JPH063745U - ルーフラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルーフ収納型の日除け用テントと併用するこ
とができるようにする。 【構成】 ルーフラック１０のラックフレーム１１は車
幅方向の横フレーム１１ａと側面方向の縦フレーム１１
ｂとをそれぞれ二本づつ使用して枠組みを形成されてい
る。側面方向の縦フレーム１１ｂは車幅外方向に開口を
備え、内部には巻き上げ型のテント２０が収容されてい
る。テント使用する場合、カバー２４を開け、アーム２
５を引き出して展開させた後、カバー２４に結合された
テント２２を引き出す。テント２２が十分に引き出され
たら、カバー２４とアーム２５の先端係合させ、アーム
２５の先端部と地面との間にポール２６を挿入して高さ
調整する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ルーフラックに関し、特に、キャンピングカーなどに使用して好適 なルーフラックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ルーフラックとして、図８に示すものが知られている。このルーフラッ ク１は止め具２を備えており、ルーフドリップを利用して車両のルーフ上に固定 されるようになっている。

【０００３】 一方、レクリエーションなどに使用する車両においては、側面に日除けを形成 するためにテントを使用することが多い。このテントは、図９に示すように車両 のルーフドリップ３を使用してルーフ側部に固定された収納ケース４に収納され ており、当該収納ケース４内には図１０に示すように、テント５とポール６とア ーム７などから構成されている。なお、テント５はポール６に巻き付けた状態で 収納ケース４内に収容されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のルーフラックにおいては、日除け用のテントと併用しようとす ると、共にルーフドリップを利用して固定するようになっているため、互いに干 渉して取り付けられないことがあるという課題があった。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、日除け用のテントと併用す ることが可能なルーフラックを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１にかかる考案は、車両のルーフ上に固定さ れるルーフラックであって、側面方向に平行な枠フレームを収納室として形成し 、当該収納室内に巻き上げ型テントを収納するように構成してある。

【０００６】

【作用】

上記のように構成した請求項１にかかる考案においては、ルーフラックを形成 する枠フレームのうち、側面方向のものを収納室として形成してあるため、車両 のルーフ上に当該ルーフラックを固定するだけでテントの収納を行なえる。すな わち、テント用の別体の収納ケースを使用することなくテントを収納することが 可能となる。そして、使用時には当該ルーフラックの収納室からテントを取り出 して展開させれば車両の側方に日陰を作ることができる。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、テント用の別体の収納ケースを使用しなくても テントを収納することができるため、収納ケースを別個にルーフ上に固定する必 要がなく、容易に日除け用のテントと併用することが可能なルーフラックを提供 することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説明する。 図１は本考案の一実施例にかかるルーフラックの斜視図、図２は収納部分と固 定部分の拡大断面図である。

【０００９】 図において、ルーフラック１０は基本枠組みとなるラックフレーム（枠フレー ム）１１を有しており、止め具となるルーフラックアーム１２を介して車両のル ーフドリップに対して固定されている。ラックフレーム１１は車幅方向の横フレ ーム１１ａと側面方向の縦フレーム１１ｂとをそれぞれ二本づつ使用して枠組み を形成してあり、側面方向の縦フレーム１１ｂは図２に示すように車幅外方向に 開口を備えるとともに、内部を上下二段に仕切る隔壁１１ｂ１を備えている。

【００１０】 縦フレーム１１ｂの隔壁１１ｂ１にて形成される上室ＵＲと下室ＤＲ内には巻 き上げ型のテント２０が収容されている。上室ＵＲの前端側と後端側には巻取り 器２１が備えられ、両巻取り器２１は両者間に配置されてテント２２が捲回され たバトルリトラクタ２３を一定方向に回転するように付勢している。すなわち、 巻取り器２１は、図３に示すように、渦巻スプリング２１ａを収納する筺体状の リトラクタホルダ２１ｂを備えており、同渦巻スプリング２１ａの外側端をリト ラクタホルダ２１ｂに固定するとともに内側端をシャフト２１ｃに固定し、ワッ シャ２１ｄを被覆してシャフト２１ｃが回転可能なように支持している。そして 、同シャフト２１ｃの先端をロータ２１ｅに固定し、このロータ２１ｅを介して バトルリトラクタ２３を支持している。なお、バトルリトラクタ２３に捲回され たテントの端部には縦フレーム１１ｂの開口に一致するカバー２４が固定されて いる。

