JPH0637452B2 - 新規なベンゾニトリル誘導体 - Google Patents

新規なベンゾニトリル誘導体

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JPH0637452B2
JPH0637452B2 JP13059489A JP13059489A JPH0637452B2 JP H0637452 B2 JPH0637452 B2 JP H0637452B2 JP 13059489 A JP13059489 A JP 13059489A JP 13059489 A JP13059489 A JP 13059489A JP H0637452 B2 JPH0637452 B2 JP H0637452B2
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JP
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carbon atoms
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裕朗 田口
健夫 勝島
正和 伴
満 高橋
清孝 篠田
昭彦 渡辺
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は優れた抗アレルギー作用を有し、抗アレルギー
剤として有用な新規なベンゾニトリル誘導体に関する。
(従来の技術) 従来より各種アレルギー症状の予防、治療剤の研究や開
発が行われており、多くの化合物が報告されている。抗
アレルギー作用を有するアミド化合物としては、例えば
ザ・ジャーナル・オブ・アレルギー・アンド・クリニカ
ル・イムノロジー(The Journal of Allergy and Clinic
al Immunology)57巻(No.5),396頁(1976年)にトラ
ニラスト[N−(3,4−ジメトキシシンナモイル)アン
トラニル酸]が、またエージェンツ・アンド・アクショ
ンズ(Agents and Actions)、1巻,235頁(1975年)
にロドキサマイドエチル[N,N′−(2−クロロ−5−
シアノ−m−フェニレン)ジオキサミン酸ジエチルエス
テル]が記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来の抗アレルギー剤は各種アレルギー症状、特に気管
支喘息の治療に十分な効果を示しているとは言い難い。
(問題を解決するための手段) 本発明者らはアレルギー症状に対して優れた抗アレルギ
ー作用を示す薬物を得るべく種々の化合物を合成し、こ
の薬理作用を検討した結果、特定のアミド化合物が抗ア
レルギー活性に優れていることを知り、本発明を完成す
るに至った。
すなわち、本発明の化合物は式(I): [式中、Rは水素原子,炭素数1−6個の低級アルキ
ル基,炭素数2−10個のアシル基;Rは水素原子また
はハロゲン原子]で示される新規なベンゾニトリル誘導
体およびその薬学的に許容される酸付加塩である。
本発明の式(I)の化合物において、Rにおける炭素
数1−6個の低級アルキル基としてはメチル基,エチル
基,n−プロピル基,n−ブチル基,n−ペンチル基,
n−ヘキシル基およびそれらの異性体があり、好ましく
はメチル基およびエチル基が挙げられる。
本発明の式(I)の化合物において、Rにおける炭素
数2−10個のアシル基としてはアセチル基,プロピオニ
ル基,ブチリル基,イソブチリル基,バレリル基,イソ
バレリル基,ピバロイル基,ヘキサノイル基,ヘプタノ
イル基,オクタノイル基,ノナノイル基,デカノイル
基,シクロペンチルカルボニル基,シクロヘキシルカル
ボニル基,オキサロイル基,マロニル基,スクシニル
基,ベンゾイル基および置換ベンゾイル基などがあり、
好ましくはアセチル基,プロピオニル基,ブチリル基,
イソブチリル基およびベンゾイル基などが挙げられる。
本発明の式(I)の化合物において、Rにおけるハロ
ゲン原子としてはフッ素原子,塩素原子,臭素原子およ
びヨウ素原子があり、好ましくは塩素原子が挙げられ
る。
本発明の式(I)の化合物は薬学的に許容される酸と塩
とを形成することもあり、本発明はそれらの塩も含有す
る。
酸付加塩としては、塩酸塩,臭化水素酸塩,ヨウ化水素
酸塩,硫酸塩,リン酸塩,硝酸塩,その他の無機イオン
酸塩および酢酸塩,乳酸塩,クエン酸塩,メタンスルホ
ン酸塩,エタンスルホン酸塩,ベンゼンスルホン酸塩,
トルエンスルホン酸塩,イセチオン酸塩およびその他の
有機イオン酸塩などが挙げられる。
本発明の式(I)の化合物は式(II): [式中、Rは水素原子またはハロゲン原子] で示されるジアミノ化合物1モルに対して、式(II
I): [式中、R′は炭素数1−6個の低級アルキル基,炭
素数2−10個のアシル基]で示される酸塩化物1モルを
反応させることにより製造される。
反応はピリジン,クロロホルム,ジクロロメタン,ジエ
チルエーテル,N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶
媒中、ピリジン,トリエチルアミンなどの塩基の存在下
で実施される。反応は−30℃からその反応の溶媒の還流
温度において行われる。
反応はSchotten Baumann法の様にアルカリ水溶液存在下
でも実施される。
本発明の式(I)の化合物中、Rが水素原子である化
合物はRが炭素数2−10個のアシル基である本発明の
式(I)の化合物を加水分解することにより得られる。
本発明の式(I)の化合物は標準的方法により、酸付加
塩へと変換できる。
化合物例: 3−(アセトキシアセチルアミノ)−5−アミノ−4−
クロロベンゾニトリル 3−アミノ−4−クロロ−5−(メトキシアセチルアミ
ノ)ベンゾニトリル 3−アミノ−4−クロロ−5−(ヒドロキシアセチルア
ミノ)ベンゾニトリル (発明の効果) 本発明の化合物は即時型アレルギー反応を強力に抑制す
る作用を有するので、即時型アレルギーに分類される気
管支喘息、じん麻疹、アレルギー性鼻炎などの予防およ
び治療に対して有用である。
本発明化合物の抗アレルギー作用は以下に述べる試験例
により確認された。
試験例 抗卵白アルブミンラット血清をWistar系ラット(雄、体
重約200g)の背部正中線の両側に各々0.1ml宛、2点ず
