける2つの零値のサンプル
(図12のc参照)が、正しい等化を判定するために使
用される。このことは、検波器部10aの出力信号におい
て「0、0、1、1、0、0」及び「0、0、ー1、ー
1、0、0」なるビット列が検出されるべきであること
を意味している。
【0090】ビットパターンがランダムであると仮定し
た場合、上記のようなビット列が発生する確立はかなり
低く、例えば各ビット列につき2-8程度である。このこ
とは、一方叉は他方の何れかのビット列が発生する確立
は2-7に等しいことを意味する。正しい等化を判定する
ために使用することができる状況の数を増加させるため
に、前記検波器部10aの出力信号が「0、0、1、
1」、「0、0、−1、−1」、「−1、−1、0、
0」叉は「1、1、0、0」なる4ビットのビット列を
別個に含む各状況を検出することが考えられる。このよ
うなサンプル列の発生の確立は各列につき、2-6と高
い。従って、これらの4つのビット列の中の一つが発生
する確立は2-4である。この場合、デジタル出力信号に
おける「0、0、1、1」叉は「0、0、−1、−1」
に対応するサンプル信号の4個のサンプルの列における
左から2番目のサンプル、及びデジタル出力信号におけ
る「−1、−1、0、0」叉は「1、1、0、0」に対
応するサンプル信号の4個のサンプルの列における左か
ら3番目のサンプルが、等化が正しいか否かを判定する
ために使用されねばならない。「0、0、−1、−1」
なるビット列叉は「0、0、1、1」なるビット列に対
応するサンプル列における上記2番目のサンプルの値を
図3の図表におけるサンプルa(t=-τ)として使用するこ
とができ、一方「−1、−1、0、0」なるビット列叉
は「1、1、0、0」なるビット列に対応するサンプル
列における上記3番目のサンプルの値を図3の図表にお
けるサンプルa(t=τ)として使用することができる。
【0091】上述したような連続する4個のサンプルの
列は、読出された信号を整流した後に得られる列であ
る。このことは、読出された非整流信号の「0、0、
1、1」、「0、0、−1、−1」、「1、1、0、
0」叉は「−1、−1、0、0」なる列を選択するよう
な選択手段が存在すべきであることを意味する。もっと
正確な選択が必要な場合は、「−1、0、0、1、
1」、「1、0、0、−1、−1」、「1、1、0、
0、−1」叉は「−1、−1、0、0、1」なる(5個
の連続した)サンプルの列を選択することもできる。こ
のような選択規準は、前記検波器部10aがビテルビ検波
器を含んでいる場合に特に有効である。「−1、0、
0、1、1」なる列叉は「1、0、0、−1、−1」な
る列の何れかが選択された場合、サンプル信号中の上記
2つの列における真ん中のビットに対応するサンプルを
図3の図表における値a(t=-τ)として使用することがで
きる。更に、サンプル信号中の上記2つの列における2
番目のビットに対応するサンプルを図3の図表における
値a(t=τ)として使用することができる。その理由は、
「−1、0、0、1、1」なる列が検出された場合、こ
の列の「−1」ビットの直前のビットも「−1」ビット
であるからである。同様に、「1、0、0、−1、−
1」なる列が検出された場合、この列の「1」ビットの
直前のビットも「1」ビットである。
【0092】上記と同様なことが、「1、1、0、0、
−1」及び「−1、−1、0、0、1」なる列について
も言える。サンプル信号中のこれら両列における真ん中
のビットに対応するサンプル値を図3の図表における値
a(t=τ)として使用することができる。サンプル信号中
の上記両列における4番目のビットに対応するサンプル
値は図3の図表における値a(t=-τ)として使用すること
ができる。
【0093】図14は読出された信号に対してPR4検
波が実行される実施例を示している。この装置は図5の
装置と極めて似ているが、コサイン・フィルタが前置イ
コライザ4aに含められているため当該前置イコライザ
4aが異なる伝送特性を有し、選択器14cが検波器部10a
の非整流出力信号における「0、0、1、1、0、0」
叉は「0、0、−1、−1、0、0」なるビット列を選
択する点が異なっている。この目的のため、選択器14c
は「0、0、1、1、0、0」及び「0、0、−1、−
1、0、0」なるビット列を各々選択するための選択段
15g及び15hと、オアゲート17とを有している。
【0094】選択器14cの出力端子18に選択信号が発
生すると、検波器部10aの出力端子における非整流ビッ
ト流において「0、0、1、1、0、0」叉は「0、
0、−1、−1、0、0」なるビット列となる可変イコ
ライザ5の出力端子のアナログ信号が、「0、0、1、
1、0、0」叉は「0、0、−1、−1、0、0」なる
当該ビット列の2番目のビット(零)の発生時点に対応
する時点で正確にサンプリングされる。選択器14cの出
力端子20に選択信号が発生すると、検波器部10aの出
力端子11における非整流ビット流において「0、0、
1、1、0、0」叉は「0、0、−1、−1、0、0」
なるビット列となるイコライザ5の出力端子のアナログ
信号が、「0、0、1、1、0、0」叉は「0、0、−
1、−1、0、0」なる当該ビット列の5番目のビット
(3番目の零ビット)の発生時点に対応する時点で正確
にサンプリングされる。制御信号c1及びc2の発生は、
選択段15g及び15hの出力端子が発生器45の入力端子39
a及び39bに各々結合され、これにより第1及び第2の制
御信号が、検出された書込電流における正方向叉は負方
向の遷移に応じた正しい符号で、得られるようにすると
いう点では図5に示したものと同様である。
【0095】上記可変イコライザ5は図11の可変イコ
ライザ5と同一の構成することができ、該構成は図6の
Bに示されている。
【0096】図15は同図のaに示すような広過ぎる応
答信号の訂正を示している。ここでは、δなる振幅を持
つ零でないサンプル値が時点t=−τ及びt=2τで発
生し、1−δなる振幅がt=0及びt=τなる時点で発
生する。図15のaに示した信号は前記部分5a(図6
のB参照)の第1の遅延線100の出力信号であり、この
信号は加算器108の第2の入力端子に供給される。図1
5のbの信号は入力端子94において期間τだけ早く入
力された図15のaの応答信号である。この信号は加算
器106の第2の入力端子に印加される。図15のcの信
号は遅延線102の出力端子に現れる図15のaの信号の
期間τだけ遅延された信号であり、該信号は加算器106
の第1の入力端子に印加される。図15のdは加算器10
6の出力信号を示す。この図15のdの信号は、時点
(t=)-2τ、−τ、0、τ、2τ及び3τにおいて各
々、δ、1-δ、1、1、1-δ、δなる信号値を有する。
前記積分要素I1の出力信号に応答して、乗算器104は図
15のdの信号に係数−δ/(1-δ)を乗算し、この結果
t=-2τ及びt=3τで略零となり、t=−τ及びt=
2τで−δとなり、t=0及びt=τで−δ/(1-δ)と
なるような信号値が得られる。ここで、δは「1」に対
して小さいと考えられる。図15のfは加算器108の出
力信号を示す。この図15のfから分かるように、時点
(t=)-2τ、−τ、0、τ、2τ及び3τにおける信
号値は、各々、〜0、0、〜(1-2δ)、〜(1-2δ)、0及
び〜0となる。結果として、時点t=−τ及びt=2τ
に零なる信号値を持つ対称な応答が得られる。
【0097】部分5aにより狭過ぎる応答を補正する場
合、即ち時点t=−τ及びt=2τにおける信号値が負
で−δに等しい場合(図12のe参照)、積分要素I1
は前記乗算器を、その入力端子に供給される信号が係数
δ/(1+δ)で乗算されるように、制御する。この結果得
られるのも、時点(t=)-2τ、−τ、2τ及び3τで
振幅が零となり、t=0及びt=τで振幅が〜1となる
ような対称信号である。
【0098】図16は図6のBに示した部分5bの図1
6のaの応答信号に対する機能を示している。この応答
信号は図12のfを参照して説明した状況に対応し、非
対称なパルスを示している。この信号は、時点t=−τ
及びt=2τで各々零でない振幅δ及び−δとなり、t
