JPH0637262A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH0637262A
JPH0637262A JP5112732A JP11273293A JPH0637262A JP H0637262 A JPH0637262 A JP H0637262A JP 5112732 A JP5112732 A JP 5112732A JP 11273293 A JP11273293 A JP 11273293A JP H0637262 A JPH0637262 A JP H0637262A
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JP
Japan
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region
type
type region
common
semiconductor device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5112732A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kato
昌明 加藤
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Priority to TW82103878A priority patent/TW223180B/zh
Publication of JPH0637262A publication Critical patent/JPH0637262A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの半導体チップにハーフブリッジ回路を
構成しながら、装置全体の形状を小型化するとともにそ
の性能が低下しないようにする。 【構成】 1つの半導体チップにn+ 型半導体規範11
を共通コレクタ・カソード領域として、p型領域14を
ベース領域且つn+ 型領域15をエミッタ領域としてn
pnトランジスタを縦型に形成するとともに、n型領域
17を下領域且つp+ 型領域18をアノード領域として
pnpnサイリスタを縦型に形成してハーフブリッジ回
路を構成する。上アーム及び下アームとも縦型であるか
ら、面積効率、電流増幅率、電流容量の点で優れてい
る。特に絶縁層を設けなくても上アームと下アーム間の
絶縁が保たれる。分離領域であるn- 型領域12b及び
+ 型領域13を設け、漏れ電流を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力制御用の半導体装
置に係り、特には、ハーフブリッジ回路を形成するサイ
リスタとバイポーラトランジスタが、もしくはIGBT
とMOSが、1つの半導体チップに縦型構造に構成され
た半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータの正逆回転制御等のた
めHブリッジ回路が使用されている。図12にHブリッ
ジ回路の概略図を示す。例えば矢印J1 方向に電流が流
れたときモータMは正回転し、矢印J2 方向に電流が流
れたときモータMは逆回転する。
【0003】そして、これらのHブリッジ回路は、個別
にトランジスタが形成されている半導体チップを各々組
み合わせてそれらのトランジスタ間を配線により接続し
て形成されていた。
【0004】この場合、Hブリッジ回路の片側半分であ
るハーフブリッジ回路を形成する各々のトランジスタを
1つの半導体チップに集積化できれば、装置の小型化が
図れる。その際、電流が半導体規範を貫通して流れるタ
イプの性能の良い縦型構造のトランジスタのみを用いて
ハーフブリッジ回路を形成するのが最適である。しか
し、ハーフブリッジ回路の上アーム、下アームを形成す
る各々のトランジスタを電気的に分離しなければならな
いことから、1つ半導体チップにハーフブリッジ回路を
構成することは難しかった。
【0005】図13は、従来の一般的なハーフブリッジ
回路を示す図で、(a) はその概略構成例、(b) はその等
価回路である。図13(a) に示すように、従来のハーフ
ブリッジ回路は、縦型pnpトランジスタが形成された
半導体チップ71と、縦型npnトランジスタが形成さ
れた半導体チップ72と、制御用ICが形成された半導
体チップ73の3チップを、基板74上に組み付けて、
構成していた。
【0006】そして、図13(b) に示すように、例えば
上アームであるpnpトランジスタのコレクタと下アー
ムであるnpnトランジスタのコレクタの接続点よりハ
ーフブリッジ出力を得ていた。
【0007】図14(a) は、2つのトランジスタを無理
に1つの半導体チップにハーフブリッジ回路を構成して
形成した半導体装置の内部構造を示す断面図であり、図
14(b) はその等価回路を示す。
【0008】同図(a) に示すように、n+ 型半導体基板
81の一方の上部にn- 型領域82が形成され、該n-
型領域82の上部にp+ 型領域83が形成され、また該
+型領域83の表層にn+ 型領域84が形成されてい
る。
【0009】また、n+ 型半導体基板81の他方の上部
には、p型分離領域85を介して上記n- 型領域82と
絶縁分離されたn- 型領域86が形成され、該n- 型領
域86の上部に各々p+ 型領域87,88,89、及び
+ 型領域90が形成されている。
【0010】上記n+ 型領域81、p+ 型領域83、n
+ 型領域84は、縦型構造のnpnトランジスタの各々
コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域となってい
る。そして、n+ 型領域81の下面からはコレクタ端子
