JPH0636759B2 - 個々の症例における抗腫瘍処置の効果を予測する方法 - Google Patents

個々の症例における抗腫瘍処置の効果を予測する方法

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JPH0636759B2
JPH0636759B2 JP1113875A JP11387589A JPH0636759B2 JP H0636759 B2 JPH0636759 B2 JP H0636759B2 JP 1113875 A JP1113875 A JP 1113875A JP 11387589 A JP11387589 A JP 11387589A JP H0636759 B2 JPH0636759 B2 JP H0636759B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、化学療法の前もしくはその過程の初期に1種
もしくはそれ以上の選択された抗腫瘍(antineoplastic)
剤の効果を予測する方法に関するものである。
[従来の技術] 癌の治療方法は照射線療法、外科療法および化学療法を
包含する。化学療法が広範に使用されているが、指定さ
れる化学療法剤またはその組合せは必ずしも軽快を得る
のに成功を収めていない。極めてしばしば、指定された
化学療法の過程が開始されても癌の軽快を得るのに失敗
するだけである。化学療法は、医者がその処置を不成功
であると結論しかつ他の化学療法剤を断定しうる前に、
この化学療法を1週間または数ケ月にもわたって継続す
ることがある。無効な化学療法法の期間中に貴重な時間
が失われる。
患者からの腫瘍細胞に対する活性につき抗癌剤を選択し
うるインビトロ法として、腫瘍細胞のクロノジェニック
分析が提案されている。臨床的反応もしくは耐性を予測
する試験として、ハンバーガーおよびサルモンのヒト腫
瘍クロノジェニック分析[サイエンス、第197巻、第461
〜463頁(1977)]が提案されている[ジョーンズ等、ジ
ャーナル・クリニカル・オンコロジー、第3巻、第92〜
97頁(1985)]。この種の方法は細菌感染を有する患者に
おける抗生物質の選択性試験と同類であり、化学療法に
対する反応性を予測するものとして細胞の生存に基づい
ている。しかしながら、これらの方法は信頼性がない
[セルビー等、N.Engl.J.Med.、第308巻、第129〜134
頁(1983)]。
古典的研究において、プライスラー等[ジャーナル・セ
ルラー・バイオケミストリー、補遺11A、アブストラク
トNO.D510、第237頁(1987)]は、白血病患者における
プロト−オンコゲンc−mycおよびヒストンH3の発
現と化学療法に基づく軽快との間の相関関係を認めてい
る。他の古典的試験においては、急性骨髄細胞白血病患
者の骨髄細胞から分離されたc−myc RNAのレベ
ルが完全軽快した他の群の患者から分離された細胞にお
けるよりも高いことが観察された[プライスラー等、キ
ャンサー・リサーチ、第47巻、第874〜880頁(1987)]。
長期間にわたる化学療法の後の生長調節遺伝子発現にお
けるこの種の古典的な相関関係は、生長調節遺伝子発現
における薬剤特異性の変化に基因するのでなく、寧ろ腫
瘍細胞死滅および細胞mRNAの全般的低下に基因す
る。
さらに、必要とされることは、化学療法を開始する前ま
たはその直後に個々の患者に対して特定化学療法剤もし
くは薬剤組合せがもたらしうる効果を決定して、最も有
効な化学療法を用いうるようにする方法であることは明
らかである。
[発明の要点] 本発明によれば、腫瘍(neoplastic)疾患を有する動物、
人などの生物検体における抗腫瘍(antineoplastic)剤ま
たは抗腫瘍剤の組合せの効果を予測する方法が提供され
る。検体から得られた腫瘍細胞における少なくとも1種
の生長調節遺伝子の発現レベルが決定される。化学療法
は、検体に抗腫瘍剤を加えて開始される。生長調節遺伝
子の発現レベルは、抗腫瘍剤を加えた後かつ腫瘍細胞の
死滅開始前、すなわち好ましくは抗腫瘍剤を加えてから
約6〜約48時間後、特に好ましくは約24〜約48時間後に
検体から得られた腫瘍細胞につき決定される。抗腫瘍剤
を加える前後の生長調節遺伝子の発現レベルが比較され
る。遺伝子の発現レベルにおける有意の低下の存在もし
くは不存在が、抗腫瘍剤での継続療法により軽快をもた
らすかどうかを示す予測値となる。本発明は、抗白血病
療法における抗腫瘍剤の効果を予測するのに特に有用で
ある。
本発明の他の特徴によれば、腫瘍細胞を抗腫瘍剤と共に
インビトロで培養する。したがって、検体から得られた
腫瘍細胞における少なくとも1種の生長調節遺伝子の発
現レベルを決定する。次いで、細胞を抗腫瘍剤と共にイ
ンビトロで培養する。生長調節遺伝子の発現レベルを再
び腫瘍細胞死滅の開始前に決定し、かつ細胞を抗腫瘍剤
と共に培養する前に発現レベルと比較する。好ましく
は、少なくとも1種の非細胞サイクル依存性遺伝子の発
現レベルをも生長調節遺伝子の発現と同時に決定する。
非細胞サイクル依存性遺伝子の発現が常に存在すること
は、抗腫瘍剤に基づく生長調節遺伝子の発現にて観察さ
れる全ての低下が生長調節遺伝子に対し特異性でありか
つ細胞mRNAもしくは細胞質減少の全般的阻止の結果
でないことを示す。
遺伝子発現は、便利には特異性RNAを検出するのに有
効な各種の核ハイブリッド化技術によって決定すること
ができる。この種の方法は当業者に周知されている。
今回、腫瘍疾患を処置する際に特定の抗腫瘍剤(すなわ
ち抗癌剤)による処置過程が成功するかどうかを、薬剤
を最初に与えた後できるだけ早い検体の腫瘍細胞におけ
る或る種の遺伝子の発現レベルの変化を決定することに
より、各検体につき予測しうることが突き止められた。
さらに、抗腫瘍剤を1回与えた後の腫瘍細胞における生
長調節遺伝子のメッセンジャーRNA(「mRNA」)
レベルの低下は完全軽快を示唆する一方、これらmRN
Aの低下が存在しないことは特定の療法に対する反応に
おいて検体の最終的軽快を達成しえないことを示唆する
ことも突き止められた。事実、生長調節遺伝子の発現レ
ベルにおける検出可能な変化は、化学療法の過程を開始
してから数時間以内に生ずることが判明した。同時に、
非細胞サイクル依存性遺伝子の発現レベルは常に一定と
なる。
本発明の試験法は、生長調節遺伝子が正常組織と対比し
て過度に(すなわち高度に)発現されることが知られた
全ゆる悪性腫瘍にて抗腫瘍化学療法の成功を予測するの
に特に有用である。限定はしないが、例としては肺の小
細胞癌;肺、胸部、結腸もしくは前立腺の腺癌;睾丸お
よび卵巣の癌;並びに或る種の肉腫、たとえば骨の骨肉
腫が包含される。さらに、本発明は小児癌、神経芽細胞
腫およびウィルムス腫瘍における化学療法の効果を予測
する際に使用することもできる。
白血病は、白血球の成熟が細胞発生の初期段階で停止す
る腫瘍疾患である。この疾患は、骨髄における白血病芽
細胞の個数増加、および正常な成長造血細胞生成におけ