=0で1+δの振幅となり、t=τで1−δの振幅とな
る。この図16のaの信号は前記部分5b(図6のB参
照)の第1の遅延線110の出力信号であり、該信号は加
算器118の第2の入力端子に印加される。図16のbの
信号は、入力端子109で期間τ前に入力された図16の
aの応答信号である。この信号は減算器116の第2の入
力端子に印加される。図16のcは遅延線112の出力端
子に存在する図16のaの応答信号の期間τ遅延された
信号であり、該信号は減算器116の第1の入力端子に供
給される。図16のdは減算器116の出力信号を示して
いる。この図16のdの信号は時点(t=)-2τ、−
τ、0、τ、2τ及び3τにおいて各々δ、1+δ、1-2
δ、-1-2δ、-1+δ及びδなる信号値を持つ。前記積分
要素I2の出力信号に応答して、乗算器114は図16のd
の信号を約−δなる係数で乗算し、この結果時点(t
=)-2τ、−τ、0、τ、2τ及び3τで各々〜0、〜
−δ、〜−δ、〜+δ、〜+δ及び〜0の信号値とな
る。ここでも、δは値「1」に対して小さいと考えられ
る。図16のfは加算器118の出力信号を示す。この図
16のfから分かるように、時点(t=)-2τ、−τ、
0、τ、2τ及び3τにおける信号値は、各々、〜0、
〜0、〜1、〜1、〜0及び〜0となる。この結果、時
点t=−τ及びt=2τに対して信号値が略零となる対
称な応答が得られる。
【0099】前記部分5bにより図12のgの応答、即
ち時点t=−τ及びt=2τの信号値が各々−δ及びδ
であるような応答を補正する場合には、前記積分要素I
2の出力信号は乗算器114を、その入力端子に供給された
信号が係数δで乗算されるように制御する。この結果
も、時点(t=)-2τ、−τ、2τ及び3τで略零の振
幅を有し、且つt=0及びt=τで〜1の振幅を有する
対称な応答が得られる。
【0100】図17は読出信号にPR4検波を実行する
他の実施例を示している。この実施例は、コサイン・フ
ィルタ特性が前置イコライザ4aに含まれているため該
前置イコライザ4aが異なる伝送特性を有している点
と、選択器14bが検波器部10aの非整流出力信号における
「0、0、−1、−1」叉は「0、0、1、1」なるビ
ット列を選択する一方、選択器16bが同信号における
「1、1、0、0」叉は「−1、−1、0、0」なるビ
ット列を選択する点とを除いて、図11のAの装置と類
似している。この目的のため、選択器14bは「0、0、
−1、−1」及び「0、0、1、1」を各々選択するた
めの選択段15e及び15fと、オアゲート17とを有してい
る。また、選択器16bは「1、1、0、0」及び「−
1、−1、0、0」を各々選択するための選択段19e及
び19fと、オアゲート21とを有している。
【0101】選択器14bの出力端子18に選択信号が発
生すると、検波器部10aの出力端子において非整流ビッ
ト流における「0、0、1、1」叉は「0、0、−1、
−1」なるビット列となる可変イコライザ5の出力端子
のアナログ信号は、「0、0、1、1」叉は「0、0、
−1、−1」なる当該ビット列の2番目のビット(零)
の発生時点に対応する時点で正確にサンプリングされ
る。選択器16bの出力端子20に選択信号が発生する
と、検波器部10aの出力端子11において非整流ビット
流における「1、1、0、0」叉は「−1、−1、0、
0」なるビット列となるイコライザ5の出力端子のアナ
ログ信号は、「1、1、0、0」叉は「−1、−1、
0、0」なる当該ビット列の3番目のビット(最初の零
ビット)の発生時点に対応する時点で正確にサンプリン
グされる。制御信号c1及びc2の発生は、選択段15e、1
5f、19e及び19fの出力端子が発生器45’の入力端子39
a〜39dに各々結合され、これにより第1及び第2の制御
信号が、検出された書込電流における正方向叉は負方向
の遷移に応じた正しい符号で得られるようにするという
点では図11のAに示したものと同様である。
【0102】先にも述べた通り、図14の実施例は図1
7の実施例におけるよりも選択されるビット列の発生の
確立が大幅に低いという点で有用性が低い。
【0103】本発明は全応答検波システム(full respon
se detection system)にも同様に適用することができ
る。図18は、書込電流における正方向のステップ状遷
移がどのようにして検出されるかを示している。ここ
で、図18のaは上記正方向の遷移を示す。この場合、
検波はアナログの読出信号をサンプリングすることによ
り実施される。この結果、理想的な状況では、図18の
bのサンプル信号が得られる。即ち、負のサンプルがt
=0に先行する時点で発生し、正のサンプルが時点t=
0、τ、2τ、…で発生する。この図18のbは、ビッ
ト検出器における検出の後に得られた、サンプリング時
点t=…、-2τ、−τ、0、τ、2τ、…における
「…、0、0、1、1、1、…」なるビット列であるデ
ジタル信号も示している。
【0104】読出信号に(1−D)なる演算を実行する
ということは、当該読出信号をt=τだけ遅延し、この
遅延された信号を遅延されていない信号から減算するこ
とを意味する。上記の(1−D)なる演算を行うと、記
録担体に記録された信号をナイキスト1検波方法により
読出した場合に得られるであろう信号が得られる。この
ことを図18のb、c及びdを参照して説明する。この
目的のため、図18のcは図18のbの信号をt=τだ
け遅延した信号を示し、図18のdは、図18のbの信
号から図18のcの信号を減算した結果を示している。
図18のdの信号は図2のcの信号に等しく、この信号
はナイキスト1検波システムを有する場合の応答であ
る。
【0105】読出中の不十分な等化はステップ状遷移
を、低い周波数が過度に強調されている場合は当該遷移
がもっと緩やかになるように、変化させる。このことが
図18のeに示され、該図は読出された時の信号とサン
プリング時点の同信号の各値とを示している。この場
合、t=−τ及びt=0における信号値は各々−1+δ
及び1−δに等しい。図18のfはτだけ遅延された図
18のeの信号を示し、図18のgは両信号の減算結果
を示している。図18のgで得られた信号は図2のeの
信号と等しい。この場合、δなる零でないサンプル値が
時点−τ及びτに現れ、t=0における信号値は2-2δ
に等しい。
【0106】図18のhは高い周波数が過度に強調され
た状況を示している。この場合、遷移は時点t=−τ及
びt=0において−1−δ及び1+δなる信号が現れる
という点でよりはっきりしている。図18のiはτだけ
遅延された図18のhの信号を示し、図18のjは両信
号の減算結果を示している。図18のjで得られた信号
は図2のfの信号に等しい。この場合、−δなる零でな
いサンプル値が時点−τ及びτに現れ、t=0における
信号値は2+2δに等しくなる。
【0107】言うまでもなく、書込電流において負方向
の遷移が発生した場合も上記と同様の振る舞いとなる。
その差異は、上記の両状況、即ち低い周波数が過度に強
調された場合及び高い周波数が過度に強調された場合、
においては図18のg及びjの信号が反対の極性で発生
するということである。
【0108】図19は伝送チャンネルの動作周波数範囲
における高い(より高い)周波数が低い(より低い)周
波数と同じ遅れを有していない状況を示している。詳述
すると、図19のbは高い(より高い)周波数が低い
(より低い)周波数よりも相対的に遅れる状況を示して
いる。この結果として、当該遷移は緩やかに開始する。
かくして、サンプル時点t=−τ及びt=0におけるサ
ンプルは各々-1+δ及び1+δに等しくなる。この信号を
遅延し(図19のc参照)、両信号を減算すると図19
のdの信号となる。この信号は前記図2のhの信号に等
しい。この場合、零なるサンプル値がt=−τより前と
t=τより後の時点に対して発生する。また、+δ及び
−δなるサンプル値がt=−τ及びt=τに存在し、2
なるサンプル値がt=0に存在する。
【0109】図19のeは低い(より低い)周波数が高
い(より高い)周波数よりも相対的に遅れる状況を示し
ている。この結果として、当該遷移は緩やかに終了す