v が、p+ 型領域83の上面からはベース端子B
v が、n+ 型領域84の上面からはエミッタ端子Ev
引き出されている。また、p型分離領域85から接地端
子TG が引き出され、該接地端子TG とエミッタ端子E
v とが接続されてnpnトランジスタはエミッタ接地と
なっている。
【0011】また、上記p+ 型領域87,88、n+
領域90、p+ 型領域89は、横型構造のpnpトラン
ジスタの各々コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域
となっている。また、p+ 型領域87,88の上面から
はコレクタ端子Cl が、n+型領域90の上面からはベ
ース端子Bl が、p+ 型領域89の上面からはエミッタ
端子El が引き出されている。そしてnpnトランジス
タのコレクタ端子Cvとpnpトランジスタのコレクタ
端子Cl とが接続され、その接続部よりハーフブリッジ
出力端子TH が延設されている。
【0012】同図(b) に示した等価回路で示すと、上ア
ームであるpnpトランジスタは横型構造の素子として
形成され、下アームであるnpnトランジスタは縦型構
造の素子として形成されている。そして、両コレクタ端
子Cv とCl の接続部より延設された端子TH からハー
フブリッジ出力が得られるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、2つのトランジスタを無理に1つの半導体チップに
ハーフブリッジ回路を構成して形成する場合は、上、下
アームの何れかのトランジスタを横型構造の素子として
形成しなくてはならない。尚、図14に示した例では、
上アームであるpnpトランジスタが横型構造の素子で
あった。
【0014】このような構成の半導体装置においては、
図示しないが制御回路も同一半導体チップ上に搭載でき
て都合が良いようである。しかし、半導体チップの大き
さが、横型構造のトランジスタの大きさによって支配さ
れてしまい大きくなってしまうという問題点を有してい
る。また、横型構造の素子と縦型構造の素子とを電気的
に分離する層を設ける必要があり、この点でも半導体チ
ップの小型化の要請に反することとなっていた。
【0015】また、一般に電流が半導体基板の表面部を
ながれる横型構造のトランジスタの方が、電流が半導体
基板を貫通して流れる縦型構造のトランジスタよりも、
電流増幅率及び電流容量の点で非常に劣っている。よっ
て、上記ハーフブリッジ回路が構成される半導体装置全
体の性能が、能力の劣る横型構造の素子によって定めら
れることになる結果、その特性が引き下げられてしまう
という問題点をも有していた。従って、2つのトランジ
スタを無理に1つの半導体チップにハーフブリッジ回路
を構成して形成しても、それほど利点は得られない。
【0016】本発明の課題は、1つの半導体チップにハ
ーフブリッジ回路を構成しながら、半導体装置全体の形
状が小型に形成できるようにするとともに、その性能が
低下しないようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
同一半導体基板上に、2素子の内の一方が縦型構造のサ
イリスタから成り、他方が縦型構造のバイポーラトラン
ジスタから成るハーフブリッジ回路が形成された半導体
装置であって、前記サイリスタの第1導電型のカソード
領域と前記バイポーラトランジスタの第1導電型のコレ
クタ領域に共通となる共通領域と、前記サイリスタの第
2導電型の中間層と前記第1導電型の共通領域との間に
形成される第1導電型の第1の分離領域と、前記サイリ
スタの第2導電型の中間層と、前記バイポーラトランジ
スタの第2導電型のベース領域の間に介在された前記第
1の分離領域内に形成される第1導電型の第2の分離領
域と、を備えたこと特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、同一半導体チップ
上に、上アームが縦型構造のpチャネルIGBTから成
り下アームがnチャネルMOSから成るハーフブリッジ
回路が形成された半導体装置であって、前記pチャネル
IGBTのnエミッタ領域と前記nチャネルMOSのド
レイン領域に共通となるn型共通領域と、前記pチャネ
ルIGBTのpベース領域と前記n型共通領域との間に
形成されるn型の第1の分離領域と、前記pチャネルI
GBTのpベース領域と前記nチャネルMOSのp型ボ
ディとの間に介在された前記第1の分離領域内に形成さ
れるn型の第2の分離領域と、を備えたことを特徴とす
る。
【0019】請求項3記載の発明は、同一半導体チップ
上に、上アームが縦型構造のpチャネルMOSから成り
下アームがnチャネルIGBTから成るハーフブリッジ
回路が形成された半導体装置であって、前記pチャネル
MOSのドレイン領域と前記nチャネルIGBTのpエ
ミッタ領域に共通となるp型共通領域と、前記nチャネ
ルIGBTのnベース領域と前記p型共通領域との間に
形成されるp型の第1の分離領域と、前記pチャネルM
OSのn型ボディと前記nチャネルIGBTのnベース
領域との間に介在された前記第1の分離領域内に形成さ
れるp型の第2の分離領域と、を備えたことを特徴とす
る。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明においては、ハーフブリッ
ジ回路の一方をサイリスタ他方をバイポーラトランジス
タとして、サイリスタの第1導電型のカソード領域とバ
イポーラトランジスタの第1導電型のコレクタ領域を共
通領域として同一半導体チップに縦型に形成している。
そして、上記共通領域からハーフブリッジ出力を得てい
る。
【0021】この場合、縦型構造の面積効率の良いこと