る種々な程度の欠損を特徴とする。この状態は急性また
は慢性のいずれかである。さらに白血病は、典型的には
リンパ球性(すなわち正常なリンパ球に共通の性質を有
する細胞により特性化される)または骨髄球性(もしく
は骨髄性、すなわち正常な顆粒球細胞の幾つかの特徴を
有する細胞により特性化される)のいずれかとして分類
される。急性リンパ球白血病(「ALL」)はリンパ様
組織に発生し、通常の最初の徴候は骨髄におけるその存
在である。急性骨髄球白血病(「AML」)は、骨髄造
血幹細胞またはその後代から発生する。「急性骨髄球白
血病」という用語は、白血病すなわち骨髄芽球白血病、
前骨髄白血病および骨髄単球白血病の幾つかの亜型を包
含する。さらに、赤血球もしくは巨核球の性質を有する
白血病も骨髄性白血病と考えられる。
慢性の骨髄性白血病(すなわち慢性顆粒球白血病)は血
液、骨髄、脾臓、肝臓、およびしばしばその他の組織に
おける未成熟顆粒球(好中球、好酸球および好塩基球)
の異常な増殖を特徴とする。慢性骨髄白血病患者の大部
分は急性型の疾患から区別しえないパターンへの移行に
発展する。この変化は「ブラスト・クライシス」として
知られている。本発明は、ALLおよびその公知の亜
型、AMLおよびその公知の亜型、並びにブラスト・ク
ライシスにおける慢性骨髄白血病の処置における特定薬
剤の効果を予測するのに特に有用である。
本発明の具体例によれば、或る種の腫瘍疾患を有するが
未だ化学療法を受けてない検体から腫瘍細胞の試料を採
取する。この試料採取は、化学療法の開始前に行なわれ
る。白血病検体を試験するため骨髄細胞は腫瘍細胞の原
料となるが、静脈穿刺により容易に入手しうるため末梢
血液白血球を利用するのが好適である。腫瘍細胞におけ
る1種もしくはそれ以上の生長調節遺伝子の発現レベ
ル、すなわち問題とする遺伝子のmRNA転写の相対数
は、たとえば目標mRNA転写に特異的なRNAもしく
はDNAプローブを用いる各種の核酸ハイブリッド化技
術のいずれかにより決定される。
「生長調節遺伝子」という用語は、発現が細胞サイクル
の進行およびその後の細胞増殖に関連する遺伝子を意味
する。この種の遺伝子は、非分裂性(すなわち休止)細
胞では発現されず或いは低レベルで発現される。生長調
節遺伝子は、G0細胞が生長因子により刺戟された際に優
先的に発現することができる。生長調節遺伝子の同定
は、一般にcDNAの分別スクリーニングによって行な
われる。生長調節遺伝子を検出するためのcDNA保存
物のスクリーニング法は当業者に周知されている。cD
NA保存物中に示される遺伝子の約0.5〜1.0%が生長調
節性であると思われる。
従来、多くの生長調節遺伝子が確認されている。この種
の遺伝子は全て、その発現が細胞サイクルの進行および
その後の増殖に関連する点において同様な性質を有す
る。しかしながら、たとえばc−myc遺伝子のような
或る種の生長調節遺伝子は細胞サイクル全体にわたり活
性である。他のものは、細胞サイクルの特定期間におい
て最も活性である。たとえば、ヒストンH3遺伝子は、
細胞サイクルのS期の際に最も高度に発現される。さら
に、幾つかの生長調節機能もしくは生産物が相互作用し
て、それまで正常であった細胞の形質転換もしくは腫瘍
性の表現型を誘発すると思われる。たとえば、生長調節
遺伝子p53および活性化c−rasは、それまで正常
であった主胎芽細胞を形質転換するよう相互作用するこ
とができる。
最もよく研究された生長調節遺伝子としてはc−myc
[ケリー等、セル、第35巻、第603〜610頁(1983)];各
種のヒストン遺伝子[プランブ等、ヌクレイック・アシ
ッド・リサーチ、第11巻、第2391〜2410頁(1983)];c
−ras[キャンピシ等、セル、第36巻、第241〜247頁
(1984)];c−fos[グリーンベルク等、ネイチャー
(ロンドン)、第311巻、第433〜438頁(1984)およびコ
ッホラン等、サイエンス、第226巻、第1080〜1082頁(19
84)];p53[ライヒ等、ネイチャー(ロンドン)、
第308巻、第199〜201頁(1984)];c−myb[トレリ
等、モレキュラ・セルラー・バイオロジー、第5巻、第
2874〜2877頁(1985)];チミジンキナーゼ[リュー等、
ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260
巻、第3269〜3275頁(1985)];カルモジュリン[シャホ
レアス等、セル、第36巻、第73〜81頁(1984)];および
オルニチン・デカルボキシラーゼ[カハナ等、プロシー
ディング・ナショナル・アカデミー・サイエンス・US
A、第80巻、第3645〜3649頁(1983)]がある。他の生長
調節遺伝子は2A9もしくはカルサイクリン[カラブレ
ッタ等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、
第261巻、第12628〜12632頁(1986)];4F1もしくは
ビメンチン[フェラリ等、モレキュラ・セルラー・バイ
オロジー、第6巻、第3614〜3620頁(1986)];並びにA
TP/ADPトランスロカーゼをコードする2F1[バ
ッチーニ等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリ
ー、第262巻、第4355〜4359頁(1987)]を包含する。各
種のプロテアーゼおよびプロテアーゼ阻止剤のための遺
伝子も生長調節遺伝子として確認されている[デンハル
ト等、バイオケミカル・バイオフィジカル・アクタ、第
865巻、第83〜125頁(1986);エドワーズ等、モレキュラ
・セルラー・バイオロジー、第5巻、第3280〜3288頁(1
985)]。プロラクチン−生長ホルモン族の一員をコード
する生長調節遺伝子も、リンツァー等により確認されて
いる[プロシーディング・ナショナル・アカデミー・サ
イエンス、第81巻、第4255〜4259頁(1984)]。
本発明を実施するには、c−mycおよびヒストンH3
遺伝子が特に有用である。従来macとして知られたc
−mycは鳥類骨髄球腫症の原因であると思われるウィ
ルス遺伝子の正常な細胞対応物である。ヒトゲノムにお
いて、遺伝子は等しい長さの3個のエクソンで構成され
た5.2kbの転写単位として存在する。第1エクソンは
非コード性であると思われる。c−myc遺伝子生産物
の機能は正確には知られていないが、恐らく細胞核にお
ける或る種の生長因子の作用を媒介することによる細胞
増殖の保持に関連すると思われる。これに関する証拠は
無数に存在するが、主として細胞が生長因子と接触する
ことにより刺戟されて増殖する際にc−myc遺伝子の
活性が常に細胞分裂に関連した実際の物理的現象の前に
急速かつ著しく増大するという観察に関して展開され
る。さらに最近の証拠は、c−myc遺伝子の活性増大
が正常な成熟プログラムを完結しえない細胞の無能力に
関連することを示唆している。したがってc−myc遺