る。かくして、サンプル時点t=−τ及びt=0におけ
るサンプルは各々-1-δ及び1-δに等しくなる。この信
号を遅延し(図19のf参照)、両信号を減算すると図
19のgの信号となる。この信号は前記図2のjの信号
に等しい。この場合も、零なるサンプル値がt=−τよ
り前とt=τより後の時点に対して発生する。また、−
δ及び+δなるサンプル値がt=−τ及びt=τに存在
し、2なるサンプル値がt=0に存在する。
【0110】この場合も、書込電流において負方向の遷
移が発生した場合は上記と同様の振る舞いとなると言え
る。その差異は、上記の両状況、即ち低い周波数が高い
周波数よりも相対的に多く叉は少なく遅延された場合、
においては図19のd及びgの信号が反対の極性で発生
するということにある。
【0111】上記の結論は、読出信号に(1−D)演算
を施せば、該(1−D)演算で得られる信号を、ナイキ
スト1検波方法で述べたようなやり方で等化の判定及び
当該等化の制御を行うために使用することができるとい
うことである。
【0112】ここでも、書込電流中の連続する遷移は互
いに接近し過ぎていてはいけない。図20は同図のaに
互いに2τだけ離れた2つの遷移を示している。この信
号は出力端子12における「…、0、0、1、1、0、
0、…」なるデジタル出力信号となる。図20のbは、
テープに記録され且つ読出された図20のaの信号に応
答して、検波器10の入力端子に現れる信号を示してい
る。ここで、当該等化は低い周波数が過度に強調されて
いるという点で正しくないことに注意されたい。この結
果、検波器に供給されるアナログ信号は時点t=-2τ、
−τ、0及びτで各々δ、1−δ、1−δ及びδなる値
になる。図20のcは期間τだけ遅延された図20のb
の信号を示し、図20のdは図20のbの信号に(1−
D)演算を施した後の図20のbの信号を示している。
図20のdからは、t=0に零なる値のサンプル値が存
在することが明かである。このように、このサンプル値
は正しい等化が行われたか否かを判定するためには使用
することはできない。
【0113】上記の結論は、2つの連続したステップ状
遷移は互いに少なくとも3τだけ離れていなければなら
ないということである。
【0114】かくして、図18及び19におけるt=−
τのサンプル値を図3の図表における値a(t=-τ)として
使用するには、「0、0、0、1」叉は「1、1、1、
0」なるビット列が検出されねばならない。また、図1
8及び図19におけるt=τのサンプル値を図3の図表
における値a(t=τ)として使用するには、「0、1、
1、1」叉は「1、0、0、0」なるビット列を検出し
なければならない。
【0115】図21はトラックから読出された信号に全
応答検波が実行されるような実施例を示している。この
場合、全応答再生チャンネルは要素1、3、4c、5及
び10から形成されている。
【0116】この場合、図18のaに示すようなステッ
プ状遷移を読出すと、図18のbに示すようなビット流
「…、0、0、1、1、1、…」が出力端子12に得ら
れる。前述したように、可変イコライザ5の出力端子に
得られる信号である読出アナログ信号に(1−D)演算
を施すと、ナイキスト1検波をテープ上に記録された信
号に施した場合に得られたであろう信号が得られる。従
って、当該装置は可変イコライザ5の出力端子8に結合
された(1−D)演算器55を有している。この演算器
55の出力端子における信号はナイキスト1検波を実行
した場合に得られる信号であるから、2つの制御信号c
1及びc2を発生するために要する回路13aが該演算器
55に結合される。この回路13aは前記機能を果たす図
11のAの回路13の一部のコピーであってもよい。こ
の目的のため、上記演算器55の出力端子は検波器10A
の入力端子と遅延ユニット30及び32の各入力端子と
に結合されている。なお、上記回路13aの各要素の機能
については図11のAを参照して詳述した。
【0117】図21における選択器14及び16並びに
発生器45’に代えて、図5の選択器14a及び発生器4
5を使用して必要なビット列を検出すると共に制御信号
1及びc2を得ることもできる。
【0118】図22はテープから読出された信号に全応
答検波が施される他の実施例を示している。この場合、
所要のビット列の選択は出力端子12に得られるデジタ
ル信号を用いて実現される。この目的のため、図22の
回路13bにはビット列「1、1、1、0」、「0、0、
0、1」、「0、1、1、1」及び「1、0、0、0」
を各々選択するための選択段15i、15j、19i及び19jが設
けられている。
【0119】ビット列「0、0、0、1」を選択した場
合、選択段15jは選択信号を発生し、該選択信号はオア
ゲート17を介してサンプル/ホールド回路26に供給
される。「0、0、0、1」なるビット列の選択は図1
8のaに示すような正方向のステップ状遷移が検出され
たことを意味する。この選択信号を受けると、サンプル
/ホールド回路26はその入力端子に図18のdにおけ
るt=−τなる時点で印加される信号をサンプリングす
る。
【0120】ビット列「1、1、1、0」を選択した場
合、選択段15iは選択信号を発生し、該選択信号はオア
ゲート17を介してサンプル/ホールド回路26に供給
される。「1、1、1、0」なるビット列の選択は負方
向のステップ状遷移が検出されたことを意味する。この
選択信号を受けると、サンプル/ホールド回路26は、
図18のaの遷移が負方向の遷移であったと仮定した場
合に、その入力端子に図18のdにおけるt=−τなる
時点で印加される信号をサンプリングする。
【0121】ビット列「0、1、1、1」を選択した場
合、選択段19iは選択信号を発生し、該選択信号はオア
ゲート21を介してサンプル/ホールド回路28に供給
される。「0、1、1、1」なるビット列の選択は図1
8のaに示すような正方向のステップ状遷移が検出され
たことを意味する。この選択信号を受けると、サンプル
/ホールド回路28はその入力端子に図18のdにおけ
るt=τなる時点で印加される信号をサンプリングす
る。
【0122】ビット列「1、0、0、0」を選択した場
合、選択段19jは選択信号を発生し、該選択信号はオア
ゲート21を介してサンプル/ホールド回路28に供給
される。「1、0、0、0」なるビット列の選択は負方
向のステップ状遷移が検出されたことを意味する。この
選択信号を受けると、サンプル/ホールド回路28は、
その入力端子に図18のdにおけるt=τなる時点で印
加される信号をサンプリングする。
【0123】図11のAを参照して説明したのと同様
に、制御信号発生器45’は入力端子42及び44に供
給されるサンプル値と、入力端子39a〜39dに印加される
選択信号とに応答して第1及び第2の制御信号c1及び
2を発生する。
【0124】次に、全応答検波システムの更に他の実施
例を図23を参照して説明する。図23のaは読出され
た後の書込電流の遷移を示している。当該読出信号にお
けるこの遷移に隣接する4個の連続した信号サンプルを
1〜a4で示す。今まで述べてきたサンプル値s1はa2
−a1に等しく、叉今まで述べてきたサンプル値s2はa
4−a3に等しい。
【0125】結果として、第1の制御信号c1は(a2
1)+(a4−a3)に等しくなり、第2の制御信号c2
は(a2−a1)−(a4−a3)に等しくなる。また、負
方向の遷移の場合は上記式により得られるc1及びc2
値の符号は逆にしなければならない。
【0126】上記c2の値は異なる方法で、即ちc2=a
2+a3なる式により、得ることができることが判った。
この式は、c2に関する先の式からa1及びa4を削除す
ることにより簡単に得ることができ、このような削除は
これらサンプルが同一の振幅であると考えられるから許
容できる。図18のeの状況を示す図23のb及び図1
9のbの状況を示す図23のcは、c2に関する上記両
式が同じ結果を与えることを明らかに示している。
【0127】図24は上記認識に基づく実施例を示して
いる。この図において、可変イコライザ5に結合された
サンプラ80はサンプル…、a1、a2、a3、a4、…を
得るためにアナログ信号をサンプリングする。この場
