JPH0637242Y2 - リップ型シール - Google Patents
リップ型シールInfo
- Publication number
- JPH0637242Y2 JPH0637242Y2 JP1989089974U JP8997489U JPH0637242Y2 JP H0637242 Y2 JPH0637242 Y2 JP H0637242Y2 JP 1989089974 U JP1989089974 U JP 1989089974U JP 8997489 U JP8997489 U JP 8997489U JP H0637242 Y2 JPH0637242 Y2 JP H0637242Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip member
- lip
- sliding portion
- rubber
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転軸周を密封するリップ型シールの改良に
関する。
関する。
従来から、例えばカークーラーのコンプレッサに使用さ
れる軸封装置として、第2図に示すようなリップ型シー
ルがある。
れる軸封装置として、第2図に示すようなリップ型シー
ルがある。
このリップ型シールは、コンプレッサ内の密封空間A側
のゴム材製リップ部材1と、大気B側の合成樹脂(PTFE
等)製リップ部材2と、この合成樹脂製リップ部材2を
その反密封空間(大気B)側から支承する金属バックア
ップリング3と、両リップ部材1,2およびバックアップ
リング3の外周部をカシメ固定している金属ケース4と
で構成されており、前記金属ケース4においてハウジン
グ7の軸孔8内周面にOリング5を介して密嵌されると
ともに、軸孔8内周面の段差部8aと該内周面の周溝8bに
嵌着した金属スナップリング6との間に固定され、ゴム
材製リップ部材1の摺動部1aが、軸孔8に挿通したシャ
フト9の外周面と摺接することによって、密封空間A内
の冷媒および冷凍機油が大気B側へ漏れるのを阻止する
ものである。
のゴム材製リップ部材1と、大気B側の合成樹脂(PTFE
等)製リップ部材2と、この合成樹脂製リップ部材2を
その反密封空間(大気B)側から支承する金属バックア
ップリング3と、両リップ部材1,2およびバックアップ
リング3の外周部をカシメ固定している金属ケース4と
で構成されており、前記金属ケース4においてハウジン
グ7の軸孔8内周面にOリング5を介して密嵌されると
ともに、軸孔8内周面の段差部8aと該内周面の周溝8bに
嵌着した金属スナップリング6との間に固定され、ゴム
材製リップ部材1の摺動部1aが、軸孔8に挿通したシャ
フト9の外周面と摺接することによって、密封空間A内
の冷媒および冷凍機油が大気B側へ漏れるのを阻止する
ものである。
密封空間Aの圧力を受けてゴム材製リップ部材1の摺動
部1aがシャフト9外周面にベタ当たりするのを極力防止
するため、このゴム材製リップ部材1を背面から支持す
る合成樹脂製リップ部材2の摺動部2aは、ゴム材製リッ
プ部材1の摺動部1aと近接した位置まで延設されてい
る。
部1aがシャフト9外周面にベタ当たりするのを極力防止
するため、このゴム材製リップ部材1を背面から支持す
る合成樹脂製リップ部材2の摺動部2aは、ゴム材製リッ
プ部材1の摺動部1aと近接した位置まで延設されてい
る。
しかし上記リップ型シールは、合成樹脂製リップ部材2
の摺動部2aが、ゴム材製リップ部材1を介して密封空間
Aの圧力を受けるのでシャフト9との摺動によって摩耗
し、その摩耗粉10が合成樹脂製リップ部材2とゴム材製
リップ部材1の摺動部1a,2a間の隙間Cに蓄積されて、
該隙間Cからゴム材製リップ部材1の摺動部1aへ咬み込
まれるので、摺動部1aがシャフト9外周面から浮き上が
り、密封性に悪影響をもたらしていた。
の摺動部2aが、ゴム材製リップ部材1を介して密封空間
Aの圧力を受けるのでシャフト9との摺動によって摩耗
し、その摩耗粉10が合成樹脂製リップ部材2とゴム材製
リップ部材1の摺動部1a,2a間の隙間Cに蓄積されて、
該隙間Cからゴム材製リップ部材1の摺動部1aへ咬み込
まれるので、摺動部1aがシャフト9外周面から浮き上が
り、密封性に悪影響をもたらしていた。
本考案のリップ型シールは、このような点に鑑み、長期
間安定した密封性能を得ることを課題としてなされたも
のである。
間安定した密封性能を得ることを課題としてなされたも
のである。
上記課題を解決するため、本考案は、金属ケースの内周
に、密封空間側のゴム材製リップ部材およびこのリップ
部材の反密封空間側に添設された合成樹脂性リップ部材
を保持したリップ型シールにおいて、前記合成樹脂性リ
ップ部材の摺動部先端近傍に、厚さ方向に貫通した所要
数の貫通孔を設けたものである。
に、密封空間側のゴム材製リップ部材およびこのリップ
部材の反密封空間側に添設された合成樹脂性リップ部材
を保持したリップ型シールにおいて、前記合成樹脂性リ