伝子はさらに、正常な細胞発生を調整する際に役割を演
ずると思われる。
ウィルスオンコゲン、すなわち生産物が真核細胞を形質
転換させる能力を有する遺伝子は、プロト−オンコゲン
と呼ばれる細胞対応物を有する。細胞内におけるその存
在および発現は、腫瘍表現型をもたらす。c−mycは
1種のプロト−オンコゲンである。c−mycの他に、
公知の生長調節プロト−オンコゲンはc−fos、c−
Ha−ras、c−mybなどを包含する。ヒストン
は、DNAに結合することによりクロマチンの構造骨格
を形成する蛋白である。その合成は、殆んどの真核細胞
におけるDNA合成に一時的に関連する。ヒストンH3
は、1種もしくは4種のコアヒストン蛋白、すなわちH
2A、H2B、H3およびH4をコードする遺伝子であ
る。ヒト細胞の半数体ゲノム1個当り各コアヒストン遺
伝子の約40個のコピーが存在する。ヒストン遺伝子の
発現制御は複雑であると思われ、かつ転写メカニズムお
よび後転写メカニズムの両者に依存する。しかしなが
ら、H3を包含するヒストン遺伝子は、細胞サイクルの
S期もしくはDNA合成期の際に最も高度に発現され
る。
試験の目標となる生長調節遺伝子の発現レベルは、検体
の腫瘍細胞から全細胞RNAを分離しかつハイブリッド
化技術により標的遺伝子のmRNA転写物を同定するこ
とにより、化学療法の前に決定される。相補的DNA
(cDNA)または相補的RNA(cRNA)プローブ
をこの目的に使用することができる。
一方法によれば、全細胞RNAを、核酸抽出緩衝剤の存
在下にホモゲナイズしかつ次いで遠心分離することによ
り腫瘍細胞から精製する。核酸を沈澱させ、かつDNA
をDNアーゼ1での処理および沈澱によって除去する。
次いで、DNA分子を標準技術にしたがうアガロースゲ
ルでのゲル電気泳動によって分離し、たとえばいわゆる
「ノーザン」ブロット技術によりニトロセルロースフィ
ルタに移す。RNAを、加熱によりフィルタ上に固定す
る。特定RNAの検出は、問題とするRNAに対し相補
的な充分標識されたDNAもしくはRNAプローブを用
いて行なわれる。
ブロット技術の他に、この試験はその場でのハイブリッ
ド化の技術にしたがって行なうこともできる。この技術
は、より少ない腫瘍細胞しか必要としないので好適であ
る。さらに「細胞学的ハイブリッド化」としても知られ
るその場での技術は、全細胞を顕微鏡カバーガラスに付
着させかつ放射能などで標識されたcDNAもしくはc
RNAプローブを含有する溶液により細胞の核酸含有量
を検査することを含む。
後記実施例1は、腫瘍白血病の原料としての末梢血液と
放射線標識されたcDNAプローブとDNA/RNAハ
イブリッドを検出するためのノーザンブロットとを用い
た9人のAML検体(第I表)および9人のALL検体
(第II表)に関する本発明の実施を示している。ブロッ
トRNAを先ず最初にc−mycにハイブリッド化さ
せ、次いで残余のハイブリッド化を除去した後にヒスト
ンH3にハイブリッド化させる。生長調節遺伝子c−m
ycおよびヒストンH3(全検体)および非細胞サイク
ル依存性遺伝子β−アクチン(検体1〜6)、並びにβ
−マイクログロブリン(検体7および8)の発現レベ
ルを、療法の直前および抗腫瘍剤を最初に加えてから24
時間後に検体から分離された全RNAにつき決定した。
標的mRNAに対し相補的なDNAプローブは、適切な
mRNA遺伝子転写物を抽出しかつ逆転写酵素を用いる
逆転写によりcDNAを合成して得ることができる。或
いは、このプローブは、核内切断によってゲノムを切断
しかつ問題とする遺伝子を周知技術によりクローン化さ
せて得ることもできる。
種々の生長調節遺伝子に適切なDNAプローブは周知さ
れている。たとえば「NIH寄託およびその他のATC
CコレクションにおけるヒトDNAプローブおよびクロ
ーン化遺伝子」と題するアメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクションの刊行物(1988年2月20日)に示され
た下記のプローブのような多くのこの種のプローブを、
ATCCから入手することができる:c−myc、4101
0;c−myb、41024;c−fos、41024;c−Ha
−ras、41001。生長調節遺伝子に対するその他多く
のDNAプローブも知られておりかつ容易に入手するこ
とができる。
好適にはプローブは、たとえばP32、C14もしくは
35;重金属;或いは標識されたリガンド、たとえば標
識抗体、蛍光性分子、化学発光性分子、酵素などにつき
特異性の結合対因子として作用しうるリガンドのような
放射性核種で標識される。
プローブは、ニック翻訳法[リグビー等、ジャーナル・
モレキュラ・バイオロジー、第113巻、第237〜251頁(19
77)]またはランダムプライミング法[ファイエンベル
グ等、アナリチカル・バイオケミストリー、第132巻、
第6〜13頁(1983)]のいずれかによって高特異活性まで
標識することができる。後者は、高特異活性のP32標識
プローブを一本鎖DNAまたはRNA雛型から合成する
ための選択的方法である。両方法は当業者に周知されて
おり、本明細書では反復しない。予め存在するヌクレオ
チドの代りに高放射能ヌクレオチドを用いることによ
り、ニック翻訳法にしたがって10cpm/マイクログ
ラムより高度の特異活性を有するP32標識DNAプロー
ブを作成することができる。次いでフィルタを写真フィ
ルムに露出することにより、ハイブリッド化の放射線写
真検出を行なうことができる。フィルタの密度測定走査
は、発現を決定すべき生長調節遺伝子のmRNA転写物
を正確に測定する。
放射性核種の標識が実用的でない場合は、ランダム−プ
ライマ法を用いてdTTP同族体5−(N−(N−ビオ
チニル−ε−アミノカプロイル)−3−アミノ−アリ
ル)デオキシウリジン三燐酸をプローブ分子中に組込む
ことができる。このようにビオチニル化されたプローブ
のオリゴヌクレオチドは、たとえばアビジン、ストレプ
トアビジンまたは着色反応を生ずる蛍光染料または酵素
と結合した抗−ビオチン抗体などのビオチン結合性蛋白
との反応により検出することができる。
本発明により個々の検体で効果を予測しうる代表的な抗
腫瘍(抗癌)剤は、治療学の薬理学的基準にしたがい次
のように分類することができる: アルキル化剤:窒素マスタード;たとえばトリエチレン
チオホスホルアミド(チオ−テパ)のようなエチレンイ
ミン誘導体;およびたとえばブスルファンのようなアル
キルスルホネート: 抗−代謝物:たとえばメトトレキセートのような葉酸同
族体;たとえば5−フルオロウラシルおよびシトシンア
ラビノシドのようなピリミジン同族体;たとえば6−メ
ルカプトプリンおよび6−チオグアニンのようなプリン
同族体; 天然物質:たとえばビンブラスチンおよびビンクリスチ
ンのようなビンカアルカロイド;たとえばアドリアマイ
シンおよびズアノルビシンのような抗生物質;並びにた
とえばL−アスパラギナーゼのような酵素; ホルモン類:たとえばプレドニゾンのような副腎皮質ス
テロイド;たとえばヒドロキシプロゲステロンのような
