JPH0636738U - 自動工具交換装置 - Google Patents

自動工具交換装置

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JPH0636738U
JPH0636738U JP7838792U JP7838792U JPH0636738U JP H0636738 U JPH0636738 U JP H0636738U JP 7838792 U JP7838792 U JP 7838792U JP 7838792 U JP7838792 U JP 7838792U JP H0636738 U JPH0636738 U JP H0636738U
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JP
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tool
fixing rod
spindle
shank
holding pin
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Application number
JP7838792U
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English (en)
Inventor
嘉一 佐藤
Original Assignee
嘉一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マシニングセンタにおける工具交換時間(ツ
ール・ツー・ツール)を短縮する自動工具交換装置を提
供する。 【構成】 主軸10の軸線に沿って滑動できる工具固定
棒20の中空部に挿入される工具のシャンク12のプル
スタッド13を工具固定棒の中空部の外周壁に配したボ
ール28によって固定する装置において、ボール28の
間を貫通し、ばね56によって放射内方に押される工具
保持ピン50を設け、工具のシャンク12のプルスタッ
ド13がボール28から解放されても、工具保持ピン5
0によってこれを保持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はマシニングセンタの自動工具交換装置に関する。
【0002】
【考案の背景】
マシニングセンタによる工作物の加工時間を短縮するためには、専ら主軸の回 転速度を高速化すること、工具の工作物に対する相対速度を高速化すること、す なわち早送り、切削送りの高速化が生産性向上のために重要な因子となっている が、最近では、とくに自動工具交換に要する時間を短縮することが注目されてい る。
【0003】 この工具交換時間には「ツール・ツー・ツール」(tool to tool )と「チップ・ツー・チップ」(chip to chip)の2種類(日本工 作機械工業会規格・規格番号:MAS 011−1987)がある。
【0004】 ところで、工具交換時間(ツール・ツー・ツール)とは、マシニングセンタに おいて、工具を交換するために必要な軸移動や、主軸の回転の停止、そしてこれ に続く主軸の定角度位置停止(spindle orientation)、さ らに工具を駆動するための主軸のキーと工具のシャンクのキー溝との角度位置を 一致させる動作をおこない、次いで主軸または工具交換装置を工具交換に適する 位置に移動する工具交換前の準備動作を終了してから、工具交換を完了するまで の工具交換後の動作に至る間の純然たる、加工ずみ工具と次の加工のための新工 具との交換に要する時間のことである。
【0005】 この工具交換時間中の動作は次の通りである。
【0006】 (a)工具交換装置(旋回または直動旋回型:多数の工具を収納する工具マガ ジンの工具保持部が交換装置を兼ねる方式もある)の交換アームが旋回または直 動してその把持部で工具のシャンクをつかむ。
【0007】 (b)主軸内にある工具固定機構を解放する。
【0008】 (c)工具交換アームが主軸から工具を抜き出す。
【0009】 (d)工具交換アームが旋回して次の工具(通常、前記(a)項の動作によっ てつかんだ工具の反対側にある)と入れかえる。
【0010】 (e)次の工具を主軸に挿入する。
【0011】 (f)工具固定機構が工具を主軸に固定する。
【0012】 (g)工具交換アームの工具把持部が工具から離れる。
【0013】 以上に述べた工具交換時間(ツール・ツー・ツール)の動作のうちで、(a) ,(c),(d),(e)および(g)の動作の速度を早くすることは、設計的 な問題として解決することが比較的に容易で、そうした手段によってマシニング センタが開発された当時では、工具交換時間(ツール・ツー・ツール)が数秒で あったものが、最近では2秒以下に短縮した。