合、サンプリング周波数がサンプリング周波数発生器8
1により供給される。各サンプルは4個の記憶段82.1〜
82.4を有するシフトレジスタに供給され、当該シフトレ
ジスタに周波数発生器81により供給される同一のサン
プリング周波数でシフト入力される。記憶段82.1の出力
端子は信号反転ユニット83を介して加算回路85の第
1の入力端子に結合されている。記憶段82.2の出力端子
は加算回路85の第2の入力端子と、加算回路87の第
1の入力端子とに結合されている。記憶段82.3の出力端
子は加算回路87の第2の入力端子に結合される一方、
反転ユニット84を介して加算回路85の第3の入力端
子に結合されている。また、記憶段82.4の出力端子は加
算回路85の第4の入力端子に結合されている。
【0128】検波器10の出力信号におけるビット列
「0、0、0、1、1、1」及び「1、1、1、0、
0、0」を選択するために選択回路15k及び15lが存在す
る。選択回路15k及び15lの出力端子は、図6のAを参照
して詳細に説明したスイッチング信号発生器150の入力
端子39a及び39bに各々結合されている。更に、選択回路
15k及び15lの出力端子はオアゲート86に結合され、該
ゲートの出力端子は加算回路85及び87の制御入力端
子88及び89に各々結合されている。
【0129】上記構成において、ビット列「0、0、
0、1、1、1」が選択回路15kにより選択されるやい
なや(即ち、図23のaの状況が発生した場合)、選択
回路15kの出力端子に選択信号が発生される。ここで、
遅延回路30は、この場合にシフトレジスタ82が図2
3のaのサンプルa1〜a4を各記憶段82.1〜82.4に各々
記憶しているような遅延のものと仮定する。上記選択信
号はオアゲート86を介して加算回路85及び87に供
給され、これによりこれら2つの加算回路において加算
動作を開始させる。制御入力端子88に供給された選択
信号に従って、加算回路85は図23のaに示した式に
基づいてc1を計算する。また、制御入力端子89に供
給された選択信号に従って、加算回路87は図23のa
に示した簡略された方の式に基づいてc2を計算する。
また、入力端子39aに供給された選択信号に従って、ス
イッチング信号発生器150は各スイッチを図24に示す
ような位置に制御する。
【0130】孤立した負方向の遷移の場合は、選択回路
15lが選択信号を発生し、この結果スイッチ151及び152
が下側の位置に切り換えられる。
【0131】制御信号c2を形成する他の式は、a1+a
2+a3+a4である。これは概ね図23のdから直接得
ることができる。図23のdの上側の曲線はインパルス
応答であり、同図の下側の曲線は全応答検波方法で得ら
れる対応するステップ応答である。インパルス応答曲線
に関して前述した方法をコピーするということは、当該
ステップ応答の理想ステップ応答からの検出されたズレ
は全応答検波方法におけるサンプリング時点の間の半分
のところに位置する時点で判断すべきであるということ
を意味する。このズレはISIlead及びISIlagと呼ばれ
る。ISIleadはA+(a1+a2)/2に等しく、ISIlag
はA−(a3+a4)/2に等しいから、c2はISIlead
ISIlagに等しく、4個の全サンプルa1〜a4の和に比例
する。
【0132】勿論、信号を図23のdに示す時点t1
びt2でサンプリングしてc1叉はc2の少なくとも一方
を得るようにすることもできる。
【0133】上記説明から、本発明が入力された信号の
実際の応答と、これに対応する理想応答との間の差を検
出するということに基づいていることは明かである。こ
の差は伝送チャンネルの理想でない特性の目安となり、
可変イコライザを制御するための2つの制御信号を作成
するために使用することができる。
【0134】本発明は、上述したように、零に強制する
等化を呈し、この等化においてはピーク振幅の発生時点
に隣接する各時点におけるサンプル値(ナイキスト1状
況に関する図7のf、図8のf、図9のf及び図10の
f、並びに部分応答クラスIVに関する図15のf及び
図16のf参照)が、零の振幅となるように制御され
る。このことはこれらの時点におけるシンボル間干渉
(ISI)が零となることを意味する。
【0135】しかしながら、ある状況においてはある程
度の量のISIを許容することも有効である。というの
は、ISIが零に等しいというよりも上記のようなIS
Iの量の場合に検出デジタル信号中の検出エラーが最小
となる場合もあるからである。
【0136】上述した等化メカニズムは、問題となる時
点において制御されたISIが得られるようにしてIS
Iが近傍のピーク振幅とは無関係となるような適応的等
化を実現するためにも使用することもできる。
【0137】周波数補正用及び位相補正用の2つの制御
信号をどのようにして得ることができるかに関しての幾
つかの例を以下に説明する。
【0138】図25はナイキスト1検波システムにより
得られた孤立パルスを示している。この場合、時点t=
−τ及びt=τにおける信号値ISIlead及びISIlagがと
られるのみならず、t=0における信号値Aもとられ
る。かくして、周波数制御用のエラー信号は、 HFerror=(ISIlead+ISIlag)−b・A となり、ここでbはパルスの振幅に対する許容されたシ
ンボル間干渉の値である。このように、少な過ぎるHF
等化の結果、等化後にある程度の量のISIが残存す
る。この残存するISIに対して追加のHF等化が必要
な場合は、bは負でなければならない。
【0139】また、位相制御用のエラー信号は以下のよ
うになる、 phaseerror=(ISIlead−ISIlag)−b・A
【0140】上記のようにして、残存位相ズレの結果、
等化後にある程度の量のISIが残存することになる。
【0141】上記両エラー信号は積分要素I1及びI2
供給され、これにより可変イコライザ用の制御信号が得
られる。更に、前述した通りISIlead及びISIlag
は「0、0、1」及び「0、0、−1」、並びに「1、
0、0」及び「−1、0、0」なる列から各々検出する
ことができる。
【0142】図26は部分応答クラスIV検波システム
により得られる孤立パルスを図示している。この場合
は、時点t=−τ及びt=2τにおける信号値ISI
lead及びISIlagがとられるのみならず、時点T=0
の信号値A1と時点t=τの信号値A2もとられる。かく
して、周波数制御用のエラー信号は次のようになる。 HFerror =(ISIlead−b・A1)+(ISIlag
b・A2) phaseerror=(ISIlead−b・A1)−(ISIlag
b・A2
【0143】上記両エラー信号は積分要素I1及びI2
供給され、これにより可変イコライザ用の制御信号が得
られる。
【0144】図27は全応答状況において得られるステ
ップ状遷移を示している。値a1〜a4から発して、エラ
ー信号が下記のように得られる。 HFerror =(a2−a1)+(a4−a3)−b・(a3
−a2) phaseerror=(a1+a2)+(a3+a4)−b・(a3
−a2
【0145】a3−a2なる項により特徴付けられる振幅
の項は、好ましくはa4−a1により置き換えられ、これ
により振幅の項に対するより良好な近似を得ることがで
きる。
【0146】更に、前記各エラー信号は当該エラー信号
を振幅値で除算することにより正規化するのが好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はナイキスト1検波を実行する装置のブ
ロック図、
【図2】 図2はテープ上の書込電流における正方向の
孤立したステップ状遷移のナイキスト1検波を説明する
タイムチャート、
【図3】 図3はテープ上の書込電流におけるステップ
状遷移に対して読出された信号の振る舞いを種々のイコ
ライザ設定に関して説明した図表、
【図4】 図4は互いに2τだけ離れた2つのステップ
状遷移に関して読出された信号に対する誤ったイコライ
ザ設定の影響を示すタイムチャート、
【図5】 図5はナイキスト1検波を実行する装置の更
に詳細な構成を示すブロック図、
【図6】 図6は図5の装置における各部の実施例を示