プロゲスチン;たとえばテストステロンのようなアンド
ロゲン;たとえばジエチルスチルベストロールのような
エストロゲン、並びにたとえばタモキシフェンのような
抗エストロゲン; その他の薬剤:たとえばヒドロキシ尿素のような置換尿
素;たとえばプロカルバジンのようなメチルヒドラジン
誘導体;たとえばミトテンイのような副腎皮質抑制剤;
並びにたとえばcis−ジアミンジクロルプラチニウム
のような置換重金属。
特に、抗白血病療法に用途を有する次の抗腫瘍剤の効果
を本発明の実施によって予測することができる:メルカ
プトプリン、メトトレキセート、シクロホスファミド、
ビンクリスチン、チオグアニン、ダウノマイシン、エピ
ルビシン、ARA−C、シクロサイチジン、M−AMA
SA、メチルプレドニゾロン、アドリアマイシン、プレ
ドニゾロン、イダルビシン。
癌の化学療法は典型的には複数の薬剤組合せとして、す
なわち「組合せ化学療法」として行なわれる。本発明に
よれば、この種の薬剤組合せの効果を直接試験すること
ができる。したがって、本明細書中における「抗腫瘍
剤」という用語は、抗腫瘍剤の組合せを包含することを
意図する。
幾種かの薬剤は、その異なる構造もしくは電荷により混
合物中で非相容性になりうる。そのような場合、組合せ
における個々の薬剤は単独基準で試験することができ、
その組合せ処置の結果を個々の薬剤に基づく結果から推
定することができる。
選択された抗腫瘍剤を最初に施した直後に、検体から第
2の腫瘍細胞試料を得ると共に、細胞RNAを再び分離
しかつプローブハイブリッド化技術を反復して、監視さ
れている生長調節遺伝子の発現レベルの生じうる変化を
評価する。予備ハイブリッド化にて露呈させたと同量の
全RNAがハイブリッド化に露呈させる。化学療法の開
始直後における生長調節遺伝子発現の有意な減少を観察
することができる。かくして、この試験は、化学療法の
開始時点における粒状抗腫瘍剤もしくはこれら薬剤の組
合せの効果を予測する迅速な方法を与える。第2回目の
腫瘍細胞のサンプリングおよび生長調節遺伝子の発現測
定は、化学療法の過程に伴って生ずる全般的な細胞死滅
の開始前に行なうべきである。細胞死滅の状態は細胞m
RNAの全般的低下をもたらし、これを非生長調節遺伝
子の発現レベルにおける低下によって検出することがで
きる。他方、本発明は、他の遺伝子の発現レベルが影響
されていない時点で生長調節遺伝子に対し特異性のmR
NA合成における初期低下を決定することに向けられ
る。したがって、第2の腫瘍細胞のサンプリングおよび
生長調節遺伝子発現の決定は、この全般的な細胞死滅の
発生前に行なうべきである。第2のサンプリングは、好
ましくは最初に抗腫瘍剤を加えてから約6〜約48時間
後、特に好ましくは約24〜48時間後に行なわれる。
抗腫瘍化学療法を開始する前後における生長調節遺伝子
の発現レベルの比較は、担当医に対し貴重な情報を与え
る。試験下の生長調節遺伝子の発現に有意の低下が存在
しないことは、恐らく問題とする薬剤での処置の全過程
が軽快をもたらさないことを意味する。加えた薬剤が生
長調節遺伝子のレベルに有意な低下を生ぜしめることが
観察されれば、これは恐らく処置の全過程の継続が最終
的な軽快をもたらすと思われる。
単一の生長調節遺伝子のレベルにおける変化は特定の抗
腫瘍剤もしくはそれらの組合せに対する検体の反応を予
測する基準となりうるが、薬剤の効果に関する一層正確
な測定は2種もしくはそれ以上の生長調節遺伝子の発現
を追跡して達成することができる。2種もしくはそれ以
上の生長調節遺伝子の発現における低下は、単一の遺伝
子における低下よりも高度の予測値となりうる。
本発明の好適具体例によれば、1種もしくはそれ以上の
非細胞サイクル依存性遺伝子の発現レベルは、生長調節
遺伝子の発現の決定と同時に決定される。「非細胞サイ
クル依存性」遺伝子という表現は、発現レベルが細胞サ
イクルとは独立している遺伝子を意味する。したがっ
て、これらの遺伝子は正常状態レベルで連続的に発現さ
れる。多くの非細胞サイクル遺伝子が知られており、こ
れらの遺伝子は、たとえば次のものを包含する:γ−ア
クチン[グニング等、モレキュラ・セルラー・バイオロ
ジー、第3巻、第787〜795頁(1983)];β−アクチン
[ヌグ等、モレキュラ・セルラー・バイオロジー、第5
巻、第2720〜2732頁(1985)];β−マイクログロブリ
ン[ケリー等、セル、第35巻、第603〜610頁(1983)];
グリセルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナー
ゼ(「GAPDH」)[ズガイチェク等、バイオケミス
トリー、第22巻、第1605〜1613頁(1983)およびオルソン
等、モレキュラ・セルラー・バイオロジー、第7巻、第
2104〜2111頁(1987)]。
一般に抗腫瘍剤は、本発明の試験期間中には非細胞サイ
クル依存性遺伝子のmRNAレベルに影響を与えない。
したがって、非細胞サイクル依存性遺伝子の発現は、目
標の生長調節遺伝子発現における非特異的変化に対し有
用な対照となる。したがって、好ましくは1種もしくは
それ以上の非細胞サイクル依存性遺伝子の発現レベルを
ここに記載した方法により監視する。非細胞サイクル依
存性遺伝子β−アクチンおよびβ−マイクログロブリ
ンの発現がこの点に関し特に有用である。β−アクチン
の遺伝子発現が充分であり、生長因子調節性あるとして
も、これは細胞サイクル依存性でない。何故なら、その
mRNAレベルは制止細胞および増殖細胞において同レ
ベルであるからである。β−マイクログロブリンの発
現も充分でありかつ細胞サイクルの位置とは独立して全
細胞で同等に発現される[ケリー等、セル、第35巻、第
603〜610頁(1983)]。
本発明は上記したように軽快を予測するための生長調節
遺伝子発現に対する選択化学療法剤のインビボ効果を監
視することを包含するが、検体に対し実際に薬剤を加え
ることなく検体からの腫瘍細胞をインビトロで所望の化
学療法剤と共に培養することにより同様な予測値の結果
を得ることができる。この技術は、充実性腫瘍を特徴と
する腫瘍疾患に特に適している。
本発明のこの具体例によれば、腫瘍の1部を外科的生検
の時点または手術が決定された時点のいずれかに検体か
ら採取する。新たな腫瘍組織を微細に細断し、かつ適当
な組織培地で培養する。全細胞RNAを分離し、かつ1
種もしくはそれ以上の生長調節遺伝子の発現レベルを上
記したようにハイブリッド化によって決定する。腫瘍組
織の第2の部分を同様に処理するが、ただし組織を細断
した後に細胞を1種もしくはそれ以上の抗腫瘍性化学療
法剤を含有する適当な培地で培養し、検体に軽快をもた
らすその効果を評価することができる。化学療法剤は、
検体に対する化学療法剤のインビボ投与後に経験される
ような細胞濃度に近似する量で培養物に添加される。腫
瘍細胞を、抗腫瘍剤と共に特定の生長調節遺伝子の発現
低下が生ずるのに充分な時間かつ全般的な細胞死滅が生