と、特に上アームと下アームとを電気的に分離する層を
設けなくて良いことから、半導体チップの小型化が図ら
れ、ひいてはコストの低減化が図られる。また、縦型構
造のため電流増幅率及び電流容量が良く上アーム及び下
アームの能力を最大効率に引き出すことができる。
【0022】請求項2記載の発明においては、ハーフブ
リッジ回路の上アームをpチャネルIGBTとして、下
アームをnチャネルMOSとして、pチャネルIGBT
のnエミッタ領域とnチャネルMOSのドレイン領域を
共通領域として同一半導体チップに縦型に構成してい
る。そして、上記共通領域からハーフブリッジ出力を得
ている。
【0023】請求項3記載の発明においては、ハーフブ
リッジ回路の上アームをpチャネルMOSとして、下ア
ームをNチャネルIGBTとして、pチャネルMOSの
ドレイン領域とnチャネルIGBTのpエミッタ領域を
共通領域として同一半導体チップに縦型に構成してい
る。そして、上記共通領域からハーフブリッジ出力を得
ている。
【0024】よって、請求項2及び請求項3記載の発明
においても、請求項1記載の発明と同様、半導体チップ
の小型化、コストの低減化が図られる。また、電流増幅
率及び電流容量が良く、上アーム及び下アームの能力を
最大効率に引き出すことができる。
【0025】さらに、請求項1記載の発明は、サイリス
タの中間層の領域と共通領域との間に形成された分離領
域、及びサイリスタの中間層の領域とバイポーラトラン
ジスタのベース領域との間に形成された分離領域を備え
ているから、寄性pnp構造或いは寄性npn構造が形
成されて漏れ電流が流れるのを抑制することができる。
【0026】請求項2記載の発明は、pチャネルIGB
Tのpベース領域とn型共通領域との間に形成される分
離領域、及びpチャネルIGBTのpベース領域とnチ
ャネルMOSのp型ボディとの間に形成された分離領域
を備えている。
【0027】請求項3記載の発明は、nチャネルのIG
BTのベース領域とp型共通領域との間に形成される分
離領域、及びpチャネルMOSのn型ボディとnチャネ
ルIGBTのnベース領域との間に形成された分離領域
を備えている。
【0028】よって、請求項2及び請求項3記載の発明
においても、請求項1記載の発明と同様、寄性pnp構
造あるいは寄性npn構造が形成されて漏れ電流が流れ
るのを抑制することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら詳細に説明する。図1(a) は、本発明の第1の
実施例の半導体装置の内部構造を示す断面図であり、図
1(b) はその等価回路を示す。
【0030】図1(a) に示すように、シリコン等のn+
型半導体基板11の上部に例えばエピタキシャル成長が
施されてn- 型領域12が設けられ、該n- 型領域12
は分離層であるn+ 型領域13によって2つのn- 型領
域12a,12bに分離されている。また、n- 型領域
12の上部にp型領域14が所定の深度で設けられ、該
p型領域14の表層部に該p型領域14の深度よりは浅
い深度でn+ 型領域15が設けられている。
【0031】そして、n- 領域12bの上部にp- 型領
域16が設けられ、該p- 型領域16の上部にn型領域
17が所定の深度で設けられ、該n型領域17の表層部
に該n型領域17の深度よりは浅い深度でp+ 型領域1
8が設けられている。
【0032】上記n+ 型領域11、p型領域14、n+
型領域15は、縦型構造のnpnトランジスタの各々、
コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域となってお
り、p型領域14の上面からはベース端子Bが、n+
領域15の上面からはエミッタ端子Eが、引き出されて
いる。
【0033】また、上記n+ 型領域11、n型領域1
7、p+ 型領域18は、縦型構造のpnpnサイリスタ
の各々、カソード領域、ゲート領域、アノード領域とな
っており、p- 型領域16はその中間層となっている。
n型領域17の上面からはゲート端子Gが、p+ 型領域
18の上面からはアノード端子Aが、引き出されてい
る。ここで、n+ 型領域11は、npnトランジスタと
pnpnサイリスタに共通で、共通コレクタ・カソード
領域となっており、その下面からは、コレクタ端子Cと
なりカソード端子Kとなりハーフブリッジ出力端子とな
る共通端子TH が、引き出されている。
【0034】図1(b) の等価回路で示すと、上アームは
縦型構造のpnpnサイリスタで形成され、下アームは
縦型構造のnpnトランジスタで形成されている。そし
て、コレクタ端子Cとカソード端子Kの接続部から延設
された共通端子TH よりハーフブリッジ出力か得られる
ようになっている。
【0035】次に、上記第1の実施例において、サイリ
スタとバイポーラトランジスタとが絶縁される作用を説
明する。図1(b) に示す等価回路において、上アームで
あるpnpnサイリスタがオンされ、下アームであるn
pnトランジスタがオフされている場合を考える。この
とき、サイリスタのpnpnの接合の電位は、各接合の
オン電圧(約0.6 V)に維持されている。一方、npn
トランジスタはオフ状態でありベース電位は低下されて
いる。
【0036】よって、図2(a) において、npnトラン
ジスタのコレクタ領域11の電位は共通領域であるpn
pnサイリスタのカソード領域11のオン電位により高
電位に上昇するので、npnトランジスタのベース領域
であるp型領域14よりはn - 型領域12aの方が高電
位となる。そのため主としてn- 型領域12aに形成さ
れるnpnトランジスタのコレクタ−ベース間空乏層S
1 (斜線で示す)により、上アームであるpnpnサイ
リスタと下アームであるnpnトランジスタとは電気的
に絶縁される。