【００１１】 また、下室ＤＲ内には、中間部を谷折に屈曲せしめて長さを半分にしたアーム ２５が、それぞれ前端側と後端側に一つづつ収納されている。ここにおいて、各 アーム２５の一端は、ヒンジを介して縦フレーム１１ｂ内面に固定されており、 図４〜図６に示すように、縦フレーム１１ｂ内から外側に向けて展開可能となっ ている。さらに、アーム２５とともにこの下室ＤＲ内には伸縮可能な一対のポー ル２６も収容されている。 なお、ルーフラックアーム１２の下面にはラバー１２ａが備えられており、当 該ラバー１２ａを介して車両のルーフに当接するようになっている。

【００１２】 次に、上記構成からなる本実施例の動作を説明する。 ルーフラックアーム１２を介してルーフラック１０をルーフドリップに固定し た状態は、図１に示すように、通常のルーフラックの外観を呈している。

【００１３】 テント使用する場合、カバー２４を開け、ポール２６を取り出す。ポール２６ を取り出したら、図５に示すように収納されたアーム２５を引き出して展開させ る。このとき、アーム２５における中間の屈曲部が、図６に示すように１８０度 よりもわずかに大きく屈曲するようにする。カバー２４を引き出すと、当該カバ ー２４に結合されたテント２２がバトルリトラクタ２３を回転させながら引き出 されてくる。バトルリトラクタ２３は巻取り器２１にて支持されており、テント ２２を常に巻き込もうとしている。

【００１４】 テント２２が十分に引き出されたら、カバー２４裏面の図示しない凸部ととア ーム２５の先端の孔２５ａとを係合させる。このときアーム２５は１８０度以上 展開しており、カバー２４がテント２２を介して引き戻されようとするとアーム ２５を屈曲不能な方向に押し曲げようとするので、アーム２５は屈曲せず、テン ト２２は引き出された状態で固定される。 その後、アーム２５の先端部と地面との間にポール２６を挿入し、さらに長さ を調整して高さ調整する。テント２２の展開状態を図７に示す。

【００１５】 一方、テント２２を収納するときには、まずポール２６を取り外し、次いでカ バー２４とアーム２５との係合を解除する。巻取り器２１はバトルリトラクタ２ ３に回転力を付勢しており、カバー２４とアーム２５とが離れるとテント２２は 当該バトルリトラクタ２３の周囲に巻取られる。 テント２２が巻取られたら、アーム２５を中間部より折曲げつつ、下室ＤＲ内 に収納し、さらに収縮させたポール２６を収納してカバー２４を閉じる。

【００１６】 なお、上述した実施例においては、テント２２の展開と収納を手動で行なうよ うにしているが、カバー２４とアーム２５とを回動可能に固定しておき、アーム ２５の中間部を電動モータなどで屈曲及び展開可能に構成することにより、自動 的に展開や収納を行なえるようにできる。また、ポール２６についてもカバー２ ４の裏面に固定するように構成しても良い。さらに、本実施例では車両の両側面 にテント２２を展開できるようにしているが、いずれか一方であっても良い。ま た、このときにルーフラック１０を前後対象にしておけば、前後の向きを変える だけで左右のいずれの方向にも展開することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかるルーフラックの斜視
図である。

【図２】縦フレームの横断面図である。

【図３】巻取り器の分解斜視図である。

【図４】テントの展開状態を示す斜視図である。

【図５】アームの収納状態を示す断面図である。

【図６】アームの展開状態を示す断面図である。

【図７】テントの展開状態と車両との関係を示す図であ
る。

【図８】従来のルーフラックの斜視図である。

【図９】従来のテントの収納ケースを固定した車両の斜
視図である。

【図１０】従来のテントの収納ケースの断面図である。

【符号の説明】

１０…ルーフラック １１ｂ…縦フレーム ２０…巻き上げ型のテント ＤＲ…下室 ＵＲ…上室

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両のルーフ上に固定されるルーフラッ
   クであって、 側面方向に平行な枠フレームを収納室として形成し、当
   該収納室内に巻き上げ型テントを収納する構成としたこ
   とを特徴とするルーフラック。