ずるほど長過ぎない時間にわたって培養する。好ましく
は、培養時間は、約6〜約48時間であるが、24〜48時間
が特に好適である。特に有利には、培養時間は約24時間
である。培養後、同数の細胞を用いてハイブリッド化分
析を反復する。生長調節遺伝子の発現レベルが低下し或
いは低下しないことは、最終的な軽快または軽快なしに
関する予測を与える。
[実施例] 以下、限定はしないが実施例により本発明をさらに説明
する。
実施例1 A.検体 少なくとも50%の芽細胞を有する高い末梢白血球数を持
った検体を選択した(第I表および第II表)。末梢血液
の使用は、髄液吸引を反復することなく、反復サンプリ
ングを可能にした。処置前および最初に抗腫瘍剤を各検
体に与えてから24時間後に、静脈穿刺によりヘパリン化
末梢血液白血球を採取した。白血球数のフランス−米国
−英国の分類は、形態学的検査および細胞化学反応(P
AS、スダンブラック、ミエロペルオキシダーゼ、クロ
ルアセテートエステラーゼ、非特異性エステラーゼ)に
よって確立されている。これら細胞を、表面表現型(c
ALLa、Leu−1抗原、DRおよび各種の抗骨髄性
モノクロナーナル抗体)、Tdt酵素活性および核型分
析によりさらに特性化した。ALLを有する検体におい
て、Ig部位の転位についても分析した。ヒト試料の使
用に関する許可は、フィラデルフィア・テンプル大学の
小児科病院におけるヒト患者の保護委員会およびモデナ
大学の血液学部によって承認された。
B.DNAプローブ 主としてリグビー等[ジャーナル・モレキュラ・バイオ
ロジー、第113巻、第237〜251頁(1977)]の方法にした
がい、高特異活性にてニック翻訳法により次のプローブ
を標識した:c−myc遺伝子プローブの5′および
3′末端を有するプラスミドpMC415およびpMC
413[ダラ・ファベラ等、プロシーディング・ナショ
ナル・アカデミー・サイエンス・USA、第79巻、第64
97〜6501頁(1982)];ヒストンH3遺伝子を有するプラ
スミドpFO422;ヒトβ−アクチンcDNA[グニ
ング等、モレキュラ・セルラー・バイオロジー、第3
巻、第787〜795頁(1983)];およびヒトβ−マイクロ
グロブリンcDNA[サグス等、プロシーディング・ナ
ショナル・アカデミー・サイエンス・USA、第78巻、
第6613〜6617頁(1982)]。ニック翻訳により挿入された
DNAの放射能標識は、ファインベルク等によりアナリ
チカル・バイオケミストリー、第132巻、第6〜13頁(19
83)に記載されたように行なった。
C.核酸の分離 全細胞RNAをフレーザー等の方法[モレキュラ・セル
ラー・バイオケミストリー、第56巻、第113〜122頁(198
3)]にしたがって白血病細胞から精製した。要約すれ
ば、細胞をワーリング・ブレンダーにて抽出緩衝液[75
mMのNaC、20mMのEDTA、10mMのトリス−HC
(pH8.0)および0.2%のドデシル硫酸ナトリウム(「SD
S」)]中でホモゲナイズし、1:1の比で緩衝剤飽和
フェノールと混合した。水相を遠心分離により回収し、
同容積のフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコ
ール(25:24:1)で再抽出し、次いで再びクロロホル
ム:イソアミルアルコール(24:1)で1回抽出した。
核酸をエタノールで沈澱させた。DNAをDNアーゼ1
での処理により除去し、かつ3M酢酸ナトリウム(pH5.
5)で沈澱させた。試料におけるRNAの一体性および量
を、アガロース−ホルムアルデヒドゲルの臭化エチジウ
ム染色によって監視した(下記参照)。DNA抽出は、
グロス−ベラード等によりヨーロピアン・ジャーナル・
バイオケミストリー、第36巻、第32〜38頁(1973)に記載
されたように行なった。
D.ブロッチイング 約1.2gのアガロースと10mの10×(すなわち10倍濃
度)3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(「M
OPS」)と87mのジエチルピロカーボネート(「D
EPC」)処理されたオートクレーブ処理水とをオート
クレーブ処理されたフラスコに添加しかつアガロースを
沸騰溶解させて、アガロース−ホルムアルデヒドゲルを
作成した。50℃まで冷却した後、5.1mの37%ホルム
アルデヒドをゲルに添加し、次いでこれを11x14cmの皿
に注型した。このゲルを約1時間かけて重合させた。上
記で得られた10〜300μgのRNAを微小遠沈管におけ
る5μのDEPC処理されたオートクレーブ水に溶解
させた。次いで、25μの電気泳動試料緩衝液[0.75m
の脱イオン化ホルムアミド、0.15mの10xMOP
S、0.24mのホルムアルデヒド、0.1mの脱イオン
化RNアーゼ・フリーの水、0.1mのグリセリン、0.0
8mの10%(w/v)ブロモフェノールブルー]を添
加し、かつこの溶液を65℃まで15分間加熱した。次い
で、1μの臭化エチジウム溶液(1.0mg/m)を試
料に添加し、次いでこれを混合しかつゲルに添加した。
このゲルを約30V(一定電圧)にて18時間にわたり電気
泳動した。次いで、このゲルを10xSSC(最終容積1
のHOにおける175.3gのNaCと88.2gのクエ
ン酸ナトリウム)にて室温で20分間つづ2回浸漬するこ
とにより、移動用に準備した。移動を行なうニトロセル
ロースフィルタを蒸溜水中で5分間にわたり予備浸漬
し、次いで10xSSCにて5分間浸漬した。次いで、フ
ィルタをゲル上に重ね、かつRNAを毛細管作用により
フィルタに移動させた。約2時間にわたり80℃にて減圧
下に焼成することにより、RNAをニトロセルロースに
固定した。
E.ハイブリッド化工程 ニトロセルロースフィルタの予備ハイブリッド化を行な
って、フィルタに対するプローブの非特異的ハイブリッ
ド化を減少させた。フィルタを25mの5xデンハルト
溶液[0.9MのNaC、50mMの燐酸塩緩衝剤、10mMの
トリス(pH8.0)、1mMのEDTA、50%のホルムアミ
ド、1%の牛血清アルブミン(「BSA」)、1%のポ
リビニルピロリドン(「PVP」)および100mg/m
の変性鮭精子DNA]中でフィルタを30分間にわたり培
養した。ブロット処理したRNAに、同じ緩衝液にてP
32−標識プローブ[c−myc、ヒストンH3、β−ア
クチンもしくはβ−マイクログロブリンプローブのい
ずれか;少なくとも1.5〜2x107cpmの比活性を有する1
0〜50mgのP32標識DNA]でハイブリッド化し、これ
に10%硫酸デキストランを添加した。これはハイブリッ
ド化反応を促進させ、42℃にて20〜24時間にわたり進行
させる。後ハイブリッド化物の洗浄を行なって、非特異
結合したプローブを除去した。これらの洗浄は、60℃に
て先ず最初に1×SSC(0.5のNaC、0.015Mのク
エン酸ナトリウム)中で30分間行ない、次いで0.1x
SSCにて2回(それぞれ30分間)行なった。次いで、
フィルタを増強スクリーンにより−70℃でコダック社X