し、Aはイコライザ制御信号発生器の実施例を、Bは可
変イコライザの実施例を各々示すブロック図、
【図7】 図7はある信号応答に対して実行される可変
イコライザの機能を説明するタイムチャート、
【図8】 図8は他の信号応答に対して実行される可変
イコライザの機能を説明するタイムチャート、
【図9】 図9は更に他の信号応答に対して実行される
可変イコライザの機能を説明するタイムチャート、
【図10】 図10は更に他の信号応答に対して実行さ
れる可変イコライザの機能を説明するタイムチャート、
【図11】 図11はナイキスト1検波を実行する他の
装置を示し、Aは装置全体のブロック図、Bは同装置の
イコライザ制御信号発生器の詳細な構成を示すブロック
図、
【図12】 図12はテープ上の書込電流における正方
向の孤立したステップ状遷移の部分応答クラス4検波を
説明するタイムチャート、
【図13】 図13は互いに3τだけ離れた2つのステ
ップ状遷移に関して読出された信号に対する誤ったイコ
ライザ設定の影響を示すタイムチャート、
【図14】 図14はPR4検波を実行する装置の構成
を示すブロック図、
【図15】 図15はある信号応答に対して実行される
可変イコライザの機能を説明するタイムチャート、
【図16】 図16は他の信号応答に対して実行される
可変イコライザの機能を説明するタイムチャート、
【図17】 図17はPR4検波を実行する他の装置の
構成を示すブロック図、
【図18】 図18はテープ上の書込電流における正方
向の孤立したステップ状遷移の全応答検波を説明するタ
イムチャート、
【図19】 図19はテープ上の書込電流における正方
向の孤立したステップ状遷移の全応答検波を説明する他
のタイムチャート、
【図20】 図20は互いに2τだけ離れた2つのステ
ップ状遷移に関して読出された信号に対する誤ったイコ
ライザ設定の影響を示すタイムチャート、
【図21】 図21は全応答検波を実行する装置の構成
を示すブロック図、
【図22】 図22は全応答検波を実行する他の装置の
構成を示すブロック図、
【図23】 図23のa〜dは全応答検波を実行する装
置における種々の信号を示すタイムチャート、
【図24】 図24は全応答検波を実行する更に他の装
置の構成を示すブロック図、
【図25】 図25は孤立パルスのある応答を説明する
タイムチャート、
【図26】 図26は孤立パルスの他の応答を説明する
タイムチャート、
【図27】 図27は孤立パルスの更に他の応答を説明
するタイムチャートである。
【符号の説明】
1…読出ヘッド、 3…前置増幅
器、4…前置イコライザ、 5…可変イ
コライザ、10…検波手段、 12
…出力端子、14a…ビット列選択器、
26…サンプル/ホールド・ユニット、 28…サンプ
ル/ホールド・ユニット、30…遅延ユニット、32…
遅延ユニット、 45…イコライザ制御
信号発生器。
フロントページの続き (72)発明者 アルバート マリア アーノルド レイッ クアート オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送媒体からデジタル信号を入力する入
    力装置であって、 前記伝送媒体から信号を入力する入力手段と、 前記入力手段の出力端子に結合された入力端子と、制御
    信号を入力する制御信号入力端子と、等化された出力信
    号を出力する出力端子とを有する可変イコライザ手段
    と、 前記イコライザ手段の出力端子に結合された入力端子
    と、第1のデジタル信号を出力する出力端子とを有する
    信号検出手段と、 イコライザ制御信号を出力する出力端子を有し、この出
    力端子が前記イコライザ手段の制御信号入力端子に結合
    されたイコライザ制御信号発生手段と、 前記デジタル信号を出力する出力端子と、を具備する入
    力装置において、当該入力装置が、 前記信号検出手段の出力端子に結合された入力端子と、
    この入力端子に供給された信号中に含まれる少なくとも
    一つの特定のビット列を検出すると第1及び第2の選択
    信号を各々出力する出力端子とを有し、前記可変イコラ
    イザ手段の出力端子での応答における信号部分に対応す
    るビット列を選択して、前記可変イコライザ手段用の第
    1及び第2の制御信号を形成するに適した信号部分を選
    択するように構成されたビット列選択手段と、 前記イコライザ手段の出力端子に結合された入力端子
    と、前記ビット列選択手段の出力端子に結合された制御
    信号入力端子と、前記イコライザ制御信号発生手段の入
    力端子に結合された出力端子とを有し、上記入力端子に
    供給された信号を前記第1の選択信号に応じてサンプリ
    ング及び保持することにより少なくとも1個の第1サン
    プル値を得ると共に上記入力端子に供給される信号を前
    記第2の選択信号に応じてサンプリング及び保持するこ
    とにより少なくとも1個の第2サンプル値を得る一方、
    これら第1及び第2サンプル値を上記出力端子に供給す
    るよう構成されたサンプル/ホールド手段と、を有し、
    前記イコライザ制御信号発生手段が前記第1及び第2サ
    ンプル値を受け取ると前記第1及び第2の制御信号を発
    生するように構成され、この第1の制御信号が前記第1
    及び第2サンプル値の第1の算術合成に係るものである
    一方、前記第2の制御信号が前記第1及び第2サンプル
    値の第2の算術合成に係るものであり、これら第1及び
    第2の算術合成が互いに異なることを特徴とする入力装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の入力装置において、前
    記少なくとも1個の第1サンプル値が前記信号部分の進
    み部分から採られることを特徴とする入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の入力装置において、前
    記少なくとも1個の第2サンプル値が前記信号部分の遅
    れ部分から採られることを特徴とする入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の入力装置において、前
    記第1の算術合成は前記第1の制御信号が前記少なくと
    も1個の第1サンプル値と前記少なくとも1個の第2サ
    ンプル値との和に比例するようになるものであることを
    特徴とする入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の入力装置において、前
    記サンプル/ホールド手段は当該手段の入力端子に供給
    される前記信号を前記第1の選択信号に応じてサンプリ
    ング及び保持して1個の第1サンプル値を得ると共に、
    当該手段の入力端子に供給される前記信号を前記第2の
    選択信号に応じてサンプリング及び保持して1個の第2
    サンプル値を得る一方、これら第1及び第2サンプル値
    を当該手段の出力端子に供給するように構成されている
    ことを特徴とする入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の入力装置において、前
    記第2の算術合成は前記第2の制御信号が前記第1サン
    プル値と前記第2サンプル値との差に比例するようにな
    るものであることを特徴とする入力装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れか一項に
    記載の入力装置において、前記第1のデジタル信号が3
    値デジタル信号であり、前記ビット列選択手段が少なく
    とも1個の「0」ビットで始まり、少なくとも1個の
    「1」ビット叉は「−1」ビットで終わるビット列を選
    択するように構成されていることを特徴とする入力装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の入力装置において、前