【0037】次に、図1(b) に示す等価回路において、
上アームであるpnpnサイリスタがオフされ、下アー
ムであるnpnトランジスタがオンされている場合を考
える。このとき、npnトランジスタのコレクタ電位が
低下される。一方、pnpnサイリスタはオフ状態であ
りカソード電位も低下される。
【0038】よって、図2(b) において、pnpnサイ
リスタのゲート領域17の電位が高位側に上げられ、n
型領域17の方がp- 型領域16より高電位となる。そ
のため主としてp- 型領域16に形成されるpnpnサ
イリスタのゲート−カソード間の空乏層S2 (斜線で示
す)により、上アームであるpnpnサイリスタと下ア
ームであるnpnトランジスタとは電気的に絶縁され
る。
【0039】さらに、上アームであるpnpnサイリス
タと下アームであるnpnトランジスタがともにオフさ
れている場合には、図3に示すように、npnトランジ
スタのベース−コレクタ間およびpnpnトランジスタ
のゲート−カソード間の空乏層S1 及びS2 により、上
アームと下アームとは電気的に絶縁される。
【0040】次に、上記構造におけるn+ 型領域13及
びn- 型領域12bの作用について説明する。先ず、図
2(a) に示すように、上アームであるpnpnサイリス
タがオンで、下アームであるnpnトランジスタがオフ
の場合を考える。このとき主電流IMは図示のように流
れる。そして、n+ 型領域13が設けられていないと、
pnpnサイリスタのp- 型領域16とn- 型領域12
とnpnトランジスタのベース領域であるp型領域14
との間に、寄性pnp構造が形成され、この間に漏れ電
流IECが流れてしまうことがある。n+ 型領域13は、
この対策として設けられた分離領域で、漏れ電流IEC
抑制し寄性pnp構造の電流増幅率βを下げる。
【0041】n+ 型分離領域13が設置されることは、
寄性pnpトランジスタのベース領域に相当するn-
領域12a内に、該n型領域12aよりは高濃度領域が
設置されることである。この場合、n+ 型分離領域13
でキャリアの再結合が起こり、結果として漏れ電流IEC
が抑制され電流増幅率βも低下される。
【0042】また、図2(b) に示すように、下アームで
あるnpnトランジスタがオンで上アームであるpnp
nサイリスタがオフの場合を考える。このとき主電流I
M は図示のように流れる。そして、n- 型領域12bが
設けられていないと、共通コレクタ・カソード領域であ
るn+ 型半導体基板11とpnpnサイリスタのp-
領域16とpnpnサイリスタのゲート領域であるn型
領域17との間に、寄性npn構造が形成され、この間
に漏れ電流ICEO が流れてしまうことがある。n- 型領
域12bは、この対策として設けられた分離領域で、共
通コレクタ・カソード領域であるn+ 型半導体基板11
からのキャリアの注入効率を下げて、漏れ電流ICEO
抑制する。
【0043】n- 型分離領域12bが設置されること
は、寄性npnトランジスタのエミッタ領域に相当する
+ 型基板11上に、該n+ 型基板11よりは低濃度領
域が設置されることである。この場合、寄性npnトラ
ンジスタのエミッタ領域の濃度が低くされることと同様
で、結果としてエミッタ注入効率が低下され、漏れ電流
CEO が低下される。
【0044】尚、上記漏れ電流を抑制する領域が形成さ
れない場合の第1の実施例の半導体装置の内部構造を示
す断面図を図4に示す。この場合には、p- 型領域16
はn + 型半導体基板11の上部に連続的に形成される。
【0045】上記n- 型領域12bは、n+ 型半導体基
板11上にn- 型領域12を形成する過程で形成される
ものであり、n+ 型領域13は、例えば該n- 型領域1
2を形成した後上方より拡散により容易に形成できるも
のである。
【0046】第1の実施例は、上記のように、pnpn
サイリスタとnpnトランジスタとを縦型構造として、
ハーフブリッジ回路を構成して1つの半導体チップに形
成している。この場合、制御回路は搭載できないが、
上、下アームの何れをも横型構造としておらず面積効率
で優れている。また、上アームと下アームとを電気的に
分離する層を特に設ける必要はな無く、半導体チップの
小型化が図られ、ひいては製造コストの低減化が図られ
る。また、何れのアームも横型構造としていないので、
電流増幅率及び電流容量の点で装置全体の性能が劣化す
る方向に定められてしまうことは無く、上アーム及び下
アームの能力を最大効率に引き出すことができるように
なる。さらには、上アーム及び下アーム間における漏れ
電流を抑制することができる。
【0047】尚、詳しい説明はしないが、本発明は上記
第1の実施例とは導電型を反対とした図5に示すような
半導体装置にも勿論適用可能である。また、漏れ電流を
抑制する分離領域は、上記実施例に示した形状のものに
限られることはなく、他の形状を採用することも可能で
ある。
【0048】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図6(a) は、第2の実施例の半導体装置の内部構
造を示す断面図であり、図6。(b) はその等価回路を示
す。
【0049】図6(a) に示すように、シリコン等のn+
型基板21の上部に例えばエピタキシャル成長が施され
てn- 型領域22が設けられ、該n- 型領域22は分離
層であるn+ 型領域23によって2つのn- 型領域22
a,22bに分離されている。
【0050】そして、n- 型領域22及びn+ 型領域2
3が形成されたn+ 型基板21の上部には、その表面を
酸化してシリコン酸化膜24が形成されている。また、
- 型領域22aには、例えば上方より拡散によってp
型領域25が設けられている。さらに、p型領域25の