つ計4点に皮内注射して受動的に感作した。48時間後、
卵白アルブミンおよびエバンスブルー混液1mlを尾静脈
より投与してPCA(受動皮膚アナフィラキシー)反応を
惹起した。30分後、青染部を切取り、漏出色素量をKata
yamaらの方法[Microbiol.Immunol.,22巻,89頁(197
8)]に従い測定した。PCA反応惹起30分前に被検化合物
を3匹のラットに30mg/kgずつ経口投与した。第1表に
本発明のPCA反応抑制率を示す。
本発明の化合物は、経口、非経口または吸引により投与
されるが、経口投与が好ましい。また、使用に際しては
通常の医薬担体を用いて、常法により各種製剤形に調製
される。例えば、経口投与用には錠剤,カプセル剤,顆
粒剤,シロップ剤,粉剤などが挙げられる。非経口投与
用には静脈内注射のための水溶液,筋肉内注射のための
油状懸濁液などが挙げられる。
また、エアゾルスプレー,あるいは乾燥粉末の形で本発
明の化合物と肺および気管支などが直接接触できるよう
にする吸引器によって投与することもできる。
本発明の化合物の1日あたりの全投与量は2−2000mgで
ある。
(実施例) 次の実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものでない。
実施例1 3−(アセトキシアセチルアミノ)−5−アミノ−4−
クロロベンゾニトリルの製造: 4−クロロ−3,5−ジアミノベンゾニトリル16.7gを
ジエチルエーテル400mlに懸濁し、1N水酸化ナトリウム
水溶液150mlを加え、0−5℃に冷却した。この反応液
に0−5℃で塩化アセトキシアセチル 10.8mlをゆっく
りと滴下した。滴下後、15分間激しく撹拌し、析出した
固体を濾別した。固体は水、次いでジエチルエーテルで
洗浄した。この固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒は酢酸エチル/n−ヘキサン=1/1の
混合溶媒)で精製した。溶媒を留去し、得られれた固体
をエタノールで再結晶して、次の物理性質を有する表記
化合物12.1gを得た。
融点:185-188℃ IR(KBr):ν=3500,3405,3380,2245,1750,1700,1640,160
0,1580,1560,1450,1385,1250,1060,920,850cm-1 NMR(DMSO-d6):δ=9.10(1H,br.s),7.27(1H,d),6.92(1H,
d),5.80(2H,br.s),4.18(2H,s),2.08(3H,s) 元素分析値 計算値:C,49.36;H,3.77;N,15.70;C1,13.24(%) 実測値:C,49.20;H,3.78;N,15.52;C1,13.23(%) 実施例2 3−アミノ−4−クロロ−5−(メトキシアセチルアミ
ノ)ベンゾニトリルの製造: 4−クロロ−3,5−ジアミノベンゾニトリル5.5gを
ジエチルエーテル200mlに懸濁し、1N水酸化ナトリウム
水溶液50mlを加えた。溶液を氷浴で0℃に冷却し、塩化
メトキシアセチル3.0mlをゆっくりと滴下した。その
後、氷浴を除き、15分間激しく撹拌した。析出した固体
を濾別し、有機層を水で洗浄し、溶媒を留去した。得ら
れた固体と先に濾別した固体をともに水、次いで少量の
酢酸エチルで洗浄した。乾燥の後、エタノール/酢酸エ
チルの混合溶媒で再結晶して、次の物理的性質を有する
表記化合物3.8gを得た。
融点:163-165℃ IR(KBr):ν=3480,3390,2250,1710,1640,1600,1580,155
5,1450,1435,1320,1265,1210,1120,1045,1000,985,855c
m-1 NMR(DMSO-d6):δ=9.18(1H,br.s),7.54(1H,d),6.93(1H,
d),5.95(2H,br.s),4.05(2H,s),3.44(3H,s) 元素分析値 計算値:C,50.12;H,4.21;N,17.53;C1,14.79(%) 実測値:C,50.12;H,4.31;N,17.47;C1,14.82(%) 実用例3 3−アミノ−4−クロロ−5−(ヒドロキシアセチルア
ミノ)ベンゾニトリルの製造: 実施例1.で製造した3−(アセトキシアセチルアミ
ノ)−5−アミノ−4−クロロベンゾニトリル2.7gを
メタノール100mlに溶かし、28%アンモニア水100mlを加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、得られた固
体を水で洗浄し、乾燥の後、エタノールで再結晶して、
次の物理的性質を有する表記化合物1.9gを得た。
融点:203-205℃ IR(KBr):ν=3520,3420,3370,2245,1665,1620,1580,155
5,1450,1345,1320,1260,1090,1080,855cm-1 NMR(DMSO-d6):δ=9.30(1H,br.s),7.72(1H,d),6.89(1H,
d),6.23(1H,br.s),5.93(2H,br.s),4.02(2H,s) 元素分析値 計算値:C,47.91;H,3.57;N,18.62;C1,15.71(%) 実測値:C,47.67;H,3.68;N,18.57;C1,15.78(%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 清孝 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 渡辺 昭彦 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 審査官 関 政立

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): 〔式中、Rは水素原子、炭素数1−6個の低級アルキ
    ル基、炭素数2−10個のアシル基;Rは水素原子ま
    たはハロゲン原子〕で示される新規なベンゾニトリル誘
    導体およびその薬学的に許容される酸付加塩。
JP13059489A 1989-05-23 1989-05-23 新規なベンゾニトリル誘導体 Expired - Lifetime JPH0637452B2 (ja)

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