    記ビット列選択手段は「0、0、1」及び「0、0、−
    1」なるビット列を選択し、これらビット列の中の一つ
    を選択すると前記第1の選択信号を発生するように構成
    されていることを特徴とする入力装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の入力装置において、前
    記ビット列選択手段が更に「0、0、1、1」及び
    「0、0、−1、−1」なるビット列を選択し、これら
    ビット列の中の一つを選択すると前記第1の選択信号を
    発生するように構成されていることを特徴とする入力装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項6の何れか一項
    に記載の入力装置において、前記第1のデジタル信号が
    3値デジタル信号であり、前記ビット列選択手段が少な
    くとも1個の「1」ビット叉は「−1」ビットで始ま
    り、少なくとも1個の「0」ビットで終わるビット列を
    選択するように構成されていることを特徴とする入力装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の入力装置におい
    て、前記ビット列選択手段は「1、0、0」及び「−
    1、0、0」なるビット列を選択し、これらビット列の
    中の一つを選択すると前記第2の選択信号を発生するよ
    うに構成されていることを特徴とする入力装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の入力装置におい
    て、前記ビット列選択手段が更に「1、1、0、0」及
    び「−1、−1、0、0」なるビット列を選択し、これ
    らビット列の中の一つを選択すると前記第2の選択信号
    を発生するように構成されていることを特徴とする入力
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項7、請求項8叉は請求項9に記
    載の入力装置において、前記サンプル/ホールド手段は
    前記可変イコライザ手段の出力信号を、選択された前記
    ビット列における「1」ビット叉は「−1」ビットに直
    に隣接する「0」ビットの発生時点に対応する時点でサ
    ンプリングして前記少なくとも1個の第1サンプル値を
    得るように構成されていることを特徴とする入力装置。
  14. 【請求項14】 請求項8叉は請求項9に記載の入力装
    置において、前記サンプル/ホールド手段は前記可変イ
    コライザ手段の出力信号を、選択された前記ビット列に
    おける「1」ビット叉は「−1」ビットに直に隣接する
    2個の相隣る「0」ビットの各発生時点の間に位置する
    時点に対応する時点でサンプリングして、前記少なくと
    も1個の第1サンプル値を得るように構成されているこ
    とを特徴とする入力装置。
  15. 【請求項15】 請求項10、請求項11叉は請求項1
    2に記載の入力装置において、前記サンプル/ホールド
    手段は前記可変イコライザ手段の出力信号を、選択され
    た前記ビット列における「1」ビット叉は「−1」ビッ
    トに直に隣接する「0」ビットの発生時点に対応する時
    点でサンプリングして、前記少なくとも1個の第2サン
    プル値を得るように構成されていることを特徴とする入
    力装置。
  16. 【請求項16】 請求項11叉は請求項12に記載の入
    力装置において、前記サンプル/ホールド手段は前記可
    変イコライザ手段の出力信号を、選択された前記ビット
    列における「1」ビット叉は「−1」ビットに直に隣接
    する2個の相隣る「0」ビットの各発生時点の間に位置
    する時点に対応する時点でサンプリングして、前記少な
    くとも1個の第2サンプル値を得るように構成されてい
    ることを特徴とする入力装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし請求項6の何れか一項
    に記載の入力装置において、前記第1のデジタル信号が
    2値デジタル信号であり、前記ビット列選択手段が少な
    くとも2個の「0」ビットで始まると共に少なくとも1
    個の「1」ビットで終わるビット列か叉は少なくとも2
    個の「1」ビットで始まると共に少なくとも1個の
    「0」ビットで終わるビット列を選択するように構成さ
    れていることを特徴とする入力装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の入力装置におい
    て、前記ビット列選択手段は「1、1、1、0」及び
    「0、0、0、1」なるビット列を選択し、これらビッ
    ト列の中の一つを選択すると前記第1の選択信号を発生
    するように構成されていることを特徴とする入力装置。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の入力装置におい
    て、前記ビット列選択手段が「1、0、0、0」及び
    「0、1、1、1」なるビット列を選択し、これらビッ
    ト列の中の一つを選択すると前記第2の選択信号を発生
    するように構成されていることを特徴とする入力装置。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の入力装置におい
    て、前記サンプル/ホールド手段が前記可変イコライザ
    手段の出力信号を第1及び第2の時点でサンプリングし
    て第1及び第2の第1サンプル値を得るように構成さ
    れ、前記第1の時点は前記第1のデジタル信号で検出さ
    れた前記ビット列における右から3番目のビットの発生
    時点に対応し、前記第2の時点は検出された前記ビット
    列における右から2番目のビットの発生時点に対応して
    いることを特徴とする入力装置。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の入力装置におい
    て、前記サンプル/ホールド手段が前記可変イコライザ
    手段の出力信号を第1及び第2の時点でサンプリングし
    て第1及び第2の第1サンプル値を得るように構成さ
    れ、前記第1の時点は前記第1のデジタル信号で選択さ
    れた前記ビット列における右から3番目及び4番目のビ
    ットの各発生時点の間に位置する時点に対応し、前記第
    2の時点は選択された前記ビット列における右から2番
    目及び3番目のビットの各発生時点の間に位置する時点
    に対応していることを特徴とする入力装置。
  22. 【請求項22】 請求項1に従属する請求項17に従属
    する請求項19に記載の入力装置において、前記サンプ
    ル/ホールド手段が前記可変イコライザ手段の出力信号
    を第1及び第2の時点でサンプリングして第1及び第2
    の第2サンプル値を得るように構成され、前記第1の時
    点は前記第1のデジタル信号で選択された前記ビット列
    における左から2番目のビットの発生時点に対応し、前
    記第2の時点は選択された前記ビット列における左から
    3番目のビットの発生時点に対応していることを特徴と
    する入力装置。
  23. 【請求項23】 請求項1に従属する請求項17に従属
    する請求項19に記載の入力装置において、前記サンプ
    ル/ホールド手段が前記可変イコライザ手段の出力信号
    を第1及び第2の時点でサンプリングして第1及び第2
    の第2サンプル値を得るように構成され、前記第1の時
    点は前記第1のデジタル信号で選択された前記ビット列
    における左から2番目及び3番目のビットの各発生時点
    の間に位置する時点に対応し、前記第2の時点は選択さ
    れた前記ビット列における左から3番目及び4番目のビ
    ットの各発生時点の間に位置する時点に対応しているこ