【0014】 しかし、工具交換における前記(b)の動作、すなわち、主軸内にある工具固 定機構を解放する動作は、交換アームの把持部がその工具のシャンクをつかむ( a)の動作の完了後に開始しなければ、工具がゆるんで抜け出し、立形マシニン グセンタでは落下する危険がある。
【0015】 また、前記(b)の動作が完了した後でなければ、(c)の動作をはじめるこ とができず、(f)の動作が終わらなければ、(g)の動作を開始することがで きないし、工具を正しく主軸に固定することができないのである。
【0016】 このような理由から、従来の自動工具交換装置においては、前記(a)〜(g )の動作を、順序正しく実行しているわけである。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術として、最近では工具交換時間(ツール・ツー・ツール)が2秒以 下に短縮したものの、これをさらに短縮することが、現在の課題である。
【0018】 この考案は、このような問題点を考慮して、工具交換時間(ツール・ツー・ツ ール)について、0.1秒を争う技術において、前記動作(e)と(f)の時間 をゼロにすることのできる自動工具交換装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
以上に述べた目的を達成するために、この考案の工具交換装置は、主軸内にあ る工具を、その工具固定機構が工具を解放するような状態にされても、なおその 工具を保持し、工具の引き抜きや、挿入などには何ら差支えのない力、すなわち 立形マシニングセンタを例にとれば、工具の重量を支えるだけの力で、該当工具 を保持することのできる機構を具備する自動工具交換装置を提供することにある
【0020】 。
【従来装置の説明】
この考案の自動工具交換装置の好ましい実施態様を図面について説明するのに 先立って、最新の典型的な自動工具交換装置の該当する要部として、一例として 立形マシニングセンタの主軸の部分を図4について説明する。
【0021】 図4は主軸10に工具のシャンク12が把持されている状態を示めす略縦断面 図である。主軸10はその長手中心軸線に沿って伸長し下端に工具のシャンク1 2のテーパー部を嵌装する開口14を備え、主軸10の上方には工具固定用のば ね16の収容部18が形成してある。工具固定棒20は、それ自体公知の機構に よって下方に押されるようにしてある。
【0022】 工具固定棒20の下端は中空にしてあって、工具をこれに保持するために、そ の中空部の内径は工具のシャンク12の上端のプルスタッド13の外径より大き なヘッド22を嵌装することができるサイズにしてある。
【0023】 工具を主軸10内の工具固定棒20の中空部内に固定するために、ヘッド22 の下端と工具のプルスタッド13とを接続する肩部24において、工具固定棒2 0の円筒状の外周壁には、複数個の放射方向に伸長する横溝26が形成してあっ て、これらの横溝26のそれぞれに、ボール28が収容してある(図4,図5お よび図6参照)。
【0024】 図3に示す主軸10に工具を固定している位置から、工具を解放するために、 工具のプルスタッド13のヘッド22を保持している部位から僅か下方において 、主軸10の開口14の内径が広くしてあって、工具固定棒20が押下げられる と、図6に示すように、横溝26内のボール28が放射外方に移動して、工具の プルスタッド13のヘッド22を通過することができるようになる。
【0025】 以上に説明した従来の自動工具交換装置によれば、工具交換アーム(図に示し てない)が工具のシャンク12をつかんだ後でなければ、工具固定棒20を押し 下げることができないし、工具交換アームが次の加工のための工具を主軸10の 開口14に挿入し、この際に下方に押し下げられたままの工具固定棒20の中空 部に次の工具のプルスタッド13のヘッド22が挿入されて、工具固定棒20を 上方に移動して、主軸10の開口14の内壁と肩部24の外側にボール28が入 りこまなければ、工具交換アームから工具を離すことができない。
【0026】
【実施例の説明】
この考案の自動工具交換装置は、これまでに述べた従来装置の改良に係るもの で、その説明を簡易化するとともに、理解を容易にするために、従来装置と同一 または類似の構成部分には、従来装置について用いた図の参照符号数字を適用す る。