−線フィルムに露出することによりハイブリッドの放射
線写真検出を行ない、次いでこれを製造業者の指示にし
たがって現像した。フィルタの密度測定走査は、ゼイニ
ー・レーザー密度計(カリホルニア州、フラータウン
在、ビオメド・インストルーメンツ・インコーポレーシ
ョン社)を用いて行なった。密度による計測定値の精度
および直線性は、種々異なる露出時間後に現像した同じ
ノーザンブロットのX線フィルムを分析することにより
試験した。
各群における1検体(検体3)は、慢性顆粒球白血病の
芽細胞期であった。試験した検体における末梢血液の芽
細胞数は50〜100%の範囲で変化することが認められた
が、この変化は生長調節遺伝子のmRNAレベルに関す
るデータに対し有意に作用しないと予測される。何故な
ら、成熟白血球からのmRNA収率が芽細胞からの収率
よりもずっと低いからである[カラブレッタ等、プロシ
ーディング・ナショナル・アカデミー・サイエンス・U
SA、第82巻、第4463〜4467頁(1985)]。第III表は、
誘発療法の24時間目およびその終了時における各検体の
抗腫瘍処置に対する反応を示している。血液学的軽快
は、処置終了後の骨髄中における5%未満の芽細胞の存
在として規定される。
AMLを有する9人の検体の療法前後におけるc−my
cおよびヒストンH3のmRNAレベルを第1図に示
す。加えた抗腫瘍在を第I表に示す。AMLを有する検
体において、療法はc−myc遺伝子のmRNAレベル
に対し種々異なって影響を及ぼす。たとえば、検体1、
3、4、7および9においてc−mycのmRNAレベ
ルは療法前後にて実質的に同じであるのに対し、検体
2、5、6および8においてc−mycのmRNAの発
現に顕著な低下が存在する。さらに第1図は、ヒストン
H3のmRNAレベルが5人の検体(1、2、5、6お
よび8)において療法により低下することを示してい
る。いずれの検体においても、β−アクチンもしくはβ
−マイクログロブリンのmRNAレベルは療法により
顕著に改変された。
ALLを有する9人の検体の処置前後におけるc−my
cおよびヒストンH3のmRNAレベル(第II表)を第
2図に示す。ヒストンH3の発現は処置前のレベルと比
較して抗腫瘍剤を最初に加えてから24時間後に検体1、
2、5、7および9にて著しく減少することが明らかで
ある。ピストンH3遺伝子のmRNAレベルも検体3に
おいて若干減少したのに対し、検体4、6および8にお
いては殆んど変化せず或いは上昇さえした。c−myc
の発現は、検体1、2、5および9において療法により
著しく減少しかつ検体4において若干減少した。c−m
ycのmRNAレベルは検体3、7および8において療
法後に変化しなかったのに対し、検体6においては増加
した。化学療法は、β−アクチンおよびβ−マイクロ
グロブリン遺伝子のmRNAレベルにおいて顕著な変化
を誘発しなかった。
第I表および第II表は、ALL検体1における以外には
白血球の個数および芽細胞の比率が患者に与えられた1
回の抗腫瘍剤により有意に変化しなかったことを示して
いる。芽細胞の比率に有意の変化が存在しないことは、
療法後の生長調節遺伝子mRNAレベルに対する変化が
白血病細胞の細胞サイクル進行に必要とされる代謝経路
に対する抗腫瘍剤の初期作用に基因することを示してい
る。さらに、これらの試験は、最初の化学療法が白血病
検体の約65%において生長調節遺伝子c−mycおよび
ヒストンH3のmRNAレベルに関し初期変化を誘発さ
せるのに対し、全ての検体においてβ−アクチンおよび
β−マイクログロブリンのmRNAレベルには影響を
及ぼさないことをも示している。
特定の理論に拘束されるものでないが、療法後のc−m
ycおよびヒストンH3のmRNAレベルにおける低下
は、細胞サイクルにおける生長調節遺伝子の転写に対す
る直接的作用の結果であると思われる。この解釈は、ヒ
ストンH3のmRNAレベルの低下を療法後の6時間程
度に早い時期に或る検体で認めうるという観察によって
支持される。しかしながら、恐らくこの作用の程度は、
β−アクチンのずっと長い半減期と比較して、c−my
cおよびH3メッセージの短い半減期によって増大する
と思われる。関与するメカニズムとは無関係に、これら
の試験は、非細胞サイクル遺伝子β−アクチンおよびβ
−マイクログロブリンの不変レベルと比較して生長調
節遺伝子のmRNAレベルにおける早期変化が細胞RN
A代謝の一般的阻止の結果でなく特異的作用に基因する
ことを示す。
1回の化学療法の24時間後に測定したヒストンH3のm
RNAレベルにおける低下が5人のAML検体(1、
2、5、6および8)で観察されたのに対し、c−my
cのmRNAレベルはこれら検体のうち4名(2、5、
6および8)で減少した。血液学的軽快が検体5、6お
よび8において得られた。H3のmRNAレベルは9人
のALL検体のうち6人(1、2、3、5、7および
6)において療法により低下した。c−mycの発現
は、これら6人のALL検体のうち4人(1、2、5お
よび9)において減少した。5人のALL検体(1、
2、3、5および9)は、化学療法の終了時に完全に軽
快した。部分的軽快が検体4で得られ、この場合は療法
の24時間後にc−mycの発現のみが減少し、かつ検体
7においては療法の24時間後にH3の発現のみが減少し
た。
これらの結果は、2種の生長調節遺伝子c−mycおよ
びヒストンH3の同時的低下の欠如が望ましくない予知
因子であることを示している。療法の後にc−mycお
よびヒストンH3のmRNAレベルに変化を生ぜず或い
は増加さえする6人の検体は、いずれも軽快を達成し
た。これらの知見はさらに、化学療法剤を1回のみ施こ
してから24時間後のc−mycもしくはヒストンH3の
mRNAレベルにおける低下が完全な血液学的軽快を最
終的に達成する示唆となることを示している。
次の実施例は、その場におけるハイブリッド化技術を用
いる本発明の実施を例示している。
実施例2 A.組織作成 外科的生検の時点または手術決定時点のいずれかにおけ
る腫瘍組織を検体から剔出しかつ微細片まで細断し、こ
れらを直ちに(i)1mのL−グルタミンと1mの
ピルビン酸ナトリウムと1mの非必須アミノ酸と0.8
mのNaHCOと0.75mのペニシリン/ストレプ
トマイシン溶液(培地100m当り)と5%(v/v)
の胎児牛血清とが補充された新鮮な組織培養培地のみ
(RPMI1640)または(ii)検体に化学療法剤をイン
ビボ投与した後に予測される細胞濃度にほぼ等しい最終
濃度の被検抗腫瘍剤を含有する同じ培地のいずれかを含
む無菌の25m組織培養フラスコに入れた。5%CO
を含有する雰囲気にて37℃で24時間培養した後、組織を
直ちに液体窒素中のOCT組織埋込み培地(ティシュー
TekII、マイルズ・ラボラトリーズ社)で直ちに凍結
した。試料は、これらの条件下で無限に貯蔵することが
できる。凍結した組織ブロックを−20℃の低温保存室に
30分間入れて、ブロックの温度をミクロトームナイフの
温度(−20℃)と平衡化させ、このナイフにより組織切
