JPH0636918A - Mn−Znフェライト焼結体の作製方法 - Google Patents

Mn−Znフェライト焼結体の作製方法

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JPH0636918A
JPH0636918A JP4185254A JP18525492A JPH0636918A JP H0636918 A JPH0636918 A JP H0636918A JP 4185254 A JP4185254 A JP 4185254A JP 18525492 A JP18525492 A JP 18525492A JP H0636918 A JPH0636918 A JP H0636918A
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JP
Japan
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sintered body
ferrite sintered
molded
mold
powder
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JP4185254A
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Toru Matsunaga
融 松永
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】Mn−Znフェライト焼結体の作製において、
大型でかつ高密度の焼結体の作製方法の提供を目的とす
る。 【構成】Fe2 3 とMnOとZnOの混合粉末を、内
部にラバーを密着させた金型内に投入して、上記金型を
上下振動させながら充填・成形し、冷間静水圧プレスし
た後、該成形体を常圧下で焼結することを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Mn−Znフェライト
焼結体作製に関するものであり、さらに詳細には、大型
のMn−Znフェライト焼結体作製工程における成形方
法の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、Mn−Znフェライト焼結体を作製
する際の成形方法として、大きく乾式法と湿式法の2種
類があり、成形する粉末の形態もさまざまであった。こ
の中で、仮焼成後粉砕した粉末を造粒し、直接金型に充
填・加圧して成形する方法が広く用いられている。この
方法の場合、仮焼成原料粉を用いて成形しているので、
2次焼成の際の膨張・収縮が小さく、寸法精度の高い焼
結体が得られる。また、熱間静水圧プレス(HIP)等
を応用すれば、密度98%以上の高密度が実現できる。
【0003】ところが、仮焼成後粉砕した粉末は流動性
が非常に悪いため、通常、PVA溶液等有機化合物バイ
ンダーを混合して成形性の改善を図かる必要があった。
このため、2次焼成時に上記有機化合物を蒸発させる
(脱脂)操作が必要となり、この操作をうまく行わない
と、焼結体内にカーボン成分が残ったり空孔が発生する
という欠点があった。特に、焼結体を大型化しようとし
た際、この傾向は顕著になり、均質で高密度の焼結体を
得ることは困難であった。
【0004】また、粉末を直接金型に充填・加圧して成
形する場合、どうしても加圧面内の圧力分布に差がでて
しまい、成形体内にクラックが発生したり、密度が不均
一になってしまうという欠点があった。特に、金型の形
状が大きくなった場合にこの傾向は顕著となるため、大
型の成形体を作製することは難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上述
の実情に鑑みて提案されたものであって、Mn−Znフ
ェライト焼結体の作製において、大型でかつ高密度の焼
結体の作製方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のMn
−Znフェライト焼結体の作製方法は、上述の如き目的
を達成するために、Fe2 3 とMnOとZnOの混合
粉末を、内部にラバーを密着させた金型内に投入して、
上記金型を上下振動させながら充填・成形し、冷間静水
圧プレスした後、該成形体を常圧下で焼結することを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、流動性に優れた原料混合粉
末(Fe2 3 とMnOとZnOの混合粉末)を、直接
充填、成形、プレスしているので、クラックの少ない密
度の均一な成形体の作製か可能となっている。更に、有
機化合物バインダー等を使用する必要がないので、焼成
時の脱脂処理が不要となり、また、カーボン成分の残留
や空孔の発生もなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明によるMn−Znフェライト焼
結体の作製方法について、その実施例を説明する。ま
ず、MnO22mol%、Fe2 3 55mol%、Z
nO23mol%となるように原料粉末を秤量し、ボー
ルミル中にて平均粒径0.5〜0.6μm、2μm以下
の粒度となるように粉砕・混合した。
【0009】そして、該粉砕粉を乾燥器で乾燥し、その
水分量が0.2〜0.4%となるように設定した。次
に、該乾燥粉末(原料混合粉末)を内部にラバーを密着
させた内径110mm、深さ580mmの円柱状の金型
に3.4kg投入し、2分間上記金型を上下振動させて
充填・成形した。
【0010】続いて、成形体をラバーごと金型からとり
だし、98MPaで冷間静水圧プレスを行った後、13
00℃大気中で焼結した。得られた焼結体を鏡面研磨
し、空孔を観察した。更に、同一組成比のMn−Znフ
ェライト単結晶の密度を1として、該焼結体の密度を調
べた。
【0011】また、比較のために、同一組成比の原料混
合粉末を仮焼成し、PVA溶液を用いて48メッシュ以
下にふるいを通し造粒したもの400gを内径65mm
の金型で機械プレスし、同時焼成したものと合わせ、表
1に示す。
【0012】表1から明らかなように、本発明による方
法で得られるMn−Znフェライト焼結体は、高密度で
巨大空孔が少なく、クラックの発生率も小さい。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の作製方法に
よれば、Fe2 3 とMnOとZnOの混合粉末を、そ
の良好な流動性を生かして、内部にラバーを密着させた
金型内で上下振動させながら充填・成形し、冷間静水圧
プレスした後、該成形体を常圧下で焼結するので、仮焼
成やその後に伴う工程を必要とせず、かつ、高密度で均
質な大型のMn−Znフェライト焼結体を作製すること
が可能となっている。
【0014】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe2 3 とMnOとZnOの混合粉末
    を、内部にラバーを密着させた金型内に投入して、上記
    金型を上下振動させながら充填・成形し、冷間静水圧プ
    レスした後、該成形体を常圧下で焼結することを特徴と
    するMn−Znフェライト焼結体の作製方法。
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Effective date: 20020326