【0027】 図1より図3に示すように、この考案の自動工具交換装置においては、工具固 定棒20の円筒形の外周壁に設けた複数個の放射方向に伸長する横溝26に収容 されているボール28の隣接する1対のボールの中間に、1本以上の工具保持ピ ン50を主軸10の長手軸線に対して直角方向に設けたピン通路52と工具固定 棒20の中空部の外周壁に設けた通路54を滑動できるように配設してある。ピ ン50は、常に工具保持ピン用ばね56で放射内方に押されて、工具固定棒20 の中空部内に挿入されている工具のプルスタッド13の肩部24に近接するよう にしてある。また、工具固定棒20の中空部の外周壁に設けたピン通路54は、 工具固定棒20の上下方向の移動に支障のない広さにしてある。なお、この工具 保持ピン用ばね52が工具のプルスタッド13に対して押圧する力は、工具の重 量をピン50で支える程度の弱いものとしてある。したがって、主軸10につい て工具を固定して工作を実行するためには、ボール28の確実な固定が適用され る。
【0028】 そこで、主軸10に工具を固定している位置から、工具を解放するために工具 固定棒20が押下げられると、図3に示すように、横溝26内のボール28が放 射外方に移動され、工具は1対の工具保持ピン50によって、いわば一時的に保 持するものであって、たとえ工具交換アーム(図に示してない)に工具のシャン ク12がつかまれていなくても、工具が主軸10から抜け出すおそれがない。
【0029】 また、次の工具を主軸10に取付ける場合においても、工具交換アームによっ て主軸10の軸線上に移動された次の工具のプルスタッド13のヘッド22が、 図3に示すように、ボール28が工具を固定できない状態にある位置で、保持ピ ン50を突き抜けた位置を占めれば、工具のシャンク12はボール28で保持で きなくても、保持ピン50で保持されるから、工具交換アームは工具を離して、 ボール28で最終的に固定する間を利用して、主軸10を次の動作に移行させる ことができる。
【0030】
【考案の効果】
この考案の自動工具交換装置は、これまでに述べた通りの構成と作動とによっ て、工具交換時間(ツール・ツー・ツール)を殆んどゼロ秒で達成することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の自動工具交換装置の主軸の要部を説
明する略断面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿い矢印方向に見た略断面図
である。
【図3】この考案の自動工具交換装置の工具固定棒が押
下げられて工具を解放する位置に移動した状態を説明す
るために、図1を図2の線 III−III に沿って切断し矢
印方向に見た拡大立断面図である。
【図4】従来の典型的な自動工具交換装置の主軸の要部
を説明する図1に該当する略断面図である。
【図5】図4の線V−Vに沿い矢印方向に見た略断面図
である。
【図6】従来装置の工具固定棒が押し下げられて工具を
解放する位置に移動した状態を説明する拡大部分略図で
ある。
【符号の説明】
10 主軸 12 工具のシャンク 13 プルスタッド 14 主軸の開口 16 工具固定用ばね 18 工具固定用ばねの収容部 20 工具固定棒 22 工具のシャンクのヘッド 24 シャンクの肩部 26 横溝 28 ボール 50 工具保持ピン 52 主軸の工具保持ピン通路 54 工具固定棒の工具保持ピン通路 56 工具保持ピン用ばね

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マシニングセンタの主軸(10)を長手
    方向に伸長する開口内に滑動することができるように取
    付けた工具固定棒(20)の工具のシャンク(12)を
    挿入する中空円筒状の外周壁に設けた複数個の横溝(2
    6)にボール(28)を収容し、これらボール(28)
    を前記工具固定棒(20)の移動によって前記横溝(2
    6)内において工具のシャンク(12)を固定する位置
    から、これを解放する主軸の開口を拡大した位置に移動
    できるようにして成る自動工具交換装置において、前記
    横溝(26)内のボール(28)によって工具を保持す
    る位置に前記主軸(10)の軸線に対して直角方向で、
    前記工具固定棒(20)の円筒状の外周壁において前記
    ボール(28)の間を貫通する1本以上の対向するピン
    通路(52)を設け、前記ピン通路(52)に工具保持
    ピン用ばね(56)により常時放射内方に押されるよう
    に工具保持ピン(50)を配設したことを特徴とする自
    動工具交換装置。
  2. 【請求項2】 前記工具保持ピン用ばね(56)で前記
    工具保持ピン(50)を押圧する力を前記工具保持用ピ
    ン(50)で工具の脱出を阻止できる程度のものとする
    請求項1に記載の自動工具交換装置。
JP7838792U 1992-10-19 1992-10-19 自動工具交換装置 Pending JPH0636738U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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