表層部には、n+ 型領域26が所定の深度で形成されて
いる。
【0051】即ち、n+ 型基板21の一方ちは、p型領
域25をボディとし、n+ 型領域26をソース領域と
し、n+ 型基板21をドレイン領域とする縦型構造のn
チャネルMOS(以下n−MOSと表記する)が形成さ
れている。
【0052】そして、p型領域25の表面上方のシリコ
ン酸化膜24の上部には、その部分のシリコン酸化膜2
4をゲート酸化膜として、例えばアルミニウムを用い真
空蒸着等の手法によりゲート電極27が設置されてい
る。
【0053】また、シリコン酸化膜24の開口部から露
出するn+ 型領域26とその周辺には、上例と同様、例
えばアルミニウムを用い真空蒸着等の手法によりソース
電極28が設置されている。
【0054】さらに、n+ 型基板21の他方の上部のn
- 型領域22bには、例えば上方より拡散によって、p
型領域30が設けられている。また、p型領域30の上
部にはn型領域31が所定の深度で形成され、該n型領
域31の表層部には、p+ 型領域32が所定の深度で形
成されている。
【0055】即ち、n+ 型基板21の他方には、n+
基板21をnエミッタ領域とし、p型領域30をpベー
ス領域とし、n型領域31をnベース領域とし、p+
領域32をpエミッタ領域とする縦型構造のpチャネル
IGBT(以下、p−IGBTと表記する)が形成され
ている。尚、n+ 型基板21は、n−MOSのドレイン
領域となりp−IGBTのnエミッタ領域となる、共通
ドレイン・nエミッタ領域として形成されている。
【0056】そして、n型領域31の表面上方のシリコ
ン酸化膜24の上部には、その部分のシリコン酸化膜2
4をゲート酸化膜として、上例と同様、例えばアルミニ
ウムを用い真空蒸着等の手法によりゲート電極33が設
置されている。
【0057】また、シリコン酸化膜24の開口部から露
出するn+ 型領域32とその周辺には、上例と同様、例
えばアルミニウムを用い真空蒸着等の手法によりエミッ
タ電極34が設置されている。
【0058】さらに、n+ 型基板21の裏面一帯には、
真空蒸着等の手法により電極35が設置されている。こ
の電極35は、n−MOSのドレイン電極であり、また
p−IGBTのコレクタ電極となっている。
【0059】そして、ゲート電極27からはゲート端子
NMが、ソース電極28からはソース端子SNMが、各々
引き出されている。また、ゲート電極33からはゲート
端子GpIが、エミッタ電極34からはエミッタ端子EpI
が、各々引き出されている。さらに、電極35からは、
ドレイン端子DNMとなりコレクタ端子Cp1となりハーフ
ブリッジ出力端子となる共通端子TH が、引き出されて
いる。
【0060】図6(b) の等価回路で示すと、上アームは
縦型構造のp−IGBTで形成され、下アームは縦型構
造のn−MOSで形成されている。そして、ドレイン端
子D NMとコレクタ端子Cp1の接続部から延設された共通
端子TH より、ハーフブリッジ出力か得られるようにな
っている。
【0061】次に、上記第2の実施例において、p−I
GBTとn−MOSとが絶縁される作用を説明する。図
7(b) に示す等価回路において、上アームであるp−I
GBTがオンされ、下アームであるn−MOSがオフさ
れている場合を考える。このとき、n−MOSはオフ状
態であるからゲート電位は低下され、ドレイン電位はp
−IGBTのオン状態により高電位となっている。
【0062】よって、図7(a) において、n−MOSの
ボディであるp型領域25の電位よりn- 型領域22a
の電位の方が高くなっている。そのため、p型領域25
とn - 型領域22aとの間のpn接合近傍には、主とし
てn- 型領域22aに延びる空乏層S3 (斜線で示す)
が形成され、上アームであるp−IGBTと下アームで
あるn−MOSとは電気的に絶縁される。
【0063】次に、図8(b) に示す等価回路において、
上アームであるp−IGBTがオフされ、下アームであ
るn−MOSがオンされている場合を考える。このと、
n−MOSはオン状態であるからドレイン電位は低下さ
れ、一方、p−IGBTはオフ状態であるからコレクタ
電位も低い。
【0064】よって、図8(a) において、p−IGBT
のnベース領域であるn型領域31の電位は高電位に上
げられ、該n型領域31の方がp型領域30よりも高電
位となる。そのため、p型領域30とn型領域31との
間のpn接合近傍には空乏層S4 (斜線で示す)が形成
され、上アームであるp−IGBTと下アームであるn
−MOSとは電気的に絶縁される。
【0065】さらに、上アームであるp−IGBTと下
アームであるn−MOSがともにオフされている場合に
は、図9に示すように、n−MOSのゲート−ドレイン
間及びp−IGBTのnベース−pベース間の空乏層S
3 ,S4 により、上アームと下アームとは電気的に絶縁
される。
【0066】次に、上記構造におけるn+ 型領域23及
びn- 型領域22bの作用について説明する。図7(a)
に示すように、上アームであるp−IGBTがオンで下
アームであるn−MOSがオフの場合を考える。このと
き、主電流IM は図示のように流れる。そして、n+
領域23が設けられていないと、p−IGBTのp型領
域30とn- 型領域22とn−MOSのボディであるp
型領域25との間に寄性pnp構造が形成され、この間
に漏れ電流IECが流れてしまうことがある。n+ 型領域
23は、この対策として設けられた分離領域で、前述し
たので詳述しないが、漏れ電流IECを抑制し寄性pnp
構造の電流増幅率βを下げる。
【0067】また、図8(a) に示すように、下アームで
あるn−MOSがオンで上アームであるp−IGBTが
オフの場合を考える。このとき、主電流IM は図示のよ