    とを特徴とする入力装置。
  24. 【請求項24】 請求項20及び22、叉は請求項21
    及び23に記載の入力装置において、前記第2の制御信
    号は「0、0、0、1」及び「0、1、1、1」なる2
    つの連続するビット列が選択された場合は前記第2の第
    1サンプル値と前記第1の第2サンプル値との和に比例
    し、前記第2の制御信号は「1、1、1、0」及び
    「1、0、0、0」なる2つの連続するビット列が選択
    された場合は前記第2の第1サンプル値と前記第1の第
    2サンプル値との和の負に比例することを特徴とする入
    力装置。
  25. 【請求項25】 請求項20及び22、叉は請求項21
    及び23に記載の入力装置において、前記第2の制御信
    号は「0、0、0、1」及び「0、1、1、1」なる2
    つの連続するビット列が選択された場合は前記2つの第
    1サンプル値と前記2つの第2サンプル値との和に比例
    し、前記第2の制御信号は「1、1、1、0」及び
    「1、0、0、0」なる2つの連続するビット列が選択
    された場合は前記2つの第1サンプル値と前記2つの第
    2サンプル値との和の負に比例することを特徴とする入
    力装置。
  26. 【請求項26】 請求項20及び22、叉は請求項21
    及び23に記載の入力装置において、前記第1の制御信
    号は「0、0、0、1」及び「0、1、1、1」なる2
    つの連続するビット列が選択された場合は前記第2の第
    1サンプル値と前記第2の第2サンプル値との和から前
    記第1の第1サンプル値と前記第1の第2サンプル値と
    の和を減じた値に比例し、前記第1の制御信号は「1、
    1、1、0」及び「1、0、0、0」なる2つの連続す
    るビット列が選択された場合は前記第1の第1サンプル
    値と前記第1の第2サンプル値との和から前記第2の第
    1サンプル値と前記第2の第2サンプル値との和を減じ
    た値に比例することを特徴とする入力装置。
  27. 【請求項27】 伝送媒体からデジタル信号を入力する
    入力装置であって、 前記伝送媒体から信号を入力する入力手段と、 前記入力手段の出力端子に結合された入力端子と、制御
    信号を入力する制御信号入力端子と、等化された出力信
    号を出力する出力端子とを有する可変イコライザ手段
    と、 前記イコライザ手段の出力端子に結合された入力端子
    と、第1のデジタル信号を出力する出力端子とを有する
    信号検出手段と、 イコライザ制御信号を出力する出力端子を有し、この出
    力端子が前記イコライザ手段の制御信号入力端子に結合
    されたイコライザ制御信号発生手段と、 前記デジタル信号を出力する出力端子と、を具備する入
    力装置において、当該入力装置が、 前記信号検出手段の出力端子に結合された入力端子と、
    この入力端子に供給される信号中に含まれる特定のビッ
    ト列を検出した場合に選択信号を出力する出力端子とを
    有し、前記可変イコライザ手段の出力端子での応答にお
    ける当該可変イコライザ手段用の第1及び第2の制御信
    号を作成するに適した信号部分に対応する信号部分を選
    択するようなビット列を選択するように構成されている
    ビット列選択手段と、 前記イコライザ手段の出力端子に結合された入力端子
    と、前記ビット列選択手段の出力端子に結合された制御
    信号入力端子と、前記イコライザ制御信号発生手段の入
    力端子に結合された出力端子とを有し、上記入力端子に
    供給される信号を前記選択信号に応じてサンプリング及
    び保持することにより少なくとも1個の第1サンプル値
    と少なくとも1個の第2サンプル値とを得る一方、これ
    ら第1及び第2サンプル値を上記出力端子に供給するよ
    うに構成されたサンプル/ホールド手段と、を有し、前
    記第1及び第2サンプル値は時間的に互いに一致せず、
    前記イコライザ制御信号発生手段が前記第1及び第2サ
    ンプル値を受け取ると前記第1及び第2の制御信号を発
    生するように構成され、この第1の制御信号が前記第1
    及び第2サンプル値の第1の算術合成に係るものである
    一方、前記第2の制御信号が前記第1及び第2サンプル
    値の第2の算術合成に係るものであり、これら第1及び
    第2の算術合成が互いに異なることを特徴とする入力装
    置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の入力装置におい
    て、前記少なくとも1個の第1サンプル値が前記信号部
    分の進み部分から採られることを特徴とする入力装置。
  29. 【請求項29】 請求項27に記載の入力装置におい
    て、前記少なくとも1個の第2サンプル値が前記信号部
    分の遅れ部分から採られることを特徴とする入力装置。
  30. 【請求項30】 請求項27に記載の入力装置におい
    て、前記第1の算術合成は前記第1の制御信号が前記少
    なくとも1個の第1サンプル値と前記少なくとも1個の
    第2サンプル値との和に比例するようになるものである
    ことを特徴とする入力装置。
  31. 【請求項31】 請求項27に記載の入力装置におい
    て、前記サンプル/ホールド手段は当該手段の入力端子
    に供給される前記信号を前記選択信号に応じてサンプリ
    ング及び保持することにより1個の第1サンプル値と1
    個の第2サンプル値とを得ると共に、これら第1及び第
    2サンプル値を当該手段の出力端子に供給するように構
    成されていることを特徴とする入力装置。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の入力装置におい
    て、前記第2の算術合成は前記第2の制御信号が前記第
    1サンプル値と前記第2サンプル値との間の差に比例す
    るようになるものであることを特徴とする入力装置。
  33. 【請求項33】 請求項27ないし請求項32の何れか
    一項に記載の入力装置において、前記第1のデジタル信
    号が3値デジタル信号であり、前記ビット列選択手段が
    少なくとも1個の「0」ビットで始まり、少なくとも1
    個の「1」ビット叉は「−1」ビットが続き、少なくと
    も1個の「0」ビットで終わるようなビット列を選択す
    るように構成されていることを特徴とする入力装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の入力装置におい
    て、前記ビット列選択手段は「0、0、1、0、0」及
    び「0、0、−1、0、0」なるビット列を選択し、こ
    れらビット列の中の一つを選択すると前記選択信号を発
    生するように構成されていることを特徴とする入力装
    置。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の入力装置におい
    て、前記ビット列選択手段が「0、0、1、1、0、
    0」及び「0、0、−1、−1、0、0」なるビット列
    を選択し、これらビット列の中の一つを選択すると前記
    選択信号を発生するように構成されていることを特徴と
    する入力装置。
  36. 【請求項36】 請求項33、請求項34叉は請求項3
    5に記載の入力装置において、前記サンプル/ホールド
    手段は前記可変イコライザ手段の出力信号を第1及び第
    2の時点でサンプリングして前記少なくとも1個の第1
    サンプル値と前記少なくとも1個の第2サンプル値とを
    得るように構成され、前記第1及び第2の時点が、選択
    された前記ビット列における「1」叉は「−1」ビット
    に両側で直に隣接する2つの「0」ビットが発生する各
    時点に対応することを特徴とする入力装置。