ップ部材の摺動部先端近傍に、厚さ方向に貫通した所要
数の貫通孔を設けたものである。
本考案によると、合成樹脂製リップ部材の摺動部から発
生した摩耗粉は、該摺動部の先端近傍に設けた貫通孔に
侵入して溜め込まれるので、この摺動部のゴム材製リッ
プ部材の摺動部との間の隙間に蓄積される摩耗粉の量は
微量に抑えられる。
生した摩耗粉は、該摺動部の先端近傍に設けた貫通孔に
侵入して溜め込まれるので、この摺動部のゴム材製リッ
プ部材の摺動部との間の隙間に蓄積される摩耗粉の量は
微量に抑えられる。
以下、本考案を、第1図に示す一実施例を参照しながら
説明する。なお、先に述べた従来構造のものと同一また
は対応する部分には同一符号を付け、その説明は省略す
る。
説明する。なお、先に述べた従来構造のものと同一また
は対応する部分には同一符号を付け、その説明は省略す
る。
この実施例のリップ型シールは、ゴム材製リップ部材1
を大気B側から支持する合成樹脂製リップ部材2の摺動
部2aの先端近傍に、厚さ方向に貫通した多数の貫通孔11
を穿設したもので、シャフト9との摺動によって合成樹
脂製リップ部材2の摺動部2aから発生した摩耗粉は、こ
の貫通孔11に取り込まれるので、前記摩耗粉が摺動部1
a,2a間の隙間Cに蓄積されるのを抑えることができる。
を大気B側から支持する合成樹脂製リップ部材2の摺動
部2aの先端近傍に、厚さ方向に貫通した多数の貫通孔11
を穿設したもので、シャフト9との摺動によって合成樹
脂製リップ部材2の摺動部2aから発生した摩耗粉は、こ
の貫通孔11に取り込まれるので、前記摩耗粉が摺動部1
a,2a間の隙間Cに蓄積されるのを抑えることができる。
以上、本考案によると、合成樹脂製リップ部材の摺動部
から発生した摩耗粉を取り込む貫通孔を設けたことか
ら、摩耗粉の蓄積によるゴム材製リップ部材の摺動部の
浮き上がりを防止し、長期間安定した密封性を維持する
ことができるといった優れた効果を奏する。
から発生した摩耗粉を取り込む貫通孔を設けたことか
ら、摩耗粉の蓄積によるゴム材製リップ部材の摺動部の
浮き上がりを防止し、長期間安定した密封性を維持する
ことができるといった優れた効果を奏する。
第1図は本考案の実施例を示す使用状態の半裁断面図、
第2図は従来構造の一例を示す使用状態の半裁断面図で
ある。 1ゴム材製リップ部材、1a,2a摺動部 2合成樹脂製リップ部材、4金属ケース 11貫通孔、A密封空間
第2図は従来構造の一例を示す使用状態の半裁断面図で
ある。 1ゴム材製リップ部材、1a,2a摺動部 2合成樹脂製リップ部材、4金属ケース 11貫通孔、A密封空間
Claims (1)
- 【請求項1】金属ケースの内周に、密封空間側のゴム材
製リップ部材およびこのリップ部材の反密封空間側に添
設された合成樹脂製リップ部材を保持したリップ型シー
ルにおいて、前記合成樹脂製リップ部材の摺動部先端近
傍に、厚さ方向に貫通した所要数の貫通孔を設けたこと
を特徴とするリップ型シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989089974U JPH0637242Y2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | リップ型シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989089974U JPH0637242Y2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | リップ型シール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0328366U JPH0328366U (ja) | 1991-03-20 |
JPH0637242Y2 true JPH0637242Y2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=31639523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989089974U Expired - Lifetime JPH0637242Y2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | リップ型シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637242Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-31 JP JP1989089974U patent/JPH0637242Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0328366U (ja) | 1991-03-20 |
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