片(厚さ約4〜20μm)を切除した。450mMNaC/4
5mMクエン酸ナトリウム(pH7.0)を含有するデンハルト溶
液(0.02%フィコールL、0.02%PVP、0.02%BS
A)にて65℃で3時間培養することにより、ガラススラ
イドを予備処理した。これらスライドを2回蒸溜水で濯
ぎかつエタノール:酢酸(3:1)で20分間固定した。
切片を予備処理されたガラススライドの上に浮遊させ、
次いで平滑化しかつ軟質毛ブラシでスライド上にならし
た。次いで、これらスライドを熱プレート上で50℃まで
2分間加温し、そして風乾した。次いで、スライドを4
%パラホルムアルデヒドで20〜30分間にわたり室温にて
固定し、3x燐酸塩緩衝塩水(「PBS」)で5分間濯
ぎ、次いで1×PBSにて2回(それぞれ5分間)濯い
だ。次いで、処理された組織を勾配エタノール溶液(30
%、30%、80%、95%、100%)に5分間浸漬すること
により脱水させた。次いで、これらスライドを風乾しか
つ−20℃で無期限に貯蔵した。
B.予備ハイブリッド化処理 上記で作成したスライドを、DEPC処理水に4〜5回
浸漬して濯いだ。これらスライドを、5mMのMgC
を含有するPBSで10分間にわたり再加水した。次い
で、スライドを0.1Mの新たに作成されたトリエタノー
ルアミン(3.71g/水200m)に対し5分間移し、次
いで0.1Mの新たに作成されたトリエタノールアミン0.2
5%(v/v)無水酢酸(200mトリエタノールアミン
+0.5m無水酢酸)に5分間移した。次いで、スライ
ドをPBS+5mM MgCで濯いだ。この時点でス
ライドを2群に分割することができ、1群をRNアーゼ
比較として利用する。残余のスライドをPBS+5mM
MgC中に保つ。残余の細胞をRNアーゼ緩衝液
[20mの10mg/mDNアーゼフリーのRNアーゼA
保存溶液を1mの0.5M NaCの10mMのトリス−
HC(pH8.0)と1mMのEDTAとに最終濃度200mg/m
まで添加]におけるRNアーゼA(ミズーリ州、セン
トルイス在、シグマ社)で処理した。RNアーゼAを含
有する緩衝溶液を37℃まで予備加温し、セル上に層とし
て載せ、かつ37℃で30分間培養した。その後、スライド
をPBS+5mM MgCで2回濯いだ。次いで、ス
ライドを0.2Mトリス−HC+0.1Mグリシン(750mg
/100m、pH7.4)に10分間移した。これらスライドを
2xSSC(20x=3M NaC、0.3Mクエン酸ナ
トリウム、pH7.2)で濯ぎ、かつ2xSSC+50%ホル
ムアミド(これは100mのホルムアミドを80mのD
EPC処理水および20mの20xSSC(90m:90m
:20m)に添加して作成)に移した。[ハイブリッ
ド化を放射線標識プローブにつき行なう場合は50%ホル
ムアミドを使用し、またハイブリッド化をビオチニル化
プローブにつき行なう場合には45%ホルムアミドを用い
た]。溶液をハイブリッド化の直前に65℃まで10分間加
熱した。この時点で、プローブをハイブリッド化工程に
使用することができる。
C.標識されたプローブ溶液の作成 (i)HもしくはS35−標識プローブ 凍結乾燥された放射能標識プローブを、50%ホルムアミ
ド含有のハイブリッド化カルテル(オハイオ州、ソロン
在、アムレスコ社)中で室温にて溶融させた。標識プロ
ーブの最終濃度は、ハイブリッド化カクテル1m当り
約200〜500ngとすべきである。作成した後、プローブ/
カクテル溶液を無制限に−20℃で貯蔵することができ
る。このプローブ/カクテルは、ハイブリッド化工程に
使用する前に約10分間にわたり加熱ブロックで微小遠沈
管にて約95℃まで加熱すべきである。
(ii)ビオチン−標識プローブ 凍結乾燥したビオチン標識プローブを、0.9mの50%
ホルムアミドカクテルと0.1mの0%ホルムアミドカ
クテルとの混合により作成された45%ホルムアミド含有
のハイブリッド化カクテルで溶融させた。ハイブリッド
化カクテルにおける標識プローブの最終濃度は、ハイブ
リッド化カクテル1m当り約200〜500ngとすべきであ
る。作成後、プローブ/カクテル溶液は−20℃にて無制
限に貯蔵することができる。ハイブリッド化工程に使用
する前に、このプローブ/カクテルは加熱ブロック内で
微小遠沈管にて約95℃まで約10分間加熱すべきである。
D.ハイブリッド化 標識プローブを含有する約30mの熱ハイブリッド化カ
クテルをスライド載置試料の上に載せ、全ての液体が腫
瘍細胞を含む小領域以外にはスライドから除去されたこ
とを確認する。このスライドを第2のスライド、すなわ
ちパラフィルム(4枚,2枚並列)で覆い、固定しかつ
37℃の湿潤スライド加温器または密閉水浴に移した。ハ
イブリッド化を1晩にわたり進行させた。
E.ハイブリッド化洗浄 ここに特定した希釈物は、全てDEPC処理水で作成し
た。
ハイブリッド化スライドを7回の別々の洗浄工程で次の
ように洗浄した。放射能標識でなくビオチル化されたプ
ローブを用いる場合は、洗浄NO.1につき50%ホルムア
ミド+2xSSC溶液を使用し(90mのホルムアミド
と20mの20xSSCと90mのDEPC処理水)、ま
た洗浄NO.3については50%ホルムアミド+1xSSC
溶液を用いた(90mのホルムアミドと10mの20xS
SCと100mのDEPC処理水)。
洗浄NO.1:50%ホルムアミド+20xSSCにて37℃で3
0分間。
洗浄NO.2:50%ホルムアミド+1xSSCにて37℃で3
0分間。
洗浄NO.3:0.2xSSC+0.1%SDS(5mの20x
SSC、500mgのSDS、これを500mにする)にて室
温で3分間。
洗浄NO.4:洗浄NO.3の反復。
洗浄NO.5:0.16xSSC+0.1%SDS(4mの20x
SSC、500mgのSDS、これを500mにする)にて室
温で3分間。
洗浄NO.6:洗浄NO.5の反復。
洗浄NO.7:2xSSC+0.1%SDSにて室温で1分
間。
次いで細胞を3%BSAと共にトリス−塩水(0.1Mト
リス−HC、0.1M NaC、pH7.5)で5分間培養
し、その際溶液をスライド上の細胞に対し緩和に積層し
た。次いで、スライドを風乾した。
F.ハイブリッド信号検出 (ビオチニル化DNAプローブ) 次の手順は、ビオチニル化cDNAプローブに対する目
標mRNA転写物のハイブリッド化の検出を示してい
る。これらの緩衝剤は次のように作成した: 緩衝剤NO.1:0.1Mトリス−HC(pH7.5)、0.1M N
aC、2mM MgC、0.05%(v/v)トリトン
(1.58g/100m;0.584g/100m;0.019g/100
m;0.050m/100m)。
緩衝剤NO.2:3%(w/v=3g/100m)のBSA
を含む緩衝剤NO.1; 緩衝剤NO.3:0.1Mトリス−HC(pH9.5)、0.1M N
aC、50mM MgC(1.58g/100m;0.584g
/100m;0.48g/100m)。
乾燥したスライドを緩衝剤NO.1にて10分間わたり再加
水し、次いでストレプトアビジン保存溶液(緩衝剤NO.