うに流れる。そして、n- 型領域22bが設けられてい
ないと、共通ドレイン・nエミッタ領域であるn+ 型基
板21とp型領域30とn型領域31との間に寄性np
n構造が形成され、この間に漏れ電流ICEO が流れてし
まうことがある。n-型領域22bは、この対策として
設けられた分離領域で、前述したので詳述しないが、共
通ドレイン・nエミッタ領域であるn+ 型基板21から
のキャリアの注入効率を下げて、漏れ電流ICEO を抑制
する。
【0068】上記n- 型領域22bは、n+ 型基板21
上にn- 型領域22を形成する過程で形成されるもので
あり、n+ 型領域23は、例えば該n- 型領域22を形
成した後上方より拡散により容易に形成できるものであ
る。
【0069】本第2の実施例は、上記のように、p−I
GBTとn−MOSとを縦型構造として、ハーフブリッ
ジ回路を構成して1つの半導体チップに形成している。
この場合、図10に示すように例えばCMOSからなる
制御回路も搭載できる。
【0070】即ち、図10に示すように、CMOS制御
回路は、下アームであるn−MOSの右方のn+ 型基板
21上に設けられた、最低電位が印加されるp+ 型分離
領域31を隔てて形成されているn- 型領域32内のp
ウェル33上部のn−MOSと、nウェル34上部のp
−MOSとから成っている。pウェル内のn−MOS
は、n+ 型ソース領域35と、n+ 型ドレイン領域36
と、それらを取り巻くp + 型チャネルストッパ領域37
と、ソース電極38とゲート電極39とドレイン電極4
0から成っている。nウェル内のp−MOSは、p+
ソース領域41と、p+ 型ドレイン領域42と、それら
を取り巻くn+ 型チャネルストッパ領域43と、ソース
電極44とゲート電極45と、ドレイン電極46から成
っている。
【0071】そして、本第2の実施例では、第1の実施
例と同様、上、下アームの何れも横型構造としておら
ず、面積効率が優れている。また、上アームと下アーム
とを電気的に分離する層を特に設ける必要は無く、半導
体チップの小型化が図られ、ひいては製造コストの低減
化が図られる。また、何れのアームも横型構造としてい
ないので、電流増幅率及び電流容量の点で装置全体の性
能が劣化する方向に定められてしまうことは無く、上ア
ーム及び下アームの能力を最大効率に引き出すことがで
きるようになる。さらには、上アーム及び下アーム間に
おける漏れ電流を抑制することができる。
【0072】また、CMOS回路等の制御回路も同一半
導体チップ上に搭載できるため、コスト及びサイズを大
幅に低下させることができる。さらに、上、下アームと
もに電圧制御型素子を使用しているから、スイッチング
性能が良くなり消費電力が少なくて済み、TTL入力に
よるCPUからの直接駆動が可能となる。
【0073】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図11(a) は、第3の実施例の半導体装置の内部
構造を示す断面図であり、図11(b) はその等価回路を
示す。
【0074】図11(a) に示すように、シリコン等のp
+ 型基板51の上部に例えばエピタキシャル成長が施さ
れてp- 型領域52が設けられ、該p- 型領域52は分
離層であるp+ 型領域53によって2つのp- 型領域5
2a,52bに分離されている。
【0075】そして、p- 型領域52及びp+ 型領域5
3が形成されたp+ 型基板51の上部にはその表面を酸
化してシリコン酸化膜54が形成されている。また、p
- 型領域52aには、例えば上方より拡散によってn型
領域55が設けられている。さらに、n型領域55の表
層部には、p+ 型領域56が所定の深度で形成されてい
る。
【0076】即ち、p+ 型基板51の一方には、n型領
域55をボディとし、p+ 型領域56をソース領域と
し、p+ 型規範51をドレイン領域とする縦型構造のp
チャネルMOS(以下p−MOSと表記する)が形成さ
れている。
【0077】そして、n型領域55の表面上方のシリコ
ン酸化膜54上部には、その部分のシリコン酸化膜54
をゲート酸化膜として、例えばアルミニウムを用い真空
蒸着等の手法によりゲート電極57が設置されている。
【0078】また、シリコン酸化膜54の開口部から露
出するp+ 型領域56とその周辺には、上例と同様、例
えばアルミニウムを用い真空蒸着等の手法によりソース
電極58が設置されている。
【0079】さらに、p+ 型基板51の他方の上部のp
- 型領域52bには、例えば上方より拡散によってn型
領域60が設けられている。また、n型領域60の上部
にはp型領域61が所定の深度で形成され、該p型領域
60の表層部には、n+ 型領域62が所定の深度で形成
されている。
【0080】即ち、p+ 型基板51の他方には、p+
基板をPエミッタ領域とし、n型領域60をnベース領
域とし、p型領域61をpベース領域とし、n+ 型領域
62をnエミッタ領域とする縦型構造のnチャネルIG
BT(以下、n−IGBTと表記する)が形成されてい
る。尚、p+ 型基板51は、p−MOSのドレイン領域
となり、n−IGBTのpエミッタ領域となる、共通ド
レイン・pエミッタ領域として形成されている。そし
て、p型領域61の表面上方のシリコン酸化膜54の上
部には、その部分のシリコン酸化膜54をゲート酸化膜
として、上例と同様、例えばアルミニウムを用い真空蒸
着等の手法によりゲート電極63が設置されている。
【0081】また、シリコン酸化膜54の開口部から露
出するn+ 型領域62とその周辺には、上例と同様、例
えばアルミニウムを用い真空蒸着等の手法によりエミッ
タ電極64が設置されている。
【0082】さらに、p+ 型基板51の裏面一帯には、