  37. 【請求項37】 請求項34叉は請求項35に記載の入
    力装置において、前記サンプル/ホールド手段は前記可
    変イコライザ手段の出力信号を第1及び第2の時点でサ
    ンプリングして前記少なくとも1個の第1サンプル値と
    前記少なくとも1個の第2サンプル値とを得るように構
    成され、前記第1の時点は、選択された前記ビット列に
    おける「1」叉は「−1」ビットに左側で直に隣接する
    2つの相隣る「0」ビットが発生する2つの時点の間に
    位置する時点に対応し、前記第2の時点は、選択された
    前記ビット列における「1」叉は「−1」ビットに右側
    で直に隣接する2つの相隣る「0」ビットが発生する2
    つの時点の間に位置する時点に対応することを特徴とす
    る入力装置。
  38. 【請求項38】 請求項27ないし請求項32の何れか
    一項に記載の入力装置において、前記第1のデジタル信
    号が2値デジタル信号であり、前記ビット列選択手段が
    少なくとも2個の「0」ビットで始まると共に少なくと
    も2個の「1」ビットで終わるビット列か、叉は少なく
    とも2個の「1」ビットで始まると共に少なくとも2個
    の「0」ビットで終わるビット列を選択するように構成
    されていることを特徴とする入力装置。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の入力装置におい
    て、前記ビット列選択手段が「0、0、0、1、1、
    1」及び「1、1、1、0、0、0」なるビット列を選
    択し、これらビット列の中の一つを選択すると前記選択
    信号を発生するように構成されていることを特徴とする
    入力装置。
  40. 【請求項40】 請求項38叉は39に記載の入力装置
    において、前記サンプル/ホールド手段は前記可変イコ
    ライザ手段の出力信号を第1及び第2の時点でサンプリ
    ングし、前記第1及び第2の時点が、前記少なくとも1
    個の第1サンプル値と前記少なくとも1個の第2サンプ
    ル値とを得るために、前記第1のデジタル信号において
    選択された前記ビット列における直に隣接する「0」及
    び「1」ビットの各発生時点に対応していることを特徴
    とする入力装置。
  41. 【請求項41】 請求項27に従属する請求項38叉は
    請求項39に記載の入力装置において、前記サンプル/
    ホールド手段は前記可変イコライザ手段の出力信号を第
    1及び第2の時点でサンプリングし、前記第1の時点
    は、前記少なくとも1個の第1サンプル値を得るため
    に、選択された前記ビット列における「1」ビットに直
    に隣接する2つの相隣る「0」ビットが発生する2つの
    時点の間に位置する時点に対応し、前記第2の時点は、
    前記少なくとも1個の第2サンプル値を得るために、前
    記第1のデジタル信号において選択された前記ビット列
    における「0」ビットに直に隣接する2つの相隣る
    「1」ビットが発生する2つの時点の間に位置する時点
    に対応することを特徴とする入力装置。
  42. 【請求項42】 請求項40叉は請求項41に記載の入
    力装置において、前記第2の制御信号が前記第1及び第
    2サンプル値の和に比例することを特徴とする入力装
    置。
  43. 【請求項43】 請求項38叉は請求項39に記載の入
    力装置において、前記サンプル/ホールド手段は前記可
    変イコライザ手段の出力信号を第1及び第2の時点でサ
    ンプリングし、これら第1及び第2の時点は、第1及び
    第2の第1サンプル値を得るために、前記第1のデジタ
    ル信号において選択された前記ビット列における「1」
    ビットに直に隣接する2つの相隣る「0」ビットが発生
    する各時点に対応し、前記サンプル/ホールド手段は更
    に前記可変イコライザ手段の出力信号を第3及び第4の
    時点でサンプリングし、これら第3及び第4の時点は、
    第1及び第2の第2サンプル値を得るために、前記第1
    のデジタル信号において選択された前記ビット列におけ
    る「0」ビットに直に隣接する2つの相隣る「1」ビッ
    トが発生する各時点に対応していることを特徴とする入
    力装置。
  44. 【請求項44】 請求項39に記載の入力装置におい
    て、前記サンプル/ホールド手段は前記可変イコライザ
    手段の出力信号を第1及び第2の時点でサンプリング
    し、前記第1の時点は、第1の第1サンプル値を得るた
    めに、前記第1のデジタル信号において選択された前記
    ビット列における相隣る「0」及び「1」ビットに直に
    隣接する2つの相隣る「0」ビットが発生する各時点の
    間に位置する時点に対応し、前記第2の時点は、第2の
    第1サンプル値を得るために、前記第1のデジタル信号
    において選択された前記ビット列における「1」ビット
    に直に隣接する2つの相隣る「0」ビットが発生する各
    時点の間に位置する時点に対応し、前記サンプル/ホー
    ルド手段は更に前記可変イコライザ手段の出力信号を第
    3及び第4の時点でサンプリングし、前記第3の時点
    は、第1の第2サンプル値を得るために、前記第1のデ
    ジタル信号において選択された前記ビット列における
    「0」ビットに直に隣接する2つの相隣る「1」ビット
    が発生する各時点の間に位置する時点に対応し、前記第
    4の時点は、第2の第2サンプル値を得るために、前記
    第1のデジタル信号において選択された前記ビット列に
    おける相隣る「0」及び「1」ビットに直に隣接する2
    つの相隣る「1」ビットが発生する各時点の間に位置す
    る時点に対応することを特徴とする入力装置。
  45. 【請求項45】 請求項43叉は44に記載の入力装置
    において、前記第2の制御信号は前記第1及び第2の第
    1サンプル値と前記第1及び第2の第2サンプル値との
    和に比例することを特徴とする入力装置。
  46. 【請求項46】 請求項43叉は44に記載の入力装置
    において、前記第1の制御信号は前記第2の第1サンプ
    ル値と前記第2の第2サンプル値との和から前記第1の
    第1サンプル値と前記第1の第2サンプル値との和を減
    じた値に比例することを特徴とする入力装置。
  47. 【請求項47】 請求項1ないし46の何れか一項に記
    載の入力装置において、前記可変イコライザ手段は前記
    第1の制御信号に応じて周波数の関数としての当該手段
    の振幅応答を変化させる一方、前記第2の制御信号に応
    じて周波数の関数としての当該手段の位相応答を変化さ
    せることを特徴とする入力装置。
  48. 【請求項48】 請求項5、6、31叉は32に従属す
    る請求項47に記載の入力装置において、前記可変イコ
    ライザ手段は前記第1の制御信号に応じて動作周波数範
    囲の高周波領域における当該手段の振幅応答を前記動作
    周波数範囲の低周波領域における振幅応答に対して変化
    させることにより前記第1及び第2サンプル値の和を略
    零にさせる一方、前記第2の制御信号に応じて前記高周
    波領域における当該手段の位相応答を前記低周波領域に
    おける位相応答に対して変化させることにより前記第1
    サンプル値と前記第2サンプル値との間の差を略零にさ
    せるように構成されていることを特徴とする入力装置。
  49. 【請求項49】 請求項1ないし48の何れか一項に記
    載の入力装置において、前記第1及び第2の制御信号が
    前記可変イコライザ手段の制御信号入力端子に積分要素
    を各々介して供給されるようになっていることを特徴と
    する入力装置。
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