1の1m当り1mg/m、最終濃度=2mg/m)2
mの溶液をスライド上に載せた。次いで、これらスラ
イドをパラフィルム膜で覆いかつ10分間培養した。次い
で、スライドを少なくとも20〜40倍容積の緩衝剤NO.1
にて約3分間洗浄した。この洗浄手順を3回反復した。
1μのアルカリホスァターゼ(1mg/m、ミズーリ
州、ベセスダ在、ベセスダ・リサーチ・ラボラトリース
社)を1mの緩衝剤NO.1と混合して、最終濃度1μ
g/mを有するアルカリホスファターゼ溶液を得た。
この溶液をスライド上に載せ、かつこれをパラフィルム
膜で覆い、10分間培養した。次いで、スライドを再び少
なくとも20〜40倍容量の緩衝剤NO.1で約3分間にわた
り洗浄した。この洗浄を反復した。次いで、スライドを
緩衝剤NO.3で3分間洗浄した。この洗浄を1回反復し
た。8.8μのニトロブルーテトラゾリウム溶液(ベセ
スダ・リサーチ・ラボラトリーズ社)および6.6μの
5−ブロモ−4−クロル−3−インドリルホスフェート
溶液(ベセスダ・リサーチ・ラボラトリーズ社)を2m
の緩衝剤NO.3に混入した。この溶液をスライド上に
載せると共に、パラフィルムで覆って蒸発を防止した。
スライドを暗所にて4時間の最大発色時間まで培養し
た。理想的には、これらスライドを密閉された37℃の水
浴にて培養する。次いで、スライドを20mMのトリス(pH
7.5)+5mMのEDTAで洗浄して、着色反応を終了させ
た。これらスライドを95%エタノールで約5〜10秒間濯
ぎ、次いで100%エタノールでさらに5〜10秒間濯い
だ。スライドをキシレン中に5〜10秒間入れ、次いでた
とえば「ペルマウント」(フィッシャー・ケミカル社)
に設置した。これらの細胞および染料は遮光箱で所蔵す
れば安定である。ハイブリッド形成の程度を適当な密度
測定により定量化した。
実施例2の上記組織作成の代案として、腫瘍組織を検体
から剔出しかつ直ちに液体窒素で凍結し、種々の程度の
厚さ(50〜100μm)の切片に切断した。次いで切片を
(i)新鮮組織培地または(ii)さらに上記実施例2の
A(組織作成)にしたがう被検抗腫瘍剤を含有した同じ
培地のいずれかで解凍させた。24時間の培養後、組織ス
ライドを再凍結させ、かつより薄い切片(厚さ約4〜20
μm)までスライスし、そして実施例2における残余の
手順を行なった。
本発明の方法をRNA/DNAハイブリッド化により
(すなわち目標とする生長調節遺伝子および非細胞サイ
クル依存性遺伝子のmRNA転写物を検出するためDN
Aプローブを用いることにより)例示したが、この検出
は目標とするmRNA転写物に対し相補的なヌクレオチ
ド配列を有するRNAプローブを用いてRNA/RNA
ハイブリッド化技術により行なうこともできる。
以上、本発明を特定実施例につき説明したが、本発明は
これら実施例のみに限定されず、本発明の思想および範
囲を逸脱することなく多くの改変が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は化学療法を開始する前(「b」)および24時
間後(「a」)の急性骨髄性白血病患者におけるc−m
yc、ヒストンH3、β−アクチンおよびβ−マイク
ログロブリンの遺伝子発現レベル棒である。 第2図は化学療法の開始前(「b」)および24時間後
(「a」)の急性リンパ球白血病患者におけるc−my
c、H3、β−アクチンおよびβ−マイクログロブリ
ンの遺伝子発現レベルの棒グラフである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)抗腫瘍剤を細胞に加える前に腫瘍細
    胞における少なくとも1種の生長調節遺伝子の発現レベ
    ルを決定し、 (b)抗腫瘍剤を細胞に加え、 (c)抗腫瘍剤を加えた後かつ腫瘍細胞死滅の開始前に
    腫瘍細胞における前記生長調節遺伝子の発現レベルを決
    定し、かつ (d)上記過程(a)で決定された生長調節遺伝の発現
    レベルを上記過程(c)で決定された遺伝子の発現レベ
    ルと比較する ことを特徴とする抗腫瘍剤の効果の予測方法。
  2. 【請求項2】抗腫瘍剤を細胞に加える前に腫瘍細胞にお
    ける少なくとも1種の非細胞サイクル依存性遺伝子の発
    現レベルを決定し、 抗腫瘍剤を加えた後かつ腫瘍細胞死滅の開始前に腫瘍細
    胞における非細胞サイクル依存性遺伝子の発現レベルを
    決定し、かつ 抗腫瘍剤を加える前後における非細胞サイクル依存性遺
    伝子の発現レベルを比較する 過程をさらに含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】腫瘍性疾患が白血病からなる請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】生長調節遺伝子をc−mycおよびヒスト
    ンH3並びにその組合せよりなる群から選択する請求項
    1記載の方法。
  5. 【請求項5】(a)検体から分離された腫瘍細胞におけ
    る少なくとも1種の生長調節遺伝子の発現レベルを決定
    し、 (b)腫瘍細胞を抗腫瘍剤と共にインビトロで培養し、 (c)細胞を抗腫瘍剤と共に培養した後かつ腫瘍細胞の
    死滅開始前に腫瘍細胞における生長調節遺伝子の発現レ
    ベルを決定し、かつ (d)上記過程(a)で決定された生長調節遺伝子の発
    現レベルを上記過程(c)で決定された遺伝子の発現レ
    ベルと比較する ことを特徴とする腫瘍性疾患を有する生物検体における
    抗腫瘍剤の効果の予測方法。
  6. 【請求項6】前記過程(a)にて検体から分離された腫
    瘍細胞における少なくとも1種の非細胞サイクル依存性
    遺伝子の発現レベルを決定し、 細胞を抗腫瘍剤と共に培養した後の腫瘍細胞における非
    細胞サイクル依存性遺伝子の発現レベルを決定し、かつ 腫瘍細胞を抗腫瘍剤と共に培養する前後の非細胞サイク
    ル依存性遺伝子の発現レベルを比較する 過程をさらに含む請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】生長調節遺伝子をc−mycおよびヒスト
    ンH3並びにその組合せよりなる群から選択する請求項
    5記載の方法。
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