上例と同様、アルミニウムを用い真空蒸着等の手法によ
り電極65が設置されている。この電極65は、p−M
OSのドレイン電極であり、またn−IGBTのコレク
タ電極となっている。
【0083】そして、ゲート電極57からはゲート端子
PMが、ソース電極58からはソース端子SPMが、各々
引き出されている。また、ゲート電極63からはゲート
端子GN1が、エミッタ電極64からはエミッタ端子FN1
が、各々引き出されている。さらに、電極65は、ドレ
イン端子DPMとなり、コレクタ端子CN1となりハーフブ
リッジ出力端子となる共通端子TH が、引き出されてい
る。
【0084】図11(b) の等価回路で示すと、上アーム
は縦型構造のp−MOSで形成され、下アームは縦型構
造のn−IGBTで形成されている。そして、ドレイン
端子DPMとコレクタ端子CN1の接続部から延設された共
通端子TH より、ハーフブリッジ出力が得られるように
なっている。
【0085】尚、第3の実施例の第2の実施例との差異
は、上、下アームにおいてIGBTとMOSが入れ代わ
り、さらに該IGBTとMOSの導電型が反対となった
ことにある。
【0086】次に、上記第3の実施例において、p−M
OSとn−IGBTとが絶縁される作用を簡単に説明す
る。図11(b) に示す等価回路において、上アームであ
るp−MOSがオンされ、下アームであるn−IGBT
がオフされている場合を考える。このときは、図8(a)
の装置を、導電型を反対にした場合に略等しく、図11
(a) においてn型領域60とp型領域61との間のpn
接合近傍には空乏層が形成され、上アームと下アームと
は電気的に絶縁される。
【0087】また、図11(b) に示す等価回路におい
て、上アームであるp−MOSがオフされ、下アームで
あるn−IGBTがオンされている場合を考える。この
ときは、図7(a) の装置を導電型と反対にした場合に略
等しく、図11(a) において、n型領域55とp- 型領
域52aとの間のpn接合近傍には空乏層が形成され、
上アームと下アームとは電気的に絶縁される。
【0088】上アームと下アームとがともにオフされる
場合は、図9と略同様であり、この場合も上アームと下
アームとは電気的に絶縁される。また、p+型領域53
は、n−IGBTのn型領域60とp- 型領域52とp
−MOSのボディであるn型領域55との間に寄性np
n構造が形成されて、漏れ電流が流れるのを防止するた
めの領域である。
【0089】さらに、p- 型領域52bは、共通ドレイ
ン・pエミッタ領域であるp+型領域基板51とn型領
域60とp型領域61との間に寄性pnp構造が形成さ
れ、この間に漏れ電流が流れるのを抑制する領域であ
る。
【0090】上記漏れ電流抑制の作用については既述し
ているので重複説明はしない。本第3の実施例は、上記
のように、p−MOSとn−IGBTとを縦型構造とし
て、ハーフブリッジ回路を構成して1つの半導体チップ
に形成している。
【0091】この場合、第2の実施例と異なり、本第3
の実施例では制御回路は搭載できない。しかし、上、下
アームの何れも横型構造としておらず面積効率で優れて
いる。また、上アームと下アームとを電気的に分離する
層を特に設ける必要は無く、半導体チップの小型化が図
られ、ひいては製造コストの低減化が図られる。また、
何れのアームも横型構造としていないので、電流増幅率
及び電流容量の点で装置全体の性能が劣化する方向に定
められてしまうことは無く、上アーム及び下アームの能
力を最大効率に引き出すことができるようになる。さら
には、上アーム及び下アーム間における漏れ電流を抑制
することができる。
【0092】さらに、上、下アームともに電圧制御素子
を使用しているからスイッチング性能が良くなり消費電
力が少なくて済み、TTL入力によるCPUからの直接
駆動が可能となる。
【0093】
【発明の効果】上記のように、請求項1乃至請求項3記
載の発明によれば、ハーフブリッジ回路の上、下アーム
の何れも縦型構造とし、即ち横型構造としていないから
面積効率の点で優れている。そして、半導体チップの小
型化が図られ、ひいてはコストの低減化が図られる。ま
た、上アーム及び下アームの能力を最大効率に引き出す
ことができる。また、上アームと下アーム間における漏
れ電流を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の第1の実施例の半導体装置の内
部構造を示す断面図であり、(b) はその等価回路を示
す。
【図2】図1の半導体装置において、上アームと下アー
ムとが電気的に分離されることを示す説明図で、(a) は
上アームがオンで下アームがオフの場合、(b) は上アー
ムがオフで下アームがオンの場合である。
【図3】図1の半導体装置において、上アームと下アー
ムとが電気的に分離されることを示す説明図で、上アー
ムと下アームとがともにオフの場合を示す図である。
【図4】図1の半導体装置において、漏れ電流を抑制す
る領域が形成されない場合の半導体装置の内部構造を示
す断面図である。
【図5】第1の実施例とは導電型を反対とした半導体装
置の内部構造を示す断面図である。
【図6】(a) は本発明の第2の実施例の半導体装置の内
部構造を示す断面図であり、(b) はその等価回路であ
る。
【図7】図6の半導体装置において、上アームがオンで
下アームがオフの場合、両アームが電気的に分離される
ことを示す説明図で、(a) は半導体装置の内部構造を示
す断面図、(b) はその等価回路である。
【図8】図6の半導体装置において、上アームがオフで
下アームがオンの場合、両アームが電気的に分離される
ことを示す説明図で、(a) は半導体装置の内部構造を示
す断面図、(b) はその等価回路である。
【図9】図6の半導体装置において、上アームと下アー
ムとがともにオフの場合、両アームが電気的に分離され
ることを示す断面図である。
【図10】第2の実施例の場合、制御回路も同一チップ
に形成できることを示す図で、その場合の半導体装置の
内部構造を示す断面図である。
【図11】(a) は本発明の第3の実施例の半導体装置の
内部構造を示す断面図であり、(b) はその等価回路であ
る。
【図12】Hブリッジ回路の概略説明図である。
【図13】従来の一般的なハーフブリッジ回路を示す図
で、(a) はその概略構成例、(b)はその等価回路であ
る。
【図14】(a) は2つのバイポーラトランジスタを無理
に1つの半導体チップにハーフブリッジ回路を構成して
形成した半導体装置の内部構造を示す断面図であり、
(b)はその等価回路である。
【符号の説明】
11 n+ 型基板(共通カソード・コレクタ領域) 12a n- 型領域 12b n- 型領域(分離領域) 13 n+ 型領域(分離領域) 14 n型領域(ベース領域) 15 n+ 型領域(エミッタ領域) 16 p- 型領域 17 n型領域(ゲート領域) 18 p+ 型領域(アノード領域) 21 n+ 型基板(共通ドレイン・nエミッタ領
域) 22a n- 型領域 22b n- 型領域(分離領域) 23 n+ 型領域(分離領域) 25 p型領域(ボディ) 26 n+ 型領域(ソース領域) 30 p型領域(pベース領域) 31 n型領域(nベース領域) 32 p+ 型領域(pエミッタ領域) 51 p+ 型基板(共通ドレイン・pエミッタ領
域) 52a p- 型領域 52 p- 型領域(分離領域) 53 p+ 型領域(分離領域) 55 n型領域(ボディ) 56 p+ 型領域(ソース領域) 60 n型領域(nベース領域) 61 p型領域(pベース領域) 62 n+ 型領域(nエミッタ領域)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体基板上に、2素子の内の一方
    が縦型構造のサイリスタから成り、他方が縦型構造のバ
    イポーラトランジスタから成るハーフブリッジ回路が形
    成された半導体装置であって、 前記サイリスタの第1導電型のカソード領域と前記バイ
    ポーラトランジスタの第1導電型のコレクタ領域に共通
    となる共通領域と、 前記サイリスタの第2導電型の中間層と前記第1導電型
    の共通領域との間に形成される第1導電型の第1の分離
    領域と、 前記サイリスタの第2導電型の中間層と前記バイポーラ
    トランジスタの第2導電型のベース領域の間に介在され
    た前記第1の分離領域内に形成される第1導電型の第2
    の分離領域とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 同一半導体チップ上に、上アームが縦型
    構造のpチャネルIGBTから成り下アームがnチャネ
    ルMOSから成るハーフブリッジ回路が形成された半導
    体装置であって、 前記pチャネルIGBTのnエミッタ領域と前記nチャ
    ネルMOSのドレイン領域に共通となるn型共通領域
    と、 前記pチャネルIGBTのpベース領域と前記n型共通
    領域との間に形成されるn型の第1の分離領域と、 前記pチャネルIGBTのpベース領域と前記nチャネ
    ルMOSのp型ボディとの間に介在された前記第1の分
    離領域内に形成されるn型の第2の分離領域と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 同一半導体チップ上に、上アームが縦型
    構造のpチャネルMOSから成り下アームがnチャネル
    IGBTから成るハーフブリッジ回路が形成された半導
    体装置であって、 前記pチャネルMOSのドレイン領域と前記nチャネル
    IGBTのpエミッタ領域に共通となるp型共通領域
    と、 前記nチャネルIGBTのnベース領域と前記p型共通
    領域との間に形成されるp型の第1の分離領域と、 前記pチャネルMOSのn型ボディと前記nチャネルI
    GBTのnベース領域との間に介在された前記第1の分
    離領域内に形成されるp型の第2の分離領域と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
JP5112732A 1992-05-18 1993-05-14 半導体装置 Withdrawn JPH0637262A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048503A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Toshiba Kyaria Kk インバータモジュール
JP2008104282A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Toshiba Kyaria Kk インバータ装置
WO2010137167A1 (ja) * 2009-05-29 2010-12-02 トヨタ自動車株式会社 半導体装置
JP2012023327A (ja) * 2010-06-14 2012-02-02 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2012526381A (ja) * 2009-05-08 2012-10-25 クリー インコーポレイテッド 非負の温度係数及び関連した制御回路を有するワイド・バンドギャップ・バイポーラ・ターンオフ・サイリスタ

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